JPH0244292Y2

JPH0244292Y2 -

Info

Publication number: JPH0244292Y2
Application number: JP1981072823U
Authority: JP
Priority date: 1981-05-19
Filing date: 1981-05-19
Publication date: 1990-11-26
Also published as: JPS57184943U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は複写機、プリンタ等の画像形成装置、
特に定着装置と、給紙装置から前記定着装置の直
前に到る記録紙搬送ユニツトとが、記録紙の移動
経路とほぼ平行に、夫々離反する方向に移動可能
に設けられたものの改良に関するものである。近
年、画像形成装置は小型、軽量化の途を辿つてい
る。従つて、各部品の実量を軽量化するために、
厚さを薄くしたり、肉を盗んでいる。しかし、こ
れを極端に推進すると、強度が低下する虞れが生
じる。

本考案は斯る点に鑑みてなされたもので、像担
持体と、像担持体上に均一に電荷を付与する帯電
装置と、像担持体上に静電潜像を形成する光学装
置と、静電潜像をトナーにて現像する現像装置
と、記録紙を像担持体上の転写部に移送する給紙
装置と、像担持体上のトナー像を記録紙に転写す
る転写装置と、トナー像が転写された記録紙を定
着部へ移送する搬送装置と、記録紙上に転写され
たトナー像を定着する定着装置と、像担持体上の
残留トナーを除去するクリーニング装置とを有す
る画像形成装置において、前記給紙装置、転写装
置、搬送装置、及び定着装置は記録紙搬送経路を
構成し、該記録紙搬送経路を前記給紙装置、転写
装置、及び搬送装置を含むユニツトと、前記定着
装置を含むユニツトに分割し、夫々のユニツト
を、その装着位置から装置本体外部に向けて夫々
離反する方向に、記録紙の搬送方向と平行に引き
出し可能に装着し、さらに前記ユニツトを引き出
し自在に支持するレールが、夫々画像形成装置本
体の内底板上に平行に設けられ、この夫々のレー
ルは前記底板の全長にわたつて固設されることを
特徴とする画像形成装置を提供せんとするもので
ある。以下、本考案の一実施例につき本考案が実
施されている電子複写機を図面に従がい説明す
る。第１図は、記録紙搬送ユニツトとしての複写
紙搬送ユニツト１および定着装置２が、画像形成
装置本体としての複写機本体３に内挿された状態
を示す縦断面図、第２図はそれらが引出された状
態を示す縦断面図である。

図において、４は複写機本体３に回転自在に装
着された感光体ドラムである。この感光体ドラム
４の頂部には短焦点レンズ列５が設けられ、そこ
から時計方向に現像装置６、転写用コロトロン
７、分離用コロトロン８、記録紙としての複写紙
９の搬送コンベア１０、クリーニング装置１１、
帯電用コロトロン１２が、前記感光体ドラム４の
周囲に順次配備される。１３は前記短焦点レンズ
列５の側方に固設された光源で、原稿台１４の下
面を照光する。１５は給紙ローラ１６および給紙
カセツト１７を含む給紙装置である。１８はトラ
ンス等の重量部品、１９は給紙ローラ１６により
搬送された複写紙９を一時停止させ、その後再給
送するレジスタローラである。２は加熱ローラ２
０が内装された定着装置である。前記給紙装置１
５から搬送コンベア１０まではユニツト化され、
複写紙搬送ユニツト１が形成される。なお、前記
定着装置２および複写紙搬送ユニツト１は第３
図、第４図に示された保持台２′，１′に夫々固設
される。第３図はこれら保持台１′，２′を示す平
面図であつて、第４図は側面図である。２１は、
複写機本体３のシヤーシの一部となる底板であつ
て、その上面には４本のレール２２ａ，２２ｂ，
２２ｃ，２２ｄがこの底板２１の全長にわたり平
行に固設される。そして外側に存する２本のレー
ル２２ａ，２２ｄには、複写機搬送ユニツト１が
搭載される保持台１′が移動自在に装着される。
また、内側に存する２本のレール２２ｂ，２２ｃ
には、定着装置２が搭載される保持台２′が移動
自在に装着される。第５図はこのレール２２の横
断面を示す図で、本体３の底板２１の上面と、保
持台１′，２′の下面には夫々アングル２３，２４
が固設される。一方のアングル２３の垂直面に
は、断面Ｃ字状のレール２５が固設され、他方の
アングル２４の垂直面には、両側に溝２６′，２
６′が削設されたレール２６が固設される。２７
はこれらのレール２５，２６間に介装された鋼製
のボールであり、これらのレール２５，２６が相
対的に移動する際の、摩擦抵抗を低減させる役を
果す。第１図において、２８は定着装置２と複写
紙搬送ユニツト１を電気的に接続するコネクタで
あり、これらが離間した際にはそれに伴つて非接
続状態となる。

上述の複写機がジヤムを起した場合には、定着
装置２および複写紙搬送ユニツト１を第２図の矢
印方向に引出し、感光体ドラム４の下方に形成さ
れた空間より、つまつた複写紙９を取出せばよ
い。

本考案によると、給紙端から排紙端に至るま
での記録紙搬送経路を、２個のユニツトに分割
し、夫々のユニツトを本体外部へ引き出し可能に
構成することにより、夫々のユニツトのいずれか
一方または必要に応じて両方同時に引き出すこと
ができるので、記録紙搬送経路のいずれの部分で
紙詰りを生じても、本体内に手を入れる必要がな
くなり、容易にジヤム処理が行い得るとともに、
操作者の手が像担持体に触れる虞れや像担持体を
損傷する虞れが全く解消される。搬送経路全体
を１つのユニツトとして引き出すものに比べて、
ユニツトや本体をそれほど堅牢にする必要はな
く、重量を軽減することができる。従つて、各ユ
ニツトを引き出すに際して、大きな力を必要とせ
ず、容易にジヤム処理ができる。さらに、各ユニ
ツトを引き出した状態においても装置本体の重心
があまり移動せず、安定性に優れている。２つ
のユニツトの一方は、給紙部から定着装置に至る
までの記録紙搬送経路を含んで構成され、他方は
定着装置と排紙部を含んで構成されているので、
加熱定着部以外で紙詰りを生じた場合には２つの
ユニツトのうち記録紙搬送ユニツトのみを引き出
せばよいので、定着装置による熱に操作者が余計
なきを使う必要がないばかりか、定着装置と定着
装置に至るまでの搬送経路が分割されているの
で、定着装置で発生する熱が他の部分に伝達され
て、その他の部分が熱の影響を受けることがほと
んどない。点検整備要する際には、一方のユニ
ツトのみを引き出せばよく、作業を迅速に且つ簡
単に行うことができる。加えて、記録紙搬送経路
のブロツク設計が可能となる。画像形成装置本
体の内底部に、定着装置、記録紙搬送ユニツトを
支持するレールが、この底板の板厚を薄くして
も、強度不足となつて歪みが生じる虞れはない。

また本実施例においては、アングルを介してレ
ールを底板に垂設するものであるから、上方から
の曲げ応力に対して強く、定着装置、記録紙搬送
ユニツトを引出した際に、自重でレールが曲る虞
れはない。

なお、以上は本考案が実施されている電子複写
機について詳しく述べたが、本考案は他にも
LEDプリンタ等種々の画像形成装置に適用し得
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示すもの
で、第１図は定着装置と複写紙搬送ユニツトが内
挿された状態を示す縦断面図、第２図は定着装置
と複写紙搬送ユニツトが引出された状態を示す縦
断面図、第３図は支持台を示す平面図、第４図は
支持台を示す側面図、第５図はレールの横断面図
である。１……複写紙搬送ユニツト、２……定着装置、
３……複写機本体、１５…給紙装置、２１……底
板、２２……レール。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】像担持体と、像担持体上に均一に電荷を付与す
る帯電装置と、像担持体上に静電潜像を形成する
光学装置と、静電潜像をトナーにて現像する現像
装置と、記録紙を像担持体上の転写部に移送する
給紙装置と、像担持体上のトナー像を記録紙に転
写する転写装置と、トナー像が転写された記録紙
を定着部へ移送する搬送装置と、記録紙上に転写
されたトナー像を定着する定着装置と、像担持体
上の残留トナーを除去するクリーニング装置とを
有する画像形成装置において、前記給紙装置、転写装置、搬送装置、及び定着
装置は記録紙搬送経路を構成し、該記録紙搬送経
路を前記給紙装置、転写装置、及び搬送装置を含
むユニツトと、前記定着装置を含むユニツトに分
割し、夫々のユニツトを、その装着位置から装置
本体外部に向けて夫々離反する方向に、記録紙の
搬送方向と平行に引き出し可能に装着し、さらに
前記ユニツトを引き出し自在に支持するレール
が、夫々画像形成装置本体の内底板上に平行に設
けられ、この夫々のレールは前記底板の全長にわ
たつて固設されることを特徴とする画像形成装
置。