JP2004076831A - フロート式スチームトラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁できると共に、多量の復水を素早く排出できるフロート式スチームトラップを提供する。
【解決手段】本体1と蓋2で内部に弁室3を有するケーシングを形成し、本体1に入口4と出口通路5と出口6を形成し、蓋2に出口通路5に連通する第2出口通路7を形成する。弁室3の下部側壁に排水弁口10を開けた排水弁座9を取り付け、弁室3内に排水弁口10を開閉するフロート11を自由状態で収容する。蓋2に第2弁口13を開けた第2弁座12を取り付け、第2弁口13の出口6側に第2弁口13を開閉する弁部材14を配置する。弁部材14の下面に操作棒16とフロート受け17から成る操作部材を固着する。案内棒15の周囲に弁部材14を閉弁方向に付勢するバネ20を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】本体1と蓋2で内部に弁室3を有するケーシングを形成し、本体1に入口4と出口通路5と出口6を形成し、蓋2に出口通路5に連通する第2出口通路7を形成する。弁室3の下部側壁に排水弁口10を開けた排水弁座9を取り付け、弁室3内に排水弁口10を開閉するフロート11を自由状態で収容する。蓋2に第2弁口13を開けた第2弁座12を取り付け、第2弁口13の出口6側に第2弁口13を開閉する弁部材14を配置する。弁部材14の下面に操作棒16とフロート受け17から成る操作部材を固着する。案内棒15の周囲に弁部材14を閉弁方向に付勢するバネ20を配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気使用装置や蒸気輸送管に発生する復水を系外に自動的に排出するスチームトラップに関し、特に弁室内に配置したフロートによって排水弁口を開閉するフロート式スチームトラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
フロート式スチームトラップは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する排水弁口を弁室下部に形成し、排水弁口を開閉するフロートを弁室内に収容したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のフロート式スチームトラップの開弁は、排水弁口の面積と、この弁口面積に作用する弁室内の圧力との積以上の開弁力がフロートに作用することにより行なわれる。すなわち、弁口面積が一定であっても弁室内の圧力が高くなるとそれだけ大きな開弁力が必要となる。したがって、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなると、開弁力が不足して開弁できない状態となってしまう問題点があった。また排水弁口から排出できる復水量には限るがあるので、多量の復水を排出するためには時間が掛かる問題点があった。
【0004】
従って、本発明の技術的課題は、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁できると共に、多量の復水を素早く排出できるフロート式スチームトラップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する排水弁口を弁室下部に形成し、排水弁口を開閉するフロートを弁室内に収容したものにおいて、弁室と出口を連通する第2弁口を弁室上部に形成し、第2弁口を開閉する弁部材を第2弁口の出口側に弾性部材で閉弁方向に付勢して配置し、第2弁口を貫通して配置した操作部材を弁部材に連結し、浮上したフロートで操作部材を介して弁部材を開弁方向に付勢することを特徴とするフロート式スチームトラップにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
弁部材は弁室内の圧力が使用最高圧力に達するまでは弾性部材の付勢力により第2弁口を閉止している。この状態において、フロートは弁室内の液面と共に浮上降下して排水弁口を開閉する。弁室内に流入してくる復水が多いとフロートはより上方に浮上し、操作部材を介して弁部材を開弁方向に付勢して第2弁口を開口する。これにより、多量の復水を排水弁口と第2弁口から素早く排出する。弁部材は弁室内の圧力が使用最高圧力に達すると弾性部材の付勢力に抗して第2弁口を開口する。これにより、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁する。
【0007】
【実施例】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。本実施例はフリーフロート式スチームトラップに適用したものである。
本体1に蓋2をボルトで締結して内部に弁室3を有するケーシングを形成する。本体1に入口4と出口通路5と出口6を形成する。蓋2に出口通路5に連通する第2出口通路7を形成する。
【0008】
弁室3の下部側壁に排水弁座9を取り付け、排水弁座9に開けた排水弁口10によって弁室3を出口通路5を介して出口6に連通する。弁室3内に排水弁口10を開閉する中空球形のフロート11を自由状態で収容する。蓋2に第2弁座12を取り付け、第2弁座12に開けた第2弁口13によって弁室3を第2出口通路7から出口通路5を介して出口6に連通する。
【0009】
第2弁口13の出口6側に第2弁口13を開閉する弁部材14を配置する。弁部材14の上面に案内棒15を固着し、弁部材14の下面に操作棒16を固着し、操作棒16の下端にフロート受け17を固着する。案内棒15の上部は蓋2にねじ結合したプラグ18の案内孔19を上下に摺動する。操作棒16とフロート受け17とで操作部材を形成する。案内棒15の周囲で弁部材14とプラグ18の間に弾性部材としてのコイル状のバネ20を配置して弁部材14を閉弁方向に付勢する。
【0010】
弁部材14は弁室3内の圧力が使用最高圧力に達するまではバネ20の付勢力により第2弁口13を閉止している。この状態において、フロート11は弁室3内の液面と共に浮上降下して排水弁口10を開閉する。弁室3内に流入してくる復水が多いとフロート11はより上方に浮上し、フロート受け17と操作棒16を介して弁部材14を開弁方向に付勢して第2弁口13を開口する。これにより、多量の復水を排水弁口9と第2弁口13から素早く排出する。弁部材14は弁室3内の圧力が使用最高圧力に達するとバネ20の付勢力に抗して第2弁口13を開口する。これにより、弁室3内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁する。
【0011】
【発明の効果】
本発明は下記の特有の効果を生じる。
上記のように本発明によれば、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁できるので、フロート等の損傷を防止できる。また多量の復水を素早く排出できるので、蒸気使用装置の生産性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフロート式スチームトラップの断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋
3 弁室
4 入口
6 出口
9 排水弁座
10 排水弁口
11 フロート
12 第2弁座
13 第2弁口
14 弁部材
16 操作棒
17 フロート受け
20 バネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気使用装置や蒸気輸送管に発生する復水を系外に自動的に排出するスチームトラップに関し、特に弁室内に配置したフロートによって排水弁口を開閉するフロート式スチームトラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
フロート式スチームトラップは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する排水弁口を弁室下部に形成し、排水弁口を開閉するフロートを弁室内に収容したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のフロート式スチームトラップの開弁は、排水弁口の面積と、この弁口面積に作用する弁室内の圧力との積以上の開弁力がフロートに作用することにより行なわれる。すなわち、弁口面積が一定であっても弁室内の圧力が高くなるとそれだけ大きな開弁力が必要となる。したがって、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなると、開弁力が不足して開弁できない状態となってしまう問題点があった。また排水弁口から排出できる復水量には限るがあるので、多量の復水を排出するためには時間が掛かる問題点があった。
【0004】
従って、本発明の技術的課題は、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁できると共に、多量の復水を素早く排出できるフロート式スチームトラップを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する排水弁口を弁室下部に形成し、排水弁口を開閉するフロートを弁室内に収容したものにおいて、弁室と出口を連通する第2弁口を弁室上部に形成し、第2弁口を開閉する弁部材を第2弁口の出口側に弾性部材で閉弁方向に付勢して配置し、第2弁口を貫通して配置した操作部材を弁部材に連結し、浮上したフロートで操作部材を介して弁部材を開弁方向に付勢することを特徴とするフロート式スチームトラップにある。
【0006】
【発明の実施の形態】
弁部材は弁室内の圧力が使用最高圧力に達するまでは弾性部材の付勢力により第2弁口を閉止している。この状態において、フロートは弁室内の液面と共に浮上降下して排水弁口を開閉する。弁室内に流入してくる復水が多いとフロートはより上方に浮上し、操作部材を介して弁部材を開弁方向に付勢して第2弁口を開口する。これにより、多量の復水を排水弁口と第2弁口から素早く排出する。弁部材は弁室内の圧力が使用最高圧力に達すると弾性部材の付勢力に抗して第2弁口を開口する。これにより、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁する。
【0007】
【実施例】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。本実施例はフリーフロート式スチームトラップに適用したものである。
本体1に蓋2をボルトで締結して内部に弁室3を有するケーシングを形成する。本体1に入口4と出口通路5と出口6を形成する。蓋2に出口通路5に連通する第2出口通路7を形成する。
【0008】
弁室3の下部側壁に排水弁座9を取り付け、排水弁座9に開けた排水弁口10によって弁室3を出口通路5を介して出口6に連通する。弁室3内に排水弁口10を開閉する中空球形のフロート11を自由状態で収容する。蓋2に第2弁座12を取り付け、第2弁座12に開けた第2弁口13によって弁室3を第2出口通路7から出口通路5を介して出口6に連通する。
【0009】
第2弁口13の出口6側に第2弁口13を開閉する弁部材14を配置する。弁部材14の上面に案内棒15を固着し、弁部材14の下面に操作棒16を固着し、操作棒16の下端にフロート受け17を固着する。案内棒15の上部は蓋2にねじ結合したプラグ18の案内孔19を上下に摺動する。操作棒16とフロート受け17とで操作部材を形成する。案内棒15の周囲で弁部材14とプラグ18の間に弾性部材としてのコイル状のバネ20を配置して弁部材14を閉弁方向に付勢する。
【0010】
弁部材14は弁室3内の圧力が使用最高圧力に達するまではバネ20の付勢力により第2弁口13を閉止している。この状態において、フロート11は弁室3内の液面と共に浮上降下して排水弁口10を開閉する。弁室3内に流入してくる復水が多いとフロート11はより上方に浮上し、フロート受け17と操作棒16を介して弁部材14を開弁方向に付勢して第2弁口13を開口する。これにより、多量の復水を排水弁口9と第2弁口13から素早く排出する。弁部材14は弁室3内の圧力が使用最高圧力に達するとバネ20の付勢力に抗して第2弁口13を開口する。これにより、弁室3内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁する。
【0011】
【発明の効果】
本発明は下記の特有の効果を生じる。
上記のように本発明によれば、弁室内の圧力が使用最高圧力よりも高くなった場合に開弁できるので、フロート等の損傷を防止できる。また多量の復水を素早く排出できるので、蒸気使用装置の生産性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフロート式スチームトラップの断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 蓋
3 弁室
4 入口
6 出口
9 排水弁座
10 排水弁口
11 フロート
12 第2弁座
13 第2弁口
14 弁部材
16 操作棒
17 フロート受け
20 バネ
Claims (1)
- ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する排水弁口を弁室下部に形成し、排水弁口を開閉するフロートを弁室内に収容したものにおいて、弁室と出口を連通する第2弁口を弁室上部に形成し、第2弁口を開閉する弁部材を第2弁口の出口側に弾性部材で閉弁方向に付勢して配置し、第2弁口を貫通して配置した操作部材を弁部材に連結し、浮上したフロートで操作部材を介して弁部材を開弁方向に付勢することを特徴とするフロート式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002235876A JP2004076831A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | フロート式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002235876A JP2004076831A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | フロート式スチームトラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004076831A true JP2004076831A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32020244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002235876A Pending JP2004076831A (ja) | 2002-08-13 | 2002-08-13 | フロート式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004076831A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069934A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Tlv Co Ltd | フロート式ドレントラップ |
JP2008286241A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2011190887A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2011190886A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2020070853A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社テイエルブイ | 排気機構を有するスチームトラップ |
-
2002
- 2002-08-13 JP JP2002235876A patent/JP2004076831A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008069934A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Tlv Co Ltd | フロート式ドレントラップ |
JP2008286241A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2011190887A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2011190886A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
JP2020070853A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社テイエルブイ | 排気機構を有するスチームトラップ |
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