JPH11347317A - 浄化装置 - Google Patents

浄化装置

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Publication number
JPH11347317A
JPH11347317A JP10152868A JP15286898A JPH11347317A JP H11347317 A JPH11347317 A JP H11347317A JP 10152868 A JP10152868 A JP 10152868A JP 15286898 A JP15286898 A JP 15286898A JP H11347317 A JPH11347317 A JP H11347317A
Authority
JP
Japan
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main body
tank
liquid
floating
hanging
Prior art date
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Pending
Application number
JP10152868A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI KOGYO KK
Original Assignee
TAKAHASHI KOGYO KK
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Publication date
Application filed by TAKAHASHI KOGYO KK filed Critical TAKAHASHI KOGYO KK
Priority to JP10152868A priority Critical patent/JPH11347317A/ja
Publication of JPH11347317A publication Critical patent/JPH11347317A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 既存の浴槽に対しても取り付けでき、簡易な
構成で槽体内に良好な対流を生じさせて浄化材による浄
化が効率良く行え、水流を生じさせる循環駆動装置を良
好な防水構造で内蔵できる浄化装置を提供する。 【解決手段】 槽体内に配設する本体部4の吸込口部5
より槽液を吸い込み吐出口部6より吐出させる水流を生
じさせる循環駆動装置を本体部4内に設け、本体部4内
の槽液通過部に浄化材を収納した収納部10を設け、本体
部の上部に槽液通過部と区画され所定の浮力を生じさせ
る中空構造の浮遊部2を設け、循環駆動装置の回転軸を
区画壁部より槽液通過部内へ貫通突出し、水流を生じさ
せるスクリューを設け、回転軸が浮遊部2の中空部側か
ら空気停留部を介して槽液通過部側へ貫通突出するよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば浴槽の浴湯
を浄化する浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
浴槽に浮遊させて浴湯を吸い込み吐出することで浴湯を
加熱し、浴湯を保温させる浮遊方式の保温装置は公知で
あるが、浴湯を浄化材によって浄化するものはない。
【0003】一方、例えば浴槽の浄化装置としては風呂
釜に設置したり、浴槽わきに設置したりする設置タイプ
のものは様々あるが、このような従来の浄化装置は、設
置タイプであるために浴槽壁部や底部に吸込口と吐出口
とを設け、この吸込口より浴湯を吸い込み、浄化材に通
過させて浄化し、この浄化された浴湯を吐出口より吐出
し、浴槽内に戻す構成のものが一般的である。
【0004】そのため、設備工事を必要としコストがか
かり、また既存の浴槽に設置することも同様にコストが
かかる。また、浴槽外に設置するため設置スペースを必
要とするなど実用上様々な問題があった。
【0005】また、更に従来の浄化装置は、前述のよう
に通常一か所の吸込口より吸い込み、一か所の吐出口よ
り吐出する構成のために、浴槽内の浴湯をまんべんなく
浄化しずらく、いわゆる浄化の死角が浴槽内に生じ、浴
槽内に対流を与えたり、撹拌しない限りは浴湯の浄化が
良好に行えない問題があった。また、吸込口や吐出口を
増やすことは極めてコストがかかることとなり実際の解
決策にはなっていない。
【0006】そこで、本発明者は、このような問題点を
見い出し、これら問題点を解決すべく、液面に浮遊させ
る発想に着目し、取り付け(使用)が容易に行え、既存
の浴槽に対しても簡単に使用できると共に、簡易な構成
で槽内に良好な対流を生じさせて浄化材による浄化が簡
単な使用方法で効率良く効果的に行える画期的な浄化装
置の開発に成功した。
【0007】そして、更に本発明者は、このような開発
を行う中で、本体部内の槽液通過部と良好に水シールし
た状態で吸い込み吐出水流を生じさせる循環駆動装置を
内臓でき、しかも安価で丈夫な循環駆動装置とすること
ができ、前述の目的を確実に果たす本装置を簡易な構成
で実現できる画期的な本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】槽体1内に配設する本体部4の液中に配さ
れる下部に吸込口部5を設けると共に本体部4の上部に
吐出口部6を設け、この吸込口部5より槽液を吸い込み
吐出口部6より吐出させる水流を生じさせる循環駆動装
置7を前記本体部4内に設け、この本体部4内の槽液通
過部8に浄化材9を収納した収納部10を設けた浄化装置
であって、前記本体部4の上部に槽液通過部8と区画さ
れ所定の浮力を生じさせる中空構造の浮遊部2を設け、
この浮遊部2の所定位置に前記循環駆動装置7を配設
し、この循環駆動装置7の回転軸7Dを区画壁部20より
前記槽液通過部8内へ貫通突出し、この回転軸7Dに前
記水流を生じさせるスクリュー7Bを設け、この回転軸
7Dの貫通部に空気停留部21を設け、前記回転軸7Dが
前記浮遊部2の中空部側からこの空気停留部21を介して
槽液通過部8側へ貫通突出するように構成したことを特
徴とする浄化装置に係るものである。
【0010】また、前記浮遊部2の中空部と槽液通過部
8の液浸部とを区画する区画壁部20に前記回転軸7D
を貫通する貫通孔22を設け、この貫通孔22の孔縁部に
シール材23を設け、この貫通孔22と連通し、且つこの貫
通孔22を貫通した前記回転軸7Dが貫通する小室空間を
形成して、この小室空間の空気溜め機能によって水シー
ル機能を果たす前記空気停留部21を設けたことを特徴と
する請求項1記載の浄化装置に係るものである。
【0011】また、前記循環駆動装置7をくまとりモー
タとしたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項
に記載の浄化装置に係るものである。
【0012】また、槽体1内の液面を覆うように浮遊す
る浮遊部2に液中に垂下する垂下部3を垂設して前記本
体部4を構成し、この本体部4の前記垂下部3の下部に
前記吸込口部5を設けると共に本体部4の上部に前記吐
出口部6を設け、この本体部4の垂下部3内の槽液通過
部8に浄化材9を収納した収納部10を設け、前記吐出口
部6は槽液が略液面方向に吐出されるように構成したこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の浄
化装置に係るものである。
【0013】また、前記本体部4中心に対して複数の放
射方向に突出されるように前記吐口部6を本体部4上部
に所定間隔を置いて複数設けて、浮遊状態の前記本体部
4が吐出部6より槽液を吐きだしても槽体1に対する固
定手段を設けずとも液面上で略移動せずに所定の浮遊装
置に保持されるようにしたことを特徴とする請求項1〜
4記載の浄化装置に係るものである。
【0014】また、前記本体部4の槽液通過部8に槽液
を加熱するヒータ部12を設けたことを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項に記載の浄化装置に係るものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】本体部4の下部の吸込口部5が液中に没す
るように本体部4を槽体1内に配設する。例えば、後述
する実施例においては、何ら槽体1との固定手段はな
く、本体部4の上部の浮遊部2を液面を覆うように浮か
べて配設する。
【0017】この中空構造の浮遊部2内に循環駆動装置
7として防水構造のくまとりモータ7Aを配設し、防水
構造(水シール機能)を施して槽液通過部8内へ垂下突
出したくまとりモータ7Aの回転軸7Dに水流を生じさ
せるためのスクリュー7Bを設けた構成とし、この循環
駆動装置7を例えば電源に接続したコントローラ13を介
して作動させると、このスクリュー7Bの回転によって
液中に没した本体部4の下部の吸込口部5から槽液を吸
い込み、本体部4の上部、例えば垂下部3の上部の吐出
口部6から吐出する。
【0018】この本体部4内の槽液通過部8となる収納
部10には、所定の浄化材9が収納されているため、吸込
口部5から吸い込んだ槽液はこの浄化材9を通過するこ
とで浄化されて吐出口部6から吐出し槽体1内へ戻され
る。
【0019】この際、本発明は、前記浮遊部2の中空部
と槽液通過部8の液浸部とを区画する区画壁部20から回
転軸7Dを貫通突出し、この回転軸7Dの貫通部に空気
停留部21を設け、前記回転軸7Dが前記浮遊部2の中空
部側からこの空気停留部21を介して槽液通過部8側へ貫
通突出するように構成しているため、この空気停留部21
による空気溜め機能により良好な水シール機能を果た
す。
【0020】即ち、この空気停留部21に空気溜まりがあ
るため、循環駆動装置7を配置した中空部側へは水が侵
入しにくく極めて良好な防水構造となる。
【0021】例えば、前記区画壁部20に前記回転軸7D
を貫通する貫通孔22を設け、この貫通孔22の孔縁部にシ
ール材23を設け、この貫通孔22と連通し、且つこの貫通
孔22を貫通した前記回転軸7Dが貫通する小室空間を形
成して前記空気停留部21を構成すれば、極めて簡易な構
成によって、単に貫通孔22にシール材23を施す場合に比
べてほぼ完璧な水シール機能が発揮される。
【0022】また、この循環駆動装置7をくまとりモー
タとすることで前記所期の目的を確実に果たすと共に、
丈夫で安価な循環駆動装置7とすることができ、本装置
を総じて安価に提供でき極めて実用性に秀れた浄化装置
となる。
【0023】また、下方の吸込口部5から吸い込んで上
方の吐出口部6から吐出する構成のため、槽体1内の槽
液にいわゆる縦回転の対流を生じさせることになるか
ら、槽体1内の槽液を良好に浄化できることとなる。
【0024】また、下方から吸い込む構成のため、上方
から吸い込む構成に比べて浄化作用が良好となる上、逆
に下方へ吐出する構成に比べて吐出抵抗が少ない。
【0025】即ち、吐出に対して高い水圧がかからない
ため循環駆動装置7にかかる負荷が小さく、同等容量の
循環駆動装置7としても吐出量が大きくなりそれだけ短
時間で浄化が可能となる。
【0026】また、例えば浄化に際して槽液通過部8に
ヒータ部12を設けて槽液を加熱する場合にもこのヒータ
部12の熱容量は少なくてすみ、また同容量でも短時間で
加熱あるいは良好な保温ができる。
【0027】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0028】本実施例は、浴槽1内に浮遊させ、浴湯を
吸い込んで浄化材9を通過させ吐出することで浴湯を浄
化させる浴湯浄化装置として構成した実施例である。
【0029】また、浴槽1内に浮遊させる本体部4は、
浴槽1内の液面を覆うように浮遊する中空ケース形の浮
遊部2に浴湯中に垂下する中空筒状ケース形の垂下部3
を垂設した本発明者により開発された浮遊方式の浄化装
置としている。
【0030】この浮遊部2は、中空構造として所定の浮
力が生じるように構成し、浴槽1の数分の1以上の液面
を覆う程の大きさとし、浮遊材を使用しなくても十分に
大きな浮力を生じさせると共に、いわゆる落とし蓋作用
による良好な保温効果が発揮されるように構成してい
る。
【0031】そのため、例えば浄化に際して槽液通過部
8となる垂下部3にヒータ部12を設けて浴湯を加熱する
場合にもこのヒータ部12の熱容量は少なくてすみ、また
同容量でも短時間で加熱あるいは良好な保温ができる。
【0032】また、この浮遊部2を大面積とすればする
程浮遊力が大きくなると共に、前記保温効果が向上する
構成であり一層実用性を有する。
【0033】本実施例では、一般家庭で使用されている
大きさの浴槽1の液面の1/3程度を覆う大きな浮遊部
2とし、この作用効果が良好となるように設計してい
る。
【0034】また、本体部4の前記垂設部3の下部底部
に吸込口部5を設けると共に本体部4の垂下部3の上部
に吐出口部6を設け、この吸込口部5より槽液を吸い込
み吐出口部6より吐出させる循環駆動装置7を前記本体
部4内に設け、この本体部4内の槽液通過部8に浄化材
9を収納した収納部10を設け、前記吐出口部6は槽液が
略液面方向に吐出されるように構成している。
【0035】本実施例では、この垂設部3を中空構造と
して前記浄化材9収納用の収納部10を設け、この収納部
10を開閉自在に構成して所定の浄化材9を取り出し可能
に構成している。
【0036】例えば、浄化材9としては活性炭や麦飯石
などを使用する。
【0037】従って、用途に応じた浄化材9に適宜取り
替えでき、また、使用者のニーズや希望に応じて適宜取
り替えできる。
【0038】また、浄化材9の詰め替えや洗浄なども容
易に行える。
【0039】また本実施例では、垂下部3を分離継合自
在な構成とし、この分離部3Aに網板状の蓋11とゴミ取
りフィルター16を介して夫々収納部10を設け、この継合
部を分離脱着させて各収納部10を開口し、収納部10内の
浄化材9を取り出し自在に構成しているため、この外し
た分離部3Aごと取り替え可能で、いわゆるカセット交
換方式となり、前記取り替えや洗浄などが簡単に行え
る。
【0040】また、簡易な構成にして簡単に各収納部10
を開閉でき、上側の網板状の蓋11を取って浄化材9を簡
単に出し入れできると共に、この継合部同志の継合・分
離によって収納部10の容量を容易に可変できたり、収納
部10の数を調整できるため、浄化材9の量や浄化材9の
種類を容易に増減できる。
【0041】即ち、分離継合できる中空状の収納部10を
有する継合体(分離部)3Aを継合して増やすことで、
浄化材9の量を多くしたり、各継合体3Aに夫々異なる
種類の浄化材9を収納して用途に応じて一層良好な浄化
作用を発揮できる。
【0042】また、用途や使用者の希望に応じてこのよ
うに浄化材9の種類や量を増加できると共に、逆に継合
部3Aの数を減らして浄化材9の種類や量を減らすこと
もできる。
【0043】また、このような構成とすることで垂下部
3の垂下長を可変できることから、例えば浴槽1の深さ
に対応して垂下部3の垂下長を増減し、垂下部3の下部
に設ける吸込口部5の浴槽1底部に対する高さ位置も調
整できる。
【0044】従って、底部に近い位置(ある程度の深
さ)の浴湯を吸い込む方が浄化作用が良好となることか
ら、浴湯の深さに対応して吸込口部5を底部に近い位置
に調整配置できることとなる。
【0045】また、循環駆動装置7は、防水構造のくま
とりモータ7Aによって水流を生じさせるためのスクリ
ュー7Bを回転させる構成としている。従って、耐久性
に秀れると共に安価に製造できる。
【0046】従って、本実施例では、本体部4の浮遊部
2を槽体1内の液面を覆うように浮遊させ、垂下部3を
液中に沈め、例えば電源に接続したコントローラ13を介
して循環駆動装置7を作動させると、このスクリュー7
Bの回転によって液中に没した垂下部3の下部の吸込口
部5から浴湯を吸い込み、垂下部3の上部の吐出口部6
から吐出する。
【0047】具体的には、前記浮遊部2の中空部と槽液
通過部8の液浸部とを区画する区画壁部20から回転軸7
Dを貫通突出し、この回転軸7Dの貫通部に空気停留部
21を設け、前記回転軸7Dが前記浮遊部2の中空部側か
らこの空気停留部21を介して槽液通過部8側へ貫通突出
するように構成しているため、この空気停留部21による
空気溜め機能により良好な水シール機能を果たす。
【0048】即ち、この空気停留部21に空気溜まりがあ
るため、循環駆動装置7を配置した中空部側へは水が侵
入しにくく極めて良好な防水構造となる。
【0049】また、本実施例では、前記区画壁部20に前
記回転軸7Dを貫通する貫通孔22を設け、この貫通孔22
の孔縁部にシール材23を設け、この貫通孔22と連通し、
且つこの貫通孔22を貫通した前記回転軸7Dが貫通する
小室空間を形成して、前記空気停留部21を構成してい
る。従って、極めて簡易な構成によって、単に貫通孔22
にシール材23を施す場合に比べてほぼ完璧な水シール機
能が発揮される。
【0050】また、この循環駆動装置7をくまとりモー
タとすることで前記所期の目的を確実に果たすと共に、
丈夫で安価な循環駆動装置7とすることができ、本装置
を総じて安価に提供でき極めて実用性に秀れた浄化装置
となる。
【0051】この本体部4内の槽液通過部8となる収納
部10には、所定の浄化材9が収納されているため、吸込
口部5から吸い込んだ槽液はこの浄化材9を通過するこ
とで浄化されて吐出口部6から吐出し浴槽1内へ戻され
る。
【0052】この際、下方の吸込口部5から吸い込んで
上方の吐出口部6から略液面方向に吐出するため、浴槽
1内の浴湯にいわゆる縦回転の対流を生じさせることに
なるから、従来例で説明したような死角が生じにくく、
浴槽1内の浴湯をくまなく良好に浄化できることとな
る。
【0053】また、下方から吸い込む構成のため、上方
から吸い込む構成に比べて浄化作用が良好となる上、逆
に下方へ吐出する構成に比べて吐出抵抗が少ない。
【0054】即ち、吐出に対して高い水圧がかからない
ため循環駆動装置7にかかる負荷が小さく、同等容量の
循環駆動装置7としても吐出量が大きくなりそれだけ短
時間で浄化が可能となる。
【0055】また、本体部4中心に対して複数の放射方
向に吐出されるように前記吐出口部6を本体部4の垂下
部3上部に所定間隔を置いて4カ所設けて、浮遊状態の
前記本体部4が吐出口部6より浴湯を吐出しても、浴槽
1に対する固定手段を設けずとも液面上で略移動せずに
所定の浮遊位置に保持されるように構成している。
【0056】従って、浴槽1との固定手段を設けなくて
も良いから、使用に際しては単に浴槽1内の液面に浮か
べるだけで良い。しかもこの浮遊位置から浮遊部2はほ
とんど移動せずその位置に留まることになり、たとえ吐
出口部6から勢い良く多量に浄化した浴湯を吐出し続け
効率良く浄化を行っても、本体部4は動かず所定の位置
に浮遊しているから、例えば浴槽1内の中央に浮遊させ
ておけば、この位置からほとんど動かず、しかも4カ所
の吐出口部6から四方の液面方向へ吐出され、この四方
向において夫々前記縦回転の対流が生じるため、浴槽1
内の浴湯を一層まんべんなく、死角を生じさせずに効率
良く良好に浄化できる画期的な浄化装置となる。
【0057】また、更に本実施例では、本体部4の垂下
部3内の槽液通過部8に浴湯を加熱するヒータ部12を設
けている。
【0058】従って、浴湯を浄化すると共に浴湯を加熱
する構成で保温機能を果たし、仕様設計によってはこの
ヒータ部12により浴湯を水から加熱して湯をわかした
り、冷えた浴湯を再び適温に再加熱保持することも可能
となる。
【0059】また、垂下部3を着脱自在に設け、この垂
下部3を浮遊部2から取り外し、このヒータ部12が浮遊
部2と一体化する構成とすることで、この垂下部3を取
り外せば、単にこのヒータ部12が浴湯に没する加熱装置
として利用することもできる構成としている。
【0060】また、本実施例では、前記循環駆動装置7
のくまとりモータ7Aの回転軸に前記浮遊部2内の中空
部内で回転するファン7Cを設け、くまとりモータ7A
自身を冷却すると共に、この浮遊部2内の空気を撹拌す
ることで浮遊部2内の温度を均一化し、蒸気によるくも
り(結露)をおさえ内部部品への湿気の影響を少なくす
るように構成している。また、このファン7Cと浮遊部
2を大きく設計することで一層前記冷却作用が良好とな
り、またくまとりモータ7A上部に位置する浮遊部2上
のハンドル17が熱くなることを防止している。
【0061】また、本実施例では、液中に絶縁トランス
の二次側の電気を流して水のあるなしを判別する電気抵
抗式の水位検出器14を設け、本体部4が浴湯に浮遊して
いない場合には電源が入らないように構成している。
【0062】従って、例えば電源が入っていても本体部
4を液面から持ち上げると自動的に電源が切れ、再度電
源を入れないと作動しない構成としている。尚、フロー
ト式の水位検出に比べてコンパクトに設計でき、不使用
時での誤動作も少ない。
【0063】また、本実施例の垂下部3の下部に設けた
吸込口部5は、本体部4を持ち上げて垂下部3を液面よ
り上昇させたとき、本体部4(垂下部3)内の浄化中の
浴湯がこの吸込口部5から流れ出ないように逆止弁機構
15を備えている。
【0064】具体的には、垂下部3の底部に吸込口開口
部5Aを形成し、この吸込口開口部5Aを塞ぐ逆止弁体
15A(本実施例では球形の球状型逆止弁15A)を設け、
垂下部3を持ち上げたときはこの球状型逆止弁15Aで吸
込口開口部5Aが閉塞されるように構成している。
【0065】また、この球状型逆止弁15Aの比重を0.
7〜0.8程度とすることにより垂下部3を液中に没し
たときは、循環駆動装置7による吸引で逆止弁機構15が
吸込口開口部5Aより離れ、吸込口部5からの吸い込み
が良好に行えるように構成している。また、この使用時
において、この球状型逆止弁15Aが離れ易くするため、
吸込口開口部5Aの周囲内面側にガイド条部18を突出形
成している。
【0066】また、前述のようにこの球状型逆止弁15A
が吸込口開口部5Aを自重によって閉塞したときは、吸
込口開口部5Aより球状型逆止弁15Aの底部がやや突出
するように構成し、例えばこの垂下部3を接地面に置い
たり、軽く接触させることによって押圧することで球状
型逆止弁15Aのこの突出部を押し上げ、吸込口開口部5
Aに生じる隙間から本体部4(垂下部3内)の水が自重
で逆流して流れ出るように構成している。
【0067】従って、不使用時には、勝手に本体部4内
の水が流出して床を不用意に汚すこともなく、また更に
単に本体部4を浴室内で接地させて球状型逆止弁15Aを
押すだけで本体部4内の水は吸込口部5より排出し、本
体部4内に水をなくした状態で保管でき、また、この逆
流排出によって収納部10内を洗浄する効果をも発揮す
る。また、本発明ではこの逆流排出が良好となる排出用
突部19を吸込口開口部5Aの周囲外面側に数条突出形成
し、前記球状型逆止弁15Aの突出底部を接地面に押圧し
て前記吸込口開口部5Aと前記球状型逆止弁15A間に生
じる間隙から本体部4内の槽液を排出する際、前記排出
用突部19が接地面に接地することでこの間隙が接地面で
閉塞されず、略完全にスムーズに排出されるように構成
している。
【0068】尚、本実施例では、図11(a)に示すよう
な完全な球体を採用した球状の球状型逆止弁15Aとして
いるが、吸込口開口部5Aから突出長を長くすることが
でき、また、この突出部を押圧して没動し易く、没動に
際して逆流排出するための間隙が大きくあくように図1
2(b)のようなしずく形の球状型逆止弁15Aを採用して
も良く、また円錐形などを採用しても良い。この場合に
は図12のように重り部15Bを設けて重心を下方へ調整
し、この球状型逆止弁15Aによる開閉動が良好となるよ
うにしても良い。
【0069】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、簡
単な構成にして槽体内の槽液を良好に浄化でき、既存の
槽体に対して取り付け取り外し(使用)でき、しかも前
記浮遊部の中空部と槽液通過部の液浸部とを区画する区
画壁部から回転軸を貫通突出し、この回転軸の貫通部に
空気停留部を設け、前記回転軸が前記浮遊部の中空部側
からこの空気停留部を介して槽液通過部側へ貫通突出す
るように構成しているため、この空気停留部による空気
溜め機能により良好な水シール機能を果たし極めて良好
な防水構造を有する画期的な浄化装置となる。
【0070】また、請求項2記載の発明においては、極
めて簡易な構成によって、単に貫通孔にシール材を施す
場合に比べてほぼ完璧な水シール機能が発揮される極め
て実用性に秀れた画期的な浄化装置となる。
【0071】また、請求項3記載の発明においては、循
環駆動装置をくまとりモータとすることで前記所期の目
的を確実に果たすと共に、丈夫で安価な循環駆動装置と
することができ、本装置を総じて安価に提供でき極めて
実用性に秀れた画期的な浄化装置となる。
【0072】また、請求項4記載の発明においては、簡
単な構成にして液面に浮かべるという簡単な手段で槽内
の槽液を良好に浄化でき、既存の槽体に対して簡単に取
り付け(使用)でき、しかも下方の吸込口部から略液面
方向に吸い込んで上方の吐出口部から吐出するため、槽
体内の槽液にいわゆる縦回転の対流を生じさせることに
なるから、従来例で説明したような死角が生じにくく、
槽体内の槽液をくまなく良好に浄化でき、また、下方か
ら吸い込む構成のため、上方から吸い込む構成に比べて
前述のように浄化作用が良好となる上、逆に下方へ吐出
する構成に比べて吐出抵抗が少ない。
【0073】即ち、吐出に対して高い水圧がかからない
ため循環駆動装置にかかる負荷が小さく、同等容量の循
環駆動装置としても吐出量が大きくなりそれだけ短時間
で浄化が可能となる画期的な浄化装置となる。
【0074】また、浮遊部は液面を覆うように浮遊する
ため、いわゆる落とし蓋作用による保温効果を有するな
ど極めて画期的な浄化装置となる。
【0075】また、請求項5記載の発明においては、槽
体との固定手段を設けなくても良いから、使用に際して
は単に槽体内の液面に浮かべるだけで良く、しかもこの
浮遊位置から浮遊部はほとんど移動せずその位置に留ま
ることになり、たとえ吐出口部から勢い良く多量に浄化
した槽液を吐出し続け効率良く浄化を行っても、本体部
は動かず所定の位置に浮遊しているから、例えば槽体内
の中央に浮遊させておけば、この位置からほとんど動か
ず、しかも複数の吐出口部から複数の液面方向へ吐出さ
れ、この複数の方向において前記縦回転の対流が生じる
ため、槽体内の槽液を一層まんべんなく、死角を生じさ
せずに効率良く良好に浄化できる画期的な浄化装置とな
る。
【0076】また、請求項6記載の発明においては、浄
化と共に加熱もでき、例えば浴湯を加熱したり、保温し
たりできる一層秀れた浄化装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の使用状態の説明斜視図である。
【図2】本実施例の説明正断面図である。
【図3】本実施例の説明分解斜視図である。
【図4】本実施例の垂下部の吐出口部位置で切り欠いた
説明平断面図である。
【図5】本実施例の垂下部の底部付近で切り欠いた垂下
部の下部の吸込口部に設ける逆止弁機構を示す説明平面
図である。
【図6】本実施例の垂下部の下部の吸込口部に設ける逆
止弁機構を示す説明底面図である。
【図7】本実施例の垂下部の下部の吸込口部に設ける逆
止弁機構を示す液面より持ち上げた状態での説明断面図
である。
【図8】本実施例の垂下部の下部の吸込口部に設ける逆
止弁機構を示す地面に接地した状態での説明断面図であ
る。
【図9】本実施例の循環駆動装置の説明平面図である。
【図10】本実施例の循環駆動装置の説明正断面図であ
る。
【図11】本実施例の逆止弁体(球状型逆止弁)の別例
形状を示す説明断面図である。
【図12】本実施例の別例形状の逆止弁体(球状型逆止
弁)の説明断面図である。
【符号の説明】
1 槽体(浴槽) 2 浮遊部 3 垂下部 4 本体部 5 吸込口部 6 吐出口部 7 循環駆動装置 7B スクリュー 7D 回転軸 8 槽液通過部 9 浄化材 10 収納部 12 ヒータ部 20 区画壁部 21 空気停留部 22 貫通孔 23 シール材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽体内に配設する本体部の液中に配され
    る下部に吸込口部を設けると共に本体部の上部に吐出口
    部を設け、この吸込口部より槽液を吸い込み吐出口部よ
    り吐出させる水流を生じさせる循環駆動装置を前記本体
    部内に設け、この本体部内の槽液通過部に浄化材を収納
    した収納部を設けた浄化装置であって、前記本体部の上
    部に槽液通過部と区画され所定の浮力を生じさせる中空
    構造の浮遊部を設け、この浮遊部の所定位置に前記循環
    駆動装置を配設し、この循環駆動装置の回転軸を区画壁
    部より前記槽液通過部内へ貫通突出し、この回転軸に前
    記水流を生じさせるスクリューを設け、この回転軸の貫
    通部に空気停留部を設け、前記回転軸が前記浮遊部の中
    空部側からこの空気停留部を介して槽液通過部側へ貫通
    突出するように構成したことを特徴とする浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記浮遊部の中空部と槽液通過部の液浸
    部とを区画する区画壁部に前記回転軸を貫通する貫通孔
    を設け、この貫通孔の孔縁部にシール材を設け、この貫
    通孔と連通し、且つこの貫通孔を貫通した前記回転軸が
    貫通する小室空間を形成して、この小室空間の空気溜め
    機能によって水シール機能を果たす前記空気停留部を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記循環駆動装置をくまとりモータとし
    たことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載
    の浄化装置。
  4. 【請求項4】 槽体内の液面を覆うように浮遊する浮遊
    部に液中に垂下する垂下部を垂設して前記本体部を構成
    し、この本体部の前記垂下部の下部に前記吸込口部を設
    けると共に本体部の上部に前記吐出口部を設け、この本
    体部の垂下部内の槽液通過部に浄化材を収納した収納部
    を設け、前記吐出口部は槽液が略液面方向に吐出される
    ように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記本体部中心に対して複数の放射方向
    に突出されるように前記吐口部を本体部上部に所定間隔
    を置いて複数設けて、浮遊状態の前記本体部が吐出部よ
    り槽液を吐きだしても槽体に対する固定手段を設けずと
    も液面上で略移動せずに所定の浮遊装置に保持されるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜4記載の浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記本体部の槽液通過部に槽液を加熱す
    るヒータ部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の浄化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011160855A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Isshin Giken:Kk 浄化装置
JP5907449B1 (ja) * 2015-11-30 2016-04-26 壽義 梶田 ふろ撹拌促進具
KR20160146149A (ko) * 2015-06-11 2016-12-21 이연순 공기정화장치
KR102277299B1 (ko) * 2021-04-13 2021-07-13 권용진 물 필터를 이용한 공기청정기

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