JPH0245908Y2 - - Google Patents

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JPH0245908Y2
JPH0245908Y2 JP14151885U JP14151885U JPH0245908Y2 JP H0245908 Y2 JPH0245908 Y2 JP H0245908Y2 JP 14151885 U JP14151885 U JP 14151885U JP 14151885 U JP14151885 U JP 14151885U JP H0245908 Y2 JPH0245908 Y2 JP H0245908Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は屋根板の支持が確実で、振動、衝撃
等による屋根板の不測の落下を防止し得るように
したピアノの屋根板開閉装置に関する。
〔従来の技術〕
従来からグランドピアノは第5図に示すように
ピアノ本体1の上面を構成する屋根板2の一側端
を側板3の上面に蝶番4を介して開閉自在に枢着
し、この屋根板2を演奏時に開くことによりピア
ノ本体1内に音がこもるのを防止すると同時に音
量の増大化を計つている。音量の調整は一般にピ
アノ本体1に上下方向に回動自在に配設された長
短2本の突上棒5によつて屋根板2の開き角度を
変えることにより行われる。
しかし、ピアノの演奏形態は、独奏、協奏、伴
奏と幅広く、また演奏場所もホール、スタジオ、
家庭と様々である。そのため演奏形態および演奏
場所に応じて最大の演奏効果を上げるためには、
屋根板2の開閉角度を2段階で調整しただけでは
不十分で、最近では3段階もしくはそれ以上に段
階的に調整し得るようにした屋根板開閉装置が
種々提案されるに至つている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来のこの種の屋根板開閉装置はい
ずれも第6図に示すように屋根板2の下面に取付
けた屋根皿6に突上棒5の先端を差し込んで屋根
板2を支持するものであるため、不測に手が当つ
たり、あるいはまた振動、衝撃等を受けると、突
上棒5が屋根皿6から外れ易く、そのため屋根板
2が落下して該屋根板2と側板3との間に手を挾
めたりし、思わぬ怪我をするとう不都合があつ
た。また、急激に落下すると、その衝撃によりピ
アノ本体1内のアクシヨン機構、ダンパー機構、
弦等に悪影響を及ぼすものである。
また、従来の屋根板開閉装置は音量の増大化を
目的とするため突上棒5を長く形成し、屋根板2
を比較的大きな開き角度で支持するものばかりで
あるため、特に声楽の伴奏等で小さな音量にした
い場合には適応できないという不都合があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係るピアノの屋根板開閉装置は上述
したような問題を解決すべくなされたもので、開
閉自在な屋根板の下面に配設されたアーム嵌合部
材と、このアーム嵌合部材に対応してピアノ本体
内に配設されたアームホルダーと、このアームホ
ルダーに上下方向に回動自在に配設されて通常は
ピアノ本体内に収納され、屋根板開成時に起立さ
れることにより前記アーム嵌合部材を受け止める
アームとを備え、このアームと前記アーム嵌合部
材のいずれか一方に雄型嵌合部を設け、他方には
この雄型嵌合部が嵌合する雌型嵌合部を設け、前
記アームホルダーに前記アームの屋根板支持角度
を設定するストツパ部を設けたものである。
〔作用〕
この考案においてはアーム嵌合部材とアームの
いずれか一方に雄型嵌合部を、他方に雌型嵌合部
を設け、これら両嵌合部を屋根板開成時において
互いに嵌合させるようにしているので、振動、衝
撃等によつては雄型嵌合部が雌型嵌合部より外れ
ることがなく、屋根板を確実に支持し、安全性を
向上させると共に屋根板の落下による屋根板、側
板、機構部品等の、破損、故障等を防止する。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
第1図はこの考案に係る屋根板開閉装置の一実
施例を示す正面図、第2図は同装置の側面図、第
3図はアームホルダーの平面図、第4図は屋根板
の重心位置と屋根板開閉装置の配設位置を示す屋
根板の平面図である。これらの図において、屋根
板2の下面で回動端部、つまり高音側端部にはア
ーム嵌合部材11が配設される一方、ピアノ本体
1を形成する側板3の内側面には屋根板2の開成
時に前記アーム嵌合部材11を選択的に受け止め
る長短2つのアーム13,14がアームホルダー
12を介して配設され、これらによつて屋根板開
閉装置10を構成している。
前記アーム嵌合部材11の表面中央には下方に
向つて突設された円柱状の雄型嵌合部16が一体
に設けられ、このアーム嵌合部材11の一側に
は、屋根板2の閉成時において第1図一点鎖線で
示すように前記側板3の上面に当接する緩衝部材
としてのゴムボタン17が配設されている。
前記アームホルダー12は金属板の折曲げ加
工、ダイカスト鋳造等によつて形成されることに
より、平板状の基板部12Aと、この基板部12
Aの前後端に対向して設けられ該基板部12Aと
それぞれ直交する一対のアーム支持部12B,1
2Cと、基板部12Aの上端に設けられ該基板部
12Aおよびアーム支持部12B,12Cに対し
てそれぞれ直交する水平なアーム嵌合部材受部1
2Dとを一体に有し、前記基板部12Aが側板3
の内側面に複数個の木ねじ18によつて、前記ア
ーム嵌合部材受部12Dの上面が前記側板3の上
面とほぼ面一になるよう固定されている。前記ア
ーム嵌合部材受部12Dは第3図に示すように平
面視略凸形形状に形成されることにより中央部が
両端部よりピアノ本体1の中央に向つて突出し、
かつこの中央部20には前記雄型嵌合部16が屋
根板2の閉成時において嵌合する嵌合部としての
孔19が形成され、両端部は前記各アーム13,
14の上方への回動を規制し屋根板支持角度を設
定するストツパ部21A,21Bを構成してい
る。
前記一対のアーム13,14は相似形で、縦方
向に長いU字形に形成され、その開放端部が前記
一対のアーム支持部12B,12C間に挿入位置
され、かつ前記各アーム支持部12B,12Cに
それぞれ配設された一対の軸22,23によつて
上下方向に回動自在に支持されている。これらの
アーム13,14は前記基板部12Aに沿つて通
常鉛直下方を指向することによりピアノ本体1内
に収納されており、屋根板2の開成時に前記スト
ツパ部21A,21Bに当接するまで上方に回動
されて起立することにより、ピアノ本体1の上方
に所定寸法突出し、そのU字底部13A,14A
で前記アーム嵌合部材11を下から受け止めるよ
うに構成されている。そして、前記U字底部13
A,14Aの中央には前記アーム嵌合部材11の
雄型嵌合部16が嵌合する雌型嵌合部としての嵌
合孔24,25がそれぞれ形成されている。ま
た、小さい方のアーム14は大きい方のアーム1
3の空間内に配設されている。
なお、前記側板3の内側面で前記アームホルダ
ー12の下方には、収納状態における各アーム1
3,14のU字底部13A,14Aを受け止める
フエルト等のクツシヨン部材28,29がそれぞ
れ配設されている。また、屋根板2は一般に前端
寄りにおいて前後に2分割されることにより屋根
前2Aと、屋根後2Bとからなり、屋根前2Aの
後端面が屋根後2Bの前端面に蝶番30を介して
表面側に折畳み自在に連結されている。
ここで、本実施例においては第4図に示すよう
に前記屋根板開閉装置10と、第5図および第6
図に示した突上棒5からなる従来の屋根板開閉装
置35とをピアノ本体1内に配設し、これら両装
置10,35を演奏形態、演奏場所等に応じて使
い分けるようにしている。
すなわち、本実施例による屋根板開閉装置10
は、音がピアノ本体1内にこもらない範囲で屋根
板2を小さな開き角度で支持することにより、小
さな音量が要求される声楽の伴奏を行う場合とか
一般家庭にて使用されるもので、そのためアーム
13,14は前記突上棒5より十分短かく形成さ
れている。一方、ホール、スタジオ等で独奏、協
奏等を行う場合は大きな音量が要求されるため、
この場合には従来の屋根板開閉装置35が使用さ
れ、屋根板2を大きく開かせる。屋根板開閉装置
35の取付箇所としては、従来と同様、屋根後2
Bの前端側右隅部に対応して配設され、屋根板開
閉装置10は屋根後2Bの右端部で前後方向中間
部に対応して配設される。屋根板2は第4図に示
すように右側面前端部が略S字状に湾曲形成され
て後端に至るほど左右の幅が小さくなつているた
め、屋根板開閉装置10は屋根板開閉装置35に
比べて屋根板2の重心位置Gにより近い部分を支
持する。
かくして、このように構成された屋根板開閉装
置10によれば、アーム13,14を選択的に起
こしてアーム嵌合部材11を受け止め、その雄型
嵌合部16を嵌合孔24または25に嵌合させる
ことで、屋根板2を所定の開き角度で支持するも
のであるため、手で屋根板2を持ち上げない限
り、雄型嵌合部16が嵌合孔24または25から
抜けることがなく、したがつて屋根板2を確実に
支持でき、振動、衝撃等により屋根板2が落下す
るのを防止する。また、アームホルダー12のス
トツパ部21A,21Bは各アーム13,14の
屋根板支持角度を設定するため、屋根板2を手で
支えながら下ろしていくと、雄型嵌合部16が嵌
合孔24または25に自然に嵌合する。したがつ
て、嵌合孔24または25が雄型嵌合部16と一
致するようにアーム13,14の角度を調整する
必要がなく、屋根板2のセツト操作が容易であ
る。また、屋根板2の閉成時においては、雄型嵌
合部16がアームホルダー12の孔19に嵌合し
てノツクピンの役目を果すため、輸送中の屋根板
2のずれを防止する。さらに、屋根板2は重心位
置Gに近い部分を支持されるため、たわみが軽減
される。さらに、アーム13,14を略U字状に
形成しているので、強度剛性が大きく、屋根板2
の重量に十分耐え得るものである。
なお、上記実施例は2本のアーム13,14を
用いて屋根板開閉装置10を構成した場合につい
て説明したが、この考案はこれに限らず、1本で
あつてもよくまた2本以上であつてもよく、更に
は種々の変更が可能で、例えばアームホルダー1
2をピアノ本体1内に横設されるフレーム上に配
設してもよい。
また、上記実施例はグランドピアノに適用した
が、アツプライトピアノ、電気ピアノ等にもその
まま使用し得るものである。
さらに、上記実施例はアーム嵌合部材11に雄
型嵌合部16を、アームホルダー12に嵌合部と
しての孔19を、そしてアーム13,14に雌型
嵌合部としての嵌合孔24,25をそれぞれ設け
たが、この逆、つまりアーム嵌合部材11に雌型
嵌合部を、アームホルダー12とアーム13,1
4に雄型嵌合部を設けてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案に係るピアノの屋
根板開閉装置は、屋根板下面にアーム嵌合部材を
配設し、屋根板開成時にアーム嵌合部材を受け止
め支持する上下方向に回動自在なアームをピアノ
本体内にアームホルダーを介して配設し、アーム
嵌合部材とアームに屋根板開成時において互いに
嵌合する雄型および雌型嵌合部を設けたので、屋
根板を確実に支持することができ、振動、衝撃等
を受けても雄型嵌合部が雌型嵌合部から抜け出す
ことがなく、したがつて屋根板の落下を防止し、
安全性を向上させることができる。また、アーム
ホルダーにアームの屋根板支持角度を設定するス
トツパ部を設けているので、屋根板を下げていく
だけで雄型嵌合部を雌型嵌合部に嵌合させること
ができる。その結果、屋根板を所定の開度に一度
の係止操作で確実にかつ迅速に係止でき、手の負
担を軽減し得る。また、構造が簡単で既存製品な
どにも簡単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る屋根板開閉装置の一実
施例を示す正面図、第2図は同装置の側面図、第
3図はアームホルダーの平面図、第4図は屋根板
の重心位置と屋根板開閉装置の配設位置を示す屋
根板の平面図、第5図は従来のグランドピアノの
一例を示す正面図、第6図は従来の突上棒受け構
造を示す一部破断正面図である。 1……ピアノ本体、2……屋根板、3……側
板、10……屋根板開閉装置、11……アーム嵌
合部材、12……アームホルダー、13,14…
…アーム、16……雄型嵌合部、19……孔(嵌
合部)、21A,21B……ストツパ部、22,
23……軸、24,25……嵌合孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開閉自在な屋根板の下面に配設されたアーム
    嵌合部材と、このアーム嵌合部材に対応してピ
    アノ本体内に配設されたアームホルダーと、こ
    のアームホルダーに上下方向に回動自在に配設
    されて通常はピアノ本体内に収納され、屋根板
    開成時に起立されることにより前記アーム嵌合
    部材を受け止めるアームとを備え、 このアームと前記アーム嵌合部材のいずれか
    一方に雄型嵌合部を設け、他方にはこの雄型嵌
    合部が嵌合する雌型嵌合部を設け、前記アーム
    ホルダーに前記アームの屋根板支持角度を設定
    するストツパ部を設けたことを特徴とするピア
    ノの屋根板開閉装置。 (2) アームホルダーは、屋根板閉成時においてア
    ーム嵌合部材の雄型もしくは雌型嵌合部が嵌合
    する嵌合部を備えていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のピアノの屋根
    板開閉装置。 (3) アームはU字形で、その両端部がアームホル
    ダーに軸を介して回動自在に軸支されているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    または第2項記載のピアノの屋根板開閉装置。
JP14151885U 1985-09-18 1985-09-18 Expired JPH0245908Y2 (ja)

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JPS6251389U JPS6251389U (ja) 1987-03-30
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