JPH024879A - ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はプラスチック用塗料組成物に関する。

更に詳細には、プラスチック表面の触感をソフトにし、
皮革に似た風合いを提供するプラスチック用塗料組成物
に関する。

（従来の技術） 従来のプラスチック用塗料組成物としては、例えば以下
に示すようなものがある。

（１）アクリル・ラッカー塗料 有機溶剤が蒸発するだけで塗膜を形成する塗料であり、
このため樹脂自体は最初から分子量の相当高いものが用
いられる。

（２）アクリル・ポリウレタン塗料 主剤（アクリル・ポリオール）と硬化剤（イソシアネー
ト）とを混合することにより、樹脂の反応が起こり硬化
して塗膜を形成する。この硬化反応は常温でも進行する
が、温度上昇に伴い反応速度も増大する。

（発明が解決しようとする課Ｈ） しかしながら、このような従来のプラスチック用塗料組
成物にあっては、高分子量のポリオールを使用していた
ため塗膜が著しく硬くなり、プラスチックと同様な感触
しか得られず、ソフト惑および皮革に似た風合いを実現
できないという問題点があった。

（課題を解決するための手段） 本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意研究し、プ
ラスチックと同様な感触は主として塗膜の摩擦係数が０
．３より小であることに起因することを見出し、更に検
討を行った結果、数平均分子１１０００〜２９００のポ
リエステルポリオールとゞキナメチレンジイソシアネー
ト（ＨＭＤＩ）系イソシアネー１゛を用いる２液ウレタ
ン塗料により上記問題点が解決されることを見出し本発
明を完成するに至った。

従って、本発明のプラスチック用塗料組成物は、ヘキサ
メチレンジイソシアネート（ＨＭＤＩ）系イソシアネー
トと、数平均分子１１０００〜２９００のポリエステル
ポリオールとを主剤とし、塗膜の摩擦係数が０．３〜０
．７、伸び率が４０〜２２０％（測定温度２０”Ｃ）及
びガラス転移点が一４０〜１０℃であることを特徴とす
るものである。

次に、本発明のプラスチック用塗料組成物に用いる成分
について説明する。

ポエステルボリオールとしては、数平均分子量が１００
０〜２９００のものを用いる。分子量が１０００より小
さいと、塗膜の耐摩耗性が悪化し、一方２９００より大
きいと塗膜にソフト感がなくなり好ましくない。

次に、開目系イソシアネートとしては、以下に示す如き
ものが市販されている。

ＴＭＰアダクト イソシアヌレート （ＣＨ２Ｔ６ＮＣＯ この他にブロック型のものもあり、本発明ではいずれの
ものも使用できるが、外観等の要請から無黄変性である
のが望ましい。

なお、ポリエステルポリオールと８Ｍｌ系イソシアネー
トとの配合割合は、用いるポリエステルボッオール及び
ＨＭＤＩイソシアネートの活性水素基及びイソシアネー
ト基の割合により常法で定めることができる。

また、所要に応じて、通常用いられｔいる他の成分、例
えば顔料及び艶消剤等を配合することができる。

次に、塗膜の性質について説明する。

本発明においては塗膜の摩擦係数は０．３〜０．７とす
る。摩擦係数が０．３より小さいとプラスチックに似た
怒触となりソフト感が得られず、また０、７より大きい
とべとつき感が生じるので好ましくない。

また、伸び率は、２０℃において４０〜２２０％とする
。伸び率が４０％未満では耐衝撃性が悪化し、２２０％
より大きくなると粘着性が生じるので好ましくない。

更に、ガラス転移点（Ｔｇ）は−４０〜１０℃とする。

Ｔｇが一４０゛Ｃより低いと粘着性が生じ、１０℃より
高いとソフト感がなくなり好ましくない。

（実施例） 以下、本発明を実施例及び比較例により説明する。

なお、各側で形成した塗膜につき、次に示す評価方法で
物性を評価した。

（伸び率） ＨＥＩＤＯＮ　３６５５　　（新来化学（株）製）にて
測定する。

測定条件 テストピースーーーー幅１ｃ＋＋＋ｘ長さ５ｃｍ引っ張
り速度−−−−１０ｍｍ／ｌ１ｉｎ測定温度−−−−２
０″Ｃ （摩擦係数） ＫＥＳ−Ｆ８４　　（カド−チック（株）製）にて測定
する。

また、ＫＥＳ−Ｆ８４の摩擦力検出器はリング状力計差
動トランス方式であり、荷重は５０ｇ　、加圧力は１０
ｇ　、接触子のハネ力は２５±Ｉｇ／ｍｍ、試料移動速
度は０．１ｃｍ／ｓｅｃとした。

なお、摩擦係数は次式 ％式％） トラバース式摩耗試験機（クロックメータ東洋精機型）
を用いて評価する。摩耗布は内装がブロード布の６枚重
ね及び外装がキャンパス地であり、ストロークは１００
＋ｎｍ、、荷重は５００ｇ、スライド回数は５０００往
復及びスライド速度は３０往復／ｍｉｎとした。

◎−−−優秀　○−−−良好　Δ−−−やや不良１〜８
、　　　１〜２ 第１表に塗料の配合（重量部）を示す。各塗料を、エア
スプレー（Ｗ−７１、イワタ塗装機（株）製）を用いて
エアー圧４〜５ｋｇ／ｃｎ”、吐出量２回転戻し、パタ
ーン幅３０ｃｍ及びガン距離２５ｃｍの条件でＡＢＳ　
（アクリロニトリルブタジェンスチレン）板（ＴＲＢ、
三菱レーヨン製）に塗布した後、８０℃で３０分間強制
乾燥させて塗膜を得た。

なお、ＰＰ（ポリプロピレン）板（Ｋ〜７０３ＯＲ、チ
ッソ製）に塗布する場合には、プライマー（マイクロン
１１３０００、カシュー塗料製；Ａ液二Ｂ液：シンナー
−２０：１０：１０、シンナー：マイクロンＮα１シン
ナー）を上記条件下１５〜２０μ塗布した後１０分間自
然放置し、次いで、第１表に示す各塗料をＡＢＳ板の場
合と同様に処理して塗膜を得た。

得られた塗膜を、上述の評価方法で評価し、その結果を
第２表に示す。

ｉ山 （発明の効果） 以上説明してきたように、本発明のプラスチック用塗料
組成物は、ヘキサメチレンジイソシアネート（１団旧）
系イソシアネートと、数平均分子量１０００〜２９００
のポリエステルポリオールとを用いる２液型ウレタン塗
料としたため、感触がソフトで皮革に似た風合を有する
塗膜を提供するという効果を奏する。

特許出願人　　日産自動車株式会社 同

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＭＤＩ）系イ
   ソシアネートと、数平均分子量１０００〜２９００のポ
   リエステルポリオールとを主剤とし、塗膜の摩擦係数が
   ０．３〜０．７、伸び率が４０〜２２０％（測定温度２
   ０℃）及びガラス転移点が−４０〜１０℃であることを
   特徴とする２液ウレタンタイプのプラスチック用塗料組
   成物。