JPH0246482B2 - Butsupinkanrisochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、例えば病院におけるカルテフアイ
ルやその他各種多量の物品の棚収納管理を効果的
に実行させる移動式の棚装置に係り、特に物品の
取り出し及び返却時の異常発生を迅速に検出して
表示させるようにしたものに関する。

［従来の技術］ 周知のように、例えば病院等にあつては、各患
者それぞれに対応してカルテフアイルが作製され
ている。このカルテフアイルは、通常、患者番号
や氏名等によつて分類され、棚等に収納管理され
ているものである。

ところで、このようなカルテフアイルは、現在
入院または通院している患者分だけでなく、過去
に診療を受けた患者分までもが長期間に渡つて保
存される必要性を有するものであるとともに、同
一患者であつても入院日数や通院回数が多くなる
と順次厚みが増加する性質を持つていることか
ら、必然的にその量が非常に大きくなつていくも
のである。

また、カルテフアイルは、患者が診察を受ける
毎に棚から取り出され、診察が終了すると再び棚
に返却するという作業が、毎日に渡つて繰り返さ
れるものである。

さらに、カルテフアイルは、棚からの取り出し
を要求される時期が、患者の来院時期等に応じて
非常に不規則であるとともに、要求された場合迅
速に取り出しを行なわなければならないものであ
り、また、棚への返却時には、一定時間毎に各診
療科から収集し、まとめて返却作業を行なうよう
にしているものである。

そこで、従来より、特に大きな総合病院等にお
いては、多量のカルテフアイルを効果的に収納管
理し、かつ棚に収納された多量のカルテフアイル
の中から、所望のカルテフアイルを迅速かつ正確
に取り出すことができるとともに、棚への返却作
業を容易に行なうことができる収納管理システム
の開発が強く要望されている。

このため、近時では、上記の要望を満たすため
に、例えば特願昭59−141429号に示されるよう
に、移動式の棚装置をコンピユータによつて制御
するようにした収納管理システムが開発されてき
ている。ここで、移動式の棚装置とは、それぞれ
に複数のカルテフアイルを収納する複数の収納容
器を棚に収納しておき、カルテフアイルの取り出
し及び返却時に１つの収納容器を棚からステーシ
ヨンに取り出し、この取り出された収納容器に対
してカルテフアイルの取り出し及び返却を行なう
ようにしたものである。

そして、各収納容器及びこれら収納容器内に収
納された各カルテフアイルの位置を示す情報（以
下ロケーシヨン情報という）を、コンピユータの
情報フアイルに記憶させておき、例えば患者が受
付に診察券を提出したときに、その診察券に記載
されている患者番号に基づいて上記情報フアイル
から、患者に対応するカルテフアイルのロケーシ
ヨン情報を読み出し、このロケーシヨン情報で特
定される収納容器を上記ステーシヨンに取り出す
とともに、上記ロケーシヨン情報に基づいて該収
納容器の取り出すべきカルテフアイルの位置を指
示させるようにしている。

また、カルテフアイルの返却時には、ステーシ
ヨンに収納容器を取り出して、その収納容器の空
収納区画にランダムにカルテフアイルを収納し、
収納容器を棚に戻すときに各カルテフアイルの背
に付されたロケーシヨン情報に対応するバーコー
ドを読み取つて、これに基づいて上記情報フアイ
ルの記憶内容を更新させ、次の取り出しに備える
ようにしているものである。

したがつて、上記のような移動式の棚装置を用
いた収納管理システムによれば、まず、使用者は
ステーシヨンに対向してそこに取り出された収納
容器の指示された位置にあるカルテフアイルを取
り出すようにすればよいので、カルテフアイルの
取り出し作業を非常に迅速かつ正確に行なうこと
ができるようになる。

また、カルテフアイルの返却時には、使用者は
ステーシヨンに対向してそこに取り出された収納
容器の空収納区画に、ランダムにカルテフアイル
を収納すればよいので、カルテフアイルの返却作
業も極めて容易化することができるものである。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、上記のような移動式の棚装置を用い
た収納管理システムでは、カルテフアイルの取り
出し時において、ステーシヨンに取り出された収
納容器内の取り出すべきカルテフアイルの収納位
置が指示されていても、使用者が誤つて指示され
た位置と異なる位置にあるカルテフアイルを取り
出してしまうことがある。このような場合、実際
のカルテフアイルの移動状況とコンピユータの情
報フアイルの記憶内容とが合わなくなり、カルテ
フアイルの移動状況を把握することができなくな
るものである。

そこで、現在では、ステーシヨンに設定された
収納容器に対してカルテフアイルの取り出しを行
なう前に、その収納容器に収納された全てのカル
テフアイルのバーコードを読み取るとともに、カ
ルテフアイルの取り出しが終了した状態で、収納
容器に残つた全てのカルテフアイルのバーコード
を読み取るようにし、両方の読み取り結果を照合
することにより、目的とするカルテフアイルが取
り出されたか否かを判別し、誤つたカルテフアイ
ルが取り出されていたときには、再び正しいカル
テフアイルの取り出しを使用者に要求するように
して、上記のような異常事態が発生しないように
することが考えられている。

しかしながら、カルテフアイルを取り出す前
と、取り出しが終了した状態とで、収納容器内の
全てのカルテフアイルのバーコードを読み取るよ
うにすることは、非常に時間がかかり、前述した
ように、迅速な取り出しが要求されるカルテフア
イルの収納管理システムには、不向きとなるもの
である。

この発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、物品の取り出し及び返却作業を正確かつ容易
に行なうことができ、しかも誤つた物品が取り出
されたような異常状態を迅速に検出して対処し
得、例えばカルテフアイルのように迅速な取り出
しが要求される物品の収納に好適する極めて良好
な物品管理装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段・作用］ すなわち、この発明に係る物品管理装置は、棚
から収納容器をステーシヨンに取り出す状態及び
ステーシヨンに設定された収納容器を棚に返却す
る状態でそれぞれ収納容器の各収納区画における
物品の在・不在を検出し、この在・不在パターン
と予め記憶手段に収納容器の各収納区画に対応し
て記憶されたロケーシヨン情報の有無とを照合し
て、物品の取り出しミス等の異常発生を表示する
ことにより、異常発生の検出を迅速に行ない得る
ようにしたものである。

［発明の実施例］ 以下、この発明をカルテフアイルの収納管理に
適用した場合の一実施例について、図面を参照し
て詳細に説明する。第１図は、移動式の棚装置の
要部の全体的な構成を示すものである。すなわ
ち、この棚装置は、複数段（図示の場合は５段）
〜に設定されており、その各段〜にそれ
ぞれ対応して支持レール１１〜１５が設定されて
いる。この支持レール１１〜１５は、所定間隔を
おいて設定された一対のスプロケツト機構１６
（他方のスプロケツト機構は図示せず）の外側を
取り囲むように、円形状に設定されている。

ここで、上記一対のスプロケツト機構１６は、
上記各段〜の支持レール１１〜１５の位置に
対応するスプロケツトホイール１６ａ〜１６ｅを
それぞれ有している。そして、これら一対のスプ
ロケツト機構１６の各対応するスプロケツトホイ
ール１６ａ〜１６ｅ間には、各段〜それぞれ
の支持レール１１〜１６に沿う状態でチエーン１
７ａ〜１７ｅが張設されている。

また、上記各段〜の支持レール１１〜１５
上には、それぞれ複数の棚台１１ａ，１１ｂ…，
１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，
１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…が、支持レール１１
〜１５に沿つて移動可能な状態で載置されてい
る。そして、これら各棚台１１ａ，１１ｂ…，１
２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１
４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…は、それぞれ対応する
各段〜のチエーン１７ａ〜１７ｅに連結され
ているもので、上記スプロケツト機構１６の各ス
プロケツトホイール１６ａ〜１６ｅが、図示しな
い駆動モータによつて回転駆動されることによ
り、支持レール１１〜１５に沿つて移動されるも
のである。なお、各棚台１１ａ，１１ｂ…，１２
ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４
ｂ…，１５ａ，１５ｂ…の移動は、各段〜毎
にそれぞれ独立して行なうことが可能となつてい
る。

そして、上記各棚台１１ａ，１１ｂ…，１２
ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４
ｂ…，１５ａ，１５ｂ…には、それぞれ複数のカ
ルテフアイルを収納し得る収納容器１８ａ，１８
ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２
１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…が載置されて
いる。これら収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…は、それぞれフアイル取
り出し作業面が支持レール１１〜１５に沿う移動
方向に向けて載置されるようになされている。

また、上記各収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…は、各棚台１１ａ，１１
ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１
４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…上において、
閉路状に形成された支持レール１１〜１５の外側
方向にそれぞれ引き出すことが可能な状態で載置
されている。

ここで、上記支持レール１１〜１５に沿つて移
動される棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ
…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５
ａ，１５ｂ…の特定される位置に対応して、ステ
ーシヨン２３が載置されている。このステーシヨ
ン２３は、まず、上記支持レール１１〜１５に沿
つて移動されて、該ステーシヨン２３に対向する
位置に到達した棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，
１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ
…，１５ａ，１５ｂ…に載置された収納容器１８
ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０
ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…を、
外側方向に引き出して該ステーシヨン２３内に取
り出すとともに、ステーシヨン２３内に取り出さ
れて収納された収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…を、元の棚台１１ａ，１
１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，
１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…に押し戻し
て返却する引出し押戻し装置（図示せず）を有し
ている。

なお、このステーシヨン２３による各収納容器
１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，
２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…
の取り出し及び返却動作は、各段〜毎にそれ
ぞれ独立して行なわれるようになされている。

また、上記ステーシヨン２３の作業面２３ａに
は、各段〜にそれぞれ対応する状態で、ステ
ーシヨン２３に収容された収納容器１８ａ，１８
ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２
１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の前記フアイ
ル取り出し作業面が、全体的に露出されるように
した開口２４ａ〜２４ｅが形成されている。そし
て、この各開口２４ａ〜２４ｅの図中上部には、
ステーシヨン２３に収容された収納容器１８ａ，
１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ
…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…に形成
されるカルテフアイルの各収納区画に対応する位
置に、指示ランプ２５ａ，２５ｂ…，２６ａ，２
６ｂ…，２７ａ，２７ｂ…，２８ａ，２８ｂ…，
２９ａ，２９ｂ…がそれぞれ配設されている。

さらに、上記ステーシヨン２３には、その各開
口２４ａ〜２４ｅのうち支持レール１１〜１５に
近接する方向の端部に、それぞれ読み取り装置３
０ａ〜３０ｅが設置されており、またその反対側
の端部に完了押釦スイツチ３１ａ〜３１ｅ及び異
常指示ランプ３２ａ〜３２ｅがそれぞれ設置され
ている。なお、この完了押釦スイツチ３１ａ〜３
１ｅは、押し釦式のスイツチであるが、その押圧
操作部分が発光表示されるようになされている。

ここで、上記読み取り装置３０ａ〜３０ｅは、
それぞれ発光部及び受光部よりなる反射形の在・
不在検出部と、カルテフアイルの背に付されたバ
ーコードを読み取るバーコードスキヤナ部とを備
えているものである。このうち、在・不在検出部
は、収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ
…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２
ａ，２２ｂ…に形成されるカルテフアイルの各収
納区画に、カルテフアイルが在席しているか否か
を検出する作用を行なうものである。

次に、第２図は、上記のような移動式の棚装置
の制御システムを示すものである。すなわち、図
中３３ａ，３３ｂ…３３ｎは、それぞれ病院の受
付等に配置される複数の受付端末装置である。こ
れら受付端末装置３３ａ，３３ｂ…３３ｎは、患
者番号等に相当する識別データや診療科番号等か
らなる受付情報を入力し得るもので、この入力さ
れた受付情報は主制御装置３４に供給される。

すると、主制御装置３４は、入力された受付情
報に基づいて、それに対応するカルテフアイルの
ロケーシヨン情報を検索する。このロケーシヨン
情報は、上記収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の位置を示す連情報及び
段情報と、該収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内の各収納区画を示す列
情報とよりなるもので、主制御装置３４に接続さ
れた磁気デイスク（情報フアイル）３５に記憶さ
れているものである。

そして、この磁気デイスク３５から検索されて
読み出されたロケーシヨン情報は、格納部制御装
置３６に送出される。この格納部制御装置３６
は、上記ロケーシヨン情報に基づいて、上記棚台
１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，
１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ
…、引出し押戻し装置３７及び読み取り装置３０
ａ〜３０ｅ等を制御するものである。

一方、上記読み取り装置３０ａ〜３０ｅの在・
不在検出部から出力される在・不在検出情報は、
格納部制御装置３６を介して主制御装置３４に供
給されて、後述する所定の処理に供される。ま
た、読み取り装置３０ａ〜３０ｅのバーコードス
キヤナ部で新しく読み取られた情報は、格納部制
御装置３６を介して主制御装置３４によつて磁気
デイスク３５に書き込まれ、ここに情報フアイル
の更新が行なわれるものである。

なお、上記主制御装置３４には、例えば操作卓
３８及びフロツピーデイスク３９等が接続可能に
設定される外、プリンタ４０が接続されるように
なされている。このプリンタ４０は、入力された
受付情報に対応するカルテフアイルに付ける送付
票を印刷出力するとともに、後述する異常発生時
に所定データを印刷出力するものである。

上記のような構成となされた移動式の棚装置及
びその制御システムにおいて、以下、第３図乃至
第７図に示すフローチヤートを参照して、その動
作を説明する。

まず、第３図は、カルテフアイルを棚から取り
出す場合の動作を示すものである。すなわち、ス
テツプＳ１でスタートし、ステツプＳ２で主制御
装置３４に患者番号が入力されると、ステツプＳ
３で主制御装置３４が磁気デイスク３５の情報フ
アイルから、入力された患者番号に対応するカル
テフアイルのロケーシヨン情報を検索する。そし
て、ステツプＳ４で主制御装置３４は、検索した
ロケーシヨン情報と取り出しモードを指定する取
出し指令信号とを、上記格納部制御装置３６に伝
送する。

すると、ステツプＳ５で格納部制御装置３６
は、伝送されたロケーシヨン情報で指定された収
納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２
０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２
２ｂ…を、ステーシヨン２３内に取り出す動作を
開始する。この場合、ステツプＳ６で格納部制御
装置３６は、読み取り装置３０ａ〜３０ｅの在・
不在検出部によつて、取り出される収納容器１８
ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０
ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内の
各収納区画におけるカルテフアイルの在席及び不
在席を検出させ、ステツプＳ７で検出した在・不
在パターンを主制御装置３４に伝送する。

このとき、ステツプＳ８で主制御装置３４は、
格納部制御装置３６から出力された在・不在パタ
ーンと、ステーシヨン２３に取り出された収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…の各収納区画に対応して情報フアイルに記憶
されているロケーシヨン情報の有無（カルテフア
イルの在席、不在席に対応する）のパターンとを
照合し、ステツプＳ９で両パターンが一致してい
るか否かを判別する。そして、一致していれば
（YES）、ステツプＳ１０で主制御装置３４は、
取り出しが指定されたカルテフアイルのロケーシ
ヨン情報を、情報フアイルの中から削除して、情
報フアイルの記憶内容を更新する。その後、ステ
ツプＳ１１で主制御装置３４は、上記両パターン
の照合結果が一致したことを示す照合一致信号
を、格納部制御装置３６に伝送する。

すると、ステツプＳ１２で格納部制御装置３６
は、ステーシヨン２３に取り出された収納容器１
８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２
０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内
の各収納区画のうち、取り出しが指定されたカル
テフアイルの収納されている収納区画に対応する
前記指示ランプ２５ａ，２５ｂ…，２６ａ，２６
ｂ…，２７ａ，２７ｂ…，２８ａ，２８ｂ…，２
９ａ，２９ｂ…を点灯させ、ここにステツプＳ１
３に示されるように、収納容器１８ａ，１８ｂ
…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１
ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…のステーシヨン
２３への取り出し動作が完全に終了されるもので
ある。

次に、ステツプＳ１４で使用者は、指示ランプ
２５ａ，２５ｂ…，２６ａ，２６ｂ…，２７ａ，
２７ｂ…，２８ａ，２８ｂ…，２９ａ，２９ｂ…
の点灯されている収納区画からカルテフアイルを
取り出し、ステツプＳ１５でステーシヨン２３に
取り出された収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９
ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１
ｂ…，２２ａ，２２ｂ…に対応する段〜の完
了押釦スイツチ３１ａ〜３１ｅを操作する。

すると、ステツプＳ１６で格納部制御装置３６
は、指示ランプ２５ａ，２５ｂ…，２６ａ，２６
ｂ…，２７ａ，２７ｂ…，２８ａ，２８ｂ…，２
９ａ，２９ｂ…を消灯させ、ステツプＳ１７でス
テーシヨン２３内に収容された収納容器１８ａ，
１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ
…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…を、元
の棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１
３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１
５ｂ…へ返却する動作を開始する。この場合、ス
テツプＳ１８で格納部制御装置３６は、読み取り
装置３０ａ〜３０ｅの在・不在検出部によつて、
返却される収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，
１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ
…，２２ａ，２２ｂ…内の各収納区画におけるカ
ルテフアイルの在席及び不在席を検出させ、ステ
ツプＳ１９で検出した在・不在パターンを主制御
装置３４に伝送する。

このとき、ステツプＳ２０で主制御装置３４
は、ステツプＳ８と同様に、格納部制御装置３６
から出力された在・不在パターンと、ステーシヨ
ン２３から返却される収納容器１８ａ，１８ｂ
…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１
ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の各収納区画に
対応して情報フアイルに記憶されているロケーシ
ヨン情報の有無のパターンとを照合し、ステツプ
Ｓ２１で両パターンが一致しているか否かを判別
する。

そして、一致していれば（YES）、ステツプＳ
２２で主制御装置３４は、カルテフアイルの取出
し完了信号を格納部制御装置３６に伝送し、ここ
にステツプＳ２３に示されるように、収納容器１
８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２
０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の
棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３
ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５
ｂ…への返却動作が完全に終了され、以上に、カ
ルテフアイルの一連の取り出し動作が終了（ステ
ツプＳ２４）されるものである。

次に、先のステツプＳ９で、格納部制御装置３
６から出力された在・不在パターンと、情報フア
イルに記憶されているロケーシヨン情報の有無の
パターンとを照合した結果が一致していない場合
（NO）について説明する。すなわち、この場合、
主制御装置３４は、収納容器１８ａ，１８ｂ…，
１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，
２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内のカルテフアイル
の収納状態に異常が発生したと判断し、第４図の
ステツプＳ２５で格納部制御装置３６から出力さ
れた在・不在パターンと、情報フアイルに記憶さ
れているロケーシヨン情報の有無のパターンと
を、共に対応させて前記プリンタ４０で印刷出力
する。

その後、ステツプＳ２６で主制御装置３４は、
格納部制御装置３６に異常発生信号を伝送する。
すると、ステツプＳ２７で格納部制御装置３６
は、対応する段〜の前記異常指示ランプ３２
ａ〜３２ｅを点灯させるとともに、完了押釦スイ
ツチ３１ａ〜３１ｅを点滅させる。そして、ステ
ツプＳ２８で使用者による異常原因の調査及び修
正が行なわれた後、前記ステツプＳ２４に移行さ
れ、以下最初のステツプＳ１から動作開始される
ものである。

また、先のステツプＳ２１で、格納部制御装置
３６から出力された在・不在パターンと、情報フ
アイルに記憶されているロケーシヨン情報の有無
のパターンとを照合した結果が一致していない場
合（NO）について説明する。すなわち、この場
合、主制御装置３４は、収納容器１８ａ，１８ｂ
…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１
ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内のカルテフア
イルに取り出しミス等の異常状態が発生したと判
断し、第５図のステツプＳ２９で格納部制御装置
３６から出力された在・不在パターンと、情報フ
アイルに記憶されているロケーシヨン情報の有無
のパターンとを、共に対応させてプリンタ４０で
印刷出力する。

その後、ステツプＳ３０で主制御装置３４は、
格納部制御装置３６に操作ミス信号を伝送する。
すると、ステツプＳ３１で格納部制御装置３６
は、完了押釦スイツチ３１ａ〜３１ｅを点滅させ
るとともに、ステツプＳ３２で棚台１１ａ，１１
ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１
４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…に返却された
収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，
２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，
２２ｂ…を再びステーシヨン２３に引き出すよう
にする。

そして、ステツプＳ３３で使用者によつて不一
致となつたデータのチエツク及び修正が行なわれ
た後、ステツプＳ３４で完了押釦スイツチ３１ａ
〜３１ｅが操作される。すると、ステツプＳ３５
で格納部制御装置３６は、完了押釦スイツチ３１
ａ〜３１ｅを消灯させるとともに、ステツプＳ３
７で収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ
…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２
ａ，２２ｂ…を棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，
１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ
…，１５ａ，１５ｂ…に返却する動作を開始す
る。

この場合、ステツプＳ３８で格納部制御装置３
６は、読み取り装置３０ａ〜３０ｅの在・不在検
出部によつて、返却される収納容器１８ａ，１８
ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２
１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内の各収納区
画におけるカルテフアイルの在席及び不在席を検
出させ、ステツプＳ３９で検出した在・不在パタ
ーンを主制御装置３４に伝送する。

このとき、ステツプＳ４０で主制御装置３４
は、ステツプＳ８と同様に、格納部制御装置３６
から出力された在・不在パターンと、情報フアイ
ルに記憶されているロケーシヨン情報の有無のパ
ターンとを照合し、ステツプＳ４１で両パターン
が一致しているか否かを判別する。そして、一致
していれば（YES）、第３図のステツプＳ２２に
移行し、一致していなければ（NO）、主制御装
置３４はステツプＳ４２で格納部制御装置３６か
ら出力された在・不在パターンと、情報フアイル
に記憶されているロケーシヨン情報の有無のパタ
ーンとを、共に対応させて前記プリンタ４０で印
刷出力する。

その後、ステツプＳ４３で主制御装置３４は、
格納部制御装置３６に異常発生信号を伝送する。
すると、ステツプＳ４４で格納部制御装置は、対
応する段〜の異常指示ランプ３２ａ〜３２ｅ
を点灯させるとともに、完了押釦スイツチ３１ａ
〜３１ｅを点滅させる。次に、ステツプＳ４５で
格納部制御装置３６は、棚台１１ａ，１１ｂ…，
１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，
１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…に返却された収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…を再びステーシヨン２３に引き出すようにす
る。

そして、ステツプＳ４６で使用者による異常原
因の調査及び修正が行なわれた後、前記ステツプ
Ｓ２４に移行され、以下最初のステツプＳ１から
動作開始されるものである。

次に、第６図は、カルテフアイルを棚に返却す
る場合の動作を示すものである。すなわち、ステ
ツプＳ４７でスタートし、ステツプＳ４８で主制
御装置３４が返却モードに設定されると、ステツ
プＳ４９で主制御装置３４が磁気デイスク３５の
情報フアイルから、空収納区画の多い収納容器１
８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２
０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の
ロケーシヨン情報を検索する。そして、ステツプ
Ｓ５０で主制御装置３４は、検索したロケーシヨ
ン情報と返却モードを指定する返却指令信号と
を、前記格納部制御装置３６に伝送する。

すると、ステツプＳ５１で格納部制御装置３６
は、伝送されたロケーシヨン情報で指定された収
納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２
０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２
２ｂ…を、ステーシヨン２３内に取り出す動作を
開始する。この場合、ステツプＳ５２で格納部制
御装置３６は、前記読み取り装置３０ａ〜３０ｅ
の在・不在検出部によつて、取り出される収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…内の各収納区画におけるカルテフアイルの在
席及び不在席を検出させ、ステツプＳ５３で検出
した在・不在パターンを主制御装置３４に伝送す
る。

このとき、ステツプＳ５４で主制御装置３４
は、格納部制御装置３６から出力された在・不在
パターンと、ステーシヨン２３に取り出された収
納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２
０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２
２ｂ…の各収納区画に対応して情報フアイルに記
憶されているロケーシヨン情報の有無のパターン
とを照合し、ステツプＳ５５で両パターンが一致
しているか否かを判別する。

そして、一致していれば（YES）、ステツプＳ
５６で主制御装置３４は、上記両パターンの照合
結果が一致したことを示す照合一致信号を格納部
制御装置３６に伝送し、ここにステツプＳ５７に
示されるように、収納容器１８ａ，１８ｂ…，１
９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２
１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…のステーシヨン２３へ
の取り出し動作が完全に終了されるものである。

次に、ステツプＳ５８で使用者は、ステーシヨ
ン２３へ取り出された収納容器１８ａ，１８ｂ
…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１
ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の空収納区画に
ランダムにカルテフアイルを返却し、ステツプＳ
５９でその収納容器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，
１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ
…，２２ａ，２２ｂ…に対応する段〜の完了
押釦スイツチ３１ａ〜３１ｅを操作する。

すると、ステツプＳ６０で格納部制御装置３６
は、ステーシヨン２３に収容された収納容器１８
ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０
ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…を、
元の棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，
１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，
１５ｂ…へ返却する動作を開始する。

この場合、ステツプＳ６１で格納部制御装置３
６は、読み取り装置３０ａ〜３０ｅのバーコード
スキヤナ部によつて、返却される収納容器１８
ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０
ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…に収
納されたカルテフアイルの背に付されたバーコー
ドを読み取らせ、ステツプＳ６２で読み取つたバ
ーコードデータを主制御装置３４に伝送する。

すると、ステツプＳ６３で主制御装置は、格納
部制御装置３６から出力されたバーコードデータ
に基づいて、磁気デイスク３５に書き込まれた情
報フアイルの内容を更新する。その後、ステツプ
Ｓ６４で主制御装置３４は、収納容器１８ａ，１
８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，
２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の返却完了
信号を格納部制御装置３６に伝送し、ここにステ
ツプＳ６５に示されるように、収納容器１８ａ，
１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ
…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…の棚台
１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１３ａ，
１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１５ｂ…
への返却動作が完全に終了され、以上に、カルテ
フアイルの一連の返却動作が終了（ステツプＳ６
６）されるものである。

次に、先のステツプＳ５５で、格納部制御装置
３６から出力された在・不在パターンと、情報フ
アイルに記憶されているロケーシヨン情報の有無
のパターンとを照合した結果が一致していない場
合（NO）について説明する。すなわち、この場
合、主制御装置３４は、収納容器１８ａ，１８ｂ
…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０ｂ…，２１
ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内のカルテフア
イルの収納状態に異常が発生したと判断し、第７
図のステツプＳ６７で格納部制御装置３６から出
力された在・不在パターンと、情報フアイルに記
憶されているロケーシヨン情報の有無のパターン
とを、共に対応させて前記プリンタ４０で印刷出
力する。

その後、ステツプＳ６８で主制御装置３４は、
格納部制御装置３６に異常発生信号を伝送する。
すると、ステツプＳ６９で格納部制御装置３６
は、対応する段〜の異常発生指示ランプ３２
ａ〜３２ｅを点灯させるとともに、完了押釦スイ
ツチ３１ａ〜３１ｅを点滅させる。そして、ステ
ツプＳ７０で使用者による異常原因の調査及び修
正が行なわれた後、前記ステツプＳ６６に移行さ
れ、以下最初のステツプＳ４７から動作開始され
るものである。

したがつて、上記実施例のような構成によれ
ば、カルテフアイルの取り出しの終了した収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…を棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ
…，１３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５
ａ，１５ｂ…に返却するときに、読み取り装置３
０ａ〜３０ｅの在・不在検出部によつて検出され
た在・不在パターンと、情報フアイルに記憶され
たロケーシヨン情報の有無のパターンとを照合し
て、正しいカルテフアイルの取り出しが行なわれ
たか否かを判別するようにしているので、誤つた
カルテフアイルが取り出されたような異常状態を
すみやかに検出することができ、正確かつ迅速な
カルテフアイルの取り出しを効果的に行なうこと
ができるものである。

すなわち、在・不在検出部は、収納容器１８
ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，２０
ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…内の
各収納区画におけるカルテフアイルの在席及び不
在席のみを検出しているため、各収納区画内のカ
ルテフアイルの背に付されたバーコードを全て読
み取つて情報フアイルのロケーシヨン情報と照合
する方式に比して、格段にその検出速度を高める
ことができ、ひいては迅速なカルテフアイルの取
り出し作業に貢献し得るようになるものである。

一方、カルテフアイルの返却時には、情報フア
イルを更新する必要性があることから、収納容器
１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０ａ，
２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２ｂ…
を棚台１１ａ，１１ｂ…，１２ａ，１２ｂ…，１
３ａ，１３ｂ…，１４ａ，１４ｂ…，１５ａ，１
５ｂ…に返却するときに、読み取り装置３０ａ〜
３０ｅのバーコードスキヤナ部によつてカルテフ
アイルの背に付されたバーコードを読み取るよう
にしている。この場合、当然のことながら、バー
コードの読み取り速度は、在・不在の検出速度に
比して遅くなることになる。

しかしながら、カルテフアイルは、前述したよ
うに、取り出すときには迅速性を要求されるもの
であるが、返却時には、ある程度の量をまとめて
返却するために、取り出し時ほど迅速性が要求さ
れることはなく、むしろ確実にバーコードを読み
取つて正しく情報フアイルを更新できることが望
まれるものである。

このため、前記ステツプＳ６０における収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…の返却速度は、他のステツプにおける収納容
器１８ａ，１８ｂ…，１９ａ，１９ｂ…，２０
ａ，２０ｂ…，２１ａ，２１ｂ…，２２ａ，２２
ｂ…の取り出し及び返却速度よりも積極的に遅く
して、確実なバーコードの読み取りが行なえるよ
うにしているものである。

また、この発明で対象としている物品は、上記
実施例のようにカルテフアイルだけに限らず、多
数の中から所望のものの迅速な取り出しが要求さ
れ、かつある程度の量をまとめて返却するような
性質のある物品であれば、広く適用することがで
きる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。

［発明の効果］ したがつて、以上詳述したようにこの発明によ
れば、物品の取り出し及び返却作業を正確かつ容
易に行なうことができ、しかも誤つた物品が取り
出されたような異常状態を迅速に検出して対処し
得、例えばカルテフアイルのように迅速な取り出
しが要求される物品の収納に好適する極めて良好
な物品管理装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る物品管理装置の一実施
例を示す外観図、第２図は同実施例の制御システ
ムを示すブロツク構成図、第３図乃至第７図はそ
れぞれ同実施例の動作を説明するためのフローチ
ヤートである。 １１〜１５……支持レール、１６……スプロケ
ツト機構、１７ａ〜１７ｅ……チエーン、１８
ａ，１８ｂ……，１９ａ，１９ｂ……，２０ａ，
２０ｂ……，２１ａ，２１ｂ……，２２ａ，２２
ｂ… ……収納容器、２３……ステーシヨン、２
４ａ〜２４ｅ……開口、２５ａ，２５ｂ……，２
６ａ，２６ｂ……，２７ａ，２７ｂ……，２８
ａ，２８ｂ……，２９ａ，２９ｂ… ……指示ラ
ンプ、３０ａ〜３０ｅ……読み取り装置、３１ａ
〜３１ｅ……完了押釦スイツチ、３２ａ〜３２ｅ
……異常指示ランプ、３３ａ〜３３ｎ……受付端
末装置、３４……主制御装置、３５……磁気デイ
スク、３６……格納部制御装置、３７……引出し
押戻し装置、３８……操作卓、３９……フロツピ
ーデイスク、４０……プリンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 物品を収納する物品収納容器を収納棚からス
   テーシヨンに取り出して前記物品の取り出しを行
   なうとともに前記ステーシヨンに設定された前記
   物品収納容器に物品を収納し該物品収納容器を前
   記収納棚に返却する移動式の棚装置と、この棚装
   置に収納される前記物品収納容器及び該物品収納
   容器に収納される物品のロケーシヨン情報を記憶
   する記憶手段と、前記ステーシヨンに設定された
   前記物品収納容器を前記収納棚に返却する状態で
   該物品収納容器に収納された物品のロケーシヨン
   情報を読み取る読み取り手段と、前記ステーシヨ
   ンに設けられ該ステーシヨンに設定された前記物
   品収納容器から取り出すべき物品の位置を指示す
   る指示手段とを備え、物品取り出し要求に応じて
   取り出し指定された前記物品のロケーシヨン情報
   を前記記憶手段から読み出し該読み出されたロケ
   ーシヨン情報に基づいて該当する前記物品収納容
   器を前記ステーシヨンに導くように前記棚装置を
   制御するとともに前記指示手段を駆動させ、物品
   返却時には前記読み取り手段で読み取られたロケ
   ーシヨン情報に応じて前記記憶手段の記憶内容を
   更新させて前記ステーシヨンに設定された前記物
   品収納容器の空収納区画へランダムに前記物品を
   返却し得るようにした物品管理装置において、前
   記収納棚から前記物品収納容器を前記ステーシヨ
   ンに取り出す状態及び前記ステーシヨンに設定さ
   れた前記物品収納容器を前記収納棚に返却する状
   態でそれぞれ前記物品収納容器の各物品収納区画
   における前記物品の在・不在を検出する検出手段
   と、この検出手段によつて検出された前記物品の
   在・不在パターンと前記物品収納容器の各物品収
   納区画に対応する前記記憶手段に記憶されたロケ
   ーシヨン情報の有無とを照合する照合手段と、こ
   の照合手段によつて異常が検出された状態で異常
   発生を表示する表示手段とを具備してなることを
   特徴とする物品管理装置。