JPH0242913Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0242913Y2 JPH0242913Y2 JP1985024101U JP2410185U JPH0242913Y2 JP H0242913 Y2 JPH0242913 Y2 JP H0242913Y2 JP 1985024101 U JP1985024101 U JP 1985024101U JP 2410185 U JP2410185 U JP 2410185U JP H0242913 Y2 JPH0242913 Y2 JP H0242913Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- layer
- rubber
- variable speed
- rubber layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
(産業上の利用分野)
本考案はベルト高さに比し、広巾な上面を有す
る変速Vベルトに関し、特にゴルフ車、バギー車
等の無段変速車に使用されるローエツジタイプの
変速Vベルトに関する。 (従来の技術) 近年レジヤーランド、ゴルフ場等で運転操作の
容易な無段変速車が活躍し、かつその数も増加傾
向にある。この無段変速車は人が歩く速度即ち、
4Km/Hから20Km/Hの範囲で主に使用される
が、この無段変速車の駆動方式の1つとして、ガ
ソリンエンジン、無段変速プーリー、変速ベルト
を組合わせた無段変速機構が採用されている。 従来の変速Vベルト21はその一例を第6図に
示すように、クツシヨンゴム層22中に抗張体ロ
ープ23を埋設し、その下面に短繊維26をベル
ト幅方向に配向埋設した圧縮ゴム層25に所要ピ
ツチのコグ部27を設け、これら積層体の上下両
面を各々ゴム付き帆布24,28で被覆した構成
からなり、この種の用途に使われる変速Vベルト
に要求される品質は一般的に、 (1) 車が発進するときにスムーズに発進するこ
と。 (2) 車が坂道にて停止した状態でブレーキを外す
と、従動プーリーとベルトがまわり、駆動プー
リー部ではベルト底がプーリーシヤフトに当る
場合があるが、この時大きい音が発生しないこ
と。 (3) ベルトの耐側圧性が大きく、かつ寿命が長い
こと。 (4) ベルトのスリツプが少ないこと。 等が挙げられる。 上記(1)に対して要求される品質を達成するため
には、発進時にベルトが駆動プーリー部で適度に
スリツプしながらベルト速度が増す必要がある。
すなわちベルト長さ方向で摩擦係数μのバラツキ
が小さく、かつその摩擦係数が適正な数値である
必要がある。又上記(2)に対して要求される品質を
達成するためには、ベルト底がプーリーシヤフト
に当る時の衝突エネルギーが音に変る度合を小さ
くする必要がある。 そのための1つの解決手段として、プーリーシ
ヤフト表面に耐摩耗性に優れ、かつ硬度の低いシ
ート状弾性体を巻き付けることが効果的であるこ
とはよく知られているが、これのみではやはり不
充分で、さらにベルト構造面からの改善が望まれ
ている。 (考案が解決しようとする問題点) 第6図に例示する従来のコグタイプVベルトは
通常のコグ部を有しないVベルトに比し、屈曲性
に富んでいるため使用されるプーリが小径の場合
でも使用が可能であり、コンパクトな設計が可能
になる等の利点を有している。しかし反面エンジ
ンの回転速度を無段階に変えて推進軸に伝える無
段変速機構の変速Vベルトとして使用した場合、
発進時にベルト側面の摩擦係数が不均一なため、
車はノツキング発進をくり返した後にやつとスム
ーズに動き出し搭乗者に始動時不快感を与える。
一方坂道で一旦エンジン停止の状態で車が発進す
るとき、ベルト底がプーリーシヤフトに当り「キ
ーン」と大きい不快音が発生する。 本考案は上述のような点を改善するものであ
り、車の発進性の向上と騒音発生の防止を主目的
とし、合わせてベルトが側圧に耐え、スリツプの
少ない、走行寿命の長い変速Vベルトを提供する
ことにある。 (問題点を解決するための手段) 本考案の変速Vベルトは抗張体を埋設したクツ
シヨンゴム層上面に複数枚のゴム付き上カバー布
を積層貼着し、クツシヨンゴム層下面に、短繊維
をベルト横方向に配向埋設した圧縮ゴム層を積層
したローエツジタイプのVベルトにおいて、該圧
縮ゴム層の下方寄り一部分を、圧縮ゴム層より硬
度の低いゴム弾性状の応力吸収層をもつて構成
し、前記圧縮ゴム層と応力吸収層との境界面に中
間布層またはスダレ層を配し、かつベルト下面の
全面をゴム付き下カバー布にて被覆すると共に、
断面V形のベルト角度θが所定の変速プーリ角度
より2乃至8゜広角度に形成された構成からなり、
本考案の応力吸収層および圧縮ゴム層間の中間布
層と積層状の上カバー布の存在により多方面に亘
つて、従来の変速Vベルトを改善せしめることに
成功した。 (作用) 上述の構成からなる本考案の変速Vベルトを無
段変速機構の一部に使用すると、ゴムに比較し摩
擦係数の小さい中間帆布またはスダレおよび上カ
バー布がベルト側面に占める割合が比較的大きく
なるため発進時に駆動プーリ上のベルト長さ方向
の摩擦係数のバラツキが安定し発進がスムーズに
なる。他方、車が坂道にて一旦停止した状態でブ
レーキを外すと従動プーリおよびベルトがまわ
り、駆動プーリ部にてベルト底がプーリーシヤフ
トに当つた場合でも、ベルト底部の応力吸収層の
存在により騒音の発生を極力低下せしめることが
できた。 (実施例) つぎに本考案に係る変速Vベルトの具体的実施
例を図面を用いて説明する。第1図は本考案に係
るプレンタイプの変速Vベルトの部分側面図、第
2図は第1図のA−A線に沿つた横断面図で、図
中、1はベルト本体、2はNR(天然ゴム)、SBR
(スチレン・ブタジエンゴム)、CR(クロロプレン
ゴム)、NBR(ニトリルゴム)などの単一材又は
これらを適宜ブレンドしたゴムからなるクツシヨ
ンゴム層(接着ゴム層)で、該クツシヨンゴム層
2中には接着処理した、あるいは接着処理してい
ない短繊維を全く混入しないか又は混入した場合
クツシヨンゴム100重量部に対し最大30重量部混
入されており、さらにこのクツシヨンゴム層2中
には、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、芳香族
ポリアミド繊維などの低伸度、高強力の抗張体ロ
ープ3が埋設され、該クツシヨンゴム層上面には
綿糸よりなる経緯両糸をバイアス帆布もしくはバ
イアス角度が80〜120゜の広角度帆布或はウーリー
加工した捲縮ナイロン経糸と通常のナイロン緯糸
で織成した伸縮性帆布等のゴム付上カバー布4が
複数枚(図面上では4枚)、通常は4〜7枚積層
貼着されている。 そして前記クツシヨンゴム層2の下面は、
NR,CR,ハイパロンゴム、エピクロルヒドリ
ンゴム、水素添加のNBRなどの単一材又はこれ
らを適宜ブレンドしたゴムからなる圧縮ゴム層5
が積層され、この圧縮ゴム層5中には綿、ナイロ
ン、レーヨンなどの接着処理した、あるいは接着
処理を全くしていない短繊維6がベルト横方向に
配向混入されている。該短繊維の混入量はゴム
100重量部に対して10〜60重量部で、これにより
ベルト巾方向の剛性を付与している。そして該圧
縮ゴム層5の下方寄りの一部分は圧縮ゴム層より
硬度の低い、より具体的には前記クツシヨンゴム
層と同材質でゴム硬度45〜70゜の軟質ゴム或はス
ポンジ状ゴムよりなる応力吸収層7をもつて構成
され、この応力吸収層7と圧縮ゴム層5の境界面
には上カバー布4と同材質又は異種材質の中間布
層8が1乃至複数枚(図面では1枚)、ベルト長
手方向に対しその織目をバイアス方向に配して介
装せしめ、この中間布層8はベルトの側面にて大
きく露出している。 なお応力吸収層7が軟質ゴムの場合にはゴム硬
度45゜以下では軟らかすぎてベルトの耐側圧性、
耐摩耗性が低下し、反対にゴム硬度70°以上では
プーリーシヤフトに接した際に生じる衝突エネル
ギーを充分吸収することが出来ず大きな騒音の発
生を抑制することができない。なお、この中間布
層またはスダレ層8の存在は短繊維入り圧縮ゴム
層5部分と応力吸収層7の両層間の急激なる弾性
変化に伴う弊害を緩和する役割を果している。 そしてこの応力吸収層7の下面即ちベルト下面
には前記上カバー布4と同材質又は異種材質の下
カバー布9が少なくとも1枚以上被覆されてい
る。 上記の如く構成された変速Vベルトのベルト角
度θは、このVベルトを巻掛ける所定の変速プー
リのプーリー角度よりも2〜8゜、通常は6゜大きく
形成されており、これによりVベルトはプーリと
の接触力が減少し、発進性のスムーズ化が助長さ
れる。 なお前記カバー布4、中間布8および下カバー
布9は帆布に限る必要はなく、綿、ポリエステ
ル、脂肪族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド繊
維よりなるスダレであつてもよいが、この場合ス
ダレがベルト長手方向に対しバイアス角度100〜
178゜の広角度になるべく複数枚を交互に交差積層
することが望ましい。 第3図は他の実施例を示すコグ付変速Vベルト
の部分側面図で、第4図は第3図のB−B線に沿
つた横断面図である。図中、1はベルト本体で、
クツシヨンゴム層2内に抗張体ロープ3を埋設
し、該クツシヨンゴム層2上面は複数枚のゴム付
上カバー布4で被覆されている。そして前記クツ
シヨンゴム層2の下面には短繊維6をベルト横方
向に配向混入せしめた圧縮ゴム層5が積層されて
いる。以上の構成は第1図を中心に既述したプレ
ンタイプの変速Vベルトの構造、材質その他の面
で同一である。第3図中心のVベルトは前記圧縮
ゴム層5の下部に一定のピツチのコグ部10が形
成され、このコグ部の一部を構成するコグ部のコ
グ突起部12の下方寄り一部分は第1図のプレン
タイプのVベルトの説明中にて詳記した構成から
なる応力吸収層7をもつて構成され、この応力吸
収層7はコグ谷部11では必らずしも必要でな
く、そしてこの応力吸収層7と圧縮ゴム層の境界
面にはコグ部10に沿つて上カバー布4と同材質
又は異種材質の中間布層8が波形状を呈して介装
され、この中間布層8はベルトの側面にて露出し
ている。又コグ部10、即ちベルト下面は全面は
る変速Vベルトに関し、特にゴルフ車、バギー車
等の無段変速車に使用されるローエツジタイプの
変速Vベルトに関する。 (従来の技術) 近年レジヤーランド、ゴルフ場等で運転操作の
容易な無段変速車が活躍し、かつその数も増加傾
向にある。この無段変速車は人が歩く速度即ち、
4Km/Hから20Km/Hの範囲で主に使用される
が、この無段変速車の駆動方式の1つとして、ガ
ソリンエンジン、無段変速プーリー、変速ベルト
を組合わせた無段変速機構が採用されている。 従来の変速Vベルト21はその一例を第6図に
示すように、クツシヨンゴム層22中に抗張体ロ
ープ23を埋設し、その下面に短繊維26をベル
ト幅方向に配向埋設した圧縮ゴム層25に所要ピ
ツチのコグ部27を設け、これら積層体の上下両
面を各々ゴム付き帆布24,28で被覆した構成
からなり、この種の用途に使われる変速Vベルト
に要求される品質は一般的に、 (1) 車が発進するときにスムーズに発進するこ
と。 (2) 車が坂道にて停止した状態でブレーキを外す
と、従動プーリーとベルトがまわり、駆動プー
リー部ではベルト底がプーリーシヤフトに当る
場合があるが、この時大きい音が発生しないこ
と。 (3) ベルトの耐側圧性が大きく、かつ寿命が長い
こと。 (4) ベルトのスリツプが少ないこと。 等が挙げられる。 上記(1)に対して要求される品質を達成するため
には、発進時にベルトが駆動プーリー部で適度に
スリツプしながらベルト速度が増す必要がある。
すなわちベルト長さ方向で摩擦係数μのバラツキ
が小さく、かつその摩擦係数が適正な数値である
必要がある。又上記(2)に対して要求される品質を
達成するためには、ベルト底がプーリーシヤフト
に当る時の衝突エネルギーが音に変る度合を小さ
くする必要がある。 そのための1つの解決手段として、プーリーシ
ヤフト表面に耐摩耗性に優れ、かつ硬度の低いシ
ート状弾性体を巻き付けることが効果的であるこ
とはよく知られているが、これのみではやはり不
充分で、さらにベルト構造面からの改善が望まれ
ている。 (考案が解決しようとする問題点) 第6図に例示する従来のコグタイプVベルトは
通常のコグ部を有しないVベルトに比し、屈曲性
に富んでいるため使用されるプーリが小径の場合
でも使用が可能であり、コンパクトな設計が可能
になる等の利点を有している。しかし反面エンジ
ンの回転速度を無段階に変えて推進軸に伝える無
段変速機構の変速Vベルトとして使用した場合、
発進時にベルト側面の摩擦係数が不均一なため、
車はノツキング発進をくり返した後にやつとスム
ーズに動き出し搭乗者に始動時不快感を与える。
一方坂道で一旦エンジン停止の状態で車が発進す
るとき、ベルト底がプーリーシヤフトに当り「キ
ーン」と大きい不快音が発生する。 本考案は上述のような点を改善するものであ
り、車の発進性の向上と騒音発生の防止を主目的
とし、合わせてベルトが側圧に耐え、スリツプの
少ない、走行寿命の長い変速Vベルトを提供する
ことにある。 (問題点を解決するための手段) 本考案の変速Vベルトは抗張体を埋設したクツ
シヨンゴム層上面に複数枚のゴム付き上カバー布
を積層貼着し、クツシヨンゴム層下面に、短繊維
をベルト横方向に配向埋設した圧縮ゴム層を積層
したローエツジタイプのVベルトにおいて、該圧
縮ゴム層の下方寄り一部分を、圧縮ゴム層より硬
度の低いゴム弾性状の応力吸収層をもつて構成
し、前記圧縮ゴム層と応力吸収層との境界面に中
間布層またはスダレ層を配し、かつベルト下面の
全面をゴム付き下カバー布にて被覆すると共に、
断面V形のベルト角度θが所定の変速プーリ角度
より2乃至8゜広角度に形成された構成からなり、
本考案の応力吸収層および圧縮ゴム層間の中間布
層と積層状の上カバー布の存在により多方面に亘
つて、従来の変速Vベルトを改善せしめることに
成功した。 (作用) 上述の構成からなる本考案の変速Vベルトを無
段変速機構の一部に使用すると、ゴムに比較し摩
擦係数の小さい中間帆布またはスダレおよび上カ
バー布がベルト側面に占める割合が比較的大きく
なるため発進時に駆動プーリ上のベルト長さ方向
の摩擦係数のバラツキが安定し発進がスムーズに
なる。他方、車が坂道にて一旦停止した状態でブ
レーキを外すと従動プーリおよびベルトがまわ
り、駆動プーリ部にてベルト底がプーリーシヤフ
トに当つた場合でも、ベルト底部の応力吸収層の
存在により騒音の発生を極力低下せしめることが
できた。 (実施例) つぎに本考案に係る変速Vベルトの具体的実施
例を図面を用いて説明する。第1図は本考案に係
るプレンタイプの変速Vベルトの部分側面図、第
2図は第1図のA−A線に沿つた横断面図で、図
中、1はベルト本体、2はNR(天然ゴム)、SBR
(スチレン・ブタジエンゴム)、CR(クロロプレン
ゴム)、NBR(ニトリルゴム)などの単一材又は
これらを適宜ブレンドしたゴムからなるクツシヨ
ンゴム層(接着ゴム層)で、該クツシヨンゴム層
2中には接着処理した、あるいは接着処理してい
ない短繊維を全く混入しないか又は混入した場合
クツシヨンゴム100重量部に対し最大30重量部混
入されており、さらにこのクツシヨンゴム層2中
には、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、芳香族
ポリアミド繊維などの低伸度、高強力の抗張体ロ
ープ3が埋設され、該クツシヨンゴム層上面には
綿糸よりなる経緯両糸をバイアス帆布もしくはバ
イアス角度が80〜120゜の広角度帆布或はウーリー
加工した捲縮ナイロン経糸と通常のナイロン緯糸
で織成した伸縮性帆布等のゴム付上カバー布4が
複数枚(図面上では4枚)、通常は4〜7枚積層
貼着されている。 そして前記クツシヨンゴム層2の下面は、
NR,CR,ハイパロンゴム、エピクロルヒドリ
ンゴム、水素添加のNBRなどの単一材又はこれ
らを適宜ブレンドしたゴムからなる圧縮ゴム層5
が積層され、この圧縮ゴム層5中には綿、ナイロ
ン、レーヨンなどの接着処理した、あるいは接着
処理を全くしていない短繊維6がベルト横方向に
配向混入されている。該短繊維の混入量はゴム
100重量部に対して10〜60重量部で、これにより
ベルト巾方向の剛性を付与している。そして該圧
縮ゴム層5の下方寄りの一部分は圧縮ゴム層より
硬度の低い、より具体的には前記クツシヨンゴム
層と同材質でゴム硬度45〜70゜の軟質ゴム或はス
ポンジ状ゴムよりなる応力吸収層7をもつて構成
され、この応力吸収層7と圧縮ゴム層5の境界面
には上カバー布4と同材質又は異種材質の中間布
層8が1乃至複数枚(図面では1枚)、ベルト長
手方向に対しその織目をバイアス方向に配して介
装せしめ、この中間布層8はベルトの側面にて大
きく露出している。 なお応力吸収層7が軟質ゴムの場合にはゴム硬
度45゜以下では軟らかすぎてベルトの耐側圧性、
耐摩耗性が低下し、反対にゴム硬度70°以上では
プーリーシヤフトに接した際に生じる衝突エネル
ギーを充分吸収することが出来ず大きな騒音の発
生を抑制することができない。なお、この中間布
層またはスダレ層8の存在は短繊維入り圧縮ゴム
層5部分と応力吸収層7の両層間の急激なる弾性
変化に伴う弊害を緩和する役割を果している。 そしてこの応力吸収層7の下面即ちベルト下面
には前記上カバー布4と同材質又は異種材質の下
カバー布9が少なくとも1枚以上被覆されてい
る。 上記の如く構成された変速Vベルトのベルト角
度θは、このVベルトを巻掛ける所定の変速プー
リのプーリー角度よりも2〜8゜、通常は6゜大きく
形成されており、これによりVベルトはプーリと
の接触力が減少し、発進性のスムーズ化が助長さ
れる。 なお前記カバー布4、中間布8および下カバー
布9は帆布に限る必要はなく、綿、ポリエステ
ル、脂肪族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド繊
維よりなるスダレであつてもよいが、この場合ス
ダレがベルト長手方向に対しバイアス角度100〜
178゜の広角度になるべく複数枚を交互に交差積層
することが望ましい。 第3図は他の実施例を示すコグ付変速Vベルト
の部分側面図で、第4図は第3図のB−B線に沿
つた横断面図である。図中、1はベルト本体で、
クツシヨンゴム層2内に抗張体ロープ3を埋設
し、該クツシヨンゴム層2上面は複数枚のゴム付
上カバー布4で被覆されている。そして前記クツ
シヨンゴム層2の下面には短繊維6をベルト横方
向に配向混入せしめた圧縮ゴム層5が積層されて
いる。以上の構成は第1図を中心に既述したプレ
ンタイプの変速Vベルトの構造、材質その他の面
で同一である。第3図中心のVベルトは前記圧縮
ゴム層5の下部に一定のピツチのコグ部10が形
成され、このコグ部の一部を構成するコグ部のコ
グ突起部12の下方寄り一部分は第1図のプレン
タイプのVベルトの説明中にて詳記した構成から
なる応力吸収層7をもつて構成され、この応力吸
収層7はコグ谷部11では必らずしも必要でな
く、そしてこの応力吸収層7と圧縮ゴム層の境界
面にはコグ部10に沿つて上カバー布4と同材質
又は異種材質の中間布層8が波形状を呈して介装
され、この中間布層8はベルトの側面にて露出し
ている。又コグ部10、即ちベルト下面は全面は
【表】
この結果より発進性に関しては上カバー布枚数
を4〜7枚、ベルト角度を使用プーリー角度より
2〜6゜大きくすることにより、好結果が確認出来
た。 次に上記のNo.6のベルト仕様、即ち上カバー布
数を7プライ、ベルト角度をプーリ角度より6゜大
きくし、更に騒音防止を図るべく、コグ部のコグ
突起部12の一部を応力吸収層をもつて構成した
第3図、第4図にて記述した本考案のコグ付Vベ
ルト1と従来の上カバー布2枚、ベルト角度θが
プーリー角度より2゜大きく、かつ応力吸収層をも
たない従来ベルト21について、その発進性及び
音圧試験(騒音性)を実施した。 発進性試験は前述のゴルフ車による実地試験、
音圧試験は第5図に示す駆動側変速プーリ(DR
=220mmφ)、従動側平プーリー(DN=50mmφ)
を具備した試験装置に各々の変速ベルト1,21
を懸架し、回転数900rpmの試験条件にて走行試
験を行ない、音圧測定機13にて各々のベルトの
音圧を測定した。その結果を第2表に示す。
を4〜7枚、ベルト角度を使用プーリー角度より
2〜6゜大きくすることにより、好結果が確認出来
た。 次に上記のNo.6のベルト仕様、即ち上カバー布
数を7プライ、ベルト角度をプーリ角度より6゜大
きくし、更に騒音防止を図るべく、コグ部のコグ
突起部12の一部を応力吸収層をもつて構成した
第3図、第4図にて記述した本考案のコグ付Vベ
ルト1と従来の上カバー布2枚、ベルト角度θが
プーリー角度より2゜大きく、かつ応力吸収層をも
たない従来ベルト21について、その発進性及び
音圧試験(騒音性)を実施した。 発進性試験は前述のゴルフ車による実地試験、
音圧試験は第5図に示す駆動側変速プーリ(DR
=220mmφ)、従動側平プーリー(DN=50mmφ)
を具備した試験装置に各々の変速ベルト1,21
を懸架し、回転数900rpmの試験条件にて走行試
験を行ない、音圧測定機13にて各々のベルトの
音圧を測定した。その結果を第2表に示す。
【表】
(注) ベルトをストツプさせた時の音圧即
ち暗騒音は72dB
この結果より明らかな如く上カバー布を7枚、
圧縮ゴム層の下部に応力吸収層を設け、ベルト角
度を広角度にした本考案変速Vベルトは従来の変
速Vベルトに比し、発進性、騒音抑止性ともにす
ぐれていることが確認できた。 (考案の効果) 本考案は短繊維をベルト横方向に配向混入した
圧縮ゴム層の下方寄り一部分をゴム弾性状の応力
吸収層をもつて構成する一方、圧縮ゴム層と応力
吸収層間に1乃至複数枚の中間布層を介装せし
め、さらにベルト角度θをプーリ角度より広角度
に形成し、ベルトの上カバー層を複数のカバー布
にて形成せしめたこれらの各構成部により、即ち
ベルト両側面に中間布層および上カバー布層の広
領域に亘る布層の露出とベルト角度θをプーリ角
度より広角度に形成したことにより、従来の変速
Vベルトのゴム主体のベルト側壁面に比べ、その
摩擦係数は減少し、かつ摩擦係数のバラツキが小
さくなり、かつその摩擦係数値を適正化すること
ができるので、このVベルトを組込んだ変速機構
を備えた無段変速車の始動時ベルトの適度のスリ
ツプにより不要なノツキング駆動がなくなり、き
わめて自然な発進を確保することができ、又坂道
などでエンジン停止の状態から無段変速車が再発
進するときプーリーシヤフトをベルト底部が強力
に叩打した折にもベルトの下方部分にゴム弾性状
の応力吸収層を配設せしめておくことにより、そ
の折に発生する騒音を極力抑制し、この不快音を
大幅に低減することができた。
ち暗騒音は72dB
この結果より明らかな如く上カバー布を7枚、
圧縮ゴム層の下部に応力吸収層を設け、ベルト角
度を広角度にした本考案変速Vベルトは従来の変
速Vベルトに比し、発進性、騒音抑止性ともにす
ぐれていることが確認できた。 (考案の効果) 本考案は短繊維をベルト横方向に配向混入した
圧縮ゴム層の下方寄り一部分をゴム弾性状の応力
吸収層をもつて構成する一方、圧縮ゴム層と応力
吸収層間に1乃至複数枚の中間布層を介装せし
め、さらにベルト角度θをプーリ角度より広角度
に形成し、ベルトの上カバー層を複数のカバー布
にて形成せしめたこれらの各構成部により、即ち
ベルト両側面に中間布層および上カバー布層の広
領域に亘る布層の露出とベルト角度θをプーリ角
度より広角度に形成したことにより、従来の変速
Vベルトのゴム主体のベルト側壁面に比べ、その
摩擦係数は減少し、かつ摩擦係数のバラツキが小
さくなり、かつその摩擦係数値を適正化すること
ができるので、このVベルトを組込んだ変速機構
を備えた無段変速車の始動時ベルトの適度のスリ
ツプにより不要なノツキング駆動がなくなり、き
わめて自然な発進を確保することができ、又坂道
などでエンジン停止の状態から無段変速車が再発
進するときプーリーシヤフトをベルト底部が強力
に叩打した折にもベルトの下方部分にゴム弾性状
の応力吸収層を配設せしめておくことにより、そ
の折に発生する騒音を極力抑制し、この不快音を
大幅に低減することができた。
第1図は本考案によるプレンタイプの変速Vベ
ルトの部分縦断側面図、第2図は第1図のA−A
線に沿つた横断面図、第3図は他の実施例を示す
コグ付変速Vベルトの部分縦断側面図、第4図は
第3図のB−B線に沿つた横断面図、第5図は走
行試験装置の一例を示すその概略正面図、第6図
は従来のコグ付変速Vベルトの部分斜視図であ
る。 図中、1はVベルト本体、2はクツシヨンゴム
層、3は抗張体ロープ、4は上カバー布、5は圧
縮ゴム層、6は短繊維、7は応力吸収層、8は中
間布層、10はコグ部を示す。
ルトの部分縦断側面図、第2図は第1図のA−A
線に沿つた横断面図、第3図は他の実施例を示す
コグ付変速Vベルトの部分縦断側面図、第4図は
第3図のB−B線に沿つた横断面図、第5図は走
行試験装置の一例を示すその概略正面図、第6図
は従来のコグ付変速Vベルトの部分斜視図であ
る。 図中、1はVベルト本体、2はクツシヨンゴム
層、3は抗張体ロープ、4は上カバー布、5は圧
縮ゴム層、6は短繊維、7は応力吸収層、8は中
間布層、10はコグ部を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 抗張体を埋設したクツシヨンゴム層上面に複
数枚のゴム付き上カバー布を積層貼着し、クツ
シヨンゴム層下面に、短繊維をベルト横方向に
配向埋設した圧縮ゴム層を積層したローエツジ
タイプのVベルトにおいて、該圧縮ゴム層の下
方寄り一部分を、圧縮ゴム層より硬度の低いゴ
ム弾性状の応力吸収層をもつて構成し、前記圧
縮ゴム層と応力吸収層との境界面に中間布層ま
たはスダレ層を、該層がベルト両側面に露出す
るように配し、かつベルト下面の全面をゴム付
き下カバー布にて被覆すると共に断面V形のV
ベルト角度θが所定の変速プーリのプーリ角度
より2乃至8゜広角度に形成されていることを特
徴とする変速Vベルト。 (2) 前記圧縮ゴム層にコグ部を形成した場合のベ
ルトにあつてはコグ部の下方寄り一部分が中間
布層またはスダレ層を介して圧縮ゴム層より硬
度の低いゴム弾性状の応力吸収層をもつて構成
されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
の変速Vベルト。 (3) 前記中間布層またはスダレ層はコグ部に沿つ
て波形状を呈している実用新案登録請求の範囲
第2項記載の変速Vベルト。 (4) 前記ゴム弾性状の応力吸収層はゴム硬度45〜
70゜の軟質ゴムをもつて構成されている実用新
案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の変速
Vベルト。 (5) 前記ゴム弾性状の応力吸収層がスポンジ状ゴ
ムにて構成されている実用新案登録請求の範囲
第1項、第2項および第4項のうちいずれか1
項に記載の変速Vベルト。 (6) ゴム付き上カバーは4乃至7枚の積層布をも
つて構成されている実用新案登録請求の範囲第
1項乃至第5項のうちいずれか1項に記載の変
速Vベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985024101U JPH0242913Y2 (ja) | 1985-02-20 | 1985-02-20 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985024101U JPH0242913Y2 (ja) | 1985-02-20 | 1985-02-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61140238U JPS61140238U (ja) | 1986-08-30 |
| JPH0242913Y2 true JPH0242913Y2 (ja) | 1990-11-15 |
Family
ID=30517942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985024101U Expired JPH0242913Y2 (ja) | 1985-02-20 | 1985-02-20 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0242913Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006038214A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-02-09 | Bando Chem Ind Ltd | 伝動ベルト |
| CN109642640A (zh) * | 2016-08-29 | 2019-04-16 | 三之星机带株式会社 | 多楔带及其用途 |
| JP2025146727A (ja) * | 2024-03-22 | 2025-10-03 | 三ツ星ベルト株式会社 | ローエッジコグドvベルトおよびその使用方法とベルト伝動機構 |
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-
1985
- 1985-02-20 JP JP1985024101U patent/JPH0242913Y2/ja not_active Expired
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2006038214A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-02-09 | Bando Chem Ind Ltd | 伝動ベルト |
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| US11668371B2 (en) | 2016-08-29 | 2023-06-06 | Mitsuboshi Belting Ltd. | V-ribbed belt and use thereof |
| JP2025146727A (ja) * | 2024-03-22 | 2025-10-03 | 三ツ星ベルト株式会社 | ローエッジコグドvベルトおよびその使用方法とベルト伝動機構 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61140238U (ja) | 1986-08-30 |
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