JPH0261992B2 - - Google Patents

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JPH0261992B2
JPH0261992B2 JP57155615A JP15561582A JPH0261992B2 JP H0261992 B2 JPH0261992 B2 JP H0261992B2 JP 57155615 A JP57155615 A JP 57155615A JP 15561582 A JP15561582 A JP 15561582A JP H0261992 B2 JPH0261992 B2 JP H0261992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushing
crushing agent
hole
holes
water
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57155615A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5945379A (ja
Inventor
Kenkichi Hirano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP57155615A priority Critical patent/JPS5945379A/ja
Publication of JPS5945379A publication Critical patent/JPS5945379A/ja
Publication of JPH0261992B2 publication Critical patent/JPH0261992B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、岩石、コンクリート等の脆性物体の
破砕剤及びそれを用いた脆性物体の破砕工法に関
するものである。 従来より、生石灰、MgO等のように、水と反
応して膨張現象を示す材料が、脆性物体の破砕剤
として使用されている。この材料は、普通、水と
混合しスラリーとして使用されるものであるが、
孔が上向き、横向きでは流出し使用できない欠点
がある。 このため最近では、これら膨張性材料を紙等の
容器に入れ、そのまま吸水させ使用することが行
なわれている。しかし、この方法では、紙等の容
器は破砕剤と孔内壁面との中間に位置するので、
破砕剤と被破砕物との充分な摩擦抵抗が得られ
ず、そのため、膨張圧により孔内に注入した破砕
剤が吹き出し、危険で破砕工事をすることができ
ない問題点がある。また、容器に破砕剤を入れる
ため、孔への充填はよくなく、破砕されなかつた
り破砕速度が遅くなつたりする問題点があつた。 本発明者は、これらの問題点を解決することを
目的として種々検討した結果、本発明を完成した
ものである。 即ち、本発明は、水和することによつて膨張性
を呈する物質、水硬性材料及び高分子物質を含有
する5mm以下の粉粒体を成型してなり、表面に穴
をあけた構造の成型物からなる破砕剤であり、該
破砕剤を使用する直前に水に浸し吸水させてから
孔に入れるか又は孔にいれてから孔内で吸水させ
ることを特徴とする破砕工法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に係わる粉粒体とは、水和することによ
つて膨張性を呈する物質、水硬性材料及び高分子
物質を含有するもので、粒径が5mm以下のもので
ある。それよりも大きいものは、一度粉砕混合し
てから使用することにより、品質管理が容易とな
る。 水和することによつて膨張性を呈する物質とし
ては、生石灰、MgO及びエトリンガイト生成前
駆体物質等が挙げられ、市販品としては、例え
ば、小野田セメント(株)商品名「ブライスター」、
住友セメント(株)商品名「S−マイト」及び日本セ
メント(株)商品名「カームマイト」等が挙げられ
る。 また、水硬性材料とは、粉粒体の成型物の付着
強度を高めるものであり、セメント、カルシウム
アルミネート、石膏及びカルシウムシリケート等
である。 さらに、高分子物質は、水に溶けて高粘性を示
すものであつて、破砕剤の成型性を良好にする効
果を有している。例えば、デンプン、アルギン
酸、ポリビニールアルコール、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース及びポリエチレ
ンオキサイド等を挙げることができる。 粉粒体に、吸水性と成型性を良くするために粒
度の異なる砂などを混合することは好ましい。 粉粒体を成型するには、例えば、プレス成型、
打錠及び造粒等の方法やこれらの組合せにより行
うことが可能である。また、成型性が悪い場合に
は、あらかじめ造粒するとか、真空プレス成型な
どを行うことは好ましい。 粉粒体の成型圧は、成型物受圧面積当り0.05〜
50Ton/cm2が好ましい。0.05Ton/cm2未満では成
型性が悪く、50Ton/cm2を越えると、成型性は良
くなるが、吸水性が悪化する傾向がある。 また、本発明において、穴のあいた成型物を成
型したり、成型物の表面に穴をあけた構造とする
ことが必要である。 成型物に穴をあけることにより、吸水性や保水
性が高まり、作業性も向上し、かつ、バラツキも
なくなる。 成型型物の寸法は、孔径より数ミリ小さなもの
が使用上、また、破砕効果上好ましい。 以上の破砕剤を用いて脆性物体を破砕するに
は、例えば、脆性物体に必要な孔を掘り、本発明
の破砕剤をあらかじめ水に浸し吸水させてから棒
等で充分に押し込み孔に充填することによつて行
なうことができる。吸水量は、本発明の破砕剤重
量に対して10〜100%好ましくは30〜60%程度と
するのが膨張力に優れ好ましい。また、下向きに
施工する場合には、孔にあらかじめ水を入れその
中に本発明の破砕剤を入れ孔内に吸水させること
も可能であり、それによつて施工能率が著しく高
まる。 なお、膨張反応速度を調節する必要がある場合
には、前記したアルカリ物質や有機酸を添加して
成型するか、又は本発明に係る粉粒体の粒度を変
化させる等の手段をとればよい。 以上説明した通り、本発明は、膨張性を呈する
粉粒体を容器に入れることなく直接成型してなる
破砕剤及びそれを用いた脆性物体の破砕工法であ
り、本発明によれば、次のすぐれた効果を発揮す
るものである。 1 破砕剤と被破砕物との摩擦抵抗が大きくなる
ので破砕剤の吹き出しがなくなる。 2 膨張力のバラツキがなくなり、被破砕物の削
孔間隔を一定とすることができる。 3 充分な強さで充填成型されているため同一材
料でも2倍以上の破砕力がでる。 このため、使用量の低減、孔間隔の長大化、
施工のスピードアツプが可能となり経済性が大
きく改善される。 4 破砕スピードが速くなつた。 5 機械化により量産が可能で安価となる。 6 反応速度の早い膨張材でも成型することによ
り使用可能となつた。 以下実施例をもつて更に詳しく説明する。 実施例 1 ブレーン値1000cm2/gの軟焼生石灰70重量%、
普通ポルトランドセメント10重量%、ブレーン値
5000cm2/gの非晶質カルシウムアルミネート10重
量%及びブレーン値5000cm2/gの無水石膏10重量
%からなる本発明に係る粉粒体100重量部、水酸
化カリウム1重量部、グルコン酸ソーダー1重量
部、β−ナフタレンスルフオン酸ソーダー0.5重
量部、並びにデンプン0又は10重量部を混合し
た。これを直径19mmφ×長さ200mmの鋼製容器に
充填、総加量80Tonで30秒間プレスして直径16mm
φ×長さ180mmからなる本発明の破砕剤を製造し
た。 デンプンを混合しなかつた破砕剤は、成型中又
は成型後破砕剤を使用するまでの間に形状が崩れ
て、破砕剤として使用できないものが30%(歩留
りとして約70%)であつたのに対して、デンプン
を10重量部混合して成型した本発明の破砕剤は殆
ど崩れがなく(歩留り約100%)、破砕剤として良
好に使用できるものであつた。 製造した破砕剤の円断面の中心1ケ所軸方向
に、また、軸方向と直角に両端部からそれぞれ6
cmの点に90゜の角度で2ケ所づつ、合計5ケ所に
直径1mmの穴をあけた。 この破砕剤の性能を評価するため、圧縮強度が
310Kg/cm2の1m四方のコンクリートに、直径約
19cmΦ×長さ80cmの孔を3本掘り、その孔の中
に、穴をあけた破砕剤をあらかじめ十分に吸水さ
せ、1本づつ孔に入れ、棒で突きながら1孔当た
り3本押し込んだ。その結果、20秒で充分吸水
し、1時間でひび割れが発生し、1時間半で破壊
した。同様に製造した破砕剤に穴をあけないでそ
のまま吸水させ使用したところ、30秒で吸水し、
1時間30分後にひび割れが発生し、2時間で破壊
した。 比較のため、前記混合物を紙袋(直径18mmφ×
長さ20cm)に詰めて破砕剤とし、同様な試験を行
なつた。その結果、12時間後にひび割れが発生し
たがそれ以上に成長はしなかつた。 実施例 2 実施例1と同様にして、直径38mmφ×長さ200
mmの破砕剤を成型し、直径38mmΦの面の中心1ケ
所軸方向に、また、軸方向と直角に両端部からそ
れぞれ7cmの点に90゜の角度で2ケ所づつ、合計
5ケ所に直径1mmの穴をあけた。実施例1と同一
のコンクリートに穿孔した直径42mm×長さ80cmの
孔3本に、あらかじめ水を満たし、実施例1と同
様に押し込んだ。その結果、50分でコンクリート
が割れ、開口が大きく、作業がしやすいものであ
つた。 また、表面に穴の無い破砕剤を同様に使用した
ところ、コンクリートが割れた時間は1時間であ
つた。 比較のため、紙袋に入れたものを使用して同様
の試験を行なつたが、40分後に孔より破砕剤が噴
出しコンクリートは割れなかつた。 実施例 3 実施例1の材料を使用し、成型物受圧面積当た
りの圧力を、0.05,1,10,50Ton/cm2と変化さ
せ打錠成型し、直型38mmΦで、厚み1cmの破砕剤
を製造した。 この破砕剤の両端部よりそれぞれ9mmの点と中
心に直線状に直径1mmの穴を合計3ケ所あけ、吸
水量を50%とし、実施例1と同様に破砕試験を行
つた。結果を表に示す。
【表】 成型圧が大きいものほど破砕時間が短く、開口
が大きいものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水和することによつて膨張性を呈する物質、
    水硬性材料及び高分子物質を含有する5mm以下の
    粉粒体を成型してなり、表面に穴をあけた構造の
    成型物からなる破砕剤。 2 水和することによつて膨張性を呈する物質、
    水硬性材料及び高分子物質を含有する5mm以下の
    粉粒体を成型してなり、表面に穴をあけた構造の
    成型物からなる破砕剤を使用する直前に水に浸し
    吸水させてから孔にいれるか又は孔にいれてから
    孔内で吸水させることを特徴とする破砕工法。
JP57155615A 1982-09-07 1982-09-07 破砕剤及びそれを用いた破砕工法 Granted JPS5945379A (ja)

Priority Applications (1)

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JP57155615A JPS5945379A (ja) 1982-09-07 1982-09-07 破砕剤及びそれを用いた破砕工法

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JP57155615A JPS5945379A (ja) 1982-09-07 1982-09-07 破砕剤及びそれを用いた破砕工法

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Publication Number Publication Date
JPS5945379A JPS5945379A (ja) 1984-03-14
JPH0261992B2 true JPH0261992B2 (ja) 1990-12-21

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ID=15609885

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JP57155615A Granted JPS5945379A (ja) 1982-09-07 1982-09-07 破砕剤及びそれを用いた破砕工法

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JPH0655937B2 (ja) * 1985-09-09 1994-07-27 吉沢石灰工業株式会社 静的破砕方法
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JPS58180245A (ja) * 1982-04-14 1983-10-21 旭化成株式会社 コンクリ−ト等の静的破砕方法および膨張錠剤

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JPS5011178B1 (ja) * 1969-09-02 1975-04-28

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JPS5945379A (ja) 1984-03-14

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