JPH0245059Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は車輌ボデイの汚れ、塗装の変色、冬期
のフロントガラスの凍結、夏季の室内温度上昇の
防止を図る車輌用ボデイカバーをトランク格納式
と成したトランク格納式の車輌用ボデイカバーに
関するものである。

従来の技術 従来、車輌ボデイの汚れ、塗装の変色、冬季の
フロントガラス等の凍結、夏季の室内温度上昇の
防止を図る車輌用ボデイカバーが活用され、汚
れ、塗装の変色、冬季のフロントガラス等の凍結
の防止には効果的であるが、単に車輌ボデイにボ
デイカバーを被覆せしめただけのために、盗難の
危険性が存在し、又車輌の全体をすつぽりと包む
込むために、直射日光は完全に遮断するが、風ほ
吹き込みや空気の対流が少なく、熱が車輌ボデイ
とボデイカバーの間に篭もつてしまうために、あ
まり高い効果は得られず、又ボデイカバーの車輌
ボデイへの被覆と折り畳んでトランク、車庫等へ
の格納に手間を要する等の欠点を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、特に問題のある車輌ボデイの上面、
即ち天井、ボンネツト、トランクの汚れ、塗装の
変色、冬季のフロントガラス等の凍結、夏季の室
内温度上昇の防止を図る車輌用ボデイカバーをト
ランク内に格納式と成して、ボデイカバーの車輌
ボデイへの被覆とトランクへの格納を容易、迅速
と成すと共に、ボデイカバーの一端がトランクに
固定されることにより盗難防止を図り、又夏季に
は車輌ボデイとボデイカバーの間に隙間を設ける
様に被覆して風の吹き込みや空気の対流により室
内温度上昇の防止を図る様にしたトランク格納式
の車輌用ボデイカバーを提供せんとするものであ
る。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、車輌ボデイに支持具
を枢着せしめ、一方トランク内に巻き取り機構を
装備せしめたドラムを着脱自在に装着せしめ、又
支持具に対応する支持孔及び基部に鍵孔を夫々穿
設せしめたボデイカバーをドラムに収納自在に装
着せしめたトランク格納式の車輌用ボデイカバー
を提供して上記欠点を解消せんとしたものであ
る。

作 用 本考案は、トランクを開けてトランクのドラム
よりボデイカバーを引き出すと共に、マジツクテ
ープ（登録商標）を剥離して幅を広げ、一方車輌
ボデイに枢着せしめた支持具を収納状態から突出
状態と成し、ボデイカバーの支持孔へ支持具を挿
入せしめて車輌ボデイの上面にボデイカバーを被
覆せしめ、夏季の昼間においては、そのままボデ
イカバーと車輌ボデイの間に隙間を有して直射日
光を遮断せしめ、又それ以外の季節、時間帯にお
いては支持具を下降状態と成して車輌ボデイを被
覆せしめて汚れの付着、塗装の変色、冬季のフロ
ントガラス等の凍結を防止するのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １は特に汚れ、塗装の変色をする車輌ボデイ２
の上面、即ち天井３、ボンネツト４、トランク５
を被覆する車輌用のボデイカバーであり、該ボデ
イカバー１の長さは車輌ボデイ２の長さより長く
して、基端がトランク５内のドラム６に収納固定
される長さであり、又幅は車輌ボデイ２の幅より
やや広くして、ボデイカバー１は車輌ボデイ２の
上面及び側面の上部を被覆せしめている。

７，７ａ…はアンテナ状の伸縮自在の支持具で
あり、該支持具７，７ａ…は車輌ボデイ２の前
面、天井３のサイドバイザー８に枢着せしめてお
り、又支持具７，７ａ…は収納状態、上方への突
出状態及び下方への下降状態を自在と成してい
る。

又、上記ボデイカバー１には両側端部に支持具
７，７ａ…に対応する支持孔９，９ａ…を穿設せ
しめており、一方トランク５内への格納時には幅
を狭くするために対の離接着自在テープ１０，１
０ａを付着せしめ、又ボデイカバー１の中央基部
にはトランク５の鍵が通る様に鍵孔１１を穿設せ
しめている。

１２，１２ａはトランク５内に固着せしめた支
持材であり、該支持材１２，１２ａにドラム６の
支持棒１３，１３ａを支持せしめて、ドラム６を
トランク５内に着脱自在と成している。

又、ドラム６にはボデイカバー１が出入りする
長孔１４を穿設せしめ、又内部にはボデイカバー
１の一端を固定せしめた回転軸１５、ゼンマイ式
の板バネ１６、ボデイカバー１が出た場合にその
まま止めるストツパー１７より成る巻き取り機構
１８を配置せしめている。

尚、巻き取り機構１８は板バネ１６式のものを
示したが、モータードライブ式のものであつても
良い。

次に本考案に係るトランク格納式の車輌用ボデ
イカバーの作用について説明すると、 トランク５を開けてボデイカバー１の一端を持
つてトランク５のドラム６の長孔１４よりボデイ
カバー１を引き出すと共に、離接着自在テープ１
０，１０ａを剥離して幅を広げ、一方車輌ボデイ
２に枢着せしめた支持具７，７ａ…を収納状態か
ら突出状態と成し、ボデイカバー１の支持孔９，
９ａ…へ支持具７，７ａ…を挿入せしめて車輌ボ
デイ２の上面にボデイカバー１を被覆せしめ、夏
季の昼間においては、そのままボデイカバー１と
車輌ボデイ２の間に隙間を有して直射日光を遮断
せしめて、又それ以外の季節、時間帯においては
支持具７，７ａ…を下降状態と成して車輌ボデイ
２を被覆せしめて汚れの付着、塗装の変色、冬季
のフロントガラス等の凍結を防止するのである。

尚、この被覆状態において、ボデイカバー１の
鍵孔１１を通して車輌ボデイ２とトランク５の鍵
を掛けて、トランク５を閉めることが出来てボデ
イカバー１の基部をトランク５内のドラム６に固
定されるのである。

又、ボデイカバー１をトランク５に格納する時
には、ボデイカバー１を折り曲げて離接着自在テ
ープ１０，１０ａを掛着せしめて幅を狭め、巻き
取り機構１８の作用によりドラム６の回転軸１５
にボデイカバー１を巻回してドラム６内にボデイ
カバー１を収納してトランク５に格納するのであ
る。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、車輌ボデイ２に支持具７，
７ａ…を枢着せしめ、一方トランク５内に巻き取
り機構１８を装備せしめたドラム６を着脱自在に
装着せしめ、又支持具７，７ａ…に対応する支持
孔９，９ａ…及び基部に鍵孔１１を夫々穿設せし
めたボデイカバー１をドラム６に収納自在に装着
せしめたので、ボデイカバー１の支持孔９，９ａ
に支持具７，７ａ…を挿入し支持具７，７ａ…を
下降して、車輌ボデイ２にボデイカバー１を被覆
せしめて特に問題のある車輌ボデイ２の上面、即
ち天井３、ボンネツト４、トランク５の雨やほこ
りによる汚れ、塗装の変色を防止出来、年間を通
じて車庫の役割を果たすことが出来、又冬季には
フロントガラス、リヤウインドーへの霜の付着、
凍結を防止出来て冬季の朝の霜取りの手間を要せ
ず、又夏季には車輌ボデイ２とボデイカバー１の
間に隙間を設ける様に支持具７，７ａ…を上方へ
突出して被覆しているために、直射日光を遮断す
ると共に、風の吹き込みや空気の対流により室内
温度上昇の防止を図る（例えば気温30度で被覆し
ていない車輌では約70度、従来のボデイカバーで
は約50度以上、本考案に係るボデイカバー１では
約40度以下）ことが出来、又トランク５内にボデ
イカバー１を巻き取り機構１８の作用により巻き
取り格納式と成して、車輌ボデイ２への被覆とト
ランク５への格納を容易、迅速と成すと共に、ボ
デイカバー１の一端がトランク５のドラム６に固
定されることにより盗難防止を図ることが出来、
又ドラム６が着脱自在であるためにトランク５が
有効に使用出来たり、ボデイカバー１の清掃が出
来る等その実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係るボデイカバーを車輌ボデイに被
覆せしめた状態の側面図、第２図は車輌ボデイと
ボデイカバーの間に隙間を設けた状態の要部拡大
図、第３図は車輌ボデイとボデイカバーの間に隙
間を設けない状態の要部拡大図、第４図は支持具
の収納状態の側面図、第５図はトランクを閉めた
状態の第１図の背面図、第６図はトランクを閉め
ない状態の第１図の背面図、第７図はボデイカバ
ーの拡大図、第８図はトランクの平面図、第９図
はドラムの断面図である。 １……ボデイカバー、２……車輌ボデイ、５…
…トランク、６……ドラム、７，７ａ……支持
具、９，９ａ……支持孔、１１……鍵孔、１８…
…巻き取り機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌ボデイに支持具を枢着せしめ、一方トラン
   ク内に巻き取り機構を装備せしめたドラムを着脱
   自在に装着せしめ、又支持具に対応する支持孔及
   び基部に鍵孔を夫々穿設せしめたボデイカバーを
   ドラムに収納自在に装着せしめたことを特徴とす
   るトランク格納式の車輌用ボデイカバー。