JPH0254710A - ステンレス鋼の精錬方法 - Google Patents
ステンレス鋼の精錬方法Info
- Publication number
- JPH0254710A JPH0254710A JP20482188A JP20482188A JPH0254710A JP H0254710 A JPH0254710 A JP H0254710A JP 20482188 A JP20482188 A JP 20482188A JP 20482188 A JP20482188 A JP 20482188A JP H0254710 A JPH0254710 A JP H0254710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bath
- concentration
- chromium
- temp
- blowing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007670 refining Methods 0.000 title claims abstract description 22
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 20
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 title claims abstract description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 10
- 239000011651 chromium Substances 0.000 claims abstract description 78
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 75
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 67
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 58
- 238000007664 blowing Methods 0.000 claims abstract description 51
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 49
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 45
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 45
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 45
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 26
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 23
- 238000003756 stirring Methods 0.000 claims abstract description 6
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 19
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 19
- 238000007711 solidification Methods 0.000 claims description 15
- 230000008023 solidification Effects 0.000 claims description 15
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 claims description 12
- 230000015271 coagulation Effects 0.000 claims description 6
- 238000005345 coagulation Methods 0.000 claims description 6
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 239000010703 silicon Substances 0.000 claims description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 abstract description 21
- 239000010959 steel Substances 0.000 abstract description 21
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 8
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000011572 manganese Substances 0.000 description 5
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 5
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- PWHULOQIROXLJO-UHFFFAOYSA-N Manganese Chemical compound [Mn] PWHULOQIROXLJO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N Propane Chemical compound CCC ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N Iron oxide Chemical compound [Fe]=O UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 2
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000010790 dilution Methods 0.000 description 2
- 239000012895 dilution Substances 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 2
- 239000001294 propane Substances 0.000 description 2
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 2
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 2
- 239000002893 slag Substances 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 1
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000011819 refractory material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、上底吹き可能な反応容器、例えばAOD炉
や上底吹き転炉内に含クロム溶銑を装入し、該浴中に酸
素含有ガスを吹き込むステンレス鋼の脱炭精錬操業の際
、浴中のクロム濃度及び炭素濃度を高精度に推定するこ
とを可能ならしめて、出鋼前の厄介な倒炉姿勢でのサン
プリングを行う必要のない、いわゆるQDT操業を目指
したステンレス鋼の精錬方法に関するものである。
や上底吹き転炉内に含クロム溶銑を装入し、該浴中に酸
素含有ガスを吹き込むステンレス鋼の脱炭精錬操業の際
、浴中のクロム濃度及び炭素濃度を高精度に推定するこ
とを可能ならしめて、出鋼前の厄介な倒炉姿勢でのサン
プリングを行う必要のない、いわゆるQDT操業を目指
したステンレス鋼の精錬方法に関するものである。
(従来の技術)
近年、上底吹き転炉において、普通鋼の吹錬終了後直ち
に取鍋へ出鋼することを目的にセンサーランス(通常サ
ブランスと称する)を用い溶鋼中の成分推定を行う技術
が開発された。すなわち以前は転炉吹錬の終了した時点
で倒炉し、サンプリングして溶鋼成分の分析を行ってい
たところを、吹錬後直ちに出鋼することによって精錬時
間の短縮及び耐火物溶損の減少を図ることを目的として
、サブランスにより鋼浴温度、凝固温度及び溶鋼の炭素
濃度を求め、動的吹錬制御する方法が開発された(川崎
製鉄技報19 [4) P234(1987) Fig
8及びその説明参照)。
に取鍋へ出鋼することを目的にセンサーランス(通常サ
ブランスと称する)を用い溶鋼中の成分推定を行う技術
が開発された。すなわち以前は転炉吹錬の終了した時点
で倒炉し、サンプリングして溶鋼成分の分析を行ってい
たところを、吹錬後直ちに出鋼することによって精錬時
間の短縮及び耐火物溶損の減少を図ることを目的として
、サブランスにより鋼浴温度、凝固温度及び溶鋼の炭素
濃度を求め、動的吹錬制御する方法が開発された(川崎
製鉄技報19 [4) P234(1987) Fig
8及びその説明参照)。
さらに特開昭63−18015号公報においては、転炉
吹錬中に、溶鋼をサンプリングして終点における溶鋼の
酸素濃度及び温度を把握し、溶鋼のマンガンとスラグの
酸化鉄との反応における平衡定数に2、溶鋼の酸素と鉄
との反応における平衡定数に2、転炉内に導入される全
マンガン量の実績値、スラグ量の推定値及び終点におけ
る酸素濃度から終点における溶鋼のマンガン濃度を推定
することを特徴とする転炉吹錬におけるマンガン濃度の
推定方法が記載されている。
吹錬中に、溶鋼をサンプリングして終点における溶鋼の
酸素濃度及び温度を把握し、溶鋼のマンガンとスラグの
酸化鉄との反応における平衡定数に2、溶鋼の酸素と鉄
との反応における平衡定数に2、転炉内に導入される全
マンガン量の実績値、スラグ量の推定値及び終点におけ
る酸素濃度から終点における溶鋼のマンガン濃度を推定
することを特徴とする転炉吹錬におけるマンガン濃度の
推定方法が記載されている。
(発明が解決しようとする課題)
普通鋼に較べてより高温での吹錬を余儀なくされている
ステンレス鋼の精錬操業においても、上述した技術を用
いることによってQDT操業が可能となれば、精錬時間
の短縮やそれに伴う耐火物溶損の減少が大きく期待でき
るのに対して、実際にはこうした試みは行われていない
。
ステンレス鋼の精錬操業においても、上述した技術を用
いることによってQDT操業が可能となれば、精錬時間
の短縮やそれに伴う耐火物溶損の減少が大きく期待でき
るのに対して、実際にはこうした試みは行われていない
。
その理由は、ステンレス網のQDT操業を可能にするた
めには、脱炭操業の終了の確認のために炭素濃度を、ま
た脱炭操業後の還元処理のためにクロム濃度を、脱炭終
了時にそれぞれ推定する必要があるが、これら炭素濃度
、クロム濃度を推定できなかったためである。
めには、脱炭操業の終了の確認のために炭素濃度を、ま
た脱炭操業後の還元処理のためにクロム濃度を、脱炭終
了時にそれぞれ推定する必要があるが、これら炭素濃度
、クロム濃度を推定できなかったためである。
すなわち、普通鋼は凝固温度を測定することで炭素濃度
を推定することができるが、含クロム溶銑では同一炭素
濃度でもクロム濃度によって凝固温度が変化するため、
単に凝固温度を測定しても炭素濃度、またクロム濃度を
予測することはできなかった。
を推定することができるが、含クロム溶銑では同一炭素
濃度でもクロム濃度によって凝固温度が変化するため、
単に凝固温度を測定しても炭素濃度、またクロム濃度を
予測することはできなかった。
また特開昭63−18015号公報のように、溶鋼の酸
素濃度及び温度を把握し、酸化反応の熱力学定数を利用
してクロム濃度を推定しようとしても(公報ではMn濃
度を推定)、ステンレス鋼の精錬操業ではこうした酸化
反応でクロム濃度が決定されないことから不可能であっ
た。
素濃度及び温度を把握し、酸化反応の熱力学定数を利用
してクロム濃度を推定しようとしても(公報ではMn濃
度を推定)、ステンレス鋼の精錬操業ではこうした酸化
反応でクロム濃度が決定されないことから不可能であっ
た。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので
あり、ステンレス鋼の脱炭精錬操業において、浴中のク
ロム濃度及び炭素濃度を高精度に推定することができ、
さらには脱炭吹錬後の還元処理を直ちに行うことのでき
るステンレス鋼の精錬方法を提案することを目的とする
。
あり、ステンレス鋼の脱炭精錬操業において、浴中のク
ロム濃度及び炭素濃度を高精度に推定することができ、
さらには脱炭吹錬後の還元処理を直ちに行うことのでき
るステンレス鋼の精錬方法を提案することを目的とする
。
(課題を解決するための手段)
発明者らは、ステンレス鋼の脱炭精錬操業を行うに際し
て、上底吹き転炉を用いて、00分圧(Pco)を下げ
るようにコントロールしながら酸素含有ガスの吹錬を行
うと、その上底吹き転炉の吹錬方法とクロム濃度に対応
して、炭素濃度と酸素活量(a、)との間に、ある一定
の関係を有することに%T目した。例えば、酸素と不活
性ガスArとの混合ガスを上底吹きして1670°Cで
操業を行ったところ、炭素濃度と酸素活量a。との関係
は、第1図のとおりになった。
て、上底吹き転炉を用いて、00分圧(Pco)を下げ
るようにコントロールしながら酸素含有ガスの吹錬を行
うと、その上底吹き転炉の吹錬方法とクロム濃度に対応
して、炭素濃度と酸素活量(a、)との間に、ある一定
の関係を有することに%T目した。例えば、酸素と不活
性ガスArとの混合ガスを上底吹きして1670°Cで
操業を行ったところ、炭素濃度と酸素活量a。との関係
は、第1図のとおりになった。
すなわちCr濃度が判明していれば、酸素プローブを用
いて酸素活量a0を測定することによって炭素濃度がわ
かる。
いて酸素活量a0を測定することによって炭素濃度がわ
かる。
しかし実際にはステンレス鋼の脱炭吹錬中にはクロム濃
度も変化しているため、さらに低炭素領域では炭素濃度
が変化しても酸素活量a0は一定となるために酸素活t
a0で直接炭素濃度を推定することはできない。
度も変化しているため、さらに低炭素領域では炭素濃度
が変化しても酸素活量a0は一定となるために酸素活t
a0で直接炭素濃度を推定することはできない。
そこでこの発明では凝固温度がクロム濃度及び炭素濃度
の2つによって変化することにも着目して、酸素活量す
なわち酸素濃度、凝固温度及び浴温度を測定することに
よって、クロム濃度と炭素濃度を推定し、また、その推
定した濃度により吹錬時間とシリコン量を調整しようと
するものである。
の2つによって変化することにも着目して、酸素活量す
なわち酸素濃度、凝固温度及び浴温度を測定することに
よって、クロム濃度と炭素濃度を推定し、また、その推
定した濃度により吹錬時間とシリコン量を調整しようと
するものである。
すなわちこの発明は、含クロム溶銑浴を上底吹き可能な
反応容器内に装入し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き
込むステンレス鋼の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素
濃度、浴温度及び凝固温度を、吹錬中ないし吹錬後、サ
ブランスを用いて測定し、これらの測定値に基づいて下
記(1)及び(2)式の関係に従い浴中のクロム濃度、
炭素濃度を推定することを特徴とするステンレス鋼の精
錬方法〔%Cr) 、 (%C) )
−−−(2)浴中の溶存酸素濃度 浴中のクロム濃度 浴中の炭素濃度 浴温度 反応容器の撹拌動力 反応容器の吹き込みガスによる00 分圧 C1:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度Te
mp及び反応容器特性 を表わす(ε、 Pco)で決まる定数TL:凝固温度 TL = b( 但し ao [%Cr] 〔%C〕 emp ε Pc。
反応容器内に装入し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き
込むステンレス鋼の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素
濃度、浴温度及び凝固温度を、吹錬中ないし吹錬後、サ
ブランスを用いて測定し、これらの測定値に基づいて下
記(1)及び(2)式の関係に従い浴中のクロム濃度、
炭素濃度を推定することを特徴とするステンレス鋼の精
錬方法〔%Cr) 、 (%C) )
−−−(2)浴中の溶存酸素濃度 浴中のクロム濃度 浴中の炭素濃度 浴温度 反応容器の撹拌動力 反応容器の吹き込みガスによる00 分圧 C1:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度Te
mp及び反応容器特性 を表わす(ε、 Pco)で決まる定数TL:凝固温度 TL = b( 但し ao [%Cr] 〔%C〕 emp ε Pc。
である。
また、含クロム溶銑浴を上底吹き可能な反応容器内に装
入し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き込む、ステンレ
ス鋼の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素濃度、浴温度
及び凝固温度を、吹錬終了直前あるいは吹錬終了後に、
サブランスを用いて測定し、これらの測定値に基づいて
下記(1)及び(2)弐の関係に従い浴中のクロム濃度
、炭素濃度を推定し、その推定した濃度により吹錬時間
及び吹錬帰還に引続く還元期のシリコン量を調整するこ
とを特徴とするステンレス鋼の精錬方法 記 TL = fs( 但し ao 〔%Cr) 〔%C〕 emp ε Pc。
入し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き込む、ステンレ
ス鋼の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素濃度、浴温度
及び凝固温度を、吹錬終了直前あるいは吹錬終了後に、
サブランスを用いて測定し、これらの測定値に基づいて
下記(1)及び(2)弐の関係に従い浴中のクロム濃度
、炭素濃度を推定し、その推定した濃度により吹錬時間
及び吹錬帰還に引続く還元期のシリコン量を調整するこ
とを特徴とするステンレス鋼の精錬方法 記 TL = fs( 但し ao 〔%Cr) 〔%C〕 emp ε Pc。
〔%Cr) 、 (%C) ’) −−−(
2)浴中の溶存酸素濃度 浴中のクロム濃度 浴中の炭素濃度 浴温度 反応容器の撹拌動力 反応容器の吹き込みガスによるc。
2)浴中の溶存酸素濃度 浴中のクロム濃度 浴中の炭素濃度 浴温度 反応容器の撹拌動力 反応容器の吹き込みガスによるc。
分圧
C9:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度Te
mp及び反応容器特性 を表わす(ε、 Pco)で決まる定数TL:凝固温度 である。
mp及び反応容器特性 を表わす(ε、 Pco)で決まる定数TL:凝固温度 である。
ここに、浴中の溶存酸素濃度、浴温度及び凝固温度の測
定は、浴中の炭素濃度が0.5wt%未満と見込まれる
時点で行うことが好ましい。
定は、浴中の炭素濃度が0.5wt%未満と見込まれる
時点で行うことが好ましい。
(作 用)
この発明では、サブランスにて含クロム溶銑浴の浴中の
溶存酸素濃度、凝固温度及び浴温度を測定し、これらの
測定値に基づいて次式の関係に従い浴中のクロム濃度、
炭素濃度を推定する。
溶存酸素濃度、凝固温度及び浴温度を測定し、これらの
測定値に基づいて次式の関係に従い浴中のクロム濃度、
炭素濃度を推定する。
TL = r3((%Cr) 、 (%C) )
−−−(2)但し ao:浴中の溶存酸素濃
度 [%Cr] :浴中のクロム濃度 〔%C〕 :浴中の炭素濃度 Temp :浴温度 ε:反応容器の撹拌動力 Pco :反応容器の吹き込みガスによる00分圧 C5:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度Te
mp及び反応容器特性 を表わす(ε+、 Pco)で決まる定数TL:凝固温
度 ε、 Pcoは精錬操業に用いた反応容器の底吹きガス
量と、酸素含有ガスの希釈比で決定される。
−−−(2)但し ao:浴中の溶存酸素濃
度 [%Cr] :浴中のクロム濃度 〔%C〕 :浴中の炭素濃度 Temp :浴温度 ε:反応容器の撹拌動力 Pco :反応容器の吹き込みガスによる00分圧 C5:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度Te
mp及び反応容器特性 を表わす(ε+、 Pco)で決まる定数TL:凝固温
度 ε、 Pcoは精錬操業に用いた反応容器の底吹きガス
量と、酸素含有ガスの希釈比で決定される。
ε、 Pcoと、溶銑クロム濃度及びサブランスで測定
する浴温度によってC3を決定する。このCIとサブラ
ンスで測定したa。とTLを用いて、上記した(1)、
(2)式の関係からクロム濃度と炭素濃度を求める。
する浴温度によってC3を決定する。このCIとサブラ
ンスで測定したa。とTLを用いて、上記した(1)、
(2)式の関係からクロム濃度と炭素濃度を求める。
ただし、fl、f2.f3は、炭素濃度、クロム濃度、
浴温度又は反応容器特性(ε、 Pco)で表わされる
関係であるが、複雑な関数であるので通常は計算機によ
り学習させる。特に炭素濃度、クロム濃度を陰間数の形
で解くことになるため、計算機の使用は必要となる。
浴温度又は反応容器特性(ε、 Pco)で表わされる
関係であるが、複雑な関数であるので通常は計算機によ
り学習させる。特に炭素濃度、クロム濃度を陰間数の形
で解くことになるため、計算機の使用は必要となる。
サブランスによる溶存酸素濃度、浴温度及び凝固温度の
測定は炭素濃度が0.5wt%未満と見込まれる時点で
測定するのが望ましい。というのは炭素濃度が0.5w
t%以上ではaoが第1図に示されるように一定値に近
づく傾向にあるために推定精度が悪くなるという問題が
あるからである。
測定は炭素濃度が0.5wt%未満と見込まれる時点で
測定するのが望ましい。というのは炭素濃度が0.5w
t%以上ではaoが第1図に示されるように一定値に近
づく傾向にあるために推定精度が悪くなるという問題が
あるからである。
(実施例)
実施例1
80トン上底吹き転炉にクロム濃度13〜16wt%で
ある含クロム溶銑を装入し、上吹きランスから酸素を底
吹き羽口から酸素とプロパンを吹き込んだ。
ある含クロム溶銑を装入し、上吹きランスから酸素を底
吹き羽口から酸素とプロパンを吹き込んだ。
次いで吹錬計算により炭素濃度が1wt%以下となる時
点から上吹きランスと底吹き羽口からの供給ガスを、酸
素とアルゴンとの混合ガスに切り換えて吹錬を継続する
わけであるが、ガスの切り換えは酸素供給速度と浴温度
によって適正範囲が存在し、この実施例では炭素濃度が
およそ0.7wt%となる時点で0□/Arの比を2/
1に、0.3wt%となる時点で172に切り換えた。
点から上吹きランスと底吹き羽口からの供給ガスを、酸
素とアルゴンとの混合ガスに切り換えて吹錬を継続する
わけであるが、ガスの切り換えは酸素供給速度と浴温度
によって適正範囲が存在し、この実施例では炭素濃度が
およそ0.7wt%となる時点で0□/Arの比を2/
1に、0.3wt%となる時点で172に切り換えた。
目標とする吹錬時間の終了するおよそ1〜2分前に浴温
度、凝固温度及び酸素濃度をそれぞれサブランスプロー
ブ内の熱電対及び炭素センサで測定し、直ちに計算機の
中に学習している計算式(1)及び(2)弐を用いて炭
素濃度とクロム濃度の推定を行った。
度、凝固温度及び酸素濃度をそれぞれサブランスプロー
ブ内の熱電対及び炭素センサで測定し、直ちに計算機の
中に学習している計算式(1)及び(2)弐を用いて炭
素濃度とクロム濃度の推定を行った。
この上吹き転炉での操業では、底吹きガスと混合ガスの
希釈比は同じであるため(1)、 (2)弐のfl+f
2及びf、は浴温度、炭素濃度及びクロム濃度の関数と
なって、計算機を用いて求めることができる。
希釈比は同じであるため(1)、 (2)弐のfl+f
2及びf、は浴温度、炭素濃度及びクロム濃度の関数と
なって、計算機を用いて求めることができる。
またサブランスは、通常浴温度とサンプリングを目的に
行われるものと同一であって新たに作業は必要としない
。
行われるものと同一であって新たに作業は必要としない
。
このようにして推定した炭素濃度とクロム濃度について
、それぞれの推定値と分析値との関係を第2図及び第3
図に示す。
、それぞれの推定値と分析値との関係を第2図及び第3
図に示す。
これらのグラフから明らかなように、推定値は炭素濃度
が±0.015 wt%、クロム濃度が±0.1 wt
%の範囲で実測値と一致した。
が±0.015 wt%、クロム濃度が±0.1 wt
%の範囲で実測値と一致した。
実施例2
80トン上底吹き転炉にクロム濃度が13〜16−t%
である含クロム溶銑を装入し、上吹きランスから酸素を
、底吹き羽口から酸素とプロパンを吹き込んだ。次いで
上吹きランスと底吹き羽口からの供給ガスを酸素とアル
ゴンとの混合ガスに切り換え、0□/Arの比を炭素濃
度がおよそ0.7%となる時点で271に、0.3%と
なる時点で172とした。
である含クロム溶銑を装入し、上吹きランスから酸素を
、底吹き羽口から酸素とプロパンを吹き込んだ。次いで
上吹きランスと底吹き羽口からの供給ガスを酸素とアル
ゴンとの混合ガスに切り換え、0□/Arの比を炭素濃
度がおよそ0.7%となる時点で271に、0.3%と
なる時点で172とした。
目標とする吹錬時間の終了する1〜2分前に浴温度、凝
固温度及び酸素温度をサブランスプクーブにて測定し、
直ちに計算機の中に学習している計算式(1)、 (2
)を用いて炭素濃度とクロム濃度の推定を行った。これ
ら推定した炭素濃度、クロム濃度から、吹錬時間の修正
を行うとともにサンプリングの分析を行うことなくシリ
コン量を調整して還元処理を行った。
固温度及び酸素温度をサブランスプクーブにて測定し、
直ちに計算機の中に学習している計算式(1)、 (2
)を用いて炭素濃度とクロム濃度の推定を行った。これ
ら推定した炭素濃度、クロム濃度から、吹錬時間の修正
を行うとともにサンプリングの分析を行うことなくシリ
コン量を調整して還元処理を行った。
このため炉体の’RT’A低減や溶鋼の温度低下の抑制
が図られた。
が図られた。
(発明の効果)
この発明によれば、ステンレス鋼の精錬において吹錬中
さらには吹錬終点での炭素濃度、クロム濃度を高精度に
推定することができる。
さらには吹錬終点での炭素濃度、クロム濃度を高精度に
推定することができる。
このため脱炭吹錬操業終了時の溶鋼サンプリングを不要
とし、サンプリングと分析のための時間を省略すること
により炉体の溶損及び溶鋼の温度低下を回避することが
できる。
とし、サンプリングと分析のための時間を省略すること
により炉体の溶損及び溶鋼の温度低下を回避することが
できる。
第1図は、13wt%Cr鋼と16−1%Cr鋼を上底
吹き転炉で脱炭吹錬を行った場合の炭素濃度〔%C〕と
酸素活量a。との関係を示すグラフ、第2図は、この発
明による炭素濃度の推定値と分析値との関係を示すグラ
フ、 第3図は、この発明によるクロム濃度の推定値と分析値
との関係を示すグラフである。 第1図 第2図 〔%C1ji定、イJ (XIO−リ〔%C〕
吹き転炉で脱炭吹錬を行った場合の炭素濃度〔%C〕と
酸素活量a。との関係を示すグラフ、第2図は、この発
明による炭素濃度の推定値と分析値との関係を示すグラ
フ、 第3図は、この発明によるクロム濃度の推定値と分析値
との関係を示すグラフである。 第1図 第2図 〔%C1ji定、イJ (XIO−リ〔%C〕
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、含クロム溶銑浴を上底吹き可能な反応容器内に装入
し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き込むステンレス鋼
の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素濃度、浴温度及び
凝固温度を、吹錬中ないし吹錬後、サブランスを用いて
測定し、これらの測定値に基づいて下記(1)及び(2
)式の関係に従い浴中のクロム濃度、炭素濃度を推定す
ることを特徴とするステンレス鋼の精錬方法。 記 {a_0=f_1(〔%Cr〕,〔%C〕,Temp,
ε_1Pco)(〔%C〕>C_1のとき) a_0=f_2(〔%Cr〕,Temp,ε)(〔%C
〕≦C_1のとき)}(1) T_L=f_3(〔%Cr〕,〔%C〕)・・・(2) 但しa_0:浴中の溶存酸素濃度〔%Cr〕: 浴中のクロム濃度〔%C〕: 浴中の炭素濃度Temp:浴温度 ε:反応容器の撹拌動力 Pco:反応容器の吹き込みガスによるCO分圧 C_1:装入した含クロム溶銑のクロム濃度、浴温度T
emp及び反応容器特性を表わす(ε,Pco)で決ま
る定数 T_L:凝固温度 2、含クロム溶銑浴を上底吹き可能な反応容器内に装入
し、該溶銑浴中に酸素含有ガスを吹き込む、ステンレス
鋼の脱炭精錬操業の際、浴中の溶存酸素濃度、浴温度及
び凝固温度を、吹錬終了直前あるいは吹錬終了後に、サ
ブランスを用いて測定し、これらの測定値に基づいて下
記(1)及び(2)式の関係に従い浴中のクロム濃度、
炭素濃度を推定し、その推定した濃度により吹錬時間及
び吹錬期に引続く還元期のシリコン量を調整することを
特徴とするステンレス鋼の精錬方法。 記 {a_0=f_1(〔%Cr〕,〔%C〕,Temp,
ε_1Pco)(〔%C〕>C_1のとき) a_0=f_2(〔%Cr〕,Temp,ε)(〔%c
〕≦C_1のとき)}(1) T_L=f_3(〔%Cr〕,〔%C〕)・・・(2) 但しa_0:浴中の溶存酸素濃度〔%Cr〕: 浴中のクロム濃度〔%C〕:浴中の炭素濃度 Temp:浴温度 ε:反応容器の撹拌動力 Pco:反応容器の吹き込みガスによるCO分圧 C_1:装入した含クロム溶銑のクロム濃 度、浴温度Temp及び反応容器特性 を表わす(ε、Pco)で決まる定数 T_L:凝固温度 3、浴中の溶存酸素濃度、浴温度及び凝固温度の測定を
、浴中の炭素濃度が0.5wt%未満と見込まれる時点
で行う請求項1又は2記載のテンレス鋼の精錬方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20482188A JPH0254710A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | ステンレス鋼の精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20482188A JPH0254710A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | ステンレス鋼の精錬方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0254710A true JPH0254710A (ja) | 1990-02-23 |
Family
ID=16496942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20482188A Pending JPH0254710A (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | ステンレス鋼の精錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0254710A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019199632A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 大同特殊鋼株式会社 | 精錬方法 |
-
1988
- 1988-08-19 JP JP20482188A patent/JPH0254710A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019199632A (ja) * | 2018-05-15 | 2019-11-21 | 大同特殊鋼株式会社 | 精錬方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5225308B2 (ja) | 含クロム溶鋼の減圧脱炭精錬方法 | |
JPH0254710A (ja) | ステンレス鋼の精錬方法 | |
JP4311097B2 (ja) | 転炉内スラグの流出防止方法 | |
EP0008463B1 (en) | Method for controlling the temperature of the melt during pneumatic refining of steel | |
CA1118212A (en) | Method for converter blow control | |
JP4816513B2 (ja) | 溶鋼成分推定方法 | |
JPH0841522A (ja) | 含クロム鋼の精錬方法及び該方法に使用するクロムセンサー | |
WO2023017674A1 (ja) | 冷鉄源溶解率推定装置、転炉型精錬炉制御装置、冷鉄源溶解率推定方法及び溶融鉄の精錬処理方法 | |
JPS59136652A (ja) | 溶鋼成分推定方法 | |
WO2024018783A1 (ja) | 冷鉄源溶解率推定装置、冷鉄源溶解率推定方法及び溶鉄の精錬処理方法 | |
JPS627812A (ja) | 上下吹転炉における吹錬方法 | |
EP0097971B1 (en) | Method for producing low hydrogen content in steels produced by subsurface pneumatic refining | |
JP2996576B2 (ja) | 転炉製鋼法 | |
JPS6318015A (ja) | 転炉吹錬におけるマンガン濃度の推定方法 | |
JP4357082B2 (ja) | 含クロム溶鋼の脱炭精錬方法 | |
JPH03180418A (ja) | 転炉の溶鋼炭素制御方法 | |
Vidhyasagar et al. | Effects of slag removal method on the process parameters of energy optimizing furnace | |
JPH11217618A (ja) | ステンレス鋼の転炉精錬方法 | |
LEHMANN et al. | Modelling of Al, Si, Mn and Ti partition between slag and Fe-Ni alloys | |
Ashok et al. | Process evaluation of AOD stainless steel making in Salem Steel Plant, SAIL | |
JPS6112811A (ja) | 転炉製鋼法 | |
JP2824015B2 (ja) | 高炉での鋳床脱珪方法 | |
JPH09209019A (ja) | 含Cr鋼を溶製するための溶鉄精錬方法 | |
KR830000064B1 (ko) | 강철의 표면하 압축 공기 정련시 용융물의 온도 조절방법 | |
Miyahara et al. | Computer Control of LD Converter Process With Pretreated Hot Metal |