JPH024696B2 - - Google Patents
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- JPH024696B2 JPH024696B2 JP58015784A JP1578483A JPH024696B2 JP H024696 B2 JPH024696 B2 JP H024696B2 JP 58015784 A JP58015784 A JP 58015784A JP 1578483 A JP1578483 A JP 1578483A JP H024696 B2 JPH024696 B2 JP H024696B2
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- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は結節強度の大きいポリアミド系フイラ
メント及びその製造方法に関する。
メント及びその製造方法に関する。
ポリアミド系樹脂フイラメントは漁撈用糸とし
て広く実用に供されているが、結び目より切断す
るため結節強度のなお一層の向上が望まれてい
た。結節強度は糸径が小さい程大きくなるが、糸
径が小さくなれば当然のことながら引張強度、結
節強度が低下してしまう。また配向度を高めれば
ある配向度までは結節強度は向上するが、それ以
上になるとかえつて結節強度は低下してしまう関
係にある。また重合度を高めれば本質的に結節強
度は向上する筈であるが、加工性の低下を招き、
やはり高い結節強度を発現させるには限度があつ
た。かくの如く実用上重要な他の物性、加工性を
損なうことなく高い結節強度を高めることには限
界があつた。
て広く実用に供されているが、結び目より切断す
るため結節強度のなお一層の向上が望まれてい
た。結節強度は糸径が小さい程大きくなるが、糸
径が小さくなれば当然のことながら引張強度、結
節強度が低下してしまう。また配向度を高めれば
ある配向度までは結節強度は向上するが、それ以
上になるとかえつて結節強度は低下してしまう関
係にある。また重合度を高めれば本質的に結節強
度は向上する筈であるが、加工性の低下を招き、
やはり高い結節強度を発現させるには限度があつ
た。かくの如く実用上重要な他の物性、加工性を
損なうことなく高い結節強度を高めることには限
界があつた。
本発明の目的は実用上重要な他の物性、加工性
を損なうことなく結節強度の高いポリアミド系樹
脂フイラメントを提供することにある。
を損なうことなく結節強度の高いポリアミド系樹
脂フイラメントを提供することにある。
本発明は鞘と芯の少なくとも2層構造とし、鞘
の見掛け粘度を芯のそれに比し小さくすることに
より従来最大の結節強度を付与させていた配向度
より更に一層配向度を高めてもより高い結節強度
が得られることを知見したことに基づくものであ
る。
の見掛け粘度を芯のそれに比し小さくすることに
より従来最大の結節強度を付与させていた配向度
より更に一層配向度を高めてもより高い結節強度
が得られることを知見したことに基づくものであ
る。
即ち本発明の要旨とするところは鞘と芯の少な
くとも2層構造からなり、いずれの層もポリアミ
ド系樹脂からなり、芯部の相対粘度が2.8以上で
あり、且つ鞘部と芯部の合計に対する鞘部の占め
る容積が20%以下であり、鞘部の見掛け粘度が芯
部の見掛け粘度より小さい複合フイラメントであ
り、該複合糸の複屈折率が56.0×10-3以上である
非捲縮複合モノフイラメント及び同心鞘芯の少な
くとも2層からなる複合ダイより芯部の相対粘度
を2.8以上とし、鞘部の見掛け粘度を芯のそれよ
り小さくし、且ついずれの層もポリアミド系樹脂
からなる複合フイラメントを共押出し、延伸倍率
を3.0倍以上とし弛緩熱処理する非捲縮複合モノ
フイラメントの製造方法にある。
くとも2層構造からなり、いずれの層もポリアミ
ド系樹脂からなり、芯部の相対粘度が2.8以上で
あり、且つ鞘部と芯部の合計に対する鞘部の占め
る容積が20%以下であり、鞘部の見掛け粘度が芯
部の見掛け粘度より小さい複合フイラメントであ
り、該複合糸の複屈折率が56.0×10-3以上である
非捲縮複合モノフイラメント及び同心鞘芯の少な
くとも2層からなる複合ダイより芯部の相対粘度
を2.8以上とし、鞘部の見掛け粘度を芯のそれよ
り小さくし、且ついずれの層もポリアミド系樹脂
からなる複合フイラメントを共押出し、延伸倍率
を3.0倍以上とし弛緩熱処理する非捲縮複合モノ
フイラメントの製造方法にある。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明は鞘と芯の少なくとも2層構造からな
る。例えば鞘と芯の2層からなる構造、鞘と芯の
他にそれらの間に1層若しくは多層からなる多層
構造、その極限である連続表層と芯との間の構成
が変化する構造体等が任意に採用される。ただ加
工の面の容易さからは鞘と芯の2層構造が好まし
く用いられる。
る。例えば鞘と芯の2層からなる構造、鞘と芯の
他にそれらの間に1層若しくは多層からなる多層
構造、その極限である連続表層と芯との間の構成
が変化する構造体等が任意に採用される。ただ加
工の面の容易さからは鞘と芯の2層構造が好まし
く用いられる。
このような少なくとも2層からなる構造体の構
成は見掛け粘度の異なつたポリアミド系樹脂から
なり、鞘の見掛け粘度を芯の見掛け粘度の異なつ
たポリアミド系樹脂からなり、鞘の見掛け粘度を
芯の見掛け粘度より小さくすることである。中で
も鞘、芯2層の間に別の層があるときは表層に近
い層程見掛け粘度を小さくすることが望ましい。
鞘と芯との見掛け粘度の差はある程度以上あるこ
とが望ましく250℃で剪断速度が1000/秒で測定
したときに1500poise以上、より好ましくは
2000poise以上の差があると良い。この範囲外に
おいては顕著な結節強の向上が発現されにくいた
めである。
成は見掛け粘度の異なつたポリアミド系樹脂から
なり、鞘の見掛け粘度を芯の見掛け粘度の異なつ
たポリアミド系樹脂からなり、鞘の見掛け粘度を
芯の見掛け粘度より小さくすることである。中で
も鞘、芯2層の間に別の層があるときは表層に近
い層程見掛け粘度を小さくすることが望ましい。
鞘と芯との見掛け粘度の差はある程度以上あるこ
とが望ましく250℃で剪断速度が1000/秒で測定
したときに1500poise以上、より好ましくは
2000poise以上の差があると良い。この範囲外に
おいては顕著な結節強の向上が発現されにくいた
めである。
なお本発明の複合モノフイラメントで云う見掛
け粘度とは島津製作所製高化式フローテスターに
より直径1mmφ、長さ10mmのノズルより250℃で
求めた値である。
け粘度とは島津製作所製高化式フローテスターに
より直径1mmφ、長さ10mmのノズルより250℃で
求めた値である。
更に説明をすれば一定圧力でプランジヤーを降
下させて溶融樹脂を押出し、その時の加圧力P
(Kg/mm2)、押出量Q(c.c./分)、ノズルの直径D
cm、ノズル長さLcm、重力加速度g(g・cm/
sec2)としたとき次式により見掛け粘度ηappを
求めたものである。
下させて溶融樹脂を押出し、その時の加圧力P
(Kg/mm2)、押出量Q(c.c./分)、ノズルの直径D
cm、ノズル長さLcm、重力加速度g(g・cm/
sec2)としたとき次式により見掛け粘度ηappを
求めたものである。
ηapp=πD4Pg/128LQ
本発明の複合モノフイラメントはいずれの層の
構成樹脂もポリアミド系樹脂からなる。
構成樹脂もポリアミド系樹脂からなる。
ポリアミド系樹脂としてはポリカプラミド(ナ
イロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナ
イロン610)、ポリドデカミド(ナイロン12)、ポ
リヘキサメチレンイソフタラミド等の単一重合
体、これらのポリアミド成分の少なくとも一成分
を85重量%以上とする共重合体又は前記ホモポリ
マー若しくはコポリマーの少なくとも1種を主と
する組成物が用いられる。特に芯を構成するポリ
アミド系樹脂としては好ましくは単一重合体、又
は単一重合体を85重量%以上とする組成物が用い
られる。また組成物を構成するものとしては例え
ば可塑剤、柔軟剤、安定剤、顔料等繊維に従来用
いられた添加物が用いられる。
イロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナ
イロン610)、ポリドデカミド(ナイロン12)、ポ
リヘキサメチレンイソフタラミド等の単一重合
体、これらのポリアミド成分の少なくとも一成分
を85重量%以上とする共重合体又は前記ホモポリ
マー若しくはコポリマーの少なくとも1種を主と
する組成物が用いられる。特に芯を構成するポリ
アミド系樹脂としては好ましくは単一重合体、又
は単一重合体を85重量%以上とする組成物が用い
られる。また組成物を構成するものとしては例え
ば可塑剤、柔軟剤、安定剤、顔料等繊維に従来用
いられた添加物が用いられる。
鞘部の見掛け粘度を芯部のそれより小さくする
ためには例えば次のような手段が採用される。
ためには例えば次のような手段が採用される。
一つの手段は芯部の相対粘度より小さい相対粘
度を有するポリアミド系樹脂を鞘部とすることで
ある。相対粘度の差は0.1以上、好ましくは0.2以
上とする範囲が用いられる。ここで相対粘度とい
うのはJISK6810により求めた値をいう。
度を有するポリアミド系樹脂を鞘部とすることで
ある。相対粘度の差は0.1以上、好ましくは0.2以
上とする範囲が用いられる。ここで相対粘度とい
うのはJISK6810により求めた値をいう。
別の手段としては例えば可塑剤のような溶融時
の樹脂のながれを促進するものを鞘部にのみ或は
鞘部により多く含めることである。
の樹脂のながれを促進するものを鞘部にのみ或は
鞘部により多く含めることである。
上記に説明した通り、鞘部の見掛け粘度を芯部
のそれより小さくし、いずれの層もポリアミド系
樹脂からなつたとしても芯部の相対粘度が小さい
と大きな結節強度は得られず、2.8以上とするこ
とが必要であり、好ましくは3.0以上の範囲が用
いられる。
のそれより小さくし、いずれの層もポリアミド系
樹脂からなつたとしても芯部の相対粘度が小さい
と大きな結節強度は得られず、2.8以上とするこ
とが必要であり、好ましくは3.0以上の範囲が用
いられる。
さらに本発明においては複合モノフイラメント
の複屈折率が56×10-3以上とすることが必要であ
る。複屈折率がこの値より小さいと結節強度が小
さくなるためである。好ましくは複屈折率は58×
10-3以上の範囲とすることにより結節強度を高め
ることができる。尚、ここでいう複屈折率は例え
ば「高分子」第5巻第306〜310頁に示されている
一般にレターデーシヨン(Retardation)法とい
う通常の測定法によるものである。即ち偏光顕微
鏡の十字ニコル下に円柱状の繊維の端を楔状に切
り45゜の方向に傾けてNa−D線(λ=589mμ)
を通して見る。その時楔状切端に表われる黒い縞
線の数(n)から得られる光の行程差nλと、更
にコンペンセーターで端数のその行程差ελを測
定する。
の複屈折率が56×10-3以上とすることが必要であ
る。複屈折率がこの値より小さいと結節強度が小
さくなるためである。好ましくは複屈折率は58×
10-3以上の範囲とすることにより結節強度を高め
ることができる。尚、ここでいう複屈折率は例え
ば「高分子」第5巻第306〜310頁に示されている
一般にレターデーシヨン(Retardation)法とい
う通常の測定法によるものである。即ち偏光顕微
鏡の十字ニコル下に円柱状の繊維の端を楔状に切
り45゜の方向に傾けてNa−D線(λ=589mμ)
を通して見る。その時楔状切端に表われる黒い縞
線の数(n)から得られる光の行程差nλと、更
にコンペンセーターで端数のその行程差ελを測
定する。
その時フイラメントの直径をdとすると糸の固
有複屈折率n−n⊥=△nは次式から求められ
る。
有複屈折率n−n⊥=△nは次式から求められ
る。
(n+ε)λ=d×△n
このような本発明の複合モノフイラメントは好
適には共押出法により紡糸した後前述の複屈折率
を得るべく延伸倍率を3.0倍以上好ましくは4.0倍
以上で延伸し、弛緩熱処理することにより得られ
る。
適には共押出法により紡糸した後前述の複屈折率
を得るべく延伸倍率を3.0倍以上好ましくは4.0倍
以上で延伸し、弛緩熱処理することにより得られ
る。
以下実施例を示す。
実施例 1
鞘材として相対粘度が2.6のナイロン6を25φ押
出機により270℃で押出した。また芯材として相
対粘度が3.4のナイロン6を35φ押出機により275
℃で押出した。これらを吐出口径が1.0mmの同芯
鞘芯ノズルより鞘部の占める容積が10%になるよ
うに共押出した。
出機により270℃で押出した。また芯材として相
対粘度が3.4のナイロン6を35φ押出機により275
℃で押出した。これらを吐出口径が1.0mmの同芯
鞘芯ノズルより鞘部の占める容積が10%になるよ
うに共押出した。
次いで5℃の水で急冷し、連続して95℃の温水
中で4.5倍に延伸し、180℃の熱風中で0.95倍に加
熱処理した。得られたフイラメント径は245μで
あり、引張強度は86.3Kg/mm2であり、結節強度は
67.5Kg/mm2であり、複屈折率は56.8×10-3であり、
光沢性に優れる。
中で4.5倍に延伸し、180℃の熱風中で0.95倍に加
熱処理した。得られたフイラメント径は245μで
あり、引張強度は86.3Kg/mm2であり、結節強度は
67.5Kg/mm2であり、複屈折率は56.8×10-3であり、
光沢性に優れる。
比較例 1
相対粘度が3.4のナイロン6を、吐出口径が1
mmのノズルより紡糸し、その他は実施例1と同様
にして行なつたところ、フイラメント径245μ、
引張強度80.8Kg/mm2、結節強度62.2Kg/mm2、複屈
折率54.3×10-3であつた。
mmのノズルより紡糸し、その他は実施例1と同様
にして行なつたところ、フイラメント径245μ、
引張強度80.8Kg/mm2、結節強度62.2Kg/mm2、複屈
折率54.3×10-3であつた。
実施例 2
鞘材として相対粘度が2.6のナイロン6を25φ押
出機により270℃で押出した。また芯材として相
対粘度が3.1のナイロン6を35φ押出機により270
℃で押出した。これらを吐出口径が0.8mmの同心
鞘芯複合ノズルにより鞘部の占める容積が20%に
なるように共押出した。
出機により270℃で押出した。また芯材として相
対粘度が3.1のナイロン6を35φ押出機により270
℃で押出した。これらを吐出口径が0.8mmの同心
鞘芯複合ノズルにより鞘部の占める容積が20%に
なるように共押出した。
次いで5℃の水中で急冷し、連続して92℃の温
水中で4.0倍に延伸した。この後150℃の雰囲気の
スチーム中で10%弛緩処理し、更に180℃の熱風
中で1.15倍に延伸し、温水中で5%緩和処理し
た。その結果フイラメント径が95μ、引張強度が
104.0Kg/mm2、結節強度が75.9Kg/mm2、複屈折率
が59.3×10-3であり、光沢性に優れるフイラメン
トを得た。
水中で4.0倍に延伸した。この後150℃の雰囲気の
スチーム中で10%弛緩処理し、更に180℃の熱風
中で1.15倍に延伸し、温水中で5%緩和処理し
た。その結果フイラメント径が95μ、引張強度が
104.0Kg/mm2、結節強度が75.9Kg/mm2、複屈折率
が59.3×10-3であり、光沢性に優れるフイラメン
トを得た。
比較例 2
実施例2の芯材のみを押出し、その他は実施例
2と同様に実施し、フイラメント径が95μ、引張
強度が92.1Kg/mm2、結節強度が69.5Kg/mm2、複屈
折率が55.5×10-3なるフイラメントを得た。
2と同様に実施し、フイラメント径が95μ、引張
強度が92.1Kg/mm2、結節強度が69.5Kg/mm2、複屈
折率が55.5×10-3なるフイラメントを得た。
以上の実施例に示す通り、本発明複合フイラメ
ントは結節強度に優れるばかりでなく、引張強
度、光沢性に優れているものであり、更に加工
性、生産性にもも優れるものである。
ントは結節強度に優れるばかりでなく、引張強
度、光沢性に優れているものであり、更に加工
性、生産性にもも優れるものである。
このような効果は次のような諸事実と併せ考え
ると以下のようなメカニズムによると考えられ
る。
ると以下のようなメカニズムによると考えられ
る。
本発明複合フイラメントは上記実施例において
その例を示すように、複屈折率は大きいにも拘ら
ず表層部位の屈折率は単層モノフイラメントに較
べ小さい。屈折率および複屈折率は配向度と相関
し、配向度が大きければ屈折率及び複屈折率が大
きくなる故、本発明複合フイラメントは全体的に
は高配向度であるが、表層部位は単層モノフイラ
メントより配向度が小さいと考えられる。
その例を示すように、複屈折率は大きいにも拘ら
ず表層部位の屈折率は単層モノフイラメントに較
べ小さい。屈折率および複屈折率は配向度と相関
し、配向度が大きければ屈折率及び複屈折率が大
きくなる故、本発明複合フイラメントは全体的に
は高配向度であるが、表層部位は単層モノフイラ
メントより配向度が小さいと考えられる。
ところで周知の通り紡糸された単層モノフイラ
メントはスキン−コア構造をなし、スキンのみが
高配向しており、コアは配向が不十分である。こ
れを延伸すればスキンは主鎖の切断を生じ結節強
度の低下を招く。ところが本発明の場合にはスキ
ンとコアとの配向度の差が少なくフイラメントの
断面内の配向分布が均一化されており、その結
果、高い結節強度が得られていると考えられる。
また単層モノフイラメントにおいてスキン−コア
構造の配向分布を均一化させるべく種々の試みが
なされてきたが、これらの試みはプロセス面から
なされるときにはプロセス条件の変動により物性
が鋭敏に左右され、一定の品質のものが得られ
ず、配合面からなされるときにはその効果は不十
分であつた。これに対し本発明における複合フイ
ラメントはこの面でも改善されるものである。
メントはスキン−コア構造をなし、スキンのみが
高配向しており、コアは配向が不十分である。こ
れを延伸すればスキンは主鎖の切断を生じ結節強
度の低下を招く。ところが本発明の場合にはスキ
ンとコアとの配向度の差が少なくフイラメントの
断面内の配向分布が均一化されており、その結
果、高い結節強度が得られていると考えられる。
また単層モノフイラメントにおいてスキン−コア
構造の配向分布を均一化させるべく種々の試みが
なされてきたが、これらの試みはプロセス面から
なされるときにはプロセス条件の変動により物性
が鋭敏に左右され、一定の品質のものが得られ
ず、配合面からなされるときにはその効果は不十
分であつた。これに対し本発明における複合フイ
ラメントはこの面でも改善されるものである。
このような優れた特性を有する故、特に釣り
糸、漁網等の漁撈用糸として好ましく用いられる
が、この他例えば崖崩れ防止用の網、防虫網の各
種網、ラケツトのガツト、手術用の糸等多方面に
有用に用いられ得る。
糸、漁網等の漁撈用糸として好ましく用いられる
が、この他例えば崖崩れ防止用の網、防虫網の各
種網、ラケツトのガツト、手術用の糸等多方面に
有用に用いられ得る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鞘と単一芯の少なくとも2層構造からなり、
いずれの層もポリアミド系樹脂からなり、芯部の
相対粘度が2.8以上であり、且つ鞘部と芯部の合
計に対して鞘部の占める容積が20%以下であり、
鞘部の見掛け粘度が芯部の見掛け粘度より小さい
複合フイラメントであり、該複合フイラメントの
複屈折率が56.0×10-3以上である非捲縮複合モノ
フイラメント。 2 鞘部と芯部の見掛け粘度の差が250℃で剪断
速度が1000/秒のときに1500poise以上であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合
モノフイラメント。 3 鞘部と芯部の見掛け粘度の差が250℃で剪断
速度が1000/秒のときに2000poise以上であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合
モノフイラメント。 4 芯部のポリアミド系樹脂がポリアミド単一重
合体またはポリアミド単一重合体を85重量%以上
とする組成物であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の複合モ
ノフイラメント。 5 鞘部の相対粘度が芯部のそれより小さい複合
糸であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
乃至第4項のいずれかに記載の複合モノフイラメ
ント。 6 軟化剤を鞘部にのみ或は鞘部により多く含め
た複合糸であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項乃至第4項いずれかに記載の複合モノフイ
ラメント。 7 芯部の相対粘度が3.0以上であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれ
かに記載の複合モノフイラメント。 8 複屈折率が58×10-3以上であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか
に記載の複合モノフイラメント。 9 同心鞘芯の少なくとも2層からなる複合ダイ
より芯部の相対粘度を2.8以上とし、且つ鞘部の
見掛け粘度を芯のそれより小さくし、鞘部と芯部
の合計に対する鞘部の占める容積を20%以下と
し、且ついずれの層もポリアミド系樹脂からなる
複合フイラメントを共押出し、延伸倍率を3.0倍
以上とし弛緩熱処理する非捲縮複合モノフイラメ
ントの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1578483A JPS59144615A (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 非捲縮複合モノフイラメント及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1578483A JPS59144615A (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 非捲縮複合モノフイラメント及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144615A JPS59144615A (ja) | 1984-08-18 |
JPH024696B2 true JPH024696B2 (ja) | 1990-01-30 |
Family
ID=11898449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1578483A Granted JPS59144615A (ja) | 1983-02-02 | 1983-02-02 | 非捲縮複合モノフイラメント及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144615A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IN167096B (ja) * | 1985-04-04 | 1990-09-01 | Akzo Nv | |
EP0200701A3 (en) * | 1985-04-22 | 1989-01-18 | Monsanto Company | Improved partially oriented nylon yarn and process |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5069318A (ja) * | 1973-07-04 | 1975-06-10 | ||
JPS5115021A (ja) * | 1974-06-17 | 1976-02-06 | Du Pont | |
JPS5427017A (en) * | 1977-07-27 | 1979-03-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | Concentric conjugate fiber and its production |
-
1983
- 1983-02-02 JP JP1578483A patent/JPS59144615A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5069318A (ja) * | 1973-07-04 | 1975-06-10 | ||
JPS5115021A (ja) * | 1974-06-17 | 1976-02-06 | Du Pont | |
JPS5427017A (en) * | 1977-07-27 | 1979-03-01 | Kureha Chem Ind Co Ltd | Concentric conjugate fiber and its production |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144615A (ja) | 1984-08-18 |
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