JPH0249527B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0249527B2
JPH0249527B2 JP59220154A JP22015484A JPH0249527B2 JP H0249527 B2 JPH0249527 B2 JP H0249527B2 JP 59220154 A JP59220154 A JP 59220154A JP 22015484 A JP22015484 A JP 22015484A JP H0249527 B2 JPH0249527 B2 JP H0249527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
voltage
varistor
change rate
coo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59220154A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6199303A (ja
Inventor
Kenji Shino
Kimitoku Kikuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP59220154A priority Critical patent/JPS6199303A/ja
Publication of JPS6199303A publication Critical patent/JPS6199303A/ja
Publication of JPH0249527B2 publication Critical patent/JPH0249527B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気回路における異常高電圧の吸収
等に使用される電圧非直接抵抗体(以下、バリス
タと呼ぶ)に関する。
〔従来の技術〕
ZnOを主成分とした酸化物バリスタとして、
ZnOにBi2O3、CoO、MnO、TiO2、BaOおよび
NiF2を添加してなるバリスタが例えば特公昭53
−21510号公報で知られている。また、ZnOに
BaO、CoOを添加してなるバリスタ(特公昭48
−6755号公報)も知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、前者のバリスタは、バリスタ電圧V1
が約5〜80Vの範囲には適するが、約80V以上の
高電圧には適さない。また、大電流領域における
非直接性は悪く、サージに対してもバリススタ電
圧の変化が大きいという欠点を有している。一
方、後者のバリスタは、非直線指数が10〜20程度
であり、非直線指数を30程度にするためには、
ZnOにBaOを添加して焼成した焼結体にCoOを
塗布して再度焼成しなければならないという欠点
を有している。これらBaOを添加してなる酸化
物バリスタは、高電圧、大電流の用途に本質的に
は適していない。
最近の電子機器の発達はめざましく、特に、多
くの半導体素子が使用されているので異常電圧の
吸収や電圧の安定化が強く要求される。この目的
のためにはバリスタ電圧のコントロールが容易
で、且つ非直線指数αが大きく、更に負荷に対し
て安定した特性を有するバリスタが要求される。
そこで、本発明の目的はこのような要求を満足す
ることのできるバリスタを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明のバリスタ
は、Zn(亜鉛)、Ba(バリウム)、Sb(アンチモ
ン)、Co(コバルト)、B(ホウ素)、Al(アルミニ
ウム)を、これ等の代表的な酸化物であるZnO
(酸化亜鉛)、BaO(酸化バリウム)、Sb2O3(酸化
アンチモン)、CoO(酸化コバルト)、B2O3(酸化
ホウ素)、Al2O3(酸化アルミニウム)に換算した
組成で、ZnO63.95〜98.699モル%、BaO0.1〜3
モル%、Sb2O30.1〜5モル%、CoO1〜25モル%、
B2O30.1〜3モル%、Al2O30.001〜0.005モル%と
なるように含む焼結体から成る。
〔作用〕
上記発明によれば、各成分の相乗効果により、
バリスタ電圧のコントロールが容易で、且つ非直
線指数が大きく、負荷に対して安定した特性を有
するバリススタを得ることが出来る。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本発明の実施例について
述べる。本発明の酸化物バリスタを製作するため
にまずZnOが63.95〜98.699モル%、BaOが0.1〜
3モル%、Sb2O5が0.1〜5モル%、CoOが1〜25
モル%、B2O3が0.1〜3モル%、Al2O3が0.001〜
0.05モル%であり、これ等の総和が100モル%で
あるように各酸化物原料を計量し、これをボール
ミルなどによつて十分混合した後、メチルセルロ
ーズ水溶液などの有機結合剤を用いて造粒した。
なお、出発原料としては酸化物の代りに水酸化物
や炭酸塩あるいは二元金属酸化物などを用いるこ
とも可能である。また、成形焼成後の寸法、特性
のバラツキなどに支障をきたすときは600〜1000
℃の空気中で1〜3時間仮焼し、これを微粉に粉
砕してその後に造粒してもよい。このようにして
得られた種々の組成の造粒粉を1〜3ton/cm2の圧
力で加圧成形し、直径15mm、長さ1mmのデイスク
型に仕上げ、更に、この成形物を1000〜1400℃の
空気中で1〜3時間焼成し、最後に、この焼結体
の両面にAgペーストを塗布して焼付けることに
より電極を形成し、種々の組成の酸化物バリスタ
素子を完成させた。
第1図は上述のごとき方法で製作した酸化物バ
リスタを原理的に示す断面図である。この酸化物
バリスタのバリスタ作用は導電性微結晶1とこれ
を包囲する高抵抗層2によつて生じるものと考え
られる。従つて、材料組成や焼成材料を変えるこ
とにより、バリスタ電圧や非直線指数を制御する
ことができる。以上のようにバリスタ作用は焼結
体内部で生じるので、電極3の材料や、形成方法
には特に限定はなく、Ag、In、Al、Snなどの蒸
着による電極あるいはNiメツキによる電極など
も同様の結果を得る。
上述の如き方法で製作した種々のバリスタのバ
リスタ電圧V1と、電圧非直接性を示す電圧比R
と、耐サージ性を示す電圧変化率△V1とを測定
したところ、第2図〜第6図に示す結果が得られ
た。なお、第2図〜第6図のグラフにおいて、代
表的な組成のV1、R、△V1値には、点印、丸印、
三角印が付けられている。また、各図面には、比
較のために、本発明の範囲外の組成のバリスタの
特性も比較例として表示されている。また、第2
図〜第6図の横軸の各成分の量(モル%)は対数
目盛で示されている。また、バリスタ電圧V1
第1図の構造のバリスタに1.0mAを流した時の
端子電圧を測定することにより求めた。電圧比R
はバリスタ電流1.0mAと25Aとにおけるバリス
タ端子電圧V1とV25Aとを測定し、V25A/V1を計
算することにより求めた。従つて、電圧比Rが小
さいほど電圧非直線性が優れ、非直線指数αが大
きい。電圧変化率△V1は、8×20μsの波形で
1250Aのサージ電流をバリスタに2回流し、この
電流を流す前と後の逆方向のバリスタ電圧V1
測定し、その変化分を計算することによつて求め
た。従つて、電圧変化率△V1(絶対値)が小さい
ほど耐サージ性が優れ、負荷に対する安定性が優
れている。
次に、第2図〜第6図を更に詳しく説明する。
第2図は次の組成のバリスタのバリスタ電圧
V1と電圧比Rと電圧変化率△V1とを示す。
BZnO 80.49〜85.44モル% BaO 0.05〜5モル% Sb2O3 2.0モル%一定 CoO 12.0モル%一定 B2O3 0.5モル%一定 Al2O3 0.01モル%一定 合 計 100モル% 即ち、第2図はBaOの量(モル%)及び合計
100モル%となるようにZnOの量を変化させた
種々のバリスタのV1、R、△V1を示す。なお、
第2図〜第6図においてZnOの量は、各図の横軸
の成分のモル%が決まれば、必然的に決まる。
第3図は次の組成のバリスタのバリスタ電圧
V1と電圧比Rと電圧変化率△V1とを示す。
ZnO 76.99〜86.94モル% Sb2O3 0.05〜10モル% BaO 0.5モル%一定 CoO 12.0モル%一定 B2O3 0.5モル%一定 Al2O3 0.01モル%一定 合 計 100モル% 即ち、第3図はSb2O3の量(モル%)及び合計
100モル%となるようにZnOの量を変化させた
種々のバリスタのV1、R、△V1を示す。
第4図は次の組成のバリスタのバリスタ電圧
V1と電圧比Rと電圧変化率△V1とを示す。
ZnO 66.99〜96.49モル% CoO 0.5〜30モル% BaO 0.5モル%一定 Sb2O3 2.0モル%一定 B2O3 0.5モル%一定 Al2O3 0.01モル%一定 合 計 100モル% 即ち、第4図はCoOの量(モル%)及び合計
100モル%となるようにZnOの量を変化させた
趣々のバリスタのV1、R、△V1を示す。
第5図は次の組成のバリスタのバリスタ電圧
V1と電圧比Rと電圧変化率△V1とを示す。
ZnO 74.49〜85.44モル% B2O3 0.05〜10モル% BaO 0.5モル%一定 Sb2O3 2.0モル%一定 CoO 12.0モル%一定 Al2O3 0.01モル%一定 合 計 100モル% 即ち、第5図はB2O3の量(モル%)及び合計
100モル%となるようにZnOの量を変化させた
種々のバリスタのV1、R、△V1を示す。
第6図は次の組成のバリスタのバリスタ電圧
V1と電圧比Rと電圧変化率△V1とを示す。
ZnO 84.9〜84.9995モル% Al2O3 0.0005〜0.1モル% BaO 0.5モル%一定 Sb2O3 2.0モル%一定 CoO 12.0モル%一定 B2O3 0.5モル%一定 合 計 100モル% 即ち、第6図はAl2O3の量(モル%)及び合計
100モル%となるようにZnOの量を変化させた
種々のバリスタのV1、R、△V1を示す。
次に本発明について材料組成を限定した理由を
説明する。
第2図において、BaOが3.0モル%を越えたも
のは電圧変化率△V1が大きい。一方、BaOが0.1
モル%より少ないものは電圧変化率が大きく、電
圧比Rも大きい。従つて、電圧比Rが小さく、負
荷に対して安定なバリスタを得るためのBaOの
好ましい範囲は0.1〜3.0モル%であり、より好ま
しい範囲は0.2〜1モル%である。
第3図において、Sb2O3が5.0モル%を越えたも
のは電圧変化率△V1が大きい。一方、Sb2O3
0.1モル%より少ないものも電圧変化率が大きく、
電圧比Rも大きい。従つて、電圧比Rが小さく、
負荷に対して安定なバリスタを得るためのSb2O3
の好ましい範囲は0.1〜5.0モル%であり、より好
ましい範囲は0.5〜2モル%である。
第4図において、CoOが25.0モル%を越えたも
のは電圧変化率△V1が大きい。一方、CoOが1.0
モル%より少ないものは電圧変化率△V1が大き
く、電圧比Rも大きい。従つて、電圧比Rが小さ
く、負荷に対して安定なバリスタを得るための
CoOの好ましい範囲は1.0〜25.0モル%であり、
より好ましい範囲は5〜20モル%である。
第5図において、B2O3が3.0モル%を越えたも
のは電圧変化率△V1が大きい。一方、B2O3が0.1
モル%より少ないものも電圧変化率△V1が大き
い。従つて、電圧比Rが小さく、負荷に対して安
定なバリスタを得るためのB2O3の好ましい範囲
は0.1〜3.0モル%であり、より好ましい範囲は0.3
〜1モル%である。
第6図において、Al2O3が0.05モル%を越えた
ものは電圧変化率△V1が大きく、電圧比Rも大
きい。一方、Al2O3が0.001モル%より少ないもの
も電圧変化率が大さい。従つて、電圧比Rが小さ
く、負荷に対して安定なバリスタを得るための
Al2O3の好ましい範囲は0.001〜0.05モル%であ
り、より好ましい範囲は0.003〜0.02モル%であ
る。
なお、Znの範囲は残部であり、必然的に63.95
〜98.699モル%となる。
以上、本発明の実施例及び比較例について述べ
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、
更に変形可能なものである。例えば、本発明の目
的を損なわない範囲で希土類物質(La2O3
Pr2O3、Nd2O3など)や、Nb2O5、Ta2O5
MnO、NiO、Cr2O3等の酸化物等を添加してもよ
い。
〔発明の効果〕
上述から明らかな如く、本発明によれば、バリ
スタ電圧V1が50以上、電圧比Rが2.5以下、電圧
変化率△V1が±10%以内のバリスタを提供する
ことが出来る。即ち、電圧比が小さく、且つサー
ジに対して優れた安定性を有するバリスタを提供
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる酸化物電圧非直線抵抗
体の焼結結晶粒子の配列を模型的に示せ断面図、
第2図はBaOの変化に対するバリスタ電圧V1
電圧比R、電圧変化率△V1の変化を示す特性曲
線図、第3図はSb2O3の変化に対するバリスタ電
圧V1、電圧比R、電圧変化率△V1の変化を示す
特性曲線図、第4図はCoOの変化に対するバリス
タ電圧V1、電圧比R、電圧変化率△V1の変化を
示す特性曲線図、第5図はB2O3の変化に対する
バリスタ電圧V1、電圧比R、電圧変化率△V1
変化を示す特性曲線図、第6図はAl2O3の変化に
対するバリスタ電圧V1、電圧比R、電圧変化率
△V1の変化を示す特性曲線図である。 1……結晶、2……高抵抗層、3……電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Zn、Ba、Sb、Co、B及びAlを、これ等の
    代表的な酸化物であるZnO、BaO、Sb2O3
    CoO、B2O3及びAl2O3に換算した組成で、 ZnO 63.95〜98.699モル% BaO 0.1〜3モル% Sb2O3 0.1〜5モル% CoO 1〜25モル% B2O3 0.1〜3モル% Al2O3 0.001〜0.05モル% となるように含む焼結体からなる酸化物電圧非直
    線抵抗体。
JP59220154A 1984-10-19 1984-10-19 酸化物電圧非直線抵抗体 Granted JPS6199303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59220154A JPS6199303A (ja) 1984-10-19 1984-10-19 酸化物電圧非直線抵抗体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59220154A JPS6199303A (ja) 1984-10-19 1984-10-19 酸化物電圧非直線抵抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6199303A JPS6199303A (ja) 1986-05-17
JPH0249527B2 true JPH0249527B2 (ja) 1990-10-30

Family

ID=16746732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59220154A Granted JPS6199303A (ja) 1984-10-19 1984-10-19 酸化物電圧非直線抵抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6199303A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6199303A (ja) 1986-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4045374A (en) Zinc oxide voltage-nonlinear resistor
JPH0249525B2 (ja)
JPH0249527B2 (ja)
JPH0249526B2 (ja)
JPH0249524B2 (ja)
JP2985559B2 (ja) バリスタ
JPS6257242B2 (ja)
JPS6257243B2 (ja)
JP2625178B2 (ja) バリスタの製造方法
JPH0574606A (ja) 低電圧用酸化亜鉛バリスタ
JP3317023B2 (ja) 酸化亜鉛バリスタ
JPH05234716A (ja) 酸化亜鉛バリスタ
JP3317015B2 (ja) 酸化亜鉛バリスタ
JPH0578924B2 (ja)
JPH04369803A (ja) 電圧非直線性抵抗体
JP2715717B2 (ja) 電圧非直線抵抗体
JP3089370B2 (ja) 電圧非直線抵抗組成物
JPS626323B2 (ja)
JPH0732085B2 (ja) 電圧非直線抵抗体用電極材料
JPS6197905A (ja) 電圧非直線抵抗体
JPS6330765B2 (ja)
JPS6322602B2 (ja)
JPH0249522B2 (ja)
JP3089371B2 (ja) 電圧非直線抵抗組成物
JPS63132401A (ja) 電圧非直線抵抗体の製造方法