JPH0256243B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は車両の昇降窓ガラス部に取付けられ
るウエザーストリツプモールデイングに関するも
のである。

車両の昇降窓ガラス部に取付けられるウエザー
ストリツプモールデイングとして、第１図ないし
第４図に示すものがある。第１図は従来のウエザ
ーストリツプモールデイングの取付状態を示す前
部を切欠いた斜視図、第２図はその垂直断面図、
第３図は分解斜視図、第４図はその垂直断面図で
ある。

図面において、１は車体パネルであつて、これ
に沿つて窓ガラス２が上下に昇降するようになつ
ている。モールデイング本体３は、昇降窓の下辺
部を形成する車体パネル１の上端を雰う横断面形
状逆Ｕ字状の金属プロフアイル４、その内側上下
に窓ガラス２に当接するように設けられたリツプ
５，６、外側下部に車体パネル１に当接するよう
に設けられたリツプ７、金属プロフアイル４の内
側および内壁外側を覆う樹脂部８、ならびに内壁
下部に設けられたクリツプ取付部９および係合穴
１０等のクリツプ取付用切除部を有しており、ク
リツプ１１により車体パネル１に取付けられるよ
うになつている。クリツプ１１は基板１２、係合
穴１０に係合する係合爪１３および基板１２から
突出する係止部１４からなり、この係止部１４は
クリツプ取付部９を介して車体パネル１の取付穴
１５に挿入され、弾性により係止されるようにな
つている。

以上のように構成されたウエザーストリツプモ
ールデイングは、金属ストリツプのロール成形に
より金属プロフアイル４を形成し、押出成形によ
りリツプ５，６，７および樹脂部８を形成したの
ち、プレス加工によりクリツプ取付部９および係
合穴１０等のクリツプ取付用切除部を打抜いて製
造される。そして第３図および第４図に示すよう
に、別に射出成形等により製造されたクリツプ１
１の係止部１４を車体パネル１の取付穴１５に挿
入した状態で、モールデイング本体３を矢印Ａ，
Ｂ方向に挿入し、クリツプ取付部９をクリツプ１
１に嵌合させながら、モールデイング本体３の内
壁を車体パネル１とクリツプ１１間に挿入すると
ともに係合爪１３を係合穴１０に係合させて取付
ける。この状態で、窓ガラス２を昇降させると、
窓ガラス２はリツプ５，６に当接した状態で上下
し、リツプ５は水切作用をし、リツプ６は振れ止
め作用をする。

しかしながら、このような従来のウエザースト
リツプモールデイングにおいては、モールデイン
グ本体３のリツプ５，６，７は押出成形によつて
形成されるが、クリツプ取付部９を形成するため
にプレノツチを行うと、押出成形によりクリツプ
取付部９が埋つてしまうため、プレノツチを行う
ことはできず、押出成形後にプレス加工を行わな
ければならず、製造工程が複雑であるという問題
点があつた。

この発明は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、クリツプに窓ガラスと当接す
る緩衝材を設けることにより、モールデイング本
体３のリツプ６を省略し、これによりプレノツチ
が可能なウエザーストリツプモールデイングを提
供することを目的としている。

この発明は車両の昇降窓ガラス部に取付けられ
るウエザーストリツプモールデイングにおいて、
昇降窓の下辺部を形成する車体パネルの上端を覆
う横断面形状逆Ｕ字状の金属プロフアイル、この
金属プロフアイルの前記車体パネルに接する面に
形成された樹脂部、この樹脂部とは異なる樹脂に
より形成され前記窓ガラスに当接するリツプ、な
らびに前記金属プロフアイルおよび樹脂部の窓ガ
ラス側の壁の前記リツプが形成されない部分に形
成されたクリツプ取付用切除部を有するモールデ
イング本体と、前記窓ガラスに常に当接する緩衝
材を有し、かつ前記モールデイング本体のクリツ
プ取付用切除部を介して、車体パネルに形成され
た取付穴に取付けられる係止部を有する合成樹脂
製の取付用クリツプとからなるウエザーストリツ
プモールデイングである。

以下、この発明を図面の実施例により説明す
る。第５図はこの発明の一実施例によるモールデ
イング本体を示す斜視図、第６図はクリツプの斜
視図、第７図はその裏面から見た斜視図、第８図
は取付状態を示す一部の垂直断面図であり、第１
図ないし第４図と同一符号は同一または相当部分
を示す。

モールデイング本体３は第１図ないし第４図の
ものとほぼ同様に構成されているが、リツプ６は
省略され、樹脂部８はリツプ５，７とは別の樹脂
によりモールデイング本体３の内側および内壁の
下端部を覆うように形成されている。クリツプ取
付用切除部としてのクリツプ取付部９および係合
穴１０は、金属プロフアイル４および樹脂部８の
窓ガラス２側の壁のリツプ５が形成されない部分
に形成されている。クリツプ１１も第１図ないし
第４図のものとほぼ同様に構成されているが、基
板１２の下部に係止部１４と反対側に突出するよ
うに、緩衝材１６が係合状態で一体的に成形され
ている。

以上のように構成されたウエザーストリツプモ
ールデイングは、金属ストリツプに樹脂部８とな
る樹脂テープを貼着して、プレノツチによりクリ
ツプ取付部９および係合穴１０等のクリツプ取付
用切除部を形成し、ロール成形により金属プロフ
アイル４を形成したのち、押出成形によりリツプ
５，７を形成して、モールデイング本体３が製造
され、一方弾性材料を使用して射出成形等により
成形された緩衝材１６を金型にインサートして、
合成樹脂により一体的にインサート成形を行い、
クリツプ１１が製造される。

モールデイングの取付は第１図ないし第４図の
ものとほぼ同様であり、クリツプ１１を車体パネ
ル１の取付穴１５に取付けた状態でモールデイン
グ本体３を差込み、第８図のように取付ける。取
付状態においては、リツプ５は窓ガラス２に当接
して水切を行い、緩衝材１６は同様に窓ガラス２
の下方に当接して振れ止め作用をする。窓ガラス
２はこれらのリツプ５および緩衝材１６に当接し
て上下する。

なお、モールデイング本体３およびクリツプ１
１の形状、構造は図示のものに限定されず、変更
可能である。また緩衝材１６の形状、構造、取付
位置等も変更可能であり、材質もゴム、軟質樹脂
等の弾性材料であれば制限はない。

以上説明してきたように、この発明によれば、
クリツプに窓ガラスと当接する緩衝材を設けるよ
うに構成したので、モールデイング本体のクリツ
プ取付部に形成するリツプを省略でき、このため
プレノツチが可能になり、製造工程を簡素化でき
る効果がある。また合成樹脂製の取付用クリツプ
を用いるため、車体パネルへの傷付はなく、かつ
モールデイング本体の取付用切除部を介して車体
パネルに取付けるため、固着性も優れている。さ
らにクリツプに設ける緩衝材を一体的に成形すれ
ば製造工程が簡素化できるとともに、緩衝材と他
の部分が係合状態となるように成形すれば、緩衝
材の脱落のおそれがないなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウエザーストリツプモールデイ
ングの取付状態を示す前部を切欠いた斜視図、第
２図はその垂直断面図、第３図は分解斜視図、第
４図はその垂直断面図、第５図はこの発明の一実
施例によるモールデイング本体を示す斜視図、第
６図はクリツプの斜視図、第７図はその裏面から
見た斜視図、第８図は取付状態を示す一部の垂直
断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、１は車体パネル、２は窓ガラス、３はモール
デイング本体、４は金属プロフアイル、５，６，
７はリツプ、８は樹脂部、９はクリツプ取付部、
１０は係合穴、１１はクリツプ、１２は基板、１
３は係合爪、１４は係止部、１５は取付穴、１６
は緩衝材である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車両の昇降窓ガラス部に取付けられるウエザ
   ーストリツプモールデイングにおいて、昇降窓の
   下辺部を形成する車体パネルの上端を覆う横断面
   形状逆Ｕ字状の金属プロフアイル、この金属プロ
   フアイルの前記車体パネルに接する面に形成され
   た樹脂部、この樹脂部とは異なる樹脂により形成
   され前記窓ガラスに当接するリツプ、ならびに前
   記金属プロフアイルおよび樹脂部の窓ガラス側の
   壁の前記リツプが形成されない部分に形成された
   クリツプ取付用切除部を有するモールデイング本
   体と、前記窓ガラスに常に当接する緩衝材を有
   し、かつ前記モールデイング本体のクリツプ取付
   用切除部を介して、車体パネルに形成された取付
   穴に取付けられる係止部を有する合成樹脂製の取
   付用クリツプとからなるウエザーストリツプモー
   ルデイング。 ２ 緩衝材がクリツプに一体的に成形されている
   特許請求の範囲第１項記載のウエザーストリツプ
   モールデイング。 ３ 緩衝材がクリツプに係合状態で成形されてい
   る特許請求の範囲第１項または第２項記載のウエ
   ザーストリツプモールデイング。