JPH10174662A - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JPH10174662A
JPH10174662A JP10020940A JP2094098A JPH10174662A JP H10174662 A JPH10174662 A JP H10174662A JP 10020940 A JP10020940 A JP 10020940A JP 2094098 A JP2094098 A JP 2094098A JP H10174662 A JPH10174662 A JP H10174662A
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JP
Japan
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hot water
bathtub
opening
water
tub
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Application number
JP10020940A
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English (en)
Inventor
Michihiro Shimizu
道弘 清水
Kenichi Ito
健一 伊東
Kenji Takagi
健司 高木
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Takagi Industrial Co Ltd
Original Assignee
Takagi Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水位が変化しても湯面浄化が可能な浴槽を提
供する。 【解決手段】 浴槽(1)内の湯水(6)の水位の変化
に連動して湯面側の湯水の排出を可能にして経済的な湯
面浄化を実現しており、その構成は、浴槽の内壁部に形
成された湯溜部(ゴミ回収室5)と、この湯溜部内の湯
水と前記浴槽内の湯水とを区分する隔壁(カバー4)
と、この隔壁に形成されて前記湯水と前記浴槽内の前記
湯水とを連通させる透孔部(第1の開口部7A、第2の
開口部7B)と、前記隔壁に摺動可能に支持されて前記
浴槽内の水位の変動に応じて上下動し、前記透孔部の開
度を変更する開閉板(第1及び第2のフロート10A、
10B)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、湯面の浄化を可
能にした浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風呂装置には、浴槽に湯水の供
給、その追焚きに加えて、湯水の浄化を行うものがあ
る。この湯水浄化機能を持つ浴槽では、浴槽の底面近傍
の側壁部に設けられた循環口から湯水を浴槽外に出して
濾過器により濾過して浄化した後、浴槽内に還流させ
る。このように浴槽の底面側から湯水を取り出して浄化
した場合、浴槽内の湯水の浄化が進むものの、湯面に浮
かぶ垢や髪の毛などは排除することができないため、不
潔感があった。そのため、足し湯が多くなり、そのため
に給湯量が増えることは経済的ではない。
【0003】従来、このような湯面を浄化する湯面浄化
浴槽とこの浴槽を用いた浴槽水の還流浄化方法に関する
出願(特開平7−68253号)がある。
【0004】図16及び図17は、先の出願に係る湯面
浄化浴槽の概要を示す。この湯面浄化浴槽では、浴槽1
の内壁面2の所定位置に所定容積からなる凹部3を一体
的に形成し、この凹部3に着脱式のカバー4を被せるこ
とにより、浴槽1内とは隔成されたゴミ回収室5を形成
したもので、カバー4には、浴槽1内の湯水6をゴミ回
収室5内に引き込むための長穴状の開口部7が穿設され
ているとともに、カバー4の背面には、ガイドレール8
によって案内され、かつそのスカート部9が開口部7を
覆うように上下に摺動する断面倒L字形のフロート10
が設けられている。
【0005】カバー4の下端部には、浴槽1内とゴミ回
収室5内とを連通する水抜き用間隙11を形成するとと
もに、ゴミ回収室5の下底部にはゴミ回収室5内に吸い
込まれた湯水6を外部へ排出するための循環口としての
吸込口12を設け、さらに浴槽1の内壁面2の所望位置
には浄化後の湯水6を再び浴槽1内へ還流するための吐
出口13を設けている。
【0006】この湯面浄化浴槽は、カバー4にただ1つ
の開口部7を穿設し、この開口部7から浴槽1内の湯水
6を吸い込むようにしている。この開口部7の背面部に
は、そのスカート部9が開口部7を覆うように上下に摺
動するフロート10を設ける必要があり、開口部7の上
下方向の穴寸法をあまりに長くすると、湯面が低下した
ときにフロート10のスカート部9がゴミ回収室5の下
底に当たってしまい、フロート10はそれ以上下方へ下
がることができなくなる。フロート10の動作上、開口
部7の上下方向の穴寸法は、図17に示すように、最大
でもカバー4の上下方向全長の半分以下となっている。
このため、浴槽1内に張られた湯水6の水位がカバー4
のほぼ真ん中あたりまで下がると、開口部7は完全に湯
面上に出てしまい、開口部7より低い水位では湯面の垢
や髪の毛などのゴミを浴槽外に排出できず、浄化可能な
水位が制限されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、浴槽内の水
位は個人差があり、湯面浄化が水位によって制限される
ことから、水位によって清潔感が変化するのは実用的で
はなく、湯面浄化のために給湯量を多くすることは不経
済である。
【0008】そこで、本発明は、水位が変化しても湯面
浄化が可能な浴槽を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の浴槽は、浴槽
(1)内の湯水(6)の水位の変化に連動して湯面側の
湯水の排出を可能にして経済的な湯面浄化を実現してい
る。
【0010】即ち、本発明の浴槽は、浴槽の内壁部に形
成された湯溜部(ゴミ回収室5)と、この湯溜部内の湯
水と前記浴槽内の湯水とを区分する隔壁(カバー4)
と、この隔壁に形成されて前記湯水と前記浴槽内の前記
湯水とを連通させる透孔部(第1の開口部7A、第2の
開口部7B)と、前記隔壁に摺動可能に支持されて前記
浴槽内の水位の変動に応じて上下動し、前記透孔部の開
度を変更する開閉板(第1及び第2のフロート10A、
10B)とを備えて、前記浴槽内の水位の変動に応じて
前記開閉板の上縁部を越える湯水を前記湯溜部に流して
溜めることを特徴とする。
【0011】このような構成とすれば、湯溜部の隔壁に
形成された透孔部が浴槽の最上位湯面から入浴可能な湯
面迄の幅に形成されているため、入浴可能な湯面の変動
範囲に対応しており、その範囲で開閉板が上下動し、汚
れた湯面側を湯溜部側に落下させ、浴槽外の湯水浄化手
段で浄化し、浴槽に戻すことができる。
【0012】本発明の浴槽において、前記湯溜部は、前
記浴槽に湯水を循環させる循環口(吸込口12、吐出口
13)の近傍に設置したことを特徴とする。このような
構成とすることにより、浴槽内の凹凸部を軽減させるこ
とができる。
【0013】また、本発明の浴槽において、前記開閉板
は、その上端が前記浴槽内の湯面より僅かに低くなるこ
とにより、前記浴槽内の湯水を前記透孔部から前記湯溜
部に落下させることを特徴とする。このような構成とす
ることで、汚れた湯面側から湯水を効率的に湯溜部側に
迅速に落下させ、速やかな浄化を促進することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1〜図11は、本発明の浴槽の一実施形
態を示しており、図1は湯溜部の拡大断面図、図2は浴
槽を示す全体斜視図、図3は隔壁を成すカバーの斜視
図、図4はカバーの正面図、図5はカバーの背面図、図
6はカバーの側面図、図7はカバーの底面図、図8はフ
ラップ部分の拡大図、図9はフラップ部分の拡大断面
図、図10は開閉板を構成するフロートの斜視図、図1
1はフラップの開閉状態を示す説明図である。
【0016】この浴槽の特徴事項を列挙すると、第1
に、浴槽1内の湯水6が低水位になっても湯面に浮かぶ
垢や髪の毛などのゴミを回収できるようにするために、
カバー4に第1及び第2の2つの開口部7A、7Bを設
けて浴槽1の最上位湯面から入浴可能な湯面迄の浄化可
能な水位としたことである。
【0017】第2に、給湯器などの故障原因となる髪の
毛などの大きなゴミを予め取り除くため、湯溜部を構成
するゴミ回収室5下底の吸込口12にゴミ除去用のフィ
ルター18を装着している。
【0018】第3に、ゴミ回収時における湯水の吸引力
を増大するために、隔壁を成すカバー4の下端部の水抜
き用間隙11部分に、ゴミ回収時には水抜き用間隙11
を塞ぎ、かつ浴槽1内の湯水6の排水時には水抜き用間
隙11を開くように回動するフラップ16を取り付けて
いる。
【0019】第4に、表面張力や水圧によってフロート
10A、10Bがカバー4の背面に張り付いてしまって
動けなくなることを防止するために、フロート10A、
10Bのスカート部9A、9Bのカバー摺動部分に小さ
な突起22(図10参照)を複数設けてカバー4とフロ
ート10A、10Bが点接触するようにするとともに、
フロート10A、10Bの所々に切込み部23を設け、
さらに、水位が開口部7Aから開口部7Bへ、あるいは
開口部7Bから開口部7Aへ変わる際に、フロート10
A、10Bの水平突片14A、14Bの端縁15A、1
5B同士を当接させ、他方のフロートを上方へ押し上げ
あるいは下方へ押し下げるようにしている。
【0020】以下、この浴槽について詳細に説明する
と、浴槽1には、図1、図2に示すように、その内壁面
2に位置して浴槽1の湯水6を回収するための所定の容
積からなる凹部3が一体的に形成されており、この凹部
3に着脱式の隔壁を成すカバー4を被せることにより、
浴槽1内とは隔成された湯溜部としてのゴミ回収室5が
形成されている。
【0021】カバー4には、図3、図4に示すように、
浴槽1内の湯水6をゴミ回収室5内に吸引するための透
孔部として第1の開口部7A及び第2の開口部7Bの2
つの開口部が左右方向に所定の距離Wを隔てて上下に穿
設されている。上側に位置する開口部7Aは、浴槽1の
満水レベル付近からカバー4のほぼ真ん中付近まで達す
る長穴とされ、下側に位置する開口部7Bは、開口部7
Aの下端付近からカバー4の下端のほぼ半分位置付近ま
で達する長穴とされている。
【0022】開口部7Aの穴下縁と、この下側に位置す
る開口部7Bの穴上縁は、横方向から見てわずかの距離
だけ重なるように構成されており、後述するゴミ回収動
作時に、浴槽1内の湯水6の水位が開口部7Aから開口
部7Bへ、あるいは逆に開口部7Bから開口部7Aに切
り換わる際に、開口部からの湯水6の吸引が途切れるこ
とがないように工夫されている。
【0023】また、カバー4の背面には、図4〜図9に
示すように、開口部7A部分に位置して、ガイドレール
1 、82 によって案内され、そのスカート部9Aが開
口部7Aを覆うように上下に摺動する断面倒L字形のフ
ロート10Aが取り付けられているとともに、開口部7
B部分には、ガイドレール82 、83 によって案内さ
れ、そのスカート部9Bが開口部7Bを覆うように上下
に摺動する断面倒L字形のフロート10Bが取り付けら
れている。このフロート10A、10Bは、水よりも比
重が軽く、しかも水に濡れても腐食しない材料、例えば
発泡剤の入ったポリプロピレンやFRP(強化プラスチ
ック)などで構成されている。
【0024】フロート10Aの水平突片14A及びフロ
ート10Bの水平突片14Bの相隣り合う側の端縁15
A、15Bは、お互いに当接できるように、相手側の移
動軌跡内まで入り込んだ形状とされており、これによっ
てフロート10Aが開口部7Aの最下端まで下がり、か
つフロート10Bが開口部7Bの最上端まで上がったと
きに、お互いの端縁15A、15B同士が当接して相手
方のフロートを上方へ押し上げあるいは下方へ押し下
げ、フロート10A、10Bが湯水6の表面張力や水圧
によってカバー4の背面などに張り付いたままとなるこ
とを防止している。
【0025】さらに、この実施例の場合、フロート10
A(10B)のスカート部9A(9B)のカバー摺動面
には、図10に示すように、例えば高さ0.5mm、直径
1mm程度の半球状の小さな突起22が複数形成されてお
り、スカート部9A(9B)をカバー4に対して点接触
状態で摺動させるとともに、スカート部9A(9B)に
は所々に切込み部23を設け、開口部7A(7B)から
流入しようとする湯水6の圧力を逃がすようにし、フロ
ート10A、10Bの水平突片14A、14B同士の当
接動作と相俟って、フロート10A、10Bの動きがさ
らに良くなるように工夫されている。
【0026】また、カバー4の下端部には、浴槽1内と
ゴミ回収室5内とを連通する水抜き用間隙11が形成さ
れており、この水抜き用間隙11部分には回動式のフラ
ップ16が取り付けられている。このフラップ16は、
例えばステンレス、銅、アルミなどの水よりも比重の大
きな材料で作られている。このフラップ16は、下側に
位置するフロート10Bによって開閉されるもので、浴
槽1内が湯水6で満たされてフロート10Bが浮いてい
る状態においては、フラップ16自身の自重により、図
11(A)に示すように、水抜き用間隙11部分を塞ぐ
ように回動し、ゴミ回収室5内をより水密に維持するよ
うに作用する。このフラップ16の閉止時には、開口部
7A、7Bからの吸引力が高まり、湯面に浮かぶ髪の毛
や垢などのゴミの回収がより容易となる。
【0027】一方、入浴終了後の排水時などにおいて、
湯水6の水位が開口部7Bの下縁位置よりも低くなる
と、フロート10Bが開口部7Bの最下端まで降下し、
その下端縁でフラップ16のレバー17を押し、フラッ
プ16は図11(B)に示すように、水抜き用間隙11
を開放するように回動する。これにより、ゴミ回収時に
はゴミ回収室5内をより水密として湯水6の吸引力を高
め、また、排水時には水抜き用間隙11を通じてゴミ回
収室5内に溜まっている湯水6を速やかに浴槽1内へ排
水することができるようにしたものである。
【0028】また、開口部7Bより下に湯面がある時で
も、フラップ16が開いて水抜き用間隙11からゴミ回
収室5内に湯水が入るため、循環ポンプにより湯水6の
吸引を行なったときに空気を吸引してしまったりして、
循環不能に陥るようなことはない。さらに、開口部7B
の下端は、ゴミ回収室5の吸込口12より上で、浴槽1
内の湯水6の循環追焚きをするのに安全な水位に相当
し、人によっては、この開口部7Bより下で、かつ吸込
口12より上の水位で入浴を楽しむことがあるが、この
ような場合には、フロート10Bが下がってフラップ1
6を開き、水抜き用間隙11を開放するので、ここから
浴槽1内の湯水6を吸引して浄化を行なうことができ
る。
【0029】ゴミ回収室5の下底部には、開口部7A、
7Bからゴミ回収室5内に引き込まれた湯水6をゴミ回
収室5外へ吸い出すための吸込口12が設けられ、この
吸込口12には垢や髪の毛などのゴミを濾過するための
金属メッシュや不織布などからなるフィルター18が装
着されている。また、水抜き用間隙11の下部の浴槽1
の内壁面2には、ゴミを除去した後の湯水6を再び浴槽
1内へ還流するための循環口の一部を成す吐出口13が
設けられているとともに、浴槽1の底面には浴槽1内の
湯水6を排水するための排水口19が設けられている。
【0030】吐出口13は、浴槽1内に吐出された湯水
6によって水平よりも下向き、例えば約30度程度下向
きとすることが好ましい。これによって、吐出口13か
ら吹き出された湯水6が浴槽1内で対流を起こし、浴槽
1内の垢や髪の毛などのゴミを湯面に浮かび上がらせ、
ゴミの回収をより促進することが可能となる。
【0031】なお、カバー4の背面上端の左右位置に
は、カバー4を浴槽1の凹部3に被せた時の緩衝材とな
るゴム脚20が取り付けられ、さらに左右両側には、ゴ
ミ回収室5内をより水密に保つためのゴムパッキン21
が埋め込まれている。
【0032】図12に、本発明の浴槽の一実施形態を示
す。
【0033】この実施形態では、浴槽1と給湯機器51
とにより構成されている。給湯機器51は吸込口12と
吐出口13との間に接続されている。なお、図12の場
合、説明を分かり易くするために、浴槽1も給湯機器5
1と同様に線図によって簡略化して示した。
【0034】給湯機器51の構造について説明すると、
52は給湯用熱交換器、53は追焚用熱交換器であっ
て、給湯用熱交換器52の入水口側は、入水量センサ5
4、入水温センサ55を介して外部給水管56に接続さ
れているとともに、流路開閉弁57を介してホッパー5
8に接続されている。一方、給湯用熱交換器52の出湯
口側は、出湯温センサ59、混合弁60、混合湯温セン
サ61、外部給湯管62を介して蛇口などの外部給湯栓
(図示なし)に接続されているとともに、流路開閉弁6
3を介してホッパー58に接続されている。
【0035】ホッパー58の第1の出湯管64は、水量
計65、流路切換弁66、往き管67を介して浴槽1の
吐出口13に接続されている。また、ホッパー58の第
2の出湯管68は、流路切換弁69、流路切換弁70、
圧力式水位センサ71、温度センサ72、戻り管73を
介して浴槽1のゴミ回収室5の吸込口12に接続されて
いる。圧力式水位センサ71は浴槽1内の水位をその水
圧から検出するものであり、温度センサ72は浴槽1内
の湯水6の湯温を検出するものである。
【0036】一方、追焚用熱交換器53の出湯口側74
は、流路切換弁66を介して往き管67に接続されてい
る。追焚用熱交換器53の入水口側75は、殺菌器76
を介して濾過器77に接続されているとともに、流路切
換弁78、流水スイッチ79、追焚用の循環ポンプ8
0、流路切換弁70を介して戻り管73に接続されてい
る。さらに、濾過器77は、流路切換弁78に接続され
ているとともに、流路開閉弁82を介して外部排水管8
3に接続されている。
【0037】次に、図12〜図14を参照して浴槽の浄
化機能を説明する。
【0038】図13は湯水6が開口部7A付近まで張ら
れているときのゴミ回収動作の説明図、図14は湯水6
が開口部7B付近まで下がったときのゴミ回収動作の説
明図である。
【0039】図12において、給湯機器51に附属され
ているリモコン装置(図示せず)を操作し、湯温と水位
を設定した後、リモコンの自動スイッチを押すと給湯を
開始し、給湯用の水が外部給水管56、入水温センサ5
5、入水量センサ54を介して給湯用熱交換器52へ送
られる。この給湯用の水は給湯用熱交換器52において
所定温度まで加熱された後、出湯温センサ59、混合弁
60、混合湯温センサ61によって設定温度に調整さ
れ、流路開閉弁63、ホッパー58、水量計65、流路
切換弁69、70、圧力式水位センサ71、温度センサ
72、戻り管73を経由して吸込口12から浴槽1内に
注湯開始される。
【0040】この注湯によって戻り管73内に溜まって
いる空気が排出されると、流路切換弁69、70と流路
切換弁66を切り換え、ホッパー58、水量計65、流
路切換弁66、往き管67を経由して吐出口13から浴
槽1への注湯を行なう。
【0041】このとき、カバー4の水抜き用間隙11に
設けられたフラップ16は、最下端まで降下しているフ
ロート10Bの自重によって押され、図11(B)に示
すように開いているので、注湯によって浴槽1内の湯水
6の水位が上がり、その水位が水抜き用間隙11位置ま
で達すると、湯水6は水抜き用間隙11からゴミ回収室
5内に流れ込み、浴槽1内の湯水6の水位上昇と同時に
ゴミ回収室5内の湯水6の水位も上昇していく。したが
って、浴槽1内の湯水6の水位とゴミ回収室5内の湯水
6の水位は常に一致しているので、ゴミ回収室5内の水
位を監視する必要がなく、ゴミ回収室5内に水位センサ
などを設ける必要がなくなる。
【0042】注湯によって浴槽1内の湯水6の水位が設
定された満水位置まで達したことを圧力式水位センサ7
1により検出し、給湯が停止される。このようにして浴
槽1への給湯が終了した後、浴槽1内の湯水6を設定温
度に維持するための追焚きが開始される。実施形態に係
る湯面浄化浴槽は、この追焚きと同時に、以下のように
して湯水表面に浮かんでいる垢や髪の毛などのゴミの回
収動作を行なう。
【0043】すなわち、給湯機器51の自動動作あるい
は手動操作によって追焚きが開始されると、湯水浄化手
段の一部を構成する循環ポンプ80が作動されるととも
に追焚用熱交換器53のバーナが点火される。これによ
って、ゴミ回収室5内の湯水6は、吸込口12、戻り管
73、温度センサ72、圧力式水位センサ71、流路切
換弁70、循環ポンプ80、流水スイッチ79、流路切
換弁78、濾過器77、殺菌器76を介して追焚用熱交
換器53に送られ、設定温度まで加熱された後、追焚用
熱交換器53の出湯口側74、流路切換弁66、往き管
67を介して吐出口13から再び浴槽1内へ還流され
る。
【0044】このようにして循環ポンプ80が作動して
追焚きが開始されると、ゴミ回収室5内の湯水6の水位
は、図13に示すように、循環ポンプ80の吸引流量に
応じて下降し、浴槽1内の湯水6との間に落差を生じ
る。したがって、この落差のために、浴槽1内の湯水6
は開口部7Aからゴミ回収室5内に流れ込むようにな
る。このとき、開口部7Aの湯面よりも下側部分はフロ
ート10Aのスカート部9Aによって遮られ、また湯中
に水没している開口部7Bの全面はフロート10Bのス
カート部9Bによって遮られているので、浴槽1内の湯
水6の表面水が効率よくゴミ回収室5内へ流れ込み、湯
面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミが効率よく回収され
る。
【0045】なお、この実施の形態の場合、図10に示
したように、フロート10A(10B)のスカート部9
A(9B)のカバー摺動面にはカバー4の背面との間で
点接触を行なわせるための小さな突起22が形成されて
おり、この突起22によってスカート部9A(9B)と
カバー4の背面との間に僅かな隙間ができるが、この突
起22は高さ0.5mm程度の極めて小さな突起であるた
め隙間も極めて小さなものとなり、この隙間から大量の
お湯が流れ込んでゴミ吸引作用に悪影響を及ぼすという
ようなことはない。
【0046】ゴミ回収室5内に吸い込まれた湯水6は、
その中に混じっているゴミのうち、髪の毛などの大きな
ゴミについては吸込口12に装着されているフィルター
18で除去され、さらに、このフィルター18で除去で
きなかった垢やフケなどの小さなゴミについては湯水浄
化手段の一部を成す濾過器77で濾過した後、殺菌器7
6で殺菌され、追焚用熱交換器53で加熱されて吐出口
13から浴槽1内に再び還流される。
【0047】一方、図14に示すように、浴槽1内の湯
水6の水位が開口部7B付近まで下がった場合には、ゴ
ミの回収処理は、開口部7Aに代えて、開口部7Bより
行われる。すなわち、浴槽1内の湯水6の水位が開口部
7B付近まで低下すると、浴槽1内の湯水6とゴミ回収
室5内の湯水6との間には図示のように落差を生じ、浴
槽1内の湯水6は開口部7Bからゴミ回収室5内に流れ
込み、前述のようにゴミの回収と殺菌が行われる。この
場合、開口部7Bの湯面よりも下側部分はスカート部9
Bによって遮られているので、浴槽1内の湯水6がゴミ
回収室5内へ集中的に流れ込み、湯面に浮かんだ垢や髪
の毛などのゴミを効率よく回収することができる。
【0048】このように、カバー4に設けるゴミ回収用
の開口部を上下2つに分けることによって、浴槽1内の
湯水6の水位が低下して上側の開口部7Aからゴミの回
収ができなくなっても、引き続いて下側の開口部7Bか
らゴミを回収することができ、先願発明に比べてより低
い水位までゴミの回収を行なうことができる。
【0049】なお、ゴミ回収動作中においては、水抜き
用間隙11部分に設けられたフラップ16は、その自重
及び循環ポンプ80による吸引力によって、図11
(A)に示すように水抜き用間隙11を塞ぐように回動
している。したがって、ゴミ回収室5内はより水密に維
持され、その分だけ循環ポンプ80による湯水6の吸引
力が大きくなるので、フラップ16を設けていない先願
発明に比べて浴槽1内のゴミをより効率良く回収するこ
とができる。
【0050】また、浄化後の湯水6を還流する吐出口1
3は、湯水6の吐出方向が水平よりもやや下向き(例え
ば約30°程度)になるように取り付けることが好まし
い。このような向きに取り付けることにより、吐出口1
3から下向きに吹き出された湯水6が浴槽1内で対流を
起こし、浴槽底に沈んでいる垢や髪の毛などのゴミを水
面まで浮かび上がらせ、ゴミの回収をより促進させるこ
とができる。
【0051】追焚きを止めるために循環ポンプ80を停
止すると、循環ポンプ80による吸引力がなくなるの
で、浴槽1内の湯水6とゴミ回収室5内の湯水6の水位
差による水圧によってフラップ16が回動し、浴槽1内
の湯水6が水抜き用間隙11からゴミ回収室5内に侵入
し、ゴミ回収室5内の水位は速やかに浴槽1内の湯水6
と同水位に戻る。
【0052】このとき、ゴミ回収室5内に吸い込まれて
残留している垢や髪の毛などのゴミは、フロート10
A、10Bのスカート部9A、9B並びに水面位置に浮
かんでいる側のフロート10A、10Bの水平突片14
A、14Bによって浴槽1側へ流れ込まないように遮ら
れるので、浴槽1側へ流出することがなく、非常に衛生
的である。
【0053】また、ゴミ回収動作時において、浴槽1内
に張られた湯水6の水位が開口部7Aの下端付近から開
口部7Bの上端付近へ変わる際には、開口部7Aに設け
られたフロート10Aは最下端位置まで下がり、一方、
開口部7Bに設けられたフロート10Bは最上端位置ま
で浮き上がった状態となる。
【0054】このため、水位が低下していく際には、上
側から下降してくるフロート10Aの水平突片14Aの
端縁15Aがフロート10Bの水平突片14Bの端縁1
5Bに当接し、フロート10Bを押し下げるように作用
し、また、水位が上昇していく際には、下側から上昇し
ていくフロート10Bがフロート10Aを押し上げるよ
うに作用する。
【0055】したがって、フロート10A、10Bが湯
水6の表面張力や水圧によってカバー4の背面に張り付
いているような場合でも、水位の変化に伴って一方のフ
ロートが他方のフロートを押し下げあるいは押し上げる
ように作用するので、フロート10A、10Bがカバー
4の背面に張り付いたまま動かなくなるというようなこ
とも防止される。
【0056】加えて、フロート10A、10Bのスカー
ト部9A、9Bには、図10に示したように所々に切込
み部23が形成されており、開口部7A、7Bから吸引
されようとする水の圧力をこの切込み部23より逃が
し、フロート10A、10Bがカバー4の背面に張り付
いて動かなくなることをさらに防止している。
【0057】次に、図15を参照して、浴槽1内に張ら
れた湯水6を排水する場合の動作について説明する。入
浴終了後などにおいて、排水口19を開くと、浴槽1内
とゴミ回収室5内の湯水6が浴槽下底の排水口19から
排水されていくが、その水位が開口部7B位置よりも低
くなると、フロート10Bは開口部7Bの最下端位置ま
で降下し、スカート部9Bの下端部でフラップ16のレ
バー17を押してフラップ16を回動し、水抜き用間隙
11部分を開放する(図11(B)参照)。このため、
ゴミ回収室5の下部側に最後まで溜まっている湯水6も
水抜き用間隙11を通じて浴槽1側へ速やかに流れ出
し、浴槽1内の湯水6の排水完了と同時にゴミ回収室5
内の湯水6の排水も完了する。したがって、ゴミ回収室
5内に溜まった湯水6を排水するためにカバー4をいち
いち取り外すなどの必要がなくなる。
【0058】また、ゴミ回収室5内の湯水6は、水抜き
用間隙11を通じてゴミ回収室5外に排出されるので、
ゴミ回収室5内の湯水6が残留することがなく衛生的で
あり、ゴミ回収室5には水位センサや専用の排水弁など
を設ける必要がないので、ゴミ回収室5を小型に構成す
ることができ、ゴミ回収室5を従来の浴槽縁部の寸法内
に収めることができる。この結果、浴槽全体としての大
きさも従来の浴槽と同寸法に構成することができ、既設
の浴槽を交換する場合などにおいても浴室の拡張工事な
どを要することなく対応することができる。
【0059】また、フロート10A、10Bとして断面
倒L字形のものを使用した場合、この断面倒L字形のフ
ロート10A、10Bのスカート部9A、9Bをガイド
レール81 〜83 部分に差し込むだけで簡単に組み付け
ることができるので、フロート部分の取付構造をより簡
素化することができ、浴槽の掃除などをより容易に行な
うことができる。
【0060】なお、上記実施形態では、追焚きと同時に
ゴミ回収動作を行なうようにした場合について述べた
が、追焚用熱交換器53のバーナを点火しないで上記動
作を実行すれば、ゴミの回収のみを行なうことができ
る。さらに、上記実施例は、開口部を2つだけ設けた場
合について示したが、開口部の数は3個以上設けてもよ
いものである。開口部の数が多ければ多いほど、より低
水位まで浴槽内の湯水を効率的に吸引することができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。a.浴槽の水位に連動して
湯面浄化が可能となり、水位が低くなっても、湯面浄化
機能を低下させることがなく、衛生的かつ清潔感を高め
ることができるとときもに、従来のような給湯量を増加
させることがないので、経済的で清潔な入浴を実現でき
る。特に、入浴時の急激な水位上昇時、開閉板の移動は
水位の変化に僅かに遅れるので、浴槽の湯面側の湯水が
開閉板の上縁を越えて湯溜部に流れ、湯面浄化を行うこ
とができる。b.湯溜部を浴槽に湯水を循環させる循環
口の近傍に設置したことにより、浴槽内の凹凸部を局所
的にでき、浴槽内の有効体積を大きく取ることができ
る。c.浴槽内に湯溜部を設置したことにより、汚れた
湯面側から湯水を効率的に湯溜部側に迅速に落下させ、
速やかな浄化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴槽の湯溜部を示す拡大断面図であ
る。
【図2】浴槽を示す全体斜視図である。
【図3】カバーを示す斜視図である。
【図4】カバーを示す正面図である。
【図5】カバーを示す背面図である。
【図6】カバーを示す側面図である。
【図7】カバーを示す底面図である。
【図8】カバーの下端側の水抜き用間隙を示す拡大図で
ある。
【図9】カバーの下端側の水抜き用間隙を示す拡大側面
図である。
【図10】フロートを示す斜視図である。
【図11】フラップの開閉状態を示す説明図である。
【図12】本発明の浴槽の一実施形態を示す図である。
【図13】水位が第1の開口部付近にある場合のゴミ回
収動作を示す説明図である。
【図14】水位が第2の開口部付近にある場合のゴミ回
収動作を示す説明図である。
【図15】浴槽における排水動作を示す説明図である。
【図16】先願に係る浴槽を示す説明図である。
【図17】先願に係る浴槽におけるカバーを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 浴槽 4 カバー(隔壁) 5 ゴミ回収室(湯溜部) 6 湯水 7A 第1の開口部(透孔部) 7B 第2の開口部(透孔部) 10A 第1のフロート(開閉板) 10B 第2のフロート(開閉板) 12 吸込口(循環口) 13 吐出口(循環口)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の内壁部に形成された湯溜部と、 この湯溜部内の湯水と前記浴槽内の湯水とを区分する隔
    壁と、 この隔壁に形成されて前記湯水と前記浴槽内の前記湯水
    とを連通させる透孔部と、 前記隔壁に摺動可能に支持されて前記浴槽内の水位の変
    動に応じて上下動し、前記透孔部の開度を変更する開閉
    板と、 を備えて、前記浴槽内の水位の変動に応じて前記開閉板
    の上縁部を越える湯水を前記湯溜部に流して溜めること
    を特徴とする浴槽。
  2. 【請求項2】 前記湯溜部は、前記浴槽に湯水を循環さ
    せる循環部の近傍に設置したことを特徴とする請求項1
    記載の浴槽。
  3. 【請求項3】 前記開閉板は、その上端が前記浴槽内の
    湯面より僅かに低くなることにより、前記浴槽内の湯水
    を前記透孔部から前記湯溜部に落下させることを特徴と
    する請求項1記載の浴槽。
JP10020940A 1998-02-02 1998-02-02 浴 槽 Pending JPH10174662A (ja)

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