JPH0252103A - 圧延ラインにおける幅圧下プレスによる幅圧下成形方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は圧延ラインにおける幅圧下プレスによる幅圧下
成形方法及び装置に関するものである。

〔従来の技術〕

スラブの圧延ラインにおいては、スラブは加熱炉で所定
の温度に加熱された後圧延ラインに送出され、竪形ミル
で所定幅に幅圧下された後水平ミルで所定の板厚まで水
平圧延される。

面して、スラブは加熱炉内ではスキッドに載置された状
態で加熱されるが、スキッド内にはスキッドの過熱を防
止するよう、冷却流体が流れており、従って、加熱され
たスラブには、スキッド間隔ごとにスキットマークとい
われる若干温度の低い部分か生じる。

このため、スラブを竪形ミルで左右のロールギャップを
一定間隔に保持したまま幅圧下すると、スキッドマーク
の部分は温度か低く硬くて幅圧下しにくいため、竪形ミ
ルを通過後のスラブには、スキッドマークのある部分に
大きな幅戻り現象が生じ、従ってスラブは均一な幅には
幅圧下されず、スキッドマークのない高温の定常部分は
所定幅になるかスキットマークのある低温部分は所定幅
よりも広くなる。すなわちスラブの低温部分には、平面
的に見て材料送り方向へ所要の間隔て幅方向外方へ突出
する突出部か形成され、この両端突出部は複数回の水平
圧延後にトリマーにより切断しなけれはならないため、
成品歩留り低ドの原因となる。

そこで、従来は、スキッドマークのある低温部分を幅圧
下する場合には、ロールギヤノブをスキッドマークのな
い高温の定常部分を幅圧下する場合よりも狭め、スキッ
ドマークのある低温部分の板幅かスキッドマークのない
高温の定常部分の板幅よりも狭くなるよう幅圧下するこ
とか行われている。

しかしなから、上述の竪形ミルで幅圧下を行う場合には
下記のような問題かある。

ｉ）　スラブは高速で送られており且つスラブとロール
の接触時間か短いため、竪形ミルにより低温部分を定常
部分よりも大きく幅圧下するのは、制御か困難である。

ｉｉ）　　材料低温部分の幅圧’Ｆｆｆｉか大きくなる
と、その部分のドツグボーンが大きくなり（Ａ補償）、
従って水≦［ミルにより水東圧延した場合の板の幅戻り
ゴは大きくなり、最終成品厚でのトリミングｍが多くな
って成品の歩留り低下は増々大きくなる。

旬　駆動装置により高速回転しているロールキャップを
調整する必要かあるため、ロールギャップ調整装置は複
雑且つ専用のものか必要となり、従って高価である。

一方、近年、簡単且つ安価な装置により大きな幅圧下を
容易且つ確実に行うための装置として走間式幅圧下ブレ
スを用いることが種々提案されているか、幅圧下プレス
によりスラブのスキットマークのある低温部分をスキッ
ドマークのない高温の定常部分よりも大きく幅圧下する
ことはまだ全く考えられていないのか実情である。

本発明は一ト述の実情に鑑み、幅圧下プレスを用いて、
材料の低温部分を定常部分よりも大きく幅圧下し得るよ
うにし、成品の歩留りの向上を［］的としてなしたもの
である。

［課題を解決するための手段］ 本方法発明は、金型−Ｌ流側若しくは下流側のうち少く
とも一方における材料の温度を検出し、その温度及び材
料の種類、板幅、板厚、幅圧下量等の情報から材料の低
温部分における金型間のギャップを求め、金型を材料低
温部分において高温の定常部分よりも大きく押込むもの
であり、本装置発明は、材料長手方向へ往復動し得る左
右一対の走行ガイドブロックの夫々に材料長手方向に対
して直交する方向へ移動し得るよう装着された金型と、
左右の金型間のギャップを１凋整し？”るギャップ調整
装置と、金型上流側若しくは下流側のうち少くとも一方
における材料の温度を検出するだめの温度検出器と、該
温度検出器で検出された１ｇ度及び材料の種類、板幅、
板厚、幅圧下量等の情報から材料の低温部分の押込み響
を求める押込み瓜演算装置と、該演算装置からの出力を
前記調整装置に指令信号として与える圧ド制御装置を設
けたものである。

〔作　　　用］ 本発明方法では、金型上流側若しくは下流側のうち少く
とも一方における材料の温度が検出され、その温度及び
所定の情報から、材料の低温部分における金型間のギャ
ップが求められ、金型は材料低温部分において高温部分
よりも大きく押込まれる。

叉、本発明装置では、金型］−流流側口くは下流側のう
ち少くとも一方における材料の温度か温度計により検出
され、検出された志度及び予め設定された情報から押込
み口演算装置において材料の低温部分における金型間ギ
ャップが求められ、その値は圧下制御装置を介してロー
ルギヤノブ調整装置に与えられ、金型は材料低温部分に
おいて高温部分よりも大きく押込まれる。

［実　施　例］ 以Ｆ、本発明の実施例を添付図面を参明しつつ説明する
。

第１図〜第４図は本発明の一実施例である。

スラブ等の材Ｆ−４１の両側に材料Ｉを挾むようにして
ハウジング２を立設し、該ハウジング２の材ｔＨ長長手
方向径後部、左右のハウジング２を接続するよう材料ｌ
の長手方向に対して直交する方向へ延びるハウジング３
を配設し、ハウジング２，３をタイボルト４及びナラｌ
−５により締結して一体構造とする。

左右のハウジング２の１−下部に軸受６を嵌合し、該軸
受６に縦向きのクランク軸７を回転自在に支持せしめ、
該クランク軸７の上端にギア８を固着し、材料ｌの両側
所要位置に配設した電動機９の出力軸を、ベベルギア１
０．ＩＩ及びビニオン１２を備えた減速機１３の入力軸
に接続し、ビニオン１２を前記ギア８に噛合し、左右の
減速機１３を２本のクランク軸７が同期して回転するよ
うエコライザ軸１４により連結する。

クランク軸７の偏心部７ａに、材料ｌ側へ延びるコネク
ティングロッド１５を嵌合せしめ、該コネクティングロ
ッド１５の中空部に、ウオーム１７によって回転駆動し
得るようにしたウオームホイールＩ６を嵌合すると共に
ナツト１８を嵌合、固定せしめ、ウオームホイール１６
の回転によりウオームホイールＩ６と一緒に回転し得る
ようにしたスクリュー軸１９をウオームホイール！６中
空部に１８１人し、スクリュー軸１９の雄ねじ部をナツ
ト１８の雌ねし部に螺着し、スクリュー軸１９はウオー
ムホイール１６により回転させられることにより軸線方
向へ進退動して材料１に対して近接、離反し得るように
する。而して、ウオーム１７、ウオームホイール１６、
ナツト１８、スクリュー軸１９等により左右の金型２６
．２Ｇのギヤノブを、調整するギヤツブ調整装置４９を
形成する。

前記ハウシング３のウィンド部３ａに、材料１の長毛方
向へ延びる案内部材２０を固着し、該案内部材２０に材
ｆ旧の長手方向へ往復移動し得るようにした走行ガイド
ブロック２Ｉを嵌合せしめ、走行ガイドブロック２Ｉに
、案内部材２０の側面に当接し走行ガイドブロック２１
の移動により転動し？＋ｊるようにした竪型の案内ロー
ラ２２を取付け、前後のハウシング３のうち何れかのハ
ウジング３にブラケ７１−２３を突没せしめ、該ブラケ
ット２３に軸線か材料１の長毛方向へ延びる送り用シリ
ンダ２４を配設し、該送り用シリンダ２４のピストンロ
ット２４ａ先端を前記走行ガイドブロック２１に連結す
る。

走行ガイドブロック２１に材料１の長手方向にス１して
直交する方向へ貫通する中空部を設け、３中空部に材料
１長手方向に対して直交する方向へ摺動しｉ″するよう
にしたスライド２５を嵌合せしめ、該スライド２５に材
料１を幅圧下するための金型２６を着脱可能に装着し、
スライド２５に前記スクリュー軸１９側へ向って開口し
た中空部を設け、該中空部に幅圧下時の衝撃を受けるた
めの保護板２７及び座２８を嵌合せしめ、前記スクリュ
ー軸１９の先端に一体的に固着した球状或いはかまほこ
状の圧力受け２９を前記座２８に回動自在に嵌合せしめ
、座２８から圧力受け２９が脱落ｊ２ないよう、圧力受
け２９を押えるストッパ３８をスライド２５に取付ける
。

金型２６の材料１に対する接触部には甲面的に見て材ｉ
４１送り方向に対して上流側へ行くに従い材！’４１か
ら遠ざかるように傾斜か付され、左右の金型２Ｂ、２Ｇ
の傾斜は材料１送り方向へ向ってハの字状になっている
。

ハウジング３の上下部にフレーム３０．３１を装着し、
該フレーム３０．３１の上下面に縦型の押えロール用シ
リンダ３２．３３を配設し、謙抑えロール用シリンダ３
２．３３のピストンロッド３２ａ、３３ａ先端にブラケ
ソｌ−３４，３５を取付け、該ブラケッ１−３４．３５
に、材料Ｉを上下から押えるための水平な上下押えロー
ル３Ｇ、３７を回転自在に支持せしめる。

ウオーム１７の固着された軸３９をユニバーサルスピン
ドル４０を介して電動機４１に接続し、幅圧下プレス上
流側若しくは下流側のうち少くとも一方（第１図では上
流側）に材料１の温度を検出するための温度検出器４２
を配設し、温度検出器４２で検出した温度信号を押込み
口演算装置４３へ与え得るようにすると共に材料１の種
類、板幅、板厚、スキッドマークのない高温の定常部分
の幅圧下量、材料１の温度に対応した押込み量を算出す
る式或いは関数を押込みご演算装置４３へ情報４４とし
て設定しｍるようにし、押込み全演算装置４３からの出
力信号を圧下制御装置４５を介して指令信号として電動
機４１へ与え得るようにする。

図中４６はサイトガイド、４７はローラテーブルである
。

圧下成形時には必要な情報４４を押込みご演算装置４３
へ設定し、電動機４Ｉによりウオーム１７を駆動してウ
オームホイール１６を回転させる。そうすると、ウオー
ムホイール１６によってスクリュー軸１９か回転させら
れ、スクリュー軸１９はナンド１８に螺着されているた
め、スクリュー軸１９は回転しつつ材料１の長平方向に
対して直角方向へ進退動し、このため、スライド２５が
走行ガイドブロック２１に対して摺動し、左右の金型２
６゜２６間のギャップが材料ｌの幅寸法に対応した所定
のギャップに調整される。又押えロール用シリンダ３２
．３３か作動されて上押えロール３６か下降し、上押え
ロール３７か上昇して上下押えロール３６．３７のギャ
ップか調整される。

金型２Ｇ、２Ｂ間のギャップが調整され、材料ｊか上下
押えロール３６．３７によって押えられたら、電動機９
を駆動すると共に送り用シリンダ２４を作動させ、史に
図示してない送り装置を駆動して材料ｌを移動させる。

そうすると、減速機１３のピニオン１２を介してギア８
か回転し、ギア８の回転によりクランク軸７が回転し、
クランク軸７の回転により偏心部７ａに嵌合されたコネ
クティングロッド１５が材料ｌに対して近接、離反する
往復運動を行い、又同時に送り用゛フリンゾ２４により
走行ガイドブロック２１か材料ｌの長平方向へ往復動す
る。このため、金型２６は平面的に見ると第３図に示す
ような楕円軌跡ａを描きつつ材料ｌの送り速度と同期し
て回動し、材料Ｉは移動しつつ、幅圧下される。

幅圧下量には、温度検出器４２により材料１の温度か連
続的に検出されて押込み全演算装置４３へ！１えられ、
押込み全演算装置４３ては予め設定された情報４４及び
温度信号から、材料１のスキッドマークのある低温部分
の押込み量か演算され、押込み量の信号は、押込みご演
算装置４３、圧下制御装置４５を介して指令信号として
電動機４Ｉに与えられ、電動機４１が駆動されることに
よりユニバーサルスピンドル４０、ウオーム１７、ウオ
ームホイール１６を介してスクリュー軸１９か回転、前
進し、これによってスライド２５及び金型２６がライン
中心側へ前進し、金型２６が押込まれて左右の金型２６
゜２ＦＪのギャップは狭められる。

従って、斯かる状態て材料１の幅圧下を行うと、第４図
に示すように、材料１のスキッドマーク４８のある低温
部分の幅圧下量は材料ｌのスキットマークのない高温の
定常部分の幅圧下量よりも大きくなる。スキットマーク
４８のある低温部分を幅圧下したら、左右の金型２Ｇ、
２Ｂのギャップは電動Ｒ４１を逆回転させて元の状態に
戻し、幅圧下を続ける。

このように幅圧下することにより、幅圧下プレス下流側
における材１４１の平面形状は、スキッドマーク４８の
ある低温部分が凹んた状態となる。金型２６により幅圧
下を行うことにより材料Ｉのスキッドマーク４８のある
低温部分もド・ノブボーンがそれ程大きくならない。こ
のため、幅圧下プレスを出た後の材料ｌ凹み部の幅戻り
は少く、又水平ミルにより水平圧延した場合の幅戻り量
も少く、水を圧延後はスキッドマーク４８のある低温部
分の板幅ちスキッドマークのない高温の定常部分の板幅
ち路間じにすることかできる。従って、水平圧延後のト
リマーによる両端耳部の切断量は極く僅かですみ、成品
歩留りか向」ニする。

−１−述の幅圧下プレスで左右の金型２Ｇ、２６開閉の
タイミングは例えば次のようにして決定する。

すなわち、金型２６のギヤツブを決める場合は材料ｌの
送り速度■を図示してない速度検出器により求め、温度
検出器４２から金型２６までの距離りをＶで割って材料
１のスキッドマーク４８のある低温部分が金型２６に到
達する（こ要する時間ｔを求め、時間ｔの経過後に圧下
制御装置４５から電動機４１へ出力すれば良い。金型２
Ｇのギャップを広げる場合も同様に行う。

送り装置による材ｔ＝’＋　１の送り速度は金型２６の
材ｔ４＋移動方向速度と同期させる必要があるが、金Ｑ
’！２Ｇは■下成形時打Ｆｉｌを挾持するから、特別な
送り装置は設けず、金型２６により材料Ｉを引張り移動
させるようにすることもできる。

なお、本発明の実施例では、圧下成形を電動機駆動によ
るクランク加圧方式とする場合について説明したか、回
転自在に支持されだ液圧シリング加圧方式としても実施
できること、走行ガイドブロンクの移動はシリンダによ
る直動式の他に電動機によってレバー機構を駆動する方
式としても実施し得ること、走行ガイドブロックを停止
させて圧下成形することも可能であること、その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得るこ
と、等は勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の圧延ラインにおける幅圧
下プレスによる幅圧下成形方法及び装置によれば、 ■）材料速度か遅いため、スキッドマークのある低温部
分を余分に押込む制御を容易且つ確実に行うことかでき
る、 ■）材料の幅圧下を金型により行うことができるため、
材料のスキッドマークのある低温部分を余分に押込んだ
場合でも、その部分に発生するドツグボーンは小さく、
従って幅圧下後の材料の幅戻り瓜或いは後工程での水平
圧延による材料の幅戻り量は少く、成品の歩留り向上を
図ることができる、 ■）余分の押込みを行うだめの専用の装置が不要であり
、又回転してない金型を押込めば良いから、装置か簡単
で価格が安価である、等、種々の優れた効果を奏し得る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図の
■−■方向矢視図、第３図は幅圧下時の金型の移動軌跡
を表わす説明図、第４図はスキットマークのある材料を
幅圧下したときの材料の形状を表わす平面図である。 図中１は材料、２１は走行ガイドブロック、２６は金型
、４ｚは温度検出器、４３は押込み量演算装置、４５は
圧下制御装置、４９はギャップ調整装置を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）金型上流側若しくは下流側のうち少くとも一方にお
   ける材料の温度を検出し、その温度及び材料の種類、板
   幅、板厚、幅圧下量等の情報から材料の低温部分におけ
   る金型間のギャップを求め、金型を材料低温部分におい
   て高温の定常部分よりも大きく押込むことを特徴とする
   圧延ラインにおける幅圧下プレスによる幅圧下成形方法
   。 ２）材料長手方向へ往復動し得る左右一対の走行ガイド
   ブロックの夫々に材料長手方向に対して直交する方向へ
   移動し得るよう装着された金型と、左右の金型間のギャ
   ップを調整し得るギャップ調整装置と、金型上流側若し
   くは下流側のうち少くとも一方における材料の温度を検
   出するための温度検出器と、該温度検出器で検出された
   温度及び材料の種類、板幅、板厚、幅圧下量等の情報か
   ら材料の低温部分の押込み量を求める押込み量演算装置
   と、該演算装置からの出力を前記調整装置に指令信号と
   して与える圧下制御装置を設けたことを特徴とする圧延
   ラインにおける幅圧下プレスによる幅圧下成形装置。