JPH0257674A - 放電加工用電極線の製造方法 - Google Patents

放電加工用電極線の製造方法

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JPH0257674A
JPH0257674A JP20769988A JP20769988A JPH0257674A JP H0257674 A JPH0257674 A JP H0257674A JP 20769988 A JP20769988 A JP 20769988A JP 20769988 A JP20769988 A JP 20769988A JP H0257674 A JPH0257674 A JP H0257674A
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JP
Japan
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wire
linear body
copper
discharge machining
oxide film
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Pending
Application number
JP20769988A
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English (en)
Inventor
Akira Matsuda
晃 松田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はワイヤカット放電加工において特に加工速度を
向上することができる放電加工用電極線の製造方法に関
するものである。
〔従来の技術とその課題〕
ワイヤカット放電加工は、放電加工用電極線を被加工体
に対向せしめ、その間でパルス放電を起させて、放電に
よる熱ならびに衝撃によって被加工体を加工し、複雑な
形状のプレス金型などを精度よく製造する方法である。
そのためのワイヤカット放電加工用電極としては、さま
ざまな素板が提案されているが、−船釣には材料の入手
が容易で経済的であると共に0.5踵以下といった細線
への加工が容易な胴或いは黄銅のような銅合金を採用す
る例が多い。
そして上記の加工においては、加工液として一般に水が
使用されており、この加工液を通して電解電流が流れる
。この電解電流は、放電による加工エネルギーを減少せ
しめ、加工速度を低下させる一つの大きな因子となる。
このためにこのような電解電流を低減する方法がいくつ
か提案されている。その一つとして例えば特開昭58−
4317号公報に開示されているように、導電体の表面
に絶縁物質を被覆し、加工中の電解電流を減少させよう
とする提案がある。しかしこの方法によると電極線の表
面の凹凸が大きくなり、ワイヤカット加工機の電極線の
ガイドでかす詰りを起して加工中の断線の原因となった
り、さらには線径の不均一による加工精度の低下につな
がるおそれがある。
上記の問題を回避する方法として、例えば特開昭56−
91308号公報に開示されているように、電極線を大
気中で加熱し、表面に加熱による酸化皮膜を形成する方
法が提案されている。この方法は銅の酸化皮膜が半導電
性を有していることに着目し、放電現象を阻害すること
なく電解電流を減少せしめようとするものであるが、酸
化皮膜形成のための加熱温度が400 ”C程度と高く
、耐熱性の低い材料では焼鈍効果により電極線の程度を
低下せしめるために放電加工時にワイヤ張力を大きくす
ることができず、加工精度を低下させる結果となるばか
りでなく、強度低下に原因する断線を誘起し易くする欠
点がある。また大気加熱によって得られる酸化膜はもろ
くハンドリング時などにより脱落してしまい実用上問題
があった。さらに酸化後に伸線加工する場合には脱落や
割れが著しく品質の低下が問題となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記の問題について検討の結果、酸化膜の脱落
を減少し、かつ電極線の外径を不均一にしたり或いは強
度を低下することなく、放電加工条件を阻害する電解電
流を低下せしめ得る放電加工用電極線の製造方法を開発
したものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は少な
くとも表面に銅または亜鉛もしくはこれらを含む合金を
有する線状体をアンモニアまたは炭素数5以下の脂肪族
アミンの蒸気を含有する加湿酸化性雰囲気中に保持して
線状体を表面に酸化皮膜を形成することを特徴とする放
電加工用電極線の製造方法であり、また少なくとも表面
に銅または亜鉛もしくはこれらを含む合金を有する線状
体をアンモニアまたは炭素数5以下の脂肪族アミンの蒸
気を含有する加湿酸化性雰囲気中に保持して線状休め表
面に酸化皮膜を形成した後、10%以上の伸線加工を行
なうことを特徴とする放電加工用電極線の製造方法であ
る。
すなわち本発明は少なくとも表面に銅または亜鉛もしく
はこれらを含む合金を有する線状体をアンモニアまたは
炭素数5以下の脂肪族アミンの蒸気を含有する加湿酸化
雰囲気中に保持して線状体の表面に酸化皮膜を形成する
ことに酸化皮膜の脱落がなく、且つ強度が低減すること
もなく電解電流を低下させて、加工速度を向上できる放
電加工用電極線が得られるものである。
また本発明は上記のようにして線状体の表面に酸化皮膜
を形成した後、10%以上の伸線加工を施して線の強度
を一層高めると共に酸化被膜の表面に平滑にし、かつ線
径を均一にして電極線のガイドにおけるかす詰りを減少
し、断線の低減をはかったものである。
しかして本発明において線状体とは、銅線または銅合金
線もしくは鋼線、ステンレス鋼線、タングステン線、モ
リブデン線などの芯線に銅または亜鉛または銅亜鉛合金
を被覆した線であり、この表面に酸化皮膜を形成するも
のである。そしてその方法としてアンモニアまたは炭素
数5以下の脂肪族アミンの蒸気を含有する加湿酸化雰囲
気中に保持して酸化皮膜を形成させるものである。
本発明においては線状体表面に水蒸気が液体の水として
凝縮し、アンモニアまたは脂肪族がこれに溶は込み触媒
的に作用し反応が極端に高くなり、緻密で密着性が良好
な酸化皮膜が線状体表面に形成されるものである。この
際のアンモニアの量は通常50pp+m以上が好ましく
実用的な促進効果が発揮できる。
またその誘導体に当る脂肪族アミンも十分効果を発揮す
るが炭素数が増加すると共にその効果が低下する傾向に
あり炭素数6以上では実用上促進効果が得がたい。した
がって本発明で用いる脂肪族アミンは炭素数5以下のも
のであり、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等があり、揮
発性の液体あるいは水溶液として入手できる。
また本発明において加湿酸化雰囲気の湿度は相対湿度で
80%以上好ましくは90%以上あれば良く、このとき
の温度は室温でも良いが、加温した方が急速に反応が進
むので40°C以上とすることが望ましい。またここで
酸化性雰囲気というのは酸素を含むという意味であり一
般には空気でよく、また酸素を加えて酸素濃度を高める
こともできる。
また反応に要する時間は湿度、温度、雰囲気、所要の酸
化皮膜の厚さなどにより異なるが通常2〜15分程度程
度応時間が適当である。
本発明は上記したようにアンモニアまたは炭素数5以下
の脂肪族アミンの蒸気を含有する加湿酸化雰囲気中で線
状体の表面に酸化皮膜を形成するので、生成した酸化皮
膜は従来の加熱処理によるものよりも緻密で密着性が優
れ、このため酸化皮膜の脱落が大巾に改善できるもので
ある。そしてこの線を10%以上の加工率で伸線加工す
ることによりさらに強度の優れた電極線が得られるもの
である。
また通常は線条体表面の潤滑油等を除くためトルエンな
どの有機溶媒で洗浄処理を必要とするが、本発明によれ
ば上記の処理を省略することが可能である。
〔実施例] 以下に本発明の一実施例について説明する。
実施例1 直径0.2閣φのCu−35%Zn合金線をコイル状に
巻き、相対湿度95%、温度55%のチャンバー内に1
00pI)ffiのアンモニアガスを流入させて、この
中にコイルを収容し1時間酸化皮膜形成処理を施した。
取出した線の表面は黒色に変色しており酸化皮膜の生成
が認められた。
実施例2 実施例1の酸化皮膜を有する線材を直径O0】7閣φま
で伸線した。(加工率28%) 比較例1 実施例1と同し線材を用い、大気中で400 ’Cに1
時間加熱して酸化皮膜を形成させた。
比較例2 実施例1と同様の線材で全く無処理のものとした。
上記の実施例および比較例の試料について厚さ200I
IIlの5KD−11鋼板を被加工材として放電加工実
験を行なった。また、この線材の自己径巻きによる表面
の割れを調べた。これらの結果を第1表に示す。なお表
中の相対加工速度は比較例2を100とした場合の数値
である。
いずれも比較例2に比べて加工速度が30%以上向上し
、加工中における断線もなく、また引張り強さも高く、
さらに酸化皮膜の加工割れも生じない、これに対して従
来の大気酸化による比較例1では引張強度の低下、酸化
皮膜の割れ、加工中の放電の不安定、ガイドでの線詰り
ゃ、加工中の断線が多発した。
〔効果〕
以上に説明したように本発明によれば強度が高く、表面
が平滑なためにガイドでの線詰りなどの発生もなく、放
電加工中の断線がなく、しかも加工速度の速い電極線が
得られるもので、ワイヤカット放電加工の能率を格段に
向上できるものであり、工業上顕著な効果を奏するもの
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも表面に銅または亜鉛もしくはこれらを
    含む合金を有する線状体をアンモニアまたは炭素数5以
    下の脂肪族アミンの蒸気を含有する加湿酸化性雰囲気中
    に保持して線状体の表面に酸化皮膜を形成することを特
    徴とする放電加工用電極線の製造方法。
  2. (2)少なくとも表面に銅または亜鉛もしくはこれらを
    含む合金を有する線状体をアンモニアまたは炭素数5以
    下の脂肪族アミンの蒸気を含有する加湿酸化雰囲気中に
    保持して線状体の表面に酸化皮膜を形成した後、10%
    以上の伸線加工を行なうことを特徴とする放電加工用電
    極線の製造方法。
  3. (3)線状体が銅または銅合金線もしくは鋼線、ステン
    レス鋼線、タングステン線、モリブデン線に銅または亜
    鉛または銅亜鉛合金を被覆したものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の放電加工用電極線の製造方
    法。
JP20769988A 1988-08-22 1988-08-22 放電加工用電極線の製造方法 Pending JPH0257674A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018142487A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 Ykk株式会社 金属表面を有する物品、その色調処理方法及び気相酸化装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018142487A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 Ykk株式会社 金属表面を有する物品、その色調処理方法及び気相酸化装置
CN110234782A (zh) * 2017-01-31 2019-09-13 Ykk株式会社 具有金属表面的物体、其色调处理方法和气相氧化装置
CN110234782B (zh) * 2017-01-31 2021-12-17 Ykk株式会社 具有金属表面的物体、其色调处理方法和气相氧化装置

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