JPH0242635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コンテナー内に段積収納された梱包
荷物の荷崩れを防止するためのシヨワリング材に
関する。

（従来の技術） 従来、第１図に示すように、コンテナａ内に梱
包荷物ｂを段積収納する場合荷崩れを防止するた
めに、先に積込まれた段積された梱包荷物ｂの積
込方向背側面と次に積込む段積された梱包荷物ｂ
の前側面との間にその略全面に亘る大きさのベニ
ヤ板や枠形形状の木材から成るシヨワリング材ｃ
を挟むようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来ものにあつては、シヨワリング材ｃが
比較的大形であるためにコスト高になり勝ちであ
り、又取り扱いが不便で而も保守管理が面倒であ
る問題がある。

本考案は、かかる問題点を解決したシヨワリン
グ材を提供することをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、かかる目的を達成すべく、コンテナ
ー内に段積収納された梱包荷物の荷崩れを防止す
るためのシヨワリング材であつて、上下方向に長
手の短冊状のシヨワリング材本体に段積された各
梱包荷物の包装枠組材に係合自在の係止具を設け
て成る。

（実施例） 本考案を図示の実施例につき説明する。

図面で１は上下方向に長手の短冊状のシヨワリ
ング材本体を示し、該本体１に段積された各梱包
荷物ｂの包装枠組材ｄに係合自在の係止具２を設
けるものとした。

これを更に詳述するに、第２図乃至第５図示の
もので該本体１は金属板材製から成り、又該係止
具２は側面視略コ字形形状で上辺及び下辺の先端
が夫々内側に屈曲され且つ該下辺に下方に開放す
る凹部２ａが形成されたものから成り、これを該
本体１に間隔を存して複数個固着して設けてシヨ
ワリング材３を構成し、これを第３図及び第４図
に明示する如く段積された梱包荷物ｂのコンテナ
ーａ内への積込み方向背側面に、該各係止具２を
該各梱包荷物ａの包装枠組材ｄの下部の足部d₁に
挿入し該各凹部２ａを段積用コーナ金具ｅの突部
e′に係止させて設けるようにした。

この場合、シヨワリング材本体１を第６図示の
如く巾方向中央に全長に亘る凸条１ａを有する金
属板材の１対を該凸条１ａ，１ａが互に外側を向
くように重合したものに構成しても良く、又係止
具２を第７図示の如くシヨワリング材本体１にス
ライダ４を介して取付け、梱包荷物ｂの大きさに
合わせて上下に調節移動自在に設けても良い。

更に、係止具２を第８図示の如く上下両辺をそ
の先端が互に内側を向くように山形に屈曲させた
側面視略コ字形形状のものとし、これを各梱包荷
物ｂの包装枠組材ｄの側面に形成した透孔d₂に係
止させるように構成しても良く、又第９図示の如
く係止具２を上下両辺をその先端が互に外側を向
くように山形に屈曲させた側面視略コ字形形状の
ものとし、その両辺の間に包装枠組材ｄを挟むよ
うにして係止具２を該梱包枠組材ｄに係止させて
も良く、或いは第１０図示の如く係止具２を鉤形
形状のものとし、これを包装枠組材ｄの上面や側
面に形成した透孔d₃に係止させるように構成して
も良い。

第２図でｆは最後に積込まれた梱包荷物ｂの背
面側とコンテナーａの扉ｇとの間の空間に介設し
たスペーサを示す。

（作用） コンテナーａ内の先に段積収納された梱包荷物
ｂの背側面にシヨワリング材３の複数をその各係
止具２を夫々各梱包荷物ｂの包装枠組材ｄに係止
させて設け、次の段積された梱包荷物ｂを積込み
その背側面にシヨワリング材３の複数を各係止具
２を各梱包荷物ｂの包装枠組材ｄに係止させて設
ける。これを順次繰り返してコンテナーａ内に梱
包荷物ｂを段積収納する。この場合、段積収納さ
れた各梱包荷物ｂがシヨワリング材３により互に
連結された状態であつて荷崩れが起りにくくな
る。又、先に積込まれた梱包荷物ｂと次に積込ま
れた梱包荷物ｂとの間にはシヨワリング材３が存
していることから一方の梱包荷物ｂの角や多少の
凸部等が他方の梱包荷物ｂに直接当接することが
なく、従つて梱包荷物ｂが直接当接により生じる
傷等から保護される。

尚、段積された梱包荷物ｂの背側面に予めシヨ
ワリング材３の複数を設け、その状態でフオーク
リフト等によりコンテナーａ内に積込むようにし
ても良い。

又、シヨワリング材３を金属材製に構成する
と、その剛性の向上が図れるだけでなく、木材製
のものの場合に生じる木材に含まれる水分による
梱包荷物ｂへの錆の発生等の悪影響を防止できて
有利である。

（考案の効果） このように本考案によるときは、上下方向に長
手のシヨワリング材本体に段積された各梱包荷物
の包装枠組材に係合自在の係止具を設けたものに
構成するもので、シヨワリング材が上記従来もの
に比べ小形であることから比較的安価に得られ而
も取り扱いや保守管理が容易となつて作業性を向
上でき、又梱包荷物の荷崩れを確実に阻止できる
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す一部截除したコンテナー
の斜視図、第２図は本考案シヨワリング材の１例
を用いて梱包荷物を段積収納したコンテナーの一
部截除した斜視図、第３図はその一部の−線
拡大截断側面図、第４図は要部の拡大截断側面
図、第５図はそのシヨワリング材の一部の斜視
図、第６図及び第７図は夫々変形例を示す斜視
図、第８図乃至第１０図は夫々係止具の変形例を
示す要部の截断側面図である。 １……シヨワリング材本体、２……係止具、ａ
……コンテナー、ｂ……梱包荷物、ｄ……包装枠
組材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンテナー内に段積収納された梱包荷物の荷崩
   れを防止するためのシヨワリング材であつて、上
   下方向に長手の短冊状のシヨワリング材本体に段
   積された各梱包荷物の包装枠組材に係合自在の係
   止具を設けて成るコンテナーにおけるシヨワリン
   グ材。