JPH0242813Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は強度と雨の浸入とを防止するための
内外装用金属板の角部に接続板の突出部を形成
し、該突出部を側面板の側壁に折り返し重合する
ようにした内外装用金属板の角部折曲げ装置に関
するものである。

従来建築材として使用されている内外装用金属
板の角部の接合方法として一般に採用されている
ものとして、側面板と隣接側面板との接合面を溶
接していたのであるが、この方法であると溶接面
の不良によつて雨水が室内に浸入して各建築部材
に損傷を与えるの欠点があつた。

ところがこの考案は之等の欠点を除去したもの
であつて今その実施例を図面について説明する
と、１は内外装用金属板であつて、例えば塩ビ鋼
板、ホーロー用鋼板、アルミ板、ステンレス板、
超耐久性フツ化ビニルラミネート鋼板、
NGKWALL（日本碍子株式会社商品名）等があ
つて、四角形、長方形或は円弧状に形成する。２
は側面板であつて、金属板１の周辺部即ち前後左
右の折線イ，ロの外側に一体的に形成する。３は
接続板であつて、金属板１と同質の材料で、外端
縁を斜切する場合と、円弧状に削切する場合とが
あるが何れも金属板１の角部にあたる側面板２と
隣接側面板２との間に一体的に構成し、折線ハよ
り折り曲げて形成された突出接続板を側面板２上
に折り返して密接することにより角部を形成する
ものである。４は取付金具であつて各側面板２の
外側端を折曲げ、該金具４に取付孔５を設け、該
孔５に対応した下地材８の孔に螺着する。この場
合側面板２に適数のクリツプを取りつけて螺着す
ることもできる。６は目地、７はポリサルフアイ
ド系コーキング剤であつて目地６にコーキングガ
ンで充填するものである。

この考案は以上のように構成されているので第
９図、第１０図に示すように、下地材８に縦方向
又横方向に内外装として取付金具４の取付孔５よ
り螺子で螺着し、金属板１と隣接金属板１との間
の目地６に沿つてコーキング剤７例えばポリサル
フアイド系コーキング剤、又はシリコーンコーキ
ング剤をコーキングガンで充填して閉塞し仕上げ
を行うものである。

考案の効果 以上のようにこの考案は金属板１の角部にあた
る側面板２と隣接側面板との間に同質材料より成
る接続板３の外端縁を斜切又は円弧状に削切して
側面板２を折曲することにより折畳まれて突出部
を形成し、該突出部を側面板２の側面に折り曲げ
て角部を構成して目地６内にコーキング剤を充填
するようにしたので、従来のような角部の熔接と
異つて剥離することがないから雨水の浸入する虞
れもなく、強度もあり、従つて内装材に損傷を与
えないので長く使用に耐えうるの実益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の内外装用金属板の展開図、第２
図は同上の折り曲げた状態を示す正面図、第３図
は本案内外装用金属板の展開図、第４図は同上の
側面板を折り曲げた状態を示す正面図、第５図は
突出接続板を金属板の側面板に重合した状態を示
す正面図、第６図は実施態様を示す金属板の展開
図、第７図および第８図は側面板を折り曲げて突
出接続板の折り曲げ状態を示す工程図、第９図は
本案金属板の施工状態を示す正面図、第１０図は
同上の中央断面図である。 １……内外装用金属板、２……側面板、３……
接続板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 方形に形成した内外装用金属板１の周辺に側
   面板２を一体的に設け、前記金属板１の角部に
   あたる前記側面板と隣接側面板との間に同質の
   材料より成る直角三角形状の接続板を設け、前
   記各側面板２を起立させることにより互に同時
   に外方向に向つて折曲げられて前記接続板３は
   外方向に突出し、該突出接続板３を側面板外面
   ２上に折曲重合させて角部を形成した内外装用
   金属板。 ２ 接続板３の底辺を円弧状に切り込んでいる実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の角部を形成
   した内外装用金属板。