JPH0422358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、スーパーマーケツト等で使用される
商品陳列用の棚板の前面に取りつけられて、商品
の価格等が表示されたカードを保持するカードホ
ルダーに関するものである。

（従来の技術） 一般にスーパーマーケツト等では、客がセルフ
サービスで商品を選択し買い物をするため、客に
商品の価格、種類、品質或いは、格安品であるこ
と等を知らせるために、商品を陳列した棚板に何
らかの表示をしている。

そこで従来から、棚板の前縁部に、商品に関す
る表示が施されたカード等を保持するカードホル
ダーが用いられている。

従来のカードホルダーは、１つのカードの保持
部を有するものが一般的であるが、その中には、
平板状本体の上下方向に２つのカードの保持部を
有するものがある。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、その２つの保持部を有するカードホル
ダーは、１つの保持部を有するカードホルダーに
比べて非常に大きなものであるため、棚板の前縁
部に取りつけた場合には、商品が隠れて見えなく
なつてしまい、客が商品を選択するのに非常に不
都合であつた。

本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
り、商品を隠すことなく２つのカードを保持でき
るカードホルダーを提供することを目的とするも
のである。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本考案は、上部カード保持部材と、該上
部カード保持部材に対して揺動自在に連結してな
る下部カード保持部材とからなり、該下部カード
保持部材の背面には、外方向に延びる係合部を有
する上部係止部及び下部係止部が設けられてなる
カードホルダーを要旨とするものである。

（作用） 前記の如く、本考案のカードホルダーは、上部
カード保持部材と下部カード保持部材を揺動自在
に連結したので、どのような角度を有する棚板前
縁部に対しても、上部カード保持部材を棚板の上
面に倒すことができ、棚板に載置された商品を隠
すことがないものである。

（実施例） 次に、本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。

第１図は本考案のカードホルダー１の分解斜視
図、第２図は各部材を組合わせた状態のカードホ
ルダー１及び棚板の斜視図、第３図はカードホル
ダー１を棚板の前縁部に取りつけた状態の側面図
である。

本考案のカードホルダー１は、上部カード保持
部材２と下部カード保持部材３と係止部材１３と
から構成されており、上部カード保持部材２及び
下部カード保持部材３の上下縁部には、カード挾
持用突条６，７，８，９が形成されている。また
上部カード保持部材２の下縁部には凹溝４が形成
されており、一方下部カード保持部材３の上縁部
には突条５が設けられており、上記凹溝４に突条
５が嵌入し、上部カード保持部材２に対して下部
カード保持部材３が揺動自在に連結している。

上記、上部カード保持部材２、下部カード保持
部材３及び係止部材１３は、塩化ビニル等の合成
樹脂を押し出し成形して作るのが好ましいが、金
属等を使用して作つてもよい。

本実施例においては、上部カード保持部材２が
湾曲しており、上部カード保持部材２の上下方向
に幅を広くすることなく、たくさんの事項を記載
した大きなカードを保持できるようになつてい
る。

また上部カード保持部材２の背面には、断面Ｌ
字形の仕切板保持部１０が設けられており、該仕
切板保持部１０に仕切板１１の前縁の挾持部１２
が嵌合し、仕切板１１が起立保持されるものであ
る。

下部カード保持部材３の裏面には係止部材１３
を挾持するための係止部材挾持用突条１４，１５
が設けられている。

係止部材１３には、上記下部カード保持部材３
の係止部材挾持用突条１４，１５と嵌合する嵌合
用平板部１６が設けられており、該嵌合用平板部
１６の裏面には、上部係止部１７と下部係止部１
８とが設けられている。上部係止部１７と下部係
止部１８の先端には互いに外方向に延びる係合部
１９，２０が形成されている。係合部１９は、第
３図示の如く、棚板２４の前縁部の上部係止条２
１によつて形成される溝２２に入り込むものであ
るが、一方係合部２０は断面コ字形に形成されて
おり、下部係止条２３を挾持するものである。

上記係合部２０は断面コ字形に限定されるもの
ではなく、係合部１９と同じ形であつても良い。

尚、カードホルダー１を棚板２４に取りつける
場合には、まず上部係止部１７の係合部１９を棚
板２４の溝２２に挿入し、次に下部係止部１８の
係合部２０を棚板２４の下部係止条２３に嵌め込
むのであるが、この係合部２０を嵌め込むとき
に、係合部２０が断面コ字形をしていると係合部
２０の手前の部分を指で押すことができるので、
容易にカードホルダー１を棚板２４に装着するこ
とができるものである。そしてカードホルダー１
が上部係止部１７と下部係止部１８によつて棚板
２４に取りつけられると、上部カード保持部材２
は下部カード保持部材３との連結部分から折れ曲
がり、上部カード保持部材２の背面が棚板２４に
上面に当接するものである。

本実施例においては、下部カード保持部材３と
係止部材１３が別体となつているが、これに限定
されるものではなく、下部カード保持部材３の背
面に上部係止部１７と下部係止部１８とを直接設
けても良い。

尚、第４図示の如く、棚板の前縁部に上部係止
条や下部係止条がなく、上面の溝２６に係止板２
５が嵌入されているような形式の棚板２７の場合
には、前記実施例の如く、下部カード保持部材３
と係合部材１３とが別体となつていれば、係止部
材１３を下部カード保持部材３から取り外し、上
部カード保持部材２の背面の仕切板保持部１０と
係合突条２８とで、棚板２７の上面に突設された
係止板２５を挾持させ、カードホルダー１を棚板
２７に取りつけることができるものである。

次に本考案のカードホルダー１の使用形態につ
いて述べる。

まず、上部カード保持部材２のカード挾持用突
条６，７の間には、商品の名称、製造元、価格等
を表示したカード２９を装着し、他方、下部カー
ド保持部材３のカード挾持用突条８，９の間に
は、例えば、シヤンプー、リンス等の商品の種類
毎に色分けしたカラーテープ３０を装着する。

すると、まず客は、カラーテープ３０を見てお
おざつぱな商品の種類を選ぶことができる。この
ようにカラーテープ３０を使用しているので、陳
列棚から遠く離れた位置からでも容易に見ること
ができて、商品の種類の判別が可能である。

つぎに客は、上記カラーテープ３０によつて選
んだ種類の商品の近くに行つて、下部カード保持
部材３に装着されたカード２９を見る。そして、
そのカードに表示された価格、メーカー名等から
必要な商品を選択するものである。

上記の如く、カードホルダー１にカラーテープ
３０とカード２９を装着することによつて、商品
の選択が非常に容易になるものである。

但し、本願考案は、上記実施例に限定されるも
のではなく、上部カード保持部材２と下部カード
保持部材３の両方に、各々異なつた事項を表示し
たカードを装着して使用することもできる。

（考案の効果） 以上のように本考案のカードホルダーは、上部
カード保持部材と下部カード保持部材とが揺動自
在に連結しているので、どのような角度を有する
棚板前縁部に対しても、上部カード保持部材を棚
板の上面に倒すことができ、棚板に載置された商
品を隠すことができないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカードホルダー１の分解斜視
図、第２図は各部材を組合わせた状態のカードホ
ルダー１及び棚板の斜視図、第３図はカードホル
ダー１を棚板の前縁部に取りつけた状態の側面
図、第４図はカードホルダー１を棚板上面の係止
板に取りつけた状態の側面図である。 １……カードホルダー、２……上部カード保持
部材、３……下部カード保持部材、４……凹溝、
５……突条、６，７，８，９……カード挾持用突
条、１０……仕切板保持部、１３……係止部材、
１４，１５……係止部材挾持用突条、１６……嵌
合用平板部、１７……上部係止部、１８……下部
係止部、１９，２０……係合部、２１……上部係
止条、２３……下部係止条、２８……係合突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部カード保持部材と、該上部カード保持部材
   に対して揺動自在に連結してなる下部カード保持
   部材とからなり、該下部カード保持部材の背面に
   は、外方向に延びる係合部を有する上部係止部及
   び下部係止部が設けられていることを特徴とする
   カードホルダー。