JPH0245140Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 利用分野 この考案は、筆記具等の長軸物品の展示用ケー
スに関する。

従来技術 シヤープペンシル、ボールペン等の長軸物品
（以下「筆記具等」という）を販売するに際して
は美麗な展示用ケースに収納して店頭に展示し、
顧客の購買意欲を刺激することが行なわれる。

この目的に使用される展示用ケースは、金属板
を加工して表面に布張りして蓋付きケースとし、
ばね付き丁番で蓋で開閉自在に作ることが一般的
であるが、これではデイスプレイ効果が平面的で
単純であり、且つ意外と嵩ばるため輸送及び保管
コストが高くつくという欠点があつた。また構造
が複雑であるため高価なものとなり勝ちであると
いう欠点が避けられなかつた。

考案の目的 そこでこの考案は、全体形状を三角柱状とし、
且つ折り曲げ構造の紙製の展示台を透明外筒に内
挿することによつて、構造が簡単で安価であり、
輸送コスト及び保管コストを低減させ、デイスプ
レイ効果に優れた筆記具等の展示用ケースを提供
することを目的とする。

考案の構成 かかる目的を達成するためのこの考案の構成
は、筆記具等の端部を支えるための支承部を形成
した支承台部を両端に設けるとともに中央部を断
面台形に折り曲げ形成してなる紙製の展示台を、
断面三角形の透明外筒に内挿することによつて、
支承部に両端を掛け渡した筆記具等が透明外筒を
透して見える様にしたことをその要旨とする。

実施例 以下、図面を以て実施例を説明する。

展示用ケースは、展示台１０を透明外筒２０に
内挿してなる（第１図、第５図）。

展示台１０は、その中央部が断面台形で、その
両端部に断面三角形の支承台部１２ａ，１２ａを
形成した台本体１２と、支承台部１２ａ，１２ａ
に収納される三角柱形の端材１１，１１とからな
つている。ここで、支承台部１２ａの断面の三角
形は、中央部断面の台形の斜辺を延長したものと
なる如くしてあり、従つて、台本体１２の全体は
一枚の紙を裁断、折曲、貼着することで作られて
いる（第３図、第４図）。すなわち、中央部では
その周長が両端部の支承台部１２ａ，１２ａのそ
れより短い分だけ、紙を切断し台形の一方の斜辺
（第３図の左側の斜辺）上で重複貼着して、中央
部と両端部の底辺及び斜辺が連続したものとなる
様に形成してある。

支承台部１２ａ，１２ａには、その頂部稜線の
内側の一部を下方に折り曲げることによつて支承
部１２ｃ，１２ｃが形成されている。

端材１１は、長方形の底面１１ａの長辺上に、
重ねしろ１１ｃ，１１ｃを有する２組の三角形部
材１１ｂ，１１ｂを設け、この三角形部材１１
ｂ，１１ｂを前記長辺上に直立させるとともに前
記重ねしろ１１ｃ，１１ｃを折り重ねて三角柱形
にしたもので、一枚の紙を裁断、折曲によつて作
る（第２図）。端材１１は、支承台部１２の端側
で、支承部１２ｃを形成してない部分に嵌挿さ
れ、たとえば両面接着テープを用いて固着されて
いる。

透明外筒２０は、硬質透明フイルム製の断面三
角形の筒体であつて、その長さは展示台１０の長
さに、その内法寸法は支承台部１２ａ，１２ａを
内挿するに適した値に定めてある。

この展示用ケースは、支承台部１２ａ，１２ａ
に形成した支承部１２ｃ，１２ｃに、筆記具等の
長軸物品３の両端部を掛け渡した後、透明外筒２
０に内挿して体裁の良い展示用ケースとなる（第
５図）。

端材１１，１１は、支承台部１２ａ，１２ａに
対する補強と、両端部の鏡板として働く。

透明外筒２０は、無色透明フイルムの他、有色
透明、半透明のフイルムによつてもよく、特異な
展示効果を得ることができる。

展示台１０、透明外筒２０のいずれか、または
双方に各種の文字、図形等を印刷表示することも
可能で、展示に当たつての宣伝効果を高め、装飾
的効果を達成することができる。

台本体１２を充分な強度を有する紙で作る場合
は端材１１を省略でき、製造コストの低減に役立
つ。また、端材１１の形状を簡略化して、重ねし
ろ１１ｃ，１１ｃを有する三角形部材１１ｂを１
組だけとすることも可能である。

考案の効果 以上説明した様に、この効果によれば、ケース
の全形が三角柱状であるので、三角柱形の頂点を
一点に集合させるように束ねると、一束が丁度多
角柱状となるため、油送や保管上非常に便利であ
るとともに、これらのコストを著しく低減させる
ことができる。

また、収納される筆記具等は、その外観を透明
三角外筒を透して立体的に見ることができるの
で、そのデイスプレイ効果は非常に斬新であり、
照明効果も伴なつて、極めて興味深いものであ
る。

更に展示台の要部は、一枚の紙を裁断、折曲、
貼着することによつて形成でき、透明外筒も単純
な断面三角形状であるので、全体として極めて簡
単な構造であり、しかも材料もありふれたもので
あるので製造コストも低廉なものとすることがで
きるという優れた効果がある。

加えて、展示台は紙製であるのでその表面に任
意の意匠的印刷、装飾を施すことが容易であり、
全体形状もスマートで現代的であるから、顧客層
の購買意欲をよく刺激することができるという効
果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は実施例を示し、第１図は
全体の分解説明斜視図、第２図は要部説明図、第
３図と第４図は、各々、第１図のＸ−Ｘ線とＹ−
Ｙ線矢視断面図、第５図は使用状況を示す一部切
欠斜視図である。 １０……展示台、１１……端材、１２ａ……支
承台部、１２ｃ……支承部、２０……透明外筒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 中央部が断面台形に折り曲げ形成され、両端
   部に、前記台形の斜辺を延長してなる三角形断
   面で、且つ、内側に筆記具等の支承部を有する
   支承台部が形成されている紙製の展示台と、該
   展示台を内挿し上記支承台部上の筆記具等の展
   示物を透かして見ることができる断面三角形の
   外筒とからなる筆記具等の展示用ケース。 ２ 前記支承台部は、端材を収納してあることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の筆記具等の展示用ケース。