JPH0245449A - 光学活性化合物、その中間物、これらの製法及び液晶材料 - Google Patents

光学活性化合物、その中間物、これらの製法及び液晶材料

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JPH0245449A
JPH0245449A JP19444988A JP19444988A JPH0245449A JP H0245449 A JPH0245449 A JP H0245449A JP 19444988 A JP19444988 A JP 19444988A JP 19444988 A JP19444988 A JP 19444988A JP H0245449 A JPH0245449 A JP H0245449A
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JP19444988A
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Sadao Takehara
貞夫 竹原
Tadao Shoji
東海林 忠生
Hiroshi Ogawa
洋 小川
Noburu Fujisawa
宣 藤沢
Masashi Osawa
大沢 政志
Tamejirou Hiyama
桧山 為次郎
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
DIC Corp
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Sagami Chemical Research Institute
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、新規な光学活性化合物、その中間物、これら
の製法及び液晶材料に係り、特に応答性、メモリー性に
優れた強誘電性液晶表示用材料及びその原料に関するも
のである。
〔従来技術〕
液晶表示素子は、その優れた特徴(低電圧作動、低消費
電力、薄型表示が可能、明るい場所でも使用でき目がつ
かれない。)によって、現在広く用いられている。しか
しながら、最も一般的であるTN型表示方式では、CR
Tなどの発光型表示方式と比較すると応答が極めて遅く
、かつ印加電場を切った場合の表示の記憶(メモリー効
果)が得られないため、高速応答の必要な光シヤツター
プリンターヘッド、時分割駆動の必要なテレビ等の動画
面等への応用には多くの制約があり、適したものとは言
えなかった。
最近、メイヤーらにより強誘電性液晶を用いる表示方式
が報告され、これによるとTN型の100〜1000倍
という高速応答とメモリー効果が得られるため、次世代
の液晶表示素子として期待され、現在、盛んに研究、開
発が進められている。
強誘電性液晶の液晶相は、チルト系のカイラルスメクチ
ック相に属するものであるが、実用的には、その中で最
も低粘性であるカイラルスメクチックC(以下Sc”と
省略する)相が最も望ましい。
Sc“相を示す液晶化合物は、既に数多く合成され、検
討されているが、強誘電性表示素子として用いるための
条件としては、(イ)室温を含む広い温度範囲でSc”
相を示すこと、(ロ)良好な配向を得るために、Sc“
相の高温側に適当な相系列を存し、かつその螺旋ピッチ
が大きいこと、(ハ)適当なチルト角を有すること、(
ニ)粘性が小さいこと(ホ)自発分極がある程度大きい
こと、が好ましいが、これらを単独で満足するものは知
られていない。
このため、Sc”相を示す液晶化合物(以下、Sc”化
合物という。)は他の温度範囲でSc“相を示す液晶化
合物等と混合されてSc”相を示す液晶組成物(以下、
Scゝ液晶組成物という。)として用いられているが、
いずれにせよSc“相を示す液晶化合物としては粘性の
小さいことと、ある程度以上大きな自発分極を有するこ
とが、特に高速応答を実現するためには必要である。
また、化合物単独でSc“相を示さなくとも、カイラル
ドーパントとして他のスメクチックC(以下、Scとい
う。)相を示す液晶組成物(以下、Sc液晶組成物とい
う。)に添加することにより、Sc”液晶組成物として
用いることができるが、この場合にも上記(イ)〜(ホ
)と同様の性質を有するものが必要とされる。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、従来のSc”化合物は、その粘性及び自
発分極性において不十分であり、高速応答性の液晶材料
を提供するには問題があり、その改善が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、液晶材料に用いて自
発分極が大きく、かつ低粘性を示す光学活性化合物を提
供し、高速応答の可能な強誘電性液晶表示用材料の提供
を可能にすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、次の一般式(I
)で表わされる光学活性化合物を提供するものである。
(式中、R1は炭素数1〜1日のアルキル基又はアルコ
キシル基を表わし、lはO又は1を表わし、表わし、Z
は−coo−、−oco−又は単結合を表わしい)、R
2は炭素数1〜1日のアルキル基を表わし、Cゝは(S
)又は(1?)配置の不斉炭素を表わす。)また、この
−数式〔I〕の新規化合物のW遣方法、その中間物とそ
の製造方法、この新規化合物を用いた液晶材料を提供す
るものである。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明の一般式〔I〕の光学活性化合物は、液晶材料と
して用いた場合、特に自発分極性、粘性において特異な
性質を示すものである。この一般式〔I〕の化合物に類
似した化合物としては、−数式(1)においてm=1.
2が単結合であって、() 1(工Σ、(互Σ のいず
れもべφΣである化合物が特開昭62−198647号
公報において3例報告されている。しかしながら、この
公報には、その化合物の製法に関する具体的記述、特に
最も重要である光学活性部位の導入(例えば上I己一般
式(III)の化合物の製造方法)についての記述は全
くなく、相転移温度及び旋光度が記載されているにすぎ
ない0強誘電性液晶材料としての重要な物性である自模
分極、粘性、螺旋ピッチあるいは応答性等についても記
述はなく、本発明の一般式(I)で示される新規化合物
及びこれを用いた強誘電性液晶材料としての有用性につ
いては何も示唆されていない。
上記−数式(I)の化合物を製造するには、次の一般式
(n)で示される酸塩化物と、R’へ)ZiCOCZ 
 (IF) (式中、R1は炭素数1〜18のアルキル又はアルコキ
シル基を表わし、mは0又は1を表わし、(■Σわし、
2は−coo−、−oco−又は単結合を表わす。)次
の一般式(III)で示される光学活性なフェノール又
はナフトール誘導体 数1−18のアルキル基を表わし、じは(S)配置又は
(R)配置の不斉炭素原子を表わす。)とをピリジン等
の塩基性物質の存在下に反応させる。
ここで、−数式(II[)の光学活性なフェノール誘導
体あるいはナフトール誘導体も新規な化合物であり、次
のようにして製造される。
すなわち、−数式(III)において(互ΣがべφΣを
表わす一般式(■)゛ の場合には、−数式(TV)で示される2−(4−アル
コキシフェニル)プロペンM (式中、R”+:!メチ
ル基、エチル基等の低級アルキル基を表わす、)を例え
ば野依らの方法(J、Am、 Chen+、Soc、 
1087117(1986) )に従い、ルテニウム系
触媒を用いて不斉水素添加を行い、次いで、常法により
エステル化して、−数式(V)で示される光学活性な2
−(4−アルコキシフェニル)プロパンエステルとする
次に3臭化ホウ酸等を用いて、脱アルキル化を行い、−
数式(■)°の2−(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン酸エステルを得ることができる。
なお、原料の一般式(ff)のプロペン酸は例えば以下
のようにして合成できる。
例えばR3がメチル基の場合 については、4−ブロモアニソールを原料として、2−
メチル−3−n−ブチン−2−オールと、塩化パラジウ
ム−トリフェニルホスフィン錯体、及びヨウ化銅の存在
下に反応させて2−メチル−4−(4−メトキシフェニ
ル)−3−n−ブチン−2−オールを得る。これを水酸
化ナトリウムで処理して4−エチニルアニソールが得ら
れる。これに臭化水素を付加させてl−ブロモー1−(
4−メトキシフェニル)エテノを得る。次にオートクレ
ーブ中で、テトラキストリフヱニルホスフィンパラジウ
ムの存在下、−酸化炭素及びメタノールと反応させて、
2−(4−メトキシフェニル)プロペン酸メチルが得ら
れる。これを常法に従い加水分解して、上記式(■)゛
の化合物を得ることができる。
数式(Vl)で示される2−(2−(6−アルコキシナ
フチル))プロパン酸(式中、R3、(nΣは前記−数
式(IV)と同様である) を常法に従ってエステル化し、次いで脱アルキル化する
ことにより、得ることができる。
なお、−数式(Vr)の化合物は、例えばRコがCH3
で(S)配置のものがアルドリッチ社から市販されてい
る。
上記のようにして本発明の一般式〔I〕の化合物は製造
されるが、これに属する個々の具体的な化合物及び上記
−数式(I[I)等に属する個々の具体的中間物は、融
点、相転移温度、赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴ス
ペクトル、質量分析等の手段により確認することができ
る。
このようにして製造された本発明に係わる一般式〔I〕
の化合物の代表的なものの相転移温度を次の表に示す。
(この頁以下余白) (表中、Cは結晶相、SAはスメクチックA相、Scは
スメクチックC相、Sc”はカイラルスメクチックC相
、N“はカイラルネマチック相、■は等方性液体相をそ
れぞれ表わす。本は急冷下にN(ネマチック)相が確認
できるが、結晶化のため転移温度が測定できなかったこ
とを示す、)本発明の一般式〔I〕の化合物の優れた特
徴の一つとしては、自発分極が充分に大きいことを挙げ
ることができる。例えば後述の実施例1に示された3′
−フルオロ−4′−n−デシルオキシビフェニル−4−
カルボン酸4− C(S) −1−n−ブトキシカルボ
ニルエチル〕フェニルでは、転移点(Sc” →SA)
の10℃低温側で52 nC/ad、20℃低温側で6
1 nC/c++!という大きな値であり、これは、液
晶における不斉源として最もよく用いられる(S)−2
−メチルブタノール由来のSc”化合物と比較すると1
0倍以上の大きさであ名。
さらに優れた特徴のひとつとして、粘度が小さいことを
挙げることができる。例えば後述の実施例1の化合物を
用いて作成した表示用セルは、電界強度to Vp−p
/μm (50Hz)の印加で、72μ秒(30℃) 
(Ps 69 nC/cnl  )という高速応答を示
シた。先に本発明者らが、特願昭62−198152号
明細書で示した化合物である3′−フルオロ−4−n−
デシルオキシビフェニル−4−カルボン酸4−〔(S)
−1−n−へキシルオキシカルボニルエトキシ〕フェニ
ルでは、その自発分極は転移点の20℃低温側で110
 nC/ciとさらに大きいにもかかわらず、同一条件
による応答性は176μ秒(Ps 130nC/圃つ6
と倍以上遅いものであった。これらのことから、後述の
実施例1の化合物の粘性が1)4以下と極めて小さいこ
とを示している。このように、大きな自発分極を有しな
がら、粘性の低いSc”化合物は、これまで知られてい
ない。
本発明の一般式〔I〕の化合物は単独でも用いられるが
、液晶組成物に添加しても用いられる。
この−数式([)の化合物を含む液晶組成物は、−数式
(I)の化合物の少なくとも1種と、この−数式(I)
の化合物以外の液晶化合物または液晶組成物とからなる
ものであって、特に強誘電性表示素子として用いる場合
には、−数式〔I〕の化合物以外の物質としては、主成
分としてSc相を示すカイラルでない液晶化合物(以下
、Sc化合物という。)あるいは組成物と、少量成分と
して他のカイラル化合物からなる組成物が望ましい。ま
たネマチック液晶に少量添加することにより、TN液晶
として、いわゆるリバースドメインの防止、あるいはS
TN液晶としての用途に用いることもできる。
本発明の一般式(1)で示される化合物を混合して用い
るときは、カイラルドーパントとして、さらに粘性の小
さいカイラルでないSc液晶組成物と混合して、Sc”
液晶組成物として用いるのが効果的である。−数式〔I
〕の化合物は充分大きな自発分極を有しているので、カ
イラルでないSc液晶組成物中に10%以上添加すれば
、組成物にある程度の自発分極を誘起し、高速応答が可
能である。後述の実施例2の化合物の如く、単独ではS
c”相を示さないものであっても、この目的には同様に
用いることができる。
本発明の一般式(1)で示される化合物をドーピングす
るSc液晶組成物として用いるべきSc化合物としては
、例えば、下記−数式(A)で表わされるようなフェニ
ルベンゾエート系化合物や一般式(B)で表わされるピ
リミジン系化合物をあげることができる。
(式中、R”びRbは直鎖または分枝のアルキル基、ア
ルコキシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイル
オキシ基、またはアルコキシカルボニルオキシ基を表わ
し、同一であっても異なっていても良い。) また、−数式(^)、(B)を含め、−数式(C)で表
わされる化合物も同様の目的に使用することができる。
もよい。Z”は−COO−、−0’GO’−、−C1h
O−1−0CHz−1−CHzCIh 、−C5i−C
−1または単結合を表す。)また、Sc相の温度範囲を
高温域に拡大する目的には、−数式(D)で表すわされ
る3環型化合物を用いることができる。
(式中、R′″  ahは一般式Aと同様であり、へ下
Σと同様であって同一であっても異なっていてもよく、
2′″、Zbは前記−数式(C)のz”と同様であって
、同一であっても異なっていてもよい。) これらの化合物は混合してSc液晶組成物として用いる
のが効果的であるが組成物としてSc相を示せばよいの
であって、個々の化合物については、必ずしもSc相を
示す必要はない。
こうして得られたSc液晶組成物に本発明の一般式 (
1)で示される化合物、及び必要とあれば、他の光学活
性化合物をカイラルドーパントとして加えることにより
、容易に室温を含む広い温度範囲で Sc”相を示すよ
うな液晶組成物を得ることができる。
本発明の一般式〔I〕の化合物からなる液晶化合物、あ
るいはこれを他の上記Sc化合物あるいはSc液晶組成
物にドーピングして得られた液晶組成物は2枚の透明ガ
ラス電極間に1〜20μ−程度の薄膜として封入するこ
とにより、表示用セルとして使用できる。良好なコント
ラストを得るためには、均一に配向したモノドメインと
する必要がある。このために多くの方法が・試みられて
いるが、液晶材料として□は、等方性液体相(I )−
>カイラルネマチック和□<c>L4>スメクチックA
相(S、)今カイラルスメクチックC相(Sc” ) 
という相系列を示し、かつN′″相、およびSc”相、
特にN0相における′螺旋ピッチを大きくしたものが、
良好な配向性を示すことが知られている。螺旋ピンチを
大きくするには、互いに捩れの向きが逆のカイラル化合
物を適量混合すればよいわけであるが、その際、自発分
極が、打ち消し合わないよう注意する必要がある0本発
明の一般式(■)化合物は、C1の絶対配置が(S)の
場合、螺旋の巻き方向は右で自発分極の極性は十である
。従って、例えば、 を有する化合物の如く、左巻きで自発分極が十の化合物
と混合することにより、自発分極を小さくすることなく
、螺旋のピッチを大きくすることができる。−数式(I
)化合物がN相に誘起する螺旋ピッチの温度による変化
は小さいので、その調整も容易である。
さらに、本発明の一般式〔I〕の化合物の特徴として、
チルト角が大きいことが挙げられる。後述の実施例1の
化合物では転移点の20°低温側で、33° と大きい
値を示す。一般に[−N” −Sc′″あるいはI  
Sc“の相転移を示す化合物ではチルト角は大きい値を
示すが、−数式([)の化合物のようにS、を有する化
合物ではチルト角が30゜以上のものはほとんど知られ
ていない。ゲストホスト型の表示を行なうにはチルト角
が大きいことが望ましいわけであるが、Sc”相の高温
部にSA相を持たない場合は配向性が低下してしまう。
その点で本発明の化合物(1)は有利である。
なお、上記−数式(1)(ff)(I[r)において、
Rが炭素数1〜18のアルコキシカルボニル基、アルキ
ルカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニル−CHz
CHz−2−CミC−を表わした化合物、さらにこれら
とこれらのほかの上記した基と組み合わせ、上記した如
く構成した化合物も新規@iJ質として例示でき、上記
、に準じて製造、使用することもできる。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説明するが、
勿論、本発明の主旨、及び適用範囲はこれらの実施例に
より制限されるものではない。
なお、化合物の構造は核磁気共鳴スペクトル(NMR)
 、及び赤外吸収スペクトル(II?) 、マス゛スペ
クトル(MS)により確認した。相転移温度の測定は温
度調節ステージを備えた偏光顕微鏡、及び示差走査熱量
計(DSC)を併用して行なった。 II?における(
KBr)は錠剤成形により(neat)は液膜による測
定を表す、NMRニおけル(CDCA 3)、(Ccl
、)は溶媒を、Sは1重線、dは2重線、tは3重線、
qは4重線をmは多重線を、broadは幅広い吸収を
表し、Jはカップリング定数を表す。MSにおける門1
は親ピークを表わし、()内の数値はそのピークの相対
強度を表わす。また、温度は℃を表わす。組成物中にお
ける%はすべて重量%を表わす。
〔実施例1〕 l−1,−数式(1)に属する化合物の合成3゛−フル
オロ−4′−〇−デシルオキシビフェニルー4カルボン
酸4− ((S)−1−(n−ブトキシカルボニル)エ
チル〕フェニル (r−1) を以下のように合成する。まず、中間物を次のように合
成する。
1−1−1.  中間物の合成 (a)中間物(S)−2−(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン酸n−ブチル(−数式(■)°に属する化合物
)の合成。
この化合物を以下の工程で合成する。
2−メチル−4−(4−メトキシフェニル)−3−ブチ
ン−2オール ル 4−エチニルアニソール ル 1−フロモー1−(4−メトキシフェニル)エテノφ 2−(4−メトキシフェニル)プロペン酸メチル2−(
4−メトキシフェニル)プロペン酸(−形式■に属する
化合物) ↓ (S)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン酸n−
ブチル(−数式■に属する化合物) ↓ (S)−2−(4〜ヒドロキシフエニル)プロパン酸n
−ブチル 以下上記(a)−1〜(a) −7の化合物の具体的な
合成法について説明する。
(a)−1の化合物の合成 4−フ′ロモアニソール26g (139a+mol)
 、2−メチル−3−ブチン−2−オール17.5g 
 (208mnol) 、ジクロロビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム、PdC1z(PPhz)g 
850mg (1,2mmol) 、ヨウ化第−銅〜2
40 Qr (1,26mmof )をジエチルアミン
230tall中で134時間加熱還流した。ジエチル
アミンを減圧上留去した後エーテル1505m!を加え
、不溶物をセライトで濾過した。エーテル50 mで3
回洗滌し、濾液をあわせて、飽和食塩水で洗滌後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、エーテルを留去し、濃縮残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラブイ−で精製して(溶
媒、ヘキサン/酢酸エチル4/1混合系)2−メチル−
4−(4−メトキシフェニル)−3−ブチン−2−オー
ル23:8gを得た。(収率90%)この化合物の同定
データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)の吸収波数
(cn+−’) 、括弧内は対応する官能基を示す。
3450 (Oil)、 3000.2050 (CC
)、 1605゜1510、1435.1360.12
90.1250.11?0.1105゜1025、96
0.900.830.760.620.550.530
.470■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR(CDC1
3)の測定値。
61.6 (s、  61 )、  2.1  (S、
  IH)、  3.8(s、  3)1)。
6.5 (d、  J=10 Hz、2H)、  7.
3(d、  J−10Hz、2H)■ 質量分析(MS
)の測定値 m / z=190 (M” 、 9.2 ) 、 1
75 (56,8)、 43(a)−2の化合物の合成 2−メチル−4−(4−メトキシフェニル)−3−ブチ
ン−2−オール((a )−1の化合物)20g (1
05mo+of)及び水酸化ナトリウムlOg (25
0mmol)をトルエン25O1IIl中で14時間加
熱還流した。水1OOII+1で3回洗滌後、トルエン
を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒
、ヘキサン/酢酸エチル5/1混合系)の後減圧蒸溜)
95℃/18mmHg)を行なって4−エチニルアニソ
ール9.6gを得た。(収率69%) この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(neat法)の吸収波数(
(J−リ、括弧内は対応する官能基を示す。
3300  (CミC1()、  2120  (Cミ
C)、  1610. 1510. 1470゜144
0、1290.1250.1170.1110.103
0.830,540■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR
(CDCh )の測定価。
62.95 (s、 IH)、 3.8 (s、 3H
)、 6.8 (d、 J=9 Hz、 2H)、  
δ7.((d、 J=9 Hz、 28)(a) −3
の化合物の合成 4−エチニルアニソール((a)−2の化合物)9.5
 g(72rsraol )を塩化メチレン120a+
J!に溶解し、これに乾燥臭化水素ガスを吹き込みなが
ら、2時間室温で攪拌した。減圧下、塩化メチレンを留
去し、乾燥エーテル20mfを加え、再度減圧上濃縮し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、ヘキ
サン/酢酸エチル4/1混合系)で精製して、1−ブロ
モ−1−(4−メトキシフェニル)エテノ10.4gを
得た。(収率68%) この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)の吸収波数
(cll−’) 。
2970、1605.1570.1505.1460.
1440.1410゜1305、1250.1180.
1120.1060.1020.875.830゜74
0、640.590.545.480■ 核磁気共鳴ス
ペクトル(NMR(CDC1s )の測定植。
δ3.8 (s、 3)1 )、  5.6 (d、 
 J=2 Hz、 IH)。
6.0 (d、 J=2 Hz、 Il+)、  6.
8 (d、 J=8 Hz。
2H)、  7.5 (d、 J=8 Hz、 2H)
■ 質量分析(MS)の測定値 m / z= 214 (M” (Br” )、12.
4 L 212(M’ 。
12.6)  135(15,2)、 133(100
)、 118(11,1)、 90(13,2)。
89(12,1)、 77(11,7)、 63(12
,0)(a)−4の化合物の合成 100m6オートクレープ中に、1−ブロモ−1−(4
メトキシフエニル)エテノ((a)−3の化合’Jh)
 2.4g (11mmol )テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム、Pd(PPh:+)n、
 550mg (0,48mmoりトリエチルアミン1
.4mj?、メタノール 15m7!、テトラヒドロフ
ラン13m2を加え、−酸化炭素30気圧下、80℃で
35時間反応させた。反応液にエーテル100m1!、
飽和食塩水100m/を加え、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル・4:1混合系
)で精製して、2(4−メトキシフェニル)プロペン酸
メチル1.83gを得た。(収率85%) この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(nea を法)の吸収波数
(ロー1)。
2960、1725.1610.1510.1440.
 1290.1250゜1200、117(1,109
0,1030,840■ 核磁気共鳴スペクトル(NM
R(CDCl2)の測定値。
63.8 (s、 38 L 5.8 (d、 J=1
.2 Hz、 LH)。
6.2 (d、 J=1.2 Hz、 LH)、 6.
8 (d、 J=9 Hz+ 2H)。
7.3 (d、 J=9 Hz、 2M)■ 質量分析
(MS)の測定値 m/z =192 (M” 、 81.7 )、133
(100)、118(13,5)89 (14,7)、
 77(12,2)、 63(13,8)(a) −5
−の化合物の合成 2−(4−メトキシフェニル)プロペン酸メチル((a
)−4の化合物0.85g (9,6mmol)をアセ
トン20a+j!に溶解し゛、0℃に冷却した。2M水
酸化カリウム水溶液8Illを滴下し、室温まで徐々に
温度を上げ、さらに4時間攪拌した。水2On+1!、
ヘキサン25mJ、エーテル25nj!を加え、有機層
を除去した。水層に叶塩酸39m!、エーテル100m
Jを加え、エーテル層を濃縮して2−(4−メトキシフ
ェニル)プロペン酸1.71gを得た。(収率99%)
■ 赤外線吸収スペクトル(neat法)の吸収波数(
cm−’)。括弧内は対応する官能基を示す。
3000、1680 (C=0)、 1610.151
0.1430.1300゜1250、 1220. 1
180. 1030.960.840.810.640
゜620、580 ■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR(CDC13)の測
定値。
63.8 (s、 3H)、 5.95 (d、 J=
1.1 Hz、 It()。
6.44 (d、 J=1.I H2,LH)、 6.
90 (d、J=12 Hz、 2H)。
7.38 (d、 J=12Hz、 2H)、 10.
5〜11.0(broad、 II)(a)−6の化合
物の合成 2−(4−メトキシフェニル)プロペンH((a)−5
の化合物)1.35g、(Ru−(S)−(−)−bi
nap ) (OAc)z34.6mg(0,0411
1mo! ) 、及びメタノール20m6を100mj
!オートクレーブ中で、水素120気圧下、室温で14
時間反応させた。メタノールを減圧上留去してエーテル
20m7!を加え、シリカゲルショートカラムで不純物
を除去した。エーテルを留去して得られた残渣((S 
) −2−(4−メトキシフェニル)プロパン酸である
)に1−ブタノール4m1zベンゼン10 mβ、硫酸
2滴を加え、1時間加熱還流した。水30I111、エ
ーテル50mj2を加え、有機層を濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒、ヘキサン(酢酸エチ
ル4/1混合系)で精製して、油状の(S )−2−(
4−メトキシフェニル)プロパン酸n−ブチル1.50
gを得た。(収率84%) シフト試薬(Eu (hfc) z)を用い、核磁気共
鳴スペクトル法でその光学純度を測定したところ、92
%eeであった・ この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(neat法)の吸収波数(
am−’)。
2980、1735.1615.1520.1460.
1305.1250゜1205、1170.1035.
835.790■ 核磁気共鳴スペクトル(NMf? 
<CDClよ)の測定値。
δ0.88 (broad t、 J=6 Hzs 3
1)、  1.07〜1.70 (m、 4H)、 1
.4 (d、J−7Hz、 3H)、 3.5(q。
J=7 Hz、 IH)、  3.7(s、 3H)、
 3.97 (t、 J−6H2゜2H)46.7 (
d、 J=8 Hz、 2H)、 7.1 (d、 J
−8Hz。
2■) ■ 質量分析(MS)の測定値 ta/z =236 (M” 、 9.4 )、 13
6(9,9>、  135(100)、  105(5
,5)、 91  (5,8)、 29 (6,0)■
 元素分析 C+Jh。0.として計算値: C71,16%、H8
,53(%)、実測値: C71,04%、 H8,6
8%。
(a)−7の化合物の合成 (S)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン酸n−
ブチル((a)−6の化合物)1.5 g (6,4a
+mol)を塩化メチレン5Illに溶解し、−50℃
に冷却した。
三臭化ホウ素のIM塩化メチレン溶液10mm!をゆっ
くり滴下し、終了後徐々に温度を上げ、0℃で1時間攪
拌した。−78℃に冷却し、飽和食塩水40IIIIl
、エーテル50m1を加えた。有機層を濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒、ヘキサン(酢酸
エチル4 /1混合系)で精製して、(S ) −2−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸n−ブチル1.
17gを得た。(収率83%)シフト試薬(IEu(h
fc) s)を用い、核磁気共鳴スペクトル法でその光
学純度を測定したところ、86%eeであった・ この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBrBr法)の吸収波数
(CIll−9,括弧内は対応する官能基。
3430 (OH)、 2950.1695 (C=0
)、 1610.1590゜1510、1450.13
70.1335.1255.1210.11?0.10
90゜930、830.800.600.550■ 核
磁気共鳴スペクトル(NMR(CC1a )の測定値。
60.87  (broad t、 J=6 Hz、 
38)、 1.0〜1.1L(n、 4H)、 1.4
(d、J=7 Hz、 3H)、 3.5 (q、 J
=7 Hz。
18) 、4.0 (t、J=6 Hz、 2H)16
.27 (s、 IH)、6.57(d、J=8121
2H)、 6.97 (d、J=8 Hz、 2H)■
 質量分子(月S)の測定値 ta/z =222 (M” 、40.1 )、 12
2(39,6)。
121(100)、 103(19,3)、  91(
21,0)、 77 (30,1)。
57 (12,1)、 41(20,2)、 29 (
27,5)■ 元素分析 C+Jts(hとして計算値: C70,24%、 H
8,16%。実測値: C70,42%、 H8,28
%(b)  3’−フルオロ−4″−n−デシルオキシ
ビフェニル−4−カルボン酸塩化物の合成 特開昭62−178544号公報(特願昭61−180
14号)に記載されている方法により合成する。
1−1−2. (1−1)の化合物の合成上記山)の3
−フルオロ−4’−n−デシルオキシビフェニル−4−
カルボン酸塩化物180 ml  (0,48mmol
)及ヒ(S)−2(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
酸n−ブチル((a)−7の化合物) 110 mg 
(0,50+++mol)を塩化メチレン5tallに
溶解し、ピリジン0.1s IIを加え、3時間加熱還
流した。放冷後エーテル501IIlを加え、10%塩
酸水、水、飽和食塩水で順次法螺した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶媒:ヘキサン−クロロホルム混合系)
で精製し、さらにエタノールから再結晶して上記(1−
1)化合物の結晶98■を得た。その相転移温度を以下
に記す。
60℃  (C−SS ) 56.5℃ (SA=S♂) 70.5℃ (S、:f、) この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBrBr法)の吸収波数
(am−’ )、括弧内は対応する官能基。
1750 (C=0 )、 1620.1530.14
80.1325゜1290、1220.1150.10
95.1030.885.860.775■ 核磁気共
鳴スペクトル(NMR(CDCl 3 ’)の測定値。
60.8〜1.0 (ta、 6H)、 1.1〜2.
0 (ta、 20H)。
1.50 (d、 3H)、 3.70 (q、 IH
)、 3.95〜4.2(m、 4H)。
6.9〜8.3 (s、 IIH) 1−2.液晶化合物及び液晶組成物としての利用(a)
液晶化合物としての利用 上記(1−1)の化合物を75℃に加熱して等方性液体
とし、厚さ2.4μ鍋のスペーサーを介した2枚のガラ
ス透明電極(その内1枚にはポリイミドコーティング−
ラビング配向処理を施しである)間に充填した。このセ
ルに30℃で24V 、 50Hzの矩形波を印加し、
その透過光強度を測定したところ72μ秒という高速応
答を示した。この時のチルト角は34度、自発分極は6
9 nC/−であった。
(b)液晶組成物としての利用 上記(I−1)の化合物33%及び上記本文中に(A)
で示したフェニルベンゾエート系化合物のうち、R” 
= a−C1oHtイR1′= n−CmHItOもの
4.5%、R” = n−CJ+q、Rb=  n−C
J13のもの4.5%、R” = n−(1:an、7
、Rh= n−clJ!+のもの4.0%、R” = 
 R” = n−CJBOもの4.0%及び上記本文中
(B)で示したピリミジン系化合物のうち、R″′= 
n−C5Htt、R’ = 0(n−C+oHz+)の
もの10.5%、R” = n−C5H+t、R’ =
 0(n−CJ+q)のもの12%、R” = n−C
J+t、R’ = 0(n−CJ+t)のもの2.5%
、R” = n−CJ+v、R’ = 0(n−CJ+
、)のもの1%及び上記本文中に(D)で示した3原型
化合物゛の内、オロ)フェニル−5−(4−n−オクチ
ル)フェニルピリミジン) 23.5%からなる組成物
をiji製した。
この組成物は64.5℃以下でSc’″相を示し、室温
以下に長時間放置しても結晶化しなかった。また、82
.5℃までS、相を、84.5℃までN°相を示した。
この組成物を上記(a)の単独化合物と同様に配向性を
調べたところこの単独化合物に比べて良好な配向性を示
した。
〔実施例2〕 2−1.−数式(1)に属する化合物の合成4−(3−
フルオロ−4−n−オクチルオキシベンゾイルオキシ)
安息香酸4− ((S) −1−n−ブトキシカルボニ
ルエチル〕フェニル (I−2) を4−(3−フルオロ−4−n−オクチルオキシベンゾ
イルオキシ)安息香酸塩化物(特開昭63−44550
号(特願昭61−187807号)) に記載された方
法により合成)と、実施例1における上記(a)−7の
化合S (S ) −2−(4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸n−ブチルエステルから、実施例1の1−
1−2で述べた方法と同様にして合成した。この物質の
相転移温度を以下に記す。
81°c(C−5A) 82.5°C(SA−■) そ− この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)の吸収波数
(cm−’ )。
1760 (Cm0 )、 1610.1535.13
20.1290゜1250、1225 1180.11
50.10B0.1005.940.910゜885、
840.760 ■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR(CDC1:l )
の測定値。
60.8〜1.0 (m、 6H)、 1.1〜2.0
  (m、 16H)。
1.50 (d、 3H)、 3.73 (q、 IH
)、 3.95〜4.25 (m、 4H)。
6.9〜8.4  (m、  IIH)2−2.液晶組
成物としての利用 上記本文中−数式(A)で示されたフェニルベンゾエー
ト系化合物の内、R′″w n−C,)l、、01Rh
 。
n−C,IL、、0のもの12.5%、R” = n−
CaHrtOz  R’ ;ローC8゜H210のもの
12.5%、R1・ローC5゜■210、Rb= n−
CJ+70のもの12.5%、R” = n−CJt*
0sRb・0(n−C++Liのもの12.5%と、上
記本文中−の20.1%、Rb= n−C7H,1のも
の20.1%、Rbn−C,H、2のもの9.8%とか
らなる母体組成物を調−製した。
この組成物は、87.5℃以下でSc相を、90℃以下
でSA相を、113.5℃以下でN相を示し、それ以上
の温度で等方性液体相となった。
この母体組成物60%と、上記2−1で得られた化合物
40%からなる組成物を調製したところ、53.5℃以
下でSc”相を、92℃以下でS、相を、98.5℃以
下でN′″相を示した。なお、応答速度(μ秒)は30
℃で168.40℃で113、自発分極(ac/aJ)
は30℃で3.73.40℃で2.89であった。
〔実施例3〕 3−1.−数式(I’)に属する化合物の合成4′−n
−デシルオキシビフェニル−4−カルボン酸(S)−6
−[(1−n−ブトキシカルボニル)エチル〕(E −
3) を以下のようにして合成した。
3−1−1.  中間物の合成 (a)  (S)−(+)−2−(2−(6−ヒドロキ
シナフチル))プロパン酸n−ブチル(−数式(III
)”°の化合物)。
を次のように合成した。
市販の(S) −(+) −2(2−(6−メドキシナ
フチル)〕プロパン酸1.0 g (4,3mmol 
) 、1−ブタノール3all、ベンゼン10+sj!
、硫酸3滴を30分間加熱還流した。水50+f、エー
テル100  wllを加え有機層を濃縮し、シリカゲ
ルショートカラムで不純物を除去した。(溶媒、ヘキサ
ン/酢酸エチル4/1混合系)濃縮、減圧乾燥して、(
S ) −2(2−(6−メドキシナフチル)〕〕プロ
パン酸n−ブチル1.2gを得た。収率97%、融点6
9℃であった。
また、実施例1の(a) −7の化合物と同様にして求
めた光学純度は95%ee以上であった。
この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)の吸収波数
(aa−’)。
2960、1?30.1630.1610.1500.
1490.1450゜1390、1330.1270.
1230.1190.11?0.1155゜1120、
1095.10?0.1055.1030.930.8
90.855゜815、795.750.670.51
0.475■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR(CC1
4)の測定値。
60.85 (broad t、 J=6 H21an
)、  i、o 〜1.7  (m、 4H)、  1
.5(d、 J−6Hz、 38)、  3.7(q、
 J−6)12.  IN)+  3.8(s、  3
H)、  3.97(t、Jw6 H2121)j6.
87〜7.7(a、68) ■ 質量分析(MS)の測定値 tn/z = 286 (P 、32.1)、 186
(14,9)、 185(100)。
170(6,2)、154(4,1)、 153(4,
0)(b) 4’−n−デシルオキシビフェニル−4−
カルボン酸塩化物の合成。
特開昭62−178544号公報(特願昭61−180
14号明細書)に記載された方法により合成した。
3−1−2. (1−3)の化合物の合成上記<a)−
8の化合物と上記(b)で得られた4′−n−デシルオ
キシビフェニル−4−カルボン酸塩化物とから、実施例
1の1−1−2に述べた方法と同様にして上記(I−3
)の化合物を得た。
この化合物の相転移温度を以下に示すが、高温域までS
♂相を示した。
95℃(C−” Sc” ) 123℃(ScII=SA) 143℃(sA、:” N” ) 143.5℃(N”;!l) この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBrBr法)の吸収波数
(C1lす)、括弧内は対応する官能基。
1745(C−0)、 1615.1515.1340
.1295゜1285、1275.1225.1205
.1180.1150.1080゜915、830.7
70 ■ 核磁気共鳴スペクトル(NMR(CDC15)の測
定値。
60.75〜1.0(m、 6H)、 1.1〜1.9
(m、 20H)。
1.60 (d、 3)1)、 3.8〜4.25 (
m、 5H)、  6.9〜8.3(m、 14H) 3−2.液晶組成物としての利用 上記(1−3)の化合物11%と上記本文中(A)で示
されたフェニルベンゾエート系化合物のうち、R” !
 n−C1eHz+b  R’ x n−C5Ltのも
の、Ha Rn−CJtt、R’ s n−C,H,2
のもの、R” 寓n−CJ+、t%R’ * n−CI
Jz+%R11R’ w n−CJttのもの各9%、
上記本文中(B )で示されたピリミジン系化合物のう
ち、R為= n−C5H+?、R’ = 0(n−C+
oHz+)のもの21.5%、R” x n−Ctll
?、R′″−0(n−C,H,、)のもの24%、R”
 = n−CJB、R’ = 0(n−CJ+3)のも
の5%、R” = n−C,H,g、R’ = 0(n
−Cq41+Jのもの2.5%からなる組成物を調製し
た。
この組成物は50℃以下でSc”相を示し、氷点下に長
時間放置しても結晶化しなかった。また69℃までSA
相を、76℃までN“相を示した N11相における螺
旋のピンチは透明点の0.5度低温側で2.5 pta
 、  N”→SA転移点の0.5度高温側で3.5μ
mとその変化が小さく、比較的良好の配向性を示した。
この組成物を用いて、実施例1の1−2(a)で述べた
と同様にして表示用セルを作成したところ、良好なコン
トラストを示し、チルト角30度で640μ秒という応
答性を示した。
C実°施例4〕 4−1.−数式(I)に属する化合物の合成4−n−オ
クチルオキシ安息香酸(S ) −6−((1−n−ブ
トキシカルボニル)エチル〕ナフチルー2−イル 方法と同様にして合成した。
この(1−4)の化合物の融点は65.5℃であり、急
冷下N1相が確認できるが、結晶化のため転移温度は測
定できなかった。
この化合物の同定データは次の通りであった。
■ 赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)の吸収波数
(L:mす)。括弧内は対応する官能基。
1750 ((:=O)、 1615.1530.13
45.1280゜1180、1060.1080.10
05.920.900.850.810゜■ 核磁気共
鳴スペクトル(NMR(CDC(13)の測定値。
60.75〜1.0(m、 6H)、 1.1〜1.9
5 (m、 16H)。
1.58 (d、 3H)、 3.75〜4.2(m、
 5H)、 6.85〜8.3(m、 IOH) 4−2.  液晶組成物としての利用 実施例2の2−2項で調製した母体組成物の70%と上
記4−1で得られた化合物30%からなる組成物を調製
したところ、50.5℃以下でSc”相を、69℃以下
でSA相を、87℃以下でN9相を示すSc”組成物を
得ることができた。
なお、応答速度(μ秒)は30℃で283.40℃で1
62、自発分極(nC/cd)は30℃で3.71.4
0℃で2.93であった。
〔発明の効果〕
本発明の一般式(1)で示される化合物はSc’″相を
示し、大きい自発分極を有するか、あるいはSc’″相
を示さない場合においても、他のSc”液晶組成物、S
c液晶組成物にいわゆるカイラルドーパントとして用い
ることにより、大きい自発分極を誘起することができる
。また、大きい自発分極を有する割に、低粘性であり、
ドーパントとして用いた場合のみならず、単独で用いた
場合でも高速応答を可能にできることがある。また、−
数式(1)で示される化合物で、その誘起するN相の螺
旋ピッチの温度による変化が小さいものを用いると、螺
旋ピッチの調整も容易にすることができる。
また、本発明の一般式(I)で示される化合物及びその
中間物は、工業的にも容易に製造でき、無色で水、光、
熱等に対する化学的安定性に優れており実用的である。
さらに、本発明におけるカイラルスメクチック液晶化合
物または組成物からなる液晶材料は100μ秒という高
速応答を実現することも可能であり、表示用光スイツチ
ング素子として、極めて有用である。
昭和63年08月05日 特許出願人 大日本インキ化学工業株式会社財団法人 
用材理化学研究所 財団法人 相撲中央化学研究所

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の一般式( I )で表わされる光学活性化合物
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜18のアルキル基又はアル
    コキシル基を表わし、mは0又は1を表わし、▲数式、
    化学式、表等があります▼は▲数式、化学式、表等があ
    ります▼、▲数式、化学式、表等があります▼(1,4
    −シクロヘキシレン基)又は▲数式、化学式、表等があ
    ります▼を表わし、▲数式、化学式、表等があります▼
    は▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学
    式、表等があります▼を表わし、▲数式、化学式、表等
    があります▼は▲数式、化学式、表等があります▼又は
    ▲数式、化学式、表等があります▼を表わし、Zは−C
    OO−、−OCO−又は単結合を表わし(但し、Zが単
    結合を表わす場合には▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学
    式、表等があります▼が同時に▲数式、化学式、表等が
    あります▼を表わすことはない)、R^2は炭素数1〜
    18のアルキル基を表わし、C^*は(S)又は(R)
    配置の不斉炭素原子を表わす。)
  2. (2)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化
    学式、表等があります▼である請求項1記載の光学活性
    化合物。
  3. (3)mが0である請求項第1記載の光学活性化合物。
  4. (4)mが1、▲数式、化学式、表等があります▼が▲
    数式、化学式、表等があります▼である請求項2記載の
    光学活性化合物。
  5. (5)mが1、▲数式、化学式、表等があります▼が▲
    数式、化学式、表等があります▼である請求項2記載の
    光学活性化合物。
  6. (6)R^1がn−C_8H_1_7O−、▲数式、化
    学式、表等があります▼が▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、R^2がn−C_4H_9である請求項3記載
    の光学活性化合物。
  7. (7)R^1がn−C_1_0H_2_1O−、Zが単
    結合、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、化
    学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9で
    ある請求項4記載の光学活性化合物。
  8. (8)Zが−COO−又は単結合である請求項4又は5
    記載の光学活性化合物。
  9. (9)R^1が炭素原子数1〜18のアルコキシル基で
    ある請求項3又は8記載の光学活性化合物。
  10. (10)R^1がn−C_1_0H_2_1O−、Zが
    単結合、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9
    である請求項5記載の光学活性化合物。
  11. (11)R^1がn−C_8H_1_7O−、Zが−C
    OO−、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9
    である請求項5記載の光学活性化合物。
  12. (12)請求項1記載の光学活性化合物を含有する液晶
    材料。
  13. (13)カイラルスメチックC相を示す請求項12記載
    の液晶材料。
  14. (14)次の一般式(II)で表わされる化合物と、次の
    一般式(III)で表わされる光学活性な化合物とを塩基
    性物質の存在下に反応させることを特徴とする請求項1
    記載の一般式〔 I 〕の光学活性化合物の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1、m、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、Zは一般式(
    I )のものと同じものを表わす。) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、▲数式、化学式、表等があります▼、R^2、
    C^*は一般式( I )のものと同じものを表わす。)
  15. (15)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項14記載の光学
    活性化合物の製造方法。
  16. (16)mが0である請求項15記載の光学活性化合物
    の製造方法。
  17. (17)mが1、▲数式、化学式、表等があります▼が
    ▲数式、化学式、表等があります▼である請求項15記
    載の光学活性化合物の製造方法。
  18. (18)mが1、▲数式、化学式、表等があります▼が
    ▲数式、化学式、表等があります▼である請求項15記
    載の光学活性化合物の製造方法。
  19. (19)R^1が炭素原子数1〜18のアルコキシル基
    である請求項16、17又は18記載の光学活性化合物
    の製造方法。
  20. (20)R^1がn−C_1_0H_2_1O−、Zが
    単結合、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9
    である請求項18記載の光学活性化合物の製造方法。
  21. (21)R^1がn−C_8H_1_7O−、Zが−C
    OO−、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9
    である請求項18記載の光学活性化合物の製造方法。
  22. (22)R^1がn−C_1_0H_2_1O−、Zが
    単結合、▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼、R^2がn−C_4H_9
    である請求項17記載の光学活性化合物の製造方法。
  23. (23)R^1がn−C_8H_1_7O−、▲数式、
    化学式、表等があります▼が▲数式、化学式、表等があ
    ります▼、R^2がn−C_4H_9である請求項16
    記載の光学活性化合物の製造方法。
  24. (24)請求項14記載の一般式(III)で表わされる
    光学活性な化合物。
  25. (25)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項24記載の光学
    活性な化合物。
  26. (26)R^2がn−C_4H_9である請求項25記
    載の光学活性な化合物。
  27. (27)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項24記載の光学
    活性な化合物
  28. (28)R^2がn−C_4H_9である請求項27記
    載の光学活性な化合物。
  29. (29)次の一般式(IV)で表わされる化合物を不斉水
    素添加し、次いでエステル化によって次の一般式(V)
    で表わされる光学活性な化合物を合成し、次いで脱アル
    キル化を行なうことを特徴とする請求項24記載の一般
    式(III)で表わされる光学活性な化合物の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^3は低級アルキル基を表わし、▲数式、化
    学式、表等があります▼は一般式(III)のものと同じ
    ものを表わす。)▲数式、化学式、表等があります▼(
    V) (式中、R^3は一般式(IV)のものと同じものを表わ
    し、▲数式、化学式、表等があります▼、R^2、C^
    *は一般式(III)のものと同じものを表わす。)
  30. (30)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項29記載の光学
    活性な化合物の製造方法。
  31. (31)R^2がn−C_4H_9である請求項30記
    載の光学活性な化合物の製造方法。
  32. (32)▲数式、化学式、表等があります▼が▲数式、
    化学式、表等があります▼である請求項29記載の光学
    活性な化合物の製造方法。
  33. (33)R^2がn−C_4H_9である請求項32記
    載の光学活性な化合物の製造方法。
  34. (34)脱アルキル化剤として三臭化ホウ素を用いる請
    求項29記載の光学活性な化合物の製造方法。
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