JP4013215B2 - 圧造成形機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてパンチとそれに対応するダイスとで金属素材を圧造成形し、粗から精へと連続多段式にボルトやナットその他の金属パーツ類などを圧造成形する圧造成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の圧造成形機は、ダイスを有する本体フレームと、ダイスに対応するパンチを有し、本体フレームに摺動自由に嵌合されてクランク運動により往復動するラムとを備え、上記パンチとダイにより金属素材を圧造成形するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した圧造成形機にあっては、たとえば金属素材として線材をカッターで所定長さに切断したものを用いる場合、金属素材の切断面にはカッターによる剪断時の傾斜状歪みが生じることから、該素材をパンチとダイにより圧造成形するとき、その圧造成形を行う領域において荷重の偏りが生ずる。このように圧造域において偏荷重が生ずると本体フレームの摺動内側面とラムの摺動外側面との間に生ずる左右方向のクリアランスにより左右方向へのずれが発生してパンチとダイの正確な芯出しが確保できない問題があった。その結果、ダイ表面とパンチとの平行を乱し、金属素材の精密な圧造成形が行なえないし、また、圧造時にダイにかかる圧力やパンチ表面にかかる力を一定させることができず、工具寿命を短くする問題があった。
【0004】
そこで、本発明はローラー部材を用いて本体フレーム側とラム側とを密接状態で摺動させることにより圧造域でのダイとパンチの正確な芯出しが行えるようにして、高精度の成形品を圧造成形できるようにし、しかも、使用によりローラー部材に磨耗が生じても上記密接状態を保つように調整できる圧造成形機の提供を課題とする。
【0005】
上記課題を解決するため、本願の請求項1の発明は、ダイを有する本体フレームと、ダイに対応するパンチを有し、本体フレームに摺動自由に嵌合されて往復動するラムとを備え、上記パンチとダイにより金属素材を圧造成形する圧造成形機において、上記本体フレームには、ラムを摺動自由に嵌合する凹溝が形成されていると共に、該凹溝の左右摺動面となる左右内側面に相対向する一対のライナーが設けられる一方、上記ラムには、その左右摺動面となる両側面における前後部の4個所に凹部が設けられて、これら各凹部にラムの両側面より若干突出する耐摩耗性に優れた左右ライナーが設けられ、かつ、これら各ライナーが上記本体フレーム側ライナーに対してそれぞれクリアランスを有して摺動可能に支持され、さらに、本体フレーム側ライナーの圧造成形時において上記ラム側ライナーと対向する位置4個所に、本体フレーム側ライナーよりラム側に突出しかつラム側ライナーと密接して圧造成形を行う領域での左右クリアランスをゼロにする耐摩耗性に優れた左右ローラー部材が設けられ、かつ、これら左右ローラー部材の本体フレーム側ライナーに対する突出量を調整する調整機構が備えられていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2の発明は、上記した請求項1の発明において、調整機構として偏心軸部を有するローラーシャフトと偏心軸部の外周に回動自在に支持されるローラーとでなるローラー部材が備えられ、該ローラー部材のローラーシャフトを任意角度回転させて偏心軸部の突出位置を変更することにより、上記ローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3の発明は、上記した請求項1の発明において、調整機構として本体フレームに設けられた支軸に水平方向に揺動可能に支持される揺動アームと、該揺動アームの遊端部に支持されるローラー部材とが備えられ、上記揺動アームの揺動位置を変更することにより、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4の発明は、上記した請求項1の発明において、調整機構として本体フレームにその内側面に対し直交する方向に出退移動可能に設けられる移動体と、該移動体に支持されるローラー部材とが備えられ、上記移動体の出退位置を変更することにより、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項5の発明は、上記した請求項2,3,4の発明において、本体フレームに対するラムの左右クリアランスを検出するラム蛇行監視測定器と、該測定器による検出結果が一定基準を越えたとき、その検出結果に基づいて調整機構を自動的に作動させ、左右ローラー部材におけるローラーを左右ライナーに密接させる自動制御装置とが備えられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、金属素材を粗から精へと連続的に圧造成形する多段式圧造成形機における本体フレーム1とラム2を平面から視た図を示す。本体フレーム1の所定位置には、ダイブロック3が配設されており、該ダイブロック3には粗から精にいたる複数のダイ4…4が一定間隔で並設されている。また、本体フレーム1におけるダイ4…4の前方側には、ラム2が摺動自由に嵌合されている。ラム2の前面には、上記ダイ4…4と同数のパンチ5…5が各ダイとそれぞれ対向するように保持されていると共に、ラム2の後端が駆動用モータ(図示せず)により回転されるフライホイールと一体のクランク軸6に連結部材7を介して連結されることにより、該ラム2がクランク軸6の回転によるクランク運動によりダイブロック3に向かって往復動するようになされている。
【0011】
なお、上記ダイブロック3の側部には、本体フレーム1の一側部後方より導入される線材Aを供給するための供給用クイル8がダイ4…4と並設して設けられていると共に、該クイル8より供給された線材を一定長さに切断するカッター9が設けられている。
【0012】
そして、図2に示すように上記本体フレーム1には凹溝1aが形成されており、該凹溝1aの左右内側面には、相対向する一対の超硬合金製ライナー10,10が設けられている。また、ラム2は上記凹溝1a内に嵌まり込む断面方形状に形成され、かつ該ラム2には、その左右摺動面となるの左右両側面における前後部の4個所に凹部2a…2aが設けられ、これら各凹部2a…2aにラム2の左右摺動面より若干突出する耐摩耗性に優れた超硬合金製の左右ライナー11…11が設けられている。ここで、これらの左右ライナー11…11は、本体フレーム側ライナー10,10に対してそれぞれ0.1mm以上のクリアランスを有して摺動可能に支持される。本体フレーム1とこれのライナー10,10とにおける上記左右ライナー11…11と対向する位置の4個所にローラー支持用凹部12…12が設けられ、かつ、これら各凹部12…12に本体フレーム1の左右内側面より若干突出して上記左右ライナー11…11と密接して圧造成形を行う領域での左右摺動面間のクリアランスをゼロにする耐摩耗性に優れた左右ローラー部材13…13が設けられている。また、これら各左右ローラー部材13…13には、本体フレーム1の上記ライナー10,10に対する内方への突出量を調整する調整機構14がそれぞれ備えられている。
【0013】
具体的には、本体フレーム1とこれの上記ライナー10,10におけるラム側の左右ライナー11…11と対応する高さ位置に、図2,3に示すような上記ローラー支持用凹部12…12が設けられ、各凹部12に偏心軸部13aを有するローラーシャフト13bと偏心軸部13aの外周に回動自在に支持されるローラー13cとでなるローラー部材13が支持されている。そして、ローラーシャフト13bの上端部が本体フレーム1の上方に突出され、該シャフト13bの上端部に水平アーム15が突設されると共に、該アーム15の遊端部に本体フレーム1に支持されたシリンダー部材16が連結されている。そして、シリンダー部材16の伸縮により水平アーム15を介してローラーシャフト13bを任意角度回転させ、この回転により偏心軸部13aの突出方向を変更することにより、上記ローラー13cの本体フレーム1におけるライナー10,10からの内方への突出量を変更する調整機構14が構成されている。
【0014】
そして、圧造域でのラム2と本体フレーム1との左右摺動面のクリアランスを積極的にゼロにするため、上記調整機構14により上記ローラー部材13…13の各ローラー13c…13cが上記ライナー11…11と密接するように突出調整される。
【0015】
また、図1及び図2に示すように本体フレーム1に対するラム2の左右クリアランスX及び上下クリアランスYと、本体フレーム1に対するラム2の前死点の変位量Z,Zとをそれぞれ検出する検出器17a,17b,17cと、その検出結果を表示する表示器18a,18b,18cとを備えたラム蛇行監視測定器19が備えられている。なお、上下クリアランスYを検出する検出器17bは図示していないが、本体フレーム1に支持部材(図示せず)を介して支持されている。
【0016】
そして、上記測定器19によるラム2の左右クリアランスXの検出結果が一定の基準値を越えたとき、その検出結果に基づいて上記調整機構14のシリンダー部材16を自動的に作動して左右ローラー部材13…13の各ローラー13cの本体フレーム1の摺動面に対する突出量を調整し、左右ローラー部材13…13と左右ライナー部材11…11との摺動面間のクリアランスをゼロに自動補正する自動制御装置20とが備えられている
【0017】
また、図2に示すように本体フレーム1の凹溝1aにおける底面の左右両端部にはラム2の下面左右両端部に対面する超硬合金のライナー21が設けられている。
【0018】
次に以上のように構成した圧造成形機の作用について説明する。
ラム2が図4に示す後死点位置から図1に示す前死点位置に往動するに際し、本体フレーム側ローラー部材13…13がラム側の左右ランナー11…11に密接して、左右のクリアランスがゼロの状態で移動することになる。これにより、パンチ5が金属部材をダイ4に打ち込む圧造域においてもパンチ5とダイ4の左右の芯合わせが正確に行われて、ダイ4表面に対するパンチ5の平行度が正確に確保されることになる。つまり、ラム2にラム側ライナー11…11と本体フレーム側ローラー部材13…13とで側方からの荷重を与えて左右のクリアランスをゼロに保ち、ラム2の軌道を確保したまま前死点位置まで前進して圧造成形を行うことになる。
【0019】
その結果、圧造域におけるパンチ5とダイ4の左右の芯合わせが正確に行われて、ダイ4表面に対するパンチ5の平行度が正確に確保されることになり、金属素材の切断面に歪みなどがあっても高精度の成形品を圧造成形でき、かつ工具寿命を延ばすことができる。また、ラム側左右ライナー11…11と本体フレーム側ローラー部材13…13との組合せでゼロクリアランスを保つガイド機構を構成するから、圧造域でのラム2の軌道を確保できながら、ラムの移動時の移動抵抗も効果的に抑えることが可能となる。
【0020】
そして、たとえば長期の使用により、ラム側左右ライナー11と本体フレーム側ローラー部材13…13との間クリアランスが生じた場合には、これをラム蛇行監視測定器19が検出して、左右クリアランスXの検出結果を表示器18aにより数値で表示される。その左右クリアランスXの検出結果が一定の基準値を越えたときには、その検出結果に基づいて自動制御装置20が作動して、上記調整機構14のシリンダー部材16を伸長するように作動する。このシリンダー部材16の伸長により水平アーム15を介してローラーシャフト13bが任意角度回転されて偏心軸部13aの突出端の方向を変更する。これにより、上記ローラー13cの本体フレーム側ライナー10に対する内方への突出量を大きくして、該ローラー部材13とラム側左右ライナー11との左右クリアランスXをゼロに自動修正することができる。これにより、ラム2を交換しなくても左右のクリアランスXを簡単容易にかつ迅速にゼロクリアランスに修正することができ、長期にわたる使用を可能にできる。
【0021】
また、上記したラム蛇行監視測定器19によれば、本体フレーム1に対するラム2の左右クリアランスXのみならず、上下クリアランスYと、本体フレーム1に対するラム2の前死点の変位量Z,Zとをそれぞれ検出する検出器17b,17cとその表示器18b,18cとが備えられているので、検出器17b,17cによる上下クリアランスYと、本体フレーム1に対するラム2の前死点の変位量Z,Zとの検出結果から本体フレーム1の底面とラム2の下面との磨耗具合やパンチ5の磨耗具合を容易に監視することができ、これにより、その経時劣化に対して補修や交換を適正に行うことが可能となる。
【0022】
なお、上記した実施の形態では、左右クリアランスXの修正を行うに際し、自動制御装置20によりシリンダー部材16を自動的に作動させて修正するようにしたけれども、自動制御装置20を用いることなく手動操作により行うようにしてもよいし、また、たとえばシリンダー部材16に代えてねじ機構やサーボモータなどの作動手段により水平アーム15を揺動させるようにしてもよいことは勿論である。また、左右クリアランスXを検出するにあたって一つの検出器17aで一方側のみ検出するようにしたけれども、たとえば左右両側に設けてより正確に左右のクリアランスを検出するようにして、両検出器の検出結果を基に上記各ローラー13cの突出量をより正確に変更するようにしてもよい。
【0024】
図5は別の実施の形態を示すもので、調整機構24として、本体フレーム1に設けられた支軸25に水平方向に揺動可能に支持されるL形の揺動アーム26と、本体フレーム1に螺動可能に支持され、揺動アーム26の他方遊端部に当接して該アーム26を揺動させる調整ねじ27と、揺動アーム26の一方遊端部に支持されるローラー部材28とを備え、上記調整ねじ27の螺動操作により揺動アーム26の位置を揺動変更させることにより、上記ローラー部材28におけるローラー28aの本体フレーム1の内側面に対する突出量を調整する構成としたものである。
【0025】
このように構成した場合にも、上記した実施の形態の場合と同様に圧造域でのダイとパンチの正確な芯出しを行うことができて、高精度の成形品を成形でき、しかも、使用により、ローラー部材28のローラー28aが磨耗してラム2と本体フレーム1との左右摺動面間にクリアランスが生じてもそのクリアランスをゼロに調整することができる。
【0026】
つまり、ラム2と本体フレーム1との左右摺動面間にクリアランスが生じた場合には、調整ねじ27を手動によりねじ込んで該ねじ27により揺動アーム26を図5の矢印方向に揺動させ、ローラー部材28のローラー28aをラム側ライナー11へ密接させることにより、ラム2と本体フレーム1との左右クリアランスをゼロに調整することができる。
【0027】
なお、揺動アーム26の揺動手段としては、手動用の調整ねじ27による他、たとえばシリンダーやサーボモータなどを用い、第1の実施の形態の場合と同様にラムの蛇行監視測定器による検出結果に基づいて自動制御により調整するようにしてもよいことは勿論である。
【0028】
図6はさらに別の実施の形態を示すもので、調整機構29として、本体フレーム1にその左右内周面に対し直交方向から出退移動可能に支持される移動体30と、本体フレーム1に支持部材31を介して螺動可能に支持され、移動体30の一側面に当接して該移動体30を移動させる調整ねじ32,32と、移動体30にその他側面からローラー33a,33aが突出するようにが支持される2個のローラー部材33,33とを備え、該移動体30の出退位置を変更することにより、上記ローラー部材33,33の各ローラー33a,33aの本体フレーム1の左右内側面に対する突出量が調整される構成としたものである。
【0029】
このように構成した場合にも、上記した実施の形態の場合と同様に圧造域でのダイとパンチの正確な芯出しを行うことができて、高精度の成形品を成形でき、しかも、使用により、ローラー部材33のローラー33aが磨耗してラム2と本体フレーム1との左右摺動面間にクリアランスが生じた場合には、調整ねじ32,32を手動によりねじ込んで該ねじ32,32により移動体30を図6の矢印方向に移動させ、ローラー部材33をラム2側へ押し出してラム側ライナー11に密接させることにより、ラム2と本体フレーム1とのクリアランスをゼロに調整することができる。
【0030】
なお、移動体30の移動手段としては、手動用の調整ねじ32,32による他、たとえばシリンダーやサーボモータなどを用い、第1の実施の形態の場合と同様にラムの蛇行監視測定器による検出結果に基づいて自動制御により調整するようにしてもよいことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ダイを有する本体フレームと、ダイに対応するパンチを有し、本体フレームに摺動自由に嵌合されて往復動するラムとを備え、上記パンチとダイにより金属素材を圧造成形する圧造成形機において、上記圧造成形機の本体フレームには、ラムを摺動自由に嵌合する凹溝が形成されていると共に、該凹溝の左右摺動面となる左右内側面に相対向する一対のライナーが設けられる一方、上記ラムには、その左右摺動面となる両側面における前後部の4個所に凹部が設けられて、これら各凹部にラムの両側面より若干突出する耐摩耗性に優れた左右ライナーが設けられ、かつ、これら各ライナーが上記本体フレーム側ライナーに対してそれぞれクリアランスを有して摺動可能に支持され、さらに、本体フレーム側ライナーの圧造成形時において上記ラム側ライナーと対向する位置4個所に、本体フレーム側ライナーよりラム側に突出しかつラム側ライナーと密接して圧造成形を行う領域での左右クリアランスをゼロにする耐摩耗性に優れた左右ローラー部材が設けられ、かつ、これら左右ローラー部材の本体フレーム側ライナーに対する突出量を調整する調整機構が備えられているから、圧造域でのダイとパンチの正確なサイド合わせを行うことができ、その結果、高精度の成形品を圧造成形できて、工具の寿命も延ばすことができる。その上、上記ローラー部材には、そのローラーの本体フレーム側ライナーに対する突出量を調整する調整機構が備えられているから、使用によりローラー部材が摩耗した場合には、調整機構によりローラー部材を本体フレーム側ライナーからラム側に突出させることにより、上記密接状態を長期にわたって良好に保つことができる。
【0032】
また、調整機構として偏心軸部を有するローラーシャフトと偏心軸部の外周に回動自在に支持されるローラーとでなるローラー部材を用いた場合には、このローラー部材のローラーシャフトを任意角度回転させて偏心軸部の突出方向を変更することにより、該ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する突出量を容易に調整することができ、その結果、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する密接状態を長期にわたって良好に保つことができる。
【0033】
また、調整機構として本体フレームに設けられた支軸に水平方向に揺動可能に支持される揺動アームと、該揺動アームの遊端部に支持されるローラー部材とを用いた場合には、上記揺動アームの揺動位置を変更することにより、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する突出量を容易に調整することができ、その結果、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する密接状態を長期にわたって良好に保つことができる。
【0034】
また、調整機構として本体フレームにその内側面に対し直交する方向に出退移動可能に設けられる移動体と、該移動体に支持されるローラー部材とを用いた場合には、上記移動体の出退位置を変更することにより、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する突出量を容易に調整することができ、その結果、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する密接状態を長期にわたって良好に保つことができる。
【0035】
さらに、本体フレームに対するラムの左右クリアランスを検出するラム蛇行監視測定器と、該測定器による検出結果が一定基準を越えたとき、その検出結果に基づいて調整機構を自動的に作動し、左右ローラー部材を左右ライナーに圧接させる自動制御装置とを備えるようにすれば、自動制御装置により、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの内側面に対する突出量を自動的に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧造成形機の要部の平面図である。
【図2】 同ガイド機構の拡大縦断面図である。
【図3】 同ガイド機構の拡大横断面図である。
【図4】 同ラムが後死点位置に後退した状態を示す一部省略平面図である。
【図5】 調整機構の別の実施の形態を示す一部省略横断面図である。
【図6】 さらに、調整機構の別の実施の形態を示す一部省略横断面図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム
2 ラム
4 ダイ
5 パンチ
11 左右ライナー
13 ローラー部材
14 調整部材
19 ラム蛇行監視測定器
20 自動制御装置
24 調整機構
25 支軸
26 揺動アーム
28 ローラー部材
29 調整機構
30 移動体
33 ローラー部材

Claims (5)

  1. ダイを有する本体フレームと、ダイに対応するパンチを有し、本体フレームに摺動自由に嵌合されて往復動するラムとを備え、上記パンチとダイにより金属素材を圧造成形する圧造成形機において、上記本体フレームには、ラムを摺動自由に嵌合する凹溝が形成されていると共に、該凹溝の左右摺動面となる左右内側面に相対向する一対のライナーが設けられる一方、上記ラムには、その左右摺動面となる両側面における前後部の4個所に凹部が設けられて、これら各凹部にラムの両側面より若干突出する耐摩耗性に優れた左右ライナーが設けられ、かつ、これら各ライナーが上記本体フレーム側ライナーに対してそれぞれクリアランスを有して摺動可能に支持され、さらに、本体フレーム側ライナーの圧造成形時において上記ラム側ライナーと対向する位置4個所に、本体フレーム側ライナーよりラム側に突出しかつラム側ライナーと密接して圧造成形を行う領域での左右クリアランスをゼロにする耐摩耗性に優れた左右ローラー部材が設けられ、かつ、これら左右ローラー部材の本体フレーム側ライナーに対する突出量を調整する調整機構が備えられていることを特徴とする圧造成形機。
  2. 調整機構として偏心軸部を有するローラーシャフトと偏心軸部の外周に回動自在に支持されるローラーとでなるローラー部材が備えられ、該ローラー部材のローラーシャフトを任意角度回転させて偏心軸部の突出位置を変更することにより、上記ローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の圧造成形機。
  3. 調整機構として本体フレームに設けられた支軸に水平方向に揺動可能に支持される揺動アームと、該揺動アームの遊端部に支持されるローラー部材とが備えられ、上記揺動アームの揺動位置を変更することにより上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の圧造成形機。
  4. 調整機構として本体フレームにその内側面に対し直交する方向に出退移動可能に設けられる移動体と、該移動体に支持されるローラー部材とが備えられ、上記移動体の出退位置を変更することにより、上記ローラー部材におけるローラーの本体フレームの左右内側面に対する突出量が調整されることを特徴とする請求項1に記載の圧造成形機。
  5. 本体フレームに対するラムの左右クリアランスを検出するラム蛇行監視測定器と、該測定器による検出結果が一定基準を越えたとき、その検出結果に基づいて調整機構を自動的に作動させ、左右ローラー部材におけるローラーを左右ライナーに密接させる自動制御装置とが備えられていることを特徴とする請求項2又は3又は4に記載の圧造成形機。
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