JPH0253509B2 - - Google Patents
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- JPH0253509B2 JPH0253509B2 JP56046783A JP4678381A JPH0253509B2 JP H0253509 B2 JPH0253509 B2 JP H0253509B2 JP 56046783 A JP56046783 A JP 56046783A JP 4678381 A JP4678381 A JP 4678381A JP H0253509 B2 JPH0253509 B2 JP H0253509B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- electroless
- dispersion
- plating film
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Chemically Coating (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
a 産業上の利用分野
本発明は無電解分散めつき層を有する加工製品
に関するものである。
に関するものである。
b 従来の技術
従来の無電解めつきにはNi−Pマトリツクス
無電解めつきがあり、これにより、第1図のよう
に被めつき素材1上に無電解めつき被膜2を構成
していた。この被膜2は一種の装飾めつきであ
り、光沢があるが、マイクロビツカース硬さは大
略以下の定度である。
無電解めつきがあり、これにより、第1図のよう
に被めつき素材1上に無電解めつき被膜2を構成
していた。この被膜2は一種の装飾めつきであ
り、光沢があるが、マイクロビツカース硬さは大
略以下の定度である。
常 温:HmV500
400℃、1hr:HmV1000
熱処理後
またさらに従来の無電解めつきには無電解分散
めつきといわれる機能めつき方法があり、これに
より第2図のように被めつき素材3上に無電解分
散めつき被膜4を構成していた。該めつき被膜4
はSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子あるいは
BN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を共析す
ることにより得られるる。該めつき被膜4は光沢
はないが、硬質微粒子を共析させた場合には耐摩
擦性にすぐれ、自己潤滑微粒子を共析させた場合
には潤滑性にすぐれたものとなる。硬度はNi−
P−ダイヤモンド無電解分散めつき被膜の場合、
マイクロビツカース硬さで大略以下の程度であ
る。
めつきといわれる機能めつき方法があり、これに
より第2図のように被めつき素材3上に無電解分
散めつき被膜4を構成していた。該めつき被膜4
はSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子あるいは
BN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を共析す
ることにより得られるる。該めつき被膜4は光沢
はないが、硬質微粒子を共析させた場合には耐摩
擦性にすぐれ、自己潤滑微粒子を共析させた場合
には潤滑性にすぐれたものとなる。硬度はNi−
P−ダイヤモンド無電解分散めつき被膜の場合、
マイクロビツカース硬さで大略以下の程度であ
る。
常 温:HmV500
400℃、1hr:HmV1000
熱処理後
このように、無電解分散めつき被膜は熱処理を
施すマイクロビツカース硬さでHmV1100以上の
硬度を有するようになり、耐摩擦性を発揮揮する
こととなる。
施すマイクロビツカース硬さでHmV1100以上の
硬度を有するようになり、耐摩擦性を発揮揮する
こととなる。
c 発明が解決しようとする課題
しかし、めつき被膜の硬度のみを高めると、被
めつき素材の材質によつては素材の硬度との差が
大きくなり、両者のバランスが保てず、例えば曲
げなどの外力に対しめつき被膜のみが耐えられ
ず、時にはめつき層に亀裂が生じたり、あるいは
剥離が生じたりする。
めつき素材の材質によつては素材の硬度との差が
大きくなり、両者のバランスが保てず、例えば曲
げなどの外力に対しめつき被膜のみが耐えられ
ず、時にはめつき層に亀裂が生じたり、あるいは
剥離が生じたりする。
また、被めつき素材の表面にダイヤモンドある
いはSiCなどの共析物が付着する部分では、被め
つき素材との密着性に劣るという欠点があつた。
いはSiCなどの共析物が付着する部分では、被め
つき素材との密着性に劣るという欠点があつた。
d 課題を解決するための手段
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
Ni−Pマトリツクス中にSiC、ダイヤモンドなど
の硬質微粒子あるいはBN、セリサイトなどの自
己潤滑微粒子を共析させてなる無電解分散めつき
被膜と被めつき素材との間に緩衝帯として上記無
電解分散めつき被膜よりも硬度の低いNi−Pマ
トリツクス無電解めつきを下地めつきとして施
し、しかる後に熱処理してなる無電解分散めつき
層を有する加工製品を提供するものである。
Ni−Pマトリツクス中にSiC、ダイヤモンドなど
の硬質微粒子あるいはBN、セリサイトなどの自
己潤滑微粒子を共析させてなる無電解分散めつき
被膜と被めつき素材との間に緩衝帯として上記無
電解分散めつき被膜よりも硬度の低いNi−Pマ
トリツクス無電解めつきを下地めつきとして施
し、しかる後に熱処理してなる無電解分散めつき
層を有する加工製品を提供するものである。
e 実施例
第3図は本発明にかかる無電解分散めつき層の
一実施例を説明する横断面図で、5は被めつき素
材、6はNi−Pマトリツクス無電解めつき(下
地めつき)被膜である。7は無電解分散めつき被
膜で、Ni−Pマトリツクス中にSiC、ダイヤモン
ドなどの硬質微粒子おるはBN、セリサイトなど
の自己潤滑微粒子を共析させてなるものである。
一実施例を説明する横断面図で、5は被めつき素
材、6はNi−Pマトリツクス無電解めつき(下
地めつき)被膜である。7は無電解分散めつき被
膜で、Ni−Pマトリツクス中にSiC、ダイヤモン
ドなどの硬質微粒子おるはBN、セリサイトなど
の自己潤滑微粒子を共析させてなるものである。
このようにして、本発明にかかる無電解分散め
つき層は、高硬度の無電解分散めつき被膜7と、
被めつき素材5との間に中間程度の硬度を有する
無電解めつき被膜6を介在することになる。
つき層は、高硬度の無電解分散めつき被膜7と、
被めつき素材5との間に中間程度の硬度を有する
無電解めつき被膜6を介在することになる。
実施例 1
(1) まず、以下の条件で、、Ni−Pマトリツクス
中にSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子ある
いはBN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を
共析させていない無電解めつき被膜を、紡績関
係で使用されるコーミングワイヤ8(第4図)
に形成した。
中にSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子ある
いはBN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を
共析させていない無電解めつき被膜を、紡績関
係で使用されるコーミングワイヤ8(第4図)
に形成した。
なお、このコーミングワイヤとは、第5図に
示したような鋸刃状の突起9を有したワイヤで
あり、突起部の耐摩耗性が要求される製品であ
る。そして、このワイヤを紡績工場で使用する
場合には、第4図に示したようなコーミングロ
ーラ10にワイヤを巻き付けた状態にて使用す
る。
示したような鋸刃状の突起9を有したワイヤで
あり、突起部の耐摩耗性が要求される製品であ
る。そして、このワイヤを紡績工場で使用する
場合には、第4図に示したようなコーミングロ
ーラ10にワイヤを巻き付けた状態にて使用す
る。
(めつき条件)
めつき浴組成
硫酸ニツケル(NiSO4・6H2O) 35g/
次亜リン酸ナトリウム(NaPH2O2・H2O)
10g/ 酢酸ナトリウム(CH3COONa・3H2O)
7g/ クエン酸ナトリウム(Na2C6H5O7)
10g/ その他PHを調整するため水酸化ナトリウム
もしくは硫酸を必要量添加した。
10g/ 酢酸ナトリウム(CH3COONa・3H2O)
7g/ クエン酸ナトリウム(Na2C6H5O7)
10g/ その他PHを調整するため水酸化ナトリウム
もしくは硫酸を必要量添加した。
めつき時間・温度
85〜90℃にて20分間めつき処理した。
(2) 次に、上記めつき処理を行つたコーミングワ
イヤをめつき浴から取り出し、直ちに以下の組
成めつき浴に侵漬し、Ni−Pマトリツクス中
にSiCを共析させてなる無電解分散めつき被膜
を形成した。
イヤをめつき浴から取り出し、直ちに以下の組
成めつき浴に侵漬し、Ni−Pマトリツクス中
にSiCを共析させてなる無電解分散めつき被膜
を形成した。
(めつき条件)
めつき浴組成
めつき浴の組成は、上記の下地めつき浴に
SiC(平均粒径2.5μm)を10g/の割合で添
加したものとした。
SiC(平均粒径2.5μm)を10g/の割合で添
加したものとした。
めつき時間・温度
85〜90℃にて40分間めつき処理した。
(3) しかる後に、300〜400℃で1時間熱処理を行
ないめつきを硬化させた。
ないめつきを硬化させた。
上記めつき処理により、コーミングワイヤの
上にNi−Pマトリツクス無電解めつき6(第
3図)を約5μm下地めつきとして施し、さら
にその上にNi−Pマトリツクス中にSiCを共析
させてなる無電解分散めつき被膜7を10μm形
成することができた。
上にNi−Pマトリツクス無電解めつき6(第
3図)を約5μm下地めつきとして施し、さら
にその上にNi−Pマトリツクス中にSiCを共析
させてなる無電解分散めつき被膜7を10μm形
成することができた。
なお、無電解分散めつき被膜6の中のSiC量
は分析したところその共析量は約7wt%であつ
た。
は分析したところその共析量は約7wt%であつ
た。
本発明による、二層から成る無電解めつき−
無電解分散めつき被膜の施されたコーミングワ
イヤ8を、コーミングローラ10に巻き付け加
工を施したところ、巻き付けの湾曲に対して、
二層から成るめつき被膜は、柔軟に追随し、め
つき被膜には、何等、損傷は生じなかつた。
無電解分散めつき被膜の施されたコーミングワ
イヤ8を、コーミングローラ10に巻き付け加
工を施したところ、巻き付けの湾曲に対して、
二層から成るめつき被膜は、柔軟に追随し、め
つき被膜には、何等、損傷は生じなかつた。
この巻き付け時の湾曲に対する柔軟さについ
て考察してみれば、コーミングワイヤ素材と、
無電解分散めつき被膜7との間に、硬さの幾分
低い、無電解めつき被膜6が、しかも若干厚膜
に形成されており、この中間層がコーミングワ
イヤ素材と、無電解分散めつき被膜7との間
で、変形に対して、緩衝的に働いているため
に、二層から成るめつき被膜が、変形に対する
追随性をもたらしているものと判断される。
て考察してみれば、コーミングワイヤ素材と、
無電解分散めつき被膜7との間に、硬さの幾分
低い、無電解めつき被膜6が、しかも若干厚膜
に形成されており、この中間層がコーミングワ
イヤ素材と、無電解分散めつき被膜7との間
で、変形に対して、緩衝的に働いているため
に、二層から成るめつき被膜が、変形に対する
追随性をもたらしているものと判断される。
そして、もちろんコーミングワイヤ8の鋸刃
部に施された、無電解分散めつき被膜は、SiC
共析量約7wt%の効果が十分に発揮され、よつ
て、コーミングワイヤの耐摩耗性は著しく向し
た。
部に施された、無電解分散めつき被膜は、SiC
共析量約7wt%の効果が十分に発揮され、よつ
て、コーミングワイヤの耐摩耗性は著しく向し
た。
しかもめつき両層を形成するにあたり共通の
組成の下地めつき浴を使用しているので共析成
分であるSiC以外の成分の濃度調整をする必要
がなかつた。
組成の下地めつき浴を使用しているので共析成
分であるSiC以外の成分の濃度調整をする必要
がなかつた。
実施例 2
(1) まず、以下の条件で、Ni−Pマトリツクス
中にSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子ある
いはBN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を
共析させていない無電解めつき被膜を、ピスト
ンリングに形成した。
中にSiC、ダイヤモンドなどの硬質微粒子ある
いはBN、セリサイトなどの自己潤滑微粒子を
共析させていない無電解めつき被膜を、ピスト
ンリングに形成した。
(めつき条件)
めつき浴組成
硫酸ニツケル(NiSO4・6H2O) 35g/
次亜リン酸ナトリウム(NaPH2O2・H2O)
10g/ 酢酸ナトリウム(CH3COONa・3H2O)
7g/ クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7)
10g/ その他PHを調整するため水酸化ナトリウム
もしくは硫酸を必要量添加した。
10g/ 酢酸ナトリウム(CH3COONa・3H2O)
7g/ クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7)
10g/ その他PHを調整するため水酸化ナトリウム
もしくは硫酸を必要量添加した。
めつき時間・温度
85〜90℃にて15分間めつき処理した。
(2) 次に、上記めつき処理を行つたピストンリン
グをめつき浴から取り出し、直ちに以下の組成
のめつき浴に侵漬し、Ni−Pマトリツクス中
にBNを共析させてなる無電解分散めつき被膜
を形成した。
グをめつき浴から取り出し、直ちに以下の組成
のめつき浴に侵漬し、Ni−Pマトリツクス中
にBNを共析させてなる無電解分散めつき被膜
を形成した。
(めつき条件)
めつき浴組成
めつき浴の組成は、上記の下地めつき浴に
BN(平均粒径2.0μm)を7g/の割合で添
加したものとした。
BN(平均粒径2.0μm)を7g/の割合で添
加したものとした。
めつき時間・温度
85〜90℃にて60分間めつき処理した。
(3) しかる後に、300〜400℃で1時間熱処理を行
ないめつき被膜を硬化させた。
ないめつき被膜を硬化させた。
上記めつき処理により、ピストンリング上に
Ni−Pマトリツクス無電解めつき6(第3図)
を約3.5μm下地めつきとして施し、さらにその
上にNi−Pマトリツクス中にBNを共析させて
なる無電解分散めつき被膜7を15μm形成する
ことができた。
Ni−Pマトリツクス無電解めつき6(第3図)
を約3.5μm下地めつきとして施し、さらにその
上にNi−Pマトリツクス中にBNを共析させて
なる無電解分散めつき被膜7を15μm形成する
ことができた。
なお、無電解分散めつき被膜7の中のBNは
分析したところその面積率は約15%であつた。
分析したところその面積率は約15%であつた。
この様に、本発明による二層から成る無電解
めつき−無電解分散めつき被膜が形成されたピ
ストンリングを、その表面がNi−P−BN無電
解分散めつき被膜であつて、優れた潤滑性、そ
してこの結果として優れた耐摩耗性を発揮し、
しかもピストンリングを分散めつき被膜との間
に無電解めつき被膜が存在するため、密着性に
おいても極めて、優れていた。
めつき−無電解分散めつき被膜が形成されたピ
ストンリングを、その表面がNi−P−BN無電
解分散めつき被膜であつて、優れた潤滑性、そ
してこの結果として優れた耐摩耗性を発揮し、
しかもピストンリングを分散めつき被膜との間
に無電解めつき被膜が存在するため、密着性に
おいても極めて、優れていた。
さらにめつき両層を形成するにあたり共通の
組成の下地めつき浴を使用しているので共析成
分であるBN以外の成分の濃度調整をする必要
がなかつた。
組成の下地めつき浴を使用しているので共析成
分であるBN以外の成分の濃度調整をする必要
がなかつた。
f 作用
上記このように高硬度の無電解分散めつき被膜
7と、被めつき素材5との間に中間程度の硬度を
有する無電解めつき被膜6が介在することによ
り、曲げ等の外力に対し、この下地めつき中間層
が弾力的に働き、めつき被膜の亀裂および剥離の
発生を防止することができる。さらに、第2図の
ごとき従来の無電解分散めつき被膜4は、被めつ
き素材3の表面に直接ダイヤモンドあるいはSiC
などの共析物が付着する部分があるので、第1図
の無電解めつき被膜2に比べて被めつき素材との
密着性に劣る。本発明では、被めつき素材5の表
面に第1図と同様の分散材を使用していない無電
解めつき被膜が形成され、共析物が直接被めつき
素材面に付着することができないので、密着性に
おいても良好である。
7と、被めつき素材5との間に中間程度の硬度を
有する無電解めつき被膜6が介在することによ
り、曲げ等の外力に対し、この下地めつき中間層
が弾力的に働き、めつき被膜の亀裂および剥離の
発生を防止することができる。さらに、第2図の
ごとき従来の無電解分散めつき被膜4は、被めつ
き素材3の表面に直接ダイヤモンドあるいはSiC
などの共析物が付着する部分があるので、第1図
の無電解めつき被膜2に比べて被めつき素材との
密着性に劣る。本発明では、被めつき素材5の表
面に第1図と同様の分散材を使用していない無電
解めつき被膜が形成され、共析物が直接被めつき
素材面に付着することができないので、密着性に
おいても良好である。
g 効果
本発明は、上記のように、被めつき素材へ高硬
度のNi−Pマトリツクス無電解分散めつきを施
す際、この無電解分散めつき被膜よりも硬度の低
いNi−Pマトリツクス無電解めつき被膜を被め
つき素材側に設けたので、めつき加工品に対する
曲げなどの外力に対し強くまた、被めつき素材面
への密着性の良いめつき被膜を得ることができ
る。
度のNi−Pマトリツクス無電解分散めつきを施
す際、この無電解分散めつき被膜よりも硬度の低
いNi−Pマトリツクス無電解めつき被膜を被め
つき素材側に設けたので、めつき加工品に対する
曲げなどの外力に対し強くまた、被めつき素材面
への密着性の良いめつき被膜を得ることができ
る。
第1図は従来の無電解めつき層を表す横断面
図、第2図は従来の無電解分散めつき層を表す横
断面図、第3図は本発明にかかる無電解分散めつ
き層を表す横断面図である。第4図は、本発明に
かかるコーミングワイヤを巻き付けたコーミング
ロールの側面図、第5図は本発明にかかるコーミ
ングワイヤの一部拡大図である。 1,3,5……被めつき素材、2,6……無電
解めつき被膜、4,7……無電解分散めつき被
膜。
図、第2図は従来の無電解分散めつき層を表す横
断面図、第3図は本発明にかかる無電解分散めつ
き層を表す横断面図である。第4図は、本発明に
かかるコーミングワイヤを巻き付けたコーミング
ロールの側面図、第5図は本発明にかかるコーミ
ングワイヤの一部拡大図である。 1,3,5……被めつき素材、2,6……無電
解めつき被膜、4,7……無電解分散めつき被
膜。
Claims (1)
- 1 Ni−Pマトリツクス中にSiC、ダイヤモンド
などの硬質微粒子あるいはBN、セリサイトなど
の自己潤滑微粒子を共析させてなる無電解分散め
つき被膜と被めつき素材との間に上記硬質微粒子
あるいは自己潤滑微粒子を共析させていない上記
電解分散めつき被膜よりも硬度の低いNi−Pマ
トリツクス無電解めつきを下地めつきとして施
し、しかる後に熱処理してなることを特徴とする
無電解分散めつき層を有する加工製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4678381A JPS57161054A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Electroless dispersion plating layer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4678381A JPS57161054A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Electroless dispersion plating layer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57161054A JPS57161054A (en) | 1982-10-04 |
JPH0253509B2 true JPH0253509B2 (ja) | 1990-11-16 |
Family
ID=12756920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4678381A Granted JPS57161054A (en) | 1981-03-30 | 1981-03-30 | Electroless dispersion plating layer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57161054A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60197880A (ja) * | 1984-03-19 | 1985-10-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 複合メッキ被膜 |
JPH03186667A (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-14 | Kanai Hiroyuki | 摺動部材 |
JP3561929B2 (ja) * | 1993-08-23 | 2004-09-08 | 株式会社豊田自動織機 | スクロール型圧縮機 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51109224A (ja) * | 1975-03-20 | 1976-09-28 | Satosen Co Ltd | Tainetsuseichokogokinhifukuojusuru kozotai |
-
1981
- 1981-03-30 JP JP4678381A patent/JPS57161054A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51109224A (ja) * | 1975-03-20 | 1976-09-28 | Satosen Co Ltd | Tainetsuseichokogokinhifukuojusuru kozotai |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57161054A (en) | 1982-10-04 |
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