JPH0243265Y2 - - Google Patents

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JPH0243265Y2
JPH0243265Y2 JP10841984U JP10841984U JPH0243265Y2 JP H0243265 Y2 JPH0243265 Y2 JP H0243265Y2 JP 10841984 U JP10841984 U JP 10841984U JP 10841984 U JP10841984 U JP 10841984U JP H0243265 Y2 JPH0243265 Y2 JP H0243265Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、排便後の肛門部等を洗浄するため
の衛生洗浄器に関し、特に可搬型の衛生洗浄器に
関するものである。
従来の技術 可搬型衛生洗浄器として、既に本願出願人は実
願昭54−101134号(出願公開番号56−19240号)
を提案している。この既に提案した可搬型衛生洗
浄器は、便器へ組み込まれた便器と一体型のもの
と異なり、どのようなトイレでも利用でき、かつ
その取扱いも容易である等の多くの特徴を有する
反面、洗浄液貯留部に溜められた洗浄液が少なく
なりあるいはなくなつた場合、使用者が洗浄液を
供給しなければならないという煩わしさがあつ
た。すなわち、洗浄液貯留部に洗浄液としてのた
とえば水がなくなつたとき、使用者は衛生洗浄器
を洗面所や風呂場等に運び、水道の蛇口から洗浄
液貯留部に水を供給し、衛生洗浄器を元の場所に
戻さねばならなかつた。あるいはまた、衛生洗浄
器はそのままの位置に置いておき、やかんや洗面
器等に水を汲み、衛生洗浄器の洗浄液貯留部に水
を供給しなければならなかつた。
そこで、可搬型衛生洗浄器の洗浄液貯留部に自
動的に水を供給するために、次のような装置が考
えられる。管の一端に水を汲み上げるための小型
の水中ポンプを取付け、管の他端を衛生洗浄器の
洗浄液貯留部に配置する。そして、水中ポンプは
水洗装置の水槽内に沈めておくのである。このよ
うにすれば、水中ポンプのスイツチを入れること
により、衛生洗浄器に水を簡単に供給することが
できる。
しかしながら、上述のような方法では、洗浄液
貯留部の水の量を見ながら、所定量になるまで使
用者が水中モータのスイツチをオンにしておくた
め、洗浄液貯留部に水がなくなつたことに応答し
た自動的に水が供給されるわけではなく、貯留部
の水の量に応じて使用者が水中モータのスイツチ
をオンしなければならない。また、貯留部への水
の供給は、水中モータによつて短時間で行なわれ
るため、水を供給した直後に衛生洗浄器を使用す
る場合、貯留部内の水が暖められておらず、使用
感が悪いという欠点があつた。さらにまた、水洗
装置の水槽が手洗い装置付きの水槽の場合、すな
わち水槽に供給される水によつて手洗いができる
ようにされた水槽の場合、水槽に溜まつた水は手
を洗つた後の水であり、その水を水中ポンプで衛
生洗浄器に供給したのでは不衛生である。したが
つて、このような形式の水槽が設けられた水洗ト
イレには使用することができない。
考案が解決しようとする問題点 この考案は、可搬型衛生洗浄器において、使用
者が洗浄液貯留部に洗浄液を供給しなければなら
ないという煩わしさを除去することである。
また、この考案は、洗浄液貯留部に貯留される
洗浄液の温度が洗浄液の供給前後で変化しないよ
うにして、洗浄液が常時一定温度で保温されるよ
うにすることである。
問題を解決するための手段 この考案は、ヒータを備える洗浄液の貯留部を
有し、その貯留部に溜められて、ヒータによつて
暖められた洗浄液がノズルから噴出される衛生洗
浄器において、ヒータが単位時間あたりに洗浄液
を暖めることのできる速さに比例した速さで洗浄
液貯留部に洗浄液を供給する供給手段を設けた構
成とされている。洗浄液としては、通常水が用い
られる。
供給手段には、好ましくは貯留部に溜められた
洗浄液としてのたとえば水が所定量に達したと
き、貯留部への水の供給を停止する停止手段が含
まれる。
この停止手段は、たとえば、貯留部への水入口
に対応して設けられ、貯留部に溜められた水が所
定量に達したとき、その水に浮かんで水入口に当
接される浮きで構成することができる。
また、停止手段の別の例として、やはり水に浮
かぶ浮きを利用し、その浮きの動きに応答して貯
留部の水入口を塞ぐように動作する栓で構成する
ことができる。より具体的には、たとえば一端が
支点を中心に垂直面方向に回動自在に設けられた
長手部材の他端に浮きを取付け、その長手部材の
任意の位置、より好ましくは長手部材の支点近傍
に栓を取付けた構成とすればよい。
上述の停止手段は、貯留部が水を溜める本体と
その本体に被せられる蓋とからなつている場合、
蓋に取付けられていることが好ましい。停止手段
を修理する場合や取替える場合、上記蓋を取り外
して簡単に行なえるからである。
さらに、ヒータが単位時間あたりに洗浄液、た
とえば水を暖めることのできる速さに比例した速
さで洗浄液貯留部に洗浄液(水)を供給する供給
手段は、水を一時溜める容器と、その容器から貯
留部に水を導く細長い管とによつて構成すること
ができる。この場合、その管の太さによつて、落
下する水の単位時間あたりの最大量が定められる
ことになる。容器には、さらに水を取入れる取入
口が設けられていることが好ましい。また、細長
い管には、落下する水の量を調整するための水量
調整手段が備えられていることが好ましい。この
水量調整手段は、細長い管がたとえば可撓性の部
材で構成されている場合、その管の一部を扁平さ
せるものによつて構成することができる。
作 用 洗浄液貯留部に供給される洗浄液は、その供給
量がヒータが単位時間あたりに洗浄液を暖めるこ
とのできる速さに比例した速さに保たれるため、
供給される洗浄液は直ちにヒータで所定の温度ま
で暖められ、貯留部内の洗浄液の温度は常に一定
に保たれることになる。
また、貯留部内の供給手段に含まれる停止手段
の作用によつて、貯留部に溜められた洗浄液
(水)が所定量未満のときは、常に水が供給され
る。
実施例 以下には、図面を参照してこの考案の好ましい
実施例について説明をする。
第1図は、この考案の一実施例を示す全体図で
ある。この実施例の衛生洗浄器は、本体1とその
本体1に引き延ばし自在に連結されたノズル2
と、本体1上部に結合された水供給装置3とを含
む。
第2図は、第1図に示す本体1の内部構造を説
明するための図解的な側断面図である。
本体1の説明 まず、第1図および第2図を参照して、本体1
の構造について説明をする。
本体1は、外形が全体として鼓形の円筒形状を
なし、下方に向つて次第に胴がくびれた上筒状部
101と、上方に向つて次第に胴がくびれた下筒
状部102とを含む。そして、上筒状部101の
下端と下筒状部102の上端とが接合されてい
る。すなわち、下筒状部102の上端には、その
端縁から内方に向つてほぼ水平に延びる支持部1
03が形成されており、その上に上筒状部101
の下端が載せられて固着されている。
上筒状部101には、その内部において、側板
105と底板106とによつて仕切られた貯留部
107が形成されている。
そして、側板105にはヒータ114が取付け
られている。ヒータ114は、貯留部107内の
底面近傍に水平方向に位置するように、側板10
5から貯留部107内に横方向に突出している。
このヒータ114は、たとえばシーズヒータなど
からなり、絶縁体たとえばガラス管115に収納
されて、貯留部107に溜められる水4に対して
絶縁されている。なお、ヒータ114を収納する
ガラス管115は、側板105に対し、液密的に
取付けられている。
このように、ヒータ114は直接洗浄液内に配
置されているので、貯留部107に溜つた水は迅
速に暖められ、かつ暖めるための電力も少なくて
済む。
貯留部107を形成する側板106には、ほぼ
垂直上方に延びる管116が設けられている。こ
の管116の上端開口117は、上記ヒータ11
4よりも上に位置し、該開口117から水(洗浄
液)が導出される。管116の下端は、電気回路
部120内の図示しないポンプの液入口または吸
入口に、たとえばビニルチユーブ127で連結さ
れている。
このように、水を導出するための開口117を
貯留部107の底面106に直接形成せず、その
底板106から所定の間隔を隔てた上方であつ
て、かつヒータ114よりも上方に設けたので、
水4が減つた場合でも、ヒータ114は必ず水4
の中に収められている。それゆえ、ヒータ114
が空気中に露出することはなく、いわゆる空炊き
が防止できる安全性の高いものとなつている。
さらに、底板106には、貯留部107の内部
に突出する突出部119が形成され、この突出部
119内には、温度スイツチ118が収納されて
いる。この温度スイツチ118はたとえばバイメ
タルなどからなり、水4の温度によつてオンまた
はオフするように、水4に対して感温的に設けら
れている。すなわち、突出部119はその肉厚が
薄くされ、温度スイツチ118の水4に対する感
温特性が良くなるようにされている。なお、突出
部119は、常時水4の中に位置するように、そ
の高さが管116よりも低くされている。
ヒータ114および温度スイツチ118は、後
述する電気回路部120に電気的に接続されてい
る。
上筒状部101の、側板105で仕切られた貯
留部107の上端開口以外の残余の上端開口は、
パネル111が嵌め込まれている。パネル111
には、切換スイツチ112およびパイロツトラン
プ113が設けられている。切換スイツチ112
は、後に電気回路を参照して詳しく説明するが、
貯留部107内にヒータ114とポンプ(後述す
る)とを選択的に能動化するためのものである。
また、パイロツトランプ113は、ヒータ114
が通電中であることを表示するためのものであ
る。
パネル111には、さらに、2つの開口が形成
されている。一方はノズル保持部109を装着す
るためのもので、他方はノズル2に洗浄液を導く
導管201を通すためのものである。なお、パネ
ル111は、その上に設ける切換スイツチ112
やパイロツトランプ113あるいは形成する開口
等に応じ、折曲げられたり湾曲されたりされて、
最適な形状に加工されている。
ノズル保持部109は、第2図に2点鎖線で示
されているが、使用しないときにノズル2を保持
し、かつノズル2から滴り落ちる雫を受けるため
のもので、上端に開口を有し、下端は閉じた断面
U字形の筒である。このノズル保持部109は、
掃除や溜つた水の除去等の便宜上、パネル11に
対して着脱自在にされている。
また、導管201は、パネル111の他方開口
を通つてノズル2と電気回路部120内のポンプ
(図示せず)とを接続している。
電気回路部120は、上述のように、ヒータ1
14、温度スイツチ118および切換スイツチ1
12に電気的に接続され、かつ管116と導管2
01とをポンプ(後述する)を介して連結する。
この電気回路部120は、下筒状部102の下方
開口端を覆うたとえば鉄板あどからなる金属板1
26上に適宜位置決めされて固定されている。
貯留部107の上端開口には、蓋108が載せ
られる。このために、貯留部107の上端開口内
周端縁は、第2図に拡大して示すように、断面駒
型(L字形)に欠かれている。さらに、蓋108
がこの切欠部128に嵌められた場合、蓋108
が容易に外れないように、切欠部128の垂直側
面には戻り防止用の小突起129が形成されてい
る。
なお、貯留部107の上端開口に上述のような
切欠部128を形成しやすいように、上筒状部1
01および側板105の上端部分に肉厚を厚くし
てもよい。
また、蓋108を切欠部128に係合させる場
合において、蓋108と切欠部128との間にた
とえばゴムなどの弾性部材を挿入し、上端開口に
蓋8が液密的に取付けられるようにしてもよい。
そうすればこの衛生洗浄器本体1が誤つて倒され
た場合でも、貯留部107内の水が零れず、床な
どを濡らすことが防止できるからである。なお、
この場合は蓋108に通気用の小穴を設ける必要
がある。
また、上端開口に蓋108をしつかりと取付け
る構成としては、上述のように小突起129を設
けることに代えて、上端開口に1対または2対以
上の蓋押え等を設ける構成としてもよい。
蓋108には、水入口としてのL字状に曲成さ
れた管130が取付けられている。すなわち、管
130は蓋108を貫通しており、その上半分は
蓋108から上方にほぼ垂直に延びている。ま
た、その下半分は蓋108の下方に突出し、その
先端部が水平方向に曲成されている。
供給装置3の説明 まず、第1図および第3図を参照して説明す
る。ここに第3図は、第1図に示すこの実施例が
トイレに設置された状態を示す図である。
図において、供給装置3は容器301と、この
容器301の上部にパイプ302で連結された水
とりいれ口303と、容器301の下端部にその
上端が連結され、その下端部は蓋108の管13
0に連結された細管304とを含む。
容器301は、たとえば透明なポリエチレン樹
脂やビニル樹脂等で作られた可撓性の袋状容器で
ある。この容器301の上部には、該容器301
を第3図に示すように水槽の蛇口等に吊下げるた
めのバンド305が備えられている。このバンド
305は容器301と一体的に形成されている。
容器301の上部に連結されたパイプ302
は、容器301と一体的に形成されている。パイ
プ302の上端に連結された水取入口303は、
たとえばゴムなど弾性部材で形成されていて、円
筒形状部306とその円筒形状部306の側面か
ら逆L字状に突出した水を脇へ導く突出部307
とを含む。円筒形状部306の内径は、たとえば
水槽5の蛇口6の外形よりわずかに小さくされて
いる。そのため、水取入口303はその弾性によ
つて伸び蛇口6に嵌合できる。
水取入口303が蛇口6に取付けられた状態
で、蛇口6から水が流れ出ると、通常は、水は円
筒状部306に沿つて垂直下方に落下し、円筒状
部306の下端に連結されたパイプ302で容器
301に導かれる。このため容器301内に水が
満ちていないときは、蛇口6からの水はそのほと
んどが容器301に入る。一方、容器301が水
で一杯になつたときは、蛇口6からの水は突出部
307によつて水槽5へ落下する。
一般に水槽5の構造は、水槽5内に所定の水量
が蓄えられるまで、蛇口6から水が供給されるよ
うになつている。したがつて、蛇口6から出る水
は、まず容器301の方に導かれ、該容器301
内が水で満されたとき、水槽5の方に水が流れ出
ることになる。それゆえ用便後に水槽5の水を流
す度に、蛇口6から出る水が容器301に流れ込
むので、容器301は常時水が満たされているこ
とになる。
なお、水取入口303内に仕切り等を設け、ま
ず水が突出部307から流れ出るようにすれば、
突出部307にパイプ302をつなげばよい。こ
の場合、水槽5の中心に水が落ちるので、水が飛
び散ることがない。
次に、細管304について説明をする。細管3
04はやはり容器301と同じ材質で一体的に形
成された可撓性の管である。この細管304の下
端は、前述したように蓋108の水入口130に
結合されている。すなわち、水入口130に嵌め
込まれている。細管304の内径は容器301か
ら落下する水の単位時間あたりの最大量を制限す
るため、所定の大きさにされている。この大きさ
は、衛生洗浄器本体1に備えられた上述のヒータ
114は発熱能力に基づいて定められている。す
なわち、容器301から細管304を介して貯留
部107に単位時間あたり自然落下する水の量
が、ヒータ114が単位時間あたりに所定温度暖
めることのできる水の量に等しいかそれよりもや
や多いめになるように、細管304の内径が規定
されている。このため、容器301から細管30
4を介して貯留部107内に給水されても、給水
量に応じてヒータ114が水を暖めるため、貯留
部107内の水温は常に所望の温度に保たれるこ
とになる。したがつて、後述するように、この衛
生洗浄器を使用し、ノズル2から水を噴射すると
き、その噴射される水は一定温度の温水である。
さらに、この実施例では、細管304の任意の
位置に、細管304を流れ落ちる水の量を調整す
る水量調整装置308が備えられている。この水
量調整装置308を図解的に描いたのが、第4図
である。
第4図において、水量調整装置308は、細管
304を通すハウジング309と、そのハウジン
グ309に取付けられたプーリ310を含む。プ
ーリ310は支軸311を中心に回転し、該支軸
311は、ハウジング309に長手方向に斜めに
形成された溝312に沿つて動く。このため、プ
ーリ310を図示の実線の位置から矢印方向に回
転すると、プーリ310は点線のように細管30
4を偏平させることになる。したがつて、プーリ
310の位置によつて、細管304の偏平度合が
異なり、細管304を落下する水量が調整される
のである。
このように水量調整装置308を備えれば、細
管304が多少太く、ヒータ144の発熱能力よ
りも落下水量の方が多い場合でも、水量調整装置
308によつて落下水量を最適に調整することが
できる。
なお、この実施例では、手洗い装置付の水槽5
に適合できるものとしたが、手洗い装置のないも
のの場合、水槽内の水入口と連結できるように、
水取入口303の形状等を適当に設計変更すれば
よい。
第5図は、供給手段の他の例を示す部分図であ
る。第5図に示す供給手段は、容器301や水取
入口303に代えて、特殊ナツト313を用いた
ものである。この特殊ナツト313は、その周面
から突出する突出筒314を備える。この突出筒
314に細管304が直接嵌合されている。特殊
ナツト313は、たとえば第3図に示すパイプ7
と水槽5とを結合するナツト8に代えて用いられ
る。このため、水道管に連結されたパイプ7から
水槽5に供給される水の一部が、特殊ナツト31
3の突出筒314を介して細管304の方に供給
されるのである。
停止装置の説明 次に、第2図および第6図を参照して、供給装
置3に含まれる停止装置について説明をする。停
止装置315は、球形の浮き316と、その浮き
が連結された長手部材317と、該長手部材のほ
ぼ中央上部に取付けられた栓318とを備える。
長手部材317の一端は、蓋108の下側、すな
わち貯留部107内側に回動自在に軸支されてお
り、通常はその自重で第2図または第6図におい
て実線で示すように、相対的に下方に傾いて位置
している。
一方、貯留部107内に水4が満ちてくると、
長手部材117の先端に固着された浮き316に
水の浮力が働き、浮き316は水面の上昇に従つ
て上昇する。このため、長手部材317も1点鎖
線のようにその傾斜角が水平に近づき、所定の位
置まで達すると、栓318は水入口130を塞
ぐ。そして、水入口130から落下する水が停止
される。
栓318の水入口130に対向する部分には、
好ましくはゴム等の弾性部材が貼り付けられる。
そうすれば該弾性部材によつて水が確実に停止さ
れる。
なお、上記説明では、水入口130がL字状に
曲成され、水平方向に開口端が形成されているた
め、それに合わせて栓318の形状も規定されて
いる。したがつて、水入口130の開口端が下向
きの場合は、栓318の形状もそれに応じたもの
となることは言うまでもない。
第7A図および第7B図は、停止手段315の
他の例を示す図解的な側断面図である。この実施
例では、停止手段315は、球形の浮き319
と、その浮き319が容れられるケース320
と、水入口130の開口端に設けられた弁321
とからなつている。
貯留部107内に水が所定量溜つていない場合
は、第7A図に示すように、弁321はその自重
で開いており、水入口130から水が落下可能に
なつている。このとき浮き319は、ケース32
0の底面に位置している。
貯留部107内に水が所定量まで溜まると、そ
の水によつて浮き319が上昇し、その浮きによ
つて弁321が押され、開口端が塞がれるよう
に、ケース320は、上方にいくに従つてその内
部が狭くなるように角度付けられている。
このような構成とした場合の特徴は、浮き31
9の浮力が比較的小さくても、すなわち浮き31
9が比較的小さなものであつても、水平方向に開
いた水入口の開口端に浮き319が位置し、該浮
きはケース320によつて横方向への移動が阻止
されているので、落下する水圧が多少強くとも、
弁321が開かず、水を確実に停止させることが
できる。
なお、ケース320には、その内側に水が進入
するように、透孔322が多数形成されている。
さらに、第8図は停止手段のさらに他の実施例
である。この実施例は、水入口130が、浮き3
19によつて直接塞がれるものを示している。
なお、上記停止手段は、すべて浮きの動きに応
答して、機械的構成で水入口130がふさがれる
ものについて述べたが、浮きの動きによつてマイ
クロスイツチ等が動作し、電気的に水の供給を停
止するものとしてもよい。
電気回路部分120の説明 次に、第9図を参照して、電気回路部分120
の構成について説明する。
たとえば商用電源からの交流100ボルト電源が、
温度ヒユーズ121および温度ヒユーズ122を
介して与えられる。温度ヒユーズ121は、切換
スイツチ112の接点112sに接続される。こ
の接点112sは、接点112pまたは112h
に選択的に切換えられる。接点112pは洗浄を
選択する接点であり、接点112hはヒータすな
わち保温ないし加熱を選択するための接点であ
る。
接点112pはトランス123の1次巻線の一
方に接続され、この1次巻線の他方は電流ヒユー
ズ122に接続されている。トランス123の2
次巻線は、与えられる交流電源100ボルトを約12
ボルトにまで降圧する。そして、この2次巻線で
降圧された交流12ボルトは、整流回路124によ
つて、直流に整流される。そして、この整流回路
124からの直流電圧は、ポンプ125に含まれ
るモータを駆動する。このポンプ125はモータ
直結型ポンプであり、液入口が前述の管127の
他方側に接続され、その出口が導管201に接続
されている。
また、切換スイツチ112の接点112hとト
ランス123の1次巻線の一方端との間には、温
度スイツチ118、ヒータ114およびパイロツ
トランプ113がそれぞれ並列的に接続されてい
る。したがつて、これら温度スイツチ118、ヒ
ータ114、パイロツトランプ113は、切換ス
イツチ112が接点112hに切換わると能動化
される。
一方、ポンプ125は、切換スイツチ112が
接点112pに切換わると能動化される。ポンプ
125の液入口ないし吹出し口は、第1図に示す
螺旋状の導管201によつてノズル2の液入口2
03に連結されている。
ノズル2の説明 ノズル2の構成は、第10図に示されている。
第10図を参照して、基本的にはこのノズル2
は、ノズル本体202と挟持部212とからな
る。ノズル本体202は、その長さ方向に洗浄液
通路210が形成されている。洗浄液通路210
の先端は、洗浄液吹出し口として形成されてい
る。ノズル本体202には、さらに、この洗浄液
通路210の他方端側において、この通路と直交
する孔が開けられている。この孔には押しボタン
204の軸205が挿入されている。この押しボ
タン204の軸205の上部にはばね206が取
付けられていて、軸205の下端には弁207が
取付けられている。また、押しボタン204の軸
205と本体202との間にはパツキン209が
設けられ、液入口203から導出された洗浄液が
この本体202に設けられた孔から外に噴出しな
いように液密的に構成されている。
そして、押しボタン204を押し下げることに
よつて、ばね206の弾発力に抗して、軸205
が動作し、したがつて弁207が押し下げられ、
液入口203から導出された水が孔の開口端から
洗浄液通路210に至り、結果として噴出口21
1から噴出される。そして、この押しボタン20
4の押圧を解除すれば、ばね206によつてこの
押しボタン204が定常位置すなわち第10図に
示す位置に押し上げられ、したがつて孔の開口端
縁208が弁207によつて塞がれ、液入口20
3から導入された水は洗浄液通路210には至ら
ない。
このようなノズル2は挟持部212によつて挟
持されて操作される。そのとき、たとえば親指で
押しボタン204を押し下げるようにし、かつ人
差し指と中指との間に液入口203の部分を挟む
ように持てば、その操作が非常に容易に行なえか
つ確実に操作できる。
操作方法の説明 衛生洗浄器は、第3図に示すような状態で、た
とえば水洗トイルにセツトされる。この状態にお
いて、貯留部107には水が満たされている。切
換スイツチ112が接点112h側に切換えられ
ていると、ヒータ114に通電され、貯留部10
7に溜められた水が加熱され、暖められる。この
とき、ヒータ114の通電状態を表示するパイロ
ツトランプ113は点灯され、温度スイツチ11
8によつて、貯留部107に溜められた水4の温
度が、たとえば30℃ないし40℃に保たれる。
使用に際して、切換スイツチ112を接点11
2p側に切換える。するとヒータ114への通電
が絶たれ、ヒータ114による水4の加熱は停止
される。
一方、接点112pと112sとの導通に応じ
て、ポンプ125が作動を開始する。そうする
と、このポンプ125の液入口に連結されて管1
27の導出口117から、暖められた温水4が導
入され、その液入口から導管201を通つて洗浄
液がノズル2の液入口203に至る。そして、押
しボタン204を押し下げることによつて、弁2
07が開き、導管201を通つた洗浄液が洗浄液
通路210を経て、噴出口211から吹き出され
る。
このとき、ノズル2は手で持つているので、そ
の手の位置および角度によつて、適宜被洗浄部に
噴出される温水を当てるように操作すればよい。
そして、使用が終われば切換スイツチ112を
再び接点112h側に切換えておく。そうする
と、ヒータ114が再び能動化され、それによつ
て水4の加熱が再開される。
なお、この実施例では、節電のためにヒータ1
14とポンプ125とが同時に能動化されないよ
うにしているが、ヒータ114は、電源が入つて
いる場合は常に能動化されるような構成としても
よい。
使用者は、衛生洗浄器で被洗浄部を洗浄した
後、第3図に示す水槽5のノズル9をひねり、用
便後の便器に水を流す。このため、水槽5に蓄え
られていた水が流れ出、同時に蛇口6から水が供
給される。
この供給される水は、上述したように、まず容
器301内に流れ込み、容器301が満たされた
後、水槽5に流れ込む。したがつて、容器301
内は、水槽5の水が流される度に、言い換えれば
衛生洗浄器が使用されるごとに一杯に満たされ
る。このため、容器301から貯留部107に細
管304を介して常時一定量の水がわずかずつ流
れ込むので、衛生洗浄器の使用により貯留部10
7の水が減つても、その減つた分だけ水が供給さ
れることになる。
また、供給される水は、上述のようにヒータ1
14の発熱に比例した量が供給されるので、貯留
部107内の水は常に一定温度に保たれているこ
とになる。
さらに、貯留部107の水量が一定量に達した
ときは、上述した停止装置によつて貯留部107
への水の供給が停止されるので、貯留部107か
ら水が溢れ出ることはない。
なお、上記説明では、洗浄器を水に限定して説
明したが、所定の薬品等が混入された洗浄液を用
いてもよいことは言うまでもない。
考案の効果 以上のように、この考案は、ヒータを備える洗
浄器貯留部を有し、該貯留部に溜められて、ヒー
タによつて暖められた洗浄液がノズルから噴出さ
れる衛生洗浄器において、ヒータが単位時間あた
りに洗浄液を暖めることのできる速さに比例した
速さで洗浄液貯留部に洗浄液を供給する供給手段
を設けたので、常に洗浄液貯留部に所定の温度に
暖められた洗浄液が満たされており、洗浄液を供
給するという煩しさを除去することができる。
また、洗浄液の供給は、ヒータの加熱能力に応
じた量だけ徐々に供給されるため、洗浄液供給後
に貯留部の液温が下がり、冷たい洗浄液が噴出さ
れるという事態が防止されている。
また、洗浄液貯留部に溜められた洗浄液が所定
量に達したとき、それ以後の洗浄液の供給を停止
する停止手段を設けたので、洗浄液貯留部から洗
浄液が溢れ出ることがなく、電気回路部が洗浄液
で濡らされる心配もなく、安全性の高い装置とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す全体図で
ある。第2図は、第1図の洗浄液本体を説明する
ための図解的な側断面図である。第3図は、第1
図に示すこの実施例が水洗トイレに取付けられた
状態を示す斜視図である。第4図は、水量調整手
段を示す側面図である。第5図は、供給手段の他
の例を示す部分的な斜視図である。第6図は、停
止手段の一例を示す側断面図である。第7A図お
よび第7B図は、停止手段の他の実施例を示す図
である。第8図は、停止手段のさらに他の実施例
を示す図である。第9図は、この考案の電気回路
図を示す図である。第10図は、ノズルを説明す
るための図解図である。 図において、1は衛生洗浄器本体、2はノズ
ル、3は供給手段、301は容器、303は水取
入口、304は細管、315は停止手段、31
6,319は浮きを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ヒータを備える洗浄液貯留部を有し、該貯留
    部に溜められて、ヒータによつて暖められた洗
    浄液がノズルから噴出される衛生洗浄器におい
    て、 前記ヒータが単位時間当りに洗浄液を暖める
    ことのできる速さに比例した速さで、前記洗浄
    液貯留部に洗浄液を供給する供給手段を設けた
    ことを特徴とする衛生洗浄器。 (2) 前記洗浄液は水である、実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の衛生洗浄器。 (3) 前記供給手段は、前記貯留部に溜められた水
    が所定量に達したとき、前記貯留部への水の供
    給を停止する停止手段を含む、実用新案登録請
    求の範囲第2項記載の衛生洗浄器。 (4) 前記停止手段は、前記貯留部の水入口に対応
    して設けられ、前記貯留部に溜められた水が所
    定量に達したとき、該溜められた水によつて浮
    力が生じて前記水入口に当接し、その水入口か
    ら入つてくる水を止める浮きである、実用新案
    登録請求の範囲第3項記載の衛生洗浄器。 (5) 前記停止手段は、 前記貯留部に溜められた水の量に応答して上
    下動する浮きと、 その浮きの動きに応答して前記貯留部の水入
    口を塞ぐ栓を含む、実用新案登録請求の範囲第
    3項記載の衛生洗浄器。 (6) 前記浮きは、 一端が支点を中心に垂直面方向に回動自在な
    長手部材の他端に取付けられていて、 前記栓は、その長手部材の任意の位置に取付
    けられている、実用新案登録請求の範囲第5項
    記載の衛生洗浄器。 (7) 前記栓は、前記長手部材の支点近傍に取付け
    られている、実用新案登録請求の範囲第6項記
    載の衛生洗浄器。 (8) 前記貯留部は、水を溜める本体とその本体上
    に被せられる蓋とからなり、 前記停止手段は前記蓋に取付けられている、
    実用新案登録請求の範囲第4項、第5項または
    第6項記載の衛生洗浄器。 (9) 前記供給手段は、 水を取入れる取入口と その取入口に連結された水を一時溜める容器
    と、 その容器に上端が連結され、下端は前記貯留
    部の水入口に連結された水を導く細長い管とを
    含み、 その管の内径の大きさによつて落下する最大
    水量が定められている、実用新案登録請求の範
    囲第8項記載の衛生洗浄器。 (10) 前記管は、導かれる水量を調整する水量調整
    手段を含む、実用新案登録請求の範囲第9項記
    載の衛生洗浄器。 (11) 前記管は、可撓性の部材で構成され、 前記水量調整手段は、その管の一部を扁平さ
    せる手段である、実用新案登録請求の範囲第10
    項記載の衛生洗浄器。
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