JPH0247846B2 - Bunkatsugatazerosohenryukitonohorudaa - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、分割型の零相変流器あるいは変流器
（以下分割型零相変流器等という）を電線または
ケーブルに支持するためのホルダーに関するもの
である。

本発明は、分割型変流器等を電線またはケーブ
ルの任意個所に簡単に支持することができるホル
ダーを提供しようとするものである。

以下図面にもとずいて本発明の実施例を説明す
ると、第１図ないし第３図において１はホルダー
で、これはゴム材など柔軟性を有する材料にて電
線またはケーブルを通す筒形に成形され、かつそ
の筒形の一個所に切離端部２，３を有する筒部４
の内壁には、等間隔をおいた３個所から筒部４の
軸方向に同一口径のパイプ状に膨出するように一
体成形された３個の膨出部５を設け、筒部４の一
方の切離端部２には、外側に向つてカギ形に突出
した係止突起６を設け、筒部４の他方の切離端部
３には、係合バンド７の一端８を一体に連結し、
係合バンド７の一端８に近寄つた部分において係
合バンド７の両端方向に等間隔をおいた３個所に
は、係止突起６へそれぞれ係合させる係合孔９，
１０，１１を穿設し、係合バンド７の他端１２に
近寄つた部分には、手指の滑り止め用突起群１３
を設けた構成より成る。

次に、上記の構成より成るホルダー１の使用態
様を第４図ないし第６図により説明すると、分割
型零相変流器等１４を第５図示のように横方向に
架設されている電線またはケーブル１５に設置す
る場合は、分割器体１４Ａ，１４Ｂを電線または
ケーブル１５の両側から接近させて行つて一体に
結合させ、分割型零相変流器等１４の中心部に形
成される窓孔に電線またはケーブル１５を通す。
そして、先ず１個のホルダー１Ａは上記分割型零
相変流器等１４の前側に持ち運び、切離端部２，
３を押し開いて、電線またはケーブル１５をホル
ダー１内に導入してから、第４図示のように筒部
４をその径が狭まるように押圧し、各膨出部５を
電線またはケーブル１５の外周に押しつぶして圧
接させた状態で、バンド７を係止突起６に向けて
屈曲して行き、係合孔９，１０，１１のうち係止
突起６と対応する係合孔を係止突起６に係合させ
て、ホルダー１を電線またはケーブル１５にしつ
かりと固定する。次いで、もう１個のホルダー１
Ｂを上記分割型零相変流器等１４の後側に持ち運
び、前記ホルダー１Ａについて説明した操作と同
様の操作をしてホルダー１Ｂを電線またはケーブ
ル１５にしつかりと固定する。

このようにして分割型零相変流器等１４は、そ
の前後両面からホルダー１Ａと１Ｂではさまれた
状態で電線またはケーブル１５の任意の個所に支
持される。

分割型零相変流器等１４を第６図示のように縦
方向に架設されている電線またはケーブル１６に
設置する場合は、電線またはケーブル１６の任意
個所に分割型零相変流器等１４を、前記横方向の
電線またはケーブル１５に取付けたときと同様に
取付け、その分割型零相変流器等１４の下側にお
いて、ホルダー１を前記ホルダー１Ａについて説
明した操作と同様の操作をして電線またはケーブ
ル１６にしつかりと固定し、分割型零相変流器等
１４を受け止め、分割型零相変流器等１４の上側
にもう一個のホルダー１を固定するのを省略して
もよい。

上記各実施態様において、電線またはケーブル
が細い場合は、係合バンド７の係合孔９と係止突
起６に係合させ、太い場合は、係合孔１１を係止
突起６に係合させ、中位いの太さの場合は、係合
孔１０を係止突起６に係合させるようにし、これ
らの結合が完了した後は、係合バンド７の不要部
分を切除してもよく、切除することなく残してお
いてもよい。

なお、ホルダー１の内部に導入する電線または
ケーブルは、切離端部２，３が完全に閉じた状態
ないし若干開いた状態において各膨出部５をやや
押しつぶす程度の径から最大限に押しつぶす程度
の径までであればいずれの径を有するものでもよ
く、係合バンド７には、電線またはケーブルの径
の変更に対応しうる数の係合孔を設ければよい。

本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、筒部４の内壁に３個以外の個数の膨出部５を
設けることもあり、また筒部４の径を拡大または
縮小し、それぞれの径において適当数の膨出部５
を設けることもあり、また膨出部は、上記実施例
を示したパイプ状の膨出部５にすべり止め用の凹
凸部を設けたり、パイプ状以外の中空形状その他
押しつぶし可能な各種の形状に成形するなど適宜
設計変更しうる。また係止突起６及び係合バンド
７は、各種形状、構造の係止部及び係合部に変更
しうる。

本発明は、叙上の構成より成り、筒部の内壁に
設けられた膨出部の押圧変形によりホルダーを既
設はもちろん未設の電線またはケーブルに固定す
ることができるため、１個のホルダーを径の異な
る複数の電線またはケーブルにそれぞれ固定して
分割型零相変流器等の支持に使用することができ
る。しかも、電線またはケーブルの径よりもやや
大きい径を有する窓孔が設けられている分割型変
流器等の支持に使用することができる。また係止
部と係合部が筒部の切離端部に設けられているの
で、分割型変流器等を支持する際に、筒部を締め
付ける締付バンドなどの締付部品を用意する必要
がなく、電線またはケーブルの任意個所に簡単に
支持することができるホルダーを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る分割型零相変流器等のホ
ルダーの正面図、第２図は第１図の右側面図、第
３図は第１図の上面図、第４図は同ホルダーの使
用態様の一例を示す正面図、第５図は第４図の左
側面図、第６図は同ホルダーの使用態様の別の例
を示す側面図である。 １……ホルダー、２，３……切離端部、４……
筒部、５……膨出部、６……係止突起、７……係
合バンド、９，１０，１１……係合孔、１４……
分割型零相変流器等、１５，１６……電線または
ケーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゴム材など柔軟性を有する材料にて電線また
   はケーブルを通す筒形に成形され、かつその筒形
   の一個所に切離端部を有する筒部の内壁には、一
   個所または複数個所から膨出する膨出部を設け、
   上記筒部の一方の切離端部には、係止部を設け、
   上記筒部の他方の切離端部には、上記係止部へ上
   記筒部の径を狭めた状態で係合させる係合部を設
   けて成る分割型零相変流器等のホルダー。 ２ 膨出部が筒部の軸方向にパイプ状に成形され
   て成る特許請求の範囲第１項記載の分割型零相変
   流器等のホルダー。 ３ 係合部が係止部への係合位置を変更する係合
   孔群を有する係合バンドから成る特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の分割型零相変流器等の
   ホルダー。