JPH0248120Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0248120Y2
JPH0248120Y2 JP1985051006U JP5100685U JPH0248120Y2 JP H0248120 Y2 JPH0248120 Y2 JP H0248120Y2 JP 1985051006 U JP1985051006 U JP 1985051006U JP 5100685 U JP5100685 U JP 5100685U JP H0248120 Y2 JPH0248120 Y2 JP H0248120Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mold opening
cylinder
closing unit
platen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985051006U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61167260U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985051006U priority Critical patent/JPH0248120Y2/ja
Publication of JPS61167260U publication Critical patent/JPS61167260U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0248120Y2 publication Critical patent/JPH0248120Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は金型を保持した複数個の型開閉ユニツ
トを回転テーブルで周回させ、その周回軌跡上に
配設された複数個の作業ステーシヨンで工程順に
鋳込作業を行なわせるロータリダイカストマシン
に関するものである。
〔従来の技術〕
ダイカストマシンは型締方向により竪型締型と
横型締型とに分類され、また金型への溶湯の鋳込
方向により竪鋳込型と横鋳込型とに分類される
が、いずれもその基本的な構成が同じである。例
えば竪型締竪鋳込型ダイカストマシンは4本のタ
イバーで上下に連結されたシリンダプラテンとベ
ースプラテンおよびタイバーに沿つて昇降するム
ービングプラテンを備えており、ベースプラテン
とムービングプラテンとには固定金型と可動金型
とが対向して装着されている。そして、シリンダ
プラテン側に設けた型締シリンダでムービングプ
ラテンを下降させて型締した金型のキヤビテイ内
へ、ベースプラテン下方の射出装置で溶湯を射出
し、この溶湯の固化,冷却を待つて型開したのち
製品を取出すことにより1回の鋳込サイクルが完
了する。そして、次の鋳込サイクル開始までの間
に、金型や清掃や、離型剤のスプレー、必要に応
じてインサートの挿入等が行なわれる。
しかしながら、以上のような従来のダイカスト
マシンにおいては、金型の準備等を含めた1回の
鋳込サイクルに長時間を要し、ことに型締,射
出,型開などの直接鋳込工程以外の工程に全体の
7割以上を要するので無駄な待時間が多くて生産
性が良好でなかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで本出願人は、生産性を大幅に向上させる
目的をもつてロータリダイカストマシンを開発し
た。これは、回転テーブルの外周部を円周方向へ
複数分割する位置に、金型を保持する型開閉ユニ
ツトをそれぞれ装着し、この回転テーブルを回転
させてその回転軌跡上に配設した複数個の各作業
ステーシヨンで停止させながら各作業を工程順に
行なわせるものである。
しかしながら、このようなロータリダイカスト
マシンは、型開閉ユニツトの可動フレームに可動
金型を装着し、型開閉シリンダで可動フレームを
昇降させることにより、型締,型開きを行なうも
のであつて、型開状態で前記金型の清掃や離型剤
のスプレーならびに製品の取出等を行なうもので
あるから、これらの作業中に装置の故障や制御装
置の誤動作等によつて可動フレームが不時に落下
するときわめて危険であり、これを防止するため
の安全装置の開発が必要となつている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案で
は、型開閉ユニツトを、固定金型装着用の固定盤
と、そのガイド孔で複数個のガイドロツドを案内
させて昇降する可動金型装着用の可動盤とで構成
するとともに、可動盤の上昇位置においてガイド
ロツドと係合するように固定盤側に回動自在に枢
支されてばね部材で係合方向に付勢された安全フ
ツクと、型締前の金型スプレー位置に近接して回
転テーブル外の非回転部に支持され型締前の型閉
開始時に安全フツク側の部材と係合してこれを係
合解除方向に回動させる駆動手段からなる可動盤
落下防止用安全装置を設けた。
〔作用〕
このように構成することにより、型開閉ユニツ
トの可動盤が型開のために上昇しているときは、
安全フツクがばね部材の付勢でガイドロツドと係
合しているので、型開状態での作業中、可動盤が
不時に落下することがない。型開状態での作業が
終つて型締前の型閉動作が開始されるときには、
非回転部側の駆動手段により安全フツクの係合が
解除されるので、可動盤は支障なく下降して型合
わせが行なわれる。
〔実施例〕
第1図ないし第9図は本考案に係るロータリダ
イカストマシンの実施例を示し、第1図は型開閉
ユニツトの縦断面図、第2図は同じく平面図、第
3図は第1図のA視側面図、第4図は第1図のB
視側面図、第5図は安全装置駆動部の平面図、第
6図は第5図のC視正面図、第7図は安全フツク
枢支部近傍の拡大正面図、第8図はロータリダイ
カストマシンの平面図、第9図は同じく一部破断
正面図である。
先ず第8図と第9図とに基いてロータリダイカ
ストマシン全体の概要を説明する。ロータリダイ
カストマシン1は、第5図に符号L1,L2,L3
示す中心線のなす角度がそれぞれ120゜の第1ステ
ーシヨン2,第2ステーシヨン3,第3ステーシ
ヨン4を備えており、以下第1ステーシヨン2か
ら順を追つて説明する。第1ステーシヨン2は、
平面視円形状のテーブル支持部5aと平面視2等
辺3角形状の射出部5bとで一体形成されて床面
の基礎上に固定されたベースプラテン5を備えて
いる。テーブル支持部5aの中心部と、射出部5
bの2等辺3角形底辺両端部との3箇所には、タ
イバー6,7がナツト8aで固定されて立設され
ており、タイバー6,7の上端部には2等辺3角
形状に形成されたシリンダプラテン8のタイバー
孔が嵌合されてタイバー6,7はナツト9によつ
て強固に固定されている。このように骨組を形成
された第1ステーシヨン2には、型締装置10
と、射出装置11および自動給湯装置12が設け
られているが工程順序の関係で後程説明する。
ベースプラテン5のテーブル支持部5a上面に
は、逆漏斗状に形成されたテーブル回転用の中空
軸13がタイバー6を内包しこれと同心状に直立
して固定されており、全体を符号14で示す回転
テーブルは、この中空軸13に上下のボールベア
リング15,16を介して回転自在に支持されて
いる。この回転テーブル14は、ボールベアリン
グ15,16に嵌合された平面視正3角形箱状の
中心フレーム17と、その3角形の各辺に対応す
る箇所にそれぞれ配設された3組の型開閉ユニツ
ト保持部、18A,18B,18Cと、隣接する
型開閉ユニツト保持部間に支持された扇形状の支
持板19A,19B,19Cとで主要部を構成さ
れている。20はベースプラテン5側のモータに
直結されたピニオン(図示せず)と噛合うギアで
あつて、回転テーブル14に固定されており、制
御装置からの指令によるモータの回転により、回
転テーブル14が所定のタイミングで1/3回転ず
つ間欠的に回転するように構成されている。
第2ステーシヨン3は、前記シリンダプラテン
8に固定されて水平状に架設された平面視2等辺
3角形状の押出フレーム21を備えており、ま
た、前記ベースプラテン5のテーブル支持部5a
にブラケツト22を介して固定されて水平状に架
設され押出フレーム21との間をタイバー23で
連結された突出シリンダフレーム24を備えてい
る。このように骨組を形成された第2ステーシヨ
ン3は、金型段取装置25と、製品取出装置26
と、突出シリンダ27および押出シリンダ28を
備えている。金型段取装置25は、鋳込作業の開
始時と金型の交換,保守時等に、全体を符号29
で示す型開閉ユニツトを回転テーブル14の型開
閉ユニツト保持部18A,18B,18Cに供給
したりこれから取出したりするものであつて第2
ステーシヨン3で停止する型開閉ユニツト保持部
18A(18B,18C)の下方から中心線L2
向に延びて床面に固定されたフレーム30を備え
ており、このフレーム30上には、モータ31に
よりベルトとチエーンとを介し駆動されて正逆方
向へ選択的に回転する多数のころ32が両側に並
設されている。型開閉ユニツト29は第1図に示
す固定金型33と可動金型34とを保持してこれ
を型締,型開するものであつてその構成ならびに
型開閉ユニツト保持部18A〜18Cに対する着
増については後程詳述する。また第2ステーシヨ
ン3のその他の装置についても後述する。
第3ステーシヨン4は、他のステーシヨン2,
3のような骨組を備えておらず、第2ステーシヨ
ン3において回転テーブル14へ新たに供給され
た型開閉ユニツト29、または製品を取出した型
開閉ユニツト29の型開された金型33,34を
清掃したりこれに離型剤をスプレーしたりするス
プレー装置35を備えている。このスプレー装置
35はフレーム36に支持されて油圧シリンダ3
7で進退するアーム38を備えており、アーム3
8の先端部には、スプレーヘツド39が装着され
ている。そして油圧シリンダ37でスプレーヘツ
ド39を両金型33,34間に進入させ、エアの
吹出しで清掃を行ない、エアと離型剤との吹出し
で離型剤を塗布するように構成されている。40
は必要に応じて金型33,34内へインサートを
挿入する従来周知のインサート挿入装置である。
そして、第3ステーシヨン4における作業後、金
型33,34を仮型締した型開閉ユニツト29は
回転テーブル14の回転により第1ステーシヨン
2へ周回してきて停止し型締と射出とが行なわれ
る。
型締装置10は、シリンダフレーム8に一体形
成されたシリンダ41と、このシリンダ41に嵌
合されてポート42から導入される圧油によつて
下降する昇降自在なメーンラム43を備えてお
り、メーンラム43にはムービングプラテン44
が固定されている。またシリンダプラテン8の上
面には、一対のプルバツクシリンダ45がシリン
ダ41の両側に位置して固定されており、そのピ
ストンロツド46は、シリンダプラテン8を貫通
してその作用端がムービングプラテン44に固定
されている。このように構成されていることによ
り、ポート42から圧油を導入してメーンラム4
3を下降させると、仮型締されていた金型33,
34が型開閉ユニツト29を介し加圧されて型締
される。また、メーンラム43上方の圧油を抜い
たのちプルバツクシリンダ45に送油することに
よりムービングプラテン44が上昇し、金型3
3,34の加圧型締が解かれる。
射出装置11は、ベースプラテン5から垂下す
るタイバーやフレーム47に支持された射出シリ
ンダ48を備えており、その油圧で昇降するピス
トンロツド49には、プランジヤ50がカツプリ
ング51で連結されていて、このプランジヤ50
は、ラム52で昇降するブロツク53に支持され
た射出スリーブ54に嵌合されている。そして、
ラム52によつてブロツク53とともに上昇する
射出スリーブ54は、固定金型33側の固定スリ
ーブに嵌合され、射出シリンダ48によるプラン
ジヤ50の上昇で射出スリーブ54内の溶湯が、
型締された金型33,34のキヤビテイ内へ射出
される。
自動給湯装置12はベースプラテン5上に立設
されたフレーム55と、これに4節リンク56を
介して支持された装置本体57とを備えており、
装置本体57の下方には、溶湯が満たされた溶解
炉59が床面上に載置されている。そして、射出
シリンダ48が図示しない傾転装置により図に鎖
線L4で示す位置へ傾転すると、サーボモータ5
8等の駆動で装置本体57先端部のラドル60が
溶解炉59の溶湯内へ突込んで溶湯を汲み上げ、
4節リンク56を介し鎖線L4と同心位置へ移動
して射出スリーブ54内へ溶湯を供給するように
構成されている。
注湯後、溶湯が固化して冷却を始めると、ポー
ト42から圧油を抜くと同時にプルバツクシリン
ダ45に圧油を導入し、ムービングプラテン41
を上昇させて加圧を解く。加圧型締,射出,加圧
解除を終つた金型33,34を仮型締の状態で保
持する型開閉ユニツト29は、回転テーブル14
の回転により第2ステーシヨン3へ周回してきて
停止し、型開と製品の取出とが行なわれる。
すなわち、前記突出シリンダ27は、後述する
動作により型開が開始される金型33,34のキ
ヤビテイ内へ油圧によつて突出されるピストンロ
ツドを備えており、これによつて製品が可動金型
34側に保持されて型開されるように構成されて
いる。また、前記押出シリンダ28は、油圧によ
つて下降して型開閉ユニツト29を介し可動金型
34のキヤビテイ内へ突出する押出ピンをピスト
ンロツドの先端部に備えており、製品をキヤビテ
イ外へ押出すように構成されている。
前記製品取出装置26は、可動金型34から押
出された製品を受取つて水冷後、床面等へ排出す
るものであつて、油圧シリンダ61に駆動されて
図示位置と金型33,34の中心位置との間で進
退する馬蹄形の受皿62と、油圧シリンダ63で
受皿62と直交方向へ進退するプラー64とを備
えており、金型34から押出された製品を前進位
置で受取つた受皿62が図示の位置へ後退する
と、受皿62を越えた前進限位置で待期していた
プラー64が後退して製品をかご65上へ引き出
すように構成されている。かご65には図示しな
いリンク機構が付設されており、駆動装置でリン
ク機構がリンク運動すると、かご65が製品を保
持したまま図示の位置と冷水槽との間を往復して
製品が冷却され、冷却された製品はシユート上を
滑行して床面等へ排出されるように構成されてい
る。製品取出後の型開閉ユニツト29は型開のま
ま第3ステーシヨン4へ移動する。
次に型開閉ユニツト29とその保持部の構成と
動作とを説明する。型開閉ユニツト29は長方形
板状に形成された取付台71を備えており、取付
台71の中央部には前記射出スリーブ54や突出
シリンダ27のピストンロツドを係入させる貫通
孔71aが設けられているとともに、取付台71
の4隅には、角筒状に形成されたブラケツト72
が基板73をボルト締めすることによつて垂直状
に立設されている。各ブラケツト72の中心部に
はブツシユ74を介してガイドロツド75がそれ
ぞれ昇降自在に支持されており、その上方への突
出部には、後述するトツプフレーム76の軸孔が
嵌合固定されてガイドロツド75とともに昇降す
るように構成されている。このように枠組された
型開閉ユニツト70のブラケツト72は、両側面
の上下をガイドプレート77とステー78とでそ
れぞれ連結されており、両側の各ステー78に
は、ライナ79がスペーサ80を介してボルト締
めされている。
一方、回転テーブル14の型開閉ユニツト保持
部18A,18B,18Cは、中心フレーム17
の側面から放射方向に突出する一対のアーム81
を備えており、このアーム81は、上下の水平部
材81a,81bと、垂直部材81cとで断面I
字状に形成されてリブ81dで補強され、基端の
方形支持板81eを中心フレーム17の側面にボ
ルト締めされている。82は左右の各アーム81
にそれぞれ前後一対ずつ設けられた押上げシリン
ダであつて、下側水平部材81bで支承されてボ
ルトで垂直部材81cに固定されており、ポート
82aへ導入される圧油で昇降するラム82bを
備えている。
このように保持部側が構成されていることによ
り、中心フレーム17側に設けたストツパに当接
するまで型開閉ユニツト29を両側アーム81間
に挿入すると、そのライナ79に設けたラム孔8
4がラム82bに対応し、ラム82bを油圧で上
昇させることにより、ラム82bとラム孔84と
が嵌合して型開閉ユニツト29が上昇するが、こ
のときライナ79がアーム81の水平部材81b
に当接して上昇が規制され、油圧で押付けられる
とともに、型開閉ユニツト29はその取付台71
をベースプラテン5の当接面5cから浮上させる
ように構成されている。そして、型開閉ユニツト
29を押上シリンダ82の油圧に抗して前記メー
ンラム43による型締力で押下げると、型開閉ユ
ニツト29の取付台71の下面前後側がベースプ
ラテン5の当接面5cに着座して強い型締力がベ
ースプラテン5で受け止められる。
左右各一対のブラケツト72間には、型開閉シ
リンダ85が垂直状に立設されており、そのピス
トンロツド86の作用端ねじ部に螺合されたシリ
ンダ金具87は、トツプフレーム76の両端面に
固定された金具88に枢着されており、油圧でピ
ストンロツド86を進退させることによりトツプ
フレーム76がガイドロツド75をブツシユ74
部で案内させながら昇降するように構成されてい
る。そして、取付台71とトツプフレーム76と
には、キヤビテイを有する前記固定金型33と可
動金型34とがボルト等によつて着脱自在に装着
されており、トツプフレーム76を昇降させるこ
とにより型開と型合わせとが行なわれ、型合わせ
時には必要最低値の型締力が保持されるように構
成されている。トツプフレーム76に形成された
円形凹孔76aの底板76b上面には、一対のラ
ム89がボルト締めによつて植立されており、ま
た底板76bの中心部には、ガイド用の押出板用
軸90が植設されていてこれら2個のラム89と
軸90とは、エジエクタプレート91の上側にお
いて、これと一体になつているシリンダ部91a
とボス部91bとしてそれぞれ摺動自在に嵌合さ
れている。押出板用軸90は、ボス部91bを貫
通してガイド部91bより上方に若干突出してい
る。92は底板76bにボルトで固定されてエジ
エクタプレート91の昇降を案内しかつ上昇限を
規制する押出板金具である。シリンダ91a内に
は圧油が導入されていてエジエクタプレート91
を上昇限まで押上げている。そして、前記押出シ
リンダ28のピストンロツドには、第9図に符号
93で示す円筒状のカツプリングが固定されてい
て、その下端面はエジエクタプレート91に設け
たボス部91bに対向しており、油圧によるカツ
プリング93の下降によつてエジエクタプレート
91がシリンダ91aの油圧に抗して下降するよ
うに構成されている。エジエクタプレート91に
は、複数個のピン91cが、トツプフレーム76
に設けたピン孔76cを通つて下方へ突出するよ
うに固定されており、ピン91cの下端には押出
板94が、トツプフレーム76の下面と平行し可
動金型34の凹陥部に係入して固定されている。
さらにこの押出板94の下面には、複数個の押出
ピン95が突設されており、この押出ピン95は
可動金型34に設けたピン孔34aに挿入されて
キヤビテイ内部まで延びている。このように構成
されていることにより、前述したように型開され
た状態で押出シリンダ28のピストンロツドが下
降すると、ボス部91bがカツプリング93で押
されてエジエクタプレート91が下降し、押出板
94を介して押出ピン95がキヤビテイ内の製品
を可動金型34から下方へ押出す。
次に型開閉ユニツト29に設けた安全装置につ
いて説明する。この安全装置は型開によつて上昇
している可動盤としてのトツプフレーム76が不
時に下降するのを防止するための安全装置であつ
て、本実施例では重量支承バランスを考慮し、4
個のガイドロツド75のうち互に対角線上に位置
する2個のガイドロツド75に設けられている。
すなわちアーム81の開口部側から見て向つて右
側で奥側のブラケツト72と、向つて左側で手前
側のブラケツト72とには、ピン孔96が穿設さ
れており、このピン孔96には、安全フツク97
がピン98によつて回動自在に枢支されている。
そして安全フツク97の下端部に植設されたばね
軸99は、ブラケツト72側に設けられたばね箱
100に係入されており、安全フツク97は、ば
ね箱100内に装填された圧縮コイルばね100
aにより、図の反時計方向への回動力を付与され
ている。こうすることによりトツプフレーム76
が上昇限まで上昇した型開状態でその下端面が第
3図,第4図に鎖線76aで示す位置までくる
と、安全フツク97が圧縮コイルばね100aの
ばね力で図に鎖線で示す位置へ回動してガイドロ
ツド75を介してトツプフレーム76の下降を規
制する。そして、型開閉ユニツト29は、前述し
たように第2ステーシヨン3において製品取出の
ために金型33,34の型開を行ない、また第3
ステーシヨン4において金型33,34の清掃,
スプレー等を行なつたのち金型33,34を型合
せするものであつて、型合わせに際しては上記安
全フツク97によるトツプフレーム76の下降規
制を解除しなければならないので、安全装置には
この解除機構が設けられている。すなわち、第3
図に示すところの向つて右側の安全フツク97に
は、アーム81の奥側へ向つて延びるロツド10
1がリンクポール102を介して連結されてお
り、このロツド101はブラケツト72により第
3図の左右方向へ進退自在に支持されている。ま
た、第4図に示すところの向つて左側の安全フツ
ク97には、ブラケツト72側の支持金具103
に枢着されたリンク104の他端が枢着されてい
る。一方、回転テーブル14外方の非回転箇所に
は、安全装置用の駆動手段が設けられている。す
なわち、第3ステーシヨン4には、支柱105
a,105bとこれを連結する枠105cと、ス
テー105d,105eとで枠組形姓されたフレ
ーム105が、回転テーブル14下方のステー1
05d,105eを床面およびテーブル支持部5
bとに固定されて設けられている。そして支柱1
05a,105bの頂部には、油圧シリンダ10
6と107がロツド101の先端面とリンク10
4の先端面とにピストンロツド作用端の押圧子を
対向させて固定されており、両油圧シリンダ10
6,107のピストンロツドを同時に前進させる
ことによりロツド101とリンク104とが押さ
れ、圧縮コイルばね100aのばね圧に抗して安
全フツク97が回動することにより、トツプフレ
ーム76の下降による型締が可能となるように構
成されている。なお、リンク104の各部材の長
さを適宜設定しかつリンク104の先端を円弧面
とすることにより、押圧子によるリンク104の
押圧が外れることなく円滑に行なわれる。そし
て、型開のときにはトツプフレーム76が上昇限
まで上昇すれば、安全フツク97は圧縮コイルば
ね100aの弾発力により自動的にガイドロツド
75の下端と係合して下降を規制する。
以上のように構成されたロータリダイカストマ
シンの鋳込動作を1組の型開閉ユニツト29につ
き工程順に追つて説明する。製品取出装置26全
体を金型段取装置25から退避させたのち、型締
状態の型開閉ユニツト29を金型段取装置25の
ころ32上に載置して準備し、モータ31を始動
することによりころ32を回転させて型開閉ユニ
ツト29を前進させる。このとき、回転テーブル
14は型開閉ユニツト保持部18A,18B,1
8Cの中心を中心線L2上に位置させて停止して
いるので、前進した型開閉ユニツト29は、スト
ツパに当接して両アーム81間の所定位置で停止
する。停止すると押上シリンダ82のポート82
aに圧油が導入され、ラム82bが上昇してラム
孔84と係合したのちさらに上昇することにより
第1図に示すようにライナ79がアーム81の上
部水平部材81aに油圧で圧接された状態で停止
する。この結果、第1図に示すように型開閉ユニ
ツト29の下端取付台71は、ベースプラテン5
の当接面5cから離間して例えば20mm程度浮上す
る。そこで型開閉シリンダ85のピストンロツド
86を上昇させると、トツプフレーム76が上昇
して金型33,34が型開状態となる。このトツ
プフレーム76の上昇限において、ガイドロツド
75が安全フツク97を通り過ぎると、安全フツ
ク97が圧縮コイルばねの弾発力で回動し、ガイ
ドロツド75の下方へ係入するので、トツプフレ
ーム76の下降が規制される。このあと型開中、
トツプフレーム76が不時に落下することがな
い。型開後、回転テーブル14が120゜回転し、型
開された型開閉ユニツト29が第3ステーシヨン
4で停止する。そこで金型スプレー装置35のス
プレーヘツド39を金型33,34の中心部まで
前進させ、エアと離型剤とを噴出させて金型3
3,34に離型剤を塗付する。スプレーヘツド3
9を退去させたのち、油圧シリンダ106,10
7のピストンロツドを前進させてその押圧子でロ
ツド101とリンク104とを同時に押すと、安
全フツク97が回動してガイドロツド75の下降
径路の外へ出る。そこで、型開閉シリンダ85の
ピストンロツド86を後退させてトツプフレーム
76を下降させ、金型33,34の型合わせを行
なうが、この場合、金型33,34には必要最低
限の型締力が加えられる。
型合わせが終ると、回転テーブル14が120゜回
転し、型合わせされた型開閉ユニツト29が第1
ステーシヨン2で停止する。そこで、ポート42
からメーンラム43の上方へ圧油を導入すると、
ムービングプラテン44が下降し、型開閉シリン
ダ85の油圧ならびに押上げシリンダ82の油圧
に抗してトツプフレーム76を押下げ、さらに型
開閉ユニツト29全体を押下げることにより、金
型33,34には強い型締力が作用し、さらに取
付台71がベースプラテン5の当接面5cに着座
して型締力は強固なベースプラテン5によつて受
け止められる。この場合、両側のアーム81の間
が開口しているので、型開閉ユニツト29が支障
なく着座する。型締中、傾転した射出シリンダ4
8の射出スリーブ54には、自動給湯装置12の
ラドル60によつて溶解炉59内の溶湯が注入さ
れ、注湯を終つた射出シリンダ48が起立して射
出スリーブ54が金型33側の固定スリーブに接
合されたのち、射出シリンダ48により金型3
3,34のキヤビテイ内へ溶湯が射出される。溶
湯が固化してその冷却途中にメーンラム43上方
の圧油を抜きプルバツクシリンダ45に圧油を導
入すると、ムービングプラテン44が上昇し、ト
ツプフレーム76の押圧が解放されるので、大き
な型締力が解かれ、金型33,34には、型開閉
シリンダ85に設定された必要最低限の型締力が
作用してベースプラテン5から浮上している。
この冷却途中に回転テーブル14が120゜回転
し、製品冷却途中の型開閉ユニツト29が第2ス
テーシヨン3で停止する。そこで金型33,34
の冷却を待ち、型開閉シリンダ85のピストンロ
ツド86を前進させてトツプフレーム76を上昇
させると同時に突出シリンダ27のピストンロツ
ドを前進させると、固化冷却した製品は固定金型
33から突出され、トツプフレーム76とともに
上昇する可動金型34のキヤビテイに保持されて
上昇する。トツプフレーム76が上昇し終ると、
前述したように安全フツク97がガイドロツド7
5の下端面下方に係入してトツプフレーム76の
下降を規制する。そこで作業位置に進出させた製
品取出装置26の受皿62を両金型33,34間
の中心部に進入させ、押出シリンダ28のピスト
ンロツドを前進させると、エジエクタフレート9
1が下降してこれと一体の押出板94が下降し、
押出ピン95でキヤビテイ内の製品を受皿62上
へ突出す。製品を受取つた受皿62が後退する
と、待期していたプラー64が製品をかご65上
へ引き出し、この製品はかご65に保持されたま
まリンク機構で冷水槽との間を往復することによ
り冷却されたのち、シユート上を滑行して床面上
等に排出,集積される。このあと型開状態のまま
第3ステーシヨン4へ向うことは前述したとおり
である。
以上は鋳込動作を1組の型開閉ユニツト29に
つき工程順に追つて説明したが、回転テーブル1
4の他の型開閉ユニツト保持部18B,18Cが
第2ステーシヨン3で停止するたびに型開閉ユニ
ツト29をここへ供給して各ステーシヨン2,
3,4で上記と同じ動作を行なわせることによ
り、通常の鋳込サイクルに入る。また、通常の鋳
込作業中、1組の金型33,34を保守などのた
めに取出したい場合は、対象金型が装着された型
開閉ユニツト29が第2ステーシヨン3に位置し
たときにこれを金型段取装置25上へ取出して回
転テーブル14の1回転後に代りの型開閉ユニツ
ト29を供給すればよく、この間、他の2組の型
開閉ユニツトについては通常の鋳込作業を続行さ
せることができて交換対象金型以外の生産を低下
させることがない。さらに製品の仕様変更により
3組の型開閉ユニツト29をすべて交換する場合
には、回転テーブル14が120゜回転するたびに第
2ステーシヨン3において3回の型開閉ユニツト
29の取出と、3回の型開閉ユニツトの装着とを
行ないこの間に他のステーシヨン2,4における
作業を続行すれば、金型交換のためにさほど生産
が低下することがない。
なお、本実施例では作業ステーシヨンを3個設
けた例を示したが、2個でもよく、4個以上でも
よい。ただしいずれの場合も、安全フツク97と
ガイドロツド75との係合を解除させる駆動手段
は、型締,射出前の型閉を行なう作業ステーシヨ
ンに対応する非回転部に設けられる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれ
ばロータリダイカストマシンにおいて、型開閉ユ
ニツトを固定金型装着用の固定盤とそのガイド孔
で複数個のガイドロツドを案内させて昇降する可
動金型装着用の可動盤とで構成するとともに、可
動盤の上昇位置においてガイドロツドと係合する
ように固定盤側に回動自在に支持されてばね部材
で係合方向に付勢された安全フツクと、型締前の
金型スプレー位置に近接して回転テーブル外の非
回転部に支持され型締前の型開閉始時に安全フツ
ク側の部材と係合してこれを係合解除方向に回動
させる駆動手段からなる可動盤落下防止用安全装
置を設けたことにより、型開閉ユニツトの可動盤
が型開のために上昇すると、安全フツクがばね部
材の付勢により自動的にガイドロツドと係合する
ので、型閉状態での作業中、可動盤が不時に落下
するおそれがなく、安全性が向上する。また、型
締前の型閉動作が開始されるときには非回転部側
の駆動手段により安全フツクの係合が解除される
ので、可動盤が支障なく下降し、型締が円滑に行
なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本考案に係るロータリダ
イカストマシンの実施例を示し、第1図は型開閉
ユニツトの縦断面図、第2図は同じく平面図、第
3図は第1図のA視側面図、第4図は第1図のB
視側面図、第5図は安全装置駆動部の平面図、第
6図は第5図のC視正面図、第7図は安全フツク
枢支部近傍の拡大正面図、第8図はロータリダイ
カストマシンの平面図、第9図は同じく一部破断
正面図である。 1……ロータリダイカストマシン、2……第1
ステーシヨン、3……第2ステーシヨン、4……
第3ステーシヨン、14……回転テーブル、18
A,18B,18C……型開閉ユニツト保持部、
29……型開閉ユニツト、33……固定金型、3
4……可動金型、71……取付台、74……ブツ
シユ、75……ガイドロツド、76……トツプフ
レーム、85……型開閉シリンダ、97……安全
フツク、98……ピン、105……フレーム、1
06,107……油圧シリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. それぞれ一対の金型を保持する複数個の型開閉
    ユニツトが外周部の円周方向分割位置に配設され
    た回転テーブルを回転させて間欠的に停止させ、
    停止位置における各型開閉ユニツト対応位置に設
    けた型締射出と製品取出と金型スプレーとの各作
    業ステーシヨンで別工程の作業を同時に行なわせ
    るように構成したロータリダイカストマシンにお
    いて、前記型開閉ユニツトを、固定金型が装着さ
    れ前記回転テーブルに保持された固定盤と、可動
    金型が装着され駆動装置の駆動により前記固定盤
    側のガイド孔でガイドロツドを案内させて昇降す
    る可動盤とで構成するとともに、前記可動盤の上
    昇位置において前記ガイドロツド側と係合するよ
    うに前記固定盤側に回動自在に枢支された安全フ
    ツクと、この安全フツクを前記ガイドロツドとの
    係合方向に付勢するばね部材と、前記金型スプレ
    ーステーシヨンに位置して回転テーブル外の非回
    転部に支持され型締前の型閉開始時に前記安全フ
    ツク側の部材と係合してこの安全フツクを前記ガ
    イドロツドとの係合を解く方向に回動させる駆動
    手段とからなる可動盤落下防止用安全装置を設け
    たことを特徴とするロータリダイカストマシン。
JP1985051006U 1985-04-08 1985-04-08 Expired JPH0248120Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985051006U JPH0248120Y2 (ja) 1985-04-08 1985-04-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985051006U JPH0248120Y2 (ja) 1985-04-08 1985-04-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61167260U JPS61167260U (ja) 1986-10-17
JPH0248120Y2 true JPH0248120Y2 (ja) 1990-12-18

Family

ID=30569667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985051006U Expired JPH0248120Y2 (ja) 1985-04-08 1985-04-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0248120Y2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55153668A (en) * 1979-05-16 1980-11-29 Toshiba Corp Metal mold casting device
JPS5610450U (ja) * 1979-07-05 1981-01-29
JPS5620137U (ja) * 1979-07-24 1981-02-23
JPS5625430A (en) * 1979-07-21 1981-03-11 Hehl Karl Mold clamping device for projection molding machine
JPS5932445U (ja) * 1982-08-23 1984-02-29 株式会社日本デジタル研究所 カム機構を利用したサ−マルプリンタ−の印字機構

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55153668A (en) * 1979-05-16 1980-11-29 Toshiba Corp Metal mold casting device
JPS5610450U (ja) * 1979-07-05 1981-01-29
JPS5625430A (en) * 1979-07-21 1981-03-11 Hehl Karl Mold clamping device for projection molding machine
JPS5620137U (ja) * 1979-07-24 1981-02-23
JPS5932445U (ja) * 1982-08-23 1984-02-29 株式会社日本デジタル研究所 カム機構を利用したサ−マルプリンタ−の印字機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61167260U (ja) 1986-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4993474A (en) Die casting apparatus
CN108463298B (zh) 用于铸造的装置
JPH0248120Y2 (ja)
JP3701941B2 (ja) 鋳型造型方法及びその装置並びに鋳枠係脱装置
JPH02247043A (ja) 鋳造用中子の製造機械
WO2001005537A1 (en) Vertical die-casting press
JPH032365Y2 (ja)
JPH035260B2 (ja)
US3842900A (en) Device for automatically casting of molten material
JPS58119836A (ja) 竪型射出成形機
JPH035261B2 (ja)
US3256572A (en) Die casting apparatus with positive sprue removal
JPH034298B2 (ja)
JPS6349355A (ja) ロータリダイカストマシンの回転テーブル駆動制御方法
JPS5847558A (ja) 低圧鋳造装置
CN216780266U (zh) 离心铸铝机
JPH035258B2 (ja)
JPH0224519Y2 (ja)
CN212019367U (zh) 一种倾转重力浇铸机
JPS61232052A (ja) ロ−タリダイカストマシンの金型冷却装置
JPH07102439B2 (ja) ロータリダイカストマシンの回転テーブル駆動制御方法
JPH035259B2 (ja)
US1534266A (en) Die-casting machine
SU1344617A1 (ru) Вертикально-литьева машина дл лить изделий из термопластических масс
JPH0248119Y2 (ja)