JPH0255714A - 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法 - Google Patents

高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0255714A
JPH0255714A JP20715388A JP20715388A JPH0255714A JP H0255714 A JPH0255714 A JP H0255714A JP 20715388 A JP20715388 A JP 20715388A JP 20715388 A JP20715388 A JP 20715388A JP H0255714 A JPH0255714 A JP H0255714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
porous powder
pva
polymerization
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20715388A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Toshinori Tsugaru
利紀 津軽
Hirotoshi Miyazaki
宮崎 弘年
Junnosuke Yamauchi
山内 淳之介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP20715388A priority Critical patent/JPH0255714A/ja
Publication of JPH0255714A publication Critical patent/JPH0255714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は溶解性の優れた、高重合度ポリビニルアルコー
ル系重合体の多孔質粉体及びその製造方法に関する。(
以下ポリビニルアルコールi)’VAと略記することが
ある。) 更に詳しくは、極限粘度が1.4dJl/Q以上、好ま
しくは3 、0 dl/g以上の高重合度PVA系重合
体からなり、空隙量が1 、6 cc7’g以上、好ま
しくは2.0cc/y以上であることを特徴とする高重
合度1’VA系重合体の多孔質粉体及びその製造方法に
関する。
〔ここでPVA系重合体の極限粘度は、該PVA系重合
体を再酢化したポリ酢酸ビニルについて。
アセトン中、30℃で測定した値で定義する。
王た空隙量(ccAt )は、水銀圧入法による、PV
A系重合体の多孔質粉体の粒子1圓及び粒子内細孔への
水銀圧大量で定義する。〕 B、従米の技術 従来のPVA系重合体の重合度は、原料のポリ酢酸ビニ
ル系重合体が高重合度のものが得られにくいという点と
、加工特性や取扱いやすぎの点から、2000が上限で
あり、特殊品として3000程度のものがみられるにす
ぎない。
一方近年の急速な加工技術の進歩は超高重合度領域の重
合体の加工を可能にし、それによって従来知られていな
かった物性を引出すことに成功しつつある。l’VA系
重合体においても、高重合度化することにより従来の用
途における物性向上はもちろん、高強力高弾性繊維等の
新規な分野においても新たな可能性が期待されているも
のである。
一般に高重合度のPVA系重合体は低温下、低速度で重
合することにより得られ、酢酸ビニルにおいてもいくつ
かの報告、がなされている。
たとえば、高重合度PVA系重合体の製造方法として、
低温懸濁重合法(特開昭61−148209れ低温乳化
重合法(特開昭63−37106)が提案されている。
しかしながら、高重合度PVA系重合体の場合。
水および有機溶剤への溶解は、重合度の増加とともに急
速に困難となるため、溶解性の優れた旨重合度PVAを
優るには、粉砕による微粉末化に頼らざるを得ないとい
う問題があった。しかしながら、粉砕による100メツ
シユ以下の微粉末は、粉砕時に受けるまさつ熱のため、
不溶解粉末になり易いという問題があり、この点の解決
が強く要望されている。
本発明の目的は、上記した様に、従来水及び有機溶剤へ
の溶解性が問題とされていた高重合度PVA系重合体に
ついて、特に粉砕等の操作により微粉砕しな(でも、そ
れ自体で溶解性の極めて良好な高重合度PVA系重合体
の多孔質粉体及びその製造方法を提供しようとするもの
である。
98課題を解決する為の手段 かかる状況下、本願発明者らは鋭意検討の結果。
極限粘度が1.4 U/g以上の高重合度1’VA系重
合体からなり、空隙量が1.6 CCy/g以上である
ことを特徴とする高重合度PVA系重合体の多孔質粉体
が、上記の課題を解決するものであり、高重合度である
にもかかわらず、水及び有機溶剤へ極めてすみやかに溶
解し得るものであることを見出し、本発明を完成するに
到った。
〔ここでPVA系重合体の極限粘度は、該PVA系重合
体を再酢化したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、
30℃で測定した値で定義する。
またを隙量(cc/y )は、触媒工学講座4.触媒基
礎測定法、 p、69 (触媒学会編集)に拠り、ポ銀
圧入法によるPVA系重合体の多孔質粉体の粒子間及び
粒子内細孔への水銀圧入量で定義する。〕かかる、極限
粘度が1 、4 di/g以上の高重合度PVA系重合
体からなり、空隙量が1 、6 cc/g以上であるこ
とを特徴とする高重合度PVA系重合体の多孔質粉体は
、従来未知の新規な構造物である。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の極限粘度が1 、4 tJi/g以上、好裏し
くは3 、0 di/g以上の高重合度PVA系重合体
は、極限粘度が1.4 dl/g)以上、好ましくは3
. Odl乃以上のポリビニルエステル系重合体を原料
として得られる。
〔ここでポリビニルエステル系重合体の極限粘度は、該
ポリビニルエステル系重合体をケン化後再酢化したポリ
酢酸ビニルについて、アセトン中、30℃で測定した値
で定義する。〕 該ポリビニルエステル系重合体の重合法としては、低温
塊状重合法、低温懸濁重合法、低温乳化重合法等が挙げ
られるが、とりわけ工業的な規模で容易に得ることので
きる低温乳化重合法が好ましい。
かかるポリビニルエステル系重合体としてはギ酸ビニル
、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル
、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸
ビニル等のポリマーが挙げられるが、とりわけ酢酸ビニ
ルのポリマーが好まL・い0 また上記のビニルエステルモノマー類に共重合可能な七
ツマ−を共重合した共重合体であることも差しつかえな
く、これらモノマーとしては例えば、(メタ)アクリル
酸、(メタフアクリル酸エステ/l/、イタフン酸また
はそのエステル、→レイン酸エステルまたは無水マレイ
ン酸、(メタ)アクリルアミドまたはこれらの誘導体、
塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フン化ビ
ニリデン、アクリルニトリル、ビニルアルコキシシラン
等が挙げられる。
該ポリビニルエステル系重合体の極限粘度が1、4 d
i/gよりも小さ(なると、得られるPVA系重合体の
溶解性に問題が少な(1本発明の目的にそぐわない。ま
た低温乳化重合法により得たポリビニルエステル系重合
体では、極限粘度が1.4dlIhよりも小さくなると
1本発明の目的とする溶解性に優れた高重合度1’VA
の粉体を工業的に容易に得ることが出来ない。
本発明の高重合度PVA系重合体の多孔質粉体の最大の
特徴は1重合度が極めて大さいPVA系重合体からなる
ものであるにもかかわらず、その空隙量が極めて太さい
という点に存する。
しかしてその空隙量は1.6cc7′g以上であること
が2本発明の目的達成上、必須不可欠である。該空隙量
が1.6CC7’gより小ざくなると、溶解が困難にな
り、取り扱い上好ましくなく1本発明の目的を達成し得
ない。
該空隙量のより好ましい値は2.0 cc/g以上であ
る。
〔なお、空隙量t cc/g )は、前記の文献記載の方法により、水銀圧入法による、PVA系重合体の多孔質粉体の粒子間及び粒子内細孔への水銀圧大量で定義する。〕
さらに詳しく説明すると1本発明の高重合度PVA系重
合体の多孔質粉体は、0.4 cc/g以上。
ざらに好ましくは0.6 cc/g以上の直径10μm
以下の空隙量を有し、微粒子が集合して粒子が形成され
1粒子内に空隙を有している。
また、当該PVA系重合体の200メツシュ以上の粒径
のものは、直径10μm以上の空隙量が1.5CC/g
以上、ざらに好ましくは、1.8 cc7’g以上の範
囲にあり1粒子表面は、微粒子の凝集により、細かな起
伏を有することが好ましい。
なお、直径10μm以下の空隙量が0.4 CC7gよ
り小ざくなるか、200メツシュ以上のものについて直
径10μm以上の空隙量が1.5CC/gより小ざくな
ると、条件によっては溶解に時間を要することがあり1
本発明の目的が達成されない場合があるので、望ましく
は上記条件を満たすのが良い。
本発明の極限粘度が1 、4 dIv/g以上の高重合
度PVA系重合体からな、す、空隙量がx、6cc/g
以上であることを特徴とする高重合度PVA系重合体の
多孔質粉体の更なる特徴は、該空隙量の値が。
多孔質粉体の粒子径に実質的に依存しないという特異な
特徴に存する。
これは、本発明の高重合度1’VA系重合体の多孔質粉
体は、直径が1〜2μmの超微細粒子の凝集により粉体
粒子が形成されており1粒子内に空隙を有していること
に出来すると推される。
本発明における極限粘度が1.441)7g以上の高重
合度PVA系重合体からなり、空隙量が1.6CC/g
以上であることを特徴とする高重合度PVA系重合体の
多孔質粉体の粒径については、特に制限はないが、20
0メツシュ未満の微粉体は取り扱い離イ為好1 シ< 
?J < 、6メツシユ〜200メツシユの大きざのも
のが好ましい。更に好ましい粒径は12メツシユ〜17
0メツシユである。
本発明の極限粘度が1.4 dl、79以上の高重合度
PVa系重合体からなり、空隙量が1 、6 cc/g
以上であることを特徴とする高重合度PVa系重合体の
多孔質粉体の製造方法に関しては、何らの制限を有する
ものではなく、例えば、低温塊状重合法。
低温懸濁重合法、低温乳化重合法等により得られた極限
粘度が1 、4 dlVg以上である高重合度ポリビニ
ルエステル系重合体を、スラリーケン化する方法、ある
いは極く低濃度で通常のアルカリケン化する方法が好適
に用いられるが、中でもスラリーケン化方法によるのが
得、られる高重合度PVA糸重糸体合体粉体隙量が橋め
て大さいという意味で好適である。
この点を以下に、より詳しく説明する。
まず、低温塊状重合法、低温懸濁重合法により得られた
高重合度ポリビニルエステル系重合体では、当該重合体
のメタノール溶液を撹拌下、塩基性触媒とともにメタノ
ール浴中へ連続的に供給し。
ケン化反応を行なう。最終スラリー濃度が0.2重量%
以上、10重量%以下、より好ましくは0.5重量%以
上、8重量%以下とすることにより、生成するPVA系
重合体が凝集して「ママコ」になることなく、極めて容
易にスラリー状になり、高重合度PVAとすることが出
来る。
また通常のフルカリケン化法では、該高重合度ボリヒニ
ルエステル糸凰合体のメタノール溶液の50℃粘度が1
ooocp以下、好ましくは700Cp以下となる極(
低濃度でケン化反応を行なうことにより、本発明の目的
とする高重合度PVAを得ることができる。
また、低温乳化重合法で得られた高重合度ポリビニルエ
ステルエマルジョンは、ポリマー、モノマー、水、安定
剤等からなり、メタノールと混合して得られた実質上均
一なメタノール溶液がら蒸留により未反応上ツマ−を除
去したのちにも、ボリヒニルエステル系重合体のメタノ
ール溶液中ニは水が存在する。
通常のスラリーケン化は含水系では困難であるが、本発
明音らが先に出願した特願昭63−20038号に記載
の方法に依れば、意外にも当該高重合度ポリビニルエス
テル系重合体に対して2重量倍もの水が存在するメタノ
ール溶液でも、無水系スラリーケン化と同様に、生成す
るPVA系重合体が凝集して「ママコ」になることな(
、容易にスラリー状になり、本発明の高重合度PVA系
重合体を得ることができる。
最終スラリー濃度が0,2重量%未満の場合には。
得られる高重合度PVA系重合体の溶解性は問題はない
が、スラリー濃度があまりにも低くなるために以降の工
程通過性が悪くなり好ましくない。
甲た最終スラリー濃度が10重量%より大なる場合には
、生成するPVA系重合体が凝集して「ママコ」になり
、目的とする多孔責高重合度PVムのスラリー状態は得
られない。
ざらに1通常のアルカリケン化法では、高重合度ポリビ
ニルエステル系重合体の含水メタノール溶液の50℃粘
度が10(10cp以下、好ましくは70009以上と
なる様な極く低濃度でケン化反応を行なうことにより1
本発明の目的とする高重合度PVAを得ることができる
ケン化反応に用いられる塩基性触媒としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムあるいはナトリウムメチラー
ト、カリウムメチラート、ナトリウムエチラート等が挙
げられる。
かくして得られる高重合度PVA系重合体のケン化度に
ついては、特に制限はなく、塩基性触媒濃度、ケン化時
間、ケン化編度等を変えること番こより得られる部分ケ
ン化・完全ケン化のいずれも用い得ることができる。さ
らに、多槽式ケン化を行なうことにより得られる。99
.0モル%以上の完全ケン化PVAを用いることもでざ
る。
このようなスラリーケン化法・極低濃度ケン化法によっ
て得られる本発明の高重合度PVA系重合体粉体は、前
記した様に直径が1〜2μmの超微細粒子の凝集粒子の
集合により、粉体粒子が形成されており1粒子内部に多
くの空隙を有しており。
また粉体粒子表面に該超微細粒子による起伏を有してい
るという構造上の特異性を有している。
80作用及び発明の効果 本発明の高重合度1’VΔ系重合体の多孔質粉体は1通
常のゲルケン化によって得られるPVA系重合体の約2
倍量以上の、1 、6 cc/g以上ものaめで大きな
空隙量を有するものである。
この理由は明らかではないが1本発明の高重合度PVA
系重合体粉体は、直径が約1〜2μmの超微細粒子が凝
集集合して粉体粒子を形成しており粒子内に空隙を有し
、:fた該粉体粒子表面は、超微細粒子の凝集により、
細かな起伏を有するという、その特異な粉体構造に大さ
く関係していると推される。
その結果、本発明の高重合度1’ V A系重合体の多
孔質粉体においては、楡限粘度が1 、4 dl/g以
上もの高重合度のPVA系重合体からなるものでありな
がら、それにもかかわらず水及び有機溶剤への溶解性に
極めて優れており、かかる特段の効果は1本発明の高重
合度PVA系重合体粉体の、上記の特異に大きい空隙量
に関係するものと考えられる。
そして本発明の効果は、高重合度PVA系重合体の極限
粘度が3 、0 U/g以上の場合に、とりわけ顕著で
ある。
更にまた。高ケン化度のPVA系重合体は溶解が通常と
りわけ困難であるが1本発明の高重合度PVa系重合体
粉体は、上記の特異に大きい空隙量を有する為、高ケン
化度の場合でも溶解が容易である。特にケン化度が99
゜9モル%以上の場合に、とりわけ効果が著しい。
本発明の高重合度PVA系重合体の粉体は、従来からの
PVAの利用分野に使用でさるものであり1例えば、P
VA系高強力シートあるいはl’VA系高強力繊維とし
て好適に用いられるものである。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが1
本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
なお、実施例中の「%」および「部」はいずれも「重量
%」および「重量部」をあられす。
また空隙量(CC/g )は、前記の文献記載の方法に
依り、水銀圧入法によるrvA系重合体の多孔質粉体の
粒子間及び粒子内細孔への水銀圧大量で定義する。
実施例1 撹拌機、温度計、窒素導入管および冷却管をつけた反応
器にイオン交換水300部、酢酸ビニル300部、メタ
ノール100部、ポリオキシエチレン〔POE(50ン
〕ノニルフエニルエーテ/しくノーポール500.三洋
化成■製)を12部。
k’e8U ・7kL20を0.01部、およびロンガ
リット0.23金はかりとり30分間煮沸したのち、窒
素を導入しながら一20Ciで冷却し、別途脱気したイ
オン交換水で調整した0、014%の過酸化水素水を7
部/hrで均一に連続添加しながら重合を開始した。
重合中は系を窒素ガスでシールし、酸素の侵入をおさえ
た。2.5時間夜2重合率50%に達したところで過酸
化水素の添加を停止し、その後0.5時間撹拌を続は重
合を停止した。
ここで得られたエマルジョンを室温下メタノール130
0部(メタノール/ポリマー=20)にヒドロキノン七
ツメチルエーテル0.5部を溶解した中に撹拌下に徐々
に添加し溶解させ、実質上均一な溶液を得た。
その後、メタノールを添加しながら減圧下に未反応酢酸
ビニル七ツマ−の追出しを行い、ポリ酢酸ビニルの含水
メタノール溶液を得た。(ポリマー濃度7.3%、水濃
度8.8%) この溶液の一部をとり、濃度5%、  (NaOfi 
)/〔vAC〕(モル比)=0.1.%度40℃テケン
化し、(1られたポリビニルアルコール(i’vA1の
0.1部を無水酢酸8部とピリジン2部の混合液中10
5℃で20時間とぎどき撹拌しなから再酢化シ、アセト
ン−エーテル、アセトン−水系で再沈精製をくり返した
ポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、30℃で極限粘
度を測定したところ、〔η] = 4.20 (tll
/y )であった。(ウベローデ型の粘度管を用いて希
釈法にて測定1 次に撹拌機と冷却管を備えたガラス製反応容器にあらか
じめメタノール200部を仕込んだ後。
該反応容器を67℃の恒温槽に浸漬した。次いで。
前述のポリ酢酸ビニルの含水メタノール溶液を薄めたも
の(ポリマー濃度5%、水濃度6%ン500部をNaO
Hの5%メタノール溶液20部と同時に2時間にわたっ
て連続的に仕込みケン化反応を実施し、ざらにNaOH
の5%メタノール溶液lO部だけを1時間にわたって連
続的に添加した。得られたPVAのスラリー(fi終ス
スラリ−濃度17596)をガラス濾過器で濾過した後
、酢酸で中和し。
300部のメタノールで2回洗浄した。
そして、40℃の乾燥器で5時間乾燥し、白色微粉末の
PVAをイ尋た。ケン化度を測定したところ99.8モ
ル%であった。また粒度を測定したとる9095が16
〜60メツシユの間であった。またポリ酢酸ビニルの含
水メタノール溶液の仕込みを停止したと同時に、途中サ
ンプリングを行ない、同様の処理を行った後に、ケン化
度を測定したところ97.7モル%であった。この粉末
PVAを上記と同一の条件で再醇化し、上記と同様に再
沈精製をくり返したポリ酢酸ビニルについて、アセトン
中、30℃で極限粘度を測定したところ、〔η〕=4.
20(吐ろ)でめった。
また、この粉末高重合度PVΔを粒度により分別し、4
0℃で4日間減圧乾燥した後、16メツシユ以下、32
メツシュ以上のPVAおよび60メツシュ以下、100
メツシュ以上の高重合度PVaについて、前記した水銀
圧入法により、空隙量の測定を行なった。
ざらに、当該高重合度PVAの上記のそれぞれの粒度区
分のものについて、Pvム3部と水100部を93℃で
加熱撹拌を行なって、未溶解粒子が消失して均一溶液に
なるまでの時開を測定した。
得られた結果を表1に示す。
工゛・:下余白 比較例1 実施例1のポリ酢酸ビニルの含水メタノール溶液(ポリ
マー濃度7.3%、水濃度8.8%、画成粘度(η) 
= 4.20dl/g )を、40℃下、  (Na0
1i)/(VAc)(モル比)=0.15の条件で通常
のケン化反応を実施した。得られた極限粘度〔η)=4
.20d(1/Q (再酢化ポリ酢酸ビニルについて測
定)のゲル状PVAを粉砕、濾過した後、同様に酢酸で
中和し、メタノールで2回洗浄した。そして、40℃の
乾燥器で5時開乾燥し、白色粉末のPVAを得た。ケン
化度を測定したところ99.5モル%であった。
また、40℃で4日間減圧乾燥した16メツシユ以下、
32メツシュ以上のPVA、j、?よび60メツシュ以
下、100メツシュ以上の当該高重合度PVAについて
、実施例1に記載した方法と同様にして、!2!隙量の
測定および溶解試験を行なった。
得られた結果を表2に示す。
比較例2.3 実施例1のポリ酢酸ビニルの含水メタノール溶液のポリ
マー濃度7.3%を5.0%に、水濃度8.8%を6.
0%に変更したほかは比較例1と同様にして粉末高重合
度PVnt−得た。
また、実施例1と同様にして、水銀圧入法による空隙量
の測定および溶解試験を行なった。(北限粘度〔η) 
= 1.70dl/y 、ケン化度99.9モル%のP
VAで%16メツシユ以下、32メンシュ以上、および
60メツシュ以下、100メツシュ以上の粒径を有する
粉末1’VAを用いて実施例1に記載した方法と同様に
して、空隙量の測定および溶解試験を行なった。
優られた結果を表3に示す。
以下余白

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)極限粘度が1.4dl/g以上の高重合度ポリビ
    ニルアルコール系重合体からなり、空隙量が1.6cc
    /g以上であることを特徴とする高重合度ポリビニルア
    ルコール系重合体の多孔質粉体。 〔ここでポリビニルアルコール系重合体の極限粘度は、
    該ポリビニルアルコール系重合体を再酢化したポリ酢酸
    ビニルについて、アセトン中、30℃で測定した値で定
    義する。 また空隙量(cc/g)は、水銀圧入法による、ポリビ
    ニルアルコール系重合体の多孔質粉体の粒子間及び粒子
    内細孔への水銀圧入量で定義する。〕
  2. (2)極限粘度が3.0dl/g以上である請求項(1
    )に記載の多孔質粉体。
  3. (3)空隙量が2.0cc/g以上である請求項(1)
    に記載の多孔質粉体。
  4. (4)直径10μm以下の空隙量が0.4cc/g以上
    である請求項(1)に記載の多孔質粉体。
  5. (5)200メッシュ以上の粒径で、かつ直径10μm
    以上の空隙量が1.5cc/g以上である請求項(1)
    に記載の多孔質粉体、
  6. (6)空隙量が粒子径によつて実質的に変化しない請求
    項(1)に記載の多孔質粉体。
  7. (7)極限粘度が1.4dl/g以上である高重合度ポ
    リビニルエステル系重合体のメタノール溶液をメタノー
    ル浴中へ塩基性触媒とともに供給し、最終スラリー濃度
    が0.2重量%以上、10重量%以下となる様にケン化
    して得られた請求項(1)に記載の多孔質粉体。
  8. (8)極限粘度が1.4dl/g以上である高重合度ポ
    リビニルエステル系重合体のメタノール溶液をメタノー
    ル浴中へ塩基性触媒とともに供給し、最終スラリー濃度
    が0.2重量%以上、10重量%以下となる様にケン化
    することを特徴とする請求項(1)に記載の多孔質粉体
    の製造方法。
JP20715388A 1988-08-19 1988-08-19 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法 Pending JPH0255714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20715388A JPH0255714A (ja) 1988-08-19 1988-08-19 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20715388A JPH0255714A (ja) 1988-08-19 1988-08-19 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0255714A true JPH0255714A (ja) 1990-02-26

Family

ID=16535099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20715388A Pending JPH0255714A (ja) 1988-08-19 1988-08-19 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0255714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017090658A1 (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 Jsr株式会社 多孔質粒子の製造方法、多孔質粒子、担体、カラム、及び標的物質の分離方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017090658A1 (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 Jsr株式会社 多孔質粒子の製造方法、多孔質粒子、担体、カラム、及び標的物質の分離方法
JPWO2017090658A1 (ja) * 2015-11-24 2018-09-27 Jsr株式会社 多孔質粒子の製造方法、多孔質粒子、担体、カラム、及び標的物質の分離方法
US11421102B2 (en) 2015-11-24 2022-08-23 Jsr Corporation Method for manufacturing porous particles, porous particles, carrier, column, and method for separating target substance

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6337106A (ja) 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法及び高重合度ポリビニルアルコ−ル系重合体の製造方法
US5717044A (en) Suspending agent for suspension polymerization of vinyl compound
US5308911A (en) Secondary suspending agent for suspension polymerization of vinyl compound
JPH04335002A (ja) ビニルエステル系重合体の製法およびビニルアルコール系重合体の製法
JPH0255714A (ja) 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の多孔質粉体及びその製造方法
US5331055A (en) Process for producing vinyl ester polymer and process for producing vinyl alcohol polymer
JP3254772B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP2544764B2 (ja) 高重合度ポリビニルアルコ―ル系重合体の製造方法
JPS61148209A (ja) 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の製造方法
JPS59166505A (ja) 懸濁重合用分散安定剤
JP2000204190A (ja) ポリビニルアルコ―ル系スポンジの製造方法
US5403905A (en) Process for producing polyvinyl ester having a high degree of polymerization and process for producing polyvinyl alcohol having a high degree of polymerization
JPH0255713A (ja) 高重合度ポリビニルアルコール系重合体の粉体及びその製法
JPH04227904A (ja) シード重合用ビニルエステル系重合体エマルジョンの製法
JPH05117307A (ja) 重合体の製法
JP3212980B2 (ja) ビニルエステル系重合体の製法およびビニルアルコール系重合体の製法
JPS62235303A (ja) 塩化ビニル系懸濁重合方法における懸濁安定剤の仕込み方法
JP3227216B2 (ja) 懸濁重合用分散安定剤
JPS6044324B2 (ja) 塩化ビニルの懸濁重合法
JP2534294B2 (ja) 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製法及び高重合度ポリビニルアルコ―ル系重合体の製法
JPH11147913A (ja) シンジオタクチシチーに富むポリビニルアルコールの 製造方法
JPH0762006A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP3758856B2 (ja) ヘテロタクチシチーに富むポリビニルアルコールの 製造方法
JP2534293B2 (ja) 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造法及び高重合度ポリビニルアルコ―ル系重合体の製造法
JP2537945B2 (ja) 高重合度ポリビニルエステル系重合体の製造方法及び高重合度ポリビニルアルコ―ル系重合体の製造方法