JP2687447B2 - ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物 - Google Patents
ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物Info
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- JP2687447B2 JP2687447B2 JP63152370A JP15237088A JP2687447B2 JP 2687447 B2 JP2687447 B2 JP 2687447B2 JP 63152370 A JP63152370 A JP 63152370A JP 15237088 A JP15237088 A JP 15237088A JP 2687447 B2 JP2687447 B2 JP 2687447B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック用塗料組成物に関する。更に詳
細には、プラスチック表面の触感をソフトにし、皮革に
似た風合いを提供するプラスチック用塗料組成物に関す
る。
細には、プラスチック表面の触感をソフトにし、皮革に
似た風合いを提供するプラスチック用塗料組成物に関す
る。
(従来の技術) 従来のプラスチック用塗料組成物としては、例えば以
下に示すようなものがある。
下に示すようなものがある。
(1)アクリル・ラッカー塗料 有機溶剤が蒸発するだけで塗膜を形成する塗料であ
り、このため樹脂自体は最初から分子量の相当高いもの
が用いられる。
り、このため樹脂自体は最初から分子量の相当高いもの
が用いられる。
(2)アクリル・ポリウレタン塗料 主剤(アクリル・ポリオール)と硬化剤(イソシアネ
ート)とを混合することにより、樹脂の反応が起こり硬
化して塗膜を形成する。この硬化反応は常温でも進行す
るが、温度上昇に伴い反応速度も増大する。
ート)とを混合することにより、樹脂の反応が起こり硬
化して塗膜を形成する。この硬化反応は常温でも進行す
るが、温度上昇に伴い反応速度も増大する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のプラスチック用塗料
組成物にあっては、高分子量のポリオールを使用してい
たため塗膜が著しく硬くなり、プラスチックと同様な感
触しか得られず、ソフト感および皮革に似た風合いを実
現できないという問題点があった。
組成物にあっては、高分子量のポリオールを使用してい
たため塗膜が著しく硬くなり、プラスチックと同様な感
触しか得られず、ソフト感および皮革に似た風合いを実
現できないという問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意研究し、
プラスチックと同様な感触は主として塗膜の摩擦係数が
0.3より小であることに起因することを見出し、更に検
討を行った結果、数平均分子量1000−1500のポリエステ
ルポリオールと1、6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トを用いるウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料
組成物により上記問題点が解決されることを見出し本発
明を完成するに至った。
プラスチックと同様な感触は主として塗膜の摩擦係数が
0.3より小であることに起因することを見出し、更に検
討を行った結果、数平均分子量1000−1500のポリエステ
ルポリオールと1、6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トを用いるウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料
組成物により上記問題点が解決されることを見出し本発
明を完成するに至った。
従って、本発明のプラスチック用塗料組成物は、1、
6−ヘキサメチレジイソシアネートを18重量部と、平均
分子量1000−1500のポリエステルポリオールを24−28重
量部とを主成分とし、真球状低密度ポリエチレンビーズ
を含有するウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料
組成物であることを特徴とするものである。なお、通常
の2液タイプのウレタン塗料と同様に、本願のウレタン
タイプの非水性プラスチック用塗料組成物も使用する前
は上記2主成分のそれぞれを溶剤に溶かす等適当な状態
で貯蔵し使用時にこれら2主成分を混合、塗布、焼き付
けることによって目的とする塗膜を得るものとする。
6−ヘキサメチレジイソシアネートを18重量部と、平均
分子量1000−1500のポリエステルポリオールを24−28重
量部とを主成分とし、真球状低密度ポリエチレンビーズ
を含有するウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料
組成物であることを特徴とするものである。なお、通常
の2液タイプのウレタン塗料と同様に、本願のウレタン
タイプの非水性プラスチック用塗料組成物も使用する前
は上記2主成分のそれぞれを溶剤に溶かす等適当な状態
で貯蔵し使用時にこれら2主成分を混合、塗布、焼き付
けることによって目的とする塗膜を得るものとする。
次に、本発明のプラスチック用塗料組成物に用いる成
分について説明する。
分について説明する。
ポリエステルポリオールとしては、数平均分子量が10
00−1500のものを用いる。この範囲で優れた塗膜の耐摩
耗性とソフト感とがえられる。
00−1500のものを用いる。この範囲で優れた塗膜の耐摩
耗性とソフト感とがえられる。
次に、HMDI系イソシアネートとしては、以下に示す如
きものが市販されている。
きものが市販されている。
この他にブロック型のものもあり、本発明ではいずれ
のものも使用できるが、外観等の要請から無黄変性であ
るのが望ましい。
のものも使用できるが、外観等の要請から無黄変性であ
るのが望ましい。
なお、ポリエステルポリオールと1、6−ヘキサメチ
レンジイソシアネートとは、ポリエステルポリオールが
24−28重量部と1、6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トが18重量部との割合で用いる。この割合によって、本
発明のプラスチック用塗料組成物が狙いとする優れた耐
摩耗性等の特性が得られる。
レンジイソシアネートとは、ポリエステルポリオールが
24−28重量部と1、6−ヘキサメチレンジイソシアネー
トが18重量部との割合で用いる。この割合によって、本
発明のプラスチック用塗料組成物が狙いとする優れた耐
摩耗性等の特性が得られる。
また、所要に応じて、通常用いられている他の成分、
例えば顔料及び艶消剤等を配合することができる。
例えば顔料及び艶消剤等を配合することができる。
次に、本発明のプラスチック用塗料組成物により形成
される塗膜の好ましい性質について説明する。
される塗膜の好ましい性質について説明する。
本発明においては塗膜の摩擦係数は0.3〜0.7とする。
摩擦係数が0.3おり小さいとプラスチックに似た感触と
なりソフト感が得られず、また0.7より大きいとべとつ
き感が生じるので好ましくない。
摩擦係数が0.3おり小さいとプラスチックに似た感触と
なりソフト感が得られず、また0.7より大きいとべとつ
き感が生じるので好ましくない。
また、伸び率は、20℃において40〜220%とする。伸
び率が40%未満では耐衝撃性が悪化し、220%より大き
くなると粘着性が生じるので好ましくない。
び率が40%未満では耐衝撃性が悪化し、220%より大き
くなると粘着性が生じるので好ましくない。
更に、ガラス転移点(Tg)は−40〜10℃とする。Tgが
−40℃より低いと粘着性が生じ、10℃より高いとソフト
感がなくなり好ましくない。
−40℃より低いと粘着性が生じ、10℃より高いとソフト
感がなくなり好ましくない。
(実施例) 以下、本発明を実施例及び比較例により説明する。
なお、各例で形成した塗膜につき、次に示す評価方法
で物性を評価した。
で物性を評価した。
(伸び率) HEIDON3655(新東化学(株)製)にて測定する。
測定条件 テストピース……幅1cm×長さ6cm 引っ張り速度……10mm/min 測定温度……20℃ (摩擦係数) KES−F84(カトーテック(株)製)にて測定する。
また、KES−F84の摩擦力検出器はリング状力計差動ト
ランス方式であり、荷重は50g、加圧力は10g、接触子の
バネ力は25±1g/mm、試料移動速度は0.1cm/secとした。
ランス方式であり、荷重は50g、加圧力は10g、接触子の
バネ力は25±1g/mm、試料移動速度は0.1cm/secとした。
なお、摩擦係数は次式 で求める。
(耐摩耗性) トラバース式摩耗試験機(クロックメータ東洋精機
製)を用いて評価する。摩耗布は内装がブロード布の6
枚重ね及び外装がキャンバス地であり、ストロークは10
0mm、荷重は500g、スライド回数は5000往復及びスライ
ド速度は30往復/minとした。
製)を用いて評価する。摩耗布は内装がブロード布の6
枚重ね及び外装がキャンバス地であり、ストロークは10
0mm、荷重は500g、スライド回数は5000往復及びスライ
ド速度は30往復/minとした。
◎…優秀 ○…良好 △…やや不良 実施例1〜8、比較例1〜2 第1表に塗料の配合(重量部)を示す。各塗料を、エ
アスプレー(W−71、イワタ塗装機(株)製)を用いて
エアー圧4〜5kg/cm2、吐出量2回転戻し、パターン幅3
0cm及びガン距離25cmの条件でABS(アクリロニトリルブ
タジエンスチレン)板(TRB、三菱レーヨン製)に塗布
した後、80℃で30分間強制乾燥させて塗膜を得た。
アスプレー(W−71、イワタ塗装機(株)製)を用いて
エアー圧4〜5kg/cm2、吐出量2回転戻し、パターン幅3
0cm及びガン距離25cmの条件でABS(アクリロニトリルブ
タジエンスチレン)板(TRB、三菱レーヨン製)に塗布
した後、80℃で30分間強制乾燥させて塗膜を得た。
なお、PP(ポリプロピレン)板(K−7030R、チッソ
製)に塗布する場合には、プライマー(マイクロン#30
00、カシュー塗料製;A液:B液:シンナー=20:10:10、シ
ンナー:マイクロンNo.1シンナー)を上記条件下15〜20
μ塗布した後10分間自然放置し、次いで、第1表に示す
各塗料をABS板の場合と同様に処理して塗膜を得た。
製)に塗布する場合には、プライマー(マイクロン#30
00、カシュー塗料製;A液:B液:シンナー=20:10:10、シ
ンナー:マイクロンNo.1シンナー)を上記条件下15〜20
μ塗布した後10分間自然放置し、次いで、第1表に示す
各塗料をABS板の場合と同様に処理して塗膜を得た。
得られた塗膜を、上述の評価方法で評価し、その結果
を第2表に示す。
を第2表に示す。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明のウレタンタイプの
非水性プラスチック用塗料組成物は、1、6−ヘキサメ
チレジイソシアネートを18重量部と、平均分子量1000−
1500のポリエステルポリオールを24−28重量部とを主成
分とし、真球状低密度ポリエチレンビーズを含有するの
で、耐摩耗性に優れかつ感触がソフトで皮革に似た風合
いを有する塗膜を提供することができるという効果を奏
する。
非水性プラスチック用塗料組成物は、1、6−ヘキサメ
チレジイソシアネートを18重量部と、平均分子量1000−
1500のポリエステルポリオールを24−28重量部とを主成
分とし、真球状低密度ポリエチレンビーズを含有するの
で、耐摩耗性に優れかつ感触がソフトで皮革に似た風合
いを有する塗膜を提供することができるという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 信博 埼玉県大宮市吉野町1丁目407番地1 カシュー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−149624(JP,A) 特開 昭63−280771(JP,A) 特開 昭53−43730(JP,A) 特開 昭57−23660(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】1、6−ヘキサメチレンジイソシアネート
を18重量部と、数平均分子量1000−1500のポリエステル
ポリオールを24−28重量部とを主成分とし、真球状低密
度ポリエチレンビーズを含有するウレタンタイプの非水
性プラスチック用塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63152370A JP2687447B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63152370A JP2687447B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH024879A JPH024879A (ja) | 1990-01-09 |
| JP2687447B2 true JP2687447B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=15539044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63152370A Expired - Lifetime JP2687447B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | ウレタンタイプの非水性プラスチック用塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2687447B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5025842B2 (ja) * | 1999-05-19 | 2012-09-12 | 昭和シェル石油株式会社 | ギヤ油組成物 |
| JP2008189774A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 触感塗料組成物 |
| WO2014017412A1 (ja) * | 2012-07-27 | 2014-01-30 | 住化エンビロサイエンス株式会社 | 長期間持続する耐候性を有する塗膜及び塗料 |
| JP2014024966A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Sumika Enviro-Science Co Ltd | 塗膜劣化防止組成物 |
| JP2014024967A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Sumika Enviro-Science Co Ltd | 木材保護塗料用塗膜劣化防止組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2644550B1 (de) * | 1976-10-02 | 1977-12-08 | Hoechst Ag, 6000 Frankfurt | Verfahren zur herstellung von ueberzuegen und reaktionslack zur durchfuehrung des verfahrens |
| US4321169A (en) * | 1980-06-03 | 1982-03-23 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Water based alkyd resin coating composition containing a polyisocyanate crosslinking agent |
| JPS60149624A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-07 | Toyobo Co Ltd | 熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造法 |
| JPS63280771A (ja) * | 1987-05-13 | 1988-11-17 | Washin Kagaku Kogyo Kk | ビロ−ドの外観を形成する塗料組成物 |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP63152370A patent/JP2687447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH024879A (ja) | 1990-01-09 |
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