JPH0589056U

JPH0589056U - 自動車用保護カバー

Info

Publication number: JPH0589056U
Application number: JP1279691U
Authority: JP
Inventors: 恙一ノ瀬
Original assignee: 恙一ノ瀬
Priority date: 1991-02-14
Filing date: 1991-02-14
Publication date: 1993-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の自動車用保護カバーは、車体への装
着時に車体面と覆布との間に断熱空間が形成され、夏期
における車内温度の上昇の抑制と、冬期における車体面
やガラス面への霜付きが防止され、また、ロール状に簡
易に巻取りできて、自動車への装着のための展開、或は
巻取り格納も容易であることを目的とする。【構成】自動車の車体を被覆する覆布と、自動車の長
手方向と交差する向きに前記覆布下面に付設された複数
の空間保持材と、を備えたことを主な特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の保護カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車を屋外に駐車させた場合においては、車体に防水性覆布のカバーを装着して、風雨、雪、或は夜露等から車体を保護し、また日中における太陽光線を遮光しながら車内の温度上昇を抑制したりしているものである。この様なものとして、自動車の車体形状に形成した防水性不織布を単に上方から載着状に覆蓋する自動車カバーや、自動車の屋根部からボンネットやトランク部にかけてのみを被覆し、その前後の端部をゴムバンドやフック等を介して車体側に係止させるタイプの自動車カバーが汎用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら、前記自動車カバーにおいては、断熱性や保温性に欠け、駐車中に車体に装着しても、夏期における車内温度の上昇、また冬期における窓ガラスや車体への霜の付着を防止出来ない。また、前記自動車カバーは折畳んだ状態にバッグ等に格納しおき、自動車に装着する時に、これを自動車の屋根部で展開したり、或は、自動車に装着した状態から格納する時には、再び折畳みしてバッグ等に格納しなければならず、この展開、格納のための折畳みに多くの手間を要する等の問題点があった。

【０００４】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は自動車の車体を被覆する覆布の下面に、自動車の長手方向と交差する方向に向けて複数の空間保持材を付設したことにより、車体への装着時に車体面と覆布との間に断熱空間が形成され、夏期における車内温度の上昇の抑制と、冬期における車体面やガラス面への霜付きが防止され、また、格納時には空間保持材を芯材としてロール状に簡易に巻取りできるため、自動車への装着のための展開、或はロール状の巻取り格納も容易である自動車用保護カバーを提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、自動車２８の車体を被覆する覆布１２と、自動車２８の長手方向と交差する向きに、前記覆布１２下面に付設された複数の空間保持材１４とを備えてなる自動車用保護カバー１０から構成される。また、前記覆布１２には、断熱性の発泡スチロール生地１８が裏打ちされ、前記空間保持材１４は、発泡スチロール棒体１４ａよりなることとしてもよい。また、前記覆布１２の内面には、断熱性アルミ泊２２が張着されてなることとしてもよい。

【０００６】

【作用】

本考案に係る自動車用保護カバーは、覆布下面の空間保持材を芯材としてロール状に巻取り、格納しおくもので、これを車体に装着する時には、車体の一端部よりロール巻きした覆布を車体のボンネット、屋根部、トランク部等へ展開させて被覆させるものである。この時、覆布下面の空間保持材によって車体上面と覆布とに断熱空間が形成され、この断熱空間によって夏期における車内温度の上昇の抑制、冬期における車体面、ガラス面への霜付き等が防止される。更に、車体に展開している覆布を格納する時には、覆布の一端の空間保持材を芯材としてロール状に巻取りしてコンパクトに収納でき、車体への装着のための展開や格納等が容易となる。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。図１ないし図５には、本考案の実施例に係る自動車用保護カバー１０が示されている。図より明らかな様に、前記自動車用保護カバー１０は、自動車の車体を被覆する覆布１２と、自動車の長手方向と交差する向きに、この覆布１２の下面に付設された複数の空間保持材１４とを備えている。前記覆布１２は、自動車のボンネットから屋根部を経由してトランク部までを被覆出来る例えば横幅１ｍ２０ｃｍ、長さ３ｍ程度の大きさであって、防水、防熱加工された織布や不織布よりなる表生地１６と、この表生地１４に裏打ちされた発泡スチロール生地１８と、で形成されている。この発泡スチロール生地１８を裏打ちすることによって覆布１２の断熱性が向上される。

【０００８】前記空間保持材１４は、前記覆布１２の横幅より短尺な例えば５×４×１００ｃｍ程度の発泡スチロール棒体１４ａで形成されている。この発泡スチロール棒体１４ａは四角棒、丸棒、或は多角棒状等に形成したものを用いてもよい。そして、前記覆布１２の一端寄り位置と中間位置等の複数箇所において、図３ないし図５に示す様に複数組の空間保持材１４が表生地１６の内面に接着され、表生地１６の内面並びに空間保持材１４を周回する様に前記発泡スチロール生地１８が接着固定されている。これにより前記覆布１２の下面には空間保持材１４による複数の突丘２０が形成され、前記覆布１２を車体に装着した時に、前記突丘２０により車体面と覆布１２の間に断熱空間が形成されて夏期における車内温度の上昇の抑制、冬期における車体面、ガラス面への霜付き等が防止されることとなる。前記覆布１２は、図６に示す様に表生地１６の内面に断熱性アルミ泊２２を張着すると覆布１２の断熱性が更に向上され、軽量な空間保持材１４を芯材として、図７に示す様にロール巻き出来るため、コンパクトに収納したり、或は車体面で展開することが容易となる。前記空間保持材１４は裏打ちされた発泡スチロール生地１８の下面に直接付設してもよい。また、前記覆布１２は、図１、図２に示す様に角隅部や縁辺部に車体へ係止のためのゴムバンドの様な係止帯２４が縫着され、この係止帯２４の端部にフック２６が装着されている。この係止帯２４に替えて磁石を利用した係止具を覆布１２の周縁部に装着してもよい。

【０００９】本考案の自動車用保護シート１０は、収納時においては覆布１２を一端よりロール巻きしてコンパクトに収納しおき、図８に示す様に自動車２８に装着する時には、例えばロール巻きした覆布１２をボンネット部の上面に載せて屋根部、トランク部へと移動しながら自動車２８の上面位置に覆布１２を展開させ、各係止帯２４のフック２６を車体の下部位置に係止させるものである。そして、覆布１２の下面に付設した複数の空間保持材１４による突丘２０が、トランク部、屋根部、ボンネット部等の車体面と接摺して覆布１２を車体面より支持するため、覆布１２と車体面とに断熱空間が形成されて夏期における車内温度の上昇の抑制、冬期における車体面、ガラス面への霜付き等が防止されることとなる。自動車２８に装着している覆布１２を取外して格納する時には、係止帯２４を車体より脱係させ、覆布１２を装着時とは逆向きにトランク部より屋根部へ向けてロール状に巻取りしてコンパクトに収納するものであ、車体への装着、取外し格納も容易で、かつ軽量であるため携帯にも便利である。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に係る自動車用保護カバーによれば、自動車の車体を被覆する覆布と、自動車の長手方向と交差する向きに、前記覆布下面に付設された複数の空間保持材と、を備えたことにより、自動車の車体に装着した時に空間保持材によって車体面と覆布とに断熱空間が形成され、この断熱空間により夏期の直射日光での車内温度の上昇が抑制され、冬期における車体面、ガラス面への霜付き等も防止されることとなる。また、空間保持材を芯材として覆布のロール巻きができ、格納、携帯に便利であり、車体への装着時にも車体上面で覆布を展開しながら容易に装着できる。また請求項２によれば、前記覆布には、断熱性の発泡スチロール生地が裏打ちされ、前記空間保持材は、発泡スチロール棒体で形成したことによりより、覆布の断熱性が向上され、また軽量で取り扱いが便利となる。更に請求項３によれば、前記覆布の内面には、断熱性アルミ泊を張着することにより覆布の断熱性が向上される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用保護カバーの一部を切開
した平面図である。

【図２】同自動車用保護カバーの一部を切開した底面図
である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図２のＡ−Ａ線一部拡大断面図である。

【図５】図２のＢ−Ｂ線一部拡大断面図である。

【図６】覆布の表生地の内面にアルミ泊を張着した状態
を示した覆布の一部拡大断面図である。

【図７】収納のためにロール巻きした覆布の断面図であ
る。

【図８】自動車に保護カバーを装着した状態の側面図で
ある。

【符号の説明】

１０自動車用保護カバー１２覆布１４空間保持材１４ａ発泡スチロール棒体１８発泡スチロール生地２２断熱性アルミ泊２８自動車

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車の車体を被覆する覆布と、自動車
の長手方向と交差する向きに、前記覆布下面に付設され
た複数の空間保持材と、を備えてなる自動車用保護カバ
ー。
【請求項２】前記覆布には、断熱性の発泡スチロール
生地が裏打ちされ、前記空間保持材は、発泡スチロール
棒体よりなる請求項１記載の自動車用保護カバー。
【請求項３】前記覆布の内面には、断熱性アルミ泊が
張着されてなる請求項１又は２記載の自動車用保護カバ
ー。