JPH0253839B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、引受証を発行する必要のある書留郵
便物などの物品を自動的に引受ける場合に供され
る郵便物等の物品自動引受装置に関するものであ
る。

従来の技術 従来、書留郵便物の自動引受装置としては、た
とえば特開昭51−125000号公報のように、装置か
ら発給される引受番号票を郵便物に貼付し、その
郵便物を引受口に挿入すると、装置内に郵便物を
送り込んで郵便物上に貼付されている引受番号票
の有無を検知確認してから、郵便物の表裏面を撮
影し複写することによつて引受番号、あて名、差
出人住所氏名を写しこんだ引受証書を発行し、同
時にその控え原符を作成して集積保管し、引受け
た郵便物は集積保管函へ送り込み保管するという
機能を有する装置が実用に供されている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の物品自動引受装置では、
引受証書の寸法を一定にする必要から、郵便物の
あて名等を縮小複写している。このあて名等の文
字が解読できるためには、その縮小度をむやみに
上げることはできず、郵便物等の寸法は一定寸法
以下に限定されてしまうという問題点があつた。

本発明は上記問題点を解決するために、郵便物
の寸法に関係なく郵便物等を自動的に引受けるこ
とのできる優れた郵便物等の物品自動引受装置を
提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、引受番号
票発給ボタンを操作することにより引受番号票を
発給する引受番号票発給機構と、上記引受番号票
の添付された引受物品が挿入され、入力用キーボ
タンから取扱種別および要償金額が指定される
と、上記引受物品の寸法、上記引受番号、上記取
扱種別および要償金額とから料金を演算して上記
引受番号票に印字することにより受領証原符、受
領証および受領証控え原符とを作成する制御手段
と、上記受領書原符の添付された引受物品および
受領証控え原符とを保管し、上記受領証を差出人
に発行する受領証発行手段とを備えるという構成
にしたものである。

作 用 本発明は上記構成により、差出人は引受番号票
に差出人の氏名住所、受取人の氏名を記入して引
受物品に添付し、入力用キーボタンから取扱種別
および要償金額とを指定すれば、制御手段によつ
て受領証原符、受領証および受領証控え原符とを
作成して、差出人に受領証を発行するので、引受
物品の寸法が大きくとも、自動的に物品を引受け
ることができることとなる。

実施例 以下に本発明の一実施例について図面とともに
説明する。第１図は本発明の一実施例による郵便
物等の物品自動引受装置のブロツク図、第２図は
同実施例による外観図、第３図は同実施例による
制御回路のブロツク図、第４図は同実施例の書留
郵便物引受票の正面図、第５図は同実施例の受領
証原符等の正面図である。

第１図及び第２図に於て、１は装置本体の前面
パネルであり、この面を利用者の方に向けて設置
する。２は引受ける書留郵便物等の物品を受入れ
るための引受口の引受物品ガイド板である。３は
本装置内に搬入された引受物品、３′は次に装置
に差入れられる引受物品を示している。４は引受
口扉であり引受物品を装置内に送りこんだ直後に
閉じられて引受処理実行中は次の引受物品の受入
れ可能になるまでの時間はロツクされるようにな
つている。５，５′及び５″は搬送機構のローラ及
びベルトであり、これ等の搬送機構により引受物
品が受入口から集積保管箱に至るまでの経路を搬
送される。６は本装置内に送り込まれた引受物品
の幅や長さ及び位置などを検知するための検出器
であり本装置の制御回路と接続している。７は自
動ラベル貼付機構で本装置での引受処理上で引受
物品に対して付与することを要する引受番号及び
そのコードなどを印刷したラベル２４を引受物品
に自動的に貼付できるようにしてある。８は文字
又はコード読取機構であり引受物品に貼付された
引受番号票の文字又はコードを読取ることが出来
るようになつている。９は制御回路であり、本装
置内の各機構や検出器などを接続されていて各部
での検知や読取り入力などの状態に対応して自動
判定や演算及び各部の制御などを行なう。１０は
各種の入力用キーボタンで数字キー及び取扱種別
指定キーなどがあり利用者はこのボタンを押すこ
とによつて利用者が必要とする要償金額や取扱種
別などの指定入力ができるようになつている。１
１は数字文字表示器であり入力用キーボタンによ
る入力結果や制御回路部による演算、判定結果な
どを表示するようになつている。１２は受領発行
印字機構で、１２′は受領証用紙ロール、１２″は
受領証１９を一通分毎に切断するカツタ、１３は
受領証受取口の受皿である。１４は受領証控え原
符印字機構であり、引受物に貼付されている受領
証控え原符用紙に対して受領証への印字と同一内
容を印字して受領証控え原符２３を作成するため
に設けられたものである。１５は引受物品集積保
管箱であり引受処理済みの引受物品が搬送機構に
よつて自動投函されるように設けられている。こ
の保管箱１５は封鍼式の鍵付きになつているため
保管責任者以外の人が投函された引受物品を抜取
れないよう工夫されたものである。１６は操作手
順誘導用の表示機構であり、本装置を初めて利用
する人でも容易に操作方法が理解できるように１
操作の終了毎に順番に次の操作方法を簡明な説明
文で表示して行くように工夫されていて本装置の
制御回路からの指令によつて表示を変えるように
なつている。１７は手貼り用の引受番号票発給機
構である。１７′は引受番号票発給ボタンであり、
このボタンを押すと手貼り用の引受番号票が一通
分づつ送出受給される。１８は手貼り用引受番号
票受取口の受皿である。

次に上記実施例の動作について説明する。ま
ず、本装置の利用者が、引受番号票発給ボタン１
７′を押すと、手貼り用引受番号票発給機構１７
によつて引受番号票ラベル２４が受取口の受皿１
８に送り出される。この発給された引受番号票ラ
ベル２４を差し出そうとする書留郵便物等の物品
の表面に貼付し、さらに受領証原符用紙２５（差
出し申込書）に差出人住所氏名を記入の上で差出
そうとする物品の裏面に貼付部分２２を貼付して
から、物品３を引受物品ガイド板２にそつて引受
口に差し入れて入力用キーボタン１０を押すこと
によつて取扱種別及び要償金額を入力し指定する
と、取扱種別、要償金額判別手段９ａが判別し
５，５′の搬送機構によつて引受物品が装置内部
に送り込まれると同時に、引受口扉４が閉じられ
る。搬送経路上に於て引受物品３の寸法、位置に
関し、検出器６により検知し、寸法、位置検出手
段９ｂを介し挿入位置の適否、引受物品の適否の
判定が挿入位置物品適否判定手段９ｅによつて行
なわれる。さらに搬送経路上を引受物品３が送ら
れる途中に於て文字又は、コード読取機構８によ
つて引受物品上に貼られた引受番号票の文字はコ
ードが読取られた内容と、取扱種別、要償金額判
別手段９ａを介して入力キーボタン１０による指
定内容とを併せ引受内容判定演算手段９ｃにより
判定、演算等を行ない、その結果を印字指定手段
９ｄ受領証発行印字機構１２及び受領証控え原符
印字機構１４によつて印字打出すことによつて受
領書１９の発行および受領証控え原符２３の作成
が行なわれる。以上の操作及び動作の各段階に於
て表示手段９ｆにより操作手順誘導用の表示機構
１６が順次行なわれる。発行された受領証１９は
受領証受取口の受皿１３に送出され、また受領証
原符２５は引受物品と共に引受物品集積保管箱１
５に搬送され投函される。投函された引受物品が
保管箱中で満杯になつた場合は満杯検出手段９ｑ
によつて検知して報知手段９ｈによつて係員に知
らすように工夫されている。

このように引受物品が満杯になつたときと、毎
日一定時間に定時点検を行なうときなどには、１
５の集積保管箱のカギを保管責任者が開けて引受
物品を取出して必要な処理を行なうことになる。
第１図の実施例では操作手順誘導用表示機構１６
は回転式のものを用いているが、ドツトによる表
示器、ブラウン管による表示器などを用いてもよ
いものである。

本実施例による郵便物等の物品自動引受装置に
おいては、撮影複写による従来の装置のように引
受ける物品の大きさに関しての制限が少なくなる
ためほとんどの郵便物等物品を引受けることが出
来るようになること、また同時に文字又はコード
読取りと印字による受領証発行処理は従来の撮影
複写に比べ処理時間が短縮できる利点をも併せ備
えることになる。またさらに装置の保守、管理上
も従来の装置に比べ容易なものを提供することが
出来る利点もある。また装置自体の大きさについ
て従来のものに比べ小型化ができるようになり、
装置のレイアウト変形も行ないやすくなり応用が
容易になる点も利点となつている。本発明による
郵便物等の物品自動引受装置は、以上のような利
点によつて郵便局に於ける書留郵便物の自動引受
の他にも、小包の引受け、あるいは運輸、流通業
界での物品輸送引き受け業務、或は金融業界、そ
の他に於ける物品預り業務などの自動化などにも
応用が可能なものである。

発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、差出
人が引受番号票に差出人の氏名住所、受取人の氏
名を記入して引受物品に添付し、入力用キーボタ
ンから取付種別および要償金額とを指定すれば制
御手段によつて受領証原符、受領証および受領書
控え原符とを作成して差出人に受領証を発行する
ので、引受物品の寸法が大きくとも自動的に物品
を引受けることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による郵便物等の物
品自動引受装置のブロツク図、第２図は同実施例
による外観図、第３図は同実施例による制御回路
のブロツク図、第４図は同実施例の書留郵便物引
受票の正面図、第５図は同実施例の受領証原符等
の正面図である。 １……前面パネル、２……引受物品ガイド板、
３……引受物品、４……引受口扉、５，５′……
搬送機構のローラ、５″……搬送機構のベルト、
６……検出器、７……自動ラベル貼付機構、８…
…文字又はコード読取機構、９……制御回路、１
０……入力用キーボタン、１１……数字文字表示
器、１２……受領証発行印字機構、１２′……受
領証用紙ロール、１２″……カツタ、１３……受
領証受取口の受皿、１４……受領証控え原符印字
機構、１５……引受物品集積保管箱、１６……操
作手順誘導用の表示機構、１７……手貼り用引受
番号票発給機構、１７′……引受番号票発給ボタ
ン、１８……手貼り用番号票受取口の受皿。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 引受番号票発給ボタンを操作することにより
   引受番号票を発給する引受番号票発給機構と、上
   記引受番号票の添付された引受物品が挿入され、
   入力用キーボタンから取扱種別および要償金額が
   指定されると、上記引受物品の寸法、上記引受番
   号、上記取扱種別および要償金額とから料金を演
   算して上記引受番号票に印字することにより受領
   証原符、受領証および受領書控え原符とを作成す
   る制御手段と、上記受領証原符の添付された引受
   物品および受領証控え原符とを保管し、上記受領
   証を差出人に発行する受領証発行手段とを備え、
   差出人は上記引受番号票に差出人の氏名住所、受
   取人の氏名を記入して引受物品に添付することに
   よつて、引受物品の寸法が大きくとも自動的に物
   品を引受けることを特徴とする郵便物等の物品自
   動引受装置。