JPH0243254Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、浴槽側面に装飾板であるエプロン
を取り付けるためのエプロン取付装置に関する。

〔従来の技術〕 従来、表面に模様や色彩を施した金属又は合成
樹脂製の装飾板を浴槽外側面に定着して、浴槽の
外側面を被覆し浴槽の装飾効果を向上させること
が一般に行なわれており、かゝる装飾板は一般的
にエプロンと通称されている。

浴槽の外側面には、発泡ウレタン等の保温材が
層状に付設されているため、エプロンを直接浴槽
の外側面に定着することは出来ず、通常は取付金
具を接着剤にて保温材に接着し、この取付金具に
エプロンをビス等の手段で固着する方法が採られ
ている。

しかしながら、接着剤の接着力は経年度化によ
り低下して来るため長期間に亘つてエプロンを安
定して取り付けるには少なからざる不安があつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は従来のエプロンの取り付けにみられ
た不安を解消し、長期間に亘つて安定した取付状
態を維持出来ると共に、必要に応じてエプロンの
交換を簡単に行う得るようにせんとするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するためのこの考案が採つた
手段は水平な取付板を有した垂直な板からなり、
垂直な板部に多数の孔を穿孔した取付具を、浴槽
の外側面に付設される保温材の層内に埋設し、該
保温材を前記孔に一体に嵌入させると共に、取付
板を保温材の層から外方へ突出させ、該取付板に
エプロンを固着したことを特徴とする。

〔実施例〕

以下に図面を参照しつゝ、この考案の好ましい
実施例について説明する。第１〜３図を参照し
て、図において１は浴槽、２は該浴槽１の外側面
に付着された保温材であつて、発泡ウレタンのよ
うな接着力があり、且断熱性の高い合成樹脂を一
定の厚みのある層状に形成してなる。３は浴槽１
の外側面に定着されるエプロンと称される装飾板
であり、所定の幅と高さを有する。エプロン３は
例えば所望の模様や色彩を有した金属板若しくは
合成樹脂板からなり、浴槽１と別体に構成する。
このように浴槽１とエプロン３とを別体とするこ
とによつて需要者の要望に応じて適宜のエプロン
を選択して取り付けることが出来、浴槽１自体の
外側面には装飾処理を施す必要がないため、浴槽
は一機種で良く、在庫管理が容易で費用の節減を
図ることが出来る。

４はエプロンの取付具であつて、第３図に示す
ように上下両端に水平方向へ延び出した取付板５
を有する垂直な板からなり、垂直な板部には複数
の孔６が穿孔される。取付具４は好ましくは金属
板製とするが硬質の合成樹脂板で形成しても良
い。取付具４は第１，２図に示すように保温材２
の内部に垂直な板部を埋め込んで固着され、孔６
に嵌入した保温材２がアンカー作用を発揮し、取
付具４の強固な固着が達成される。

固着された取付具４の取付板５にエプロン３の
下端から水平に延び出す水平板７をビス８で締着
して取り付ける。エプロン３の上端には水平折曲
部９を浴槽１の側面に当接させる。当接時の緩衝
作用をはたすために、発泡スチロール等の緩衝材
１０をエプロンの上部に定着しても良いであろ
う。取付板５には前記ビス８を螺挿するためのビ
ス孔１１が螺穿されている。取付具４の上部の取
付板５はエプロン３の高さが小さい場合の取付に
用いられるものであり、したがつて、第４図Ａに
示すように上部の取付板５は省略しても良いこと
や勿論である。又、上部の取付板５を第４図Ｂに
示すように垂直な板部の中央部に設けても良い。
更に、第４図Ｃに示すように単一の取付板５を中
央部に形成するようにしても良い。いずれにして
も、取付板５の位置は特に限定されるものではな
い。取付板５は一枚の板を折曲した一体の連続体
として形成しても良いが、別体に形成してスポツ
ト溶接等により結合しても良い。

取付具４の固着は、例えば浴槽１の外側面に接
着剤や両面接着テープで仮止めしておき、保温材
２を注入して埋設して行う。取付板５は保温材２
の層から外方へ突出するに充分な長さを有してい
る。

〔考案の効果〕

この考案の浴槽のエプロン取付装置によれば水
平な取付板を有した垂直な板からなり、垂直な板
部に多数の孔を穿孔した取付具を、浴槽の外側面
に付設される保温材の層内に埋設し、該保温材を
前記孔に一体に嵌入させると共に、取付板を保温
材の層から外方へ突出させ、該取付板にエプロン
を固着してあるので、エプロンの取付、交換をき
わめて簡単に行うことが出来、需要者の幅広いニ
ーズに充分に対応することが可能であると共に、
浴槽自体は一機種を用意しておくだけで充分であ
るため、在庫数を節減し、コストの低減を図るこ
とが可能となる。又、取付具は浴槽の外側面に層
状に付設される保温材の内部に埋め込まれ、多数
の孔に入り込んだ保温材がアンカー効果を発揮す
るためきわめて強固な固着状態となり、長期に亘
つてエプロンを安定的に保持することが出来るの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は取付状態を示す断面図、第２図は取付
具の固着状態を示す拡大断面図、第３図は取付具
の斜視図、第４図は取付具の他の例を示す斜視図
である。 １……浴槽、２……保温材、３……エプロン、
４……取付具、５……取付板、６……孔、７……
水平板、８……ビス、９……水平折曲部、１０…
…緩衝材、１１……ビス孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水平な取付板を有した垂直な板からなり、垂
   直な板部に多数の孔を穿孔した取付具を、浴槽
   の外側面に付設される保温材の層内に埋設し、
   該保温材を前記孔に一体に嵌入させると共に、
   取付板を保温材の層から外方へ突出させ、該取
   付板にエプロンを固着するようにしたことを特
   徴とする浴槽のエプロン取付装置。 (2) 取付板が取付具の上下両端部に形成されてい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のエプロン取付装置。 (3) 取付板が取付具の下端部に形成されているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のエプロン取付装置。 (4) 取付板が取付具の中央部と下端部に形成され
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のエプロン取付装置。 (5) 取付板が取付具の中央部に形成されているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のエプロン取付装置。