JPH0250292B2 - - Google Patents

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JPH0250292B2
JPH0250292B2 JP62315019A JP31501987A JPH0250292B2 JP H0250292 B2 JPH0250292 B2 JP H0250292B2 JP 62315019 A JP62315019 A JP 62315019A JP 31501987 A JP31501987 A JP 31501987A JP H0250292 B2 JPH0250292 B2 JP H0250292B2
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JP
Japan
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transmission
belt
outside air
transmission chamber
fixed sheave
Prior art date
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JP62315019A
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JPS63309729A (ja
Inventor
Takatoshi Nakano
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Publication of JPS63309729A publication Critical patent/JPS63309729A/ja
Publication of JPH0250292B2 publication Critical patent/JPH0250292B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/06Endless member is a belt
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、Vベルト自動変速機を備えた車輛用
エンジンに関し、特に自動二輪車等に好適でVベ
ルトの冷却性を向上させたエンジンに関するもの
である。
(発明の背景) 従来、エンジンにおいてそのクランクケースに
隣接してそれと一体的に変速機室が設けられ、該
伝動ケースに収容される動力伝達系としてVベル
ト自動変速機を備えたものがある。
前記Vベルト自動変速機はVベルトを駆動プー
リと従動プーリとにわたつて巻き掛けて動力を伝
達するものであるが、その動力伝達手段であるV
ベルトは前記両プーリとの巻掛部において繰り返
し曲げ荷重がかかり、しかもそこでプーリによつ
て擦られるため熱を帯びて温度が上昇するという
現象がみられる。
特にVベルト自動変速機では加減速時や付加の
変動時に両プーリの巻掛径が変化して変速比が変
えられるが、変速する時には各プーリを構成する
固定シーブと可動シーブの間隔が変わる。すなわ
ちVベルトは両シーブ間隔を狭めることによりそ
の巻掛径を増大するが、この時にはVベルトを両
シーブで挾んで外径方向に押し出すように作用す
る。このような動作が運転中には常に行われてい
るため、Vベルトの発熱は一層著しいものとな
る。一方、Vベルトはゴム材等によつて構成され
ており、前記のごとく温度が上昇するとその耐久
性が低下してしまうおそれがある。
しかし上記Vベルトの温度上昇はそれがエンジ
ン外部に露出していれば放熱して冷却されるので
問題ないが、前記のごとく密閉された変速機室内
に収容される場合は放熱作用が行なわれないばか
りか、エンジンの熱によつてVベルト周囲の雰囲
気が高温となるため、Vベルトの温度上昇が著し
くなつて耐久性の低下が特に問題となる。
また特に自動二輪車などのエンジンでは、エン
ジンの小型化が必要であるばかりでなく、変速機
室に泥水がかかつたりほこりがかかり易いため
に、変速機室内にこれら泥水やほこりが入りにく
くすることも要求される。さらも自動変速機の騒
音が外に漏れにくくして、騒音を小さくすること
も必要である。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたもの
で、簡単な構成で変速機室内にVベルトを強制的
に冷却する手段を設け、Vベルトの温度上昇を防
止して耐久性を向上させることを第1の目的とす
る。
また本発明は、小型化に適し、ほこりや泥水が
変速機室内に入りにくくして自動二輪車に好適な
車輛用エンジンを提供することを第2の目的とす
る。
(発明の構成) 本発明によればこの目的は、クランクケースの
一側に位置する変速機室内に収容したVベルト自
動変速機を介して後輪を駆動する自動二輪車のエ
ンジンにおいて、前記Vベルト自動変速機の駆動
プーリの固定シーブには、内径側から外気を前記
変速機室内に吸入し外径方向に送出して変速機室
内に冷却風を導くラジアルフアンを一体的に設け
る一方、このラジアルフアンの内径側に外気を導
く外気取入通路を前記変速機室を形成する壁によ
つて画成し、この外気取入通路を前記変速機室の
上方で外気に開口させたことを特徴とする自動二
輪車のエンジン、により達成される。
(実施例) 本発明実施の一例をいわゆるモペツトと呼ばれ
る小型自動二輪車のエンジンについて図面により
説明すると、図中Aは2サイクルエンジン、aは
クランクケースである。上記クランクケースaは
2つの半割部材a1,a2によつて左右に分割して構
成され、その各半割部材a1,a2の外側面がカバー
bで覆われている。
cはクランクケースaの外側部に隣接して一体
的に設けられた変速機室であり、クランクケース
aにおける一方の半割部材aとその外側面を覆う
カバーbとにより構成されている。上記クランク
ケースaおよび変速機室cにはエンジンAの動力
を不図示の後輪へ伝達する動力伝達系が設けられ
るが、その伝達系はクランク軸1、Vベルト自動
変速機2、中間軸3、出力軸4からなつている。
前記自動変速機2は変速機室c内に収容され、
駆動プーリ5と従動プーリ6とにわたつてVベル
ト7を巻き掛けてなる。上記駆動プーリ5はクラ
ンク軸1にそれと一体に回転するよう取付支持さ
れ、固定シーブ5aと可動シーブ5bとからなつ
ている。その固定シーブ5aはクランク軸1にお
いて軸方向に移動しないように設けられ、それに
対向する可動シーブ5bとの間にVベルトが巻き
掛けられるようになつている。
可動シーブ5bはクランク軸1において軸方向
に移動自在に設けられ、その回転速度の増減に伴
つて前記固定シーブ5aに近接および離反するよ
うになつている。
従つて、上記駆動プーリ5は可動シーブ5bが
固定シーブ5aに対して近接および離反すること
により、その有効直径すなわちVベルト7の巻掛
部の直径が増減され、該駆動プーリ5からVベル
トを介して回転伝達される従動プーリ6の回転速
度を変速させる。
一方、従動プーリ6は、クランクケースaの後
部にクランク軸1と比較的短かい間隔をおいて配
置された従動軸8に回動自在に取付支持され、駆
動プーリ5と同様固定シーブ6aと可動シーブ6
bとにより構成されている。その固定シーブ6a
は従動軸8において軸方向に移動しないように設
けられ、可動シーブ6bとの間にVベルト7が巻
き掛けられるようになつている。可動シーブ6b
は従動軸8において軸方向に移動自在に設けら
れ、前記駆動プーリ5における可動シーブ5bの
動作に対応したVベルト7の変位に伴つて固定シ
ーブ6aに対し近接および離反するようになつて
いる。従つて、上記従動プーリ6は可動シーブ6
bが固定シーブ6aに対して近接および離反する
ことにより、その有効直径が駆動プーリ5とは逆
に増減され、回転速度が変速される。
一方、従動プーリ6の回転は自動遠心クラツチ
9を介して従動軸8に伝達されるようになつてい
る。9aは前記クラツチ9のハウジングであり、
従動軸8にそれと一体に回転するよう固定されて
いる。9bは前記ハウジング9a内に回動自在に
嵌め合うプレートであり、従動プーリ6の固定シ
ーブ6aにそれと一体に回転するよう連結されて
いる。9cは前記プレート9bの外周部に設けら
れたシユーであり、プレート9bの回転に伴う遠
心力の大小に応じてハウジング9a内周に係脱す
るようになつている。
従つて、従動プーリ6の回転速度が所定以上に
上昇した時にはこのプーリ6の回転が固定シーブ
6aからプレート9bおよびシユー9cを介して
ハウジング9aに伝達され、このハウジング9a
とともに従動軸8が回転する。そして、この従動
軸8の回転は歯車10,11を介して中間軸3へ
伝達され、そこから歯車12,13を介して出力
軸4へ伝達されるようになつている。
14は出力軸4に設けられたスプロケツトであ
り、このスプロケツト14にチエーン15を介し
て出力軸4と後輪とが連繋され、出力軸4の回転
に伴つて後輪が駆動されるようになつている。
16は人為的に後輪を駆動できるよう設けられ
たペダルであり、伝達系を介して出力軸4に連繋
されている。
前記伝達系はペダル16に連繋して回転される
伝達軸17と、この伝達軸17の回転を出力軸4
に伝達する伝達部材18とからなつている。その
伝達軸17は出力軸4と同軸上に配置され、スプ
ロケツト19,20およびチエーン21を介して
ペダル16に連繋される。また、伝達軸17は出
力軸4と同径とされると共に、その出力軸4側の
端部が該軸4の端部とわずかな間〓を介して対応
している。この伝達軸17および出力軸4の互い
に対応する端部にはそれぞれ同じ歯数のスプライ
ンが切られ、伝達部材18が嵌合するようになつ
ている。伝達部材18は伝達軸17側のスプライ
ンに嵌合され、バネ22によつて出力軸4側へ付
勢されている。23は前記伝達部材18を出力軸
4側へ変位しないよう係止する係止部材であり、
クランクケースa外部の操作レバー24に連繋さ
れ、該レバー24の回動操作に伴つて伝達部材1
8に係脱するようになつている。
従つて、上記操作レバー24により係止部材2
3を伝達部材18から外して該伝達部材18の係
止状態を解除することにより、伝動部材18がバ
ネ22により付勢されて出力軸4側へ変位して、
該軸4と伝達軸17の両者にまたがつてスプライ
ン嵌合し、両軸17,4が連結される。この状態
でペダル16を回転させれば、伝達軸17ととも
に出力軸4が回転し、後輪が駆動される。
なお、上記ペダル16によつて後輪を駆動させ
た場合には、出力軸4の回転はクランク軸1へ伝
達されない。なぜなら、出力軸4の回転に伴つて
回転するのは従動軸8におけるクラツチ9のハウ
ジング9aまでであり、それより先へは回転伝達
が行われないからである。従つて、従来のモペツ
ト用エンジンのようにペダル16を回転させるこ
とによりエンジンAを始動させることができない
ので、別途に始動装置が設けられている。
前記始動装置はいわゆるキツク式のもので、キ
ツクアーム25によつて回動されるキツク軸26
と、該軸26とクランク軸1との間に設けられク
ランク軸1を回動させる歯車27,28およびド
ツグクラツチ29からなつている。
このエンジンAは、その駆動に伴つて伝動ケー
スc内に収容されたVベルト自動変速機2のVベ
ルト7が熱を帯び、温度が上昇して耐久性が損な
われるおそれがある。
すなわち、Vベルト自動変速機が密閉された変
速機室c内に収容されるためVベルト7の放熱作
用がほとんど行われないと共に、Vベルト7が巻
掛けられる駆動プーリ16および従動プーリ6を
支持するクランク軸1および従動軸8の軸間距離
が短かいため、Vベルトが両プーリ5,6の巻掛
部において頻繁に曲げ荷重を受け、熱を帯びるか
らである。このため上記Vベルト7の温度上昇を
防止するため、このVベルト7を強制的に冷却す
る装置が設けられる。
この冷却装置は、変速機室c内に外気を導入し
てこの変速機室内に冷却風を生起するラジアルフ
アンを有する。前記フアンは駆動プーリ5を支持
するクランク軸1にそれと一体に回転するよう設
けられるが、このクランク軸1には駆動プーリ5
が設けられているので、フアンはその駆動プーリ
5の固定シーブ5aを共用して構成され、部品数
の低減が図られている。すなわち、駆動プーリ5
の固定シーブ5aの、Vベルト7が巻掛けられる
側と反対側の背面に多数のフイン30が放射状に
突設され、このフイン30が固定シーブ5aの回
転に伴つて冷却風を生起するフアンを形成する。
31は変速機室c内に外気を取入れる取入口で
あり、クランクケースaにおいてVベルトが組付
けられる側の半割部材a1上面に開口され、後述す
る通路32を介して上記フアンを構成する固定シ
ーブ5aの背面部へ連絡されるようになつてい
る。
33は前記取入口31に設けられたエアクリー
ナであり、変速機室cの上方から外気を取入れ、
取入口31に取入れられる外気を濾過して、外気
とともに塵埃等がクランクケースa内へ吸入され
るのを防止する。変速機室の上方は走行に伴う埃
や泥水などがかかりにくい位置であり、ここから
外気を取入れることにより、エアクリーナ33の
負担を減らすことができる。
前記エアクリーナ33はそのエアクリーナ本体
34がグロメツト35を介して取入口31に嵌着
固定されると共に、この本体34上面に湿式のエ
レメント36と、それを覆うカバー37が取付け
られている。前記エアクリーナ本体34はその後
面に外気を導入する導入口34aが開口され、中
央部に取入れ口31と連なる連絡通路34bが形
成されている。また、前記エレメント36はその
中央の開口36aを介してエレメント本体34の
連絡通路34b上端に嵌め合されると共に、外周
部が小孔36bを介してエアクリーナ本体34の
ピン34cに係止されるようになつている。
従つて、上記エアクリーナ33は変速機室cの
上方からエアクリーナ本体34の導入口34aを
介して外気を導入し、その外気はエアクリーナ本
体34内を一端上昇してエレメント36を通過し
濾過される。そして、濾過された外気はエレメン
ト36の開口36aから連絡通路34bを通つて
取入口31に至り、該取入口31よりクランクケ
ースaを経由して変速機室c内に取入れられる。
一方、変速機室cの壁を形成する前記クランク
ケースaの一方の半割部材a1には、上記取入口3
1とフアンすなわち固定シーブ5aの背面部とを
連絡させる外気取入通路32が形成されている。
この通路32の上流側32aはこの半割部材a1
上部一側、即ち駆動プーリ5組付側の反対側を通
つて前方へ延び、下流側32bは前記上流側32
aと直交して半割部材a1の駆動プーリ5組付側へ
連通している。そして、前記通路32の下流側3
2bは、半割部材a1において、固定シーブ5aの
背面側に対応するオイルシール38の取付部39
外周に連絡されている。
40は前記オイルシール38の抜け止め用の環
状の押え板であり、上記通路32の下流側32a
と連絡するオイルシール38の取付部39外周を
その外側面から覆い、外気を固定シーブ5aの背
面部における中心部分、すなわちフイン30の基
部へ導くようにする。40aは前記押え板40に
設けられた係止片であり、この係止片40aがオ
イルシール38外面に当接してそれを形成するよ
うになつている。
従つて、上記フアンを構成する固定シヤーブ5
aが回転することにより、外気は、変速機室cの
上方から、エアクリーナ33、取入口31、通路
32および押え板40により形成される吸入通路
を介して、固定シーブ5a背面のラジアルフアン
内径側に導かれ、そこで固定シーブ5aの外周方
向に向う冷却風が生起される。この固定シーブ5
aによつて生起された冷却風は、通路41を介し
て駆動プーリ5および従動プーリ6のVベルト7
の巻掛部へ導かれるようになつている。
42は上記固定シーブ5aの外周にわずかな間
〓を介して嵌め合わされるガイド枠であり、合成
樹脂材で構成され、前記クランクケースaの半割
部材a1にネジ止めされるようになつている。
このガイド枠42はその内側壁が固定シーブ5
a外周において半割部材a1の壁面に対応し、これ
ら両者によつて通路41が構成されている。通路
41は固定シーブ5a外周において、その上部か
ら前半部を通つて後部へ至る略渦巻状に形成さ
れ、その通路面積が上流より下流へ向つて順次拡
大されている。42a,42bは前記通路41の
終端に連絡するよう設けられた吹出し口であり、
それぞれ駆動プーリ5および従動プーリ6におけ
るVベルト7の巻掛部へ向つて開口している。
従つて、上記固定シーブ5aの背面部において
生起された冷却風は通路41および吹出し口42
a,42bを介して両プーリ5,6のVベルト7
巻掛け部へ導かれ、該巻掛け部を冷却する。
そして、両プーリ5,6のVベルト7巻掛け部
を冷却した冷却風は、変速機室c内から前記クラ
ンクケースaの半割部材a1下部に形成された3つ
の連絡通路43およびそれらが連絡する排出口4
4を介して外部へ排出されるようになつている。
前記連絡通路43はそれぞれ半割部材a1を幅方
向に貫通して該部材a1におけるVベルト自動変速
機2の組付側と反対側に連通し、その下流側端部
からの冷却風がそれぞれ排出口44に連なる集合
部45へ集合されるようになつている。また、排
出口44は前記半割部材a1の底面に開口され、そ
の開口面積が邪魔板46によつて狭められてい
る。これら連絡通路43、排出口44、集合部4
5および邪魔板46によつて、変速機室c内の冷
却風を外部へ排出する折曲した通路(折曲通路)
が形成される。前記邪魔板46は路面からの水や
塵埃等が排出口44から変速機室c内に侵入しな
いようにするものである。なお、仮に排出口44
から水や塵埃等が侵入しても、該排出口44に直
接連なる集合部45と各連絡通路43とが離れて
いるので、変速機室c内に侵入することは殆どな
い。
このように構成された冷却装置を備えたエンジ
ンAは、その駆動に伴つて変速機室c内のVベル
ト自動変速機2が作動し、それと同時にフアンを
構成する駆動プーリ5の固定シーブ5aが回転す
る。この固定シーブ5aの回転に伴つて冷却風が
生起され、その冷却風が通路41を介して駆動プ
ーリ5および従動プーリ6の各Vベルト7巻掛け
部へ導かれ、該巻掛け部が冷却される。この両プ
ーリ5,6におけるVベルト7巻掛け部は各プー
リ5,6が金属製であるためその冷却が速やかに
行われる。そして、前記巻掛け部においてVベル
ト7が各プーリ5,6との熱伝動によつて間接的
に冷却されその温度上昇が抑制される。また、変
速機室c内においてVベルト自動変速機2が収容
される部分に外気が導入されることによつて、V
ベルト周囲の雰囲気が低温となり、Vベルト7の
放熱が促進されてVベルト7の温度上昇が抑制さ
れる。
本実施例ではVベルト7の巻掛け部に冷却風を
導くので、Vベルト7はプーリ5,6との間の熱
伝達を有効に利用でき、Vベルト7の冷却効果は
非常に良好になる。しかし本発明は冷却風を直接
Vベルト7に当てて冷却するようにしてもよく、
また冷却風を変速機室内に導くだけでもVベルト
7周囲の雰囲気温度を下げることにより本発明の
所期の目的を達成できるのは勿論である。
また駆動プーリは被動プーリより小径であり、
この小径の駆動プーリにフアンを一体に形成した
ので、小型化が一層図れる。またこの駆動プーリ
は小径なので高回転し、冷却風の送風効果が低下
することもない。なおこのフアンは固定シーブと
別体に形成し、両者を一体的に隣接配置したもの
も本発明は包含するのは勿論である。
この実施例によれば、フアンの一部は固定シー
ブの外面に形成された略円錐状の空間に入り込む
ように配置されるから、フアンの固定プーリから
の突出量を最少限にしつつ十分なフアン面積を確
保でき、フアンの送風量の増大と装置の小型化と
が同時に可能になるという効果も得られる。
(発明の効果) 本発明は以上のように構成したので、変速機室
内に収容される動力伝達系としてVベルト自動変
速機を備えたエンジンにおいて、該エンジンの駆
動に伴つてラジアルフアンが回転することにより
変速機室内に外気を導入して冷却風を生起させる
ものであるから、変速機室内雰囲気温度を下げる
ことができ、Vベルトの温度上昇を防止してその
耐久性を向上させることができる。またラジアル
フアンの内径側に吸入されたこのフアンの半径方
向に送出される冷却風は、フアンの回転面方向に
長い変速機室内に効率良く導くことができ、強い
風あるいはその乱流により冷却性を格段に高める
ことができる。
さらにラジアルフアンは駆動プーリの固定シー
ブに一体的に設けたので、変速時にラジアルフア
ンは軸方向に移動することがなく、フアンとフア
ンのカバー(前記実施例では押え板40)との間
隔が常に一定となり、フアンの効率が変速状態に
よつて大きく変化することがない。従つて全ての
走行状態で効率良く冷却風を変速機室内に導くこ
とができる。またフアンは小径な駆動プーリに設
けたので、フアンの径は小さくなりかつ高回転す
ることになる。このため送風量を減らすことなく
小型化が図れる。さらにこのフアンの内径側に外
気を導く外気取入通路は変速機室を形成する壁に
より画成されているので、この通路を別体に設け
るもののようにダクトなどを別途接続する必要が
なく、変速機室幅を小さくしてエンジン幅を小さ
くできる。従つて自動二輪車などの車輛に一層好
適なものとなる。
特にラジアルフアンは変速機室内に位置し、こ
のフアンへは変速機室を形成する壁により画成し
た外気取入通路から外気を導くので、フアンなど
の騒音がこの外気取入通路内で減衰され、騒音の
減少が可能である。さらにこの外気取入通路には
変速機室の上方から外気を導入するから、走行に
伴い車輪が巻き上げる埃や泥水などが変速機室を
画成する壁によつて遮ぎられ、伝動ケース内に吸
入されにくくなる。このためVベルトなどの耐久
性を高めることができ、自動二輪車などエンジン
が外部に露出した車輛に好適なエンジンとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明エンジンを示す正面図、第2図
は第1図の―線に沿える拡大断面図、第3図
は第2図の―線断面図、第4図は主要部品の
分解斜視図、第5図はクランクケースの一方の半
割部材を示す正面図、第6図は同背面図、第7図
は要部の拡大断面図である。 A…2サイクルエンジン、a…クランクケー
ス、1…クランク軸、2…Vベルト自動変速機、
5…駆動プーリ、5a…駆動プーリの固定シーブ
(フアン)、7…Vベルト、32…外気取入通路、
c…変速機室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クランクケースの一側に位置する変速機室内
    に収容したVベルト自動変速機を介して後輪を駆
    動する自動二輪車のエンジンにおいて、 前記Vベルト自動変速機の駆動プーリの固定シ
    ーブには、内径側から外気を前記変速機室内に吸
    入し外径方向に送出して変速機室内に冷却風を導
    くラジアルフアンを一体的に設ける一方、このラ
    ジアルフアンの内径側に外気を導く外気取入通路
    を前記変速機室を形成する壁によつて画成し、こ
    の外気取入通路を前記変速機室の上方で外気に開
    口させたことを特徴とする自動二輪車のエンジ
    ン。
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