JPH025195Y2 -

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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はホース巻取ドラムに関するものであ
る。

（従来の技術とその問題点）従来のホース巻取ドラムは、使用中に給水ホー
ス及び散水ホースの接続部でこれらのホースが屈
折、或いは偏平に変形するため散水量が少なくな
つたり、或いは水圧が高くなつて上記ホースの接
続や給水ホースと蛇口の接続が外れてしまうとい
う問題があつた。

（考案が解決しようとする技術的課題）ホース巻取ドラムにおける散水ホース及び給水
ホースの接続部におけるホースが屈折したり、或
いは偏平に変形したりするのを防止することであ
る。

（技術的課題を達成するための技術的手段）以上の技術的課題を達成するための本考案の技
術的手段は、ホース巻取ドラムにおける給水ホー
スを接続する接続管に、これらホース内に嵌入す
るコイルスプリングを取り付けることである。

（考案の効果）本考案は以上の様に構成したので、ホース巻取
機における散水ホース及び給水ホースの接続部に
おいてホースが屈折されても、ホース内に嵌入す
るコイルスプリングが、ホースが偏平に変形する
のを内側から押え、それにより流路が閉鎖される
のを防止することが出来る。

（実施例）本考案の一実施例は図面により説明する。

ホース巻取機Ａは第１図及び第２図に示す如
く、給水機能を有した機枠ａにホース巻取ドラム
ｂを回転可能に取り付けたものであり、該巻取ド
ラムｂは左右のフランジb₁，b′₁間に設けられる
胴部を三つの巻付体b₂に分割して構成したもので
ある。

フランジb₁，b′₁は合成樹脂材で成形され、そ
の中心部のボス部４で機枠Ａに回転可能に支持さ
れており、このフランジb₁の一方に連結したハン
ドル５によりホース巻取ドラムｂが回転する。

前記ハンドル５が連結されたフランジb₁と反対
側のフランジb′₁のボス部４には、水道の蛇口等
に給水ホースｄを介して接続される給水管１が挿
着され、この給水管１に接続管２を介して散水用
のホースd′が接続されるようになつている。

該接続管２は巻付体b₂間の間隙を通つて一つの
巻付体b₂外周の一側に偏立して位置し、この接続
管２から巻付体b₂への散水用ホースd′の巻付が開
始されるものであり、これら給水管１及び接続管
２にコイルスプリング３を取り付ける。

コイルスプリング３は適宜長さ及び弾力を有し
たものであり、上記給水管１及び接続管２の内側
に圧入することにより、給水管１及び接続管２に
固着され、給水用ホースｄ及び散水用ホースd′が
給水管１及び接続管２に取り付けられた状態で、
該コイルスプリング３がこれらホースｄ，d′内側
に挿入される。

巻付体b₂は合成樹脂材で夫々同一形態に成形さ
れ、その両端が、フランジb₁のボス部４外周に設
けられた凹部６に嵌め込んで係止され、互いに等
しい周間隔をおいて配置されている。

巻付体b₂の外周面は弧状に湾曲し且つ波形に成
形されその波形の谷部によつてホース案内溝７が
形成されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のホース巻取機の正面図、第２
図は第１図の−線断面図、第３図は給水管部
の拡大断面図、第４図は第３図の−線断面図
である。尚図中、Ａ……ホース巻取機、１……給水管、
２……接続管、３……コイルスプリング、を夫々
示す。

【実用新案登録請求の範囲】

ホース巻取ドラムにおける給水ホースを接続す
る給水管及び散水ホースを接続する接続管に、こ
れらホース内に嵌入するコイルスプリングを取り
付けたホース巻取ドラム。