JPH026147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、人体の局部を温水にて洗浄する局部
洗浄装置に関し、詳しくは肛門洗浄ノズル及びビ
デ洗浄ノズル内に溜まつていて例えば冷水となつ
た洗浄水にて各々のノズルを洗浄しようとする技
術に関する。

［背景技術］ 従来の局部洗浄装置は肛門洗浄ノズル及びビデ
洗浄ノズルに各々温水を供給して局部洗浄を行う
ものであるが、各々格納状態のノズル内に供給さ
れた温水はつめたくなつていて、洗浄初期に冷水
が局部に向けて噴出され、使用感が悪いという問
題があつた。又、各々のノズルは洗浄中に反射水
を被り、ノズル自体が汚水で汚されるという問題
があつた。

［考案の目的］ 本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、合理的な構成
により、格納姿勢の肛門洗浄ノズル及びビデ洗浄
ノズル内に溜まつていて例えば冷水となつた洗浄
水にて各々のノズルの洗浄も行うことができる局
部洗浄装置を提供することにある。

［考案の開示］ 本考案は、肛門洗浄用ノズル３とは別にビデ洗
浄用ノズル４を設け、これら各々のノズル３，４
を温水タンク２に各々配管系を介して接続すると
ともに各々のノズル３，４を使用姿勢から格納姿
勢にスイング回動自在になして姿勢変更自在に構
成し、温水タンク２内の温水を上記配管系を介し
て各々のノズル３，４に供給するポンプ１４を設
け、各々の配管系にその配管系の管路を開閉させ
る電磁弁１５，１８を設け、各々のノズル３，４
の格納姿勢において、ノズル先端同士が近接して
いて、この近接箇所に互いの洗浄水にて互いのノ
ズル３，４を洗浄し合う相互洗浄手段を設けて成
る局部洗浄装置にかかるものであり、このように
構成することによつて上記目的を達成できるに至
つた。

以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。

局部洗浄装置Ａは便器の一側部に温水タンク２
を配するとともにこの温水タンク２に連通させて
肛門洗浄用ノズルパイプ３ａをスイングして回動
自在に設け、便器の他側部に温水タンク２と連通
させてビデ洗浄用ノズルパイプ４ａをスイングし
て回動自在に設け、これら肛門洗浄用ノズルパイ
プ３ａとビデ洗浄用ノズルパイプ４ａとを便器の
一側部に設けた各々の操作部の独立操作により、
肛門洗浄並びにビデ洗浄を各々独立して行うこと
ができるようにしてある。以下その構成を詳しく
説明する。

便器に回動自在に設けた便座５の背面には便座
スイツチ（図示せず）を設けてあり、便座５に座
ることで便座スイツチが投入されるようにしてあ
り、上記便座スイツチが制御回路のメーンスイツ
チとなるものである。

制御回路の操作部は操作パネル７として温水タ
ンク２側のケーシングの表面に設けてある。操作
パネル７における操作は全て軽いタツチの押釦式
としてある。押釦としては肛門洗浄用押釦１０、
乾燥用押釦、ビデ洗浄用押釦１１、停止用押釦１
２及び水圧及び温風圧変更用の圧変更用押釦など
を設けてある。

便座スイツチが投入された状態で、肛門洗浄用
押釦１０が押されると制御回路を経てポンプ１４
と肛門洗浄用配管系に設けた電磁弁１５が例えば
１秒間通電され、肛門洗浄用ノズルパイプ３ａ内
に温水を供給して、肛門洗浄用ノズルパイプ３ａ
に残留している冷水を噴出して除去することがで
きるようにしてある。１秒後ポンプ１４と肛門洗
浄用の電磁弁１５は一旦停止し、肛門洗浄用モー
タ１６に通電され、肛門洗浄用モータ１６の回転
で肛門洗浄用ノズルパイプ３ａを駆動回転させる
ことができるようにしてある。肛門洗浄用ノズル
パイプ３ａが所定の位置にまでに駆動回転すると
リミツトスイツチなどの検出器（図示せず）がオ
ンになり、肛門洗浄用モータ１６は停止するとと
もにポンプ１４及び肛門洗浄用の電磁弁１５が再
びオンになり、肛門洗浄用ノズルパイプ３ａの先
端に構成した肛門洗浄用ノズル３から温水を噴出
することができるようにしてある。この時ポンプ
１４にかかる電圧は０から約１秒で設定された水
圧調整レベルまで徐々に立ち上がる。

次に停止用押釦１２を押すと、ポンプ１４及び
肛門洗浄用の電磁弁１５が停止し、肛門洗浄用モ
ータ１６が逆転してリミツトスイツチのような検
出器（図示せず）が作動した時点で肛門洗浄用モ
ータ１６が停止し、肛門洗浄用ノズルパイプ３ａ
が元の位置に戻り、肛門洗浄用ノズル３が格納さ
れるようにしてある。

ビデ洗浄用押釦１１を押すと、ビデ洗浄用の電
磁弁１８が作動し、ビデ洗浄用ノズルパイプ４ａ
内に温水を供給して、ビデ洗浄用ノズルパイプ４
ａに残留している冷水を噴出して除去することが
できるようにしてある。そして１秒後ポンプ１４
とビデ洗浄用の電磁弁１８は一旦停止し、ビデ洗
浄用モータ１９に通電され、ビデ洗浄用モータ１
９の回転でビデ洗浄用ノズルパイプ４ａを駆動回
転させることができるようにしてある。ビデ洗浄
用ノズルパイプ４ａが所定の位置にまでに駆動回
転するとリミツトスイツチなど検出器（図示せ
ず）がオンになり、ビデ洗浄用モータ１９は停止
するとともにポンプ１４及びビデ洗浄用の電磁弁
１８が再びオンになり、ビデ洗浄用ノズルパイプ
４ａの先端に構成したビデ洗浄用ノズル４から温
水を噴出することができるようにしてある。この
時ポンプ１４にかかる電圧は０から約１秒で設定
された水圧調整レベルまで徐々に立ち上がる。

肛門洗浄用ノズル３及びビデ洗浄用ノズル４は
その格納姿勢において、各々のノズル３，４同士
が近接していて、これらノズル３，４同士にわた
つて相互洗浄手段としての山形の反射板１を第２
図に概略図を示すように、ノズル３，４の近接箇
所に配設してあり、しかして、格納状態の肛門洗
浄用ノズル３から洗浄水を噴出すると、これが反
射板１にて反射されて、ビデ洗浄用ノズル４を洗
浄し、逆に、ビデ洗浄用ノズル４から噴出された
洗浄水で肛門洗浄用ノズル３を洗浄することがで
きるようにしてある。このような相互洗浄手段は
種々設計変更可能である。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、温水タンク内の温水を
配管系を介して各々のノズルに供給するポンプを
設け、各々の配管系にその配管系の管路を開閉さ
せる電磁弁を設け、各々のノズルの格納姿勢にお
いて互いの洗浄水にて互いのノズルを洗浄し合う
相互洗浄手段を設けてあるから、ポンプ並びに電
磁弁を作動させることによつて、各々のノズル内
に残留して例えば冷水となつた洗浄水を抜き出
し、このように例えば冷水となつた洗浄水によつ
て互いのノズルを洗浄し合うことができるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概略斜視図、第２
図は同上の温水供給系の説明図であり、２は温水
タンク、３は肛門洗浄用ノズル、４はビデ洗浄用
ノズル、１４はポンプ、１５，１８は電磁弁であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肛門洗浄用ノズルとは別にビデ洗浄用ノズルを
   設け、これら各々のノズルを温水タンクに各々配
   管系を介して接続するとともに各々のノズルを使
   用姿勢から格納姿勢にスイング回動自在になして
   姿勢変更自在に構成し、温水タンク内の温水を上
   記配管系を介して各々のノズルに供給するポンプ
   を設け、各々の配管系にその配管系の管路を開閉
   させる電磁弁を設け、各々のノズルの格納姿勢に
   おいて、ノズル先端同士が近接していて、この近
   接箇所に互いの洗浄水にて互いのノズルを洗浄し
   合う相互洗浄手段を設けて成る局部洗浄装置。