JPH0251911B2 - - Google Patents
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- JPH0251911B2 JPH0251911B2 JP16420281A JP16420281A JPH0251911B2 JP H0251911 B2 JPH0251911 B2 JP H0251911B2 JP 16420281 A JP16420281 A JP 16420281A JP 16420281 A JP16420281 A JP 16420281A JP H0251911 B2 JPH0251911 B2 JP H0251911B2
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Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はビス環状イミノエーテル化合物の合成
法、詳しくは高品位のビス環状イミノエーテル化
合物を収率よく合成する方法に関する。
法、詳しくは高品位のビス環状イミノエーテル化
合物を収率よく合成する方法に関する。
ビス環状イミノエーテル化合物は、カルボキシ
ル基との反応性が極めて高いため、多くの分野で
の利用が考えられる。例えば、カルボキシル。基
を有する化合物のカツプリング剤、末端カルボキ
シル基を有するポリマーの鎖伸長剤として有効と
考えられる。
ル基との反応性が極めて高いため、多くの分野で
の利用が考えられる。例えば、カルボキシル。基
を有する化合物のカツプリング剤、末端カルボキ
シル基を有するポリマーの鎖伸長剤として有効と
考えられる。
しかしながら、、ビス環状イミノエーテル化合
物は、その合成が困難で、工業上使用するのに重
大なネツクとなつている。即ち、ビス環状イミノ
エーテル化合物は、不安定な化合物であつて、水
の存在下加熱すると40℃程度の温度でも分解する
傾向がある。特に、系が酸性又はアルカリ性にな
ると、この分解反応は著しく促進される。
物は、その合成が困難で、工業上使用するのに重
大なネツクとなつている。即ち、ビス環状イミノ
エーテル化合物は、不安定な化合物であつて、水
の存在下加熱すると40℃程度の温度でも分解する
傾向がある。特に、系が酸性又はアルカリ性にな
ると、この分解反応は著しく促進される。
従来、ビス環状イミノエーテル化合物の合成法
として、下記一般式 (式中、Xは−CH2・CH2−又は−CH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされるN,N′−ビス(ク
ロルアルキル)オキサミド(以下オキサミドと略
称する)を適当な溶媒に懸濁させ、これにオキサ
ミドに対し当量又はそれ以上の苛性ソーダ又は苛
性カリウムを添加し、加熱反応させた後反応混合
物を加熱時過して副生した塩化ナトリウム又は
塩化カリウムを分離し、次いで液を加熱濃縮
し、しかる後冷却して析出したビス環状イミノエ
ーテル化合物を過により別する方法が知られ
ている。
として、下記一般式 (式中、Xは−CH2・CH2−又は−CH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされるN,N′−ビス(ク
ロルアルキル)オキサミド(以下オキサミドと略
称する)を適当な溶媒に懸濁させ、これにオキサ
ミドに対し当量又はそれ以上の苛性ソーダ又は苛
性カリウムを添加し、加熱反応させた後反応混合
物を加熱時過して副生した塩化ナトリウム又は
塩化カリウムを分離し、次いで液を加熱濃縮
し、しかる後冷却して析出したビス環状イミノエ
ーテル化合物を過により別する方法が知られ
ている。
しかしながら、かかる従来法の問題点は、オキ
サミドと苛性ソーダ又は苛性カリウムとを反応さ
せた際に、目的とするビス環状イミノエーテル化
合物以外に塩化物が副成すると同時に、使用した
オキサミドの2倍当量の水が副生することであ
る。ビス環状イミノエーテル化合物は、上述した
ように加水分解し易く、特にアルカリ性又は酸性
雰囲気下で存在すると、この加水分解反応は急速
に進行する。このため、前記従来法では収率が極
めて低く、且つ得られるビス環状イミノエーテル
化合物の品位も悪い。
サミドと苛性ソーダ又は苛性カリウムとを反応さ
せた際に、目的とするビス環状イミノエーテル化
合物以外に塩化物が副成すると同時に、使用した
オキサミドの2倍当量の水が副生することであ
る。ビス環状イミノエーテル化合物は、上述した
ように加水分解し易く、特にアルカリ性又は酸性
雰囲気下で存在すると、この加水分解反応は急速
に進行する。このため、前記従来法では収率が極
めて低く、且つ得られるビス環状イミノエーテル
化合物の品位も悪い。
本発明は、オキサミドとビスさせたときに水を
副生しないアルカリという点でナトリウムメチラ
ートに着目し、オキサミドとナトリウムメチラー
トとを反応させてビス環状イミノエーテル化合物
を合成する方法について検討討した結果、この方
法によればビス環状イミノエーテル化合物の収率
は、水を副生する前記従来法より有利であること
を確認した。しかしながら、この方法では反応混
合物から、副生した塩化ナトリウムを除去せんと
して加熱時過を試みたところ、目塞りが著しく
過が極めて困難で結局、この方法では反応収率
も品位も向上できなかつた。
副生しないアルカリという点でナトリウムメチラ
ートに着目し、オキサミドとナトリウムメチラー
トとを反応させてビス環状イミノエーテル化合物
を合成する方法について検討討した結果、この方
法によればビス環状イミノエーテル化合物の収率
は、水を副生する前記従来法より有利であること
を確認した。しかしながら、この方法では反応混
合物から、副生した塩化ナトリウムを除去せんと
して加熱時過を試みたところ、目塞りが著しく
過が極めて困難で結局、この方法では反応収率
も品位も向上できなかつた。
更に、本発明者は高品位のビス環状イミノエー
テル化合物を高収率で合成する方法につて鋭意検
討した結果、オキサミドとナトリウムメチラート
とを溶媒中で反応せしめた後蒸発乾固してからビ
ス環状イミノエーテル化合物を塩化メチレンによ
つて抽出分離すれば、目的が達成されることを知
つた。この知見に基いて更に検討を重ねた結果、
本発明を完成した。
テル化合物を高収率で合成する方法につて鋭意検
討した結果、オキサミドとナトリウムメチラート
とを溶媒中で反応せしめた後蒸発乾固してからビ
ス環状イミノエーテル化合物を塩化メチレンによ
つて抽出分離すれば、目的が達成されることを知
つた。この知見に基いて更に検討を重ねた結果、
本発明を完成した。
即ち、本発明は下記一般式
(式中、Xは−CH2・CH2−又は−CH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされるN,N′−ビス(ク
ロルアルキル)オキサミドとナトリウムメチラー
トとをメタノール、エタノール、ジオキサン、ト
ルエン、及びキシレンから選ばれる少なくとも1
種の溶媒中で反応せしめた後蒸発乾固し、得られ
た反応生成物からビス環状イミノエーテル化合物
を塩化メチレンに溶解して系外に取出すことを特
徴とするビス環状イミノエーテル化合物の合成法
である。
CH2−を示す)で表わされるN,N′−ビス(ク
ロルアルキル)オキサミドとナトリウムメチラー
トとをメタノール、エタノール、ジオキサン、ト
ルエン、及びキシレンから選ばれる少なくとも1
種の溶媒中で反応せしめた後蒸発乾固し、得られ
た反応生成物からビス環状イミノエーテル化合物
を塩化メチレンに溶解して系外に取出すことを特
徴とするビス環状イミノエーテル化合物の合成法
である。
本発明で使用するN,N′−ビス(クロルアル
キル)オキサミドは、具体的には、 で示されるN,N′−ビス(2−クロルエチル)
オキサミド又は で示されるN,N′−ビス(3−クロルプロピル)
オキサミドである。
キル)オキサミドは、具体的には、 で示されるN,N′−ビス(2−クロルエチル)
オキサミド又は で示されるN,N′−ビス(3−クロルプロピル)
オキサミドである。
また、本発明で言うビス環状イミノエーテル化
合物は、下記一般式 (式中、Xは−CH2・CH2−又は−CH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされ、具体的には、オキサ
ミドとしてN,N′−ビス(2−クロルエチル)
オキサミドを使用したときは であり、N,N′−ビス(3−クロルプロピル)
オキサミドを使用したときは である。
合物は、下記一般式 (式中、Xは−CH2・CH2−又は−CH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされ、具体的には、オキサ
ミドとしてN,N′−ビス(2−クロルエチル)
オキサミドを使用したときは であり、N,N′−ビス(3−クロルプロピル)
オキサミドを使用したときは である。
オキサミドとナトリウムメチラートとの反応に
は、溶媒を使用する。好ましい具体例としては、
オキサミドを溶媒に懸濁し、これにナトリウムメ
チラートを粉体のまま、又はメタノールの如き溶
媒の溶液として添加し、撹拌下及び/又は還流下
加熱反応せしめる方法をあげることができる。オ
キサミドを懸濁させる溶媒としては、例えばメタ
ノール、エタノール、ジオキサン、トルエン、又
はキシレンが用いられ、なかでもメタノールが特
に好ましい。
は、溶媒を使用する。好ましい具体例としては、
オキサミドを溶媒に懸濁し、これにナトリウムメ
チラートを粉体のまま、又はメタノールの如き溶
媒の溶液として添加し、撹拌下及び/又は還流下
加熱反応せしめる方法をあげることができる。オ
キサミドを懸濁させる溶媒としては、例えばメタ
ノール、エタノール、ジオキサン、トルエン、又
はキシレンが用いられ、なかでもメタノールが特
に好ましい。
オキサミドに反応させるナトリウムメチラート
の量は、オキサミド1モルに対し1.5〜3モルの
範囲が好ましく、なかでも1.8〜2.1モルの範囲が
特に好ましい。反応温度は30〜80℃の範囲が好ま
しく、なかでも50〜70℃の範囲が好ましい。
の量は、オキサミド1モルに対し1.5〜3モルの
範囲が好ましく、なかでも1.8〜2.1モルの範囲が
特に好ましい。反応温度は30〜80℃の範囲が好ま
しく、なかでも50〜70℃の範囲が好ましい。
本発明にあつては、このようにして得られた粉
体の反応混合物を加熱により常圧下又は減圧下蒸
発乾固し、得られた粉体混合物から溶媒を用いて
ビス環状イミノエーテル化合物を抽出、洗浄等の
方法により溶解して系外に分離する。ここで使用
される溶媒としては、環状イミノエーテル化合物
の溶解度が大きく、沸点が低く、かつ不純物との
溶解度選択性等に優れている点から、塩化メチレ
ンが好ましい。
体の反応混合物を加熱により常圧下又は減圧下蒸
発乾固し、得られた粉体混合物から溶媒を用いて
ビス環状イミノエーテル化合物を抽出、洗浄等の
方法により溶解して系外に分離する。ここで使用
される溶媒としては、環状イミノエーテル化合物
の溶解度が大きく、沸点が低く、かつ不純物との
溶解度選択性等に優れている点から、塩化メチレ
ンが好ましい。
以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。実施例中の部は重量部を示す。
する。実施例中の部は重量部を示す。
実施例 1
N,N′−ビス(2−クロルエチル)オキサミ
ド10部とナトリウムメチラート4.98部とメタノー
ル12.8部の混合物を65℃で還流下30分間加熱した
後、弱真空にして60℃でメタノールを追出し、得
られた粉体に塩化メチレン70部を加えて室温下30
分間撹拌した後過し、再度液を蒸発乾固して
製品を得た。かくして得られた2,2′−ビス(2
−オキサゾリン)は5.8部であつた。この値は理
論収量の88%であつた。また、得られた2,2′−
ビス(2−オキサゾリン)の純度は96%であつ
た。
ド10部とナトリウムメチラート4.98部とメタノー
ル12.8部の混合物を65℃で還流下30分間加熱した
後、弱真空にして60℃でメタノールを追出し、得
られた粉体に塩化メチレン70部を加えて室温下30
分間撹拌した後過し、再度液を蒸発乾固して
製品を得た。かくして得られた2,2′−ビス(2
−オキサゾリン)は5.8部であつた。この値は理
論収量の88%であつた。また、得られた2,2′−
ビス(2−オキサゾリン)の純度は96%であつ
た。
比較例 1
N,N′−ビス(2−クロルエチル)オキサミ
ド10部と水酸化カリウム5.2部とメタノール12.8
部の混合物を65℃で30分間加熱した後、この温度
のまゝ熱時過を行い、塩化カリウムを除き、
液を弱真空にしてメタノールを8部追出し、次い
で1℃まで冷却し、析出した針状結晶を別し
た。得られた2,2′−ビス(2−オキサゾリン)
の結晶は4.9部であり、この値は理論の69%であ
つた。また得られた2.2′−ビス(2−オキサゾリ
ン)の純度は88%であり、そのまゝでは使用でき
ないものであつた。
ド10部と水酸化カリウム5.2部とメタノール12.8
部の混合物を65℃で30分間加熱した後、この温度
のまゝ熱時過を行い、塩化カリウムを除き、
液を弱真空にしてメタノールを8部追出し、次い
で1℃まで冷却し、析出した針状結晶を別し
た。得られた2,2′−ビス(2−オキサゾリン)
の結晶は4.9部であり、この値は理論の69%であ
つた。また得られた2.2′−ビス(2−オキサゾリ
ン)の純度は88%であり、そのまゝでは使用でき
ないものであつた。
比較例 2
比較例1において水酸化カリウムをナトリウム
メチラート4.98部にかえる以外は比較例1と全く
同一操作で得た2,2′−(2−オキサゾリン)は
5.2部であつた。また得られた2,2′−ビス(2
−オキサゾリン)の純度は91%であり、このまゝ
では使用できないものであつた。
メチラート4.98部にかえる以外は比較例1と全く
同一操作で得た2,2′−(2−オキサゾリン)は
5.2部であつた。また得られた2,2′−ビス(2
−オキサゾリン)の純度は91%であり、このまゝ
では使用できないものであつた。
実施例 2
N,N′−ビス(3−クロルプロピル)オキサ
ミド10部とナトリウムメチラート4.39部とメタノ
ール12.8部の混合物を65℃で還流下30分間加熱し
た後、弱真空にして60℃でメタノールを追出し、
得られた粉体に塩化メチレン70部を加えて室温下
30分間撹拌した後濾過し、再度濾過液を乾固して
製品を得た。かくして得られた2,2′−ビス
(1,3−オキサゾリン)は5.7部(収率82%)で
あつた。また、純度は94%であつた。
ミド10部とナトリウムメチラート4.39部とメタノ
ール12.8部の混合物を65℃で還流下30分間加熱し
た後、弱真空にして60℃でメタノールを追出し、
得られた粉体に塩化メチレン70部を加えて室温下
30分間撹拌した後濾過し、再度濾過液を乾固して
製品を得た。かくして得られた2,2′−ビス
(1,3−オキサゾリン)は5.7部(収率82%)で
あつた。また、純度は94%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 (式中、Xは−CH2・CH2−又はCH2・CH2・
CH2−を示す)で表わされるN,N′−ビス(ク
ロルアルキル)オキサミドとナトリウムメチラー
トとを、メタノール、エタノール、ジオキサン、
トルエン及びキシレンから選ばれる少なくとも1
種の溶媒中で反応せしめた後蒸発乾固し、得られ
た反応生成物からビス環状イミノエーテル化合物
を塩化メチレンに溶解して系外に取出すことを特
徴とするビス環状イミノエーテル化合物の合成
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16420281A JPS5867680A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | ビス環状イミノエ−テル化合物の合成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16420281A JPS5867680A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | ビス環状イミノエ−テル化合物の合成法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5867680A JPS5867680A (ja) | 1983-04-22 |
JPH0251911B2 true JPH0251911B2 (ja) | 1990-11-08 |
Family
ID=15788606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16420281A Granted JPS5867680A (ja) | 1981-10-16 | 1981-10-16 | ビス環状イミノエ−テル化合物の合成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5867680A (ja) |
-
1981
- 1981-10-16 JP JP16420281A patent/JPS5867680A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5867680A (ja) | 1983-04-22 |
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