JPH0246400A - フロート式スチームトラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蒸気使用機器や蒸気輸送管に発生する復水を系
外に排除するスチームトラップに関し、特に弁室内に配
置したフロートによって弁口を開閉するフロート式スチ
ームトラップに関する。

蒸気使用機器や輸送管は、休止時には冷えており、内部
に低温水や空気が充満している。運転を始めるために蒸
気を送ると、蒸気使用機器や輸送管を暖めるために多量
の蒸気が消費され多量の復水が発生する。この様に、始
動時には、多量の水と多量の空気を排除しなければなら
ない。しがも、蒸気使用機器の稼動率を高めるために迅
速に排除しなければならない。従って、特に運転と休止
を繰り返すバッチ運転の設備に於いては、スチームトラ
ップを通常運転時の復水発生量ではなく、始動時の高負
荷に対応できる大容量のものを選定して、多量の水や復
水を迅速に排除しなければならない。

フロート式スチームトラップを大別すると、フロートの
外表面で弁口を直接開閉する、即ちフロートが弁体を兼
ねたフリーフロート型と、フロートに作用する浮力をて
この原理を利用して拡大し、弁体を駆動して弁口を開閉
するレバーフロート型とがめる。

フリーフロート型スチームトラップに於いて、排出容量
を大きくするためには、即ち大きな開弁力を得るために
は、フロートの直径を大きくしてフロートの浮力を大き
くすれば良いのであるが、ケーシングが大きくなるので
コストがかさむ。

レバーフロート型スチームトラップでおれば、ケーシン
グをさほど大きくせずに開弁力を大きくすることができ
る。

本発明も基本的にはレバーフロート型スチームトラップ
に関し、その改良に係わる。

従来の技術 従来のレバーフロート型スチームトラップは、レバーの
一端にフロートを直結し、レバーの他端を支点として弁
室に取り付け、支点の近くに弁口を開閉する弁体を取り
付けたものである。おるいは、レバーの一端にフロート
を直結し、レバーの他端に弁口を開閉する弁体を取り付
け、弁体の近くを支点として弁室に取り付けたものであ
る。

本発明が解決しようとする課題 上記の様に、従来のレバーフロート型スチームトラップ
はレバーとフロートとを連結しているので、閉弁時には
弁口面積と、弁口前後の流体差圧との積、及びフロート
の自重が作用して閉弁するので、レバーとフロート及び
弁室との連結部分や弁体と弁座とのシール部分には過剰
な力が作用して、コゼ状態や摩耗による作動不良を早期
に起こしてしまう問題があった。特にバッチ運転設備の
様に、過大容量のスチームトラップを通常運転時に使用
する場合には漏れが生じやすく、また通常運転時の復水
発生量は少ないので、フロートは通常閉弁時の吃水線よ
りも降下する場合があり、連結部分やシール部分にはよ
り過剰な力が作用して作動不良を起こしやすい。

従って、本発明の技術的課題は、連結部分やシール部分
に過剰な力が作用しないようにすることである。

課題を解決するための手段 上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術
的手段は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、
弁室と出口を連通する弁口を形成し、弁口を開閉する弁
体を取り付けたレバーを、その自重で閉弁方向に回転す
るように弁室に取り付け、弁室内にフロートを自由状態
で配置して、フロートの浮上でレバーに開弁方向の力を
作用せしめるようにしたものである。

作用 上記の技術的手段の作用は下記の通りである。

弁室内に自由状態で収容したフロートは、弁室内の液面
と共に上下に変位する。フロートが浮上するとその上方
に位置するレバーを持ち上げて弁体を駆動して弁口を開
ける。レバーは自身で閉弁方向に回転できるので、フロ
ートが降下するとその降下と共に降下して弁体が弁口を
閉じる。閉弁時にはフロートの自重はレバーや弁体には
作用せず、流体圧力のみで弁体が弁口を閉じる。従って
、レバーと弁室との連結部分や弁体と弁座とのシール部
分にはフロートの自重が作用しないので、コゼ状態や摩
耗による作動不良を防止することができる。

発明の効果 本発明は下記の特有の効果を生じる。

レバーとフロートを連結していないので、連結部材を不
要にできる。従って、連結部でのコゼ状態や摩耗がなく
なり、長期間に渡って良好な作動を維持することができ
る。

実施例 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する（第
１図参照）。

本体１に蓋２をボルト（図示せず）で取り付けて内部に
弁室３を有する弁ケーシングを形成する。

本体１とＭ２の間にはガスケット４を介在せしめて両者
の気密を保つ。

本体１に人口５を、Ｍ２に出口６を形成する。

入口５は弁室３の上部に連通し、蒸気使用機器（図示せ
ず）等に接続して、復水を弁室３内に導入する。弁室３
の下部に弁座部材７を取り付け、それで形成する弁口８
を通して弁室３と出口６を連通し、弁室３の復水を出口
６に導き出す。本体１と弁座部材７の間の気密をガスケ
ット９で保つ。

弁室３にステンレス１４１１板で作った中空の球形フロ
ート１０を自由状態で収容する。フロート１０は弁室３
に溜る水に浮き、液面と共に浮上降下する。

弁座部材７にレバー１１を支点１２の回りに回転可能に
取り付ける。レバー１１にはリブを形成して強度を向上
せしめている。レバー１１の一端に弁体１３を溶接して
連結する。レバー１１の他端はフロート１０が当接する
ように、フロート１０の上方に延びている。レバー１１
とフロート１０は接合していない。

弁座部材７にバイメタル１４を取り付ける。バイメタル
１４はほぼ０字状で低温時に拡がってフロートを押し上
げ、高温時に狭まってフロートに関与しない形状に変化
する。バイメタル１４はフロート１０を介さずに直接レ
バー１１を持ち上げるようにしてもよい。特に、レバー
１１の弁体１３と反対側の先端を直接持ち上げるように
すれば、より小さなｈで開弁せしめることができる。

上記スチームトラップの作動は次の通りでおる。

入口５は蒸気使用機器等の復水発生箇所に接続する。復
水と蒸気が弁室３に流入し、復水が下部に蒸気が上部に
分離して溜る。フロート１０は弁室３内の液面と共に浮
上降下する。浮上するとその上方に位置するレバー１１
を持ち上げて弁体１３を駆動して弁口８を開ける。レバ
ー１１は白身で閉弁方向に回転できるので、フロート１
０が降下するとその降下と共に降下して弁体１３が弁口
８を閉じる。フロート１０は図示の閉弁状態に於いて、
レバー１１や弁体１３に閉弁力を作用せしめていない。

弁体１３は流体圧力で閉弁維持している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のフロート式スチームトラップ
の断面図である。 １：本体　　　　　　　２：蓋 ３：弁室　　　　　　　５：入口 ６：出口　　　　　　　８：弁口 １０：フロート　　　　１１ニレバー １３：弁体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と
   出口を連通する弁口を形成し、弁口を開閉する弁体を取
   り付けたレバーを、その自重で閉弁方向に回転するよう
   に弁室に取り付け、弁室内にフロートを自由状態で配置
   して、フロートの浮上でレバーに開弁方向の力を作用せ
   しめるようにしたフロート式スチームトラップ。