JPH0242620A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ヘッドに関し、特に磁気ディスク装置に用
いる磁気ヘッドに関する。

〔従来の技術〕

一般に、可動形の磁気ヘッドを有する磁気ディスク装置
においては、磁気ディスク上の特定のトラックの情報を
読出す要求があったとき、その情報の読出し時間を最小
にするために、磁気ヘッドを磁気ディスクの半径方向へ
急速に動がして所定のトラックに磁気ヘッドを位置決め
しなければならない。このような磁気ディスク装置に用
いられる従来の磁気ヘッドは、第２図に示すように、支
持アーム１に保持されている板状ばね２に搭載されてい
るスライダ４が、対向する磁気ディスクの表面から僅か
に浮上しており、支持アーム１の位置決め運動によって
磁気ディスク上を半径方向に動いて磁気ディスクの指定
されたトラックの位置に位置決めされる。この磁気ヘッ
ドの位置決め動作の制御は、磁気ディスク上に記録され
ている特定の位置情報を検出する機構を有する磁気ヘッ
ド（これをサーボヘッドと称する）によって磁気へラド
の位置を検出し、その情報を磁気ヘッドの位置決め動作
を駆動するボイスコイルモータの制御回路に送り、ボイ
スコイルモータ用のコイルに必要な電流を通電してその
磁気回路に設けられている永久磁石の磁界によって磁気
回路とコイルとの間に吸引力または反発力を生じさせ、
この力によってコイルと一体に結合されている支持アー
ムを駆動して支持アームに搭載されているスライダを指
定のトラック上に移動し、この磁気ヘッドの位置決め動
作を閉ループを形成するサーボ回路によって制御してい
る。

ところで、磁気ディスク装置（装置）の記録密度を向上
させて装置の記憶容量を増大させるためには、磁気ディ
スクに対する磁気ヘッドの位置決。

めの精度を向上させる必要がある。現在の磁気ディスク
装置における磁気ヘッドの位置決め装置は、位置決めの
ための専用のサーボヘッドを有し、このサーボヘッドが
磁気ディスクにあらかじめ記録されている位置決め情報
を読取り、この読取った位置決め情報に基いて位置決め
動作を行なっている。従って、サーボヘッドと他のデー
タ情報の書込みや読取りを行゛なう磁気ヘッド（以下デ
ータヘッダと称する）の相対的な位置誤差と、位置決め
情報の書かれているサーボディスクとデータヘッドとの
相対的な変位量とは、そのまま本来追従すべきトラック
に対するデータヘッドの偏移量すなわちオフトラック量
となる。このオフトラック量が小さい程位置決め精度が
高いこととなる。しかしながら、実際には種々の要因に
よって許容量以上のオフトラック量を生ずる場合がある
。このようなオフトラック量の中で、装置の温度上昇ま
たはその環境の温度の変化によって引起されるオフトラ
ックは、サーマルオフトラックと呼ばれており、磁気デ
ィスク装置を構成する種々の機構部品間における熱膨張
係数の差異が主な要因となっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述したような従来の磁気ヘッドにおいては、位置決め
専用のサーボヘッドがデータヘッドの電磁気的影響を受
けずに正確な位置決め動作を行うことを可能にするため
、サーボヘッドのスライダ４ａを取囲むように電磁遮蔽
板３が設けられており、この電磁遮蔽板３は、支持アー
ム１の磁気ディスクの内周側に対応するスライダを支持
する板状ばねの支持部と、外周側に対応するスライダを
支持する板状ばねの支持部とを連結する梁５の上に接着
剤１５によって取付けられている。電磁遮蔽板３は、一
般的にはフェライトまたはパーマロイを用いており、従
って支持アームの材料とは熱膨張係数が異なるため、こ
の電磁遮蔽板３の影響によって、装置の温度上昇または
環境温度の変化があったとき、磁気ディスクの内周側ま
たは外周側に位置するスライダすなわちサーボヘッドと
データヘッドとの間に相対的な位置誤差すなわちサーマ
ルオフトラックを生ずるという欠点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の磁気ヘッドは、磁気ディスクの内周側の半分に
対応するスライダと、前記磁気ディスクの外周側の半分
に対応するスライダと、先端部に前記スライダを保持す
る複数個の板状ばねと、前記板状ばねの後端部を支持す
る２個の支持部と前記支持部を連結する梁とを有する支
持アームと、前記支持アームの表面に固着されて前記ス
ライダのうちの特定の１個のスライダを取囲むように設
けられた電気遮蔽板とを有する磁気ヘッドにおいて、前
記梁の前記電磁遮蔽板に対応する位置に丸穴を設けたも
のである。

〔実施例〕

次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す断面図である。

第１図の磁気ヘッドは、複数個のスライダ４および４ａ
を板状ばね２の先端に保持し、梁６で連結されている２
個の支持部を有する支持アーム１１を有している。電磁
遮蔽板１３は、サーボヘッド用のスライダ４ａを取り囲
むように梁６の上に接着剤１６で固定されている。梁１
６の中央部には、電磁遮蔽板１３の下面に対応する位置
に丸穴１１ａが設けられている。サーボヘッドは、磁気
ディスクのサーボ面にあらかじめ記録されている位置決
め情報を読取り、磁気ディスク装置はこの読取ったサー
ボ情報に基いて磁気ヘッドの位置決め動作を行なう。デ
ータヘッドは、データ情報の書込みと読取りを行なう。

電磁遮蔽板１３は、データヘッドからの電磁気的な影響
がサーボヘッドに及ぶのを防止するため、梁６の上に取
り付けたものである。この梁６上の電磁遮蔽板１３の下
部の位置に丸穴１１ａを設けることにより、支持アーム
１１と電磁遮蔽板１３との材料のちがいによる熱膨張係
数の差異による影響を最小限に抑制でき、磁気ディスク
装置の温度上昇または、環境温度の変化によるサーボヘ
ッドとデータヘッドの相対的な位置ずれを小さくするこ
とができ、従って磁気ヘッドの位置決め精度を高くする
ことができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の磁気ヘッドは、支持アー
ムの材料の熱膨張係数と異なる熱膨張係数の電磁遮蔽板
による影響を最小限に抑制するため、電磁遮蔽板を取付
けている梁の電磁遮蔽板の下部に相当する位置に丸穴を
設けることにより、磁気ディスク装置の温度上昇または
環境温度の変化によるサーボヘッドとデータヘッドの相
対的な位置ずれ量すなわちサーマルオフトラック量を小
さくすることができるという効果があり、従って磁気ヘ
ッドの位置決め精度を高くすることができるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気ヘッドの一実施例を示す断面図、
第２図は従来の磁気ヘッドの一例を示す断面図である。 １・１１・・・支持アーム、２・・・板状ばね、３・１
３・・・電磁遮蔽板、４・４ａ・・・スライダ、５・６
・・・梁、１０ａ・・・丸穴、１５・１６・・・接着剤
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気ディスクの内周側の半分に対応するスライダと、前
   記磁気ディスクの外周側の半分に対応するスライダと、
   先端部に前記スライダを保持する複数個の板状ばねと、
   前記板状ばねの後端部を支持する２個の支持部と前記支
   持部を連結する梁とを有する支持アームと、前記支持ア
   ームの表面に固着されて前記スライダのうちの特定の１
   個のスライダを取囲むように設けられた電気遮蔽板とを
   有する磁気ヘッドにおいて、前記梁の前記電磁遮蔽板に
   対応する位置に丸穴を設けたことを特徴とする磁気ヘッ
   ド。