JPH024931Y2

JPH024931Y2 -

Info

Publication number: JPH024931Y2
Application number: JP1985147964U
Authority: JP
Priority date: 1985-09-30
Filing date: 1985-09-30
Publication date: 1990-02-06
Also published as: JPS6258373U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は水分を含有するテツシユペーパー、不
織布、ガーゼ等の払拭材を収納する包装容器に関
し、特に払拭材が含有する水分の蒸発を防止した
払拭材用包装容器に関する。

（従来の技術）従来、水分を含有する払拭材を収納する包装容
器は、不使用時に水分が蒸発しないようにいろい
ろな工夫がなされている。例えば払拭材の束体を
シート状包装材でもつて密包すると共に開口部を
設け、該開口部に密封部材を再貼着可能に貼着し
たり、成型した容器に払拭材を封入し凹状の開口
部に嵌合しうる蓋体を装着したもの等があるが、
前者については外観がよくなく、また払拭材の取
り出しや密封部材の再貼着の操作がやりにくく、
また後者については蓋体の開閉が不完全で蓋体の
嵌合部より水分が蒸発したり或いは嵌合部の密閉
を保つために複雑な機構であつたり種々の欠点が
あつた。また、一面に開口部を設けた袋本体に、
閉じた切取線を設けた貼着部と該貼着部に連続し
ており且つ表面に感圧接着剤層を設けた被覆体と
からなる蓋体を前記貼着部の切取線部分が袋本体
の開口部と一致するように固着してなる取出口付
き包装袋が知られているが、これは製造が簡単で
なく、また調整しながら再貼着しないと、開口部
を完全に密封することができない欠点があつた。

（解決しようとする課題）本考案は前記の欠点を改良し、極めて簡単な機
構によつて払拭材の含有する水分の蒸発を防止し
た払拭材包装容器を提供するものである。

（課題を解決するための手段）すなわち、本考案は、耐湿性包装材からなる成
型容器の一面に払拭材の取り出し用の小孔を有す
る凹部を設けると共に小孔および凹部を覆うよう
に密封部材を再貼着可能に貼着してなり、該密封
部材は凹部を覆う密封部と密封部材を成型容器に
固定する固定部と両者間に設けた狭小部とからな
り、さらに固定部は密封部の貼着面と同じ側の面
で成型容器に貼着固定されていることを特徴とす
る払拭材用包装容器である。

図面について説明すると、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル等の耐湿性包装材をもつて容器１を成形し、
その上面２に払拭材の取出用の小孔３を凹部４に
設け、該小孔及び凹部を覆うように密封部材を再
貼着可能に貼着するものである。密封部材５は、
凹部を覆う密封部５、密封部材を成型容器に固定
する固定部５ｂ及び両者間に設けた狭小部５ａと
からなる。そして密封部５の裏面に感圧接着剤を
塗布して再貼着性を付与する。また固定部５ｂを
成型容器１に固定するには、密封部の貼着面と同
じ側の面、すなわち裏面に接着剤を施し貼着す
る。本考案の包装容器の使用に際し、密封部５を
引つ張ることにより容器に貼着していた密封部材
は狭小部５ａまで容易に剥離することができ、従
つて小孔より払拭材を取り出すことができる。

また密封部５と固定部５ｂとを同じ側の面で貼
着するようにしたため、使用後には密封部材の有
する可撓性に基づき、密封部５は元の位置に正確
に戻し、再貼着して凹部を覆うようになる。しか
して、使用中に固定部５ｂが移動すると、上記の
密封部５が元の位置に正確に戻るという効果が喪
失するので、固定部５ｂが剥離しにくい構造にす
ることが必要で、そこで本考案では、密封部５と
固定部５ｂとの間に狭小部５ａを設けて、密封部
５を剥離する際に固定部５ｂが剥離移動しないよ
うにしたものである。この際、特に剥離方向に対
しての狭小部５ａの剥離強度と固定部５ｂの剥離
強度が問題であり、具体的には、固定部５ｂの剥
離強度を狭小部５ａの剥離強度の少なくとも２倍
以上望ましくは３倍以上にするのが好ましく、す
なわち、剥離方向に対する固定部の幅Ａを狭小部
の幅Ｂの２倍以上、望ましくは３倍以上とするの
が好ましい。

また、凹部４は小孔より突出した払拭材の一部
を収納せしめるものである。

（効果）本考案は上述のように小孔及び凹部を覆うよう
に密封部材を再貼着可能に貼着することにより払
拭材の含有する水分の蒸発を防止することができ
ると共に、従来の払拭材の束体をシート状包装体
で密包したものに開口部切断線を覆うように密封
部材を再接着可能な程度に接着した包装体に比し
て、本考案は耐湿性包装材からなる成型容器の一
面に前述のように密封部材を設けたことにより外
観が良く且つその成型も容易である等の顕著な効
果を奏するものである。

また、本考案においては、密封部材の密封部と
固定部の間に狭小部を設けたから、密封部を剥離
する際に、固定部も剥離されるのを防ぐことがで
きる。さらに、密封部と固定部とは同一の面で貼
着したから、密封部を再貼着するとき、簡単且つ
正確に元の位置に再貼着でき、また接着剤塗布が
一工程で済むので製造が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る払拭材用包装容器の一実
施例の斜視図であり、第２図は上面の平面図であ
る。１……容器本体、２……上面、３……小孔、５
……密封部材の密封部、５ａ……密封部材の狭小
部、５ｂ……密封部材の固定部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

耐湿性包装材からなる成型容器の一面に払拭材
の取り出し用の小孔を有する凹部を設けると共に
小孔および凹部を覆うように密封部材を再貼着可
能に貼着してなり、該密封部材は凹部を覆う密封
部と密封部材を成型容器に固定する固定部と両者
間に設けた狭小部とからなり、さらに固定部は密
封部の貼着面と同じ側の面で成型容器に貼着固定
されていることを特徴とする払拭材用包装容器。