JPH0256715B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は自動販売機の販売コラム毎に管理指令
或いはデータを入力する場合における販売コラム
確認装置に関する。

(ロ) 従来の技術 自動販売機の販売コラム毎へのデータ入力は、
例えば商品の販売価格設定等があり、また販売コ
ラム毎への管理指令入力は例えば売上金額・売上
個数・販売価格等の管理データの表示指令があ
り、それぞれ特開昭56−108187号公報に示されて
いる。そしてこのような入力時に指定した販売コ
ラムの確認は、入力装置側に設けた多桁の液晶或
いはLEDの数字表示素子に、管理指令の入力に
応答して自動販売機の制御部から送られる売上金
額等の管理データと共に販売コラム番号を表示す
ることで行うのが一般的である。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかるに従来の確認方法によると、販売コラム
番号と当該販売コラムの販売商品とを正確に把握
していないと管理データを見誤つたりまたはデー
タの入力誤りを引起こす危険があつた。特に何台
もの自動販売機を一括して管理するルートマンに
とつて各自動販売機の販売コラムと販売商品名と
を正確に把握することは困難であり、いちいち前
面パネル部に示されている商品表示部と対照させ
て販売コラムを指定しなければならず非常に煩わ
しいものとなつている。

上記点より本発明は、販売コラム毎に設けられ
て投入金額による販売の可能性或いは商品の売切
れを表示する表示器を利用して、各販売コラムへ
の管理指令若しくはデータの入力時に対応する表
示器を点灯することで指定の販売コラムを容易に
確認できる装置を提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本発明による自
動販売機の販売コラム確認装置は、複数の販売コ
ラムのそれぞれに対応する記憶領域を有し、該当
する商品の販売価格データ及び売上データをスト
アするメモリ手段と、該メモリ手段から売上デー
タまたは販売価格データの読出しを指令する管理
指令及び販売価格データを入力するための入力手
段と、管理指令或いは販売価格データの入力時に
おけるいずれかの商品選択スイツチの操作に応答
して前記メモリ手段の対応の記憶領域をアドレス
するためのアドレス手段と、前記商品選択スイツ
チの操作にて前記メモリ手段をアクセスする動作
に応答して商品販売可表示器或いは商品売切表示
器の対応のものを駆動する表示制御手段とを具備
している。

(ホ) 作用 入力手段にてデータ読出しの管理指令或いは販
売価格データを入力するとともに、いずれかの商
品選択スイツチを操作すると、アドレス手段はこ
の商品選択スイツチの販売コラムに対応する記憶
領域をアドレスし読出し或いは書込みが可能とな
る。そしてかかるメモリ手段のアクセスに応答し
て、表示制御手段は該当する販売コラムに対応し
た商品販売可表示器或いは商品売切表示器を駆動
する。

(ヘ) 実施例 第１図は自動販売機の制御回路を示し、１５は
制御装置であるマイクロコンピユータ、１６は金
額表示装置及び販売コラム毎に対応して設けた商
品販売可表示器と商品売切表示器を備えたデイス
プレイ装置、１７は販売コラム毎の商品選択スイ
ツチを備えた商品選択部であり、デイスプレイ装
置１６及び商品選択部１７はインタフエイス１８
を通してマイクロコンピユータ１５に接続されて
いる。１９は投入貨幣信号及び釣銭貨幣の有無を
示す釣銭信号を発生する貨幣データ出力部、２０
は貨幣払出装置で貨幣データ出力部１９と共にイ
ンタフエイス２１を通してマイクロコンピユータ
１５に接続されている。また２２は販売装置であ
り、インタフエイス２３を通してマイクロコンピ
ユータ１５より導入される販売データに基づき販
売動作を行うと共に、販売コラム毎の商品の売切
信号を出力するものである。そして３は例えばキ
ーボード等の入力装置であり、本例では売上金額
表示指令・売上個数表示指令・販売価格表示指
令・販売価格設定指令・販売価格データを入力す
るようになつており、２４はキー入力回路であ
る。

第２図は自動販売機の中枢制御を行うマイクロ
コンピユータ１５の動作フローチヤートの概略を
示している。マイクロコンピユータ１５は電源投
入後に所定の初期設定を完了すると、インタフエ
イス２１から貨幣データ出力部１９よりの貨幣デ
ータを入力する。貨幣データは金種毎の投入枚数
データと釣銭切れデータと返却データとから成
り、マイクロコンピユータ１５は金種毎の投入枚
数データと釣銭切れデータをセツトすると共に投
入枚数データに基づき投入金額を演算してセツト
する。そして返却データにより顧客が返却スイツ
チを動作したかを検出し、動作されていれば貨幣
払出のサブルーチンの制御を貨幣払出装置２０に
対し実行して結合子Ｍに戻る。しかしながら返却
スイツチが動作されていない場合は、インタフエ
イス１８を通してデイスプレイ装置１６へ投入金
額データ・販売可商品データ・売切商品データを
順次出力した後、インタフエイス１８より商品選
択部１７からの選択スイツチデータを入力する。
したがつてデイスプレイ装置１６は入力するデー
タに応じて商品売切表示・商品販売可表示・投入
金額表示を行う。しかして選択スイツチデータに
より何れかの商品選択スイツチが動作されたこと
を検出すると、マイクロコンピユータ１５は販売
のサブルーチンの制御を販売装置２２に対し実行
して結合子Ｍに戻る。この販売のサブルーチンで
マイクロコンピユータ１５はRAMに記憶してい
る販売動作となつた販売コラムの売上個数に１を
加算すると共に売上金額に販売金額を加算する。
そしてマイクロコンピユータ１５は投入金額（ま
たは販売後の残額）と予じめRAMに記憶してい
る各商品の販売価格と釣銭切れデータと売切商品
データに基づき販売可能商品を決定する。次にマ
イクロコンピユータ１５は、自動返金の要否をチ
エツクして、自動返金が必要な場合に貨幣払出の
サブルーチンへ移行する。自動返金は販売後の残
額で販売可能な商品が無い場合の釣銭払出と投入
金額が最大投入金額を超過する場合の超過金額の
返却の二通りがある。そしてマイクロコンピユー
タ１５はキー入力回路２４より入力装置３のON
を検出し、入力装置３により入力モードが指定さ
れていないと結合子Ｍに復帰する。しかしながら
販売価格表示キー・売上金額表示キー・売上個数
表示キー・販売価格設定キーの何れかが操作され
て入力装置３がONしていると、マイクロコンピ
ユータ１５は第３図のフローチヤートの結合子
M₂に移行し操作キーに応じた管理モードをセツ
トする。そして任意の選択スイツチを操作するこ
とで販売コラムが指定されインターフエイス１８
を通し選択スイツチデータが入力すると、マイク
ロコンピユータ１５は操作された選択スイツチに
対応する販売コラムについての商品販売可表示器
及び商品売切表示器を点灯するようデイスプレイ
装置１６に表示信号を出力する。しかして管理モ
ードが販売価格設定以外の販売価格表示或いは売
上金額表示若しくは売上個数表示であると、マイ
クロコンピユータ１５は当該販売コラムに関する
指定の管理データを表示データに変換してデイス
プレイ装置１６へ出力し金額表示装置で表示す
る。また管理モードが販売価格設定であると、マ
イクロコンピユータ１５は次に入力装置３から販
売価格データが入力するとRAMにセツトする。
このように特定の販売コラムを入力時に指定する
と、マイクロコンピユータ１５は当該販売コラム
に対応する表示器を点灯させるために管理者は販
売コラムを見間違うことなく管理データを確認で
きる。このとき商品販売可表示器と商品売切表示
器の何れか一つのみを点灯させてもよいが、二つ
を同時に点灯させることで視的効果に優れる。
尚、本例では選択スイツチにより販売コラムを指
定しているが、入力装置３により指定する構成で
あつてもよい。そして表示データの出力後或いは
販売価格のセツト後、マイクロコンピユータ１５
は入力装置３の終了キーのONを検出すると第２
図フローチヤートの結合子Ｍに復帰する。しかし
ながら入力装置３の終了キーが操作されていない
場合は結合子M₃に復帰して次の販売コラムが選
択スイツチにより指定されるのを待機し、選択ス
イツチの操作により上記動作を繰返す。

第４図はマイクロコンピユータ１５の本発明に
係る動作を説明する機能ブロツク図である。同図
におて、１２は販売コラム毎に売上金額・売上個
数・商品販売価格を記憶しているRAM、９は選
択スイツチ６₁，６₂〜６_oの操作により選択スイ
ツチデータを出力する選択スイツチ入力バツフ
ア、３は入力装置である。入力装置３は、売上金
額表示キー７Ａ・売上個数表示キー７Ｂ・販売価
格表示キー７Ｃ及び販売価格設定キー７Ｄの各フ
アンクシヨンキーとテンキー８とを具備し、他に
終了キーがあるが本発明では省略する。そして１
０はフアンクシヨンキーの操作によりフアンクシ
ヨンキーデータを出力するフアンクシヨンキー入
力バツフア、１１は選択スイツチデータとフアン
クシヨンキーデータによりRAM１２の販売コラ
ム毎の売上金額記憶部或いは売上個数記憶部若し
くは販売価格記憶部をアドレスするエンコーダ、
１３はRAM１２の読出し或いは書込みを制御す
るリード／ライト切換装置、１４はデータ入力装
置、４はデイスプレイ装置１６の表示を制御する
表示制御手段である。またデイスプレイ装置１６
は、４個のデジタル表示器５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５
Ｄから成る金額表示装置５と販売コラム毎の商品
売切表示器１₁，１₂〜１_o及び商品販売可表示器
２₁，２₂〜２_oを備えている。

上記構成で先ず自動販売機へのデータ入力であ
る販売価格設定について説明する。いま選択スイ
ツチ６₁に対応する販売コラムの価格設定を行う
べく選択スイツチ６₁及び販売価格設定キー７Ｄ
を操作すると、選択スイツチ入力バツフア９とフ
アンクシヨンキー入力バツフア１０にてラツチさ
れると共に、RAM１２はリード／ライト切換装
置１３からのライト信号により書込み状態とな
る。しかして表示制御手段４は選択スイツチ入力
バツフア９より選択スイツチデータを入力する。
一方エンコーダ１１は選択スイツチ入力バツフア
９からの選択スイツチデータ及びフアンクシヨン
キー入力バツフア１０からのフアンクシヨンキー
データに基づき、選択スイツチ６₁に対応した販
売コラムに関するRAM１２の販売価格記憶部を
アドレスしている。そしてテンキー８にて販売価
格が設定されると、データ入力装置１４より販売
価格データが指定の販売価格記憶部へ導入されて
記憶される。また販売価格データは表示制御手段
４にも導入され、表示制御手段４は先に導入され
た選択スイツチデータを販売価格データとをデイ
スプレイ装置１６に表示する。即ち表示制御手段
４は、選択スイツチデータに基づき選択スイツチ
６₁に対応する販売コラムの商品売切表示器１₁及
び商品販売可表示器２₁に対して端子P₀より信号
を供給すると共に、端子D₀，D₁より順次デイジ
ツト信号を出力する。また表示制御手段４は、販
売価格データに基づき販売価格の各桁の数字を表
示するデジタル表示器５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄ毎
に桁表示データを端子P₀〜P₆より順次出力する
と共に、表示する桁に応じてデイジツト信号を端
子D₂〜D₅より順次出力する。斯る商品売切表示
器１₁・商品販売可表示器２₁・デジタル表示器５
Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄへの端子P₀〜P₆及び端子
D₀〜D₅からの表示データの出力は時分割により、
繰返し成される。したがつて自動販売機の管理者
は、自動販売機の前面パネルに設けられた商品売
切表示器１₁，１₂〜１_oと商品販売可表示器２₁，
２₂〜２_oの点灯を確認しながら販売コラム毎の販
売価格を設定するために、販売コラムと商品とが
容易に対照されデータの入力誤りがない。

次に自動販売機への管理指令入力である売上金
額表示について説明する。いま選択スイツチ６₂
に対応する販売コラムの売上金額を確認すべく選
択スイツチ６₂及び売上金額表示キー７Ａを操作
すると、選択スイツチ入力バツフア９とフアンク
シヨンキー入力バツフア１０でラツチされる。そ
して表示制御手段４は選択スイツチ入力バツフア
９より選択スイツチデータを入力し、エンコーダ
１１は選択スイツチデータ及びフアンクシヨンキ
ーデータに基づき、選択スイツチ６₂に対応した
販売コラムに関するRAM１２の売上金額記憶部
をアドレスする。しかして販売価格設定キー以外
のフアンクシヨンキーの操作モードでRAM１２
は読出し状態となつており、売上金額記憶部にス
トアされている当該販売コラムの売上金額データ
が表示制御手段４へ導入される。そして表示制御
手段４は前述したのと同様に、選択スイツチデー
タにて商品売切表示器１₂及び商品販売可表示器
２₂を点灯させ、売上金額データにてデジタル表
示器５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄを表示動作させる。
したがつて自動販売機の管理者は、商品売切表示
器１₁，１₂〜１_oと商品販売可表示器２₁，２₂〜２
_ｏの点灯にて販売コラムと商品を対照しながら売
上金額を確認することができる。また売上個数表
示キー７Ｂ或いは販売価格表示キー７Ｃを操作し
た場合にも、同時に操作される選択スイツチ６₁，
６₂〜６_oの操作にてエンコーダ１１は対応の販売
コラムに関するRAM１２の売上個数記憶部・販
売価格記憶部をアドレスし、それぞれ売上個数デ
ータ或いは販売価格データが表示制御手段４へ導
入される。そして表示制御手段４は選択スイツチ
データに基づき何れかの商品売切表示器１₁，１₂
〜１_o及び商品販売可表示器２₁，２₂〜２_oを点灯
させると共に、これらデータを金額表示装置５に
表示する。

また最近、自動販売機の入力装置として、入力
内容をバーコードで表わしバーコードリーダによ
り読取つて入力する装置が実用化されつつある
が、本発明で自動販売機へ入力する管理指令或い
はデータ内容をバーコードで表わすことでバーコ
ードによる入力も可能である。一般にキーボード
には表示器が付設されているが、バーコードによ
る入力ではバーコードを印刷した媒体とバーコー
ドリーダしか存在しない。したがつて管理指令或
いはデータを入力する販売コラムを商品販売可表
示器或いは商品売切表示器の点灯にて示す本発明
は、バーコードを入力とする自動販売機には効果
的といえる。

(ト) 発明の効果 本発明に依ると、自動販売機の販売コラム毎に
管理指令或いはデータを入力する場合に、入力さ
れる販売コラムを商品売切表示器或いは商品販売
可表示器を点灯して示すために、入力装置側に販
売コラムを示す表示器が必要なくなる。しかも商
品売切表示器或いは商品販売可表示器の点灯によ
り販売コラムを示すと、販売コラムと商品とが容
易に対照できるため操作が簡単となるばかりか入
力誤り或いは管理データの確認誤りが防止され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に依る自動販売機の制御回路
図、第２図は自動販売機の動作を示すフローチヤ
ート、第３図は入力動作時のフローチヤート、第
４図は入力動作を説明する機能ブロツク図であ
る。 １₁，１₂〜１_o……商品売切表示器、２₁，２₂〜
２_o……商品販売可表示器、３……入力装置、４
……表示制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の販売コラムのそれぞれに対応して商品
   選択スイツチを備えるとともに、該当する商品に
   ついてその販売の可能性を表示する商品販売可表
   示器または売切れを表示する商品売切表示器の少
   くとも一方の表示器を前記商品選択スイツチのそ
   れぞれに対応して設けた自動販売機において、前
   記複数の販売コラムのそれぞれに対応する記憶領
   域を有し、該当する商品の販売価格データ及び売
   上データをストアするメモリ手段と、該メモリ手
   段から売上データまたは販売価格データの読出し
   を指令する管理指令及び販売価格データを入力す
   るための入力手段と、管理指令或いは販売価格デ
   ータの入力時におけるいずれかの商品選択スイツ
   チの操作に応答して前記メモリ手段の対応の記憶
   領域をアドレスするためのアドレス手段と、前記
   商品選択スイツチの操作にて前記メモリ手段をア
   クセスする動作に応答して前記表示器の対応のも
   のを駆動する表示制御手段とから成る自動販売機
   の販売コラム確認装置。