JP2686220B2 - 湯面浄化浴槽およびこれを用いた風呂装置ならびに浴槽水の還流浄化方法 - Google Patents

湯面浄化浴槽およびこれを用いた風呂装置ならびに浴槽水の還流浄化方法

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JP2686220B2 JP5217686A JP21768693A JP2686220B2 JP 2686220 B2 JP2686220 B2 JP 2686220B2 JP 5217686 A JP5217686 A JP 5217686A JP 21768693 A JP21768693 A JP 21768693A JP 2686220 B2 JP2686220 B2 JP 2686220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽の表面に浮かぶ垢
や髪の毛などを回収しながら併せて浴槽水をきれいにす
るための湯面浄化浴槽およびこれを用いた風呂装置なら
びに浴槽水の還流浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、浴槽の表面に浮かぶ
垢や髪の毛などのゴミを回収しながら併せて浴槽水をき
れいにするためのあふれ浴槽装置を特願平4−1117
94号として出願した。この先願に係るあふれ浴槽装置
は、図11にその概略を示すように、浴槽101からあ
ふれる浴槽水102を回収タンク103内に流し込み、
循環戻り管105を介して給湯器106に送り、給湯器
内の濾過器で濾過した後、第1往き管107、第2往き
108を通じて再び浴槽101内に還流するようにし
たものである。回収タンク103内のフィルター104
に垢や髪の毛などのゴミがある程度以上に溜まった場合
には、排水管109を開いて回収タンク103内の水を
排水しながら掃除することにより、垢や髪の毛などのゴ
ミも一緒に外へ洗い流すようにしたものである。
【0003】さらに、他の先願発明として、浴槽内に取
り付けた垢取り箱部の浴槽の取り付け壁面に対して交差
する面に吸い込み用開口を設け、該吸い込み開口の下端
付近にフロートの下部を枢支してフロートを浴槽の取り
付け壁面に対して平行に回動自在とすることにより、横
方向から浴槽の表面水を回収するようにした垢取り装置
も提案されている(実公平5−4785号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
した本出願人の先願あふれ浴槽装置の場合、浴槽水1
02の水位が丁度回収タンク103へのあふれ面に維持
されている場合には、浮いている垢や髪の毛などのゴミ
を効率よく回収タンク103へ流し込んで湯面を浄化す
ることができるが、浴槽の水位があふれ面より下である
場合においては湯水を回収して浄化することができな
い。
【0005】また、回収タンク103には、フィルター
104、循環往き管105、排水弁111、排水管10
9、圧力式水位センサ112などの多数の付属機構を設
ける必要があるためにその容積が大きくなり、浴槽全体
が大きくなり、従来使用していた浴槽と交換する場合、
スペース的にそのままでは取り付けることができず、浴
室の拡張工事などを行なう必要があった。
【0006】また、新築の住宅に設置するような場合に
おいても、従来の浴槽よりも容積が大きいために浴室の
専有面積が大きくなってしまうという問題があり、これ
を防ぐために浴室の寸法に合う浴槽を用いた場合、回収
タンク部分に容積をとられるためにその分だけ浴槽10
1の湯張り部分の容積が小さくなり、入浴の快適性がそ
れだけ損なわれるという問題があった。
【0007】一方、実公平5−4785号の垢採り装置
の場合、垢取り装置の本体部分を浴槽内部に取り付けな
ければならず、さらに人が入る水位に対応する長さのフ
ロートが必要となるために、回収タンクが横方向に大き
くなるとともに、横方向からのお湯を回収するために回
収タンクを浴槽内部に設置しなければならないので、浴
槽が狭くなるという問題があった。
【0008】また、吸い込み口が横方向にあることか
ら、回収タンクの正面付近によどみが発生し、ここに垢
や髪の毛などのゴミが浮遊して集まりやすくなり、さら
に浴槽水の水位が高いときにはフロートを越えて浸入し
た湯水が一気に回収タンク内を満たすため、浴槽水と回
収タンク内の間に水位差を生じにくく、水位によってゴ
ミの回収力が異なるという問題があった。さらに、回収
タンク内には、浴槽の排水時に水が残留し、内部に雑菌
が繁殖し易いという問題もあった。
【0009】本発明は上記のような問題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、浴槽の表
面に浮かぶ垢や髪の毛などのゴミを効率よく回収するこ
とができるとともに、浴槽の排水と同時に回収タンク内
に溜まった湯水も自動的に排水することができ、さらに
容積的にも従来の浴槽と同程度の大きさとすることので
きる湯面浄化浴槽およびこれを用いた浴槽ならびに浴槽
水の還流浄化方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、次のような構成を採用した。すなわち、
本発明に係る湯面浄化浴槽は、浴槽に隣接して回収タン
クを設け、該回収タンクには長穴状の開口部を通じて浴
槽水面に開口するとともに、その下部側は水抜き穴によ
って浴槽に連通し、前記回収タンクの内部には、回収タ
ンク内の水位の変動に従って前記開口部を覆うように昇
降し、前記回収タンク内の水面に対して落とし蓋状とな
フロートを内装し、前記回収タンクの下底部には回収
タンク内の湯水を外部へ排出するための排出口と、浴槽
の適所に湯水を浴槽内に還流する吹出口を設けたもので
ある。
【0011】また、本発明に係る風呂装置は、前記構成
になる湯面浄化浴槽を用いた風呂装置であって、湯面浄
化浴槽の前記排出口から回収タンク内の湯水を吸引して
前記吹出口より浴槽に還流する循環経路および循環ポン
プと、前記循環経路の途中に配置されて浴槽から吸引さ
れた湯水を濾過する濾過器を備え、前記循環ポンプにて
回収タンク内の湯水を吸引し、その吸引力により前記フ
ロートを浴槽の水面よりも下方に引下げ、浴槽の水面と
フロートの間に生じる落差によって浴槽水面のゴミを前
記回収タンク内に導き、前記濾過器にてゴミを回収する
ようにしたものである。 さらに、本発明にる浴槽水の
還流浄化方法は、前記構成になる湯面浄化浴槽を用いた
浴槽水の還流浄化方法であって、回収タンクの排出口に
接続した排水ポンプによって回収タンク内の湯水を強制
排水し、該強制排水により回収タンク内の水位と浴槽の
水位との間に水位差を生じさせ、この水位差によって浴
槽の水面付近の湯水を開口部から回収タンク内に吸引す
るとともに、前記強制排水された湯水を浄化手段で浄化
した後、再び浴槽内へ還流するようにしたものである。
【0012】
【作用】回収タンク内の湯水が循環ポンプにより強制排
水され、還流浄化が開始されと、この循環ポンプによる
吸引力によってフロートが下降し、浴槽の湯水の間
水位差を生じる。このため、この水位差によって浴槽の
表面水がフロートの頂部より上の開口部から回収タンク
内に吸引され、この吸引力によって水面に浮かんだ垢や
髪の毛などのゴミが効率よく回収タンク内に回収され
る。 回収タンクと浴槽を連通するように設けられた長穴
状の開口部は、フロートに設けられたスカート部によっ
てフロート頂部から下の開口部を塞ぎ、フロート頂部か
らの吸引力に影響を与えない。 回収タンク内に吸引され
たゴミは、循環ポンプによって湯水とともに濾過器や殺
菌器に送られ、ここでゴミの除去と殺菌を行って再び浴
槽に還流する。
【0013】また、回収タンクと浴槽を水抜き穴で連通
しているので、浴槽への給湯時にはこの水抜き穴を通じ
て回収タンクに浴槽水が流れ込み、回収タンクの水位と
浴槽の水位を同じに保つことができる。さらに、浴槽の
排水時にはこの水抜き穴から回収タンク内の湯水を浴槽
へ排出する。したがって、回収タンク部分に排水弁や圧
力水位センサなどが不要となり、回収タンクを極めて小
さく構成することができる。
【0014】さらに、浴槽の排水と同時に回収タンク内
に溜まった水も自動的に排水されるので、回収タンクの
清掃も極めて簡単に行なうことができるとともに、排水
時には回収タンク内に水が残留することがなくなるので
衛生的である。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。図1は本発明に係る浴槽装置の一実施例のブ
ロック図、図2は図1の風呂装置で用いた本発明に係る
湯面浄化浴槽の第1の実施例の具体的な構造を示す断面
図、図3は図2中の開口部とフロート部分の横断面図で
ある。
【0016】図1〜図3において、1は浴槽、2は浴槽
1の側壁面に設けられた回収タンク、3は回収タンク2
内に設けられたフロートである。浴槽の側壁面上部に
は、回収タンク3に臨んで、大柄な人から小柄な人まで
が好む種々の水位差を充分にカバーする寸法からなる縦
長の開口部4が形成され、また、側壁面下部には浴槽1
に連通する水抜き穴5が穿設され、さらに、回収タンク
2の下底面には、回収タンク2内の湯水を排出するため
の排出口6が形成されている。なお、この水抜き穴
は、浴槽1の表面水を開口部4から回収タンク2内へ吸
引する力を弱めない程度に小さな径とする必要がある。
【0017】フロート3は図示例では箱型に形成されて
おり、例えばFRP(強化プラスチック)、ポリプロピ
レンなどの軽くて、しかも水に濡れても腐食しない材料
で構成されている。このフロート3は、回収タンク
対して落とし蓋状に嵌め込むように構成されており、フ
ロート3の頂面には、開口部4から流入してくる浴槽水
7を回収タンク内に導くための導水口8が穿設されて
いる。
【0018】なお、この導水口8と開口部4の位置は、
後述動作説明から明らかとなるように、開口部4から回
収タンク内に流れ込んだ浴槽水7の流れを作って導水
口8へ流れ込むようにするために、図3にその配置の一
例を示すように、両者はできるだけ離して設けることが
望ましい。なお、図3のごとき穿設孔からなる導水口8
に代えて、図4に示すように、フロート3とタンク2の
側壁との間に隙間9を形成し、この隙間9を導水口とし
てもよい。
【0019】フロート3のスカート部10は排口6か
ら湯水が吸引されたときにフロート4が転覆するのを防
ぐ役割を果たすとともに、回収タンク内の負圧を高め
てフロートの下降を促進するためと、さらに、フロート
3の頂部よりも下側となる開口部4部分を閉塞し、浴槽
水7の表面水のみを回収タンクへ吸引させる役割を果
たすものである。また、このスカート部10は常に浴壁
などに摺動されていることから、垢などが付着しにくく
なるという長所も有している。
【0020】上記のような構造になる浴槽1には、図1
に示すように、回収タンクに回収された湯水を浄化す
るための濾過器47を備えた給湯器21が接続されてい
る。
【0021】すなわち、給湯器21中、22給湯用熱
交換器、23は追焚用熱交換器であって、給湯用熱交換
器22の入水口、入水量センサ28、入水温センサ
27を介して外部給水管24に接続されているととも
に、流路開閉弁25を介してホッパー26に接続されて
いる。一方、給湯用熱交換器22の出湯口側は、出湯温
センサ29、混合弁30、混合湯温センサ31、外部給
湯管32を介して蛇口などの外部給湯栓(図示なし)に
接続されているとともに、流路開閉弁33を介してホッ
パー26に接続されている。
【0022】ホッパー26の第1の出湯管は、水量計3
4、流路切換弁35、往き管41を介して浴槽1の回収
タンクの排出口6に接続されている。また、ホッパー
26の第2の出湯管は、流路切換弁36、流路切換弁3
7、戻り管40を介して浴槽1の還流用の吹出口11に
接続されている。流路切換弁37と浴槽1の間の戻り管
40の途中には、浴槽1の水位をその水圧から検出す
るための圧力式水位センサ38と、湯温検出用の温度セ
ンサ39が設けられている。
【0023】一方、追焚用熱交換器23の出湯口側は流
路切換弁35を介して往き管41に接続されている。追
焚用熱交換器23の入水口側は殺菌器48を介して濾過
器47に接続されているとともに、流路切換弁44、
水スイッチ43、追焚用の循環ポンプ42、流路切換弁
37を介して戻り管40に接続されている。また、濾過
器47は流路切換弁44に接続されているとともに、流
路開閉弁45を介して外部排水管46に接続されてい
る。
【0024】次に、前記実施例の動作について説明す
る。まず、給湯器のリモコン(図示なし)を操作し、お
湯の温度と水位を設定した後、給湯を開始すると、給湯
用熱交換器22で水が加熱され、混合弁30で適温に調
整された後、流路開閉弁33、ホッパー26、水量計3
4、流路切換弁36,37、水位センサ38、温度セン
サ39、戻り管40を経由して浴槽1内にお湯が注湯さ
れる。この注湯によって戻り管40内の空気が排出され
ると、流路切換弁36,37を切り換えるとともに流路
切換弁35を切り換え、ホッパ26、水量計34、流
路切換弁35、往き管41を経由して吹出口11から浴
槽1内にお湯を注湯する。
【0025】浴槽1に付設された回収タンク2は、タン
ク下部に設けた水抜き穴5によって浴槽と連通されて
いる。このため、上記注湯によって浴槽内の水位が上
がり、水抜き穴5の位置まで上昇すると、この水抜き穴
5から回収タンク2内に湯水が浸入し、浴槽の水位の上
昇とともに回収タンク2内の水位も同水位になるように
上昇する。したがって、本発明の場合、回収タンク専用
の水位センサを設ける必要がなくなる。
【0026】浴槽水7が設定された水位まで張られたこ
とを圧力式水位センサ38により検出すると給湯が停止
され、リモコンによる自動設定または手動操作よって
槽水7の還流を開始し、浴槽水7の追焚と浄化を行な
う。すなわち、還流を開始すると、循環ポンプ42が作
動し、回収タンク2内の湯水は排口6、戻り管40、
温度センサ39、圧力式水位センサ38、流路切換弁3
7、循環ポンプ42、流水スイッチ43、流路切換弁4
4を介して濾過器47に送られる。そして、濾過器47
において垢や髪の毛などのゴミを取り除かれて殺菌器4
8で殺菌された後、追焚用熱交換器23に送られて追焚
され、流路切換弁35、往き管41を経由して吹出口1
1から再び浴槽1内に還流される。
【0027】還流用の吹出口11は水平よりも下向き、
望ましくは約30°程度下向きに取り付けられており、
この吹出口11から下向きに吹き出されたお湯は浴槽内
で対流を起こし、浴槽内部の垢や髪の毛などのゴミを水
面に浮かび上がらせ、この浮かび上がらせた垢や髪の毛
などのゴミを回収タンク2内に落とし込むことにより、
お湯の浄化をより促進させるようにしている。
【0028】上記のようにして回収タンク2内のお湯が
排出開始されると、回収タンク2内の水位は図5のよう
に下降し、フロート3と浴槽水7との間に落差を生じ、
この落差によって浴槽水7の表面水は開口部4から回収
タンク内に流れるように落下するが、開口部の下部
側はフロートのスカート部10によって閉塞されてい
るため、回収タンク2には浴槽水7の表面水が流れ込
み、水面に浮かんだ垢や髪の毛などのゴミを効率よく回
収することができる。
【0029】なお、循環ポンプ42を止めて浴槽水7の
循環を停止すると、水抜き穴5から湯水が浸入してくる
ので回収タンク2内の水位は上昇し、浴槽水7と同水位
に戻るとともに、回収タンク2内に残留している垢や髪
の毛などのゴミはフロートの内部側に貯溜するので、ゴ
ミが浴槽側へ流出することがなくなり、非常に衛生的で
ある。
【0030】また、入浴を終わって浴槽水7を排水する
際には、浴槽水7の水位低下とともに水抜き穴5から回
収タンク内の湯水が排出されるので、回収タンク
に湯水が残留することがなくなり、雑菌の繁殖を防止で
きる上、回収タンクには圧力水位センサや排水弁な
どを設ける必要がないので、回収タンク2を小型に構成
することができる。このため、回収タンク2を従来の浴
槽の縁部の寸法内に収めることができ、浴槽全体として
の大きさも従来の浴槽と同寸法に構成することができ、
浴槽を交換する場合でも拡張工事などを必要とすること
なく対応することができる。
【0031】図6および図7は、本発明に係る湯面浄化
浴槽の第2の実施例を示すものである。この第2実施例
は、浴槽1の側壁面に凹部13を一体的に成形し、この
凹部13に蓋体12を嵌め込んで浴槽1から隔成するこ
とにより回収タンク2を構成したものである。例えば、
回収タンク2の内寸法は、縦45mm、横127mm、
高さ350mm程度であり、この回収タンク2内に縦4
3mm、横125mm、高さ175mmのポリプロピレ
ン製の中空箱状のフロート3を格納している。
【0032】蓋体12には、幅20mm、高さ170m
mの開口部4が穿たれており、この開口部4は浴槽1の
中心線上に位置するように構成されている。また、蓋体
12の下部には、直径5mmの水抜き穴5が2個穿たれ
ており、給湯時にここから浴槽水7を回収タンク2内へ
導入するとともに、排水時には回収タンク2内に溜まっ
た水を浴槽2側へ排出させている。
【0033】この第2実施例の最大の特徴は、蓋体12
を外すことによって、凹部13、蓋体12の裏面、フロ
ート3などの清掃を簡単に行なうことができ、極めて衛
生的である点である。また、前述した回収タンクの実寸
法から明らかなように、極めて小型に構成することが可
能になるため、回収タンク2を従来の浴槽の縁部幅の寸
法内に収めることができ、本発明の浴槽と交換するとき
でも浴室の拡張工事が不要となり、汎用性が極めて高い
点である。
【0034】図8は、本発明に係る湯面浄化浴槽の第3
実施例を示すものである。この第3実施例は、上記図6
および図7の実施例のさらに好ましい変形例を示すもの
で、蓋体12の下部嵌め込み面に僅かな隙間14を形成
しておき、この隙間14を水抜き穴として利用すること
により、図6および図7における専用の水抜き穴5を省
略したものである。この隙間14を水抜き穴として用い
た場合でも、前述と同様に、浴槽1の水位の上昇に伴
い、隙間14から浴槽水7が回収タンク2内に浸入し、
排水時にも回収タンク2内の水が隙間14を通って浴槽
1側へ排出されるため、専用の水抜き穴5を設ける必要
がなく、製造コストを低減することができる。
【0035】図9は、本発明に係る湯面浄化浴槽の第4
の実施例を示すものである。この第4実施例は、上記図
8の実施例と同様の構造において、フロートとして逆
L字型のものを使用し、この逆L字型のフロート
カート部10をガイド部15で案内しながら上下に摺動
できるように、蓋体12の裏面に取り付けたものであ
る。このような構造とすることにより、フロートを簡素
化することができるとともに、蓋体12に取り付けられ
ているため、フロート3と蓋体12を一緒に取り外すこ
とができ、清掃時などにフロート4を紛失してしまうな
どのトラブルを防ぐことができる。
【0036】図10は、本発明に係る湯面浄化浴槽の第
5実施例を示すものである。この第4実施例は、図9の
実施例の変形例であって、フロートの頂部と回収タン
ク2の内壁との間に間隙16(図4参照)を形成し、こ
の間隙16を専用の導水口8に代えて導水口として利用
したものである。この場合でも、開口部4から流入した
浴槽水7は、フロート3頂部を伝って隙間16より回
収タンク2内に吸引されるため、フロートの頂部に発
生する流れによって流速が増し、垢や髪の毛などのゴミ
を回収する力が増大する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとき
は、回収タンク部分に排水弁や圧力水位センサなどが
不要となるので、回収タンクを極めて小さく構成するこ
とができ、浴槽の寸法を従来と同じにすることが可能と
なり、浴槽の取替時などに浴室の拡張工事を行なうこと
なく取り替えることができる。
【0038】また、還流浄化時、浴槽と回収タンクの間
に水位差を与えることにより浴槽の水位に関係なく浴槽
の表面水を回収できるため、浴槽の水面に浮かぶ垢や髪
の毛などのゴミを確実に回収して浄化することができ、
極めて衛生的である。
【0039】また、開口部とフロートの導水口とを離し
て設けているために、開口部から導水口にかけて水の流
れが生じ、流速が増大するために、この流れに載せて垢
や髪の毛などのゴミを吸引することができ、極めて効率
よく浄化することができる。
【0040】また、浴槽内の対流によって浴槽内部の垢
や髪の毛などのゴミを効率よく回収できるので、さらに
効率を高めることができる。
【0041】さらに、フロートを抜き取ったり、または
蓋体を外すことによって回収タンクの清掃も極めて簡単
に行なうことができ、排水時には回収タンク内に水が残
留するようなこともなくなるので衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風呂装置の一実施例のブロック図
である。
【図2】前記風呂装置で用いる本発明に係る湯面浄化
槽の第1実施例の縦断面図である。
【図3】図2の第1実施例の横断面図である。
【図4】フロート部分に形成される導水口の他例を示す
横断面図である。
【図5】図2の第1実施例におけるフロートの動きを説
明するための縦断面図である。
【図6】本発明に係る湯面浄化浴槽の第2実施例の縦断
面図である。
【図7】図6の第2実施例の斜視図である。
【図8】本発明に係る湯面浄化浴槽の第3実施例の縦断
面図である。
【図9】本発明に係る湯面浄化浴槽の第4実施例の縦断
面図である。
【図10】本発明に係る湯面浄化浴槽の第5実施例の縦
断面図である。
【図11】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 回収タンク 3 フロート 4 開口部 5 水抜き穴 6 排出口 7 浴槽水 8 導水口 9 隙間 10 スカート部 11 吹出口 12 蓋体40 戻り管 41 往き管 42 循環ポンプ 47 濾過器 48 殺菌器

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽に隣接して回収タンクを設け、 該回収タンクには長穴状の開口部を通じて浴槽水面に開
    口するとともに、その下部側は水抜き穴によって浴槽に
    連通し、前記 回収タンクの内部には、回収タンク内の水位の変動
    に従って前記開口部を覆うように昇降し、前記回収タン
    ク内の水面に対して落とし蓋状となるフロートを内装
    し、 前記回収タンクの下底部には回収タンク内の湯水を外部
    へ排出するための排出口と、 浴槽の適所に湯水を浴槽内に還流する吹出口を設けた
    とを特徴とする湯面浄化浴槽
  2. 【請求項2】 回収タンクが浴槽の内壁に形成された凹
    部を蓋体で隔成することにより形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の湯面浄化浴槽。
  3. 【請求項3】 フロートが長穴状の開口部を縦方向に閉
    塞できる寸法のスカート部を備えていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の湯面浄化浴槽
  4. 【請求項4】 フロートが逆L字形状になることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の湯面浄化浴槽
  5. 【請求項5】 逆L字状のフロートの垂直壁部がガイド
    部によって上下方向に摺動自在に案内されていることを
    特徴とする請求項4記載の湯面浄化浴槽
  6. 【請求項6】 フロートの頂面に導水口が穿たれている
    ことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の
    湯面浄化浴槽
  7. 【請求項7】 フロートと回収タンク内壁との間に隙間
    を形成し、該隙間を導水口としたことを特徴とする請求
    項4〜6のいずれかに記載の湯面浄化浴槽
  8. 【請求項8】 開口部は浴槽の中心線上にあり、かつフ
    ロートの導水口は該開口部から離れた位置に形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    湯面浄化浴槽
  9. 【請求項9】 水抜き穴が貫通穴からなることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれかに記載の湯面浄化浴槽
  10. 【請求項10】 水抜き穴が蓋体下部に穿たれた隙間か
    らなることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載
    の湯面浄化浴槽
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の湯
    面浄化浴槽を用いた風呂装置であって、 湯面浄化浴槽の前記排出口から回収タンク内の湯水を吸
    引して前記吹出口より浴槽に還流する循環経路および循
    環ポンプと、 前記循環経路の途中に配置されて浴槽から吸引された湯
    水を濾過する濾過器を備え、 前記循環ポンプにて回収タンク内の湯水を吸引し、その
    吸引力により前記フロートを浴槽の水面よりも下方に引
    下げ、 浴槽の水面とフロートの間に生じる落差によって浴槽水
    面のゴミを前記回収タンク内に導き、 前記濾過器にてゴミを回収することを特徴とする風呂装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載の湯
    面浄化浴槽を用いた浴槽水の還流浄化方法であって、循環ポンプによって回収タンク内の湯水を回収タンクの
    排出口から 強制排水し、 該強制排水によりフロートを吸引して回収タンク内の水
    位と浴槽の水位との間に水位差を生じさせ、 この水位差によってフロートの頂部より上の開口部から
    浴槽の湯面の湯水を回収タンクに吸引することによって
    浴槽表面に浮かぶゴミを回収タンク内に回収し、 前記回収タンクから 強制排水された湯水を浄化手段で浄
    化した後、再び浴槽内へ還流することを特徴とする浴槽
    水の還流浄化方法。
  13. 【請求項13】 浴槽内へ還流する湯水を浴槽内におい
    て水平よりもやや下向きに吹き出して浴槽内の湯水を浴
    槽表面に向かって対流攪拌し、前記浴槽内のゴミを水面
    に浮き上がらせることを特徴とする請求項12記載の浴
    槽水の還流浄化方法。
  14. 【請求項14】 浄化手段が濾過器および/または殺菌
    器であることを特徴とする請求項12または13記載の
    浴槽水の還流浄化方法。
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