JPS5822202Y2 - 収納ポケット付きシ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は収納ポケット付きシールに係り、シールの表面
或は裏面に、収納片の周縁の一部分だけを熱溶着或は貼
着等により接合させ、シールに接合されなかった収納片
の残部周縁を開放端としてシールとの間に収納部を形成
し、この収納部に、メモ、写真等種々の物品を収納でき
るようにしたものである。

従来提供されているシールは、その表面に文字、模様等
を印刷し、装飾的効果或は情報表示の手段として被貼着
物に貼着して使用するのが一般的である。

換言すれば、これらは挑覚に訴求することを第一義的に
作られ、使用されてきたといえるが、本考案者は、かか
る従来からのシールの機能に加えて、シールに収納片を
接合して収納ポケットを付設することにより、物品を収
納するという新たな機能を併せ持ったシールを考案する
に至った。

これによれば、シールの利用範囲が飛躍的に増大しその
製品価値を著しく高めることができるのであり、即ち、
その要旨とするところは、周縁の一部分にだけ接合部が
形成される収納片を、その接合部にて適宜シールに接合
すると共に、接合部が設けられていない収納片の残部周
縁を、物品の出入れに供する開放端として、シールにポ
ケットを設けたことに存するものである。

以下、図面に従って本考案の実施例を詳細に説明する。

第１図において、紙、合成樹脂製シート等から成るシー
ルＳの表面には、透明材料にて形成された収納片Ｐが、
その周縁の一部分にだけ形成された袋織状の接合部１に
て熱溶着等により接合されており、また、接合されなか
った収納片Ｐの残部周縁は開放端２としてシールＳとの
間に開口部を形成し、収納片ＰがシールＳにポケット状
に付設されている。

シールＳの裏面には感圧性接着剤等が塗布されて接着層
３が形成されており、該接着層３は、これに被着された
剥離紙４によって外部に露出することがない。

第３図に示すものは、接合部１を分割して形成し、複数
の開放端２を設けて長尺の物品の収納や多方向からの物
品の出入れに適するようにしたものである。

また、第４図に示す実施例は、シールＳの裏面に収納片
Ｐを接合し、該収納片Ｐの外表面に接着層３を形成して
剥離紙４を重合した構造である。

この実施例にあっても、収納片Ｐの接合部１は第１図に
示すような袋織状としたり、或は第３図に示すように分
割して形成するも自由であり、収納する物品の形状等に
応じて適宜選択することができるのである。

本考案に係る収納ポケット付きシールは、プレスにより
シールＳを打抜いた後に収納片Ｐを接合するか、または
収納片Ｐを接合した後にシールＳ外縁を所望の形状に切
断し、形成するものである。

収納片Ｐは熱溶着に限らず糊付は等位の手段によっても
接合できるのは勿論であり、また実施例においては透明
材料にて形成する旨説明したが、着色したもの、種々の
模様を付したもの等好みに応して様々な収納片Ｐとする
ことも可能である。

更に、シールＳや収納片Ｐの形状は図示例に限定されな
いのは言うまでもなく、これら双方Ｓ、Ｐの形状のバリ
エーションによって興趣に富んだ製品が提供できるので
ある。

本考案の用途としては、先ず、収納片Ｐの接合部１を袋
織状に形成したもの（第１図参照）にあっては、自動車
内に貼付してメモや高速道路通行券等を収納したり、筆
箱等に使用して時間割表や名札を収納し、また家具等に
貼付し、状差しとして葉書等を収納することを予定して
いる。

第３図に示すように接合部１を分割して形成し、複数の
開放端２を有するものにあっては、筆記用具や定規等長
尺の物品を挾持するようにして簡易に支持することがで
きる。

前記したように、シールＳの裏面に収納片Ｐが接合され
る構造（第４図参照）とすれば、シールＳ表面に施され
た文字、模様等の表示機能を何ら損なうことなく、収納
片Ｐとの間で物品の収納が可能である。

従って、本考案によれば、周縁の一部分にだけ接合部１
が形成される収納片Ｐを、その接合部１にて適宜シール
Ｓに接合すると共に、接合部１が設けられていない収納
片Ｐの残部周縁を、物品の出入れに供する開放端２とし
て、シールＳにポケットを設けたので、収納片Ｐとシー
ルＳとの間に紙葉等の物品を出入れ自在に収納でき、且
つその出入れを簡便に行なうことができる。

即ち、シールＳが従来から有する装飾機能及び表示機能
に、出入れ自在となる物品の収納という新たな機能が付
加されることになり、シールＳの商品価値を著しく高め
るだけでなく、その応用範囲を飛躍的に増大させるもの
となる。

特に、収納片Ｐを透明材料にて形成するものとすれば、
収納片２表面による種々の情報の表示、シールＳと相俟
っての物品の収納という諸機能に加えて、シールＳ表面
の表示機能をも何ら損なうことはない。

例えば、物品を収納しない場合でも、収納片Ｐ及びシー
ルＳ双方に適宜な模様を付すことにより、夫々の模様の
組合わせによって奥行のある立体的な図柄を構成するこ
とができ、興趣性、意外性に富んだ装飾物として使用す
ることもできる。

以上述べたように、本考案はシールの機能、用途を増大
させ、有用性、興趣性に富んだ製品とすることができる
と共に、極めて簡単に製作できる等実用上優れた種々の
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は正面
図、第２図は第１図におけるＸ−Ｘ断面図、第３図は他
の実施例における正面図、第４図はシール裏面に収納片
を接合した実施例の縦断面図である。 １・・・・・・接合部、２・・・・・・開放端、３・・
・・・・接着層、４・・・・・・剥離紙、Ｐ・・・・・
・収納片、Ｓ・・・・・・シール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周縁の一部分にだけ接合部が形成される収納片を、その
   接合部にて適宜シールに接合すると共に、接合部が設け
   られていない収納片の残部周縁を、物品の出入れに供す
   る開放端として、シールにポケットを設けたことを特徴
   とする収納ポケット付きシール。