JPH0250461B2 - - Google Patents

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JPH0250461B2
JPH0250461B2 JP24547183A JP24547183A JPH0250461B2 JP H0250461 B2 JPH0250461 B2 JP H0250461B2 JP 24547183 A JP24547183 A JP 24547183A JP 24547183 A JP24547183 A JP 24547183A JP H0250461 B2 JPH0250461 B2 JP H0250461B2
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JP
Japan
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rubber
base material
rubber elastic
layer
roll
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Kunyuki Sakai
Yoichi Shimokawa
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/003Printing plates or foils; Materials therefor with ink abhesive means or abhesive forming means, such as abhesive siloxane or fluoro compounds, e.g. for dry lithographic printing

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、ゴム弾性を有する基材を用いた水な
し平版に関するものであり、特に該基材の表面に
微小な凹凸が形成されていることを特徴とする水
なし平版材に関するものである。 従来技術 シリコーンゴムを用いる水なし平版材は、例え
ば、特公昭44−23042号、特公昭46−16044号、特
公昭51−17081号、特開昭48−94503号など、フツ
素化合物を用いるものは、特開昭51−58105号な
ど多数提案されている。 また、ゴム弾性を有する基材を用いた水なし平
版も特開昭56−78991号、特開昭57−22242号など
で提案されており、特に直刷り印刷においてイン
キ膜の厚い優れた印刷物が得られることが知られ
ており、プリント配線板の印刷などの用途に利用
することが行なわれている。 このような版材に用いるゴム弾性を有する基材
としては、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ス
チレンゴムなどの合成ゴムや天然ゴムなどから得
られる加硫されたゴムやポリウレタンゴムなどの
外に、ポリエーテルエステルエラストマのような
熱可塑性エラストマが使用できることが、前記の
公知例で開示されている。 これらの基材に要求される特性は、ゴム弾性的
性質のみならず、印刷版材としての各種の特性が
要求される。例えば、インキやインキ洗浄剤など
に対する耐溶剤性や形態的な精度や寸法安定性が
必要である。寸法安定性を確保するために通常、
プラスチツクフイルムないしはシート、あるいは
金属板が支持体として、ゴム弾性基材の裏打ち材
に用いられる。 ゴム弾性基材の表面の状態も重要な特性であ
り、平滑性、均一性に優れたものである必要があ
る。印刷物の欠陥として現われる様な凹凸はあつ
てはならず、現想的には、基材表面は鏡面状態で
あることが好ましい。 ゴム弾性を有する基材に要求される特性は、印
刷版としての最終用途のみならず、版材製造時に
要求される特性をも満す必要がある。ゴム弾性基
材上に塗布される塗液に対する耐溶剤性や乾燥、
キユア条件に耐える耐熱性が要求される。特にゴ
ム弾性基材をロールで搬送しながら、塗布加工を
連続的に行なう場合には、表面の粘着性が問題と
なる。連続的な長尺物を搬送する場合、通常蛇行
を避けることができない。そこで、蛇行によつて
所定の位置からずれた場合には、それを検知し、
自動的にロールを動かして左右の張力を調整して
蛇行を修正するような装置(EPC;エツジポジ
シヨンコントローラ)を採用する。この時、僅か
であるが、搬送ロール表面とゴム弾性基材の表面
の間では滑りが生じ、蛇行が修正される。もしこ
の滑りがないと、蛇行がますます増長されたり、
途中にしわが発生してスムースな搬送が出来なく
なる。 このような表面の粘着性による搬送障害は、ゴ
ム弾性基材の成形加工においても問題となる。ゴ
ムの成形加工においては、この問題は周知のこと
であり、これを解決するために、タルクなどの防
着用パウダーを表面に散布することが広く行なわ
れている。しかし、このようにして得られたゴム
を当該技術の水なし平版用の基材として用いるの
は、次のような理由で不適当である。 塗液を塗布するに先立ち、表面の防着パウダー
を除去しなければならないが、ゴム表面をきずつ
けないで、パウダーだけを完全に洗浄、除去する
ことが非常に困難である。また、タルク自体の一
次粒子は微粉末であつても、散布されたものは通
常凝集しており、ゴム表面に不均一な凹み発生の
原因となつている。基本的に問題となるのは、タ
ルクを除去した後のゴム表面の粘着性である。搬
送するためには、このゴム表面とロール表面との
接着を避けることができない。均一な張力をゴム
基材に作用させ、塗液を均一に塗布するために
は、ニツプロールやブライドルロールを必要とす
るからである。 ゴム表面の粘着性を避ける他の方法は、シリコ
ーン樹脂で処理した離形紙や帆布でゴム表面をカ
バーして成形加工し、その表面に凹凸を転写させ
ることである。しかし、このようにして得られた
ゴム表面は目の粗い凹凸や不均一な凹凸があり、
当該技術の対象としている精密な印刷を目的とす
る印刷版用の基材としては不適切である。特に布
を用いて凹凸を付けたゴム弾性基材から得られる
水なし平版材の場合、画像パターンによつてはモ
アレ現像が発生し、使用することができない。 熱可塑性エラストマなどについても、表面を鏡
面に近づければ粘着性が大きくなることは、先の
加硫ゴムの場合と全く同じである。これらのエラ
ストマは、ゴム弾性を発現するために硬いセグメ
ントと柔らかいセグメントからなつているが、後
者は例えばポリテトラメチレングリコールのよう
な非晶質で、ガラス転位点の低いポリマからなつ
ているためである。 特に、印刷効果を高めるために、柔軟でゴム弾
性の良好なエラストマを求めた場合には、この柔
らかいセグメントの含有量が大きくなり、一層粘
着性が増加し、成形加工や塗布工時の連続的搬送
が困難となる。 これらの粘着防止のために、加硫ゴムと同様の
従来技術の適用が可能であるが、得られた基材の
表面状態は、当該技術の対象とする印刷版材用し
ては不適切であることも同じである。 発明の目的 本発明は、ゴム弾性を有する基材を用いた水な
し平版材において、そのゴム弾性基材の表面特性
に関するものである。さらに詳しく述べれば画像
再現性や印刷品質を損なわないで、かつ、表面粘
着性を回避し、連続的搬送障害が防止された表面
特性を有するゴム弾性基材に関するものであり、
このようなゴム弾性基材を用いた水なし平版材を
提供することを目的としている。 発明の構成 本発明の構成はゴム弾性を有する支持体を用い
る水なし平版印刷版厚板において、該支持体のゴ
ム弾性層表面に、中心線平均粗さRaが0.2〜1.0μ,
十点平均粗さRzが0.5〜10μの凹凸を有する水な
し平版印刷版原板をその要旨とするものである。 以下、本発明の構成を具体的に説明する。 基材表面に凹凸を形成させる方法として、基材
の製造後サンドブラストやバフがけなどの後加工
によつても可能であるが、特に好ましい方法は、
該基材の製造加工時において、基材表面を微少な
凹凸を有するプラスチツクフイルムで被覆し、そ
の凹凸を該基材表面に転写して形成させることで
ある。 本発明のゴム弾性基材の凹凸は、画像再現性や
印刷品質を阻害してはならない。すなわち、この
基材表面に塗布される版材構成要素によつて、十
分に均一に被覆されることが必要であり、したが
つて凹凸の粗さには上限がある。 表面粗さをを完全に表現するのは、困難である
が、ここでは、JIS B0601−1975で規定されてい
る中心線平均粗さRaと十点平均粗さRzで表現す
る。 本発明の水なし平版材用のゴム弾性基材のRa
は1μmを越えてはならない。また、Rzは10μmを
越えてはならない。これらの数値を越える粗さの
ゴム弾性基材を用いた水なし平版材は、その基材
表面の突起部分が版構成要素によつて十分に被覆
されていないために、画像再現性が劣り、原画に
忠実なパターンを得ることができない。特に好ま
しい表面粗さの上限は、Raが0.5μm、Rzが5μm
である。 一方、ゴム弾性基材の凹凸の下限は、表面粘着
性の点から決定される。それは、Raで0.2μm以
上、もしくはRzで0.5μm以上である。 上記のような表面粗さを有するゴム弾性基材を
製造するには、前記の表面粗さを有するプラスチ
ツクフイルムを用意し、ゴム弾性基材の製造時に
その表面を該プラスチツクフイルムで被覆し、そ
の凹凸をゴム弾性基材表面に転写するのが最も好
ましい。 例えば、加硫ゴムからなるゴム弾性基材の場合
には、ゴムをカレンダーで圧延シート化し、表面
に上記凹凸を有するプラスチツクフイルムをラミ
ネートし、裏面には、必要によつて接着剤を塗布
したアルミシートをラミネートした後、ドラムに
巻き取り、通常の加硫缶で加熱加硫を行ない、プ
ラスチツクフイルムを剥離して、本発明のゴム弾
性基材を得ることができる。 熱可塑性エラストマからなるゴム弾性基材の成
形加工法の代表的なものは、溶融押出し成形法で
あるが、この場合には、成形用ダイスから押圧さ
れた溶融エラストマが完全に冷却固化される前
に、その表面に上記の凹凸を有するプラスチツク
フイルムをラミネートし、必要によつて支持体を
裏面にラミネートして、本発明のゴム弾性基材を
製造することができる。 このように凹凸表面を有するプラスチツクフイ
ルムで被覆し、その凹凸を転写する方法の副次的
なメリツトは、製造時に発生する種々の異物の付
着混入が防止できることである。この意味で、プ
ラスチツクフイルムの剥離は、引き続き行なわれ
る版材構成要素の塗布加工寸前に行なうのが好ま
しい。マツトフイルムを用いる他のメリツトは、
ラミネートや加硫時の空気抜けが良好なことで、
プレーンフイルムを用いた時に生じる空気だまり
に起因する平面性不良を避けることができること
である。 ここで用いるプラスチツクフイルムの選択は、
表面粗さが前記特性を満たすことはもちろんであ
るが、ゴム弾性基材の加工温度や剥離強さを考慮
する必要がある。このような条件を満たす最も良
好なプラスチツクフイルムはポリオレフイン、特
にポリプロピレンを主体とするフイルムである。
ニトリルゴムやクロロプレンゴムのような加硫ゴ
ムやポリエーテルエステルエラストマやポリウレ
タンゴムなどからなるゴム弾性基材の製造に用い
ることができる。 本発明に使用されるゴム弾性基材として、ニト
リルゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ウレ
タンゴム、ポリエステルエラストマ、ポリアミド
エラストマなどの材料を挙げられる。これらのゴ
ム弾性体の硬度は、JIS K6301−1975に規定され
たA硬度が90以下であることが好ましく、さらに
最適には85以下である。JISA硬度90を越えるゴ
ム弾性体を用いた場合、印刷改善効果が不十分で
ある。ゴム弾性体の厚みは通常0.01〜5mm程度の
ものが使用できる。 ゴム弾性体は、印刷版として要求される寸法安
定性、形態保持性を与えるために、アルミ板や鉄
板などの金属板やポリ(エチレンテレフタレー
ト)のようなプラスチツクフイルムを裏打ちして
使用することができる。 本発明のゴム弾性基材上に適用される水なし平
版の基本的な技術は、すでに公知である。 感光性樹脂層上に、非感光性シリコーンゴム層
を設ける例として、特公昭44−23042、特公昭46
−16044、特開昭48−94503、特開昭57−10145な
どをあげることができる。 感光性樹脂層は、活性な光線を照射することに
より光不溶化または光可溶化する性質を有する層
である。この層は、ゴム弾性基材上に直接または
接着層などの中間層を介して、均一に形成され
る。その膜厚は任意であるが、通常0.5μ〜100μで
ある。感光性樹脂層は凹凸のあるゴム弾性基材の
表面を十分に被覆している必要がある。被覆が不
完全な場合には、画像再現性は不完全となる。一
般的に云えば、凹凸の小さいゴム弾性基材を用い
る場合には、感光性樹脂層は薄くても良いが、凹
凸の大きい基材の場合には厚くする必要がある。
凹凸の大きい基材の場合に、感光性樹脂層を薄く
するために、その凹凸を埋合せるための被覆層を
前もつて設けることも有効である。 この感光性樹脂層上にインキ反発性層としてシ
リコーンゴム層が、必要によつて接着層を介し
て、設けられる。 インキ反発性シリコーンゴム層が下層の例とし
て、特公昭47−2361、インキ反発性層がフツ素化
合物の例として、特公昭44−28726、感光性を有
するシリコーン組成物を用いる例として、特公昭
55−25418、特公昭55−27337などをあげることが
できる。 これらの例もまた、本発明のゴム弾性基材に適
用することができる。 熱可塑性エラストマを用いる基材の製造法の1
例を略記する。第1図において、溶融押出機から
供給された溶融状態のエラストマは成形用ダイ1
でシート状にされ、圧着ロール2と冷却ロール3
の間で支持体6とカバーフイルム8がラミネート
され、冷却される。カバーフイルムをつけた状態
もしくは必要によつて、剥離ロール4の位置でカ
バーフイルムを剥離した状態の基材10が巻取り
ロール5によつてロール状に仕上げられる。 基材上に感光剤などを塗布して水なし平版材を
作成する塗布工程の1例を略記する。第2図にお
いて、巻出しロール11より供給される基材20
は、カバーフイルムの付いている場合には、剥離
ロール12によつてカバーフイルム19が剥がさ
れ、張力によつて塗布用ロール13に密着した状
態で、塗液供給ヘツド14から供給される塗液で
被覆され、加熱炉15によつて乾燥または硬化反
応によつて基板上に塗布層が形成される。必要に
よつて保護用フイルム21が圧着ロール16によ
つてラミネートされ、巻取りロール18によつ
て、ロール状に巻取られる。この時、EPC17
によつて基材端面の位置を検出して、塗液供給ヘ
ツド14に対する基材20の相体的な位置修正や
巻取られるロール端面を整合させるために、巻取
りロール18の位置を修正する。これらの工程の
繰返しにより、感光層、シリコーンゴム層が基材
上に形成されて、水なし平版材が製造される。 実施例1〜2、比較例1〜4 図1に略記した押出ラミネータを用い、ゴム弾
性基材を成形し、この基材上に、図2に略記した
塗布設備を用いて、水なし平版材を作成した。 テレフタル酸149.4部、イソフタル酸16.6部お
よび数平均分子量1000のポリテトラメチレングリ
コール381部をチタンテトラブトキシド触媒の存
在下に重合したポリエステルエラストマからなる
厚み0.3mmのシートを押出し成形した。押出機の
温度は約210℃、ダイ温度は約180℃、冷却ドラム
は約70℃に設定した。この時、圧着ロール側から
厚み250μのポリエチレンフタレートフイルム
(“ルミラー”250H10、東レ(株)製品)を挿入し、
冷ドラム側から表1に示したカバーフイルムを挿
入し、ゴム弾性基材を作成した。
【表】
【表】 このようにして得られたゴム弾性基材に図2に
略記した塗布設備を用いて、塗液供給ヘツドから
感光液を塗布、乾燥した。感光性樹脂は、ノボラ
ツク型フエノール樹脂の0−ナフトキノンジアジ
ド―5―スルホン酸エステルで、溶媒エチルセロ
ソルブで20%溶液としたものを用い、100℃×4.6
分乾燥で、塗布量が2〜2.5g/m2になるように
設定した。 ゴム弾性基材の搬送に問題がなく、感光層が良
好に塗布できたものは、さらに接着層およびシリ
コーンゴム層を塗り重ねた。接着剤はアミノエチ
ルトリメトキシランを用い、炭化水素溶媒“アイ
ソパー”E(エツソ製品)で0.2%溶液とし、120
℃×0.6分乾燥で、塗布量が0.04g/m2となるよ
うに設定した。 シリコーンゴムは末端水酸基のポリメチルシロ
キサン(分子量約2万)100部、エチルトリアセ
トキシシラン6部、ジブチル錫ジラウレート0.12
部の混合物を“アイソパー”Eで15%としたもの
を塗布し、100℃×3.5分キユアで、塗布量3〜5
g/m2となるように設定した。 得られた水なし平版原版上に、線巾の異なるパ
ターンからなるネガフイルムを密着し、メタルハ
ライドランプを照射して、パターンを焼付け、ア
ルコール65部、“アイソパーE”35部からなる混
合液をしみこませた綿パツドでこすつて、現像
し、25倍の拡大鏡でパターンのシヤープさを観察
した。 実施例1は、成形時の巻き姿が良好であり、感
光液の塗布時に脈動がなく、蛇行が発生しても
EPC(エツジポジシヨンコントローラー)により
許容範囲内に修正でき、連続的な搬送塗布が出来
た。 感光層2.5g/m2、シリコーンゴム層3g/m2
の条件で作成した湿し水不要平版の画像再現性は
良好であつた。 実施例2も、実施例1と同様に良好に搬送塗布
できた。感光層2.5g/m2、シリコーンゴム層5
g/m2の条件で作成した水なし平版の画像再現性
は良好であつた。 比較例1は、ゴム弾性基材表面の粘着性が大き
いために、その製造において冷却ドラムから離れ
る時に脈動し、表面に横縞模様が発生し、また、
巻き姿の整つたものが得られなかつた。感光液の
塗布時において、蛇行が修正できず、連続的な搬
送・塗布が出来なかつた。 比較例2は、カバーフイルムに用いたポリエス
テルフイルムとゴム弾性体との接着力が強すぎて
剥離することが出来なかつた。 比較例3は、カバーフイルム剥離後、ゴム弾性
体表面の粘着性が大きく、巻き姿が不良であつ
た。感光液の塗布時においても脈動し、また蛇行
を修正することが出来ず、連続的な搬送・塗布が
出来なかつた。 比較例4も、比較例3と同じであつた。 実施例3〜4、比較例5〜8 各種の配合剤を加えたNBR(ニトリルゴム)
を、逆L字型カレンダーで圧延し、厚み0.25mmの
シートに成形しながら、ゴムシートの片面に接着
剤を塗布した“ルミラー”250H10を、他面に表
2に示したカバーフイルムをラミネートした。 加硫用ドラムに巻き取り、水蒸気で加熱する加
硫岳に入れ、120〜130℃、3時間熱加硫した。こ
れを巻き戻しながら紙管上に巻きなおした。 このようにして得られたゴム弾性基材につい
て、カバーフイルムをはがしながら、実施例1と
同様に、感光液を塗布した。感光層が良好に塗布
できたものについては、さらに接着層およびシリ
コーンゴム層を塗り重ねて、水なし平版を作成
し、露光・現像して、得られた画像を評価した。
【表】 注1〓
〓表1に同じ
注2〓
実施例3のゴム弾性基材は、塗布時にスムース
に搬送できた。蛇行が発生してもEPCにより許
容範囲内に修正できた。感光層2.5g/m2、シリ
コーンゴム層5g/m2の条件で作成した水なし平
版の画像再現性は良好であつた。 実施例4も実施例3と同様に、基板の搬送性も
良好であり、また画像再現性も良好であつた。 比較例5は、搬送上の問題はなく、塗布加工出
来たが、画像が悪かつた。現像時にパツドでこす
るとき、ゴム表面に付着しているタルクとともに
非画像部の感光層をこすり落したためと思われ
る。また、局部的にタルクの凝集した所があり、
画像を損なつた原因となつた。 塗布前に、タルクを洗浄除去することを行なつ
た。通常の水あり平版の自動現像機を改造した装
置で、流水と回転ブラシで洗浄したが、ゴム表面
とタルクの粘着が強く、完全に洗浄することがで
きなかつた。また、強くこすると、ゴム表面にキ
ズが発生した。 比較例6のゴム弾性基材は表面粘着性が大き
く、連続的にスムースに搬送できなかつた。カバ
ーフイルムとゴム表面との粘着性も強く、カバー
フイルムの剥離に力を要した。局部的に空気だま
りによる凹みがあつた。 比較例7のゴム弾性基材は、カバーフイルムと
ゴムの粘着力または接着力が強く、カバーフイル
ム剥離時にゴムの一部がカバーフイルム側につい
て、ゴム表面が破壊された。 比較例8は、ゴム表面の粘着性が強く、連続的
にスムースに搬送できなかつた。また、局部的に
空気だまりによる平面性不良部分があつた。一部
作成できた版の画像は良好であつた。 実施例 5 実施例3のゴム弾性基材を用い、次の組成を有
する固形分30重量%溶液(溶媒:メチルエチルケ
トン/n―ブタノール=8/2)を、図2のコー
タで塗布し、160℃、5分間処理して20μの被覆
層を設けることを行なつたが、ゴム弾性基材の搬
送はスムースに出来、表面状態の良好なものが得
られた。 “ニツポール1072”(日本ゼオン製NBR)
20重量部 “スーパーベツカミンL1256−60”(大日本イ
ンキ工業製メラミン樹脂) 0重量部 さらに、この被覆層上に、実施例3と同じ条件
で感光性層、接着層とシリコーン層を塗設し、画
像を形成させたところ、良好な画像が得られた。 比較例 9 比較例8のゴム基板を用い、実施例5と同じ被
覆層を塗設しようとしたが、ゴム基板が蛇行し、
連続的に塗布できなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、熱可塑性エラストマを用いる基材の
成形加工用装置の要部略図であり、第2図は基材
上に感光剤などの塗布用装置の略図である。 1:成形用ダイ、2:圧着ロール、3:冷却ロ
ール、4:剥離用ロール、5:巻取りロール、
6:支持体、7:エラストマ、8:カバーフイル
ム、9:カバーフイルム、10:基材、11:巻
出しロール、12:剥離ロール、13:塗布用ロ
ール、14:塗液供給用ヘツド、15:加熱炉、
16:圧着ロール、17:EPC、18:巻取り
ロール、19:カバーフイルム、20:基材、2
1:保護フイルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴム弾性を有する支持体を用いる水なし平版
    印刷版原板において、該支持体のゴム弾性層表面
    に中心線平均粗さRaが0.2〜1.0μ、十点平均粗さ
    Rzが0.5〜10μの凹凸を有することを特徴とする
    水なし平版印刷版原板。
JP24547183A 1983-12-28 1983-12-28 水なし平版印刷版原板 Granted JPS60139482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24547183A JPS60139482A (ja) 1983-12-28 1983-12-28 水なし平版印刷版原板

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