JP2784321B2 - 浴槽用湯水浄化器および湯水浄化方法 - Google Patents

浴槽用湯水浄化器および湯水浄化方法

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JP2784321B2
JP2784321B2 JP6028042A JP2804294A JP2784321B2 JP 2784321 B2 JP2784321 B2 JP 2784321B2 JP 6028042 A JP6028042 A JP 6028042A JP 2804294 A JP2804294 A JP 2804294A JP 2784321 B2 JP2784321 B2 JP 2784321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湯水を循環して濾過す
る既設の浴槽装置の浴槽に取り付け、浴槽の湯面のゴミ
を効率的に回収して浄化するための浴槽用湯水浄化器お
よびこれを用いた湯水浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽に湯水を供給して追焚きを行
なう風呂装置においては、浴槽の中央部より下側に取り
付けられた循環口から湯水を吸引し、濾過器にて垢など
を濾過して浄化し、浴槽に還流させるものが多く使われ
ている。これらの風呂装置は、浴槽中の湯水を吸引して
浄化することから、浴槽内の湯水は浄化してくれるが、
浴槽表面に浮かぶ垢や髪の毛などのゴミは回収して浄化
することができず、結局は洗面器などで垢や髪の毛など
のゴミをすくって捨てなければならなかった。そこで、
本出願人は、先に、浴槽の湯面に浮かぶ垢や髪の毛など
のゴミを効率よく回収するための湯面浄化浴槽とこの浴
槽を用いた浴槽水の還流浄化方法について出願した(特
願平5−217686号参照、特開平7−68253
)。
【0003】この先願の湯面浄化浴槽は、図21および
図22にその概要を示すように、浴槽101の内壁面1
02の所定位置に所定容積からなる凹部103を一体的
に形成し、この凹部103に着脱式のカバー104を被
せることにより、浴槽101内とは隔成されたゴミ回収
室105を形成したもので、前記カバー104には、浴
槽101内の湯水106をゴミ回収室105内に引き込
むための長穴状の開口部107が穿設されているととも
に、前記カバー104の背面には、ガイドレール108
によって案内され、かつそのスカート部109が前記開
口部107を覆うように上下に摺動する断面倒L字形の
フロート110が設けられている。
【0004】さらに、前記カバー104の下端部には、
浴槽101内とゴミ回収室105内とを連通する水抜き
用間隙111を形成するとともに、ゴミ回収室105の
下底部にはゴミ回収室内に吸い込まれた湯水を外部へ排
出するための吸込口112を設け、さらに浴槽101
内壁面102の所望位置には浄化後の湯水を再び浴槽内
へ還流するための吐出口113を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先願の湯面浄化浴槽
は、湯面に浮かぶ垢や髪の毛などを効率よく回収し、湯
面のみならず浴槽の湯水を綺麗に維持することができる
という素晴らしいものであるが、湯面浄化機構を浴槽の
内壁面に一体的に組み込んだものであるため、この優れ
た湯面浄化の機能を活用するためには浴槽を丸ごと交換
する必要が生じ、既存の浴槽においても湯面を浄化して
清潔で快適な入浴を楽しめるための技術の必要性が生じ
てきた。
【0006】また、先願の湯面浄化浴槽の場合、カバー
104にただ一つの開口部107を穿設し、この開口部
107から浴槽内の湯水106を吸い込むようにしたも
のである。ところで、この開口部104の背面側には、
そのスカート部109が前記開口部107を覆うように
上下に摺動するフロート110を設ける必要があり、開
口部104の上下方向の穴寸法をあまりに長くすると、
湯面が低下したときにフロート110のスカート部10
9がゴミ回収室105の下底に当たってしまい、フロー
ト110はそれ以上下方へ下がることができなくなって
しまう。したがって、フロート110の動作上、開口部
104の上下方向の穴寸法は、図22に示すように、最
大でもカバー104の上下方向全長の半分以下としなけ
ればならなかった。
【0007】浴槽には、体格の大きな人が入る場合や、
子供が入る場合などがあり、体格の大きな人が浴槽から
出たときには水位が大幅に低下したり、また、子供にと
っては水位が低い方が快適な入浴を楽しめる場合があ
る。また、人によっては、体格にかかわらず低い水位が
好みの人や、浴槽の壁面上部までたっぷりと湯を張って
入浴する人もおり、人によって好みの水位がさまざまで
ある。
【0008】しかしながら、先願の湯面浄化浴槽の場
合、浴槽内に張られた湯水の水位がカバー104のほぼ
真ん中あたりまで下がると、開口部104は完全に湯面
上に出てしまい、開口部104より低い水位で入浴を楽
しむ場合において、湯面の垢や髪の毛などのゴミを浄化
して清潔な入浴を楽しむことができず、浴槽の循環口よ
り上の水位で、入浴者の好みの水位に応じて、清潔感あ
ふれる入浴を実現しなければならないという課題が生じ
てきた。
【0009】本発明は、先願の湯面浄化浴槽を改良して
更に快適な入浴を楽しめるようにしたもので、その目的
とするところは、湯面に浮かぶ垢や髪の毛などのゴミを
先願の湯面浄化浴槽よりもより低水位まで有効かつ効率
的に回収することのできる、既設の浴槽への簡単な取り
付けが可能な浴槽用湯水浄化器と、この浴槽用湯水浄化
器を用いた湯水浄化方法とを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、次のような構成を採用した。すなわち、
請求項1に記載した本発明に係る浴槽用湯水浄化器は、
浴槽の内壁面に取り付けられるユニット本体と、該ユニ
ット本体に着脱可能に取り付けられるユニットカバーと
によって、前記浴槽内の湯水の回収のための中空状のタ
ンクユニットを構成し、前記ユニットカバーであって、
前記浴槽の内壁面に取り付けられた前記ユニット本体に
前記ユニットカバーを取り付けた状態で前記浴槽の内側
に露出するユニットカバー部分に、前記状態において前
記タンクユニットの内部と前記浴槽内とを連通させる開
口部を複数形成して、各開口部を、前記浴槽の上下方向
に延在する長穴状に各々構成するとともに、前記上下方
向における前記ユニットカバー上での位置を互いにずら
して各々配置し、前記状態において前記ユニット本体に
臨む前記ユニットカバーの内面に、前記各開口部に対応
する複数のフロートを設けて、これら各フロートを、前
記状態において、前記タンクユニット内の湯水面の変化
に追従して前記内面上を前記上下方向に摺動し、該摺動
により対応する前記各開口部を開閉させるように各々構
成し、前記浴槽の内壁面の湯水排出用の開口に前記タン
クユニットの内部を前記状態において連通させる吸入口
を、前記ユニット本体の下部に形成したことを特徴とす
るものである。
【0011】また、請求項2に記載した本発明に係る浴
槽用湯水浄化器は、前記フロートは、前記カバーの背面
上を摺動するスカート部と、該スカート部の上端から水
平方向に突設されて前記タンクユニット内の湯水面上に
浮く水平突片とを有しているものである。
【0012】さらに、請求項3に記載した本発明に係る
浴槽用湯水浄化器は、前記各フロートの前記水平突片
は、該各フロートに対応する前記開口部と隣合う他の開
口部に対応する他の前記フロートの前記水平突片に対し
て接触可能に構成されているものである。
【0013】また、請求項4に記載した本発明に係る浴
槽用湯水浄化器は、前記中空状のタンクユニットの下端
部に、前記浴槽内と前記タンクユニット内とを連通させ
水抜き口を形成したものである。
【0014】さらに、請求項5に記載した本発明に係る
浴槽用湯水浄化器は、前記水抜き口に開閉蓋を設けると
ともに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の
湯水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯
水の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を
開閉する開閉手段を設けたものである。
【0015】また、請求項6に記載した本発明に係る浴
槽用湯水浄化器は、前記開口には、前記浴槽の内壁面か
ら該浴槽の内側に突出する金具が取着されており、前記
ユニット本体であって、前記状態において前記浴槽の内
壁面に臨む背面に、前記ユニット本体を前記浴槽に対し
て取り付けるための、前記金具にねじ止め可能な連結部
材がさらに設けられているものである。
【0016】さらに、請求項7に記載した本発明に係る
湯水浄化方法は、請求項1〜6のいずれかに記載の浴槽
用湯水浄化器を用いた湯水浄化方法であって、前記ユニ
ット 本体を浴槽の内壁面に取り付けて、前記吸込口を介
して前記内壁面の湯水排出用の開口に前記タンクユニッ
トの内部を連通させ、前記開口から前記浴槽の外部に湯
水を循環ポンプにより吸引して、前記タンクユニット内
の湯水面を前記浴槽内の湯水面よりも降下させ、これに
追従して前記フロートを降下させることで、該フロート
が降下した前記開口部を介して前記浴槽内の湯水を、該
浴槽の湯面のゴミとともに前記タンクユニット内に流入
させ、前記循環ポンプの吸引により前記タンクユニット
内から前記吸込口および前記開口を介して前記浴槽の外
部に湯水とともに排出される前記ゴミを、濾過器により
除去し、前記ゴミを除去した湯水を前記循環ポンプによ
り前記浴槽の内部に環流させるようにしたものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載した本発明の浴槽用湯水浄化器
によれば、ユニット本体を浴槽の内壁面に取り付けてこ
のユニット本体にユニットカバーを取り付けた状態で、
タンクユニットの内部の湯水をユニット本体の下部の吸
入口から浴槽の内壁面の湯水排出用の開口に流出させる
と、その流出量に応じてタンクユニット内の湯水面が浴
槽内の湯水面よりも降下し、浴槽の内側に露出するユニ
ットカバー部分の各開口部は、その開口部の上端よりも
タンクユニット内の湯水面が上方にある場合は、フロー
トが湯水中に没してその摺動範囲の最上端に位置するこ
とから閉じられ、また、開口部の下端よりもタンクユニ
ット内の湯水面が下方にある場合は、フロートが湯水面
よりも上方にあって、自重によりその摺動範囲の最下端
に位置することから開かれる。 さらに、開口部の上端と
下端との間にタンクユニット内の湯水面がある場合は、
タンクユニット内の湯水面の降下に追従してフロート
が、ユニット本体に臨むユニットカバー部分の内面上を
摺動しつつ降下することから タンクユニット内の湯水
面の位置に応じた寸法で開口部が上端側から開かれる。
この結果、フロートにより上端側から開かれている開口
部を通して、浴槽内の湯水のうちタンクユニット内の湯
水面よりも上方の部分の湯水が、タンクユニット内に流
入し、この浴槽内からタンクユニット内への湯水の流入
により、浴槽内の湯水表面に浮かんだ垢や髪の毛などの
ゴミが浴槽内の湯水と一緒になってタン クユニット内に
吸い込まれる。
【0018】そして、フロートにより開閉される開口部
が互いの配置を上下方向にずらして、浴槽の内側に露出
するユニットカバー部分上に複数形成されていることか
ら、一つの開口部を上下方向に大きい寸法で形成するの
に比べて、各開口部とこの開口部を開閉するフロートと
の上下方向における寸法が小さくなり、フロートの上下
方向寸法が小さくなる分、フロートが開口部を全開させ
るために、浴槽の内側に露出するユニットカバー部分上
の最下方の開口部よりもさらに下方に必要となる、フロ
ートの逃げ領域の上下寸法が小さくて済み、したがっ
て、湯水表面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを低い水
位まで回収することが可能となる。
【0019】また、請求項2に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、開口部の上端と下端との間にタン
タユニット内の湯水面があり、タンクユニット内の湯水
面の位置に応じた寸法で開口部が上端側から開かれてい
る際には、フロートのうちスカート部上端の水平突片
が、タンクユニット内の湯水面上に浮いていることか
ら、この上端側から開かれている開口部においては、浴
槽内からタンクユニット内への湯水の流入は可能である
ものの、タンタユニット内から浴槽内への湯水の逆流
は、水平突片に邪魔されて阻止される。 この結果、タン
クユニット内に吸い込まれた垢や髪の毛などのゴミが浴
槽内に戻るのを防止することが可能となる。
【0020】さらに、請求項3に記載した本発明の浴槽
用湯水浄化器によれば、浴槽の内側に露出するユニット
カバー部分上での各開口部の互いの配置が上下方向にず
れており、その上で、各開口部のフロートの水平突片と
その隣の開口部のフロートの水平空片とが接触可能であ
るということは、すなわち、各開口部とその隣の開口部
とが、上下方向において一部重なるように、浴槽の内側
に露出するユニットカバー部分上に配置されていること
となる。 したがって、タンクユニット内の湯水が減少し
て湯水面が降下する際には、その湯水面の降下に追従し
て降下するフロートにより、浴槽の内側に露出するユニ
ットカバー部分上のある開口部が上端側から開かれつ
つ、その開口部が全開状態に近づくと、降下中のフロー
トの水平空片が、浴槽の内側に露出するユニットカバー
部分上の、その開口部よりも下方に配置された隣の開口
部のフロートの水平突片に上方から接触し、この隣の開
口部のフロートが、タンクユニット内の湯水面のさらな
る降下に追従して降下しようとする際に、既に降下して
いるフロートの水平突片により上方から押される。
【0021】反対に、タンクユニット内の湯水が増加し
て湯水面が上昇する際には、その湯水面の上昇に追従し
て上昇するフロートにより、浴槽の内側に露出するユニ
ットカバー部分上のある開口部が下端側から閉じられつ
つ、その開口部が全閉状態に近づくと、上昇中のフロー
トの水平突片が、浴槽の内側に露出するユニットカバー
部分上の、その開口部よりも上方に配置された隣の開口
部のフロートの水平突片に下方から接触し、この隣の開
口部のフロートが、タンクユニット内の湯水面のさらな
る上昇に追従して上昇しようとする際に、既に上昇して
いるフロートの水平突片により下方から押される。 この
ため、タンクユニット内の湯水の圧力によりフロートの
スカート部が、ユニット本体に臨むユニットカバーの内
面カバーの背面に張り付いて動かなくなるのを防止する
ことが可能となる。
【0022】また、請求項4に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、タンクユニットの下端部に浴槽内
とタンクユニット内とを連通させる水抜き口を形成する
ことにより、給湯時など浴槽内に湯水を溜める際にはタ
ンクユニット内と浴槽内が常に同水位に保たれるだけで
なく、入浴終了後などにおける浴槽内の湯水の排水時に
はこの水抜き口からタンクユニット内の湯水も同時に排
水される。 したがって、浴槽内の湯水の排水時にタンク
ユニット内の湯水を同時に確実に排水させるために、タ
ンクユニット内の湯水の水位を監視する水位センサや排
水弁などをタンクユニット内に別に設ける必要がなく、
タンクユニット部分をより小型に構成することが可能と
なるとともに、排水後はタンクユニット内に湯水が残留
することがないので、湯水を抜く作業を省くことが可能
となり、しかも、タ ンクユニット内での湯水の残留がな
くなる分、浴槽の湯水の排水後に、衛生的に良好な状態
を保つことが可能となる。
【0023】さらに、請求項5に記載した本発明の浴槽
用湯水浄化器によれば、前記水抜き口に開閉蓋を設ける
とともに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内
の湯水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の
湯水の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋
を開閉する開閉手段を設けた場合、ゴミ回収時に水抜き
口を自動的に塞いで湯水浄化器内をより水密に維持する
ことができるので、より効率的に垢や髪の毛などのゴミ
を開口部から吸い込むことができる。
【0024】また、請求項6に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、浴槽の内壁面の湯水排出用の開口
に、浴槽の内側に突出する金具が取着されている場合、
この既存の金具に、浴槽の内壁面に臨むユニット本体の
背面の連結部材をねじ止めすることで、既設の浴槽にな
んらの改造を必要とすることなく簡単にタンクユニット
を浴槽の内壁面に取り付けることが可能となる。
【0025】さらに、請求項7に記載した本発明に係る
湯水浄化方法によれば、タンクユニット内の湯水を循環
ポンプにより吸込口から浴槽の内壁面の開口を経て浴槽
の外部に湯水を吸引させることで、タンクユニット内の
湯水面が降下して浴槽内の湯水面よりも低くなり、した
がって、タンクユニット内の湯水面の降下に追従してフ
ロートが降下した開口部を通しての、浴槽内からタンク
ユニット内への湯水の流入を発生させ、浴槽内の垢や髪
の毛などのゴミを効率よくタンクユニット内に回収させ
ることが可能となる。
【0026】その上、たとえ、タンクユニットに回収さ
れたゴミのうち垢などの小さなゴミが吸込口から浴槽の
内壁面の開口を経て浴槽の外部にに排出されたとして
も、濾過器によりこの小さなゴミを濾過し、湯水を浄化
することが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図17はユニットカバーに2つの開
口部を設けた場合の本発明に係る湯水浄化器の一実施例
を示すもので、図1は湯水浄化器を浴槽に取り付けた状
態の断面図、図2は湯水浄化器の全体斜視図、図3はユ
ニットカバーの正面図、図4はユニットカバーの背面
図、図5はユニットカバーの側面図、図6はユニットカ
バーの上面図、図7はユニットカバーの底面図、図8は
フロートの斜視図、図9はユニット本体の正面図、図1
0はユニット本体の背面図、図11はユニット本体の側
面図、図12はユニット本体の上面図、図13はユニッ
ト本体の底面図、図14は水抜き口部分の拡大断面図、
図15はユニット本体下端の吸込口と吐出口部分の拡大
断面図、図16は開閉蓋の開閉状態の説明図、図17は
湯水浄化器の浴槽への取付け方法の説明図である。
【0028】進んで、上記湯水浄化器の構造について詳
細に説明する。上記実施例の湯水浄化器は、図1、図2
に示すように、ユニット本体1と、このユニット本体1
に着脱式に被せるようにされたユニットカバー2とから
構成されており、その使用に際しては、後述するように
して浴槽4の内壁面に固定されるものである。
【0029】前記ユニットカバー2には、図3〜図8に
その詳細を示すように、浴槽4内の湯水23を湯水浄化
器内に吸引するための第1の開口部5Aと第2の開口部
5Bの二つの開口部が左右方向に所定の距離W(図3)
を隔てて上下に穿設されている。この二つの開口部5
A,5Bの穴長は、それぞれの背面に設けられた後述す
るフロート8A,8Bの上下方向の摺動距離から規制さ
れるもので、上側に位置する第1の開口部5Aの上下方
向の穴長は、最大でもユニットカバー2の上下方向全長
の半分以下の長さであり、また、下側に位置する第2の
開口部5Bは、この第1の開口部5Aの下端付近から始
まって、最大でもユニットカバー2の下端までのほぼ半
分位置までの長さである。
【0030】上記上側に位置する第1の開口部5Aの穴
下縁と、下側に位置する第2の開口部5Bの穴上縁は、
横方向から見てわずかの距離だけ重なるように構成され
ており、後述するゴミ回収動作時に、浴槽内の湯水の水
位が第1の開口部5Aから第2の開口部5Bへ、あるい
は逆に、第2の開口部5Bから第1の開口部5Aに切り
換わる際に、開口部からの湯水の吸引が途切れることが
ないように工夫されている。
【0031】また、ユニットカバー2の背面には、前記
第1の開口部5A部分に位置して、ガイドレール6
によって案内され、そのスカート部7Aが前記第1
の開口部5Aを覆うように上下方向に摺動する断面倒L
字形の第1のフロート8A(図8参照)が取り付けられ
ているとともに、前記第2の開口部5B部分には、ガイ
ドレール6,6によって案内され、そのスカート部
7Bが前記第2の開口部5Bを覆うように上下方向に摺
動する断面倒L字形の第2のフロート8Bが取り付けら
れている。このフロート8A,8Bは、水よりも比重が
軽く、しかも水に濡れても腐食しない材料、例えば発泡
剤の入ったポリプロピレンやFRP(強化プラスチッ
ク)などで構成されている。
【0032】前記第1のフロート8Aの水平突片9Aお
よび第2のフロート8Bの水平突片9Bの相隣り合う側
の端縁10Aと10Bは、上下方向に摺動する際にお互
い同士が当接できるように、相手側の移動軌跡内まで入
り込んだ形状とされており、これによって第1のフロー
ト8Aが第1の開口部5Aの最下端まで下がり、かつ第
2のフロート8Bが第2の開口部5Bの最上端まで上が
ったときに、お互いの端縁10A,10B同士が当接し
て相手方のフロートを上方へ押し上げあるいは下方へ押
し下げ、フロート8A,8Bが湯水の表面張力や水圧に
よってユニットカバー2の背面などに張り付いたままと
なることを防止している。
【0033】さらに、この実施例の場合、図8に示すよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面には、例えば高さ0.5mm程度の半球
状の小さな突起11が複数形成されており、スカート部
7A(7B)をユニットカバー2に対して点接触状態で
摺動させるとともに、スカート部7A(7B)には所々
に切り込み部12を設け、開口部5A(5B)から流入
しようとする湯水の圧力を逃がすようになし、前記フロ
ートの水平突片9A,9B同士の当接動作と相まって、
フロートの動きがさらに良くなるように工夫されてい
る。
【0034】一方、ユニット本体1には、図9〜図15
にその詳細を示すように、その下端部に位置して、湯水
浄化器内と浴槽内とを連通する水抜き口13が形成され
ており、この水抜き口13部分に回動式の開閉蓋14が
取り付けられている。この開閉蓋14は、例えばステン
レス、銅,アルミなどの水よりも比重の大きな材料で作
られている。
【0035】この開閉蓋14は、湯水浄化器によるゴミ
回収が行なわれていない場合には、湯水とともに揺れな
らその自重によって垂れ下がった状態となっており
(図16(A)参照)、浴槽内の湯水と湯水浄化器内の
湯水の水位が常に同じになるように作用するとともに、
湯水浄化器内にとどまっている垢や髪の毛などのゴミが
水抜き口13を通って浴槽内へ出やすくしている。
【0036】そして、後述するゴミ回収時には、循環ポ
ンプが回されると、その吸引力によって水抜き口13部
分を塞ぐように回動し(図16(B)参照)、湯水浄化
器内をより水密に維持するように作用する。この開閉蓋
14の閉鎖時には、開口部5A,5Bからの吸引力が高
まり、湯面に浮かぶ髪の毛や垢などのゴミの回収がより
容易となる。
【0037】また、排水時などにおいては、浴槽内の湯
水の水位が第2の開口部5Bの下縁位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bが最下端まで降下し、そのスカ
ート部7Bの下端で開閉蓋14のレバー15を押して開
き、水抜き口13を開くように回動し(図16(C)参
照)、開かれた水抜き口13を通じて湯水浄化器内に溜
まっている湯水を速やかに浴槽内へ排水するように作用
するものである。
【0038】さらに、第2の開口部5Bより下に湯面が
ある場合には、上記のようにして開閉蓋14が開いて水
抜き口13から湯水浄化器内に浴槽4内の湯水23が入
るため、循環ポンプで吸引を行なったときに空気を吸引
してしまったりして、循環不能に陥るようなことはな
い。前記第2の開口部5Bの下端は、湯水浄化器内の湯
水を外部へ吸引するための吸込口16より上で、浴槽内
の湯水の循環追焚をするのに安全な水位に相当し、人に
よっては、この第2の開口部5Bより下で、かつ吸込口
より上の水位で入浴を楽しむことがあるが、このような
場合でも、第2のフロート8Bが下がって開閉蓋14
開き、水抜き口13を開放するので、ここから浴槽内の
湯水を吸引して浄化を行なうことができる。
【0039】ユニット本体1には、前記水抜き口13と
反対側の下端部に位置して、前記第1または第2の開口
部5A,5Bから湯水浄化器内に引き込まれた湯水を給
湯機器側へ吸い出すための吸込口16が形成されている
とともに、浄化後の湯水を再び浴槽4内へ還流するため
の吐出口17が形成されている(図15参照)。この
込口16と吐出口17の形成位置とその形状は、浴槽4
の内壁面に設けられている循環金具22(請求項中の金
具に相当、図1参照)に合致させて形成されている。
【0040】なお、前記吐出口17は、図示するよう
に、水平よりもやや下向き、例えば約30度程度下向き
に形成することが好ましい。これによって、吐出口17
から吹き出された湯水が浴槽内で対流を起こし、浴槽内
の垢や髪の毛などのゴミを湯面に浮かび上がらせ、ゴミ
の回収をより促進することができる。
【0041】本体カバー1の上部左右位置には、固定用
吸盤3(図1参照)を取り付けるための吸盤取付け穴1
8が穿たれており、ここに固定用吸盤3の基端を装着し
て浴槽内壁に吸着させることにより、湯水浄化器を浴槽
内壁に添わせて安定に保持できるようになっている。1
9,20は補強用のリブである。
【0042】上記湯水浄化器は、その使用に際し、図1
7に示すようにして、既設の浴槽4の内壁に取り付けら
れるものである。すなわち、既設の浴槽4の内壁に設け
られている給湯・追焚用の循環金具22には、その最外
面にフィルター21がネジ25でねじ止めされているの
で、まずこのネジ25を回してフィルター21を取り外
す。そして、この状態で、ユニット本体背面に取り付け
られている固定用吸盤3を浴槽4の内壁に吸着して固定
(図1参照)するとともに、循環金具への連結手段を構
成するユニット本体下部の吸込口16と吐出口17部分
を循環金具22の循環口に当接させる。この状態で、取
付けネジ26によって循環金具22とユニット本体1と
を連結した後、前記取り外しておいたフィルター21を
かぶせてネジ25によってねじ止めし、浴槽4の内壁に
固定する。
【0043】上記のようにして本発明の湯水浄化器を既
設の浴槽に取り付けた場合の全体回路図を図18に示
す。図中、51は給湯や追焚を行なう浴槽付設の給湯機
器である。なお、この図18では、説明を分かり易くす
るために、浴槽内壁に取り付けられた本発明の湯水浄化
器についても、給湯機器51と同様に線図により簡略化
して示した。
【0044】図18の回路動作の説明に入る前に、給湯
機器51の構成について説明すると、52は給湯用熱交
換器、53は追焚用熱交換器であって、給湯用熱交換器
52の入水口側は、入水量センサ54、入水温センサ5
5を介して外部給水管56に接続されているとともに、
流路開閉弁57を介してホッパー58に接続されてい
る。一方、給湯用熱交換器52の出湯口側は、出湯温セ
ンサ59、混合弁60、混合湯温センサ61、外部給湯
管62を介して蛇口などの外部給湯栓(図示なし)に接
続されているとともに、流路開閉弁63を介してホッパ
ー58に接続されている。
【0045】ホッパー58の第1の出湯管64は、水量
計65、流路切換弁66、往き管67を介して浴槽4の
吐出口17に接続されている。また、ホッパー58の第
2の出湯管68は、流路切換弁69、流路切換弁70、
圧力式水位センサ71、温度センサ72、戻り管73
浴槽4の循環金具22の不図示の開口を介して、ユニッ
ト本体1の吸込口16に接続されている。圧力式水位セ
ンサ71は浴槽4内の水位をその水圧から検出するもの
であり、温度センサ72は浴槽4内の湯水の湯温を検出
するものである。
【0046】一方、追焚用熱交換器53の出湯口側74
は、流路切換弁66を介して往き管67に接続されてい
る。追焚用熱交換器53の入水口側75は、殺菌器76
を介して濾過器77に接続されているとともに、流路切
換弁78、流水スイッチ79、追焚用の循環ポンプ8
0、流路切換弁70を介して戻り管73に接続されてい
る。さらに、濾過器77の入口側81は、流路切換弁7
8に接続されているとともに、流路開閉弁82を介して
外部排水管83に接続されている。
【0047】次に、前記図18および図19、図20を
参照して、上記実施例のゴミ回収動作を説明する。な
お、図19は湯水23が第1の開口部5A付近まで張ら
れているときのゴミ回収動作の説明図、図20は湯水2
3が第2の開口部5B付近まで下がったときのゴミ回収
動作の説明図である。
【0048】図18において、給湯機器51に付属され
ているリモコン装置(図示せず)を操作して湯温と水位
を設定した後、リモコンの自動スイッチを押すと、給湯
を開始し、給湯用の水が外部給水管56、入水温度セン
サ55、入水量センサ54を介して給湯用熱交換器52
へ送られる。この給湯用の水は給湯用熱交換器52にお
いて所定温度まで加熱された後、出湯温センサ59、混
合弁60、混合湯温センサ61によって設定温度に調整
され、流路開閉弁63、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁69,70、圧力式水位センサ71、温度セン
サ72、戻り管73、浴槽4の循環金具22の不図示の
開口、吸込口16、ユニット本体1を経由して水抜き口
13から浴槽4内に注湯開始される。
【0049】この注湯によって戻り管73内に溜まって
いる空気が排出されると、流路切換弁69,70と流路
切換弁66を切り換え、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁66、往き管67を経由して吐出口17から浴
槽4への注湯を行なう。
【0050】このとき、湯水浄化器の水抜き口13に設
けられた開閉蓋14は、最下端位置まで降下している第
2のフロート8Bの自重によって押され、図16(C)
に示すように開かれているので、上記注湯によって浴槽
4内の湯水の水位が上がり、その水位が水抜き口13の
位置まで達すると、湯水は水抜き口13からタンクユニ
ット内に流れ込み、浴槽内の湯水23の水位上昇と同時
タンクユニット内の湯水の水位も上昇していく。した
がって、浴槽4内の湯水23の水位とタンクユ ニット
の湯水の水位は常に一致するので、湯水浄化器内の水位
を監視する必要がなく、湯水浄化器内に水位センサなど
を設ける必要はない。
【0051】上記注湯によって浴槽4内の湯水23の水
位が設定された満水位置まで達したことを圧力式水位セ
ンサ71により検出し、給湯が停止される。このように
して浴槽4への給湯が終了した後、浴槽4内の湯水23
を設定温度に維持するための追焚きが開始される。上記
実施例に係る浴槽用湯水浄化器は、この追焚きと同時
に、以下のようにして湯水表面に浮かんでいる垢や髪の
毛などのゴミの回収動作を行なう。
【0052】すなわち、給湯機器51の自動動作あるい
は手動操作よって追焚きが開始されると、循環ポンプ8
0が作動されるとともに、追焚用熱交換器53のバーナ
が点火される。これによって、湯水浄化器内の湯水は、
吸込口16、戻り管73、温度センサ72、圧力式水位
センサ71、流路切換弁70、循環ポンプ80、流水ス
イッチ79、流路切換弁78、濾過器77、殺菌器76
を介して追焚用熱交換器53に送られ加熱された後、追
焚用熱交換器53の出湯口側74、流路切換弁66、往
き管67を介して吐出口17から再び浴槽4内へ還流さ
れる。
【0053】上記のようにして循環ポンプ80が作動し
て追焚きが開始されると、タンクユニット内の湯水の水
位は、図19に示すように、循環ポンプ80の吸引流量
に応じて下降し、浴槽4内の湯水23との間に落差を生
じる。したがって、この落差のために、浴槽4内の湯水
23は第1の開口部5Aから湯水浄化器内に流れ込むよ
うになる。この時、第1の開口部5Aの湯面よりも下側
部分は第1のフロート8Aのスカート部7Aによって遮
られ、また湯中に水没している第2の開口部5Bの全面
は第2のフロート8Bのスカート部7Bによって遮られ
ているので、浴槽4内の湯水23の表面水が効率よく湯
水浄化器内へ流れ込み、湯面に浮かんだ垢や髪の毛など
のゴミが効率よく回収される。
【0054】なお、この実施例の場合、図8に示したよ
うに、フロート8A(8B)のスカート部7A(7B)
のカバー摺動面にはユニットカバー2の背面との間で点
接触を行なわせるための小さな突起11が形成されてお
り、この突起11によってスカート部とカバー背面との
間に僅かな隙間ができるが、この突起11は高さ0.5
mm程度の極めて小さな突起であるため、その隙間も極
めて小さなものとなり、この隙間から大量のお湯が流れ
込んで前記ゴミ吸引作用に悪影響を及ぼすというような
ことはない。
【0055】上記のようにして湯水浄化器内に吸い込ま
れた湯水は、その中に混じっているゴミのうち、髪の毛
などの大きなゴミについては吸込口16に装着されてい
るフィルター21で除去され、さらに、このフィルター
21で除去できなかった垢やフケなどの小さなゴミにつ
いては濾過器77で濾過した後、殺菌器76で殺菌さ
れ、追焚用熱交換器53で加熱されて吐出口17から浴
槽4内に再び還流される。
【0056】一方、図20に示すように、浴槽4内の湯
水23の水位が第2の開口部5B付近まで下がった場合
には、ゴミの回収処理は、前記第1の開口部5Aに代え
て第2の開口部5Bより行なわれる。すなわち、浴槽4
内の湯水23の水位が第2の開口部5B付近まで低下す
ると、浴槽4内の湯水23と湯水浄化器内の湯水との間
には図示のように落差を生じ、浴槽4内の湯水23は第
2の開口部5Bから湯水浄化器内に流れ込み、前述した
場合と同様にしてゴミの回収と殺菌が行なわれる。この
場合において、第2の開口部5Bの湯面よりも下側部分
はスカート部7Bによって遮られているので、浴槽4内
の湯水23が湯水浄化器内へ集中的に流れ込み、湯面に
浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収すること
ができる。
【0057】このように、ユニットカバー2に設けるゴ
ミ回収用の開口部を上下2つに分けることによって、浴
槽4内の湯水23の水位が低下して上側の開口部5Aか
らゴミの回収ができなくなっても、引き続いて下側の開
口部5Bからゴミを回収することができ、より低い水位
までゴミの回収を行なうことができる。
【0058】なお、上記ゴミ回収動作中においては、水
抜き口13部分に設けられた開閉蓋14は、循環ポンプ
80による吸引力によって、図16(B)に示すように
水抜き口13を塞ぐように回動している。したがって、
湯水浄化器内はより水密に維持され、その分だけ循環ポ
ンプ80による湯水の吸引力が大きくなるので、浴槽内
のゴミをより効率良く回収することができる。
【0059】また、浄化後の湯水を還流する吐出口17
は、図15に示すように、湯水の吐出方向が水平よりも
やや下向き(例えば約30゜程度)になるように取り付
けることが好ましい。このような向きに取り付けること
により、吐出口17から下向きに吹き出されたお湯が浴
槽4内で対流を起こし、浴槽底に沈んでいる垢や髪の毛
などのゴミを水面まで浮かび上がらせ、ゴミの回収をよ
り促進させることができる。
【0060】追焚きを止めるために循環ポンプ80を停
止すると、開閉蓋14が自重により垂れ下がり、水抜き
口13部分を開くので、この水抜き口13を通って浴槽
4内の湯水が湯水浄化器内に流れ込み、浴槽4内の湯水
と湯水浄化器内の湯水は速やかに同水位に戻る。この
時、湯水浄化器内に吸い込まれて残留している垢や髪の
毛などのゴミは、第1および第2のフロート8A,8B
のスカート部7A,7Bならびに水面位置に浮かんでい
る側のフロートの水平突出片9Aまたは9Bによって浴
槽4側へ流れ込まないように遮られるので、浴槽4側へ
流出することがなく、非常に衛生的である。
【0061】また、上記ゴミ回収動作時において、浴槽
4内に張られた湯水23の水位が第1の開口部5Aの下
端付近から第2の開口部5Bの上端付近へ変わる際に
は、第1の開口部5Aに設けられた第1のフロート8A
は最下端位置まで下がり、一方、第2の開口部5Bに設
けられた第2のフロート8Bは最上端位置まで浮き上が
った状態となる。
【0062】このため、水位が低下していく際には、上
側から下降してくる第1のフロート8Aの水平突片9A
の端縁10Aが第2のフロートの水平突片9Bの端縁1
0Bに当接し、第2のフロート8Bを押し下げるように
作用し、また、水位が上昇していく際には、下側から上
昇していく第2のフロート8Bが第1のフロート8Aを
押し上げるように作用する。
【0063】したがって、第1あるいは第2のフロート
8A,8Bが湯水の表面張力や水圧によってユニットカ
バー2の背面に張り付いているような場合でも、水位の
変化に伴って一方のフロートが他方のフロートを押し下
げあるいは押し上げるように作用するので、フロートが
カバー背面に張り付いたまま動かなくなるというような
ことも防止される。
【0064】加えて、フロート8A,8Bのスカート部
7A,7Bには、図8に示したように、所々に切込み部
12が形成されており、第1および第2の開口部5A,
5Bから吸引されようとする水の圧力をこの切り込み部
より逃がし、フロートがカバー背面に張り付いて動かな
くなることをさらに防止している。
【0065】次に、浴槽4内に張られた湯水23の排水
動作について説明する。入浴終了後などにおいて、浴槽
4の排水口24(図18参照)を開くと、浴槽4内と
ンクユニット内の湯水が排水口24から排水されていく
が、その水位が第2の開口部5B位置よりも低くなる
と、第2のフロート8Bは第2の開口部5Bの最下端位
置まで降下し、そのスカート部7Bの下端部で開閉蓋1
4のレバー15を押し、開閉蓋14を回動して水抜き口
13部分を開放する(図16(C)参照)。
【0066】このため、タンクユニット内の下部側に最
後まで溜まっている湯水も水抜き口13を通じて浴槽4
側へ速やかに流れ出し、浴槽4内の湯水23の排水完了
と同時に湯水浄化器内の湯水の排水も完了する。したが
って、湯水浄化器内に溜まった湯水を排水するために湯
水浄化器をいちいち取り外すなどの必要がなくなる。
【0067】また、上記のように水抜き口13を通じて
湯水浄化器内の湯水が排出されるので、湯水浄化器内に
湯水が残留することがないため衛生的であり、湯水浄化
器には水位センサや専用の排水弁などを設ける必要がな
いので、湯水浄化器を小型に構成することができる。
【0068】また、第1および第2フロート8A,8B
として断面倒L字形のものを使用した場合、この倒L字
形のフロート8A,8Bのスカート部7A,7Bをガイ
ドレール6〜6部分に差し込むだけで簡単に組み付
けることができるので、フロート部分の取付構造をより
簡素化することができ、浴槽の掃除などをより容易に行
なうことができる。
【0069】なお、上記実施例は追焚きと同時にゴミ回
収動作を行なうようにした場合について述べたが、追焚
用熱交換器53のバーナーを点火しないで上記動作を実
行すれば、ゴミの回収のみを行なうことができる。さら
に、上記実施例は、開口部を2つだけ設けた場合につい
て示したが、開口部の数は3個以上設けてもよいもので
ある。開口部の数が多ければ多いほど、より低水位まで
浴槽内の湯水を効率的に吸引することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た本発明の浴槽用湯水浄化器によれば、浴槽の内壁面に
取り付けられるユニット本体と、該ユニット本体に着脱
可能に取り付けられるユニットカバーとによって、前記
浴槽内の湯水の回収のための中空状のタンクユニットを
構成し、前記ユニットカバーであって、前記浴槽の内壁
面に取り付けられた前記ユニット本体に前記ユニットカ
バーを取り付けた状態で前記浴槽の内側に露出するユニ
ットカバー部分に、前記状態において前記タンクユニッ
トの内部と前記浴槽内とを連通させる開口部を複数形成
して、各開口部を、前記浴槽の上下方向に延在する長穴
状に各々構成するとともに、前記上下方向における前記
ユニットカバー上での位置を互いにずらして各々配置
し、前記状態において前記ユニット本体に臨む前記ユニ
ットカバーの内面に、前記各開口部に対応する複数のフ
ロートを設けて、これら各フロートを、前記状態におい
て、前記タンクユニット内の湯水面の変位に追従して前
記内面上を前記上下方向に摺動し、該摺動により対応す
る前記各開口部を開閉させるように各々構成し、前記浴
槽の内壁面の湯水排出用の開口に前記タンクユニットの
内部を前記状態において連通させる吸入口を、前記ユニ
ット本体の下部に形成する構成とした。
【0071】このため、ユニット本体を浴槽の内壁面に
取り付けてこのユニット本体にユニットカバーを取り付
けた状態で、タンクユニットの内部の湯水をユニット本
体の下部の吸入口から浴槽の内壁面の湯水排出用の開口
に流出させると、その流出量に応じてタンクユニット内
の湯水面が浴槽内の湯水面よりも降下し、浴槽の内側に
露出するユニットカバー部分の各開口部は、その開口部
の上端よりもタンクユニット内の湯水面が上方にある場
合は、フロートが湯水中に没してその摺動範囲の最上端
に位置することから閉じられ、また、開口部の下端より
もタンクユニット内の湯水面が下方にある場合は、フロ
ートが湯水面よりも上方にあって、自重によりその摺動
範囲の最下端に位置することから開かれる。
【0072】さらに、開口部の上端と下端との間にタン
クユニット内の湯水面がある場合は、タンクユニット内
の湯水面の降下に追従してフロートが、ユニット本体に
臨むユニットカバー部分の内面上を摺動しつつ降下する
ことから、タンクユニット内の湯水面の位置に応じた寸
法で開口部が上端側から開かれる。
【0073】この結果、フロートにより上端側から開か
れている開口部を通して、浴槽内の湯水のうちタンクユ
ニット内の湯水面よりも上方の部分の湯水が、タンクユ
ニット内に流入し、この浴槽内からタンクユニット内へ
の湯水の流入により、浴槽内の湯水表面に浮かんだ垢や
髪の毛などのゴミが浴槽内の湯水と一緒になってタンク
ユニット内に吸い込まれる。
【0074】そして、フロートにより開閉される開口部
が互いの配置を上下方向にずらして、浴槽の内側に露出
するユニットカバー部分上に複数形成されていることか
ら、一つの開口部を上下方向に大きい寸法で形成するの
に比べて、各開口部とこの開口部を開閉するフロートと
の上下方向における寸法が小さくなり、フロートの上下
方向寸法が小さくなる分、フロートが開口部を全開させ
るために、浴槽の内側に露出するユニットカバー部分上
の最下方の開口部よりもさらに下方に必要となる、フロ
ートの逃げ領域の上下寸法が小さくて済み、したがっ
て、湯水表面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを低い水
位まで回収することができる。
【0075】また、請求項2に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、前記フロートは、前記カバーの背
面上を摺動するスカート部と、該スカート部の上端から
水平方向に突設されて前記タンクユニット内の湯水面上
に浮く水平突片とを有している構成とした。
【0076】このため、開口部の上端と下端との間にタ
ンクユニット内の湯水面があり、タンクユニット内の湯
水面の位置に応じた寸法で開口部が上端側から開かれて
いる際には、フロートのうちスカート部上端の水平突片
が、タンクユニット内の湯水面上に浮いていることか
ら、この上端側から開かれている開口部においては、浴
槽内からタンクユニット内への湯水の流入は可能である
ものの、タンクユニット内から浴槽内への湯水の逆流
は、水平突片に邪魔されて阻止される。
【0077】この結果、タンクユニット内に吸い込まれ
た垢や髪の毛などのゴミが浴槽内に戻るのを防止するこ
とができる。
【0078】さらに、請求項3に記載した本発明の浴槽
用湯水浄化器によれば、前記各フロートの前記水平突片
は、該各フロートに対応する前記開口部と隣合う他の開
口部に対応する他の前記フロートの前記水平突片に対し
て接触可能に構成されているものとした。
【0079】このため、浴槽の内側に露出するユニット
カバー部分上での各開口部の互いの配置が上下方向にず
れており、その上で、各開口部のフロートの水平突片と
その隣の開口部のフロートの水平突片とが接触可能であ
るということは、すなわち、各開口部とその隣の開口部
とが、上下方向において一部重なるように、浴槽の内側
に露出するユニットカバー部分上に配置されていること
となる。
【0080】したがって、タンクユニット内の湯水が減
少して湯水面が降下する際には、その湯水面の降下に追
従して降下するフロートにより、浴槽の内側に露出する
ユニットカバー部分上のある開口部が上端側から開かれ
つつ、その開口部が全開状態に近づくと、降下中のフロ
ートの水平突片が、浴槽の内側に露出するユニットカバ
ー部分上の、その開口部よりも下方に配置された隣の開
口部のフロートの水平突片に上方から接触し、この隣の
開口部のフロートが、タンクユニット内の湯水面のさら
なる降下に追従して降下しようとする際に、既に降下し
ているフロートの水平突片により上方から押される。
【0081】反対に、タンクユニット内の湯水が増加し
て湯水面が上昇する際には、その湯水面の上昇に追従し
て上昇するフロートにより、浴槽の内側に露出するユニ
ットカバー部分上のある開口部が下端側から閉じられつ
つ、その開口部が全閉状態に近づくと、上昇中のフロー
トの水平突片が、浴槽の内側に露出するユニットカバー
部分上の、その開口部よりも上方に配置された隣の開口
部のフロートの水平突片に下方から接触し、この隣の開
口部のフロートが、タンクユニット内の湯水面のさらな
る上昇に追従して上昇しようとする際に、既に上昇して
いるフロートの水平突片により下方から押される。
【0082】このため、タンクユニット内の湯水の圧力
によりフロートのスカート部が、ユニット本体に臨むユ
ニットカバーの内面カバーの背面に張り付いて動かなく
なるのを防止することができる。
【0083】また、請求項4に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、前記中空状のタンクユニットの下
端部に、前記浴槽内と前記タンクユニット内とを連通さ
せる水抜き口を形成する構成とした。
【0084】このため、タンクユニットの下端部に浴槽
内とタンクユニット内とを連通させる水抜き口を形成す
ることにより、給湯時など浴槽内に湯水を溜める際には
タンクユニット内と浴槽内が常に同水位に保たれるだけ
でなく、入浴終了後などにおける浴槽内の湯水の排水時
にはこの水抜き口からタンクユニット内の湯水も同時に
排水される。
【0085】したがって、浴槽内の湯水の排水時にタン
クユニット内の湯水を同時に確実に排水させるために、
タンクユニット内の湯水の水位を監視する水位センサや
排水弁などをタンクユニット内に別に設ける必要がな
く、タンクユニット部分をより小型に構成することが
きる。
【0086】これとともに、排水後はタンクユニット内
に湯水が残留することがないので、湯水を抜く作業を省
くことができ、しかも、タンクユニット内での湯水の残
留がなくなる分、浴槽の湯水の排水後に、衛生的に良好
な状態を保つことができる。
【0087】さらに、請求項5に記載した本発明の浴槽
用湯水浄化器によれば、前記水抜き口に開閉蓋を設ける
とともに、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内
の湯水の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の
湯水の排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋
を開閉する開閉手段を設ける構成とした。
【0088】このため、ゴミ回収時には開閉蓋によって
水抜き口を自動的に塞いでゴミ回収室内をより水密に維
持することができ、より効率的に垢や髪の毛などのゴミ
を吸い込むことができる。
【0089】また、請求項6に記載した本発明の浴槽用
湯水浄化器によれば、前記開口には、前記浴槽の内壁面
から該浴槽の内側に突出する金具が取着されており、前
記ユニット本体であって、前記状態において前記浴槽の
内壁面に臨む背面に、前記ユニット本体を前記浴槽に対
して取り付けるための、前記金具にねじ止め可能な連結
部材がさらに設けられている構成とした。
【0090】このため、浴槽の内壁面の湯水排出用の開
口に、浴槽の内側に突出する金具が取着されている場
合、この既存の金具に、浴槽の内壁面に臨むユニット本
体の背面の連結部材をねじ止めすることで、既設の浴槽
になんらの改造を必要とすることなく簡単にタンクユニ
ットを浴槽の内壁面に取り付けることができる。
【0091】さらに、請求項7に記載した本発明に係る
湯水浄化方法によれば、請求項1〜6のいずれかに記載
の浴槽用湯水浄化器を用いた湯水浄化方法であって、前
記ユニット本体を浴槽の内壁面に取り付けて、前記吸込
口を介して前記内壁面の湯水排出用の開口に前記タンク
ユニットの内部を連通させ、前記開口から前記浴槽の外
部に湯水を循環ポンプにより吸引して、前記タンクユニ
ット内の湯水面を前記浴槽内の湯水面よりも降下させ、
これに追従して前記フロートを降下させることで、該フ
ロートが降下した前記開口部を介して前記浴槽内の湯水
を、該浴槽の湯面のゴミとともに前記タンクユニット内
に流入させ、前記循環ポンプの吸引により前記タンクユ
ニット内から前記吸込口および前記開口を介して前記浴
槽の外部に湯水とともに排出される前記ゴミを、濾過器
により除去し、前記ゴミを除去した湯水を前記循環ポン
プにより前記浴槽の内部に環流させるようにした。
【0092】このため、タンクユニット内の湯水を循環
ポンプにより吸込口から浴槽の内壁面の開口を経て浴槽
の外部に湯水を吸引させることで、タンクユニット内の
湯水面が降下して浴槽内の湯水面よりも低くなり、した
がって、タンクユニット内の湯水面の降下に追従してフ
ロートが降下した開口部を通しての、浴槽内からタンク
ユニット内への湯水の流入を発生させ、浴槽内の垢や髪
の毛などのゴミを効率よくタンクユニット内に回収させ
ることができる。
【0093】その上、たとえ、タンクユニットに回収さ
れたゴミのうち垢などの小さなゴミが吸込口から浴槽の
内壁面の開口を経て浴槽の外部にに排出されたとして
も、濾過器によりこの小さなゴミを濾過し、湯水を浄化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浴槽用湯水浄化器を浴槽に取り付
けた状態の断面図である。
【図2】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器の全体斜視
図である。
【図3】前記実施例におけるユニットカバーの正面図で
ある。
【図4】前記実施例におけるユニットカバーの背面図で
ある。
【図5】前記実施例におけるユニットカバーの側面図あ
る。
【図6】前記実施例におけるユニットカバーの上面図で
ある。
【図7】前記実施例におけるユニットカバーの底面図で
ある。
【図8】前記実施例におけるフロートの斜視図である。
【図9】前記実施例におけるユニット本体の正面図であ
る。
【図10】前記実施例におけるユニット本体の背面図で
ある。
【図11】前記実施例におけるユニット本体の側面図で
ある。
【図12】前記実施例におけるユニット本体の上面図で
ある。
【図13】前記実施例におけるユニット本体の底面図で
ある。
【図14】前記実施例における水抜き口部分の拡大断面
図である。
【図15】前記実施例におけるユニット本体下端の吸込
口と吐出口部分の拡大断面図である。
【図16】前記実施例における開閉蓋の開閉状態の説明
図である。
【図17】前記実施例の浴槽用湯水浄化器の浴槽への取
付け方法の説明図である。
【図18】前記実施例に係る浴槽用湯水浄化器と給湯機
器との接続状態を示す図である。
【図19】水位が第1の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図20】水位が第2の開口部付近にある場合の前記実
施例に係る浴槽用湯水浄化器のゴミ回収動作の説明図で
ある。
【図21】先願に係る湯面浄化浴槽の説明図である。
【図22】先願に係る湯面浄化浴槽のカバーの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ユニット本体 2 ユニットカバー 3 固定用吸盤 4 浴槽 5A 第1の開口部 5B 第2の開口部 6〜6ガイドレール 7A 第1のフロートのスカート部 7B 第2のフロートのスカート部 8A 第1のフロート 8B 第2のフロート 9A 第1のフロートの水平突片 9B 第2のフロートの水平突片 10A 水平突片の端縁 10B 水平突片の端縁 11 スカート部の突起 12 スカート部の切り込み部 13 水抜き口 14 開閉蓋 15 レバー 16 吸込口 17 吐出口 18 吸盤取付け穴 19 補強用リブ 20 補強用リブ 21 フィルター 22 循環金具 23 浴槽内の湯水 24 排水口 25 フィルター取り付け用のネジ 51 給湯機器 52 給湯用熱交換器 53 追焚用熱交換器 58 ホッバー 67 往き管 73 戻り管 76 殺菌器 77 濾過器 80 循環ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 35/027 A47K 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の内壁面に取り付けられるユニット
    本体と、該ユニット本体に着脱可能に取り付けられる
    ニットカバーとによって、前記浴槽内の湯水の回収のた
    めの中空状のタンクユニットを構成し、 前記ユニットカバーであって、前記浴槽の内壁面に取り
    付けられた前記ユニット本体に前記ユニットカバーを取
    り付けた状態で前記浴槽の内側に露出するユニットカバ
    ー部分に、前記状態において前記タンクユニットの内部
    と前記浴槽内とを連通させる開口部を複数形成して、各
    開口部を、前記浴槽の上下方向に延在する長穴状に各々
    構成するとともに、前記上下方向における前記ユニット
    カバー上での位置を互いにずらして各々配置し、 前記状態において前記ユニット本体に臨む 前記ユニット
    カバーの内面に、前記各開口部に対応する複数のフロー
    トを設けて、これら各フロートを、前記状態において、
    前記タンクユニット内の湯水面の変位に追従して前記内
    面上を前記上下方向に摺動し、該摺動により対応する前
    記各開口部を開閉させるように各々構成し、 前記浴槽の内壁面の湯水排出用の開口に前記タンクユニ
    ットの内部を前記状態において連通させる吸入口を、前
    記ユニット本体の下部に形成した、 ことを特徴とする浴槽用湯水浄化器。
  2. 【請求項2】 前記フロートは、前記カバーの背面上を
    摺動するスカート部と、該スカート部の上端から水平方
    向に突設されて前記タンクユニット内の湯水面上に浮く
    水平突片とを有していることを特徴とする請求項1記載
    の浴槽用湯水浄化器。
  3. 【請求項3】 前記各フロートの前記水平突片は、該各
    フロートに対応する前記開口部と隣合う他の開口部に対
    応する他の前記フロートの前記水平突片に対して接触可
    能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    浴槽用湯水浄化器。
  4. 【請求項4】 前記中空状のタンクユニットの下端部
    、前記浴槽内と前記 タンクユニット内とを連通させる
    水抜き口を形成したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の浴槽用湯水浄化器。
  5. 【請求項5】 前記水抜き口に開閉蓋を設けるととも
    に、浴槽の湯水の循環時に前記タンクユニット内の湯水
    の吸引により前記水抜き口を閉じ、かつ、浴槽の湯水の
    排水時には前記水抜き口を開くように前記開閉蓋を開閉
    する開閉手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の
    浴槽用湯水浄化器。
  6. 【請求項6】 前記開口には、前記浴槽の内壁面から該
    浴槽の内側に突出する金具が取着されており、前記ユニ
    ット本体であって、前記状態において前記浴槽の内壁面
    に臨む背面に、前記ユニット本体を前記浴槽に取り付け
    るための、前記金具にねじ止め可能な連結部材がさらに
    設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の浴槽用湯水浄化器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の浴槽用
    湯水浄化器を用いた湯水浄化方法であって、 前記ユニット本体を浴槽の内壁面に取り付けて、前記吸
    込口を介して前記内壁面の湯水排出用の開口に前記タン
    クユニットの内部を連通させ、 前記開口から前記浴槽の外部に湯水を循環ポンプにより
    吸引して、前記タンクユニット内の湯水面を前記浴槽内
    の湯水面よりも降下させ、これに追従して前記フロート
    を降下させることで、該フロートが降下した前記開口部
    を介して前記浴槽内の湯水を、該浴槽の湯面のゴミとと
    もに前記タンクユニット内に流入させ、前記循環ポンプ
    の吸引により前記タンクユニット内から前記吸込口およ
    び前記開口を介して前記浴槽の外部に湯水とともに排出
    される前記ゴミを、濾過器により除去し、 前記ゴミを除去した湯水を前記循環ポンプにより前記浴
    槽の内部に環流させるようにした、 ことを特徴とする湯水浄化方法。
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