JPH0251806A - 超電導セラミックス積層体およびその製造法 - Google Patents

超電導セラミックス積層体およびその製造法

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JPH0251806A
JPH0251806A JP63201520A JP20152088A JPH0251806A JP H0251806 A JPH0251806 A JP H0251806A JP 63201520 A JP63201520 A JP 63201520A JP 20152088 A JP20152088 A JP 20152088A JP H0251806 A JPH0251806 A JP H0251806A
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JP
Japan
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composite oxide
superconducting
intermediate layer
film
ceramic
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JP63201520A
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Kazutomo Hoshino
和友 星野
Hidefusa Takahara
高原 秀房
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ビスマス(Bi)、鉛(p b)、ストロ
ンチウム(S r) 、カルシウム(Ca)および銅(
Cu)より構成された超電導セラミックス積層体に関し
、より詳細には、特定の方向に配向した複合酸化物結晶
の膜が形成されたB1Pb−8r−Ca−Cu−0系超
電導セラミックス積層体積層体およびその製造法に関す
る。
[従来の技術] 超電導材料は、臨界温度Tc、臨界磁場Hc、臨界電流
密度Jcの臨界値以下の条件で、電気抵抗がゼロになる
性質(超電導状態)を示す材料である。
超電導セラミックスの臨界温度の向上に関する発展は、
最近著しいものがあり、90に程度の温度で超電導性を
示す酸化物セラミックスとして、Y−Ba−Cu−0系
復合酸化物に加えて、80〜110にのTcを示す複合
酸化物としてBiS r−Ca−Cu−0系、100〜
125にのTcを示す複合酸化物としてTl−Ca−B
a−Cu−0系超電導セラミツクスが相次いで発見され
ている。
Tl−Ca−Ba−Cu−0系はTIが強い毒性を示す
ことから実用化に大きな障害になっている。しかしなが
ら、B1−3r−Ca−Cu−0系は、Y−Ba−Cu
−0系に比べて安定性に優れ、水分などの外部環境に対
しても強い耐性を有する。B i−5r−Ca−Cu−
0系には、80にのTcを示す低Tc相とll0KのT
cを示す高Tc用とがあり、高Tc用を単相化すること
が好ましい。
この複合酸化物セラミックスは、電子機器用の実装基板
上の無抵抗回路としての利用が期待されるが、現在配線
材料に用いられる物質は主に銅である。電子機器の小型
化に伴い、実装基板も多層化、高密度化され、電気抵抗
のある配線回路の発熱が問題になっている。そこで、電
気抵抗のある銅などを超電導物質で代替できれば、ジュ
ール熱による発熱をなくすことができる。さらに、現在
スーパーコンピュータの一部にはLSIチップの発熱を
低減するために、液体窒素温度で使用されているものが
あり、その様なデバイスに無抵抗実装基板の配線材料と
して、液体窒素温度を越える高いlH度で超電導特性を
示す複合酸化物セラミックスは極めて有用である。
[発明が解決しようとする課題] 1夏合酸化物セラミックス超電導体を配線材料として実
用化するためは、例えば、厚膜回路をセラミックス基板
、特に現在基板として最も一般的にill用されている
アルミナ(A l 203)基板などの汎用基体上へ形
成する必要があると共に、太きな臨界電流密度Jcを有
する導体でなくてはならない。Bi系超電導セラミック
スの現在までに提案されている結晶構造は、結晶軸のう
ち著しくC軸が長く(低Tc相で30人、高Tc用37
人)、a軸やb軸の長さの5倍以上であり、各原子が3
5面に層状に配列している。従って、超電導状態では、
理論的には、35面(C軸に垂直方向)に添って電子が
移動し、C軸に方向移動し難い結晶構造になっている。
そのため大きな電流密度を得るためには基板に結晶を配
向させることが好ましい。
しかしながら、例えばアルミナ基板を用いた場合、Bi
系超超電導体熱処理中に基板との間で反応が起って超電
導相が破壊され、結晶が配向することもない。この様に
、種々の基体(基板、テープ、線材など)の上に大きな
臨界電流密度Jcを白゛する超電導体を形成することが
難しかった。
この発明は上述の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、アルミナ基板などの基材上に無
抵抗超電導回路を形成し、かつ実用的に大きな臨界電流
密度を得ることできる超電導セラミックス積層体並びに
、良好な結晶配向性を有する超電導セラミックス積層体
を簡易にかつ廉価に製造する方法を提供することである
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上述の課題解決のために種々の研究試験
を進めた結果、B i −S r−Ca−Cu−0系復
合酸化物の組成に、鉛(P b)を添加すれば、110
にのTcを示す高Tc用を単相化することが容易になる
との知見を得、更に開発を行ってこの発明を完成するに
至った。
すなわち、この発明超電導セラミックス積層体の製造法
は、ビスマス、鉛、ストロンチウム、カルシウムおよび
銅より構成された複合酸化物の厚膜を、中間層を介して
基材面に形成し、形成膜を熱処理してセラミックス積層
体を形成する方法であって、熱処理により、複合酸化物
結晶はC結晶軸が中間層平面に実質的に垂直になるよう
に配向し、中間層は、前記配向を促進しかつ熱処理中に
セラミックスの超電導性を損なわないものであることを
特徴とするものである。
この発明の好ましい態様において、基材を、セラミック
ス、耐熱金属、若しくは金属とセラミックスとの複合材
とすることができる。
この発明において、中間層として、銀、銅、金、白金か
ら選ばれる貴金属、MgO,S rT i 03、Ba
TiO3、YSZ、超電導セラミックス構成元素の酸化
物を用いることが望ましい。
この発明の好ましい態様において、厚膜を形成する原料
の複合酸化物粉末を、800〜860℃の温度、50時
間以上、好ましくは100〜200時間、大気中で焼鈍
して熱処理することができる。
この発明において、好ましい形成された厚膜の熱処理は
、820〜890℃の加熱温度で加熱して、好ましく溶
/lii!直下の840〜860℃の加熱温度で加熱し
、その後に徐冷して行う。
この発明により超電導セラミックス積層体は、ビスマス
、鉛、ストロンチウム、カルシウムおよび銅より構成さ
れた超電導複合酸化物セラミックス膜が、銀、銅、金、
白金から選ばれる貴金属、MgO,5rTio3、Ba
TiO3、YSZ。
超電導セラミックス構成元素の酸化物からなる中間層を
介して基材平面に形成された積層体であって、膜内の複
合酸化物結晶が配向してC結晶軸が中間層平面に実質的
に垂直になっていること特徴とする。
以下、この発明をより詳細に説明する。
複合酸化物粉末およびその熱処理 複合酸化物粉末の製造方法としては、例えば、構成成分
の酸化物、炭酸塩などの各化合物粉末を混合、反応させ
る固相反応法、出発原料の硝酸溶液にンユウ酸を加えて
共沈させるシュウ酸塩法、シュウ酸の代りに炭酸カリウ
ムで共沈させる炭酸塩法、出発原料の金属イオンを何機
酸や有機溶媒中に溶解させ、これにクエン酸を添加し、
加熱するクエン酸法、さらには、金属アルコキシドなど
の有機金属化合物の加水分解反応を利用するゾル−ゲル
法などがある。
次いで、複合酸化物粉末の熱処理について、最も簡便で
かつ実用的な固相反応法を用いた熱処理について述べる
ペースト原料となる複合酸化物粉末は、充分均一に混合
した後に熱処理する必要がある。また、粉末を均一に反
応させるために熱処理−粉砕混合を繰返してもよい。
好ましい6様において、厚膜を形成する原料の複合酸化
物粉末を、800〜860℃の温度、50時間以上、好
ましくは100〜200時間、大気中で1回または数回
焼鈍して熱処理する。例えば、1夏合酸化物を、800
℃の温度で10時間熱処理した後、粉砕混合し、820
〜850℃で100時間熱処理し、更に粉砕混合し、同
上の温度で10011.+i間以上熱処理する。
この様な熱処理工程によって、ペースト原料粉末の段階
でB 1−Pb−8r−Ca−Cu−0系超電導酸化物
の高Tc用(110に紙用)を20〜9096以上出現
させることができ、この様な熱処理を施さない場合、得
られた厚膜は、100Kを超す高い臨界温度を示し難い
複合酸化物膜の形成 複合酸化物膜の中間層を介しての基材上への形成は、種
々の方法で実施することができ、例えば、スクリーン印
刷法、ドクターブレード法、溶液塗布法などがあり、適
宜選択できる。複合酸化物膜の膜厚は、目的に応じて適
宜変更できるが、例えば、数μmから数百μmである。
セラミックス原料の化合物の種類などは、模形成性など
により合目的的に選択することが望ましい。
この発明において、複合酸化物膜は、基材上の中間層平
面に形成される。基材の形状は、配向結晶化が可能な実
質的に平面を有するものであれば、いずれの形状でもよ
い。
この発明において用いられる基材には、各種の金属、ア
ルミナなどの各種のセラミックス、および金属とセラミ
ックスの複合材があり、これらの選択は、この発明の積
層体の用途および種類などに応じて適宜実施することが
できる。
この発明で基材上に形成させる中間層は、セラミックス
の配向を促進しかつ熱処理中にセラミックスの超電導性
を損なわないものであれば、その種類は限定されないが
、そのようなものとして、例えば、銀、銅、金、白金か
ら選ばれる貴金属、MgO、SrTiO3、5BaTi
O3、YSZ。
超電導セラミックス構成元素の酸化物、すなわち、B 
l 203、P b O−S r 01Ca○、CuO
などがある。このうち、銀、銅、金、白金から選ばれる
貴金属は、超電導相との反応が小さくかつ超電導セラミ
ックスの結晶の配向を促進し、MgO1SrT103、
BaTlO3、YSZでは、これらが超電導セラミック
スとの間での反応性が小さくかつ格子定数の整合性が良
くて超電導セラミックスの結晶の配向を促進するからで
ある。また、B 1203、PbO,S rOSCab
、CuOなどの超電導セラミックス構成元素の酸化物で
は、この中間層の一部が超電導相に拡散してその相と化
合しても、超電導相を破壊せず、膜との密着性を増し、
かつ基材から拡散してくる原子のバリヤーとしての役割
を果たす。
基材への中間層の形成は、中間層の種類に応じて適宜選
択することができる。例えば、貴金属では、メツキ法、
溶融メツキ法、薄石法などの気相法があり、酸化物の場
合、例えば、スクリーン印刷法、ドクターブレード法、
溶液塗布法などがあり、適宜選択でき、必要に応じて乾
燥・焼成する。
膜形成法のうち、スクリーン印刷法で行う場合、複合酸
化物のペーストを調製して中間層面に塗布する。
ここで、ペーストは、通常の手法で得た複合酸化物粉末
を、アクリル系樹脂などのバインダーとa、nシ、ペー
ストの粘度を調整するために更に溶剤、可塑剤などを添
加して調製することができる。
膜の熱処理 基材上の中間層平面へ形成された複合酸化物膜は、次い
で、熱処理される。この発明において熱処理により、複
合酸化物結晶のC結晶軸が基材平面に実質的に垂直に配
向し、高Tc招の体積分率が大きく、100に以上の臨
界温度を示す厚膜が得られる。
高Tc招を多く含む粉末を用いてペーストを作製し、こ
のペーストにより形成された複合酸化物膜を、100℃
前後で乾燥し、次いで樹脂などのバインダーを蒸発させ
るために、400℃前後に1時間焼鈍して前処理する。
膜の熱処理条件について、上記のC軸配向膜が形成され
るように、前処理、加熱速度、加熱温度、加熱雰囲気、
加熱時間、冷却速度などが選択される。
加熱温度(焼成温度)は、複合酸化物の組成などに応じ
て適宜変更することができるが、具体的には、加熱温度
は、820〜890℃、好ましくは840〜860℃で
ある。これは、820℃未満ではセラミック粒子間の結
合が弱く、膜の緻密化が図れず、またC軸配向膜が得ら
、れ難い。他方、890℃を超すと、ペーストの段階で
形成された高T c tffiが相変態し、臨界温度を
上げること難しいからである。
加熱の際の昇温速度については、その速度がセラミック
スの微構造および超電導特性を大きく左右するので、複
合酸化物の構成成分の種類や含量に応じて適宜設定され
る。
この発明において、加熱は、酸素雰囲気または非酸素雰
囲気で実施される。酸素以外に窒素ガス、ヘリウム、ア
ルゴンなどの不活性ガスを加えることもできる。
加熱後、C軸配向結晶化するように、徐冷する。
例えば、冷却速度として、800〜b 好ましくは400〜b は、300℃/時間前後を採用することができる。
複合酸化物セラミックス この発明により超電導セラミックス積層体は、ビスマス
、鉛、ストロンチウム、カルシウムおよび銅より構成さ
れた超電導複合酸化物セラミックス膜が、銀、銅、金、
白金から選ばれる貴金属、MgO、SrTiO3、Ba
TiO3、YSZ。
3ゝ 超電導セラミックス構成元素の酸化物からなる中間層を
介して、基材平面に形成された積層体であって、膜内の
複合酸化物結晶が配向してC結晶軸が中間層平面に実質
的に垂直になっていること特徴とする。
この発明において膜内の複合酸化物結晶の形状や寸法な
どは、C軸配向している限り、任意である。この発明の
積層体の概略部分断面図を第1図AおよびBに示す。こ
の態様では、例えば、アルミナなどの基材1と、中間層
3を介してその面に設けられた複合酸化物セラミックス
膜2とからなり、その膜内の結晶は、C軸が中間層平面
に実質的に垂直になっている。この発明では、ab軸方
向が一致している態様(第1図A)、および一致してい
ない態様(第1図B)も含む。
製造されたセラミックスは、超電導性を示すことができ
、種々の超電導材料として利用することができる。
[作 用] 上記のように構成されたこの発明のセラミックスの製造
法のメカニズムを、この発明のより良い理解のために説
明する。従って、以下は、この発明の範囲を限定するも
のではない。
この発明の好ま七い態様の方法においては、ペーストを
作製するための原料粉末の熱処理および成膜後の熱処理
が相互に関連する。まず、原料粉末の熱処理により、高
Tc相の割合を多くしたペーストを作製し、このペース
トを用いた成膜後の熱処理は高Tc相を変態させてしま
わず、がっ緻密、C軸配向するような条件で行われる。
この様な条件を満足するものとして、溶融直下の温度が
、この発明の好ましい態様において、採用される。
特に、中間層は、セラミックスの配向を促進しかつ熱処
理中にセラミックスの超電導性を損なわないものであり
、例えば、銀などの貴金属では、超電導相との反応が小
さくかつB1−Pb−5r−Ca−Cu−0系セラミツ
クスとの結晶格子の整合性が良くて容易にBi系セラミ
ックスのC軸配向を促進し、MgOなどでも、超電導セ
ラミックスとの間での反応性が小さくかつ格子定数の整
合性が良くて超電導セラミックスの結晶の配向を促進し
、超電導セラミックス構成元素の酸化物では、中間層の
一部が超電4柑に拡散してその相と化合しても、超電導
相を破壊せず、膜との密着性を増し、かつ基材から拡散
してくる原子のバリヤーとしての役割を果たす。
[発明の効果] この発明により次の効果を得ることができる。
(イ) この請求項1記載の製造法により、従来の腹雑
高価な蒸着法、スパッタ法、CVD法などを用いずに、
操作容易かつコストが安い熱処理工程を利用するので、
良好な結晶配向性を有する超電導セラミックス積層体を
、簡易にかつ廉価に製造することができる。
(ロ) この請求項1記載の製造法では、基材として最
も一般的かつ安価なアルミナセラミックスなどをの上に
中間層を介して超電導厚膜を形成することができるので
、実用上の意義が極めて大きい。
(ハ) 請求項4および5記載の製造法では、原料粉末
おより厚膜の加熱条件がより特定され、これらの条件で
窩Tc相を含む原料粉末が得られ、そのペーストを用い
た厚膜が熱処理されるので、緻密化し、著しくC軸配向
する。この様にして得られたセラミックス厚膜は、高T
c相粒子間の結合が強くなって100Kを超えるTcを
示す。
(ニ) 請求項6記載のM屠体では、超電導セラミック
ス膜が配向されているので、大電流を流すことができ実
用的に大きな電流密度を示す超電導セラミックス積層体
を得ることができる。
(ホ) M求項6記載の積層体では、超電導セラミック
スが直接に中間層と接触し、基材と接触していなので、
セラミックスとの反応性が高くまた超電導相を破壊する
元素を含む材料であっても、この積層体の基材として使
用するこができ、種々のセラミックス材料、その他、耐
熱合金や機械的強度の強い合金など金属材料、複合材を
用いることができる。
[実施例] この発明を実施例により具体的に説明する。
実施例l MgOを乳鉢で乾式混合し、800℃で10時間仮焼し
た。この仮焼粉末を乳鉢で粉砕し280メシ二以下の粉
末とした。次いで、アクリル系樹脂3重量部を仮焼物1
0重量部に添加し30分間混線機で混合した。粘度を調
整するために、溶剤としてバラピノール、可塑剤として
ジブチルフタレートを数滴添加してよく混合し、MgO
ペーストを得た。
MgOペーストを、アルミナ(A1203)基板上にス
クリーン印刷法により厚膜形成した。この基板を950
℃で30分間焼成した。得られた膜厚は5〜10μmで
あった。
他方、Bi2O30,35モル、pb。
013モル、5rC01モル、Ca COa1.5モル
およびCuO2モルを乳鉢で乾式混合し、800℃で1
0時間仮焼した。次いでこの仮焼粉を粉砕し、280メ
ツシユ以下の粉末とした。
この粉末における高Tc用の存在を調べるために、粉末
X線回折分析を行った。その結果を第2図に示す。この
図かられかるように2θ−4,76の低角度に高Tc用
が高率で存在することがわかる。
次いで、アクリル系樹脂3重量部を仮焼物10重全部に
添加し30分間混練機で混合した。粘度を調整するため
に、溶剤としてパラピノール、可塑剤としてジブチルフ
タレートを数滴添加してよく混合した。
得られた複合酸化物ペーストを、スクリーン印刷法によ
り、前記の中間層を有する基板上に厚膜形成した。膜厚
は焼成前で数十μmから数百μmであった。
この基板を100℃前後で乾燥し、400℃で1時間バ
インダーを蒸発させて前処理し、845℃で24時間熱
処理した。その後に、300℃/時間の割合で冷却し、
超電導セラミックス積層体を得た。得られた膜厚は5〜
10μmから数十μmであった。
得られた超電導セラミックス積層体基板の超電導特性を
試験するために、通常の4端子法で、温度と電気抵抗率
との関係を調べた。その結果を第3図に示す。この図か
ら明らかなように、電気抵抗の温度変化から、110に
で超電導への遷移が始まり、Tcが103にであった。
結晶配向性を調べるために、粉末X線回折分析を行った
。その結果の第4図より、結晶構造は、(00n)面の
ピークが高くかつ強く、著しくC軸に配向し、アルミナ
基板と超電導セラミックスとの反応がなく、MgOの中
間層が配向を促進し、拡散のバリヤーとして働いている
が分かる。
比較例 中間層を介さず、アルミナ基板に直接にセラミックス膜
を形成し、845℃で24時間熱処理したこと以外、実
施例1と同様にセラミックス積層体を調製し、超電導特
性を調べた。
その結果を第5図に示す。この図かられかるように、電
気抵抗の温度依存性は半導体的であり、Tcも60にと
低く、超電導相がアルミナ基板と反応していることがわ
かる。
実施例2 銀ペーストで中間層を形成し、その材質がAgであるこ
と以外、実施例1と同様にセラミックス積層体を調製し
、超電導特性を調べた。
その結果を第6図に示す。この図から明らかなように、
Tcが100にであった。
結晶配向性を調べるために、粉末X線回折分析を行った
。その結果の第7図より、結晶構造は、(00n)面の
ピークが高くかつ強く、著しくC軸に配向しているがわ
かる。
【図面の簡単な説明】
第1図AおよびBは、この発明の積層体の概略部分図、
第2図は、実施例1におけるペースト原料のX線回折パ
ターンを示す線図、第3図は、実施例1から(’4られ
た複合酸化物セラミックス厚膜の温度と電気抵抗率との
関係を示すグラフ、第4図は、実施例1で得られた複合
酸化物セラミックス厚膜のX線分析を示すグラフであり
、第5図は、比較例で得られた複合酸化物セラミックス
の温度。 と電気抵抗率との関係を示すグラフ、第6図は、実施例
2で得られた複合酸化物セラミックス厚膜の温度と電気
抵抗率との関係を示すグラフ、第7図は、実施例2で得
られた複合酸化物セラミックス厚膜のX線分析を示すグ
ラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビスマス、鉛、ストロンチウム、カルシウムおよび
    銅より構成された複合酸化物の厚膜を、中間層を介して
    基材面に形成し、形成された膜を熱処理してセラミック
    ス積層体を形成する方法であって、熱処理により、複合
    酸化物結晶はc結晶軸が中間層平面に実質的に垂直にな
    るように配向結晶化し、中間層は、前記配向を促進しか
    つ熱処理中にセラミックスの超電導性を損なわないもの
    であることを特徴とする超電導セラミックス積層体の製
    造法。 2、基材がセラミックス、耐熱金属、若しくは金属とセ
    ラミックスとの複合材である、請求項1記載の製造法。 3、中間層が、銀、銅、金、白金から選ばれる貴金属、
    MgO、SrTiO_3、BaTiO_3、YSZ、超
    電導セラミックス構成元素の酸化物からなる、請求項1
    または2記載の製造法。 4、厚膜を形成する原料の複合酸化物粉末を、800〜
    860℃の温度、50時間以上、大気中で焼鈍して熱処
    理する、請求項1、2または3記載の製造法。 5、厚膜形成後の熱処理を、820〜890℃の温度に
    加熱し、その後に徐冷して行う、請求項1、2、3また
    は4記載の製造法。 6、ビスマス、鉛、ストロンチウム、カルシウムおよび
    銅より構成された超電導複合酸化物セラミックス膜が、
    銀、銅、金、白金から選ばれる貴金属、MgO、SrT
    iO_3、BaTiO_3、YSZ、超電導セラミック
    ス構成元素の酸化物からなる中間層を介して基材平面に
    形成された積層体であって、膜内の複合酸化物結晶が配
    向してc結晶軸が中間層平面に実質的に垂直になってい
    ること特徴とする超電導セラミックス積層体。
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