JPH0249503Y2 - - Google Patents

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JPH0249503Y2
JPH0249503Y2 JP14878685U JP14878685U JPH0249503Y2 JP H0249503 Y2 JPH0249503 Y2 JP H0249503Y2 JP 14878685 U JP14878685 U JP 14878685U JP 14878685 U JP14878685 U JP 14878685U JP H0249503 Y2 JPH0249503 Y2 JP H0249503Y2
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plate
heat exchanger
flange
cover
welded
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はスパイラル式熱交換器に関するもの
で、より詳しくは高温流体を取り扱うスパイラル
式熱交換器に関する。
従来の技術 従来のスパイラル式熱交換器の構成及びふた板
の取付構造は第4図乃至第6図に示す通りであ
る。
即ち、ふた板6はガスケツト5を介して伝熱板
1の端縁開口部をシールするように取付けられ、
胴板3の端縁に溶接されたフランジカバー4の内
方で、胴板3に溶接固定されたフランジ13とふ
た板6の周縁との間でボルト14、ナツト15で
締付け固定されている。
考案が解決しようとする問題点 上記のような従来の構成では、伝熱板1の両側
開口端縁のシール面ライン位置に近接して、ふた
板6の取付けをするフランジ13が胴板3に溶接
固定されている。しかも、伝熱板1の端縁で流体
の流路を形成するためのシール材2が一つ置きに
伝熱板に溶接されており、伝熱板1、シール材
2、胴板3、フランジカバー4及びフランジ13
が溶接によつて一体化されている。従つて、特に
高温流体の使用時には、スパイラル状の伝熱板と
胴板外部の温度差が著しく、又スパイラル状の伝
熱板、シール材及びフランジカバーなどがステン
レス鋼で構成されているのに対して、フランジは
鋼によつて構成されているので、両者間の熱膨張
係数に差があるため、特に伝熱板1とシール材2
との溶接部において、大きな熱応力が生じ溶接部
の亀裂が起り、漏洩又はシール不完全の欠点が生
じる等問題点がみられた。
本考案は上記のような欠点を解消するため、胴
板の外周に取付けたフランジの存在によつて生じ
る伝熱板とシール材との間の溶接部の亀裂を防止
しようとするものである。
問題点を解決するための手段 上記のような技術的課題を実現するため、本考
案では、スペーサにより適宜間隔をあけて伝熱板
を渦巻状に巻付け、この巻付け終端部の外周を覆
う胴板を設け、前記伝熱板の両側開口端縁の一つ
置きに溶接したシール材と胴板外周の端縁に溶接
したフランジカバー上にガスケツトを介してそれ
ぞれふた板を取付け、前記伝熱板間で熱交換でき
るよう流体出入口部を設けたスパイラル式熱交換
器において、前記伝熱板の両側開口端縁のシール
面ライン位置から上方又は下方へ離れた位置で胴
板に溶接固定されたフランジと、前記ふた板のそ
れぞれの周縁との間でボルト、ナツトにより締付
け固定したスパイラル式熱交換器とした。
作 用 本考案では、上記のような構成をとつたため、
両側開口端縁をシールするそれぞれのふた板は、
伝熱板の両側開口端縁のシール面ライン位置から
上方又は下方へ離れた位置で胴板に溶接固定され
たフランジとの間で、ボルト、ナツトにより締付
け固定されているので、フランジとシール材との
間に距離があるので、低温のフランジと高温のシ
ール材との間で熱膨張の差による熱応力がシール
材溶接部に及ばなくなり溶接部の亀裂等が生じな
いようになつた。
実施例 図面に従つて実施例を説明する。1は伝熱板
で、スペーサにより適宜間隔をあけて渦巻状に巻
付けられている。2はシール材で、ステンレス鋼
で作られ、伝熱板1の開口端縁の一つ置きに溶接
されている。3は胴板で、伝熱板1の巻付け終端
の外周を覆うように設け、伝熱板よりは厚いステ
ンレス鋼で構成される。4はフランジカバーで、
ステンレス鋼で作られ、胴板3の端縁に溶接して
一体的に取付けられている。5はガスケツトで、
伝熱板1の両側開口端縁とフランジカバー4上を
覆つている。6はふた板で、前記ガスケツト5を
介して、前記伝熱板1の両側開口端縁をシールす
るようになつている。本考案の実施例では、伝熱
板1の両側開口端縁にガスケツト5を介して取付
けたふた板6を、締付け固定する際に、伝熱板の
両側開口端縁のシール面ライン位置から上方又は
下方へ離れた位置で胴板に溶接固定されたフラン
ジとの間で締付けるものである。
そのため、 実施例1としての第1図において、フランジカ
バー4は胴板3の上方への延長部端に取付けられ
ている。7はフランジで、前記フランジカバー4
の下方で、胴板3の延長部に溶接で取付けられて
いる。6aはふた板のフランジで、ふた板6から
上方へ延びた延長部端に設けてあり、これらフラ
ンジ7,6a間にガスケツト5aを挟着した状態
で、ボルト8及びナツト9で締付け固定されてい
る。
実施例2としての第2図において、フランジカ
バー4は伝熱板の両側開口端縁から内方へ長く構
成され、フランジ10が前記両側開口端縁から離
れた位置の胴板3に溶接固定されている。従つ
て、ふた板6はその周縁とフランジ10間でボル
ト11及びナツト12によつて締付け固定され
る。
実施例3として第3図の如く、フランジ7が前
記両側開口端縁から離れた位置の胴板3に溶接固
定され、ふた板6とふた板のフランジ6aが実施
例1のちようど逆の形状のものもある。
上記実施例1及び2共にフランジ7,10がそ
れぞれ伝熱板1の両側開口端縁より離れた位置に
設けたので、フランジによる熱応力が伝熱板とシ
ール材との溶接部に及ぶことがない。尚、シール
面から離す距離は50mm以上が望ましいが、熱伝導
の如何によつて適宜調節される。
通常フランジ13は鋼(SS41)で作成され、
厚みが30〜120mmであり、又ふた板6も鋼(SS4
1)で作成され、厚みが20〜110mmとなつている。
伝熱板1、シール材2及びフランジカバー4等は
ステンレス鋼として、熱膨張係数がおよそ17.3×
10-6/℃程度であり、又前記フランジの鋼の場
合、11.5×10-6/℃であつて、両者間には熱膨張
係数の差がある。従つて、従来例のように胴板3
の端縁に溶接されたフランジ13が存在する場合
には、シール材2の伝熱板1との溶接部第6図A
点に熱応力が働いて割れや亀裂が生じる難点が存
在した。第6図の黒塗り部分は溶接部を示す。
本実施例のようにふた板6を締付け固定するた
めのフランジ7,10の取付位置を伝熱板の両側
開口端縁のシール面ライン位置から上方又は下方
へ離れた位置に設けることにより、フランジから
の温度差によつて熱応力が伝熱板1とシール材2
との溶接部に及ぶことがなく、この部分の割れや
亀裂の発生が防止できるようになつた。
考案の効果 本考案は上記のようにふた板を締付け固定する
為のフランジの取付け位置が、伝熱板の両側開口
端縁のシール面ライン位置から上方又は下方へ離
れた位置としたので、フランジの低温度に基く熱
応力が伝熱板とシール材との溶接部に及ぶことな
く、割れや亀裂が生じないのでシール状態を確保
できるようになつた。
従つて、伝熱板とシール材間のシール漏れや不
完全性が解消され、高品質のスパイラル式熱交換
器を提供できた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本考案の実施例を示
す断面図、第4図は従来例を示す断面図、第5図
は同従来例の平面図、第6図は従来例の要部拡大
断面図である。 1……伝熱板、2……シール材、3……胴板、
4……フランジカバー、5……ガスケツト、6…
…ふた板、6a……フランジ、7,10……フラ
ンジ、8,11……ボルト、9,12……ナツ
ト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 スペーサにより適宜間隔をあけて伝熱板を渦巻
    状に巻付け、この巻付け終端部の外周を覆う胴板
    を設け、 前記伝熱板の両側開口端縁の一つ置きに溶接し
    たシール材と胴板外周の端縁に溶接したフランジ
    カバー上にガスケツトを介してそれぞれふた板を
    取付け、 前記伝熱板間で熱交換できるよう流体出入口部
    を設けたスパイラル式熱交換器において、 前記伝熱板の両側開口端縁のシール面ライン位
    置から上方又は下方へ離れた位置で胴板に溶接固
    定されたフランジと、 前記ふた板のそれぞれの周縁との間でボルト、
    ナツトにより締付け固定したことを特徴とするス
    パイラル式熱交換器。
JP14878685U 1985-09-28 1985-09-28 Expired JPH0249503Y2 (ja)

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JPS6256966U JPS6256966U (ja) 1987-04-08
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