JPH0246056B2 - - Google Patents

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JPH0246056B2
JPH0246056B2 JP58122063A JP12206383A JPH0246056B2 JP H0246056 B2 JPH0246056 B2 JP H0246056B2 JP 58122063 A JP58122063 A JP 58122063A JP 12206383 A JP12206383 A JP 12206383A JP H0246056 B2 JPH0246056 B2 JP H0246056B2
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JP
Japan
Prior art keywords
vinylon
styrene
fiber
smc
mat
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58122063A
Other languages
English (en)
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JPS6013511A (ja
Inventor
Tatsuo Komatsu
Shosuke Higashimori
Sadaji Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP58122063A priority Critical patent/JPS6013511A/ja
Publication of JPS6013511A publication Critical patent/JPS6013511A/ja
Publication of JPH0246056B2 publication Critical patent/JPH0246056B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシートモールデイングコンパウンド
(以下SMCと略記する)を改良するためのビニロ
ンマツトに関する。
周知のように、SMCは、不飽和ポリエステル
樹脂を充てん剤、着色剤、内部離型剤、硬化剤、
増粘剤等と共にガラス繊維とあわせ、ポリエチレ
ンなどのフイルムで両面をカバーした後、フイル
ムの上から加圧し、前記混和物をガラス繊維へ含
浸させ、脱泡を行なわせ、所定の長さに巻き取つ
た後、適当な温度に保存して熟成して得られるも
のである。ここでガラス繊維は補強材として用い
られるのであるが、その流動分散性や成形後の製
品の耐衝撃性は必ずしも満足されるものでなく、
これらの点についての改善が望まれていた。
本発明は、SMC中へガラス繊維と共にビニロ
ン繊維(ポリビニルアルコール系合成繊維の日本
における総称名で、本明細書でも以下この名称を
用いる)を混入させることによつて、SMCの流
動分散性を向上させ補強材を製品各部へ隈無く分
散させると共にSMC製品の耐衝撃性等をも改善
したものである。
本発明者等は、上記の如き改善は、使用される
ガラス繊維に対してその重量でせいぜい30%以下
でよいことを認めた。
ところでビニロン繊維はガラス繊維の如く容易
に切断することができず、専用で高価な切断装置
を必要とし、このような切断装置を採用すること
は一般に仲々受入れ難い。しからばビニロン繊維
を例えば繊維製造メーカーで予め切断したものを
用いることも考えられるが、上記の如く少量のビ
ニロン繊維を均一に供給することは計量性の点で
問題がある。
本発明者はこのような点に鑑み、SMCを構成
する不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤がスチレン
であることに着目した。即ち、均一目付けのビニ
ロン繊維からなる不織状、紙状のシート状物(以
下マツトと記す)は比較的容易に製作できるの
で、このビニロン繊維からなるマツトをつくる際
に、ビニロン繊維を結びつけるバインダーをスチ
レンに可溶性のものを用いれば、該マツトは、ガ
ラス繊維と共に樹脂混合物とあわさることにより
その樹脂混合物中のスチレンによりマツトのバイ
ンダーが溶かされ、ビニロン繊維は結合を解かれ
て個々に分離できることに着目したものである。
即ち、本発明は繊度が0.1〜1000デニール、繊
維長2〜50mmであるポリビニルアルコール繊維80
〜97重量をスチレン可溶性の樹脂3〜20重量%を
バインダーとして用いて固定した緊度0.01〜0.30
g/cm3、目付け10〜500g/m2のシートモールデ
イングコンパウンド用ビニロンマツトである。
本発明はこのようにビニロンマツトのバインダ
ーをスチレン可溶性の樹脂とすることにより、
SMC製造に際して、補強材としてのビニロン繊
維は、仕込時は2次元シートとして工程通過性を
損なわず、SMCシート成形時の圧縮ロール又は
サイジングベルト通過時までにバインダーが溶解
し、ビニロン繊維はフイラメント又はチヨツプド
ストランドのかたちで樹脂液中に分散してゆくも
のであり、この本発明によりビニロン繊維の
SMC中への均一かつ容易な供給が可能となつた
ものである。
本発明においてビニロンマツトをつくる際のバ
インダーとなるスチレン可溶性の樹脂とは、例え
ばポリスチレンラテツクス、スチレン−アクリル
酸エステル共重合ラテツクス、スチレン−ブタジ
エン共重合ラテツクス等が挙げられるが、これに
限定されるものではない。またこの樹脂は、ビニ
ロンマツトの硬さ及びSMCシート成形時の通過
時間により接着剤を選定すれば良いが、SMC製
造工程における分散性の点でスチレン含有量の多
いラテツクスの使用が好ましい。又この樹脂のマ
ツト中での配合量は、ビニロンマツトとしてのシ
ート強力及びSMC製造中の分散性より総合的に
3〜20重量、ビニロン繊維が80〜97重量%となる
ように配合するのが良い。
ビニロン繊維の太さ(繊度)は0.1〜1000デニ
ール(dr)のものが使用可能であるが、1〜20dr
が好適である。細いと分散が不良になりやすく、
太いと目付量の多いマツトにしないと2次元シー
トが形成しにくくなる。繊維長は繊維の太さによ
り変るが2〜50mm、より好ましくは6〜20mmであ
る。繊維長が短いと分散は良好になるが製品の補
強効果を減ずる。又繊維長が長くなると補強効果
は増大するが繊維同志がからみ合い流動性が低下
し繊維の分散が不良となる。又ビニロン繊維の強
度は2.5〜14.0g/dのものが市販されているが、
補強材としての特性を発揮させるためには3.0
g/d以上のものが好ましい。また樹脂硬化後で
の樹脂とビニロン繊維との接着強力を上げること
により補強効果を高めるには、用いるビニロン繊
維として繊維表面を粗面化したものを使用するこ
ともできる。
上記素材を用いてのビニロンマツトの製造法と
しては、ビニロン繊維を常法で湿式抄紙し、その
まま、または乾燥したものにスチレン可溶性樹脂
を付着させ、乾燥してマツトとするか、通常の乾
式不織布法で吸引コンベヤ上にビニロン繊維を堆
積させシート化し、それにスチレン可溶性樹脂を
付着させ、乾燥させてマツトとしてもよい。
マツトの目付けは10〜500g/m2がよい。目付
けが10g/m2より少ないものはマツト強力が弱
く、SMC作成時の作業性が悪く好ましくなく、
また500g/m2より大きくなると、SMCシート中
のスチレン量ではシートを充分に濡らし得ないの
でバインダーを溶解できず本発明の目的を達し得
ない。
マツトの緊度は0.01〜0.30g/cm3が好ましい。
0.01g/cm3より小さいとマツト強力が弱く、
SMC作成時の作業性が悪く好ましくない。また
0.30g/cm3より大きくなるとスチレンのマツトへ
の浸透速度が遅くなり、SMC作成中にマツトが
分解しにくく好ましくない。
以上説明したように、本発明は、従来のSMC
を改良するためのビニロン繊維のSMC中への導
入を、ビニロン繊維をマツト化することにより、
計量性よく仕込むことが出来るようにし、しかも
従来法でのSMC製造工程に何ら特別な装置や大
がかりな改増を必要とすることなく実施できるよ
うにしたものであり、各SMC製造業者に容易に
受け入れられる途を開いたものであり、実用上の
効果は大きい。
実施例 1 単糸デニール2drあるいは6drのビニロン繊維を
用い、前者については繊維長3、6、9mmに切断
したものを、後者については3、6mmに切断した
ものをそれぞれ湿式抄紙し、ウエツトウエツブに
スチレンラテツクス(日本ゼオン(株)製商品名
Nipol LX303)を噴霧し、乾燥して目付120g/
m2、緊度0.11g/cm3のビニロンマツトをそれぞれ
得た。このマツトのビニロン繊維とスチレンラテ
ツクスとの重量比率は95:5であつた。
各ビニロンマツトを、通常のSMC製造工程に
おいて樹脂混合物とガラス繊維とをポリエチフイ
ルムでサンドイツチ状にはさみ込む工程へ送り込
み、以後常法により各SMCを製造した。この各
SMCを用い、金型内でプレスして得た各硬化試
験成形物はビニロン繊維によるパターンが浮き出
すことなく外観良好なものであつた。またこの成
形品は衝撃試験でガラス繊維単独補強の場合に比
べて性能が向上することを確認した。そして各試
験成形物の各所を破壊することによつてビニロン
繊維が充てん不良なく良好に分散していることを
確認した。
実施例 2 単糸デーニル6drのビニロン繊維をそれぞれ繊
維長3、6、12mmに切断したものと、また前記
6drのビニロン繊維を200本集めた(即ち総デニー
ル1200drとした)ストランドをストランド長6、
12、24、36、51mmに切断したもの、各々を用い、
空気流飛散により吸引コンベア上に堆積させて乾
式ウエブを作成し、これにスチレンブタジエンラ
テツクス(日本ゼオン(株)製Nipd LX415A)を噴
霧し、乾燥して目付150g/m2、緊度0.08g/cm3
のビニロンマツトをそれぞれ得た。それぞれのマ
ツトのビニロン繊維とスチレンブタジエンラテツ
クスとの重量比は88:12であつた。これらそれぞ
れのマツトをSMCに導入し、それを用いて各硬
化試験成形物をつくつた。各試験成形物は、本例
の場合は実施例1の場合に比べてビニロン繊維の
分散性がより優れていることがわかつた。そして
又特に、ストランド使いのマツトはストランド長
が51mmのものはやや分散性不良となるが36mmまで
のものは優れた分散性があることがわかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊度が0.1〜1000デニール、繊維長が2〜50
    mmであるポリビニルアルコール繊維80〜97重量%
    をスチレン可溶性の樹脂3〜20重量%をバインダ
    ーとして用いて固定した、緊度0.01〜0.30g/
    cm3、目付け15〜500g/m2のシートモールデイン
    グコンパウンド用ビニロンマツト。 2 ビニロンマツトのバインダーとして用いるス
    チレン可溶性の樹脂がスチレン含有ラテツクスで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のシートモールデイングコンパウンド用ビニロン
    マツト。
JP58122063A 1983-07-04 1983-07-04 シ−トモ−ルデイングコンパウンド用ビニロンマツト Granted JPS6013511A (ja)

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JP58122063A JPS6013511A (ja) 1983-07-04 1983-07-04 シ−トモ−ルデイングコンパウンド用ビニロンマツト

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JPS6013511A JPS6013511A (ja) 1985-01-24
JPH0246056B2 true JPH0246056B2 (ja) 1990-10-12

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JP58122063A Granted JPS6013511A (ja) 1983-07-04 1983-07-04 シ−トモ−ルデイングコンパウンド用ビニロンマツト

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