JPS6219256Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は陳列した指輪の一部が陳列ケース体
の挟持体の表面より埋没することなく陳列できる
と共に店頭での販売時の指輪の盗難を簡単な構造
で防止でき、更に陳列時の値段等の表示を確実に
行うことができて取り扱いが便利な指輪陳列具に
関するものである。

従来の技術 従来の指輪５０の店頭販売はケース本体５１に
設けた陳列台座５２の貫通部５３に第１０図、第
１１図に図示したように指輪５０を挟持し、更に
指輪５０の盗難を防止するために第１１図に図示
したように指輪５０と台座５２の下方に設けた係
止連結部５３とを索状体５４で連結したものは知
られている（実開昭59−89069号公報参照）。

考案が解決しようとする問題点 ところで、このものは第１１図に図示したよう
に指輪５０と台座５２の下方に設けた係止連結部
５３とを索状体５４で連結しているので購入者が
自分の指のサイズに合うかどうかを調べるために
指に嵌めようとしても指輪５０とケース本体５１
とが分離されず指に嵌めにくいものであり、指に
嵌めるためにケース本体５１の近くに立ち塞がる
ことは他の購入者の邪魔ともなり、更に夫々の指
輪の値段が相違する場合にはその表示場所もなく
取り扱いが極めて不便であり、又更に指輪５０が
ケース本体５１に設けた陳列台座５２より指輪が
埋没してその取り出しが面倒である等のおそれが
あつた。この考案は上記の問題点を解決したもの
であり、取り扱いが極めて便利な指輪陳列具を得
ることを目的としたものである。

問題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、この考案の構成
を、陳列ケース体１の上部に指輪２の挟持間隙３
を設けた挟持体４を取付け、且つ挟持体４の底面
５より間隙部６を設けて当接板３１を設け、且又
指輪２に札片９を取付け、該札片９は挟持体４の
挟持間隙３に挟持した指輪２の一部が挟持体４の
上面８より露出すると共に指輪２に取付けた札片
９の下端縁１０が当接板３１に当接するように形
成した指輪陳列具としたものである。

実施例 以下図面についてこの考案の実施例を説明する
と、１は陳列ケース体であり、陳列ケース体１の
上部に指輪２の挟持間隙３を設けた挟持体４を取
付け、且つ挟持体４の底面５より間隙部６を設け
て当接板３１を設け、且又指輪２に札片９を取付
け、該札片９は挟持体４の挟持間隙３に挟持した
指輪２の一部が挟持体４の上面８より露出すると
共に指輪２に取付けた札片９の下端縁１０が当接
板３１に当接するように形成したものである。

又１は陳列ケース体であり、この陳列ケース体
１は合成樹脂製等の側壁板１１，１１に、挟持体
４の第１両端部１２，１２と支持板体７の第２両
端部１３，１３と飾り体１４の第３両端部３３，
３３とを接着剤を介して接着すると共に挟持体４
の両端上下に上押え板１６，１６と下支持板１
７，１７とを接着剤を介して接着したものであ
る。

又挟持体４は平行した多数の挟持間隙３，３…
…を設けた挟持杆３８，３８……を設けると共に
挟持杆３８は棒片１９の上部にゴム等の弾性体２
０を載置して多数の立設繊維２１を設けたフエル
ト材２２で被覆し、且つ両端に平行棒片４１を設
け接着したものである。従つて指輪２を挟持間隙
３に挟持するに際しては第３図に示すように立設
繊維２１を倒しながら確実に挟持することができ
るものである。

又挟持体４の上面８は前方に傾斜すると共に支
持板体７は挟持体４の前縁部２３に接着剤を介し
て接着する接着板２５と第１折曲部２６を介し支
持枠体１の前面を形成する前面板２７と第２折曲
部２８を介して底面板２９と第３折曲部３０を介
し挟持体４の上面８の傾斜と平行した傾斜状の当
接板３１を半透明の合成樹脂板で一体的に形成
し、両端を半透明の合成樹脂板で形成した側壁板
１１，１１に接着剤で接着し、指輪２が挟持間隙
３より脱落した場合は傾斜状の当接板３１面を滑
り収納部３２に収納されて半透明の合成樹脂板を
介して指輪２が落ちていることを知ることができ
るものである。

又札片９は厚紙又は硬質の合成樹脂等を素材と
して形成し、支持板体７の当接板３１に当接する
下端縁１０を下端に設けて値段又は説明文等を表
示する広巾部３４と首部３５と感圧性接着剤３６
と剥離紙３７を設けた貼着部３９とより成る扁平
板４０の剥離紙３７を第８図に示したように剥離
し、貼着部３９を指輪２に挿通して第９図に示し
たように貼着部３９を指輪２に挿通し首部３５を
折曲して貼着することによつて形成したものであ
る。

考案の作用効果 この考案は以上のような構成であり、陳列ケー
ス体１の上部に指輪２の挟持間隙３を設けた挟持
体４を取付け、且つ挟持体４の底面５より間隙部
６を設けて当接板３１を設け、且又指輪２の一部
が挟持体４の上面８より露出すると共に指輪２に
取付けた札片９の下端縁１０が当接板３１に当接
するように形成したことによつて指輪２を札片９
と共に挟持間隙３内に挿通することによつて下端
縁１０が当接板３１に当り第１図に示したように
陳列するに際しては指輪２の一部が露出した状態
で店頭に陳列することができるもので、指輪２が
挟持体４の上面８より埋没して購入者が取り出し
にくくなつたりすることを極力少なくするもので
ある。

又購入者が指輪２のサイズと指とがよく合うか
どうかを調べる際は挟持体４の上面８より露出し
ている指輪２を摘まんで引き出せば札片９を取付
けた指輪２は陳列ケース体１より外れて購入者は
陳列ケース体１の近くに立ち塞がることなく指輪
２のサイズが指に合うかどうかを調べることがで
き、他の購入者の邪魔となることがない。又指輪
２に札片９が付いていることによつて札片９に表
示した値段等を知ることができ、又指輪２を指に
嵌めたままで持ち帰ろうとする場合、札片２が店
員に容易に発見でき盗難を未然に防止することが
できるものである。

又更に構造が極めて簡単であり、安価に提供で
きる等の幾多の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は第１図に於けるＡ−
Ａ断面図、第３図は第２図に於ける一部拡大面
図、第４図は第２図に於けるＡ−Ａ断面図、第５
図は支持枠体１の分解斜視図、第６図は札片を取
付けた指輪の表面斜視図、第７図は扁平板の一部
切欠平面図、第８図は剥離紙の剥離状態を示した
扁平板の斜視図、第９図は札片を取付けた指輪の
背面斜視図、第１０図、第１１図は従来品の説明
図である。 １……陳列ケース体、２……指輪、３……挟持
間隙、４……挟持体、５……底面、６……間隙
部、７……支持板体、８……上面、９……札片、
１０……下端縁、１１……側壁板、１２……第１
両端部、１３……第２両端部、１４……飾り体、
１５……第１接着剤、１６……上押え板、１７…
…下支持板、１８……第２接着剤、１９……棒
片、２０……弾性体、２１……立設繊維、２２…
…フエルト材、２３……前縁部、２４……第３接
着剤、２５……接着板、２６……第１折曲部、２
７……前面板、２８……第２折曲部、２９……底
面板、３０……第３折曲部、３１……当接板、３
２……収納部、３３……第３両端部、３４……広
巾部、３５……首部、３６……感圧性接着剤、３
７……剥離紙、３８……挟持杆、３９……貼着
部、４０……扁平板、４１……平行棒片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 陳列ケース体１の上部に指輪２の挟持間隙３を
   設けた挟持体４を取付け、且つ挟持体４の底面５
   より間隙部６を設けて当接板３１を設け、且又指
   輪２に札片９を取付け、該札片９は挟持体４の挟
   持間隙３に挟持した指輪２の一部が挟持体４の上
   面８より露出すると共に指輪２に取付けた札片９
   の下端縁１０が当接板３１に当接するように形成
   した指輪陳列具。