JP3143731B2 - 軽量耐火キャスタブル - Google Patents

軽量耐火キャスタブル

Info

Publication number
JP3143731B2
JP3143731B2 JP07072388A JP7238895A JP3143731B2 JP 3143731 B2 JP3143731 B2 JP 3143731B2 JP 07072388 A JP07072388 A JP 07072388A JP 7238895 A JP7238895 A JP 7238895A JP 3143731 B2 JP3143731 B2 JP 3143731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
alumina
ceramic fiber
lightweight
refractory castable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07072388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08245271A (ja
Inventor
和昭 松尾
智之 椙山
英雄 上本
圭介 山崎
Original Assignee
東芝セラミックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝セラミックス株式会社 filed Critical 東芝セラミックス株式会社
Priority to JP07072388A priority Critical patent/JP3143731B2/ja
Publication of JPH08245271A publication Critical patent/JPH08245271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143731B2 publication Critical patent/JP3143731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • C04B28/16Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements containing anhydrite, e.g. Keene's cement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
    • C04B2111/00551Refractory coatings, e.g. for tamping

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱炉等の工業炉、都
市ゴミや一般ゴミの焼却場又は一般窯炉の築炉、あるい
はタンディッシュや溶鋼鍋等の製鋼連続鋳造容器の内張
り等に使用される軽量耐火キャスタブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軽量耐火キャスタブルと
しては、アルミナ中空原料やパーライト等の断熱骨材
(含む耐火骨材)にアルミナセメントを結合剤として大
量に添加したもの、セラミックファイバーを骨材として
これにアルミナセメントを結合剤として添加したもの、
又は耐熱性を向上させるため、骨材としてのセラミック
ファイバーに水硬性アルミナを結合剤として添加したも
のが知られている。上記断熱骨材とアルミナセメントの
組み合わせによるものは、キャスタブル耐火物とほぼ同
時期から開発されており、上記3種の軽量耐火キャスタ
ブルの中、最もポピュラーな製品である。又、セラミッ
クファイバーとアルミナセメントの組み合わせによるも
のも、上記断熱骨材を用いるもの程ではないが、工業炉
にセラミックファイバーが使用されるようになった時点
から開発されているもので、補修材の色彩が強い製品で
ある。更に、セラミックファイバーと水硬性アルミナセ
メントの組み合わせによるものは、耐熱性を考慮して開
発されたものであるが、その歴史は浅く、現在盛んに改
良が試みられている製品である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来の断熱
骨材とアルミナセメントからなる軽量耐火キャスタブル
では、熱伝導率(嵩比重)を下げるために骨材に軽量材
が使用されている。この軽量材は、製品のランク別に使
用するものが異なり、高温用軽量耐火キャスタブルに
は、アルミナ中空原料が主として使用され、低温用軽量
耐火キャスタブルには、パーライトや人工軽量骨材が一
般的に使用されている。しかし、上記骨材は、大部分が
多孔質であるので、他の原料と混合して流動化させるた
めに大量の混練水量を必要とする一方、施工体強度を補
うためにアルミナセメントの添加を増加させる必要があ
る。そのため、断熱骨材とアルミナセメント中のCaO
とが使用中に反応して低融物化し、製品の耐熱性を著し
く低下させる不具合がある。従って、1000℃以下の
低温部はともかく、高温部においては内張り材としての
使用は困難であり、ほとんどのケースが裏張り材として
使用されているにすぎない。一方、高温度用(1600
℃以上の耐用品)の場合は、アルミナ中空原料の他に電
融アルミナや焼結アルミナ等の耐火性原料が同時に添加
されることから、製品全体としてAl2 3 含有量が多
くなり、断熱性低下の一因となっている。
【0004】又、セラミックファイバーとアルミナセメ
ントからなる軽量耐火キャスタブルでは、セラミックフ
ァイバーが、耐アルカリ性に劣り、アルミナセメント中
のCaOと反応して極端に耐熱性を低下させるので、製
品の最高使用温度が1000〜1200℃どまりとなっ
ている一方、セラミックファイバーが機械的強度特性に
劣るので、製品の機械的強度特性が低下する不具合があ
る。この機械的強度特性を高めるに、セラミックファイ
バー単独使用の場合は、その表面へのコート剤の塗布や
耐熱性に悪影響を及ぼさない無機バインダーを添加し、
製品としての機械的強度を高めることが行われている。
更に、セラミックファイバーと水硬性アルミナからなる
軽量耐火キャスタブルでは、水硬性アルミナが、Al2
3 純度98%以上と高く、アルミナセメントと異なり
セラミックファイバーを溶かすこともないから、耐熱性
に優れた製品が得られるものの、水硬性アルミナの硬化
性が温度により大きく異なるので、次のような不具合が
ある。例えば、30℃以上の温度での混練時には、注水
後直ちに蒸気を発して発熱し、作業可使時間が著しく短
くなったり、混練中にミキサー内で硬化したという例も
多数ある。逆に、気温が15℃以下になると硬化不良を
招き、打設後から脱型までに2日間を要することも決し
て珍しくなく、更に気温が下廻ると(5℃程度)脱型ま
でに7日間程度の日数が必要となる。現在、水硬性アル
ミナの製造メーカーや不定形耐火物製造メーカーでは、
上記の温度依存性の問題を解消すべく、硬化遅延剤や硬
化促進剤の添加による方法を開発中であるが、いずれも
効果的に作用するものが得られていないのが実情であ
る。又、水硬性アルミナがアルミナセメントに比べ約4
〜5倍高価であるという点も上記キャスタブルが普及し
ない理由の一つとなっている。そこで、本発明は、水硬
性アルミナを結合剤として用いるものと同等の耐熱性が
得られると共に、作業性に優れた軽量耐火キャスタブル
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の軽量耐火キャスタブルは、アルミナ
質骨材、耐火性原料結合剤として5〜50重量%の焼
石膏と更に粘土、ベントナイト及びシリカ超微粉の少な
くとも1種以上0.5〜10重量%含有することを特徴
とする。又、第の軽量耐火キャスタブルは、第1の
のにおいて、前記アルミナ質骨材が1〜40重量%のセ
ラミックファイバーを含み、耐火性原料が20〜60重
量%のアルミナ及び/又はムライトを含むことを特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明の第1の軽量耐火キャスタブルにおいて
は、アルミナ質骨材と結合剤としての焼石膏との反応が
起こらず、かつモース硬度2と軟らかい焼石膏が潤滑剤
として機能すると共に、粘土、ベントナイト及びシリカ
超微粉の少なくとも1種以上が接着性、施工体表面の仕
上がり性等の向上に寄与し、かつその固結時の収縮性に
より、焼石膏の固結時の膨張を相殺することが可能とな
る。又、第の軽量耐火キャスタブルにおいては、第1
のものの作用の他、断熱性、機械的強度特性及び耐熱性
が向上する。
【0007】焼石膏が5重量%未満であると、内張り施
工体として機械的強度特性が欠如するばかりでなく、打
設体の硬化時間が著しく長くなるという結果を招き、特
性に優れた施工体が得られにくくなる。一方、50重量
%を超えると、焼石膏の特徴の1つである凝結膨張特性
が災いして、膨張による反りや亀裂を誘発する原因とな
る。又、焼石膏を5〜50重量%とすることにより、後
述する粘土、ベントナイト及びシリカ超微粉の固結時の
収縮性と相俟って製品の線膨張率を零にすることが可能
となる。焼石膏(CaSO4 ・0.5H2 O)の添加水
との硬化反応は、次式で表わされる。
【0008】
【化1】
【0009】焼石膏としては、陶磁器型材用として広く
使用されているものが一般的に使用されるが、状況に応
じていずれの型材に使用される焼石膏の使用が可能であ
る。焼石膏の代表的特性例を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】又、焼石膏には、α,β型があることが知
られており、両者の性質は混水量、凝結時間、凝結線膨
張率、強度等において大きく異なる(表2参照)。
【0012】
【表2】
【0013】焼石膏としては、両型の使用が可能である
が、α型使用の場合は、凝結時間の関係から、凝結遅延
剤の添加が必要となる。凝結遅延剤には、有機質のもの
にゼラチン、でんぷん、無機質のものにほう砂、酒石酸
アルカリ、くえん酸アルカリ、リン酸ソーダ等がある
が、いずれも使用可能である。一方、β型使用の場合
は、夏季に使用されたり、あるいは作業条件上混練土の
可使時間を長く保つ必要がある際には、上記凝結遅延剤
の添加が有効な対策となる。なお、焼石膏もCaOを含
むことから、その混合添加を疑問視する声もあろうかと
思うが、実際の物性は、後述する実施例で述べているよ
うに、耐熱性の点において優れていることが判明してい
る。但し、硫酸カルシウム自体の融点が1450℃であ
ることから、最高使用温度は、1400℃止まりとなる
が、鋼片加熱炉、均熱炉等の工業炉の築炉や補修材とし
ての使用において十分過ぎる耐熱性を有しているといえ
る。
【0014】粘土、ベントナイト及びシリカ超微粉の少
なくとも1種以上が0.5重量%未満であると、作業性
に欠ける。一方、10重量%を超えると、製品の耐熱性
に悪影響を与える。製品を流し込み施工用とする場合に
は、球形を呈したシリカ超微粉を主体とし、粘土あるい
はベントナイトが少量添加される。その混合割合は、シ
リカ超微粉7〜8に対して、粘土あるいはベントナイト
3〜2となる(混合総量10とした場合)。一方、こて
塗り又はパッチング施工用とする場合には、流し込み施
工用とは逆に、粘土やベントナイトを主体とし、シリカ
超微粉が少量添加される。その混合割合は、粘土あるい
はベントナイト5〜8に対してシリカ超微粉2〜5とな
る。こて塗り施工用とする場合、粘土、ベントナイト等
は限界はあるものの、増量するに従って良好な作業性
(接着性、施工体表面の仕上り性等)が得られ易くなる
傾向にある。しかし、粘土等の増量は、硬化時の収縮率
を大きくする結果となり、作業性は良好なものの、硬化
後の施工体に数mmから場合によっては10mmを超す
亀裂が見られ、現在出回っている軽量耐火キャスタブル
でも数ミリ程度の亀裂の発生の解消は困難である。本発
明者は、粘土、ベントナイト(シリカ超微粉)と後述す
る焼石膏の添加混合量における施工体の線変化率の関係
を詳細に調査した結果、両者の最適混合比率を見出し
た。すなわち、粘土、ベントナイトと焼石膏を適正に混
合添加させることで、収縮と膨張が相殺し合って、硬化
後の施工体の線膨張率が0%となり、亀裂が全く発生し
ないという結果を得るに至った。又、逆に両者の添加量
を適当に調整することにより、土木建築関係で使用され
る無収縮セメントのような機能を兼ね備えさせることも
可能で、複雑な形状の施工体やアンカーボルト等の補強
材を有する施工に好適なものとなる。粘土としては、珪
砂等の不純物の少ない水簸処理されたものや耐火物用と
して一般的に使用されている精製クレイが好ましく、E
Pカオリン、カオペーク、朝鮮カオリン等の商品名で市
販されているものが、その例として挙げられる。ベント
ナイトとしては、鋳物用、土木建築用あるいは一般用の
ものの使用が可能であるが、その中でも不純物が全く混
入されず純粋で優れた耐熱性を有する米国ワイオミング
産の高品質ベントナイトの使用が良好な作業性を付与す
るので好適である。シリカ微粉末としては、Fe−Si
製造の際の副産物であるヒュームシリカや電融シリカ製
造の際のヒュームシリカ等が使用される。ヒュームシリ
カは、球形を呈しているため、コロ的な役割を果たし、
製品に流動性を与えるので非常に好適である。
【0015】セラミックファイバーが1重量%未満であ
ると、断熱性が低下すると共に、加熱後の施工体の収縮
率が大きくなる。一方、40重量%を超えると、作業
性、すなわち流動性の低下を招き、強度特性に優れた施
工体が得られにくくなる。セラミックファイバーとして
は、非晶質、結晶質のいずれのものも使用が可能であ
る。Al2 3 成分も30%以上であれば、粒状(カー
ル状)、バルク状のいずれの形状にもとらわれず使用が
可能である。
【0016】アルミナ及び/又はムライトが20重量%
未満であると、耐熱性の付与に乏しくなる。一方、60
重量%を超えると、熱伝導率や嵩比重が高くなる。アル
ミナ、ムライトとしては、焼結あるいは電融品のアルミ
ナ微粉、ムライト微粉が使用される。アルミナ微粉は、
粒度的には60メッシュ程度以下であればよく、又、純
度的には95%以上のものであれば十分に使用が可能で
ある。ムライト微粉は、粒度的には60メッシュ程度以
下であれば使用可能である。なお、耐熱性を若干低下さ
せるものの、Al2 3 成分40〜70%程度のシャモ
ット質微粉の使用も可能であり、その場合の粒径も60
メッシュ程度以下であればよい。
【0017】上述した各混合物に水を添加して得られる
混練土は、こて塗り、パッチング及び流し込み施工用と
してあらゆる施工条件に対応可能であるばかりで無く、
耐熱性、強度特性において優れた特性を有しており、加
熱炉等の工業炉分野での内張り材としてのみならず、土
木建築分野その他の分野において使用が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例と共に
説明する。 実施例1 Al2 3 70%のセラミックファイバー15重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ50重量%、水
簸粘土2重量%及びシリカ超微粉5重量%に、焼石膏2
8重量%を添加して混合物とした。上記混合物に水を外
率で60重量%添加して混練土を得、型枠に鋳込んで2
4時間後に脱型して、乾燥(110℃)と加熱処理(1
000℃、1400℃)を施し、それぞれの特性を測定
した。得られた軽量耐火キャスタブルは、表3に示すよ
うに、強度特性及び線変化特性に優れ、かつ嵩比重0.
92(乾燥後)となった。
【0019】
【表3】
【0020】実施例2 Al2 3 48%のセラミックファイバー15重量%、
−100meshの粒径の合成ムライト50重量%、水
簸粘土2重量%及びシリカ超微粉5重量%に、焼石膏2
8重量%を添加して混合物とした。上記混合物に水を外
率で60重量%添加して混練土を得、型枠に鋳込んで2
4時間後に脱型して実施例1と同様に乾燥、加熱処理を
施し、乾燥品及び各加熱品の特性を測定した。得られた
軽量耐火キャスタブルは、表3に示すように、強度特性
及び線変化特性に優れ、かつ嵩比重0.90(乾燥後)
となった。 実施例3 Al2 3 48%のセラミックファイバー30重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ40重量%、水
簸粘土2重量%及びシリカ超微粉5重量%に、焼石膏2
3重量%を添加して混合物とした。上記混合物に水を外
率で75重量%添加して混練土を得た後、実施例1,2
と同様にして軽量耐火キャスタブルの乾燥品及び各加熱
品を得、それぞれの特性を測定した。得られた軽量耐火
キャスタブルは、表3に示すように、曲げ強さ1.0M
Pa(乾燥後)、嵩比重0.8(乾燥後)で、1400
℃の温度の加熱後においても線変化率−1.80%であ
った。 実施例4 Al2 3 48%のセラミックファイバー30重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ40重量%、ワ
イオミング産ベントナイト5重量%及びシリカ超微粉5
重量%に、焼石膏20重量%を添加して混合物とした。
上記混合物に水を外率で75重量%添加して混練土を得
た後、実施例1,2と同様にして軽量耐火キャスタブル
の乾燥品及び各加熱品を得、それぞれの特性を測定し
た。得られた軽量耐火キャスタブルは、表3に示すよう
に、曲げ強さ1.0MPa(乾燥後)、嵩比重0.8
(乾燥後)で、1400℃の温度の加熱後においても線
変化率−1.95%であった。 実施例5 Al2 3 70%のセラミックファイバー40重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ20重量%、水
簸粘土0.25重量%及びワイオミング産ベントナイト
0.25重量%に、焼石膏39.5重量%を添加して混
合物とした。上記混合物に水を外率で90重量%添加し
て混練土を得た後、実施例1,2と同様にして軽量耐火
キャスタブルの乾燥品及び各加熱品を得、それぞれの特
性を測定した。得られた軽量耐火キャスタブルは、表3
に示すように、曲げ強さ1.0MPa(乾燥後)嵩比重
0.65(乾燥後)で、1400℃の温度の加熱後にお
いても線変化率−1.75%であった。 実施例6 Al2 3 48%のセラミックファイバー1重量%、−
100meshの粒径の合成ムライト39重量%、水簸
粘土1重量%及びシリカ超微粉9重量%に、焼石膏50
重量%を添加して混合物とした。上記混合物に水を外率
で40重量%添加して混練土を得た後、実施例1,2と
同様にして軽量耐火キャスタブルの乾燥品及び各加熱品
を得、それぞれの特性を測定した。得られた軽量耐火キ
ャスタブルは、表3に示すように、曲げ強さ3.2MP
a(乾燥後)嵩比重1.35(乾燥後)で、1400℃
の温度の加熱後においても線変化率−1.98%であっ
た。 実施例7 Al2 3 78%のセラミックファイバー25重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ60重量%、水
簸粘土5重量%及びワイオミング産ベントナイト5重量
%に、焼石膏5重量%を添加して混合物とした。上記混
合物に水を外率で40重量%添加して混練土を得た後、
実施例1,2と同様にして軽量耐火キャスタブルの乾燥
品及び各加熱品を得、それぞれの特性を測定した。得ら
れた軽量耐火キャスタブルは、表3に示すように、曲げ
強さ0.5MPa(乾燥後)嵩比重0.9(乾燥後)
で、1400℃の温度の加熱後においても線変化率−
1.8%であった。
【0021】比較例1 −100meshの粒径の焼結アルミナ70重量%及び
焼石膏30重量%を添加して混合物を得た。上記混合物
に水を外率で35重量%添加して混練土を得た後、実施
例1,2と同様にして軽量耐火キャスタブルの乾燥品及
び各加熱品を得、それぞれの特性を測定した。得られた
軽量耐火キャスタブルは、表3に示すように、曲げ強さ
3.5MPa(乾燥後)嵩比重1.55(乾燥後)で、
1400℃の温度の加熱後の線変化率が−3.5%と非
常に大きかった。 比較例2 Al2 3 48%のセラミックファイバー2重量%、ワ
イオミング産ベントナイト5重量%及びシリカ超微粉5
重量%に、焼石膏5重量%を添加して混合物とした。上
記混合物に水を外率で70重量%添加して混練土を得た
後、実施例1,2と同様にして軽量耐火キャスタブルの
乾燥品及び各加熱品を得、それぞれの特性を測定した。
得られた軽量耐火キャスタブルは、表3に示すように、
曲げ強さ4.5(乾燥後)嵩比重0.75(乾燥後)
で、1400℃の温度の加熱後の線変化率が−3.5%
と比較例1と同様に非常に大きかった。 比較例3 Al2 3 70%のセラミックファイバー40重量%、
−100meshの粒径の焼結アルミナ45重量%、水
簸粘土3重量%及びワイオミング産ベントナイト10重
量%に、焼石膏2重量%を添加して混合物とした。上記
混合物に水を外率で60重量%添加して混練土を得た
後、実施例1,2と同様にして軽量耐火キャスタブルの
乾燥品及び各加熱品を得、それぞれの特性を測定した。
得られた軽量耐火キャスタブルは、表3に示すように、
曲げ強さ0.2MPa(乾燥後)、嵩比重0.6(乾燥
後)で、1400℃の温度の加熱後の線変化率が−3.
0%と非常に大きかった。
【0022】上述した実施例1〜7の軽量耐火キャスタ
ブルは、流動性あるいはこて塗り性(接着性)が共に非
常に良好で、施工体の外観にも亀裂等の発生が認められ
ず、表3に示すように、作業性が良好であった。一方、
比較例1の軽量耐火キャスタブルは、こて塗り施工の際
に材料延び性が欠如し、比較例2の軽量耐火キャスタブ
ルは、作業性は良好なものの、施工体の膨れ上がりによ
る亀裂が認められ、又、比較例3の軽量耐火キャスタブ
ルは、打設後から脱型までに1週間を要し、かつ施工体
強度も不足していた。又、実施例1(セラミックファイ
バー+焼石膏)の軽量耐火キャスタブルと、それぞれセ
ラミックファイバーとアルミナセメント、セラミックフ
ァイバーと水硬性アルミナからなる従来の軽量耐火キャ
スタブルの試料(40×40×160mm)を1000
℃、1200℃及び1400℃の温度で3時間焼成した
後の線変化率(%)を測定したところ、表4に示すよう
になった
【0023】
【表4】
【0024】従って、本発明に係る軽量耐火キャスタブ
ルは、従来のものより線変化率を格段に小さくし得るこ
とがわかる。更に、JIS並形状(230×114×1
14mm)の断熱キャスタブルに、本発明に係る軽量耐
火キャスタブル、それぞれセラミックファイバーとアル
ミナセメント、セラミックファイバーと水硬性アルミナ
からなる従来の軽量耐火キャスタブルを20mmの厚さ
にこて塗り施工した後、1300℃の温度で5時間加熱
したところ、従来のものは徐冷後すぐに剥がれて接着が
認められなかったのに対し、本発明に係るものは強固に
接着しており、1.2MPaの接着強度を示した。従っ
て、本発明に係る軽量耐火キャスタブルは、接着性に優
れていることがわかる。なお、上述した各実施例におい
ては、アルミナ質骨材をセラミックファイバーとする場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、アルミナ質骨材をアルミナ中空バルブやパーライト
等としてもよく、ほぼ同様の作用効果を奏する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の軽
量耐火キャスタブルによれば、アルミナ質骨材と結合剤
としての焼石膏との反応が起こらないので、アルミナ質
骨材の耐熱性を損ねることがなく、水硬性アルミナを結
合剤として用いるものと同等の耐熱性を得ることができ
る。又、モース硬度2と軟かい焼石膏が潤滑剤として機
能するので、キャスタブルの延び性を良好とすることが
でき、ひいては作業性を格段に高めることができる。
に、粘土、ベントナイト及びシリカ超微粉の少なくとも
1種以上の接着性、施工体表面の仕上がり性等の向上に
寄与するので、作業性を飛躍的に高めることができる。
特に、こて塗り施工に用いる場合の作業性は、接着性や
材料延び性の点において、従来と比較にならない程良好
である。更に又、その固結時の収縮性により焼石膏の固
結時の膨張を相殺することが可能となるので、ひび割れ
や亀裂の発生を防止することができる。又、第の軽量
耐火キャスタブルによれば、第1のものの作用効果の
他、断熱性、機械的強度及び耐熱性が向上するので、加
熱炉等の工業炉分野での内張り材として使用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 圭介 愛知県刈谷市小垣江南藤1番地 東芝セ ラミックス株式会社 刈谷製作所内 (56)参考文献 特開 昭49−25004(JP,A) 特開 平1−203278(JP,A) 特開 昭53−30613(JP,A) 特開 昭59−174579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ質骨材、耐火性原料結合剤と
    して5〜50重量%の焼石膏と更に粘土、ベントナイト
    及びシリカ超微粉の少なくとも1種以上0.5〜10重
    量%含有することを特徴とする軽量耐火キャスタブル。
  2. 【請求項2】 前記アルミナ質骨材が1〜40重量%の
    セラミックファイバーを含み、耐火性原料が20〜60
    重量%のアルミナ及び/又はムライトを含むことを特徴
    とする請求項1記載の軽量耐火キャスタブル。
JP07072388A 1995-03-06 1995-03-06 軽量耐火キャスタブル Expired - Lifetime JP3143731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07072388A JP3143731B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 軽量耐火キャスタブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07072388A JP3143731B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 軽量耐火キャスタブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08245271A JPH08245271A (ja) 1996-09-24
JP3143731B2 true JP3143731B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=13487859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07072388A Expired - Lifetime JP3143731B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 軽量耐火キャスタブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3143731B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08245271A (ja) 1996-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0225876B2 (ja)
CA1221111A (en) Mortar
JP3202376B2 (ja) 金属を骨格とした陶磁器質焼結体
US5228914A (en) Pumice containing composition
JP3143731B2 (ja) 軽量耐火キャスタブル
JP2002519302A (ja) 耐火性ライニング及び焼成された成形部材を製造するためのモールディング材料、及びライニング、並びに成形部材の製造方法
JPH0243701B2 (ja)
JPH09301779A (ja) キャスタブル耐火物、その施工方法及びそれを用いた工業炉等
JP3024723B2 (ja) 断熱キャスタブル
JPH0633179B2 (ja) 流し込み用不定形耐火物
JPS63162579A (ja) 熱硬性不定形耐火物
KR100276310B1 (ko) 내건조균열 특성이 우수한 마그네시아질 캐스타블 블록의 내화조성물
JP3212856B2 (ja) 不定形流し込み耐火物及びその成形体
JPS6120511B2 (ja)
JPH0137352B2 (ja)
GB2097378A (en) Basic refractory cementitious material and components thereof
JPS5919905B2 (ja) 耐火断熱ボ−ド
JPS6049156B2 (ja) 取鍋内張り用耐火キヤスタブル
JPH0280363A (ja) 白華を防止したセラミック製品およびその製法
JP2817953B2 (ja) 無機質成形体及びその製造法
Khlystov et al. Ways to improve physical and thermal performance of refractory lining materials
JPH05279097A (ja) 耐熱性セメント組成物
JP3128432B2 (ja) 都市ごみ焼却炉用耐塩性耐火キャスタブル
JPS5855368A (ja) りん酸塩結合珪酸質耐火キヤスタブル
JPH09157045A (ja) 耐火断熱キャスタブル耐火物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 13

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term