JPH0243701B2 - - Google Patents
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- JPH0243701B2 JPH0243701B2 JP60178517A JP17851785A JPH0243701B2 JP H0243701 B2 JPH0243701 B2 JP H0243701B2 JP 60178517 A JP60178517 A JP 60178517A JP 17851785 A JP17851785 A JP 17851785A JP H0243701 B2 JPH0243701 B2 JP H0243701B2
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Landscapes
- Insulating Bodies (AREA)
- Insulators (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は製鉄、製鋼用の耐火断熱レンガにす
るもので、特に混銑車、溶銑鍋、熔鋼鍋などの外
張りレンガに用いられる不焼成耐火断熱材の改良
に関する。 〔従来の技術〕 本出願人の一人は、先に混銑車ライニングを提
案した(特開昭58−117813)。この発明は上記の
先願発明で開示された混銑車ライニングなどに用
いられる不焼成耐火断熱材をさらに改良したもの
である。 上記公報にも明示してあるように、例えば混銑
車は、従来から溶融金属または常に高温に接する
稼動面レンガ(ウエアーライニングレンガ)と、
その背面に使用される耐火材(パーマネントレン
ガ)から構成されている。そして、このウエアー
ライニングに使用される耐火材は、一般にAl2O3
−SiO2系レンガ、高シヤモツト質レンガが一般
に用いられていた。しかし、最近では脱硫、脱珪
などの溶銑予備処理が混銑車で盛んに実施される
ようになつて、従来のAl2O3−SiO2系の耐火材で
は損耗速度が速く、炉の回転率などに支障をきた
すようになつてきた。そこでこの問題を解決する
ため、最近では炭化原料を添加したAl2O3−SiO2
−C質、MgO−C質などのレンガが採用されて
混銑車ライニングの損耗に対処している。しかし
ながら、一方でこのような材料を使用すると、こ
うした材料の熱伝導率が従来のAl2O3−SiO2系の
耐火材の5〜20倍と高いため、今度は長時間稼動
する混銑車では熱による鉄皮の変形問題が新たに
クローズアツプされ、また熱損失や鋼の品質に影
響を及ぼすといつたことが生じてきた。前述の先
願発明はこうした問題を解決するためになされた
ものであるが、このものにあつても強度、耐熱
性、耐スラグ性の点で必ずしも満足すべきもので
はなく、この点の改善がさらに望まれるものであ
つた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 混銑車の断熱ボートなどに開発された不焼成耐
火断熱材が断熱材としての特徴である低熱伝導性
は有していたものの、強度が充分でなく耐熱性も
低く、ま耐スラグ性を有していない点に鑑みてこ
れらの点を改善し低比重、高強度、高断熱材、耐
スラグ性を持つた高性能の不焼成耐火断熱材を得
ようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、耐熱性骨材20〜60重量%、軽量骨
材5〜20重量%、アルミナ系結合材20〜50重量
%、炭化珪素2〜15重量%および補強繊維5〜10
重量%からなる不焼成耐火断熱材である。またこ
の発明の実施の態様を示せば、次の通りである。
即ち、耐熱骨材が合成アルミナ、合成ムライト、
シヤモツトの中の1種または2種以上からなり、
かつこれらが100μm以下に粒度調整されたもの
であること、軽量骨材が焼成ケイソウ土、アルミ
ナバルーン、シラスバルーンの中の1種または2
種以上からなること、アルミナ系結合材がカルシ
ウムアルミネートを主成分とすること、炭化珪素
が純度90.0%以上で、かつ100μm以下に粒度調整
されたものであること、補強繊維が石綿、岩綿、
セラミツクフアイバー、有機繊維の中の1種また
は2種以上であることなどである。以下にこの発
明を説明する。 この発明になる不焼成耐火断熱材は、耐熱性骨
材、軽量骨材、アルミナ系結合材、炭化珪素およ
び補強繊維からなる。耐熱性骨材はこの発明の不
焼成耐火断熱材の耐熱性を向上させるのみなら
ず、強度を向上させる目的で添加するものであ
る。この耐熱性骨材としては、合成アルミナ、合
成ムライト、シヤモツトであり、100μm以下に
粒度調整されたものが好ましい。これらは、単独
使用でもよいが、1種または2種以上を混合して
使用してもよい。その添加量は、内割で20〜60重
量%(この発明で%は全て重量%で示す)、好ま
しくは25〜55%である。これが20%にみたないと
高強度、高耐熱性が得られない。また60%を超え
ると比重増大とともに熱伝導率が高くなつて断熱
材が低下する。 こうした耐熱性骨材およびその組成を例示すれ
ば次の通りである。
るもので、特に混銑車、溶銑鍋、熔鋼鍋などの外
張りレンガに用いられる不焼成耐火断熱材の改良
に関する。 〔従来の技術〕 本出願人の一人は、先に混銑車ライニングを提
案した(特開昭58−117813)。この発明は上記の
先願発明で開示された混銑車ライニングなどに用
いられる不焼成耐火断熱材をさらに改良したもの
である。 上記公報にも明示してあるように、例えば混銑
車は、従来から溶融金属または常に高温に接する
稼動面レンガ(ウエアーライニングレンガ)と、
その背面に使用される耐火材(パーマネントレン
ガ)から構成されている。そして、このウエアー
ライニングに使用される耐火材は、一般にAl2O3
−SiO2系レンガ、高シヤモツト質レンガが一般
に用いられていた。しかし、最近では脱硫、脱珪
などの溶銑予備処理が混銑車で盛んに実施される
ようになつて、従来のAl2O3−SiO2系の耐火材で
は損耗速度が速く、炉の回転率などに支障をきた
すようになつてきた。そこでこの問題を解決する
ため、最近では炭化原料を添加したAl2O3−SiO2
−C質、MgO−C質などのレンガが採用されて
混銑車ライニングの損耗に対処している。しかし
ながら、一方でこのような材料を使用すると、こ
うした材料の熱伝導率が従来のAl2O3−SiO2系の
耐火材の5〜20倍と高いため、今度は長時間稼動
する混銑車では熱による鉄皮の変形問題が新たに
クローズアツプされ、また熱損失や鋼の品質に影
響を及ぼすといつたことが生じてきた。前述の先
願発明はこうした問題を解決するためになされた
ものであるが、このものにあつても強度、耐熱
性、耐スラグ性の点で必ずしも満足すべきもので
はなく、この点の改善がさらに望まれるものであ
つた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 混銑車の断熱ボートなどに開発された不焼成耐
火断熱材が断熱材としての特徴である低熱伝導性
は有していたものの、強度が充分でなく耐熱性も
低く、ま耐スラグ性を有していない点に鑑みてこ
れらの点を改善し低比重、高強度、高断熱材、耐
スラグ性を持つた高性能の不焼成耐火断熱材を得
ようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、耐熱性骨材20〜60重量%、軽量骨
材5〜20重量%、アルミナ系結合材20〜50重量
%、炭化珪素2〜15重量%および補強繊維5〜10
重量%からなる不焼成耐火断熱材である。またこ
の発明の実施の態様を示せば、次の通りである。
即ち、耐熱骨材が合成アルミナ、合成ムライト、
シヤモツトの中の1種または2種以上からなり、
かつこれらが100μm以下に粒度調整されたもの
であること、軽量骨材が焼成ケイソウ土、アルミ
ナバルーン、シラスバルーンの中の1種または2
種以上からなること、アルミナ系結合材がカルシ
ウムアルミネートを主成分とすること、炭化珪素
が純度90.0%以上で、かつ100μm以下に粒度調整
されたものであること、補強繊維が石綿、岩綿、
セラミツクフアイバー、有機繊維の中の1種また
は2種以上であることなどである。以下にこの発
明を説明する。 この発明になる不焼成耐火断熱材は、耐熱性骨
材、軽量骨材、アルミナ系結合材、炭化珪素およ
び補強繊維からなる。耐熱性骨材はこの発明の不
焼成耐火断熱材の耐熱性を向上させるのみなら
ず、強度を向上させる目的で添加するものであ
る。この耐熱性骨材としては、合成アルミナ、合
成ムライト、シヤモツトであり、100μm以下に
粒度調整されたものが好ましい。これらは、単独
使用でもよいが、1種または2種以上を混合して
使用してもよい。その添加量は、内割で20〜60重
量%(この発明で%は全て重量%で示す)、好ま
しくは25〜55%である。これが20%にみたないと
高強度、高耐熱性が得られない。また60%を超え
ると比重増大とともに熱伝導率が高くなつて断熱
材が低下する。 こうした耐熱性骨材およびその組成を例示すれ
ば次の通りである。
【表】
軽量骨材は低比重、低熱伝導率を目的として添
加するものであるが、焼成ケイソウ土、アルミナ
バルーン、シラスバルーンなどが好ましい。これ
らもそれ単独または2種以上を複合して添加する
ことは出来るが、その添加範囲は5〜20%で、好
ましくは10〜15%である。これが5%に未たない
と低比重化が出来ず、また20%を超えると強度お
よび耐熱性が低下してくる。これらを例示すれば
第2表の通りである。
加するものであるが、焼成ケイソウ土、アルミナ
バルーン、シラスバルーンなどが好ましい。これ
らもそれ単独または2種以上を複合して添加する
ことは出来るが、その添加範囲は5〜20%で、好
ましくは10〜15%である。これが5%に未たない
と低比重化が出来ず、また20%を超えると強度お
よび耐熱性が低下してくる。これらを例示すれば
第2表の通りである。
【表】
結合材としてはアルミナ系結合材を使用し、焼
成することなく成形体の高強度を得るようにす
る。アルミナ系結合材は常温で硬化し、しかも高
温加熱しても充分な強度を発現するものが好まし
い。好適には、一般に市販されているアルミナセ
メントがある。 特にAl2O3が40%以上であり、Fe2O3が10%以
下であるものが好ましい。アルミナ系結合材セメ
ントの添加量は20〜50%であり、好ましくは25〜
45%である。アルミナ系結合材の添加量が20%未
満の場合は充分な強度が得られず、また50%を超
えると耐熱性骨材、軽量骨材の添加量が適正範囲
から外れてしまい低比重、高耐熱性の断熱材が得
られない。こうしたアルミナセメントの組成を例
示すれば次の通りである。
成することなく成形体の高強度を得るようにす
る。アルミナ系結合材は常温で硬化し、しかも高
温加熱しても充分な強度を発現するものが好まし
い。好適には、一般に市販されているアルミナセ
メントがある。 特にAl2O3が40%以上であり、Fe2O3が10%以
下であるものが好ましい。アルミナ系結合材セメ
ントの添加量は20〜50%であり、好ましくは25〜
45%である。アルミナ系結合材の添加量が20%未
満の場合は充分な強度が得られず、また50%を超
えると耐熱性骨材、軽量骨材の添加量が適正範囲
から外れてしまい低比重、高耐熱性の断熱材が得
られない。こうしたアルミナセメントの組成を例
示すれば次の通りである。
【表】
この発明では、さらに炭化珪素を添加するがこ
れは耐スラグ性を向上させるためである。混銑車
などの耐熱ボートとしてこの発明の不焼成耐火断
熱材を使用した場合は、その内張レンガに亀裂が
生じ、熔鋼がそこから浸透してくることも考えら
れるから、この断熱材も耐スラグ性としておくこ
とは有益である。炭化珪素は純度95.0%以上で粒
度を100μ以下に調整したものが好ましい。炭化
珪素の添加量は2〜15%、好ましくは3〜10%で
ある。添加量が3%未満の場合は充分な耐スラグ
性が得られない。一方、その上限は余り多くする
と熱伝導率が高くなるとともに、加熱時に炭化珪
素がシリカとなつてクリストバライト化し、その
ため膨張、亀裂を起し、この亀裂よりスラグが浸
透し耐スラグ性がかえつて低下してくる結果とな
る。さらに、この発明では補強繊維を用いるが、
これは耐火材の強度および成形体を向上させるた
めである。補強繊維としては石綿、岩綿、セラミ
ツクフアイバー、有機繊維であり、これらを単独
または2種以上混合して添加する。その添加量は
5〜10%がよい。添加量が5%未満の場合は充分
な強度が得られない外、成形性がよくなく、また
10%を超える場合は原料の均一な分散性が因難と
なつてくる。この発明は以上の組成とすることに
よつて強度、低比重とともに低熱伝導率、耐スラ
グ性の全てを満足した不焼成耐火断熱材とするこ
とが可能となつたのである。こうした断熱材は、
混銑車ライニングの耐火材料としてその他の用途
の耐火材として有益である。 以下に実施例をあげてさらにこの発明を説明す
る。 実施例 1 シヤモツト47%、焼成ケイソウ土15%、アルミ
ナセメント25%、炭化珪素3%、アモサイト石綿
10%の混合物に水を外割で4重量倍%加えこれを
混練後、加圧、脱水、成形し、5日間常温にて放
置しアルミナセメントを硬化させ、その後150℃
で24時間乾燥した。 実施例 2 合成ムライト粉末40%、焼成ケイソウ土15%、
アルミナセメント25%、炭化珪素10%、アモサイ
ト石綿10%を原料として実施例1と同様にして成
形した。 比較例 1 シヤモツト粉末50%、焼成ケイソウ土15%、ア
ルミナセメント25%、アモサイト石綿10%を原料
として実施例1と同様にして成形した。 比較例 2 焼成ケイソウ土35%、アルミナセメント55%、
アモサイト石綿10%を原料として実施例1と同様
にして成形した。 比較例 3 シヤモツト粉末60%、アルミナセメント30%、
アモサイト石綿10%を原料として実施例1と同様
にして成形した。 上記の実施例および比較例の断熱材の各物性を
調べその結果をまとめて第4表に示した。なお、
スラグ耐食試験は以下のようにして行なつた。 70×70×30mmの試験片の表面中央部にCaO42.5
%、CaF242.5%、Fe2O3のスラグ類似の粉末を直
径30mmの円状に厚さが均一となるようにして置
き、これを電気炉中で1400℃で1時間加熱する。
この冷却後電気炉より取出し、表面中央部で2つ
に切断し、切断面を観察しスラグに侵蝕された面
積を測定した。
れは耐スラグ性を向上させるためである。混銑車
などの耐熱ボートとしてこの発明の不焼成耐火断
熱材を使用した場合は、その内張レンガに亀裂が
生じ、熔鋼がそこから浸透してくることも考えら
れるから、この断熱材も耐スラグ性としておくこ
とは有益である。炭化珪素は純度95.0%以上で粒
度を100μ以下に調整したものが好ましい。炭化
珪素の添加量は2〜15%、好ましくは3〜10%で
ある。添加量が3%未満の場合は充分な耐スラグ
性が得られない。一方、その上限は余り多くする
と熱伝導率が高くなるとともに、加熱時に炭化珪
素がシリカとなつてクリストバライト化し、その
ため膨張、亀裂を起し、この亀裂よりスラグが浸
透し耐スラグ性がかえつて低下してくる結果とな
る。さらに、この発明では補強繊維を用いるが、
これは耐火材の強度および成形体を向上させるた
めである。補強繊維としては石綿、岩綿、セラミ
ツクフアイバー、有機繊維であり、これらを単独
または2種以上混合して添加する。その添加量は
5〜10%がよい。添加量が5%未満の場合は充分
な強度が得られない外、成形性がよくなく、また
10%を超える場合は原料の均一な分散性が因難と
なつてくる。この発明は以上の組成とすることに
よつて強度、低比重とともに低熱伝導率、耐スラ
グ性の全てを満足した不焼成耐火断熱材とするこ
とが可能となつたのである。こうした断熱材は、
混銑車ライニングの耐火材料としてその他の用途
の耐火材として有益である。 以下に実施例をあげてさらにこの発明を説明す
る。 実施例 1 シヤモツト47%、焼成ケイソウ土15%、アルミ
ナセメント25%、炭化珪素3%、アモサイト石綿
10%の混合物に水を外割で4重量倍%加えこれを
混練後、加圧、脱水、成形し、5日間常温にて放
置しアルミナセメントを硬化させ、その後150℃
で24時間乾燥した。 実施例 2 合成ムライト粉末40%、焼成ケイソウ土15%、
アルミナセメント25%、炭化珪素10%、アモサイ
ト石綿10%を原料として実施例1と同様にして成
形した。 比較例 1 シヤモツト粉末50%、焼成ケイソウ土15%、ア
ルミナセメント25%、アモサイト石綿10%を原料
として実施例1と同様にして成形した。 比較例 2 焼成ケイソウ土35%、アルミナセメント55%、
アモサイト石綿10%を原料として実施例1と同様
にして成形した。 比較例 3 シヤモツト粉末60%、アルミナセメント30%、
アモサイト石綿10%を原料として実施例1と同様
にして成形した。 上記の実施例および比較例の断熱材の各物性を
調べその結果をまとめて第4表に示した。なお、
スラグ耐食試験は以下のようにして行なつた。 70×70×30mmの試験片の表面中央部にCaO42.5
%、CaF242.5%、Fe2O3のスラグ類似の粉末を直
径30mmの円状に厚さが均一となるようにして置
き、これを電気炉中で1400℃で1時間加熱する。
この冷却後電気炉より取出し、表面中央部で2つ
に切断し、切断面を観察しスラグに侵蝕された面
積を測定した。
【表】
(効果)
上記の表からも明かなように、この発明になる
不焼成耐火断熱材は低比重、高強度、高断熱性、
耐スラグ性の全てを有することが明らかである。
不焼成耐火断熱材は低比重、高強度、高断熱性、
耐スラグ性の全てを有することが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 耐熱性骨材20〜60重量%、軽量骨材5〜20重
量%、アルミナ系結合材20〜50重量%、炭化珪素
2〜15重量%および補強繊維5〜10重量%からな
る不焼成耐火断熱材。 2 耐熱性骨材が合成アルミナ、合成ムライト、
シヤモツトの中の1種または2種以上からなり、
かつこれらが100μm以下に粒度調整されたもの
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の不焼成耐火断熱材。 3 軽量骨材が焼成ケイソウ土、アルミナバルー
ン、シラスバルーンの中の1種または2種以上か
らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の不焼成耐火断熱材。 4 アルミナ系結合材がカルシウムアルミネート
を主成分とする特許請求の範囲第1項記載の不焼
成耐火断熱材。 5 炭化珪素が純度90.0%以上で、かつ100μm以
下に粒度調整されたものであることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の不焼成耐火断熱材。 6 補強繊維が石綿、岩綿、セラミツクフアイバ
ー、有機繊維の中の1種または2種以上である特
許請求の範囲第1項記載の不焼成耐火断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178517A JPS6241774A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 不焼成耐火断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178517A JPS6241774A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 不焼成耐火断熱材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241774A JPS6241774A (ja) | 1987-02-23 |
JPH0243701B2 true JPH0243701B2 (ja) | 1990-10-01 |
Family
ID=16049855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60178517A Granted JPS6241774A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 不焼成耐火断熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6241774A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729864B2 (ja) * | 1989-05-31 | 1995-04-05 | 株式会社イナックス | 軽量セメント材料 |
JPH04176355A (ja) * | 1990-11-08 | 1992-06-24 | Tootsuya:Kk | コーティング装置 |
JP6441685B2 (ja) * | 2015-01-06 | 2018-12-19 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融金属容器蓋用キャスタブル耐火物 |
JP6441684B2 (ja) * | 2015-01-06 | 2018-12-19 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融金属容器蓋用キャスタブル耐火物 |
CA3124927A1 (en) | 2018-12-28 | 2020-07-02 | Denka Company Limited | Fire-resistant heat-insulation composition, fire-resistant heat-insulation composition slurry, fire-resistant heat-insulation board, and fire-resistant heat-insulation structure |
WO2021177378A1 (ja) | 2020-03-04 | 2021-09-10 | 株式会社ジェイエスピー | 耐火断熱ボード及び耐火断熱構造体 |
-
1985
- 1985-08-15 JP JP60178517A patent/JPS6241774A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241774A (ja) | 1987-02-23 |
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