JPH0248971Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は回動自在に設けられる磁気ヘツドの取
付装置に関するものである。

（従来技術） 従来、磁気記録再生装置例えばビデオテープレ
コーダでは、音声用の磁気ヘツドを必要時のみ磁
気テープと接触することができるように回動自在
に設けており、磁気ヘツドを自在に取付ける取付
装置は一般に第１図に示したようになつていた。
即ち、基台１に上部にネジ部２が形成された支持
軸３を立設し、この支持軸３の外周にはコイルス
プリング４及び磁気ヘツド５の取付台６が取付け
られナツト７により固定されていた。上記取付台
６は支持軸３に取付けられる軸受部６ａと、磁気
ヘツド５が取付けられる固定部６ｂとよりなつて
おり、この固定部６ｂの上側にはビス８，９によ
り固定台１０を介して磁気ヘツド５が取付けられ
ていた。尚、１１は磁気ヘツド５の回動範囲を規
制する係止棒である。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、上記従来の取付装置では取付台６がス
ムーズに回動することができるように支持軸３と
軸受部６ａとの間に設けられる隙間により、磁気
ヘツド５の取付位置の調整後振動や衝撃で取付台
６が横方向にずれたり、斜めに傾いたりしてアジ
マス等に狂いを生じる虞れがあつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記従来装置の欠点を除去することを
目的とし、スプリング及びナツトにより取付台が
ずれることを防ぐようにするものである。

（実施例） 以下、第２図に示した実施例に従つて本考案を
説明する。まず、基台１２には上部にネジ部１３
が形成された支持軸１４が立設されていると共
に、磁気ヘツド１５の回動範囲を規制する係止棒
１６が立設されており、支持軸１４にはコイルス
プリング１７及び取付台１８が取付けられナツト
１９により位置決めされ固定されている。上記取
付台１８は円筒形に形成され支持軸１４に取付け
られる軸受部１８ａと、板状に形成され磁気ヘツ
ド１５が取付けられる固定部１８ｂとからなつて
おり、軸受部１８ａの下端にはスプリング１７を
係止する係止片２０が一体に設けられている。さ
らに、支持軸１４が挿入される透孔２１の上部は
大径に形成され、この透孔２１の上端部の周面に
は傾斜部２２が形成されている。また、取付台１
８の下側に取付けられたスプリング１７の一端は
基台１２に設けられた透孔２３に挿通し固定さ
れ、他端は上記係止片２０により係止され、取付
台１８を上方向、回動方向及び横方向に附勢して
いる。一方、取付台１８の上側に設けられるナツ
ト１９は略円錐形に設けられており、円錐面２４
が上記傾斜部２２と接するようになつている。ま
た、取付台１８の固定部１８ｂには複数本のビス
２５，２６により固定台２７を介して磁気ヘツド
１５が取付けられている。

従つて上記実施例に於ける磁気ヘツド１５の取
付装置では、軸受部１８ａの上部はナツト１９の
円錐部２４と透孔２１の傾斜部２２が接触するこ
とにより位置決めされ、また、軸受部１８ａの下
部はスプリング１７が係止部２０を外側に押圧す
ることにより位置決めされるため、取付台１８が
振動や衝撃によりずれることを防ぐことができ
る。

（効果） 以上述べた通り本考案による磁気ヘツドの取付
装置では、磁気ヘツドを取付ける取付台と、前記
取付台を基台に対し回動自在に支持する支持軸
と、前記取付台を所定方向に附勢する弾性材と、
前記取付台を支持軸に固定する固定部材とを有
し、上記取付台の軸受部の一端には傾斜部を形成
し、また、固定部材には前記傾斜部と接するよう
に円錐部を形成し、さらに取付台の軸受部の他端
は上記弾性材により内面の一部が常に支持軸と接
するように形成したことにより、取付台の位置ず
れを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の断面側面図、第２図は本考
案装置の１実施例の断面側面図である。 １２…基台、１４…支持軸、１５…磁気ヘツ
ド、１７…弾性材、１８…取付台、１９…ナツ
ト、２２…傾斜部、２４…円錐部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気ヘツドを取付ける取付台と、前記取付台を
   基台に対し回動自在に支持する支持軸と、前記取
   付台を所定方向に附勢する弾性材と、前記取付台
   を支持軸に固定する固定部材とを有し、上記取付
   台の軸受部の一端には傾斜部を形成し、また、固
   定部材には前記傾斜部と接するように円錐部を形
   成し、さらに、取付台の軸受部の他端は上記弾性
   材により内面の一部が常に支持軸と接するように
   形成したことを特徴とする磁気ヘツドの取付装
   置。